就活におけるWEBテストの対策をご紹介!効率よく進めたいあなたへ

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

就活を始めたばかりの学生の中には「どの企業においてもWebテストが実施されていることを始めて知った」という人も少なくはないでしょう。

そもそもどんな問題が出題されているのかもわからない、あるいはどのように答えるべきか疑問に思っていることがあるかもしれません。

そこでここから先では、試験はこれまでの勉強で得た基礎知識があれば回答できるのか、あるいは特別な対策をしなければならないのかなど、わからないことをいろいろ確認していきましょう。

【Webテストとは】Webテストの基本

Webテストとは、スマートフォンやパソコンを使用して受験できる採用試験の形式で、多くの企業で取り入れられています。

就職活動においては避けて通れないステップであるため、早めに準備を進めることが重要です。

以下では、Webテストが使われるタイミングや目的、形式について詳しく説明します。

Webテストが使われるタイミング

Webテストは、エントリーシート(ES)の提出とセットで実施されることが多く応募の初期段階で行われる場合が一般的です。

一部の企業では面接後に課される場合もあります。

特に新卒採用の場面では、応募者の数が多いため、早い段階でWebテストを導入することで選考を効率化しています。

これにより、一定の基準を満たす応募者だけが次の選考に進む仕組みが整います。

多くの場合、突然受験の案内が来るため、事前に十分な準備をしておくことが重要です。

Webテストを行う意味

Webテストを行う目的は主に2つあります。

1つ目は、応募者の数を絞り込むためです。

企業は効率的に面接を進めるため、一定の基準を満たす応募者のみを選抜します。

このプロセスは俗に「足切り」とも呼ばれます。

2つ目は、基礎能力や適性を測定するためです。

新たな人材を採用することは長期的な投資であるため、企業は応募者の能力を慎重に見極める必要があります。

これらの理由から、Webテストは企業にとって重要な選考ツールとなっています。

【Webテストとは】形式

Webテストには、自宅で受験する形式と、専用会場で受験する形式の2つがあります。

以下で、それぞれの形式について詳しく解説します。

自宅受験型

自宅受験型のWebテストは、文字通り、自宅でスマートフォンやパソコンを使って受験する形式です。

この形式の最大の利点は、自分の都合の良い場所と時間を選んで受験できる点です。

特に忙しい就活生にとっては、柔軟なスケジュールで受験できることが大きなメリットです。

ただし、試験中はインターネット接続が必須であるため、環境を整える必要があります。

また、自宅というリラックスした環境が油断につながる可能性もあるため、試験中は集中力を保つことが重要です。

テストセンター型

テストセンター型は、専用の会場で企業が指定した日時に受験する形式です。

会場ではパソコンを使用し、試験監督がいるため、一定の緊張感の中で試験を進めることになります。

受験の日時は事前に予約が必要で、当日は言語や非言語の問題に加えて、性格検査を受ける場合もあります。

この形式では不正行為が防止され、より信頼性の高い結果が得られるため、企業側からの評価が高いです。

一方で、移動時間や予約の調整が必要になるため、計画的な準備が求められます。

【Webテストとは】特徴と種類

Webテストには複数の種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。

以下では、それぞれのテストについて詳しく説明します。

SPI

SPI(Synthetic Personality Inventory)は、日本で最も普及している適性検査で、多くの企業が採用しています。

このテストは、テストセンター型、自宅受験型、ペーパーテスト型の形式があります。

内容は、言語、非言語、性格検査など幅広い項目が出題されるため、初めて受験する際には特に入念な準備が必要です。

SPIの結果は、応募者の基礎能力や適性を測定するために使われ、次の選考に進むための重要な基準となります。

玉手箱

玉手箱は、日本エス・エイチ・エル株式会社が提供する総合適性テストで、特にSPIに次いで使用頻度が高い形式です。

このテストでは、「知的能力」と「性格」の2つの側面が測定されます。

知的能力テストでは、計算問題や読解問題が出題され、性格テストでは応募者の人柄や適性が評価されます。

テストセンター型とWebテスト型の2種類があり、特にスピードが重視されるため、時間配分に注意することが求められます。

TG-WEB

TG-WEBは、外資系企業やコンサルティング業界、大手企業でよく利用されるテスト形式です。

主に暗号問題や図形問題など、独特の出題傾向が特徴です。

このテストでは、論理的思考力や問題解決能力が試されるため、高度な対策が必要です。

ほとんどが自宅受験型であるため、自分でスケジュールを組み立てて取り組むことが求められます。

試験内容が難易度の高いものが多いため、過去問や模擬試験を活用して慣れておくことが成功の鍵となります。

【Webテストとは】対策したほうが良い?

出題の構成が大まかにわかったところでもなお、それに向けて対策をすべきかどうかわからない学生もいることでしょう。

国語や英語や数学ならばこれまで学んできたことで乗り越えられそうなものの、人間性や客観的思考を問うテストについて、どのような準備をすべきかわからないことがあるかもしれません。

そこでここからは、そもそも対策を練っておいたほうが良いのかどうか、その場合にはどのような方法をとるべきなのか具体的に見ていきましょう。

Webテストは対策しやすい

なかには言語分野や非言語分野といったなじみのない用語によって、とまどって難しいものに感じた就活生もいるかもしれません。

しかし実際の出題を見ると、内容はそれほど難解なものでなく、なおかつ出題傾向がわかりやすいため、対策しやすいと言えるでしょう。

つまり年度によって出題が大きく変化することなく同じようなもので「過去問で対策しておいたのに山が外れた」というような受験勉強の二の舞になることもありません。

さらに長文読解のようにじっくり時間をかけて考えるようなものではなく、時間配分がしやすいことも特徴の1つとしてあげられます。

比較的対策がしやすいテストと言えることから、あまり気負うことなくそれほど意気込まなくても取り組めるはずです。

選考を通過するためには7割以上の正答率

Webテストは傾向や問題内容があまり変わらず、対策しやすいからといって、誰でも満点をとれるものではありません。

その年によって、あるいはテストそのものの難易度や企業によって基準が異なるものの、突破できるラインはおよそ7割から8割とされています。

言い換えれば、本腰を入れなくても最低限の対策さえしておけば、それくらいの割合は正解できるレベルなのです。

さらに、この段階において合否が決まってしまうわけでもなく、その点数だけですべてを判断されるものではありません。

あくまでも通過点に過ぎないため、がむしゃらに100点を目指す対策は必要ないとわかれば、肩の力を抜いて、取り組みをスタートできるのではないでしょうか。

【Webテストとは】いつ頃から対策はしたほうが良い?

それではWebテストへの対策にはいつ頃から取り組んで、どれくらいの時間をかけるべきなのでしょうか。

対策しやすいものであると知って、それならば後回しにしても大丈夫と思う人もいるかもしれません。

さらに過去の出題に目を通したうえで「これくらいなら自分にもできそうで、大したことはない」と思っている人もいるでしょう。

そこで、対策を始めるべき時期と具体的な取り組み内容を確認し、どのようなことを意識すべきかについて見ていきましょう。

早ければ早いほうが良いと言える

結論から言えば、遅いよりは早いに越したことはないでしょう。

すでにWebテストというものの存在を知っていて、そこを通過しなければ面接にすら進めないとわかっているなら、なおさら早めに取り組むべきでしょう。

なぜならば、テストのほかにも対策すべきことは山ほどあるため、直前になってからでは、それだけに時間を割けなくなってしまうからです。

本格的な採用シーズンが訪れる前にも、インターンシップに参加したりOBやOGを訪問したりすることもあるでしょう。

それらを経て志望先を決めるだけではなく、企業を深く理解するために調べなければならないことも多くあるはずです。

そのうえで自分がその業界に向いているかどうか、過去を振り返りながら強みや能力などを把握して、就活の軸を定めたりキャリアビジョンを明確にしたりするため、しっかり時間を確保したいものです。

したがって、企業研究や自己分析などメインとなることを優先させるためにも、Webテストに向けた対策は早め早めを心がけましょう。

【Webテストとは】対策方法

あくまでも最優先にすべき対策ではないとはいえ、最低限の準備をしておかなければ足をすくわれてしまいます。

せっかく研究したうえでエントリーした企業の面接にすら進めなかった、という事態にならぬよう、事前の準備はぬかりなく効率的に進めておきたいものです。

そこでまずは一口にWebテストと言ってもいくつか種類があることを知り、それぞれについてどのような対策をすべきなのか、さらに本番に向けてやっておくべきことなどを具体的に見ていきましょう。

まずは自分がどの種類のWebテストを受けるか把握する

Webテストとは大学入試における共通テストなどとは違い、種類がいくつかあり、企業によってどれを採用しているかまちまちです。

名前をあげるとSPIや玉手箱などが一般的で、内容が異なることはもちろん、構成もそれぞれに違いがあります。

SPIは能力検査と性格検査に割り振られる時間が決まっていて、なおかつ設問ごとに制限時間があるため、答えられなくても次に移らなければなりません。

一方で玉手箱は言語分野と非言語分野の出題割合を企業によって決められるため、能力というよりも適性を見極めるための検査と言えるでしょう。

いずれにしてもそれらの違いがあることを知ったうえで、志望する企業がどこの運営会社のテストを扱っているのか、事前にしっかり調べておく必要があるでしょう。

参考書を購入して時間をはかって解いてみる

SPIは問題がパターン化しており、問題をこなしていくうちに解き方を覚えてしまえば、対策の効果が出やすいともいわれます。

それに対して玉手箱の場合は、解法というよりも考え方が問われる出題も多く、なかなか対策の成果があらわれにくいといわれます。

しかしながらいずれも毎年の傾向が大きく変わることはなく、実際に出題された過去の問題に触れてみると良いでしょう。

出版されている専門の参考書や問題集によって実力を試せるほか、いくつもアプリがあるためスマホで気軽に取り組めるはずです。

いずれにしてもより実践的な対策とするためには、本番と同じようにまとまった時間を確保して、時間をはかりながら解くようにすると制限時間への意識も高まり、効率的でしょう。

第一志望ではない企業のWebテストを練習のために受ける

過去に出題された問題を解く、さらに制限時間を意識しながら対策を進めれば一定の成果をあげられるでしょう。

しかしながら出題傾向などを感覚的につかめたとしても、いざ本番になると頭が混乱してしまうような問題を解かなければならないこともあるでしょう。

リラックスしていればなんでもなかったような問題でも、緊張してしまうと普段の力を出し切れないという事態になりがちです。

そこで、第一志望とする企業のテストを受ける前に、ほかに数社の選考にエントリーして、実際に受験してみてはいかがでしょうか。

試験本番の雰囲気がつかめるだけではなく、大まかな流れまで体感できるため、本命の第一志望を受ける際の緊張が少しはやわらいで実力をしっかり発揮できるでしょう。

模擬テストを受けてみる

第一志望を受ける前に数社で腕試しをすると、本番の雰囲気をつかみやすいものの、場合によってはそれぞれの会社で行われるテストの日程が近いこともあるかもしれません。

本命のテストの直前すぎてなかなか安心できないというのなら、模擬テストを受けてみてはいかがでしょうか。

早い段階で本番さながらの緊張感をもって挑んでみれば心のゆとりにもつながるはずで、企業研究などもじっくり取り組めるようになるかもしれません。

就活を支援するためのサービスを提供する会社の中には、練習できるだけではなく、模擬テストを実施しているところもあります。

また簡易的な模擬テストを試せるサイトなどもあるため、自分にあったものを選んで実際の雰囲気をつかむためにも活用してみると良いでしょう。

アプリなどを活用する

時間をはかりながら過去の問題を解いてみることや模擬テストを受けるなど、できる対策はさまざまあるものの、いずれにしても繰り返し練習することが大切です。

まとまった時間が取れなくても、勉強の合間に参考書を開いたり、少しでも多く問題を解いたりすることがテストを攻略するうえでは欠かせません

しかしメインとして取り組むべきことではないため、できるだけ効率良く進めたいところでしょう。

そこで有効なのがスマホのアプリです。

特に苦手なことや未学習のものを優先的に出題してくれる機能が付いたものです。

その中でも「Study Pro」が出している有料アプリは苦手を克服できると評判で、ダウンロードして隙間時間を有効に活用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

就活の第一関門ともいえるWebテストについては、これまでの受験勉強とはまた違う対策を講じなければなりません。

ただ問題を解くだけではなく模擬テストを受けるなどして雰囲気をつかんだり、時間配分への意識を高めたりすることも大切です。

しかしテスト対策ばかりに時間を費やしてしまい、志望動機を固めたり企業研究を進めて、業界への理解を深めたりすることをおろそかにしてしまっては本末転倒です。

効率的に学習できるアプリなどを活用して、できるだけ早い段階から対策しておきましょう。

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