HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
就活の選考には、エントリーシートや筆記試験、適性検査、面接などといったさまざまな方法がありますが、近年営業職などの接待が多い職種をもつ業種を中心として飲み会が開催されることがしばしばあります。
これは、親睦会という意味ではなく、あくまで面接の代わりとなる選考の一つとして開催されており、一人ひとりのコミュニケーション能力を測ったり、周囲への気配りができる人物かをチェックしています。
そのため最初から最後まで緊張感をもって参加するのが望ましいです。
【就活の飲み会はどうする?】はじめに
就活の選考というと、エントリーシートや履歴書などによる一次選考と、SPIなどを含む筆記試験、適性検査、グループディスカッション、面接があります。
それぞれ企業に出向いて開催される採用試験ではありますが、実は近年ではこれらの他にも応募企業との飲み会や食事会が開催されることがあることをご存じでしょうか。
つまり食事会や飲み会なので社内で行われるわけではなく、社外の飲食店、居酒屋で開催されるものです。
今回はこの就活の飲み会についてご紹介しましょう。
【就活の飲み会はどうする?】面接代わりの飲み会はあるのか?
就活における飲み会というとどのようなイメージを受けますか。
あくまで会社との関わりを深めるためや応募者との親睦を深めるために行われるものなのか、もしくは面接のような形で行われるものなのかどちらかを想像された方が多いでしょう。
実は企業で開催される応募者との飲み会は、基本的に選考の一つの機会として利用してい企業がほとんどです。
つまり一つの面接代わりとして開催されている飲み会や食事会であることを心得て参加する必要があります。
多くはないが、営業職などの接待の多い業種にある傾向
もちろん近年の傾向でそのような会社が出てきていますが、すべての会社で行われているわけではありません。
行われる企業の傾向はベンチャー企業などもそうですが、営業職などといった普段から接待する機会の多い職種をもつ業種に多い傾向があります。
普段、営業職となると得意先やメーカーなどといったさまざまな企業の方と接待を行うことが多いです。
この時にどのくらい周囲に気を配ることができるかどうかは営業職にとって重要なポイントです。
営業職は実際に働いてみないと営業に適している人物かどうか見分けることは非常に難しいです。
そのために営業職など職種での選考で使われることが多くなっています。
【就活の飲み会はどうする?】なぜ面接代わりに飲み会を開くのか?
では、あえて面接ではなく飲み会をわざわざ開くのでしょう。
その分経費もかかるはずです。
飲み会の際の振る舞いはその人柄がとても出やすいシーンとも言えます。
お酒が入っていることによって素が少し出やすくなったりすることもあるでしょう。
ただひたすら飲むに徹するのか、盛り上げ役に徹するのか、周りを見てグラスにお酒がなくなったらし注文をするような気配り役になったり聞き役に徹したりするのか、普段の飲み会でもそれぞれのカラーがあるでしょう。
つまり普段の人物像や振る舞いい方は飲み会を通して知ることができるからこそ、面接代わりに開かれると言えるのです。
そのため、いくら飲み会とはいえ決して気を抜いてはいけません。
選考だと思って臨むべき場所であることを心がけましょう。
その人のコミュニケーション能力や、人柄を見るため
まず飲み会や食事会の場は、たくさんの人が集まって話し合ったりコミュニケーションをとる場所です。
そのため、面接として利用している企業の飲み会や食事会は、応募者一人ひとりのコミュニケーション能力の有無、人柄を見るために行われていると言っても過言ではありません。
やはり新卒社員には企業の新しい風になってもらいたいと考える企業がほとんどです。
明るく職場を和ませることができるような人物は好印象を与えることができます。
そのため、いくら飲み会とはいっても飲むことに徹底するのではなく、あくまで周りや企業側とのコミュニケーションを積極的にとったりするなどしてコミュニケーション能力の高さをアピールしていくのがベストです。
【就活の飲み会はどうする?】飲み会ではとにかく気を配ろう!
また、飲み会で大切なのは、コミュニケーション能力の高さだけではありません。
周囲へどれだけの気配りができるかどうかも重要なポイントとなります。
飲み会の席では、自分の身の回りを見ているのではなくしっかりと全体を見て行動を起こすことが大切です。
今回は、飲み会での気配りの仕方としてチェックしておきたいポイントを2点ご紹介します。
わざとらしくない自然な気配りができるように、普段の友人たちとの飲み会などでも鍛えておくといいです。
上司になるであろう人の話を熱心な感じで聞く
飲み会の面接の席では、応募者と楽しく話しているだけでは意味がありません。
企業にアピールすることが大切な場所ですから、積極的に上司になるであろう社員の下へ出向き、コミュニケーションをとりましょう。
この時に自分ばかり話をするのではなく、上司になるかもしれない社員の方々の話を熱心に集中して聞くことが大切です。
相手は社会人ですから、この人は話をしても上の空だな、薄っぺらいなというのはすぐに察知できます。
それはたくさんの方と関わっている人生経験や社会経験から学んできたものですから分かってしまうのです。
どんなに自分が興味のない話であっても、それを興味深く聞く姿勢も大切です。
これは社会人になってからの顧客との対応にも生かせるビジネススキルとしても役立ちますので、ぜひ実践するようにしましょう。
あいたグラスをまとめたり、目上の人のお酒などを率先して頼もう
また飲み会ではお酒がどんどん進むものなので、企業の担当者の方たちのグラスがあいていたりしたら、尋ねて店員さんに注文するようにしましょう。
空いたグラスをまとめて机の端においておくのも食事中の邪魔になるのでちょっとした気配りになります。
企業の方たちもお酒が進んでいたり、さまざまな応募者と会話をしていると自分でお酒を頼むタイミングを逃してしまうこともしばしばです。
そのため、ここぞとばかりに率先して声をかけて、店員さんに注文をすると非常にいい印象を与えることができるでしょう。
ただし、同じように行動する応募者も多数いるので、自然なタイミングで聞くことができるとベストです。
【就活の飲み会はどうする?】飲み会で気を付けるべきこと
飲み会というと普段なら羽目を外してしまうものなので、うっかり飲みすぎてしまうこともあるでしょう。
また、緊張感を上げるためにたくさんアルコールをとった方が緊張がほぐれるのではないかと考える学生さんもいらっしゃるかもしれません。
しかし、飲み会といえどもこれはあくまで企業との面接の場として参加することを心得なければなりません。
そのため、飲み会だからといって普段通りではタブーであり、気をつけておくべきことがいくつかあります。
飲みすぎないようにする
まずは第一に羽目を外して飲みすぎないようにすることです。
アルコールが入ると緊張がほぐれて気も緩みやすくなってしまっています。
お酒のせいで、言ってはいけない余計な発言までしてしまう可能性もあります。
いくらお酒に強い方でも同じです。
自分はお酒には強いと自信があっても、普段とはまったく異なる飲み会ですからメンタルが弱くなって酔っぱらってしまうこともあるかもしれません。
態度が横柄になってしまったり、いつもの調子で応募者と対話をしたり、うっかりと上司に失礼な発言や愚痴をこぼすなどと言ったことは皆さんの評価に大きな傷をつけることになります。
お酒はあくまでいつもよりもほどほどに、嗜む程度に抑えておくことが必要です。
面接と同じ緊張を持って行く
また飲み会は既述の通り、面接の代わりとなるものですから必ず緊張感をもって出席するべきです。
いくらお酒が好きな方でも面接という意識をもって行動しましょう。
また、格好は特にドレスコードといった指定がない場合はリクルートスーツを着て参加するのが基本です。
シャツにジーンズのようなラフな格好はいくら何でも避けるようにしましょう。
目上の方と会う機会なので、ふさわしい格好で出席することが必要です。
たとえば、取引先との接待でシャツにジーンズで参加するでしょうか。
そう考えるとビジネスシーンの一環として、スーツで参加するのが一番無難と言えます。
また髪型やメイクなども面接に行く際と同様の身だしなみで参加しましょう。
【就活の飲み会はどうする?】まとめ
営業職などのような接待の多い業種を中心に最近増えてきている就活の飲み会は、親睦会というよりも面接としての要素が強い傾向にあります。
私たち応募者のコミュニケーション能力を測ったり、周囲への気配りができるかどうかをチェックすることによって将来のあるべき社員の姿を思い描きながら開催されています ぜひ、飲み会だからといって無礼講ということは厳禁です。
必ず緊張感をもって参加するように注意しましょう。