「ボランティア活動をガクチカとして使う時のポイントは?」 「面接で伝える時にしてはいけないのはどんなこと?」 就活中の方はガクチカボランティアについて疑問や不安があるのではないでしょうか。
本記事では、ガクチカボランティアで知っておきたい知識や採用担当者との面接の際に気を付けたいポイントを紹介します。
この記事を読むことで、ガクチカボランティアを使ったアピール方法や良い印象を与えるコツが把握できます。その知識をもとに自分と志望する企業に合ったアピール方法を選択できるため、ガクチカボランティアについて不安を抱えている方の参考になるでしょう。
ガクチカボランティアについて詳しく知りたい方は、是非この記事をチェックしてみて下さい。
目次[目次を全て表示する]
【ボランティアをガクチカに】ガクチカとは?
ガクチカは就活の際に必須といわれるものです。
学生時代に頑張ったこと、努力したことをガクチカと略したのが始まりだといわれています。
もちろん、相手は学生時代に頑張ったことを単純に聞きたいというわけではなく、学生時代に頑張ったことによって、自分がどう変われたのか、自分がどう成長したのかを知りたがっているのです。
これを知らずに、単純に自分の学生時代の取り組みを淡々と語ってしまい不合格になるケースもありますので、学生時代に頑張ったことに隠された意味を把握した上で取り組む必要があるでしょう。
成果や結果やよりも過程を重視
ガクチカにおいて重要なのは、単に達成した「成果」や「結果」ではなく、その「過程」やそこから学んだ教訓です。
例えば、学生時代にバンド活動に打ち込んだ経験を考えてみましょう。
表面的には、大きなコンテストでの優勝という成果も素晴らしいですよね。
しかしガクチカとして特に評価されるのは、例えば「メンバー間の意見の相違をどのように乗り越え、一致団結して新しい楽曲を完成させたか」という過程です。
「最初は方向性が定まらず、困難に直面しても、話し合いを重ね、一人一人の長所を生かす方法を模索し、最終的には観客を魅了するパフォーマンスを実現した」等です。
このような過程では、チームワーク、問題解決能力、目標達成に向けた熱意など、職場で価値ある多くのスキルや姿勢が育まれ、アピールすることができます。
【ボランティアをガクチカに】企業がガクチカを聞く意味
就職活動のガクチカでボランティア経験を書きたい人は多いのではないでしょうか。
ガクチカでしっかり自己アピールするためには、まず企業がガクチカを聞く意図を理解しておく必要があります。
企業側の意図を理解してガクチカを書くと、より効率的に企業にアピールすることができます。
企業がガクチカを聞く意味はいくつかあるので、1つずつ詳しく解説していきます。
人柄や価値観を知りたい
企業がガクチカを聞く理由の1つは、就活生の人柄や価値観を知りたいからです。
企業は、就活生が生きてきた中でどのような経験をしてきたのか?その際にどのようなことを感じたのか?などの価値観を知りたいと思っています。
企業は起こった出来事そのものよりも、その経験を通して何を得たかや何を感じたかなどを重視しています。
就活生の人柄や価値観がわからないと、企業側も諦めずに働いてくれる人かどうか判断が付きません。
ボランティア活動をガクチカで書く場合は、自主的に社会のために貢献できる人だということをアピールできます。
自社とのマッチ度を知りたい
2つ目の理由は、自社とのマッチ度を知りたいからです。
就活生も、企業の特色や大事にしていることを調べて自分に合っているかどうか確認しますよね。
それと同じで、企業側も就活生の人柄や価値観が自社にマッチするかどうかを知るためにガクチカを聞いています。
社風と就活生の価値観が合っていないと、早期退職に繋がってしまう可能性があるからです。
そのため、なるべく自社のことを理解しており、マッチ度が高い人材を求めています。
また、企業側には、長く働いてくれそうだと思う学生を採用したいという思いがあります。
ボランティア活動を長期間行ったのであれば、そのエピソードは企業にアピールできるでしょう。
志望する企業が求める人材とボランティア活動で学んだ経験を結びつけてアピールしてください。
モチベーションの源泉を知りたい
企業がガクチカに関心を持つのは、就活生のモチベーションの源泉を探るためです。
取り組みに至った背景や動機を聞くことで、その人が仕事に対してどのような熱意を持ち、どのように動機づけられるのかを理解できます。
これにより、採用担当者は就活生が将来的にどのように貢献できるか、またはどのような環境で最大限に活躍できるかをイメージしやすくなります。
ガクチカを通して伝えられる「なぜその活動に取り組んだのか」という点は、就活生の内面を深く理解するための重要な手がかりとなります。
【ボランティアをガクチカに】ボランティアはガクチカとして弱い?
ボランティア活動はガクチカとして決して弱くなく、伝え方次第で大きな強みになります。
重要なのは、活動そのものの希少性や壮大さではなく、その中でのあなたの取り組み方や動機、学んだことです。
企業は社会貢献に価値を感じ、ボランティア活動から得た経験は、チームワーク、リーダーシップ、問題解決能力など、仕事に直接関連する多くのスキルを示すことができます。
活動の背景や個人の貢献、そこから得た教訓を具体的に伝えることで、ボランティア活動は非常に強力なガクチカになる可能性があるので自信を持ちましょう。
【ボランティアをガクチカに】これから取り組む人にもおすすめな活動
ボランティアをやってみたいけど、まだ取り組んだことがないのでどういったものがいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
まだガクチカがない人は、費用や時間を考慮してボランティアに参加してみるのもいいでしょう。
また、各大学にボランティアサークルはあることがほとんどですので、興味があるものがあれば参加してみるのもいいかもしれません。
その中でも募金活動は始めやすく負担も少ないため、ボランティア初心者にもおすすめです。
下記でいくつかボランティアの種類を紹介するので参考にしてください。
児童支援ボランティア
児童支援ボランティアは、学習支援だけでなく、居場所提供、いじめ相談、児童館運営、読み聞かせなど、多彩な活動を通じて子どもたちを支える機会があります。
特に教育業界や教職を目指す人にとっては、教育現場のリアルを肌で感じる絶好のチャンスです。
これらの経験は、教育に対する深い理解と実践的なスキルを身につけることにつながり、教育への情熱をさらに育むことができます。
環境保護ボランティア
環境保護ボランティアは、ゴミ拾い、セミナー開催、植林といった多様な活動を通じて、「持続可能な社会」への理解と貢献を深めることができます。
この経験は、インフラ業界をはじめとする様々な分野でのキャリアを目指す人にとって貴重であり、環境問題に対する実践的な知識と対策について学ぶ絶好の機会です。
環境や持続可能性等のテーマへの深い洞察は、社会や企業にとって価値ある資質として評価されることがあるのでおすすめです。
学習支援ボランティア
学習支援ボランティアは、子供たちへの学習支援だけでなく、大学の後輩や志望高校生のチュータリング、外国人への日本語教育、キャリア支援と多岐にわたります。
この活動を通じて、幅広い教育経験を積むことが可能です。
教育業界を目指す人にとって、これらの活動は実践的な教育スキルを養い、教育への理解を深める絶好の機会を提供してくれます。
さまざまな背景を持つ人々との交流を通じて、教育の多様性と包括性に対する理解も深まるでしょう。
国際交流ボランティア
国際交流ボランティアは、外国人への日本語教育、日本人への英語教育、食料支援や大規模イベントでの翻訳支援など、多様な活動を通じてグローバルな経験を積むことができます。
このような活動は、世界各地の人々と直接関わりながら、固定観念にとらわれない多角的な視点を養い、異文化理解を深める絶好の機会をくれます。
グローバルな舞台で活躍したい方や、広い視野を持って多様性を受け入れたい方に特におすすめです。
動物愛護ボランティア
動物愛護ボランティアは、保護犬や猫のお世話、募金活動、生態系保護のための環境整備など、幅広い活動を通じて、動物福祉への貢献が可能です。
この活動は、環境保護に関心がある方やペットショップでの勤務を目指す方にとって、日本のペット関連の問題に対する深い洞察を得る機会となります。
また直接動物たちと関わることで、動物たちが直面している課題や現実を理解し、それらに対する意識が高まります。
【ボランティアをガクチカに】ボランティアの活動期間は?
ガクチカでボランティアの経験をアピールする際に活動期間がどれくらいあればいいのかということを気にする方もいるでしょう。
結論から言ってしまうと、ボランティア活動の期間に特定の規定はありません。
しかし、極端に短い期間のボランティア活動をアピールすることはあまり好ましいとは言えません。
基本的には一度きりの参加ではなく、継続的かつ長期的な参加が重要です。
また単に参加するだけでなく、その活動を通じて自分自身が成長し、新たなスキルや価値観を身につけたことを強調することが望ましいです。
結論、伝え方さえ間違えなければ長期間のボランティア活動は、ガクチカとして有効ですし、自己成長や責任感、持続性などの資質を証明する効果的な手段となります。
Q. 単発の参加はだめ?
ガクチカでボランティア経験を伝える際、単発参加は状況により良し悪しが異なります。
プロジェクト型のボランティアであれば、企画から運営までを一貫して経験することで得られる学びは深く、面接での深掘り質問にも対応できるため、単発参加でも有効です。
計画性、実行力、チームワークなどを示す貴重な機会となり得ます。
一方で、募金活動のような短期的な活動に1度だけ参加した場合、その動機や継続性、責任感について疑問を持たれる可能性があります。
したがって、社会問題への関心や継続的な取り組みを示せるエピソードの方が、ガクチカとしての訴求力が高まります。
【ボランティアをガクチカに】ガクチカにボランティアを選ぶメリット
ガクチカボランティアには、行動するきっかけや目標を立てて結果に繋がるまでのストーリーが立てやすい特徴があります。
考え方や価値観の変化、経験からの成長が分かりやすくアピールできます。
- 主体性や行動力のアピールがしやすい
- 活動時ガクチカのための目標や目的を意識しやすい
主体性や行動力のアピールがしやすい
報酬がなくても活動することは、何か目的があって行動しているという主体性のアピールになります。きっかけが何であるにしろ、自分の意思でボランティア活動しているので行動力も評価してもらえるでしょう。
目標を持って活動に取り組んだ姿勢だけでなく、経験したことや成長できたことが企業で活かせるものであることを意識しましょう。
活動時ガクチカのための目標や目的を意識しやすい
志望する企業の企業理念に共通するボランティア活動に取り組むことで、ガクチカを意識しやすくなるでしょう。
何のためにガクチカボランティアしているのかを意識するためには、自分と志望する企業との共通点があることが重要です。
目標を持って活動すると、成長が企業への貢献に繋がっているという意識が高まります。
社会や組織に貢献できることをアピールできる
3つ目の理由は、社会や組織に貢献できることをアピールできるからです。
ボランティア活動を通して社会に貢献することは、企業の責任である「社会に貢献すること」を既に行える人材だということを表しています。
そして、企業は自社や社会に貢献できる人材を採用したいと考えています。
そのため、企業や社会に貢献する気持ちを学生時代から持っていることは大きなアピールポイントとなります。
ボランティア活動を通して身に付いたことや、それを社会に出た時にどう活かしていくかまで考えてアピールしましょう。
コミュニケーション能力をアピールすることができる
ガクチカでは、ボランティア経験を通じてのコミュニケーション能力が高いことをアピールすることが重要です。
ボランティア活動は多様な人々との接触機会があり、異なる年齢層や文化的背景を持つ人々とのコミュニケーションが必要となる場面が多いでしょう。
このような経験は、入社後の業務での人間関係構築やチームワーク、異文化理解などに大いに役立ちます。
特に、様々な立場の人々と効果的にコミュニケーションをとる能力は、どの職場でも高く評価されるスキルです。
ボランティア活動を通じて培われたコミュニケーション能力は、自己成長の証であり、社会人としての基本的な資質を示すものとなります。
このため、面接でのガクチカの話題として、ボランティア経験と一緒にコミュニケーション能力を取り上げることは非常に重要です。
【ボランティアをガクチカに】確認必須ポイント6つ
ボランティアをガクチカにする際のポイントを紹介します。
その他のガクチカと同じようにボランティアにも共通するアピールポイントがありますので、その点は把握した上で作成しましょう。
オリジナリティを高めるといっても、基本を押さえていないガクチカは評価されにくいです。
特に重要なのが、ボランティアを始めることになった動機をしっかりと記載するのと、活動自体のアピールに終わってしまわないように注意するということになります。
①ボランティアを始めた動機を明確に書く
ボランティアをガクチカにする場合は、その動機が重要になってきます。なぜボランティアを始めたのかという理由を明確にすることによって説得力が高まります。
もちろん、学生がボランティアをする納得できる理由にしなければ、相手に好印象を与えるのは難しくなってくるでしょう。
ただ、ボランティアを何となくやっていたということでは、なかなか高評価を得られないので、明確な理由や目標を持ってボランティアをしたことをアピールしてください。
ボランティアを始めた当初は、その理由に気付いていなかったとしても、学生時代を振り返って、最終的にその理由に行き着いたというような場合でも、ボランティアを始めた理由としてガクチカに盛り込むと良いでしょう。
②目標達成のための努力や困難について書く
目標を持ってボランティア活動した経験をストーリーにしてアピールしましょう。
ガクチカボランティアについて面接で良い印象を与えるには、目標達成のためにどのような行動を取ったのか、そして周囲に影響を与えたのかがポイントです。
重要なのはボランティア活動をしたことではなく、努力や困難がある中でどのような学びがあったのかを具体的に伝えましょう。
③ボランティア活動を羅列しない
ガクチカというのは、学生時代に頑張ったことを通じて、いろいろなことを相手に伝えるものです。そのため、1番やってはいけないのが実績だけで終わってしまうというものになります。
学生時代にこんなボランティアに取り組んだ、あのようなボランティアに取り組んだというガクチカを作成してしまうと、相手に響かないです。
相手はボランティアに取り組んだ学生を評価するのではなく、その学生がボランティアに取り組むことによって、何を思ったのかに注目しています。
この部分を間違えてしまうとせっかくの素敵なエピソードも台無しになってしまうので十分に注意してください。
ボランティアをガクチカにする学生が陥ってしまいやすいのが、善意的な気持ちのみでガクチカを作成してしまうものです。善意よりも、ボランティアで何を得たかの方が重要になってきます。
④活動で発揮できた性格を書く
ボランティア活動を通して発揮できた人柄は、企業理念に合ったものが良いでしょう。
同じ状況でも人柄によって行動は変わるものなので、ボランティア活動で培った経験が活かせるかどうかは大切なポイントです。
採用担当者は人柄に履歴書と相違がないか知りたいので、嘘はつかず正直に伝えましょう。
⑤ボランティアの結果身に付いたことを伝える
入社してから活かせる経験を具体的に伝えましょう。
ボランティア活動した行動をアピールするのではなく、それがどのような形で企業に貢献できるのか伝えましょう。ボランティア活動を通して困難を経験したエピソードと企業理念が結び付くようにアピールするのがポイントです。
⑥ボランティアで身に付いたことをどう活かすかを書く
ボランティアをガクチカにするなら、ボランティアの経験がどう社会で役立つのかも想像しましょう。
ボランティアで身に付いた経験が社会人、会社員として役立つものであれば、相手も高く評価するはずではないでしょうか。
ボランティアの活動を伝えることばかりに注目してしまうと、この部分が疎かになってしまいますので、どう志望先の企業でボランティアでの経験を生かすのかを伝えるようにします。
ボランティアの経験が企業で生かせるという想像ができていると、学んだことをしっかりと発揮できる人材とみなされやすいので、その分だけ評価も高まります。
【ボランティアをガクチカに】これはNGです!
自分をアピールする場で大切なポイントは、明確に伝えることです。採用担当者に伝わるよう分かりやすい言葉で話し、自分の長所や経験が企業理念と合っていることをアピールしましょう。
嘘やあやふやないい方、不要な情報の発言はマイナスイメージになるので控えましょう。
ボランティアの専門用語を使わない
ボランティア活動の中で身に付いた専門用語では伝わらないことがあるので、誰にでも分かるような言葉を選んで話しましょう。
自分をアピールする場である面接において、ボランティア活動での専門用語を用いることは控えましょう。採用担当者が知りたいのは専門用語ではなく、あなたの人柄です。
アピールの分かりやすさに心配がある場合は、対策として友人や家族を相手に練習すると良いでしょう。
ボランティアをした理由や目標ばかりを伝えない
ボランティア活動して自分なりに感じたことを表現しましょう。
ただ「ボランティアをした」というだけでは埋もれてしまうので、個人の視点や感性から感じたことをアピールすることがポイントです。
ボランティア活動を始めた頃と比べてどのように成長できたか、考え方や価値観にどのような変化があったかなど具体的に伝えましょう。
志望する企業と関係のない学びをアピールしない
志望する企業が求めている人材とボランティア活動で学んだ経験を結び付けてアピールしましょう。ボランティア活動で経験したことや成長できたことが、志望する企業で活かせることが重要です。
まったく関係のない内容のボランティア活動では、ほとんどアピールにならないことを知ってきましょう。
ボランティア団体の理念を伝える場にしない
重要なのは個人の考えや意思をアピールすることで、ボランティア団体の理念ではないことを知っておきましょう。
ボランティア団体の活動はどの分野でも素晴らしいものですし、その理念に賛同して一緒に活動することも個人の成長に繋がる意味のある行動です。
しかし、採用担当者にアピールしたいのは個人の人柄なので、企業に関係のない情報を伝えるのは控えましょう。
【ボランティアをガクチカに】ガクチカのポイント
ボランティア活動を始めるきっかけと経験してからの心境の変化に触れ、活動を通して学んだことからどのように成長できたかアピールしましょう。
気を付けたいのは、行動したことよりも成長できる人材だとアピールすることなので、ボランティアの数をこなせば良いというものではないということです。
始めるきっかけや活動後のプロセスは伝える
ボランティア活動を始めるきっかけやその後のプロセスは、どのような目的を持っての行動なのかを知る上で大切なアピールになります。
ボランティア活動で学んだ経験が、入社してから活かせる具体的な内容だと好印象でしょう。
経験エピソードから人間性や個人の価値観を伝える
ボランティア団体で経験した活動から、自分なりの考え方や価値観でアピールしましょう。
ただボランティア活動をしただけではほとんどアピールにならないので、受動的に目的を持って活動したことを伝えましょう。それによってオリジナリティや説得力が加わります。
アピールできることは何かしっかり把握しておく
自分のアピールポイントを知ることは、志望する企業との共通点を知る上で重要なポイントです。
企業が求める人材と自分の長所や特徴が共通している場合、そこをアピールすると高評価が得られるでしょう。そのために、しっかり企業研究して活動するボランティアを選びましょう。
経験から学べる人材であることをアピールする
ボランティア活動で得られる経験やスキルは、金銭にはない魅力があることをアピールしましょう。
重要なのは、ボランティア活動によって成長できたこと学べたことを具体的に伝えること、そして身に付けた技術や価値観が企業に貢献できるものであるということです。
単発のボランティア活動のみの場合はガクチカにしない
受動的に始めたボランティアでも、1~2日といった程度の活動では得られるものがほとんどないといえるためガクチカには適さないことを知っておきましょう。
面接でボランティア活動について問われた際に、経験の少なさから言葉が出なかったり自分の考えが十分に伝えられなかったりする可能性があります。その言葉には説得力がなく、熱意も感じられないでしょう。
そのような状態では採用担当者に良い印象を与えられないので、ボランティア活動の経験が少ない場合はガクチカにするのは控えましょう。
嘘をつかない
就活におけるガクチカでボランティア活動をテーマにする際、重要なポイントは「嘘をつかないこと」です。
嘘は最終的に必ず露見し、一度信頼を失うと取り戻すのは非常に困難です。
具体的なデメリットとしては、面接官の信用を失うこと、自身の評価が下がること、最悪の場合、就職のチャンスを損失することが挙げられます。
さらに、嘘を言うことは、そもそも倫理的にも問題があり、自分自身の品位を低下させることにも繋がります。
また入社してからバレた場合、企業における自分の将来のキャリア形成にも悪影響を及ぼす可能性があります。
正直さと誠実さは、どの企業も求める基本的な資質であり、これらを備えていることが前提条件と思っておきましょう。
【ボランティアをガクチカに】ガクチカの構成
次に、ボランティア経験をガクチカで書く際の書き方を解説します。
せっかく素晴らしい経験をしていても、構成や書き方がきちんとしていない文章ではいい印象を持ってもらうことはできません。
PREP法を用いて書くことで、論理的でわかりやすい文章を作成することができます。
PREP法とは、結論⇒理由⇒具体例⇒結論という形式で書く方法のことです。
あなたの経験を最大限企業にアピールするために、ポイントを押さえてボランティア経験のガクチカを書きましょう。
結論
PREP法を用いる際には、まず最初に結論を記載しましょう。
最初にこの文章の中で一番述べたいことは何かを書くことで、その後の理由や具体例がわかりやすくなります。
そして最後のまとめまでスマートに伝えることができます。
企業も数えきれないほどの就活生のガクチカに目を通すことになるので、構成が良くない文章だとそれだけで印象が悪くなってしまいます。
逆に、わかりやすく読みやすい構成の文章であれば目に留まりやすくなるでしょう。
そのため、ガクチカを書く際は、まず何を言いたいのか結論から書くようにしてください。
理由
結論を述べた後は、なぜそう思ったのか理由を書きましょう。
理由を述べるパートはあまり長くならないようにしてください。
ボランティア活動をして感じたことや思ったことを自分なりに表現することが大切ですが、志望する企業とあまり関係のないことを長々と書いてしまっては意味がありません。
アピールするポイントはしっかり押さえて書くようにしてください。
具体例
その後は、具体的な実体験に基づく話を書いてください。
ただ「ボランティア活動をした」だけではなく、具体的なボランティア活動の内容や、あなたの視点から感じたことをアピールしましょう。
企業側は、あなたがどんな人柄でどんな価値観を持っているかをここで知ることができます。
ボランティア活動をして成長した点や、変化があった点などを具体的に記載してください。
ここではガクチカの深堀をするので、なるべく詳しく丁寧に書くことが大切です。
結論
最後にもう一度結論を書きます。
話のまとめを記載するようにしてください。
ここまで書いてきたことを踏まえて、志望する企業でボランティア活動の経験を活かせることをアピールしましょう。
特に、企業が求める人材と自分のアピールポイントに共通点があると高評価を得られる可能性が高いです。
しっかりと企業研究をして、アピールするポイントを考えましょう。
【ボランティアをガクチカに】参考例文
ここではボランティアのガクチカの例文を紹介します。
2つ例文を紹介しますので、ボランティアを主体とした文章を作成しようとしている方は、ぜひ確認してみてください。
例文①介護施設のボランティア
例文②清掃ボランティア
例文③被災者支援のボランティア
例文④子育て支援のボランティア
例文⑤国際交流のボランティア
例文⑥地域の交流・活性化やまちづくりのボランティア
例文⑦学習支援ボランティア
ボランティアで学んだ事をガクチカにしよう
ボランティアの経験は十分なガクチカになることが分かったのではないでしょうか。
ボランティアのガクチカにはいくつか押さえるべき点がありますので、それらのポイントを踏まえた上で、まずは自分なりのガクチカを作成してみましょう!