
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
面接官は学生のその人となりを知りたいと思い、座右の銘を聞いてきます。
この学生と一緒に働きたいと思ってもらうためにも、志望企業の社風に合ったもので自分がこれまでに経験してきたエピソードにつなげられるものにしなければなりません。
ことわざ、四字熟語、偉人の名言などを見ると多数ありますので、自分らしさを伝えられるようなものを選びましょう。
どんな風に文章を作ったらいいか分からない方へ、例文も載せていますのでぜひ参考にしてみてください。
【面接の座右の銘】そもそも座右の銘とは
座右の銘とは、人生における拠り所や価値観を示す言葉などを指します。
古くは、書物や道具に刻んだ教訓や名言を表していましたが、現代では個人の信念や行動基準を表す言葉として使われています。
自分の行動を振り返ったり、困難な状況で指針を見つけたりする助けとなります。
これらの言葉は、その人が大切にしている価値観を反映し、周囲にもその人の生き方を伝える役割を果たします。
【面接の座右の銘】なぜ座右の銘を聞かれるの?
面接官が学生へ向けて座右の銘を聞いてくるのには、それなりに意味があります。
まずはどんなものがその人のモチベーションになりやすい言葉なのか、個性やその人のもっている性格を知るために聞いてきます。
誰しも同じ座右の銘が心にフィットするわけではなく、人それぞれだからこそ興味があるのです。
自分の考えや気持ちがしっかりと伝わる座右の銘を選びましょう。
人柄を見るため
どんな人柄なのかというのは、一緒に仕事をする上で企業側でも大変重要なことです。
もし会社の方針や風土に合わないような人であれば、せっかく採用してもなじめずにすぐに辞めてしまう可能性があるからです。
仕事を教えるのも大変ですので、長く続けてほしいとも思っています。
座右の銘で同じような四字熟語を話したとしても、その方によって捉え方というのは違うものです。
なんでその座右の銘がいいと思ったのかというのは、価値観によって違いがあります。
どうしてそれがいいと思ったのか、エピソードもしっかりと聞いていますので具体的に伝えましょう。
話の中から会社の雰囲気に合う学生だと思ってもらえると、採用率も上がるでしょう。
価値観を見るため
企業が面接の場で座右の銘を尋ねるのは、その人の価値観や内面を深く理解するためです。
座右の銘は、その人が日々の生活や仕事の中で重要視することを示すものです。
企業はこの質問を通じて、応募者の考え方や行動が、自社の理念や求める人物像に合致しているかを確認します。
また、座右の銘を選んだ理由や、具体的なその人なりのエピソードを聞くことで、その人がその言葉をどのように実践しているのかも知ることができます。
就活の軸や仕事に対する姿勢を知るため
企業が「座右の銘」を質問する理由のひとつに、応募者の就活の軸や仕事に対する姿勢を理解するためという意図があります。
座右の銘はその人の価値観や信念、行動の基準を端的に表す言葉であり、困難に直面した際にどのように行動するか、何を重視するのかといった指針を知る手がかりとなります。
たとえば「人との繋がりを大切にする」は、チームで協力する業務や、対人関係を重視する職場に適性があると考えられます。
このように、企業は座右の銘から応募者の価値観や行動傾向を読み取り、組織との相性や活躍の可能性を多角的に見極めようとしています。
【面接の座右の銘】自分に合った座右の銘の選び方
あまり企業や就職と関係のない座右の銘を選んでしまうと、面接官もあまり魅力を感じてくれません。
他にさらに何か座右の銘がなかったのかと思われてしまいます。
好きな言葉を選ぶだけでなく、その言葉が今後仕事でも活かされるようなものを選びましょう。
こちらではどんな基準で選んだらいいのか、さらに詳しく紹介していきます。
- 志望企業の理念や社風に合った言葉を選ぶ
- 過去の経験や価値観に合った言葉を選ぶ
- 自分の就活の軸から選ぶ
- 仕事内容にいいか活かせるものを選ぶ
志望企業の理念や社風に合った言葉を選ぶ
この学生は我が社にピッタリな人材だ思ってもらうためには、これから受ける志望企業の社風に合ったものをチョイスしましょう。
そうすれば、価値観が会社の方針と似ていると思われていい風に捉えてもらえます。
もしどうしても社風に合ったものが分からないという時には、何か困難があっても乗り越えれば突破できる、できるようになるというような継続してめげずに頑張るということわざや四字熟語を選んでもいいでしょう。
会社に入社して仕事をしているとうまくいかない時もありますし、嫌な顔をされて心が折れそうになることもあります。
そんな時でも、困難があっても乗り越えるというのを信条にしていると分かると好印象です。
過去の経験や価値観に合った言葉を選ぶ
この座右の銘にしようと決めたとしても、そこに何もエピソードがないのであれば選び直した方がいいでしょう。
面接官は座右の銘は何ですか?と聞くのには、しっかりと根拠が知りたいと思っています。
ただ座右の銘を言って終わりではなく、その後に理由を話さなければなりません。
過去のエピソードを聞いて、「だからこれが座右の銘になった」と聞けば、グンと説得力が上がります。
まずは、自己分析で過去の経験や価値観を把握しましょう。自分をアピールできるようにするには、まずは自己理解が大切です。 これまでの経験や自分が大切にしている価値観を基にそれらと紐づく言葉を選びましょう。
自分の過去の行動の中にあるどのエピソードに座右の銘をくっつけて話すか迷った時には、一度過去にあった頑張ったこと、辛いところから乗り越えたことを書き出してみましょう。
その中から、これがピッタリだというものを選びましょう。
自分の就活の軸から選ぶ
座右の銘を選ぶ際は、自分の就活の軸に合った言葉を選ぶことが重要です。
就活の軸とは、自分が働く上で大切にしたい価値観や、将来目指す姿勢を指します。
座右の銘がその軸と一致していれば、面接での回答に一貫性が生まれ、説得力が増します。
例えば、就活の軸が「成長」ならば、「挑戦なくして成長なし」といった言葉を選ぶことで、自分の価値観を強調できます。
さらに、選んだ座右の銘に基づく具体的なエピソードを準備しておくと、信頼性が高まります。
人間性にマッチする言葉を選ぶことが大切です。その言葉に関する具体的エピソードがあると説得力が高まります。「座右の銘」の質問では、その言葉を選んだ根拠や自分を表すエピソードを求められる傾向があるため、選ぶ際には言葉の意味についても良く調べ深く理解しておく必要があります。
仕事内容に活かせるものを選ぶ
ただ自分の好みのものや過去の経験に沿った座右の銘を選ぶのではなく、実際に仕事内容に活かせるものを選ぶことをおすすめします。
企業研究を行い、企業の理念や業務内容に合致するか確認することが大切です。座右の銘は自分を表現する重要な言葉ですが、同時に企業の価値観にも合ったものを選ぶ必要があります。
過去の経験に沿ったものでも、その言葉からの行動と志望企業の行動指針がかけ離れている場合、「自社の考えや価値観と違うな」と思われてしまいます。
そうなると、入社後のミスマッチという懸念が出てしまい、選考通過が遠のきます。
そのため、しっかり企業分析をした上で、座右の銘と企業の価値観やビジョンが似たようなものになることで一貫性が生まれ、説得力が強くなります。
そうすることで企業に好印象を与えることができます。
座右の銘の探し方
座右の銘を探すには、自分の価値観や人生観を振り返ることが第一歩です。
そのうえで、自分に響く言葉と出会うために参考になる手段として、自己啓発本や哲学書があります。
こうした書籍には人生の指針や教訓となる名言が数多く収録されており、自分の考え方と照らし合わせることで共感できる言葉を見つけやすくなります。
また、インターネットやSNS、動画配信サービスなども有効です。
特に、スピーチ動画や解説コンテンツには言葉の背景や意味を丁寧に紹介しているものがあり、表面的な引用ではなく、自分の言葉として腹落ちさせるヒントになります。
『人生は運できまるのか』池上彰 著
『嫌われる勇気』 岸見一郎、古賀史健 著
『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー
【面接の座右の銘】どのようなものがある?
過去それほど座右の銘について考えたことがない場合、どのようなものにするか悩んでしまうでしょう。
調べてみると分かりますが、意外とことわざや四字熟語など多数あります。
見ていくうちに、自分の考えにピッタリなものを選べます。
就活でも使えそうなものも多々ありますので、自分の過去頑張ったエピソードにピッタリ当てはまりそうなものを選びましょう。
ことわざ
こちらではことわざを5つ紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.【利は天より来たらず】
利益は天から降ってくるものではなく、自らが努力して得るしかないという意味。
2.【石の上にも三年】
座り続けると冷たい石も温まる。
辛抱しているといつかは成し遂げられるという意味。
3.【蒔かぬ種は生えぬ】
なにかを得ようとするなら、それなりの努力が必要だという意味。
4.【失敗は成功の基】
失敗は成功へつながる通過点という意味。
5.【一念天に通ず】
信念をもって物事を成し遂げようとすれば、それは天に通じて成し遂げられるという意味。
面接官が聞いたら喜びそうなものを紹介してみました。
失敗から成功へ、辛坊して成し遂げられるようなことわざは喜ばれるでしょう。
四字熟語
こちらでは8つの四字熟語を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.【一意専心】
ひたすら一つのことに心を集中するという意味。
2.【有言実行】
行ったことは必ず実行するという意味。
3.【局面打開】
行き詰まった状態や困難な状況を切り開いて、新しい方向を見出すという意味。
4.【七転八起】
何度倒されても、そのたびに屈せずに起き上がるという意味。
5.【百折不撓 】
何度の失敗にもめげずくじけず挑戦するという意味。
6.【初志貫徹】
初めにこころに心にき決めた志を最後まで貫き通すことという意味。
7.【臥薪嘗胆】
将来の成功を期して苦労に耐えることという意味。
8.【一期一会】
生涯に一回しかない機会と考えて、そのことに専念するという意味。
四字熟語を選ぶ時にも、ことわざと同様で企業で働く際に役立ちそうなものをチョイスしましょう。
特に新人の頃がうまくいかないことが続きやすいですが、それでも何度も立ち上がり挑戦する思考の方は好まれます。
偉人の名言
こちらでは偉人の名言を紹介していきますので、どんなものがあるか参考にしてみてください。
孔子
・止まりさえしなければ、どんなにゆっくりでも進めばいい。
渋沢栄一
・どんなに勉強し、勤勉であっても、うまくいかないこともある。これは機がまだ熟していないからであるから、ますます自らを鼓舞して耐えなければならない。
・もうこれで満足だという時は、すなわち衰える時である。
エイブラハム・リンカーン
・あなたが転んでしまったことに関心はない。そこから立ち上がることに関心があるのだ。
升田幸三(将棋棋士)
・踏まれても叩かれても、努力さえしつづけていれば、必ずいつかは実を結ぶ。
アピールしたい印象別の座右の銘
面接で座右の銘を聞かれたときは、伝えたい自分の人柄や強みに合った言葉を選ぶことが大切です。
ここでは、「粘り強さ」「主体性」「協調性」など、アピールしたい印象に合わせた座右の銘を紹介します。
-勇猛果敢-[ゆうもうかかん]
勇ましくて勢いがあり、決断力に富んでいること。恐れずに思いきって実行すること。
-進取果敢-[しんしゅかかん]
みずから進んで積極的に事をなし、決断力が強く大胆に突き進むさま。
「失敗したことがないという者は、新しいことに挑戦したことがないのだ。」/アインシュタイン
「できるかどうかではなく、やってみるかどうかが大事。」/大谷翔平
挑戦することが重要で、挑戦の結果よりもプロセス自体に価値があることを強調している。
※goo辞書より引用
-百折不撓-[ひゃくせつふとう]
何回失敗しても志をまげないこと。
「すべての道は心に通じる。その道を信じ、諦めずに歩み続けることが大切だ。」/草野心平(詩人)
「成功とは、失敗を重ねても、情熱を失わずに前進することだ。」/ウィンストン・チャーチル
※逆境にも屈せずに挑戦し続ける姿勢について語った言葉。
※goo辞書より引用
「感謝の心が人を育て、感謝の心が自分を磨く」/松下幸之助
「私たちは自分自身を圧倒する環境に生まれ育つことがあるが、その中でも感謝の心を忘れないことが大切だ。環境に感謝し、そこからチャンスを見出そう。」/マヤ・アンジェロウ
「人に与えることで、実際には自分自身が得ることになる。思いやりが重要です。」/オプラ・ウィンフリー
※思いやりを持つことで自分も豊かになるという意味
【面接の座右の銘】構成と回答例文
なんとなく自分の考えにピッタリな座右の銘が浮かんできたところで、今度は具体的にどのような感じで文章を組み立て話せばいいのか分からない方もいるでしょう。
こちらではどんなふうに伝えればいいのか、例文も交えて紹介していきます。
効果的にアピールすることができれば、面接官の印象にも残ってこの人を採用したいと興味をもってもらえます。
面接官に伝わる話し方で、文章を組み立ていきましょう。
座右の銘を聞かれた時には、まずはじめに座右の銘を答えその後になんでなのか理由を続けていきます。
始め急に理由を話されても、面接官には一体何が座右の銘なのか分からないので話の内容が見えてこないということになります。
せっかくいいエピソードを話しているのに、「ところでその話は何の座右の銘について?」と思われてしまうのです。
一番は面接官にとって聞きやすい文章が大切ですので、必ず「座右の銘は○○です」と始めに述べるようにしましょう。
誰にでも分かりやすい座右の銘であればいいのですが、それでも面接官は意味がピンとこない場合があります。
意味も一緒に説明し、その後理由を具体的に述べるようにしましょう。
座右の銘を伝える際には、その言葉を大切にするようになった背景や、実際にその言葉を意識して行動した経験を具体的に伝えることが重要です。
同じ言葉でも、人によって捉え方や価値観は異なります。
だからこそ、その言葉に出会ったきっかけや、実際に自分の中に根づいた瞬間を語ることで、あなたらしさが伝わります。
たとえば「失敗は成功のもと」という言葉であれば、過去に挑戦して失敗した経験と、その際どのように前向きに切り替えたかといった行動の変化を添えると説得力が増します。
座右の銘にまつわるエピソードを伝えたら、最後にその言葉をどのようにこれからの人生や仕事に活かしていきたいかを述べましょう。
このパートでは、単に言葉の意味や過去の体験に留まらず、「今後の行動指針としてどう位置づけているか」を明確にすることが求められます。
企業はここで、あなたが困難に直面したとき、どのような軸で考え、乗り越えようとするのかを見ています。
たとえば「挑戦し続ける」ことを座右の銘とした場合、「新しい環境でも恐れずにチャレンジし、柔軟に学び続けたい」という意欲を具体的に伝えると好印象です。
ことわざを使った例文
こちらでは、ことわざを使った例文を紹介します。
例文①:「塵も積もれば山となる」
私の座右の銘は塵も積もれば山となるです。
どんなに小さいことでも積みかねることによって大きくなるという意味です。
中学から高校までの6年間バドミントンの部活をしていました。
始めの頃は基礎体力作りばかりで、まったくラケットで打たせてもらえず挫折しそうになったことがあります。
しかし先輩から大会で成績を残す人は体力作りを毎日怠らないという話を聞きました。
その先輩も強い方で説得力もあり、そこからは体力作りを毎日行いました。
大会に出る頃には長時間の試合でも疲れにくくなり結果全国大会まで進めました。
毎日どのように練習をするかで結果が変わることを実感し、塵も積もれば山となるは私の座右の銘となっています。
例文②:「蒔かぬ種は生えぬ」
私の座右の銘は「蒔かぬ種は生えぬ」です。
これは、行動や努力をしなければ成果は得られないという意味のことわざです。
私は大学時代、学外の地域活動に自主的に参加し、子ども向けイベントの企画や運営に携わっていました。
当初は参加者も少なく、成果が見えない中でモチベーションを保つことが難しかったのですが、「今の努力が未来につながる」と信じてコツコツ取り組み続けました。
チラシを自作して配ったり、地域の学校へ出向いて広報したりと、地道な行動を積み重ねました。
その結果、活動は地域の方々に認知され、参加者数も徐々に増加しました。
この経験から、自分がどれだけ「種」を蒔けるかが将来の成果に直結するのだと実感しました。
今後も、結果がすぐに出なくても諦めず、継続して行動を積み重ねていく姿勢を大切にしたいです。
例文③:「大恩は報せず」
私の座右の銘は「大恩は報せず」です。
これは、自分が受けている大きな恩に気づかずにいることの愚かさを戒めた言葉です。
就職活動中に悩んでいた時期、家族が何気なくかけてくれた一言や、友人との会話が大きな励ましとなり、前向きな気持ちを取り戻すことができました。
そのとき、これまでの自分は恵まれた環境に甘え、それを当然のものと捉えていたことに気づき、反省しました。 それ以来、周囲への感謝を言葉や行動で示すことを意識するようになりました。
今後は、自分も誰かの支えになれるように、気配りや感謝の気持ちを持って働きたいと考えています。
また、日々の小さな恩にも敏感になり、それを当然と思わず、恩を受けた分だけ周囲へ還元する姿勢を大切にしていきたいです。
四字熟語を使った例文
こちらでは四字熟語を使った例文を紹介します。
例文④:「雲外蒼天」
私の座右の銘は「雲外蒼天」です。
これは、困難を乗り越えた先に晴れやかな未来があるという意味の言葉です。
私は大学2年生の時、ゼミで担当した発表がうまくいかず、準備不足や発言の不明瞭さを指摘されるという苦い経験をしました。
そのときは非常に落ち込みましたが、「このままでは終われない」と思い、論理的に話す訓練を積み、資料作成の構成も一から見直しました。
さらに、友人にプレゼンを聞いてもらい、フィードバックを得ることで改善を重ねていきました。
次の発表では、教授から「論点が明確でわかりやすかった」と評価され、大きな自信につながりました。
この経験を通じて、困難や失敗は成長の入り口であることを学びました。
仕事でも、困難に直面しても前向きに努力を続け、「雲の外の青空」を信じて歩み続けていきたいです。
例文⑤:「慎始敬終」
私の座右の銘は「慎始敬終」です。
これは、物事を始めるときは慎重に、終えるときは敬意をもってやり遂げるべきという意味の言葉です。
私は大学の文化祭運営委員として、1年間を通じてイベント準備と当日の運営に取り組みました。
最初の計画段階では、万が一のトラブルも想定して細かいマニュアルを作成し、全員の役割を明確にしたうえで練習を重ねました。
本番を迎えた後も、後片付けや来場者アンケートの集計、関係者へのお礼など、最後の一瞬まで手を抜かない姿勢を大切にしました。
この一連の経験を通じて、物事は「始まり方」と「締めくくり方」のどちらが欠けても本当の意味での信頼や達成にはつながらないと感じました。
社会人になってからも、与えられた業務に対して誠実な姿勢で向き合い、最初から最後まで丁寧に取り組むことで、組織から信頼される存在でありたいと思っています。
例文⑥:「疑事無功」
私の座右の銘は「疑事無功」です。
私は大学での研究活動において、新しいテーマに挑戦する機会がありました。
しかし当初は自分にできるのかという不安があり、準備や調査も中途半端になってしまっていました。
結果として、最初の発表は説得力を欠き、教授やゼミの仲間から厳しいフィードバックを受けることになりました。
その反省から、「やると決めたら迷わず全力を注ぐ」姿勢に切り替え、資料や先行研究を徹底的に読み込み、次の発表では高い評価を得ることができました。
この経験から、中途半端な気持ちで取り組むと結果も中途半端になること、そして覚悟の有無が成果を左右するということを強く実感しました。
どんな仕事においても迷わず信念をもって行動し、結果に責任を持てる社会人でありたいと考えています。
偉人・有名人の言葉を使った例文
こちらでは、偉人やスポーツ選手などの有名人の言葉を使った例文を紹介します。
例文⑦:ウォルト・ディズニーの言葉
私の座右の銘は「失敗したからって何なんだ?失敗から学びを得て、また挑戦すればいいじゃないか」です。
ディズニーランドなどでも有名なウォルト・ディズニーの言葉です。
意味は失敗をしても学びを得て、再度挑戦すればいいじゃないかという意味です。
高校時代にサッカー部に所属していたのですが、最初の頃他の部員よりも成績を収めていたので周りからもレギュラーもほぼ確実と言われていたことがありました。
そこで安心してしまい、練習をさぼってしまったことがあります。いざ選手を決める頃になると、周りが実力をつけていてまったく成績が収められず選手になれませんでした。
さぼっている間にこんなに皆に実力も追い越されてしまうというのを実感し、そこからは毎日練習をし次の試合ではレギュラーを獲得できました。
失敗した行動をしていても、そこから学びを得て挑戦しやり直せばいいのだということを体験からも学び、今では座右の銘となっています。
例文⑧:柳井正の言葉
私の座右の銘は、UNIQLOの創業者である柳井正氏の言葉「人生でいちばん悔いが残るのは挑戦しなかったこと」です。
この言葉に出会ったのは、大学1年生の夏にインターン参加を迷っていた時でした。 それまで私は、失敗を恐れて安全な選択ばかりをしていました。
ですが、この言葉を読んだとき、自分が行動しないことによって未来の可能性を狭めていると気づかされました。
そこで、思い切って初めての長期インターンに応募し、営業の現場で新規提案に挑戦しました。うまくいかないことも多々ありましたが、失敗から学ぶことで自分の成長を実感できるようになりました。
この経験から、「挑戦の先にしか成長はない」と確信を持つようになりました。
社会人になってからも、目の前の課題に恐れずに挑戦し続ける姿勢を持ち、常に前向きに行動できる人間でありたいと考えています。
例文⑨:高橋尚子の言葉
私の座右の銘は、元マラソン選手・高橋尚子さんの言葉「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」です。
私は大学受験で第一志望に合格できず、悔しい思いを抱えたまま入学しました。その経験から、「目の前の結果にとらわれず、自分の力を信じて努力を続けること」が本当の意味での成長につながると考えるようになりました。
大学では英語力を磨くことを目標に掲げ、TOEICスコアの向上に向けて毎日1時間の学習を欠かさず続けました。
途中で結果が伸び悩んだ時期もありましたが、この座右の銘を思い出し、「今は根を伸ばしている期間だ」と信じて取り組みました。
その結果、2年間でスコアを400点以上伸ばすことができ、自信にもつながりました。
すぐに結果が出ない場面でも自分を信じて努力を継続し、長期的な視点で成果を育てていける社会人を目指したいです。
【面接の座右の銘】言葉を選ぶ際の注意点
面接で座右の銘を選ぶ際は、いくつかの注意点を押さえることで、自分の価値観や人柄を効果的にアピールできます。
以下で意識すべき点について紹介していきます。
曖昧な表現はNG
座右の銘は、できるだけ具体的で明確な意味を持つものを選びましょう。
曖昧な表現は、自分の価値観や考え方を効果的に伝えられず、印象が薄くなる可能性があります。
例えば、「何事も努力が大事」といった漠然とした言葉よりも、「挑戦なくして成長なし」のように具体性のある言葉の方が説得力が増します。
企業は、その言葉を選んだ背景や考え方を知りたいと考えています。
そのため、選んだ座右の銘がどのような場面で自分を支えてきたかを明確に説明できるようにしておくことが重要です。
座右の銘についての質問では以下の様な深掘り質問を想定することができます。
- その言葉を知ったきっかけは何ですか?
- 言葉を選んだ理由や背景を教えてください。
- 言葉に関連する具体的エピソードはありますか?
- どのような場面でその座右の銘を意識していますか?
- その座右の銘がどのようにあなたに影響を与えましたか?
意味を理解した上で伝える
座右の銘は、その言葉の意味を十分に理解しておくことが不可欠です。
意味をあまり理解しないまま選んでしまうと、面接でその理由や背景を尋ねられた際に答えられなくなり、説得力を欠く結果となります。
例えば、古典的な言葉や格言を選ぶ場合、出典や具体的な解釈を調べ、自分の価値観とどう結びついているのかを明確にしておきましょう。
これにより、質問に自信を持って答えられるだけでなく、自分の考え方を深く伝えることができます。
具体的なエピソードを用いる
座右の銘は、自分の体験談や個人的なエピソードに紐付けられる言葉を選ぶことが大切です。
例えば、「失敗は成功のもと」という言葉を選ぶ場合、自分が失敗を乗り越えて成果を出した経験を共有すると良いでしょう。
こうしたエピソードは、その人の価値観や行動を具体的に表すため、面接官に強い印象を与えます。
また、ただの名言として述べるだけでなく、どのように自分の行動に影響を与えたかを説明することで、言葉の説得力が大いに高まります。
一貫性を持たせる
座右の銘は、一貫性を持たせることが重要です。
面接全体を通じて自分の考えや行動が矛盾しないよう、選んだ言葉が就活の軸や志望動機と調和しているか確認しましょう。
例えば、「人とのつながりを大切にする」という座右の銘を選んだ場合、面接の他の質問でも人間関係や協調性を重視する姿勢を示すべきです。
一貫性が保たれることで、面接官はその人の信念や価値観を信頼しやすくなります。
また、矛盾を避けるため、事前に回答をしっかり準備しておくことが大切です。
【面接の座右の銘】よくある悩みや質問とアドバイス
就職活動の面接で「座右の銘」を聞かれる場面は意外と多くあります。
しかし、いざ答えようとすると「どんな言葉を選べばいい?」「エピソードとどう結びつければ良い?」と迷ってしまう人も少なくありません。
ここでは、座右の銘に関する就活生からのよくある悩みや質問をもとに、回答の考え方や選び方のコツについて具体的にアドバイスしていきます。
選んだ座右の銘がどのように評価されるか不安です。
面接官の価値観や企業の文化に合うか分からず不安に思う人が多くいます。
対処法、解決方法としては、企業研究を行って企業の社風や特徴を把握しておくことが不安解消に効果的です。企業との関連性を意識しながら言葉を探したり、よく伝わる構成を意識して回答を作成することを心がけると良いでしょう。
座右の銘では、人柄や価値観などの自分らしさに注目して面接官は評価しています。「コツコツと粘り強く取り組める」など自分自身の特徴を表現しながら他の回答とも一貫性を持たせた回答を心がけましょう。
座右の銘で面接官にインパクトを残す方法はありますか?
座右の銘にインパクトを残す方法として「簡潔で力強い言葉を選ぶ」「ポジティブなメッセージを伝える」などが挙げられます。
「失敗は成長の種」や「挑戦なくして成長なし」のようなシンプルでありながら心に響く言葉を選んだり、他にも言葉に関連するエピソードを加えてストーリー性をもたせたりするなど面接官が共感を持てるように工夫したりすることで、あなたらしさを表現しながらインパクトを与えることができます。
カッコいい座右の銘を選びたいです
カッコいい座右の銘を選ぶには、自分の信念に基づいた言葉や未来を切り開く言葉を選ぶと良いでしょう。
自分が目指している方向性や理想像、可能性を広げていく向上心が意識が伝わる言葉は面接官の印象にも残りやすいです。また、"No pain, no gain."(苦労無くして得られるものはない。)等のように英語を使った座右の銘を選ぶのもおすすめです。
座右の銘は就活の様々なシーンで使える!
座右の銘は、自分の価値観や信念を言葉として表す重要な要素です。
就職活動では、履歴書や面接、日々のモチベーション維持など、さまざまな場面でこの言葉を活用することができます。
座右の銘を通じて、自分らしさや行動の軸を明確に示すことで、企業に好印象を与えられるケースも少なくありません。
ここでは、就活の各場面での具体的な活用方法を紹介します。
履歴書やエントリーシートでは、学歴や資格、志望動機などの定型的な項目が並ぶ中で、個性を出すのが難しいと感じる人も少なくありません。
そのようなとき、座右の銘を盛り込むことで、あなたがどのような人物かを印象づけることができます。
たとえば「困難の先にこそ成長がある」といった言葉を掲げ、その考え方に基づいた経験を添えることで、単なる自己PRに留まらず、価値観や行動力まで伝えることができます。
また、座右の銘を持っていることは、自己理解が進んでいる証でもあり、企業側にも「自己分析ができている学生」として好印象を与えやすくなります。
面接において第一印象を左右する自己紹介の場面では、自分の性格や価値観をわかりやすく伝える工夫が求められます。
その中で座右の銘を紹介することで、自分の思考の軸や行動基準を自然にアピールすることができます。
「私の座右の銘は○○で、学生生活を通してこの言葉を実践してきました」と話せば、面接官にあなたの内面が伝わりやすくなります。
また、企業が求める人物像と方向性が一致している場合、その言葉を通して企業との親和性も強調できます。
たとえば「継続は力なり」を大切にしている学生が、長期間のアルバイト経験を語れば、説得力はさらに増します。
就職活動には、不採用通知や筆記試験の不合格、面接でうまく話せなかった経験など、精神的に揺れる瞬間がたくさんあります。
そんなときに自分を支えてくれるのが、座右の銘の存在です。
たとえば「挑戦しないことが最大の失敗」という言葉を胸に刻んでいれば、うまくいかなかった経験も「次への一歩」と前向きに捉えることができます。
このような言葉を心に持っていることは、自分自身を見失いそうなときに立ち返る指針にもなります。
また、座右の銘を持っている人は、行動や発言に一貫性があり、選考の場でも自信をもって話すことができます。
面接対策をしているあなたへ
面接対策を進めている就活生の中には、「この質問、答えても大丈夫?」と戸惑う場面に直面することもあります。
実は厚生労働省が「不適切」と定める質問項目があり、企業側がその基準を把握していないケースもあります。 質問の意図を冷静に理解し、対応を考えておくことが重要です。
どうしても不安な場合は、就活エージェントの活用もおすすめです。
履歴書や面接練習、企業選びまで一人では難しい部分をしっかりサポートしてくれます。
【面接の座右の銘】まとめ
座右の銘は探してみると結構種類もあり、仕事でも役立ちそうなものが多数あります。
しかし急に聞かれてしまうと、思いつくものも思いつかなくなってしまい沈黙してしまいます。
事前にどの言葉を言うか、ことわざや四字熟語、偉人の名言から探しておきましょう。
そして具体的にどのようなエピソードから座右の銘となったのか、面接官に伝わりやすい文章で話すようにしましょう。
就活コンサルタント木下より
自分の就職活動の軸や人間性、過去の経験と矛盾がないか、また企業が求めている人物像と合致しており、仕事に活かせる内容になっているかをしっかりと確認しておきましょう。