
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
ANA(全日本空輸)は、ANAホールディングス傘下で旅客・貨物の航空運送を担う基幹事業会社で、売上2兆円規模を誇る日本の航空業界を代表する企業です。航空機の整備や運航を支える技術領域も広く、理系学生にとっても魅力的な選択肢になっています。
そのANAの本選考で課される適性検査については、まず押さえておきたい前提があります。ANA本選考のWebテストは職種を問わずSPIが基本で、玉手箱が登場するのはグループIT会社や一部の職種に限られる、というのが編集部が複数の就活体験談を読み解いて見えてきた実像です。
ただし、ANAシステムズなどグループのIT系や、客室乗務職・グループ会社の一部では玉手箱形式(言語・計数・性格)が報告されており、玉手箱を視野に入れた準備が無駄になることはありません。本記事は玉手箱を軸に据えつつ、SPIが標準であるという前提を崩さずに整理していきます。
とくに研究や院試の準備と並行して動く理系学生にとっては、SPIと玉手箱のどちらが来ても崩れないよう、共通する非言語・言語の土台を短時間で仕上げることが、面接にたどり着くための最初の関門になります。
この記事では、ANAのWebテスト(玉手箱・SPI)の出題傾向・試験時間・合格ラインの目安から、理系が研究と両立しながら進める対策ロードマップ、ES・面接の傾向までを、編集部が競合各社の情報を突き合わせて分析しました。数値はいずれも体験談や媒体推定をもとにした目安で、年度や職種によって形式やボーダーが変わる点を前提に読み進めてください。
- ANA本選考で課される玉手箱・SPIの科目構成と試験時間の目安
- ANAのWebテストのボーダーと正答率の目安(体験談ベース)
- 研究と両立できるWebテスト対策のロードマップと逆算スケジュール
- ANAのES・面接で評価される観点と理系のアピール軸
- ANAの本選考(グローバルスタッフ職・整備技術など理系採用)でWebテスト対策を始めたい人
- 研究と両立しながらANAのWebテスト対策を効率化したい理系学生
- 玉手箱とSPIのどちらが来ても対応できる土台を作りたい人
- 航空業界の選考フローと面接で問われる観点を理系視点で知りたい人
目次[目次を全て表示する]
ANAの選考と適性検査の全体像
ANAの本選考を攻略するには、まず事業や求める人物像を理解したうえで、選考全体の流れとWebテストの位置づけを掴むことが出発点になります。編集部が各媒体の体験談を整理したところ、適性検査は書類選考を通過した応募者に課され、面接へ進むための足切りとして機能していました。理系学生は研究スケジュールと並行して動くため、どの職種でいつテストが来るのかを早めに把握しておくことが、対策時間の確保に直結します。
ANAの事業・求める人物像と選考の特徴
ANAは旅客・貨物の航空運送を中核とし、ANAホールディングス傘下で売上2兆円規模を支える基幹事業会社です。
求める人物像としては、安全への高い意識・ホスピタリティ・チームで協働できる力・グローバル志向が職種を横断して重視される傾向があります。
2026年度入社からはグローバルスタッフ職がセグメント採用化され、オペレーション、ビジネス・マーケティング、コーポレート、整備技術、運航技術の枠が設けられました。整備技術や運航技術は理系の知見が活きる領域で、文系・理系を問わない職種が多いのも特徴です。技術的な背景を持つ学生にとっては、安全を支える仕事のスケール感が大きな魅力になります。
ANAの選考フロー(エントリー〜内定)
ANAの選考フローは職種によって大きく異なり、体験談ベースで整理すると三つの型に分かれます。
グローバルスタッフ職(事務・技術)は、プレエントリー→書類選考(ES)→Webテスト(書類通過者のみ)→本選考(一次〜最終面接、グループディスカッションを含む場合あり)→内定という流れが報告されています。
客室乗務職は書類選考(ES・動画・写真・英語証明)→SPI→面接・適性検査→内定で、ESより動画審査や面接の比重が高い傾向です。運航乗務職(自社養成パイロット)は独自適性検査FCATが最初に課され、これを通らないとES提出にも進めないのが最大の特徴です。FCATの通過率は約30%とされ、ここで多くが絞られます。
理系学生が主に狙うのはグローバルスタッフ職(整備技術・運航技術)で、この型では書類とWebテストを越えてから複数回の面接に進みます。職種ごとに関門の位置が違うため、自分の志望職種でテストがどの段階に置かれるかを早めに把握しておくことが、研究と両立するうえでの時間設計に直結します。
選考全体のなかでWebテストが占める位置づけ
ANAにおけるWebテストは、多くの職種で書類選考の直後に置かれる足切りの関門です。
ある媒体の集計では、ES通過率は約72%、Webテストやグループディスカッションを経た一次面接の通過率は約20%とされ、別媒体ではグローバルスタッフ職のES通過率を約30%とする数値もあります。媒体間で数字の振れが大きいため、いずれもあくまで目安として捉えるのが安全です。
ただ共通して言えるのは、面接の通過率が低めに出ている以上、Webテストは「落とさないこと」が前提だという点です。理系学生は研究で時間が取りにくいぶん、ここで足元をすくわれないよう確実に得点しておく姿勢が重要になります。
ANAで実施される玉手箱の出題傾向
このセクションでは、ANAで課されるWebテストの種類・受検方式・出題科目を、玉手箱を軸に整理します。前提として、ANA本選考の標準はSPIであり、玉手箱はANAシステムズなどグループIT系や一部職種・グループ会社で報告される形式です。編集部としては、どちらが来ても対応できるよう両方の傾向を押さえておくことを勧めます。理系が得点源にしやすい計数と、手薄になりがちな言語のバランスを意識して読み進めてください。
ANAのWebテストの種類と受検方式(テストセンター/自宅受検)
ANAの本選考で主流とされるのはSPIで、受検方式はテストセンター形式と自宅受検(WEBテスティング)の両方が体験談で報告されています。
玉手箱が出るのは、ANAシステムズなどグループIT系で主流とされるほか、客室乗務職やANAケータリングサービスなどグループ会社の一部です。職種によってはGAB・CAB・TG-WEB・英語(ENG/GTEC等)まで多様で、どのテストが来るかは職種・年度で変わるため決め打ちは禁物です。
理系学生がグローバルスタッフ職(整備技術・運航技術)を志望する場合も、SPIを基本に据えつつ、玉手箱や英語が課される可能性を残して準備しておくと安全です。
出題科目と試験時間(言語・非言語・性格検査)
SPIの場合、言語(語彙・読解・熟語)、非言語(数表・推論・確率・割合・損益算・集合)、性格検査(約300問・制限35〜40分)という構成で、全体の所要は約1時間が目安です。
玉手箱が出るケースでは、言語・非言語(計数)・性格の構成で、グループ会社の事例では約1時間・言語/計数/構造理解/適性という報告もあります。
いずれの形式でも処理速度が問われ、体験談では1問あたり平均80秒前後という目安が語られています。英語が入る職種では時間がさらに厳しくなるため、計数で稼ぐ理系も言語・英語の取りこぼし対策を怠らないことが大切です。
玉手箱ならではの頻出問題の傾向
玉手箱は、同じ形式の問題が連続して出題され、設問ごとに制限時間が短く区切られるのが大きな特徴です。
計数では図表の読み取りや四則逆算が中心で、短時間に正確な数値処理を繰り返すスピード勝負になりやすい傾向があります。言語は長文の趣旨を素早く判断する設問が多く、構造理解の枠では文章の論理関係を整理する力が問われます。
理系学生は計数を得点源にしやすい一方、言語や趣旨判断で詰まりやすいので、形式に慣れて「設問パターンを瞬時に見分ける」訓練を積んでおくと、玉手箱が来た場合でも安定して通過しやすくなります。SPIが来た場合も推論や確率といった設問は計数の延長で対応できるため、両形式の共通項を意識して演習しておくと、当日どちらに当たっても得点を落としにくくなります。
ANAのWebテストのボーダーと正答率の目安
ここでは、ANAのWebテストでどの程度の正答率が必要かを、体験談ベースで整理します。航空業界の人気企業ということもあり、ボーダーや倍率は媒体によって数字の幅が大きいのが実情です。確証のある公式値は存在しないため、本セクションの数値はすべて目安として捉え、最終的には「一段高めを狙う」前提で対策量を決めるのが現実的だと編集部は考えています。
ANAのボーダーラインの目安
ANAのSPIボーダーは、体験談ベースで6〜7割が一つの目安とされています。
媒体によっては「限りなく7割」「安定突破は70%以上」「8割近く取れていないと不安」といった声があり、別の媒体では約8割と記すものもあります。数値の振れ幅が大きいため、安全策としては7割超を最低ラインに据えて準備するのが無難です。
なお客室乗務職では、SPIの重視度は動画審査や面接など他の適性要素より低めとの見方もあります。理系が志望するグローバルスタッフ職(技術系)では、こうした緩和材料を当てにせず、得点で確実に上回る姿勢が安全です。
ANAの採用倍率と通過の難易度
ANAの就職難易度は高く、ある媒体では4.2/5.0、就職偏差値は文系59・理系65と評価され、人気企業ランキングでも上位に名を連ねます。
倍率は媒体により幅があり、総合職で約20倍、職種によっては80〜90倍、新卒全体で100倍以上という記述も見られます。採用人数は年度により数百名規模で、2024年度は800人超という記述もありました。いずれも目安です。
学歴フィルターについては「明確には存在しない」とする媒体と、技術職では旧帝大・早慶上智中心で日東駒専は激減すると示唆する媒体に割れています。フィルターの有無に頼らず、テストと面接で実力を示す準備が確実です。
テスト結果の使い回しはできる?
テストセンター形式のSPIは、一度受検した結果を他社に送信して使い回せる仕組みがあり、ANAでも同様の運用が想定されます。
ただし玉手箱や独自の適性検査が課される職種・グループ会社では、その企業専用に受け直す必要があり、結果の使い回しは前提にできません。
理系学生は研究で時間が限られるため、テストセンターのSPIで高得点の結果を作っておき、ANA本体の選考に流用しつつ、玉手箱や英語が必要な職種では個別に準備するという二段構えが効率的です。受検前にどの方式で課されるかを必ず確認しておきましょう。
編集部が分析するANA Webテスト対策ロードマップ
このセクションでは、ANAのWebテストをSPI・玉手箱の両にらみで攻略するための具体的な進め方を提示します。理系学生は研究や院試と並行するため、限られた時間でどこに労力を集中するかが勝負です。編集部の視点は「共通する非言語・言語の土台を先に固め、玉手箱・英語など職種固有の要素は後から上乗せする」という順序で、無駄なく仕上げることにあります。
玉手箱対策におすすめの問題集・進め方
まずはSPIと玉手箱の両方をカバーする定番の対策本を1冊ずつ用意し、出題形式の違いを体に染み込ませることから始めます。
玉手箱は同じ形式が連続するため、形式別にまとめて解いてパターンを覚える進め方が効率的です。計数の図表読み取りや四則逆算は反復で速くなるので、理系は短期間で得点源化しやすい領域です。
一方で言語や趣旨判断は理系が手薄になりがちなため、計数を仕上げたら言語に時間を振り向けるのが得策です。1冊を3周し、間違えた設問だけを繰り返す「弱点周回」で、限られた時間でも合格ラインに届かせやすくなります。
練習できるアプリ・模試サービス
スキマ時間の活用には、SPI・玉手箱に対応したスマホアプリや無料の模試サービスが役立ちます。
研究室の移動時間や実験の待ち時間に、非言語の計算問題を1日10分でも反復するだけで処理速度は着実に上がります。本番形式の模試を一度受けておくと、時間配分の感覚と現状の正答率が把握でき、残り日数で何を詰めるかの判断材料になります。
とくに玉手箱は時間との戦いなので、模試で「1問80秒」の感覚を体に入れておくと、本番で焦らずに済みます。アプリと模試を併用し、インプットとアウトプットを回す形が理系には相性が良い進め方です。
逆算した対策スケジュールの組み方
理系は研究・院試の繁忙期を避けて対策を前倒しするのが鉄則です。エントリー時期から逆算して、最低でも3〜4週間の準備期間を確保しましょう。
おすすめは、最初の1週間で非言語(計数)を集中的に仕上げ、次の1週間で言語と趣旨判断、残り1〜2週間で本番形式の模試と弱点周回に充てる配分です。
修士学生は学会や中間発表とエントリーが重なりやすいため、繁忙期の前に基礎を固めておくと安心です。毎日まとまった時間が取れなくても、1日30分のアプリ学習を継続すれば、形式慣れと処理速度は十分に積み上がります。研究の合間に小さく積み重ねる設計が、両立のカギになります。
あわせて、英語が課される職種を併願する場合は、計数・言語と並行して英語にも週単位で時間を割り当てておくと直前に慌てません。スケジュールは一度きりで終わらせず、模試の結果を見て配分を週ごとに見直すと、限られた時間でも合格ラインに最短で届きます。
ANAのES・面接対策
WebテストはあくまでANA選考の入口で、その先のES・面接で評価されてこそ内定に近づきます。とくにANAは面接の通過率が低めとされ、ホスピタリティや安全意識が問われる独自色の強い選考です。このセクションでは、理系学生が研究経験をどう接続して語るかという観点を交えながら、ES・面接の傾向と評価ポイントを整理します。
ANAのESの傾向と通過のポイント
ANAのESは志望動機・自己PRを中心に構成され、客室乗務職では動画・写真・英語証明の提出が加わり選考比重が高くなります。
グローバルスタッフ職(技術系)を志望する理系は、研究で培った論理的思考や課題解決のプロセスを、航空機の整備・運航という安全領域にどう活かすかという具体性で示すと説得力が増します。
「なぜ航空業界か」「なぜANAか」を、自分の研究テーマや経験と接続して語れると、テンプレ的な志望動機との差がつきます。安全・ホスピタリティという企業の価値観に、自分の言葉で接点を作っておくことが通過の鍵です。
一次・二次面接で聞かれる質問
一次・二次面接では、志望動機や自己PRに加え、チームでの協働経験や困難を乗り越えたエピソードがよく問われます。
ある集計では一次面接の通過率が約20%と低めで、ここが最大の関門になりやすいとされています。グループディスカッションが課される場合は、安全意識やチームワークを重んじる姿勢が見られます。
理系学生は、研究室でのチーム作業や役割分担、トラブル対応の経験を、ホスピタリティやチーム協働の文脈に翻訳して語ると評価されやすくなります。専門用語に頼らず、相手に伝わる説明ができるかも見られている点です。
最終面接で評価される観点
最終面接では、入社後に長く活躍できる人物か、ANAの価値観と合致するかという観点が重視されます。
安全への高い意識、ホスピタリティ、チームで協働できる力、そしてグローバルに働く志向が、職種を横断して評価軸になります。
整備技術・運航技術など理系の職種では、技術的な探究心や安全を守る使命感を、自分の研究経験と結びつけて語れると印象に残ります。最終面接は意思確認の色合いも強いため、これまでの選考で示してきた軸をぶらさず、一貫した志望理由で締めくくることが大切です。
ANAのWebテストに関するよくある質問
最後に、ANAのWebテストに関して理系学生から寄せられやすい疑問を、編集部の視点でまとめます。対策の開始時期、難易度の体感、落ちる原因という三つの観点から整理しました。いずれも体験談や媒体推定をもとにした目安ですが、研究と両立しながら準備を進めるうえでの判断材料として役立ててください。
対策はいつから始めるべき?
対策は、エントリーの3〜4週間前から始めるのが一つの目安です。
ただし理系は研究や院試の繁忙期が読みにくいため、余裕があるうちに非言語の基礎だけでも先に固めておくと安心です。SPIと玉手箱は出題形式が異なるので、ANA本体のSPIに加え、グループや一部職種で玉手箱が来る可能性を踏まえ、早めに両形式に触れておくと当日に慌てません。
1日30分のアプリ学習でも、継続すれば形式慣れと処理速度は十分に積み上がります。早く始めるほど、研究の繁忙期と重なってもリカバリーが利きます。
ANAのWebテストは難しい?
ANAのWebテストは、問題そのものの難易度よりも、人気企業ゆえに求められるボーダーの高さと処理速度が難しさの本質です。
ボーダーは体験談ベースで6〜7割、媒体によっては8割近くを目安とする声もあり、安定突破には7割超を狙う準備が現実的です。1問80秒前後という時間制約のなかで正確に解き切る訓練が、合否を分けます。
理系は計数で稼ぎやすい一方、言語や英語で取りこぼすと全体の正答率が下がります。得意分野に油断せず、苦手領域を底上げしておくことが、難しさを乗り越える近道です。
落ちる原因は?
Webテストで落ちる主な原因は、時間切れによる解き残しと、苦手科目での得点不足です。
玉手箱もSPIも処理速度が問われるため、形式に不慣れなまま本番に臨んで時間配分を崩すのが典型的な失敗パターンです。理系が計数に偏って言語・英語の対策を後回しにし、結果として総合点でボーダーを割るケースも目立ちます。
対策としては、本番形式の模試で時間感覚を養い、弱点科目を周回で底上げしておくことが効果的です。職種ごとにテスト形式が違う点を確認せず準備すると、想定外の形式に面食らうこともあるため、受検方式の事前確認も忘れないようにしましょう。
まとめ:ANAのWebテストを最短突破するために
ANAの本選考は、標準がSPIで、玉手箱はグループIT系や一部職種・グループ会社で報告される形式という前提を押さえることが出発点です。どちらが来ても崩れないよう、共通する非言語・言語の土台を先に固めるのが、研究と両立する理系にとって最も効率的な戦略になります。ボーダーは体験談ベースで6〜7割、媒体によっては8割近くという声もあり、安全策として7割超を狙う準備が現実的です。倍率や通過率の数字は媒体間で大きく振れるため、すべて目安として捉え、一段高めを目標に対策量を決めましょう。エントリーの3〜4週間前から逆算し、計数→言語→模試・弱点周回の順で仕上げれば、研究の繁忙期と重なっても乗り切れます。Webテストを確実に通過し、ホスピタリティと安全意識を自分の研究経験と結びつけて語ることで、ANAの選考突破に近づいてください。