評価される理系の自己PRとは?注意点や例文を通して自己PRを書こう!

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はじめに

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就職活動を始めると必要になるのが自己PRです。

採用担当者に評価される自己PRを書くためには、自分が学んできたことや取り組んできたことをわかりやすく、ポイントを押さえる必要があります。

特に、理系学生の採用では「理系ならではのアピール要素」を重視しているので、このポイントを押さえてまとめられるかどうかが選考で勝ち残るためのカギになるのです。

今回は、理系学生がアピールしていくべきポイントや、自己PRを作成するにあたって気をつけるべきポイントについて紹介していきます。

後半で例文も紹介していますので、実際に書くときの参考にしてみてください。

採用担当者が理系に求めることとは?

大学や大学院で学んだこと、経験したことを簡単に整理して、そこで得た知識や経験、スキルをまとめるという構成は理系学生でも文系学生でも同じです。

しかし、経験したことをなんでも題材にすればよいわけではありません。

理系学生を採用する企業の担当者は、業務にすぐ関わっていける即戦力であることを選考のポイントとしています。

また自己PRでは、他者とのコミュニケーションやリーダーシップだけでなく、実際の業務において学んだ知識や経験を活かせるかどうかも評価されています。

選考通過の可能性を高めるためには、学業と関係の薄い出来事ではなく、専門分野に関連して経験したことを題材にし、業務を行うための能力があることをしっかりとアピールしたほうがよいでしょう。

理系が評価される6つのアピールポイント

採用担当者が理系学生を評価するにあたっては、主に6つの項目を重視しています。

・論理的思考力
・PDCAを回す力
・データ分析/シミュレーション力
・仮説検証能力
・高い専門知識をもっている
・コミュニティでの能力や経験

論理的思考やPDCAに対する理解と実行力は、研究や開発に従事するうえでもっとも基本となる力です。

また、データ分析やシミュレーションを適切に行い、仮説の検証を行う能力は、問題や改良点を探る過程で必要なスキルといえます。

そして、プロフェッショナルとして高い専門知識をもっていることは、責任をもって業務に取り組むために必要不可欠です。

具体的にどういったことがアピールにおいて求められているのか、それぞれを詳しく見ていきましょう。

論理的思考力

研究開発において、「一度作ったら終わり」という仕事は存在しません。

何事においても失敗を検証し、原因を追究して解決方法を探るというサイクルを繰り返して、実用に耐えうる製品を生み出しています。

このような業務においては、論理的に物事を考える力が重要となるのです。

理系学生は、日々自身の研究を通して「仮説の設定→実験→分析・検証→仮説の再設定」というサイクルを自然と行っています。

そのなかで培われた論理的思考は、企業においても活用できるスキルといえるでしょう。

また、研究室やチーム内の意見交流を通して思考を深めていることも、思考の論理性を見るうえで重要なポイントです。

チームでの取り組みを題材にする場合は、議論を通して得たこともふまえて文章にまとめたほうがよいでしょう。

PDCAを回す力

PDCAは企業活動における重要な考え方の1つです。

計画を立案し、スケジュールのとおりに実行し、適切な検証を行って原因を明らかにし、必要な改善を実施するという一連のサイクルは、研究開発だけでなく、あらゆる業務において適用されています。

採用選考においては、「これまでに苦労したことは何か、それをどのように克服したのか」という形で、問題解決のプロセスとともにチェックされることが多いこのスキルです。

研究やプロジェクトにおいて何が課題となっていたかを明らかにしたうえで、「仮説→実験→検証」の流れをふまえて説明することが、理系学生のアピール文の前提条件といっても過言ではありません。

サイクルの順序にそって行動を整理し、わかりやすく書くように心がけましょう。

データ分析・シミュレーション力

業務を進めるにあたっては、自分から検証や開発に必要となる情報を収集したり、実験で得られたデータを適切に分析したりすることを求められます。

したがって、採用選考においてもデータ分析の基本的な能力を有しているかどうかを評価ポイントの1つとしています。

理系学生の場合、課題実験や研究などを通して、情報の集め方や扱い方について学ぶ機会も多くあるでしょう。

そして参考文献や類似研究の調査、実験データの分析といった経験から、情報収集能力やそこからデータを分析する力が身についているはずです。

自己PRにおいては、こういった経験を題材にしながら、データ分析の能力を具体的にアピールしていくことが効果的といえるでしょう。

仮説検証能力

意味のある研究成果をあげるためには、適切な仮説を立て、検証を進める能力が必要です。

実務でも同様に、設定したゴールに向かって必要な検証実験を行い、得られた結果を考察する力が重要視されています。

理系学生の場合、研究のなかでテーマに対する仮説を立て、実験を行って得られたデータをもとに考察を進める経験もしています。

したがって、自然と仮説検証の能力も身についているはずです。

自己PRにおいては、「立てた仮説をどのように検証し、どんな考察が得られたのか」という一連の過程を明確にしましょう。

結果の良し悪しで結論づけるのではなく、「検証と考察をどう進め、改善やつぎの仮説につながる要素をどのように考察したか」をアピールすることが、選考の評価につながります。

高い専門知識をもっている

理系学生のもつ専門性は、業務における即戦力としての基本能力に直結する大事な要素です。

特に専攻のテーマや分野と志望先の事業内容が重なる場合、採用担当者はその分野においてどの程度の知識をもっているかを見て評価します。

したがって、自己PRにおいては自分が専門分野に対する高い知識をもっているとアピールしたほうがよいでしょう。

ただし、「専門家にしか意味の伝わらない文章を書いてはいけない」という点は気をつけなければいけません。

実際の業務では、専門知識をもっていない顧客や取引相手に対して、自社の製品や研究を説明する場面は数多くあります。

専門用語はできる限り使わず、その分野を知らない方にとって難しいと感じる現象や理論については補足説明を入れるなど、わかりやすい文章を心がけて書きましょう。

コミュニティでの能力や経験

企業活動はチームワークそのものであり、「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」という言葉があるように、常日ごろから情報共有や伝達の能力を求められています。

そのため、企業採用者も応募してきた学生はコミュニティで活動できる能力があるかどうか、しっかりとチェックを行っています。

理系学生の場合は、研究を通して培われたコミュニケーションの能力や経験をアピールするとよいでしょう。

上司にあたる教授がおり、チームとして研究に取り組む仲間がいる研究室は、仕事の疑似環境といっても過言ではありません。

したがって、研究に取り組むなかでコミュニティにおける能力や経験も自然と身についているでしょう。

進捗状況や発生した問題をどのように共有したか、教授や仲間から得られた助言をどう研究に反映していったのかを具体的に書きましょう。

理系が自己PRで注意する点とは?

理系学生が自己PRを作成したときにやりがちな失敗として、つぎの2点があげられます。

・自分の研究実績を並べただけのアピールを書く

・専門用語を使った難しい文章にする

こういった内容の自己PRは、採用担当者が読んだ際に「何を言いたいのかわからない」となってしまい、評価は低くなってしまいます。

せっかくアピールできる実績があるのに、書き方の悪さが原因で採用選考を落とされてしまっては元も子もありません。

良くない自己PRを書いてしまわないよう、あとの章で例文を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

研究業績のみを書かない

研究職を目指している学生に多いのが、自身の研究実績のみを並べて書いただけの自己PRを書いてしまうケースです。

「自分には素晴らしい実績がある」とアピールしたい気持ちはわかりますが、ただ取り組んだテーマを書かれただけの文章を見せられても、その学生がどのような能力をもっているのか見極めることはできません。

また、企業が重視するのは業績の評価ではなく、研究や活動に対する取り組み方やその過程のあり方です。

採用担当者も個々の業績の大きさではなく、「どのようなことを考え、何を行って目標の達成につなげていったのか」という取り組みのプロセスをチェックしています。

そのため、研究に関係する内容を自己PRに起こす場合は、結果を得るまでの過程を大切にして述べたほうがよいでしょう。

専門用語を使いすぎない

自身が専攻している分野に関係する企業を志望先に選んでいる学生には、学術的な用語やその分野特有のキーワードを多用して自己PRを作成する人が多くいます。

しかし、その文章を読む相手が同じ分野に精通した採用担当者とは限りません。

多くの企業では、書類選考や一次面接を人事部や総務部の社員が担当しています。

また、面接を担当する研究・開発系部署のスタッフも、学生の専攻している分野と専門が一致するとは限りません。

こういった「その分野の専門家ではない方」が読むことを前提に、専門用語をできるだけ使わない理解しやすい言葉を心がけましょう。

また、研究内容を説明するうえで専門用語を使わなければならない場合には、一般の方にも通じるようなたとえや補足の説明をつけるとよいでしょう。

例文紹介

ここまで、理系学生の採用選考においてどのようなポイントが評価されるのか、どういったことに注意して書けばよいのかを紹介してきました。

では、実際に自己PRを作成する場合、具体的にどういった文章を書けばよいのでしょうか。

扱う実績や専攻している分野によっても内容は変わりますが、今回は「情報の分野で、自身の学業をPRする場合」と、「工学の分野で、仲間との共同研究をPRする場合」という2つのパターンを考えてみましょう。

自身の学業をPRする場合

私の強みは、「目標達成への粘り強さ」です。

現在大学の研究で二次元画像を用いたコンピュータの自己学習について研究を行っています。

この研究では、人間や動物などの写真をコンピュータに分析させ、被写体の形や色を学習させ、指示と一致する写真を選ばせるのが目標です。

大量のデータを学習に使うプログラムに取り組んだのははじめての経験だったので、研究の序盤は挑戦と失敗の連続でした。

そこで私は、個別の処理ごとにプログラムを実装し、動作の検証をしました。

その結果、学習させたデータをもとに、人間が選んだネームタグと同じ種類の写真を選ばせるプログラムが完成したのです。

この経験から、困難や不安に直面した際は、原因となっているものを分析し、それぞれにどう対処すればよいか考えるくせがつきました。

複雑な問題であっても、一つひとつの原因を片づけていけば必ず解決できるとわかり、難しい課題に取り組んでいける自信をつけられたと思っています。

貴社に入社後は、アプリケーション開発に従事したいと考えています。

困難を分割して片づけるという考え方を大事にしながら、製品開発に粘り強く取り組み、貴社の利益に貢献したいです。

仲間との共同研究をPRする場合

私の強みは、「困難な状況を経験しても、自分を成長させるきっかけだととらえて乗り越えられること」です。

大学2年次から3年次にかけて、同じ研究室の学生と共同で二足歩行ロボットの制作に取り組みました。

私が担当したのは、下半身のフレームの構造設計です。

しかし、設計ソフトのうえでは正しく動くのに、実際にパーツを合わせると問題が発生するのは日常茶飯事でした。

ときには一から設計をやり直して、結局徒労に終わってしまう日もあったのです。

それでも私は、想定と違ったことが目の前で起きる度にワクワクしていました。

「つぎはもっとよいものが設計できるはずだ」と考えるくせをつけて、失敗をプラス方向に受け止めていたからです。

この経験を通して、「失敗することを恐れず、つぎの挑戦のきっかけにできる人はどこまでも取り組み続けられる」という考えが身につきました。

貴社に入社後は「どんな困難に遭遇しても、成長のきっかけにできる研究職」として活躍します。

以上から、私の強みは「困難な状況を経験しても、自分を成長させるきっかけだととらえて乗り越えられること」です。

まとめ

今回は理系学生が自己PRを作るにあたって意識したいアピールポイントと、陥りがちな失敗について紹介してきました。

採用担当者は、理系学生のもつ専門知識や論理性が即戦力にできるかどうかをチェックしています。

したがって、研究や学業に絡めた題材から、取り組みのプロセスを通して得た能力や思考方法をアピールする文章が効果的といえるでしょう。

企業への就職はあくまでスタートラインに過ぎません。

志望先に入社したあと、自分自身の強みをどう業務に活かしていくのかまでイメージしながら、相手が魅力に感じる自己PRを作りましょう。

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