【例文付き】面接で座右の銘を聞かれたときの好印象を得れる答え方と注意点を解説

【例文付き】面接で座右の銘を聞かれたときの好印象を得れる答え方と注意点を解説

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

面接官は学生のその人なりを知りたいと思い、座右の銘を聞いてきます。

この学生と一緒に働きたいと思ってもらうためにも、志望企業の社風に合ったもので自分がこれまでに経験してきたエピソードにつなげられるものにしなければなりません。

ことわざ、四字熟語、偉人の名言などを見ると多数ありますので、自分らしさを伝えられるようなものを選びましょう。

どんなふうに文章を作ったらいいか分からない方へ、例文も載せていますのでぜひ参考にしてみてください。

【面接で座右の銘】そもそも座右の銘とは

座右の銘とは、人生における拠り所価値観を示す言葉などを指します。

古くは、書物や道具に刻んだ教訓や名言を表していましたが、現代では個人の信念や行動基準を表す言葉として使われています。

自分の行動を振り返ったり、困難な状況で指針を見つけたりする助けとなります。

これらの言葉は、その人が大切にしている価値観を反映し、周囲にもその人の生き方を伝える役割を果たします

【面接で座右の銘】なぜ座右の銘を聞かれるの?

面接官が学生へ向けて座右の銘を聞いてくるのには、それなりに意味があります。

まずはどんなものがその人のモチベーションになりやすい言葉なのか、個性やその人のもっている性格を知るために聞いてきます。

誰しも同じ座右の銘が心にフィットするわけではなく、人それぞれだからこそ興味があるのです。

自分の考えや気持ちがしっかりと伝わる座右の銘を選びましょう。

人柄を見るため

どんな人柄なのかというのは、一緒に仕事をする上で企業側でも大変重要なことです。

もし会社の方針や風土に合わないような人であれば、せっかく採用してもなじめずにすぐに辞めてしまう可能性があるからです。

仕事を教えるのも大変ですので、長く続けてほしいとも思っています。

座右の銘で同じような四字熟語を話したとしても、その方によって捉え方というのは違うものです。

なんでその座右の銘がいいと思ったのかというのは、価値観によって違いがあります。

どうしてそれがいいと思ったのか、エピソードもしっかりと聞いていますので具体的に伝えましょう。

話の中から会社の雰囲気に合う学生だと思ってもらえると、採用率も上がるでしょう。

価値観を見るため

企業が面接の場で座右の銘を尋ねるのは、その人の価値観や内面を深く理解するためです。

座右の銘は、その人が日々の生活や仕事の中で重要視することを示すものです。

企業はこの質問を通じて、応募者の考え方や行動が、自社の理念や求める人物像に合致しているかを確認します。

また、座右の銘を選んだ理由や、具体的なその人なりのエピソードを聞くことで、その人がその言葉をどのように実践しているのかも知ることができます。

【面接で座右の銘】座右の銘を選ぶ基準は?

あまり企業や就職と関係のない座右の銘を選んでしまうと、面接官もあまり魅力を感じてくれません。

他にさらに何か座右の銘がなかったのかと思われてしまいます。

好きな言葉を選ぶだけでなく、その言葉が今後仕事でも活かされるようなものを選びましょう。

こちらではさらに詳しくどんな基準で選んだらいいのか、さらに詳しく紹介していきます。

志望企業の社風に沿ったものを選ぶ

この学生は我が社にピッタリな人材だ思ってもらうためには、これから受ける志望企業の社風に合ったものをチョイスしましょう。

そうすれば、価値観が会社の方針と似ていると思われていい風に捉えてもらえます。

もしどうしても社風に合ったものが分からないという時には、何か困難があっても乗り越えれば突破できる、できるようになるというような継続してめげずに頑張るということわざや四字熟語を選んでもいいでしょう。

会社に入社して仕事をしているとうまくいかない時もありますし、嫌な顔をされて心が折れそうになることもあります。

そんな時でも、困難があっても乗り越えるというのを信条にしていると分かると好印象です。

過去の経験と経験とあっているものを選ぶ

この座右の銘にしようと決めたとしても、そこに何もエピソードがないのであれば選び直した方がいいでしょう。

面接官は座右の銘は何ですか?と聞くのには、しっかりと根拠が知りたいと思っています。

ただ座右の銘を言って終わりではなく、その後に理由を話さなければなりません。

過去のエピソードを聞いて、「だからこれが座右の銘になった」と聞けば、グンと説得力が上がります。

自分の過去の行動の中にあるどのエピソードに座右の銘をくっつけて話すか迷った時には、一度過去にあった頑張ったこと、辛いところから乗り越えたことを書き出してみましょう。

その中から、これがピッタリだというものを選びましょう。

自分の就活の軸から選ぶ

座右の銘を選ぶ際は、自分の就活の軸に合った言葉を選ぶことが重要です。

就活の軸とは、自分が働く上で大切にしたい価値観や、将来目指す姿勢を指します。

座右の銘がその軸と一致していれば、面接での回答に一貫性が生まれ、説得力が増します。

例えば、就活の軸が「成長」ならば、「挑戦なくして成長なし」といった言葉を選ぶことで、自分の価値観を強調できます。

さらに、選んだ座右の銘に基づく具体的なエピソードを準備しておくと、信頼性が高まります。

仕事内容に活かせるものを選ぶ

ただ自分の好みのものや過去の経験に沿った座右の銘を選ぶのではなく、実際に仕事内容に活かせるものを選ぶことをおすすめします。

過去の経験に沿ったものでも、その言葉からの行動と志望企業の行動指針がかけ離れている場合、「自社の考えや価値観と違うな」と思われてしまいます。

そうなると、入社後のミスマッチという懸念が出てしまい、選考通過が遠のきます。

そのため、しっかり企業分析をした上で、座右の銘と企業の価値観やビジョンが似たようなものになることで一貫性が生まれ、説得力が強くなります。

そうすることで企業に好印象を与えることができます。

【面接で座右の銘】選ぶ際の注意点

面接で座右の銘を選ぶ際は、いくつかの注意点を押さえることで、自分の価値観や人柄を効果的にアピールできます。

以下で意識すべき点について紹介していきます。

曖昧な表現は避ける

座右の銘は、できるだけ具体的で明確な意味を持つものを選びましょう。

曖昧な表現は、自分の価値観や考え方を効果的に伝えられず、印象が薄くなる可能性があります。

例えば、「何事も努力が大事」といった漠然とした言葉よりも、「挑戦なくして成長なし」のように具体性のある言葉の方が説得力が増します。

企業は、その言葉を選んだ背景や考え方を知りたいと考えています。

そのため、選んだ座右の銘がどのような場面で自分を支えてきたかを明確に説明できるようにしておくことが重要です。

意味をあまり理解しないまま選ぶ

座右の銘は、その言葉の意味を十分に理解しておくことが不可欠です。

意味をあまり理解しないまま選んでしまうと、面接でその理由や背景を尋ねられた際に答えられなくなり、説得力を欠く結果となります。

例えば、古典的な言葉や格言を選ぶ場合、出典や具体的な解釈を調べ、自分の価値観とどう結びついているのかを明確にしておきましょう。

これにより、質問に自信を持って答えられるだけでなく、自分の考え方を深く伝えることができます。

具体的なエピソードを用いる

座右の銘は、自分の体験談や個人的なエピソードに紐付けられる言葉を選ぶことが大切です。

例えば、「失敗は成功のもと」という言葉を選ぶ場合、自分が失敗を乗り越えて成果を出した経験を共有すると良いでしょう。

こうしたエピソードは、その人の価値観や行動を具体的に表すため、面接官に強い印象を与えます。

また、ただの名言として述べるだけでなく、どのように自分の行動に影響を与えたかを説明することで、言葉の説得力が大いに高まります。

一貫性を持たせる

座右の銘は、一貫性を持たせることが重要です。

面接全体を通じて自分の考えや行動が矛盾しないよう、選んだ言葉が就活の軸や志望動機と調和しているか確認しましょう。

例えば、「人とのつながりを大切にする」という座右の銘を選んだ場合、面接の他の質問でも人間関係や協調性を重視する姿勢を示すべきです。

一貫性が保たれることで、面接官はその人の信念や価値観を信頼しやすくなります。

また、矛盾を避けるため、事前に回答をしっかり準備しておくことが大切です。

【面接で座右の銘】どのようなものがある?

過去それほど座右の銘について考えたことがない場合、どのようなものにするか悩んでしまうでしょう。

調べてみると分かりますが、意外とことわざや四字熟語など多数あります。

見ていくうちに、自分の考えにピッタリなものを選べます。

就活でも使えそうなものも多々ありますので、自分の過去頑張ったエピソードにピッタリ当てはまりそうなものを選びましょう。

ことわざ

こちらではことわざを5つ紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.【利は天より来たらず】
利益は天から降ってくるものではなく、自らが努力して得るしかないという意味。

2.【石の上にも三年】
座り続けると冷たい石も温まる。
辛抱しているといつかは成し遂げられるという意味。

3.【蒔かぬ種は生えぬ】
なにかを得ようとするなら、それなりの努力が必要だという意味。

4.【失敗は成功の基】
失敗は成功へつながる通過点という意味。

5.【一念天に通ず】
信念をもって物事を成し遂げようとすれば、それは天に通じて成し遂げられるという意味。
面接官が聞いたら喜びそうなものを紹介してみました。
失敗から成功へ、辛坊して成し遂げられるようなことわざは喜ばれるでしょう。

四字熟語

こちらでは5つの四字熟語を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.【一意専心】
ひたすら一つのことに心を集中するという意味。

2.【有言実行】
行ったことは必ず実行するという意味。

3.【局面打開】
行き詰まった状態や困難な状況を切り開いて、新しい方向を見出すという意味。

4.【七転八起】
何度倒されても、そのたびに屈せずに起き上がるという意味。

5.【百折不撓 】
何度の失敗にもめげずくじけず挑戦するという意味。

四字熟語を選ぶ時にも、ことわざと同様で企業で働く際に役立ちそうなものをチョイスしましょう。

特に新人の頃がうまくいかないことが続きやすいですが、それでも何度も立ち上がり挑戦する思考の方は好まれます。

偉人の名言

こちらでは偉人の名言を紹介していきますので、どんなものがあるか参考にしてみてください。

孔子
・止まりさえしなければ、どんなにゆっくりでも進めばいい。

渋沢栄一
・どんなに勉強し、勤勉であっても、うまくいかないこともある。これは機がまだ熟していないからであるから、ますます自らを鼓舞して耐えなければならない。
・もうこれで満足だという時は、すなわち衰える時である。

エイブラハム・リンカーン
・あなたが転んでしまったことに関心はない。そこから立ち上がることに関心があるのだ。

升田幸三(将棋棋士)
・踏まれても叩かれても、努力さえしつづけていれば、必ずいつかは実を結ぶ。

【面接で座右の銘】面接での答え方

なんとなく自分の考えにピッタリな座右の銘が浮かんできたところで、今度は具体的にどのような感じで文章を組み立て話せばいいのか分からない方もいるでしょう。

こちらではどんなふうに伝えればいいのか、例文も交えて紹介していきます。

効果的にアピールすることができれば、面接官の印象にも残ってこの人を採用したいと興味をもってもらえます。

面接官に伝わる話し方で、文章を組み立ていきましょう。

まず言葉を述べたあと、それに関するエピソードなどを話す

座右の銘を聞かれた時には、まずはじめに座右の銘を答えその後になんでなのか理由を続けていきます

始め急に理由を話されても、面接官には一体何が座右の銘なのか分からないので話の内容が見えてこないということになります。

せっかくいいエピソードを話しているのに、「ところでその話は何の座右の銘について?」と思われてしまうのです。

一番は面接官にとって聞きやすい文章が大切ですので、必ず「座右の銘は○○です」と始めに述べるようにしましょう。

誰にでも分かりやすい座右の銘であればいいのですが、それでも面接官は意味がピンとこない場合があります。

意味も一緒に説明し、その後理由を具体的に述べるようにしましょう。

ことわざで答える場合

塵も積もれば山となるを使った例文を紹介します。

回答例文:ことわざで答える場合

私の座右の銘は塵も積もれば山となるです。
​どんなに小さいことでも積みかねることによって大きくなるという意味です。

中学から高校までの6年間バドミントンの部活をしていました。
始めの頃は基礎体力作りばかりで、まったくラケットで打たせてもらえず挫折しそうになったことがあります。
しかし先輩から大会で成績を残す人は体力作りを毎日怠らないという話を聞きました。
その先輩も強い方で説得力もあり、そこからは体力作りを毎日行いました。
大会に出る頃には長時間の試合でも疲れにくくなり結果全国大会まで進めました。

毎日どのように練習をするかで結果が変わることを実感し、塵も積もれば山となるは私の座右の銘となっています。

積み重ねていくことで、それがあとから大きな力になったというエピソードを通し座右の銘は塵も積もれば山となるになったということを具体的に述べています。

偉人の名言で答える場合

こちらは偉人の名言の例文を紹介します。

回答例文:偉人の名言で答える場合

私の座右の銘は「失敗したからって何なんだ?失敗から学びを得て、また挑戦すればいいじゃないか」です。
ディズニーランドなどでも有名なウォルト・ディズニーの言葉です。
意味は失敗をしても学びを得て、再度挑戦すればいいじゃないかという意味です。

高校時代にサッカー部に所属していたのですが、最初の頃他の部員よりも成績を収めていたので周りからもレギュラーもほぼ確実と言われていたことがありました。
そこで安心してしまい、練習をさぼってしまったことがあります。
いざ選手を決める頃になると、周りが実力をつけていてまったく成績が収められず選手になれませんでした。
さぼっている間にこんなに皆に実力も追い越されてしまうというのを実感し、そこからは毎日練習をし次の試合ではレギュラーを獲得できました。

失敗した行動をしていても、そこから学びを得て挑戦しやり直せばいいのだということを体験からも学び、今では座右の銘となっています。

【面接で座右の銘】まとめ

座右の銘は探してみると結構種類もあり、仕事でも役立ちそうなものが多数あります。

しかし急に聞かれてしまうと、思いつくものも思いつかなくなってしまい沈黙してしまいます。

事前にどの言葉を言うか、ことわざや四字熟語、偉人の名言から探しておきましょう。

そして具体的にどのようなエピソードから座右の銘となったのか、面接官に伝わりやすい文章で話すようにしましょう。

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