【理系からコンサルに就職】企業が理系を求める理由とは?アピールできるポイントを紹介

【理系からコンサルに就職】企業が理系を求める理由とは?アピールできるポイントを紹介

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録
伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

「コンサルティング会社ってどんな会社なの?」

「コンサルタントになるには理系の方が向いているのは本当?」

このように、現在就職活動をしている方の中には、コンサルティング会社について知りたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、コンサルティング会社の仕事やコンサルタントに理系出身の学生が向いている理由などを紹介していきます。

この記事を読むことで、コンサルティング会社やコンサルタントの仕事について把握することができます。また、理系出身の学生がコンサル会社に就職するためのポイントについても解説しているため、就職活動にも役立つでしょう。

コンサルティング会社への就職を成功させたいと考えている方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

目次目次を全て表示する

【理系からコンサル】コンサルティング会社はどんな会社?

コンサルティング会社とは、特定の分野においてコンサルティングを行うことを事業として行っている会社のことです。

それでは、具体的にどのような業務を行っている会社なのでしょうか。

ここではコンサルティング会社について解説していきます。

そもそもコンサルティングって何?

コンサルティングとは、特定の分野においてクライアントの抱える問題を解決するための解決策を提案したり、実行を手伝ったりする仕事です。

コンサルティングは課題解決を行うことが業務となるため、多くの経験や知識が求められます。

また、「コンサルタント」はコンサルティング業務を行う人のことを指しています。

コンサルタントはどんな仕事をするの?

コンサルタントの仕事は、さまざまな課題を抱えている企業などから依頼を受けて、課題解決のための支援活動を行うことです。

クライアントが抱えている課題は業界によって異なります。

クライアントから依頼を受けた場合、コンサルタントはクライアントが抱えている課題を細分化し、チームで改善策について検討、提案、実施することが主な仕事となります。

【理系からコンサル】理系でもコンサル会社に就職できる?

上記で説明した通り、コンサルとはクライアントが抱えている悩みを汲み取って、解決案を提案するという業務内容です。

説明を聞いて「それって営業の仕事だし、文系の仕事か...」や「理系はコンサルに向いていないんじゃ...」と思った人もいるかもしれません。

しかし、理系の学生でもコンサルに就職することができます。

むしろ、理系学生こそがコンサルに向いているとも言われ、理系出身の学生が大活躍している業界です。

【理系からコンサル】コンサルタント会社が理系学生を求める理由

理系出身の学生の場合、IT系や金融業界などに就職するイメージが強いのではないでしょうか。

一般的にはあまりイメージがありませんが、コンサルティング業界も理系出身者が活躍しやすい業界だと言われています。

なぜ、コンサルティング業界は理系の学生を求めているのでしょうか。

ここではコンサルタント会社が理系学生を求める理由を解説していきます。

〜コンサルタント会社が理系学生を求める理由〜

・論理的な思考力が必要になるため
・仮説を立て検証することに慣れているため
・技術への理解力があるから
・数字からなるデータを扱うのに慣れているため

1:論理的な思考力が必要になるため

コンサル会社が理系学生を求める理由の1つ目は「論理的な思考力が必要だから」です。

コンサルタントの仕事は、クライアントが抱えている課題解決のためにさまざまなアプローチ方法を検討、実行し、課題解決の支援を行うことです。

そのため、コンサルタントの仕事には論理的な思考力が重要となります。

クライアント企業の業界に関する専門知識を持っていると、ときにはそれが思い込みに繋がり、課題解決の妨げになるケースもあります。

しかし、思い込みに左右されずに論理的に思考することができれば、コンサルタントとして高い能力を発揮することができるでしょう。

「問題提起」→「仮説立案」→「仮説検証」→「結果分析」→「改善」という流れを基本としている理系学生は、自然とPDCAサイクルを回して論理的に考える力をつけることができます。

2:仮説を立て検証することに慣れているため

コンサル会社が理系学生を求める理由の2つ目は「仮説検証力があるから」です。

理系の学生の場合は、仮説を立ててそれを検証するというプロセスに慣れていることから、コンサルタントに向いています。

コンサルタントの業務は限られた時間の中で成果を出すことが求められるため、効率的に情報収集を行い、仮説の検証や修正を行い、結論を導き出していく必要があります。

このようなプロセスは理系であれば学生時代に経験しているため、コンサルタントとしての適性があると言えるでしょう。

3:技術への理解力があるから

コンサル会社が理系学生を求める理由の3つ目は「技術への理解力があるから」です。

コンサル業務を行う上で相手のニーズやインサイトを汲み取ることは非常に重要です。

しかし、ニーズやインサイトを汲み取ることと同じ以上に、自社のサービスを理解することが大切になります。

ニーズやインサイトを汲み取ることができても、解決に繋がるサービスを十分理解していないと業務が遂行できません。

また、顧客がメーカーであれば顧客の会社の商品についての知識が必須です。

つまり、コンサル業務では顧客と自社の技術への理解力が求められます。

研究の中で技術に触れる経験が多い理系学生は技術に対する理解力は文系よりも優れていると言えます。

4:数字からなるデータを扱うのに慣れているため

コンサル会社が理系学生を求める理由の4つ目は「数字から構成されるデータの扱いに慣れているから」です。

理系の学生であればデータを扱ったことも多いでしょう。財務・会計系コンサルの場合、会計関連の分野を扱うことから、数字に強い理系の学生は向いていると言えます。

また、金融系のコンサルティング会社の場合も数字からなるデータを扱うことが多いため、数字を扱ったことのある理系の学生は素養があると言えるでしょう。

【理系からコンサル】6種類のコンサル会社の特徴

コンサルティング会社には専門とする領域や提供するサービスごとにさまざまな種類にわかれています。そのため、コンサルタントも所属するコンサルティング会社の種類によって業務内容や求められるスキルは異なります。

コンサルティング会社は分類すると大きく分けて6種類です。ここでは6種類のコンサル会社の特徴について解説していきます。

〜コンサル会社の種類〜

・ITコンサル
・シンクタンク系コンサル
・経営戦略系コンサル
・財務・会計系コンサル
・人事・組織系コンサル
・総合系コンサル

1:ITコンサル

IT系コンサルとは、クライアント企業の課題を解決するためにシステムの設計などを行うコンサルティング会社です。

IT技術を駆使してクライアントの課題解決を行うことが特徴です。

近年ではIT技術が進化していることもあり、IT系コンサルティング会社の需要も高まってきています。

システムの設計や構築を行うこともある他、自社の技術を十分理解することが必須であるため、プログラミング経験をもつ理系学生やIT技術・知識に明るい理系学生が向いており、企業も積極的に採用を行っています。

2:シンクタンク系コンサル

シンクタンク系コンサルとは、クライアント企業からの調査案件や官公庁向けの調査に対応するコンサルティング会社です。

シンクタンク系コンサルは大企業や金融機関が運営母体となっているケースも多いため、母体となる組織が蓄積してきたノウハウなどを強みとしていることも多いです。

3:経営戦略系コンサル

経営戦略系コンサルとは、クライアント企業の経営上の課題解決のための戦略策定などを主として行うコンサルティング会社です。

戦略系コンサルは外資系のコンサルティングをメインに行うことが多いため、グローバル展開しているケースが多いでしょう。

また、対応する分野としては、企業の中長期的な成長戦略やM&A戦略、課題解決のための経営戦略策定支援、新規事業や新商品開発、新市場参入支援など、企業によってもさまざまです。

経営戦略系コンサルは論理的思考力と頭の回転が非常に重要なコンサルであるため、理系学生が向いていると言えます。

4:財務・会計系コンサル

財務・会計系コンサルとは、M&Aや財務などに関連する課題解決に特化したコンサルティング会社です。

財務・会計業務プロセスの改善や資金調達、各種規制対応支援、企業再生支援や企業価値評価といった領域をカバーしています。

近年では日本企業が海外の企業を買収する際にM&Aが行われるケースも多いため、M&Aに関するアドバイスを主な業務とする財務・会計系コンサルティング会社の需要は今後も高まっていくでしょう。

財務・会計系コンサルでは会計情報を扱うため、数字に強いことやシステム導入について理解がある理系学生が求められます。

5:人事・組織系コンサル

人事・組織系コンサルとは、人事に関連する領域に特化したコンサルティング会社です。

名前のとおり、企業の課題解決のために人事領域の改善や提案などを行いますが、手掛ける範囲は企業によっても異なります。

主な対応業務としては給与制度や評価制度の改善、人材開発戦略の策定、退職給付制度の改革などがあり、人材能力開発業務に特化した人事・組織系コンサルティング会社もあります。

6:総合系コンサル

総合系コンサルとは、あらゆる分野のクライアントに対応しているコンサルティング会社です。

中小企業から大企業まですべてのコンサルティング業務を行うため、規模が大きい会社であるケースが多いです。

総合系コンサルティング会社のクライアントは業界もさまざまなので、社内で領域ごとにチームがわかれています。

【理系からコンサル】理系学生のコンサル就活のポイント

理系出身者はコンサルタントとしての素養が高いとは言え、コンサルティング業界は何の対策も行わずに就職できるほど甘い世界ではありません。

コンサルティング業界を目指す学生は多いため、十分な対策を行ったうえで就職活動を行いましょう。

ここでは理系出身の学生がコンサル会社に就職するためのポイントについて紹介していきます。

〜理系学生のコンサル就活のポイント〜
 

・早めに就職活動を始める

・研究職に進まない理由を伝えられるようにしておく

・インターンシップには積極的に参加する

・他の就活生と情報を共有する

・自分の大学での研究内容をアピールできるようにしておく

・コミュニケーション能力を高めておく

・院卒での就職も視野に入れる

1:早めに就職活動を始める

コンサルティング業界は他の業界に比べて就職活動の時期が早いため、できるだけ早めに活動を開始するようにしましょう。

また、希望するコンサルティング会社ごとの試験の開始時期を見て、1~2ヵ月前から試験対策の準備を始めるようにしましょう。

コンサルティング会社では判断推理など他の業界と違った試験が出されるため、対策本などで対策しておくことが重要です。

具体的なスケジュール

コンサル業界の選考日程はいくつか種類があります。

1つ目は超早期型です。

超早期型は戦略系コンサルが多い傾向にあります。

大学3年生と修士1年の夏にインターンが始まり、優秀な学生は秋に面接が行われ、秋の内に内々定が決まります。

2つ目は早期型です。

早期型は外資系コンサルが多い傾向にあります。

超早期型と同じく、大学3年生と修士1年の夏にインターンが始まります。

しかし、翌年の1月に面接が行われ2〜3月に内々定が決まります。

3つ目は通常型です。

通常型では日系コンサルに多く、3月からES提出から始まり、面接を経て4〜6月に内々定が決まります。

2:研究職に進まない理由を伝えられるようにしておく

理系の学生の場合、面接で「なぜ研究職へ進まないのか」と質問されるケースも多いです。

そのため、研究職へ進まない理由を答えられるようにしておきましょう。

回答内容は面接官が納得できるようなものであれば問題ないでしょう。

3:インターンシップには積極的に参加する

コンサルティング業界のインターンシップは実践的な内容です。学べる内容も非常に多いため、インターンシップには積極的に参加すると良いでしょう。

また、インターンシップでは採用担当者によってコミュニケーション能力や個人の能力などがチェックされるため、優秀な学生だと判断されればその後の採用にも有利になります。

コンサルのインターンシップ

コンサルのインターンシップの内容はプロジェクトを体験するグループワークがほとんどになります。

グループに分かれ、与えられた課題を解決できるプランをプレゼンするという流れになります。

丸1日で完結する場合もありますが、ほとんどは数日かけて開催される傾向があります。

インターンの結果や振る舞いが選考に繋がることもあるため、インターンの内容や企業が望む人材の確認など事前に準備してから参加するべきです。

4:他の就活生と情報を共有する

コンサルティング業界は学生に人気の高い業界であるため、同じようにコンサルティング業界を目指す学生も多いです。

円滑に就職活動を進めるためには、他の就活生と積極的に情報共有することも大切です。

特に理系の学生は研究で忙しく、自分で情報収集することが難しいケースもあるため、他の学生と情報共有できるようにしておくと役立つでしょう。

5:大学での研究内容をアピールできるようにする

コンサルティング業界では理系として培ってきたスキルを活かすことができます。

しかしそのためには、自分の大学での研究内容を面接官にアピールし、自分のスキルや強みをうまく伝えられるようにしておくことが大切です。

論理的な思考力や仮説検証スキルを持っていることを伝えられれば、採用される可能性も高まるでしょう。

研究内容をアピールするときの注意点は2点あります。

1点目は「誰にでもわかるように説明すること」です。

面接官があなたの研究分野に詳しいということは滅多にありません。

そのため、専門用語を使わないことや話が長くなる場合は結論から述べることを意識しましょう。

2点目は「研究内容ではなく、研究で身につけたスキルに重心を置くこと」です。

応募先のコンサル企業の業務に直接役に立つ研究はほとんどありません。

また、面接官は学生の人柄や価値観などを面接で知りたいと考えています。

そのため、研究をする中で身につけた考え方や強み、スキルが着地点となるように話しましょう。

6:コミュニケーション能力を高めておく

コンサルタントとして働く場合、基本的にチームで仕事をすることになるため、コミュニケーション能力が求められます。

理系の場合は文系よりもコミュニケーション能力などの面で懸念されることもあるため、コミュニケーション能力を磨いておきましょう。

7:院卒での就職も視野に入れる

理系は、場合によっては大学院に進学してより自分の専門性を高めることで、大手のコンサルティング会社に就職できるケースもあります。

そのため、大卒での就職活動にとらわれず、院卒での就職も視野に入れて就職活動を行うと良いでしょう。

【理系からコンサル】コンサル会社の採用の特徴

コンサルティング会社の採用選考は、他の業界や業種とは異なる特徴を持っています。そのため、コンサルティング会社を目指した就職活動を行う場合は、コンサル会社の特徴を把握した上で対策を練る必要があるでしょう。

ここでは最後に、コンサル会社の採用の特徴について解説していきます。

学生はポテンシャル採用が基本

コンサルティング会社では、学生は基本的にポテンシャル採用によって採用しています。

新卒の場合はコンサルタントとしての経験や能力を問うことができないため、論理的思考能力があるか、仮説を立てて検証する能力があるか、全体を見る能力があるかどうかといった要素からコンサルの適性を見極め、合否を決定します。

また、コンサルタントはチームで業務を行うため、コミュニケーション能力なども見られるポイントの1つです。

面接回数は多い

コンサルティング会社はポテンシャル採用のためにさまざまな角度から学生の適性を見ることから、他の業界よりも面接回数が多い傾向にあります。

一般的なコンサルティング会社の場合は2~3回であるケースが多いですが、戦略系コンサル会社の場合は5回ほど行われるケースもあります。

また、コンサルティング会社の面接は、ケース面接によって論理的な思考能力を見ることが多いです。

理系の強みを活かしてコンサル会社に就職しよう

理系の学生はコンサルタントとしての素養があります。

ぜひ本記事で紹介したコンサルタントに理系出身の学生が向いている理由やコンサル会社の特徴、理系出身の学生がコンサル会社に就職するためのポイントなどを参考に、自身の強みを活かした就職活動を行いましょう。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます