【理系からコンサルに就職】企業が理系を求める理由とは?アピールできるポイントを紹介

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

「コンサルティング会社ってどんな会社なの?」

「コンサルタントになるには理系の方が向いているのは本当?」

このように、現在就職活動をしている方の中には、コンサルティング会社について知りたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、コンサルティング会社の仕事やコンサルタントに理系出身の学生が向いている理由などを紹介していきます。

この記事を読むことで、コンサルティング会社やコンサルタントの仕事について把握することができます。また、理系出身の学生がコンサル会社に就職するためのポイントについても解説しているため、就職活動にも役立つでしょう。

コンサルティング会社への就職を成功させたいと考えている方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

目次目次を全て表示する

【理系からコンサル】コンサルティング会社はどんな会社?

コンサルティング会社とは、特定の分野においてコンサルティングを行うことを事業として行っている会社のことです。

それでは、具体的にどのような業務を行っている会社なのでしょうか。

ここではコンサルティング会社について解説していきます。

そもそもコンサルティングって何?

コンサルティングとは、特定の分野における深い専門知識と豊富な経験を基盤に、クライアントが直面する複雑な課題を解決し、目標達成を支援するプロフェッショナルサービスです。

単にアドバイスするだけではなく、クライアントが抱える課題の根本原因を多角的に分析して、具体的な解決策を立案、実行支援、そして効果測定までを包括的にサポートする仕事です。

コンサルタントは企業、官公庁、非営利団体など多岐にわたる組織に対して、経営戦略の策定、業務プロセスの最適化、ITシステムの導入、組織変革、人事戦略、財務戦略、市場分析など様々な分野で支援を行います。

コンサルタントに求められるのは、高度な専門知識と論理的思考力、問題解決能力、そして優れたコミュニケーション能力です。

客観的な視点から課題を分析し、クライアントに新しい視点や解決策を提示することで、組織の成長と変革を促進します。

コンサルタントはどんな仕事をするの?

コンサルタントの仕事は多岐にわたり、プロジェクトごとにその内容は進め方は大きく異なります。

主な業務は、クライアントからのヒアリングを通じた課題の特定、データ収集と分析、解決策の立案、クライアントへの提案とプレゼンテーション、提案した内容の実行支援などが一連の流れです。

これらの業務はチームで協力して行われ、プロジェクトの期間も数週間から数ヶ月、長期になりやすいシステム導入案件では数年といった期間になることもあります。

担当するクライアントや業界は様々であるため、それぞれの分野における最新の郷校や専門知識を習得して、最適なソリューションを提供する必要があります。

コンサルタントは変化に富み、常に新しい挑戦が求められる刺激的な仕事といえるでしょう。

どんなビジネスモデルなのか

コンサルティング会社は、企業が抱える経営課題を分析し、解決策を提案することで報酬を得るビジネスモデルを持っています。

売上を伸ばしたい、新規事業を立ち上げたい、業務効率を改善したいなど、クライアント企業が直面する多様な課題に対して、データ分析や戦略立案を通じて最適な施策を提示します。

契約はプロジェクト単位で行われ、業務の期間や成果に応じて費用を請求するのが一般的です。

報酬はプロジェクト規模や難易度によって変動し、高度な専門知識と論理的思考力が必要とされるため、単価が高い案件も少なくありません。

企業にとっては、自社に不足している知見やリソースを外部の専門家に補ってもらうことで経営のスピードを上げられるメリットがあります。

コンサルティング会社は頭脳を提供することで価値を生み出し、結果として経営改善や利益向上に貢献することで利益を得る仕組みを築いています。

戦略・総合・IT…ファームの種類と特徴

コンサルティング業界には複数のタイプがあり、それぞれ得意分野や役割が異なります。

戦略系は、企業のトップ層が直面する経営戦略やM&Aなどの全社的課題を扱う専門集団で、少数精鋭のチームが短期間で高難度の課題に挑みます。

総合系コンサルティングファームは、戦略立案から業務改善、IT、人事まで幅広く対応し、クライアントの大規模な組織改革や事業変革を総合的に支援します。

IT系コンサルティングファームは、IT戦略やシステム導入、DX推進を中心に支援し、デジタル技術の活用を強みとします。

特にIT分野はデータ分析やAI活用の需要が高く、理系出身者が数学やプログラミングの知識を生かして活躍しやすい領域として注目を集めています。

【理系からコンサル】理系でもコンサルティングファームに就職できる?

理系学生はコンサルティング業界への就職において非常に有利と言えるでしょう。

論理的思考力や分析力、データに基づいた問題解決能力といった理系学生が養ってきたスキルは業界が求める人物像と合致するでしょう。

近年多くのクライアント企業は技術革新やデータ利活用、ITシステム、AIといった内容の課題を抱えているため、理系学生のスキルと専門性に対する需要が高まっているのです。

文系出身が多い?就職の現状と内定率

かつてコンサルタントは文系学生が中心でしたが、近年は理系学生の採用が増えています。

企業がDXやデータ活用を重視するようになり、統計学やプログラミングなど理系が得意とするスキルが評価されているためです。

採用人数全体では依然として文系出身者が多いものの、理系学生の選考通過率は低くなく、むしろ研究で培った分析力や論理的思考力が評価されて有利に働く場合もあります。

数理モデルを用いた研究やデータ解析の経験は、経営課題を数値的に捉えるコンサルティング業務と相性が良く、選考で高く評価される傾向があります。

そのため、理系学生にとってもコンサルティング業界は十分挑戦できるフィールドとなっています。

大学院卒は有利?修士・博士の捉えられ方

大学院卒は、コンサルティングファームから高く評価される傾向があります。

修士課程を修了した人は、研究を通じて論理的思考力、データ分析力、課題解決力を実践的に鍛えており、複雑な問題を整理し仮説を立てて検証する力があると見なされます。

このため、修士号を持つことは専門知識だけでなく問題解決に必要な基礎力を備えている証拠として選考で有利に働きます。

一方、博士課程修了者は研究分野の専門性が非常に高く評価されるものの、特定領域に特化し過ぎていると判断される場合があります。

そのため、博士号取得者がコンサルタントを志望する場合は、なぜ研究ではなくコンサルティング業界で社会に貢献したいのかを明確に説明する準備が必要です。

【理系からコンサル】コンサルタント会社が理系学生を求める理由

理系出身の学生の場合、IT系や金融業界などに就職するイメージが強いのではないでしょうか。

一般的にはあまりイメージがありませんが、コンサルティング業界も理系出身者が活躍しやすい業界だと言われています。

なぜ、コンサルティング業界は理系の学生を求めているのでしょうか。

ここではコンサルタント会社が理系学生を求める理由を解説していきます。

〜コンサルタント会社が理系学生を求める理由〜

・論理的な思考力が必要になるため
・仮説を立て検証することに慣れているため
・技術への理解力があるから
・数字からなるデータを扱うのに慣れているため

1:論理的な思考力が必要になるため

コンサル会社が理系学生を求める理由の1つ目は「論理的な思考力が必要だから」です。

コンサルタントの仕事は、クライアントが抱えている課題解決のためにさまざまなアプローチ方法を検討、実行し、課題解決の支援を行うことです。

そのため、コンサルタントの仕事には論理的な思考力が重要となります。

クライアント企業の業界に関する専門知識を持っていると、ときにはそれが思い込みに繋がり、課題解決の妨げになるケースもあります。

しかし、思い込みに左右されずに論理的に思考することができれば、コンサルタントとして高い能力を発揮することができるでしょう。

「問題提起」→「仮説立案」→「仮説検証」→「結果分析」→「改善」という流れを基本としている理系学生は、自然とPDCAサイクルを回して論理的に考える力をつけることができます。

2:仮説を立て検証することに慣れているため

コンサル会社が理系学生を求める理由の2つ目は「仮説検証力があるから」です。

理系の学生の場合は、仮説を立ててそれを検証するというプロセスに慣れていることから、コンサルタントに向いています。

コンサルタントの業務は限られた時間の中で成果を出すことが求められるため、効率的に情報収集を行い、仮説の検証や修正を行い、結論を導き出していく必要があります。

このようなプロセスは理系であれば学生時代に経験しているため、コンサルタントとしての適性があると言えるでしょう。

3:技術への理解力があるから

コンサル会社が理系学生を求める理由の3つ目は「技術への理解力があるから」です。

コンサル業務を行う上で相手のニーズやインサイトを汲み取ることは非常に重要です。

しかし、ニーズやインサイトを汲み取ることと同じ以上に、自社のサービスを理解することが大切になります。

ニーズやインサイトを汲み取ることができても、解決に繋がるサービスを十分理解していないと業務が遂行できません。

また、顧客がメーカーであれば顧客の会社の商品についての知識が必須です。

つまり、コンサル業務では顧客と自社の技術への理解力が求められます。

研究の中で技術に触れる経験が多い理系学生は技術に対する理解力は文系よりも優れていると言えます。

4:数字からなるデータを扱うのに慣れているため

コンサル会社が理系学生を求める理由の4つ目は「数字から構成されるデータの扱いに慣れているから」です。

理系の学生であればデータを扱ったことも多いでしょう。財務・会計系コンサルの場合、会計関連の分野を扱うことから、数字に強い理系の学生は向いていると言えます。

また、金融系のコンサルティング会社の場合も数字からなるデータを扱うことが多いため、数字を扱ったことのある理系の学生は素養があると言えるでしょう。

5:複雑な問題を単純化する思考力があるから

理系学生は、研究や実験を通じて複雑な現象を要素ごとに分解し、本質を見極める訓練を受けています。

これは企業の経営課題を整理し、解決策を導き出すコンサルタントの仕事に直結するスキルです。

データや事象の背後にある構造を見抜き、課題を小さく分解して整理する構造化思考は、論理的に戦略を立てる上で不可欠です。

理系出身者が持つこの思考力は、短期間で課題を整理し最適な解決策を提示することが求められるコンサルティング業務において強力な武器となります。

企業が理系学生を高く評価する背景には、この問題解決に直結する分析力の高さがあります。

6:探究心や知的好奇心が旺盛なため

理系学生は、研究を通じて「なぜそうなるのか」という問いを深く掘り下げる探究心を自然に養っています。

この好奇心は、クライアント企業のビジネスモデルや市場環境、経営課題を理解する上で大きな強みです。

コンサルタントは企業の現状を分析し、まだ見えていない根本的な問題を発見する必要があります。

新しい業界や技術に対して柔軟に学び続ける姿勢や、未知の課題に挑戦する意欲は、顧客に最適な提案を行うための原動力となります。

理系学生が持つ知的好奇心と探究心は、経営課題を深く理解し独自の解決策を導き出す力として、コンサルティング業界から高く評価されます。

【理系からコンサル】コンサルタントの種類・業界一覧

コンサルティング会社には専門とする領域や提供するサービスごとにさまざまな種類にわかれています。そのため、コンサルタントも所属するコンサルティング会社の種類によって業務内容や求められるスキルは異なります。

コンサルティング会社は分類すると大きく分けて6種類です。ここでは6種類のコンサル会社の特徴について解説していきます。

〜コンサル会社の種類〜

・ITコンサル
・シンクタンク系コンサル
・経営戦略系コンサル
・財務・会計系コンサル
・人事・組織系コンサル
・総合系コンサル

1:ITコンサル

IT系コンサルとは、クライアント企業の課題を解決するためにシステムの設計などを行うコンサルティング会社です。

IT技術を駆使してクライアントの課題解決を行うことが特徴です。

近年ではIT技術が進化していることもあり、IT系コンサルティング会社の需要も高まってきています。

システムの設計や構築を行うこともある他、自社の技術を十分理解することが必須であるため、プログラミング経験をもつ理系学生やIT技術・知識に明るい理系学生が向いており、企業も積極的に採用を行っています。

ITコンサルティングファームの有名企業

日本IBM
世界的に有名なIT企業であり、コンサルティング、ソフトウェア、ハードウェアなどの幅広いサービスを提供しています

キャップジェミニ
フランスに本社を置くグローバルなITコンサルティングファームです

フューチャーアーキテクト
日本初のITコンサルティングファームで、企業の基幹システム構築に強みがある

2:シンクタンク系コンサル

シンクタンク系コンサルとは、クライアント企業からの調査案件や官公庁向けの調査に対応するコンサルティング会社です。

シンクタンク系コンサルは大企業や金融機関が運営母体となっているケースも多いため、母体となる組織が蓄積してきたノウハウなどを強みとしていることも多いです。

シンクタンクの有名企業

三菱総研
三菱グループの中核シンクタンクとして、幅広い分野で高度な調査・研究・コンサルティングを提供

大和総研
大和証券グループの総合シンクタンクとして、経済調査や金融分野に強みを持っている

日本総研
三井住友フィナンシャルグループのシンクタンクとして、政策提言やコンサルティングを提供

3:経営戦略系コンサル

経営戦略系コンサルとは、クライアント企業の経営上の課題解決のための戦略策定などを主として行うコンサルティング会社です。

戦略系コンサルは外資系のコンサルティングをメインに行うことが多いため、グローバル展開しているケースが多いでしょう。

また、対応する分野としては、企業の中長期的な成長戦略やM&A戦略、課題解決のための経営戦略策定支援、新規事業や新商品開発、新市場参入支援など、企業によってもさまざまです。

経営戦略系コンサルは論理的思考力と頭の回転が非常に重要なコンサルであるため、理系学生が向いていると言えます。

戦略コンサルティングファームの有名企業

マッキンゼー・アンド・カンパニー
世界的に有名な経営コンサルティングファームで、企業の戦略立案に強みを持っている

経営共創基盤
日本初の戦略コンサルティングファームで、企業の成長戦略や事業再生に強みを持っている

Strategy&
PwCの戦略コンサルティング部門であり、企業の成長戦略、M&A、組織変革などに強みを持っている

4:財務・会計系コンサル

財務・会計系コンサルとは、M&Aや財務などに関連する課題解決に特化したコンサルティング会社です。

財務・会計業務プロセスの改善や資金調達、各種規制対応支援、企業再生支援や企業価値評価といった領域をカバーしています。

近年では日本企業が海外の企業を買収する際にM&Aが行われるケースも多いため、M&Aに関するアドバイスを主な業務とする財務・会計系コンサルティング会社の需要は今後も高まっていくでしょう。

財務・会計系コンサルでは会計情報を扱うため、数字に強いことやシステム導入について理解がある理系学生が求められます。

財務・会計コンサルティングファームの有名企業

デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)
デロイトトーマツグループに属し、M&Aや事業再生などの財務アドバイザリーサービスを提供する

フーリハン・ローキー
グローバルな投資銀行であり、M&A、リストラクチャリング、資本市場などの金融アドバイザリーサービスを提供する

日本M&Aセンター
中堅・中小企業のM&A支援に特化した、日本国内で最大規模のM&A仲介会社である

5:人事・組織系コンサル

人事・組織系コンサルとは、人事に関連する領域に特化したコンサルティング会社です。

名前のとおり、企業の課題解決のために人事領域の改善や提案などを行いますが、手掛ける範囲は企業によっても異なります。

主な対応業務としては給与制度や評価制度の改善、人材開発戦略の策定、退職給付制度の改革などがあり、人材能力開発業務に特化した人事・組織系コンサルティング会社もあります。

組織・人事コンサルティングファームの有名企業

マーサージャパン
組織・人事、福利厚生、年金、資産運用に関するグローバルなコンサルティングファーム

コーン・フェリー
組織戦略、人材アセスメント、リーダーシップ開発など、人材と組織に関する包括的なコンサルティングを提供している

エーオンヒューイットジャパンー
人事ソリューションに特化したコンサルティングファームで、グローバルなネットワークとデータ分析力を強みとしている

6:総合系コンサル

総合系コンサルとは、あらゆる分野のクライアントに対応しているコンサルティング会社です。

中小企業から大企業まですべてのコンサルティング業務を行うため、規模が大きい会社であるケースが多いです。

総合系コンサルティング会社のクライアントは業界もさまざまなので、社内で領域ごとにチームがわかれています。

総合コンサルティングファームの有名企業

BIG4各社
世界的に展開する4大会計事務所(デロイト、PwC、EY、KPMG)の総称であり、監査法人と母体としたコンサルティングを提供している

アクセンチュア
世界最大級のコンサルティングファームであり、ITを軸に戦略から実行までの幅広いサービスを提供している

アビームコンサルティング
日本発アジア発のグローバルコンサルティングファームであり、戦略からシステム導入まで一貫したサービスを提供している

【理系からコンサル】コンサルタントの種類

コンサルタントの仕事は、企業の課題を分析し、解決策を提供することです。

ここでは、代表的なコンサルティングの種類について詳しく解説し、それぞれの特徴や業務内容を紹介します。

戦略系コンサルティング

戦略系コンサルティングは、企業の経営層が抱える課題に対して、戦略的な解決策を提供する業務を担います。

具体的には、新規事業開発、市場参入戦略、M&A戦略、事業再生戦略など、企業の方向性を決定する重要なプロジェクトに携わります。

クライアントの経営課題を分析し、最適な戦略を策定するため、論理的思考力やデータ分析能力が求められます。

また、経営層とのディスカッションを通じて、企業の成長戦略を立案するため、高いプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力も必要となります。

IT・デジタル・DXコンサルティング

IT・デジタル・DXコンサルティングは、企業がIT技術やデジタル技術を活用して経営課題を解決し、ビジネスモデルの変革を支援するコンサルティング分野です。

デジタル化が進む現代において、企業の競争力向上にはIT戦略の最適化が不可欠であり、ITコンサルタントの役割は年々重要性を増しています。

企業の現状や課題を分析し、ITインフラの整備、業務プロセスの効率化、自動化の推進などを支援します。

また、DXの実現に向けて、新しいビジネスモデルの構築やクラウド技術、AI、IoTの導入支援も行います。

IT・デジタル・DXの違いとは

IT・デジタル・DXコンサルティングは、それぞれ異なる目的や役割を持ち、企業の課題解決や成長戦略に貢献します。

ITコンサルティングは、企業のITシステムの課題解決や最適化を支援し、業務効率の向上やコスト削減を実現することを目的としています。

デジタルコンサルティングは、デジタル技術を活用して企業のマーケティング戦略を強化し、顧客体験(CX)の向上や売上向上を目指します。

DXコンサルティングは、デジタル技術を活用して企業のビジネスモデルそのものを変革し、新しい価値を創出することを目的としています。

財務・会計・税務コンサルティング

財務・会計・税務コンサルティングは、企業の財務状況を分析し、適切な管理体制の構築を支援する役割を担います。

具体的には、会計基準の適用、財務分析、税務申告、内部統制の強化などをサポートし、企業が財務面で健全な運営を行えるよう支援します。

また、コスト削減や資金調達の戦略立案など、企業の経営効率を向上させるためのアドバイスも行います。

財務・会計・税務コンサルタントは、特に財務諸表や税務の知識が求められるため、公認会計士や税理士の資格を持つ人が多く活躍しています。

金融業界やコンサルティング業界を目指す人にとって、財務・会計の知識は非常に有利なスキルとなります。

FAS(Financial Advisory Services)

FASは、企業の財務戦略に関わる高度なサービスを提供するコンサルティング分野です。

特に、M&A(合併・買収)のアドバイザリー、企業価値評価(バリュエーション)、デューデリジェンス(DD)、事業再生支援などが主な業務になります。

企業の成長戦略を支援するため、財務データの分析能力や、投資銀行業務に関する知識が求められます。

また、FASの業務は戦略コンサルティングとも密接に関連しており、M&Aを活用した企業戦略の立案にも関与することがあります。

企業の財務健全性や投資の判断に関わる重要な業務であるため、高度な専門知識と分析力が必要とされます。

リスクコンサルティング

リスクコンサルティングは、企業が直面するリスクを特定・評価・管理し、リスクマネジメント体制の構築を支援する業務です。

リスクには、戦略リスク(経営判断の誤りなど)、オペレーショナルリスク(システム障害など)、情報セキュリティリスク(サイバー攻撃など)があり、企業ごとに異なる対策が求められます。

特に、サイバー攻撃対策やガバナンス(GRC)領域のリスク管理は、近年重要視される分野の一つとなっています。

IT・DXコンサルティングと重なる部分も多く、データセキュリティやコンプライアンスの専門知識があると有利に働きます。

組織・人事コンサルティング

組織・人事コンサルティングは、企業の経営戦略に基づいて、人材管理や組織運営を支援する業務を担当します。

具体的には、人材の採用・育成・配置・評価・報酬などの制度設計を行い、企業の現状に応じた最適な人事戦略を立案します。

また、評価制度、報酬制度、等級制度、研修制度の設計を通じて、従業員のモチベーション向上や組織の活性化を促します。

企業の成長には優秀な人材の確保と適切な人材配置が不可欠であり、組織の生産性向上を目指したコンサルティングが求められます。

人事制度の最適化だけでなく、ダイバーシティ推進やリモートワークの導入支援など、時代の変化に合わせた提案を行うことも重要な役割の一つです。

【理系からコンサル】理系学生のコンサル就活のポイント

理系出身者はコンサルタントとしての素養が高いとは言え、コンサルティング業界は何の対策も行わずに就職できるほど甘い世界ではありません。

コンサルティング業界を目指す学生は多いため、十分な対策を行ったうえで就職活動を行いましょう。

ここでは理系出身の学生がコンサル会社に就職するためのポイントについて紹介していきます。

理系学生のコンサル就活のポイント

・早めに就職活動を始める

・研究所に進まない理由を伝えられるようにする

・インターンシップには積極的に参加する

・他の就活生と情報を共有する

・自分の大学での研究内容をアピールできるようにしておく

・コミュニケーション能力を高めておく

・大学院卒での就職を視野に入れる

1:早めに就職活動を始める

コンサルティング業界は他の業界に比べて就職活動の時期が早いため、できるだけ早めに活動を開始するようにしましょう。

また、希望するコンサルティング会社ごとの試験の開始時期を見て、1~2ヵ月前から試験対策の準備を始めるようにしましょう。

コンサルティング会社では判断推理など他の業界と違った試験が出されるため、対策本などで対策しておくことが重要です。

具体的なスケジュール

コンサル業界の選考日程はいくつか種類があります。

1つ目は超早期型です。

超早期型は戦略系コンサルが多い傾向にあります。

大学3年生と修士1年の夏にインターンが始まり、優秀な学生は秋に面接が行われ、秋の内に内々定が決まります。

2つ目は早期型です。

早期型は外資系コンサルが多い傾向にあります。

超早期型と同じく、大学3年生と修士1年の夏にインターンが始まります。

しかし、翌年の1月に面接が行われ2〜3月に内々定が決まります。

3つ目は通常型です。

通常型では日系コンサルに多く、3月からES提出から始まり、面接を経て4〜6月に内々定が決まります。

2:研究職に進まない理由を伝えられるようにしておく

理系の学生の場合、面接で「なぜ研究職へ進まないのか」と質問されるケースも多いです。

そのため、研究職へ進まない理由を答えられるようにしておきましょう。

回答内容は面接官が納得できるようなものであれば問題ないでしょう。

3:インターンシップには積極的に参加する

コンサルティング業界のインターンシップは実践的な内容です。学べる内容も非常に多いため、インターンシップには積極的に参加すると良いでしょう。

また、インターンシップでは採用担当者によってコミュニケーション能力や個人の能力などがチェックされるため、優秀な学生だと判断されればその後の採用にも有利になります。

コンサルのインターンシップ

コンサルのインターンシップの内容はプロジェクトを体験するグループワークがほとんどになります。

グループに分かれ、与えられた課題を解決できるプランをプレゼンするという流れになります。

丸1日で完結する場合もありますが、ほとんどは数日かけて開催される傾向があります。

インターンの結果や振る舞いが選考に繋がることもあるため、インターンの内容や企業が望む人材の確認など事前に準備してから参加するべきです。

4:他の就活生と情報を共有する

コンサルティング業界は学生に人気の高い業界であるため、同じようにコンサルティング業界を目指す学生も多いです。

円滑に就職活動を進めるためには、他の就活生と積極的に情報共有することも大切です。

特に理系の学生は研究で忙しく、自分で情報収集することが難しいケースもあるため、他の学生と情報共有できるようにしておくと役立つでしょう。

5:大学での研究内容をアピールできるようにする

コンサルティング業界では理系として培ってきたスキルを活かすことができます。

しかしそのためには、自分の大学での研究内容を面接官にアピールし、自分のスキルや強みをうまく伝えられるようにしておくことが大切です。

論理的な思考力や仮説検証スキルを持っていることを伝えられれば、採用される可能性も高まるでしょう。

研究内容をアピールするときの注意点は2点あります。

1点目は「誰にでもわかるように説明すること」です。

面接官があなたの研究分野に詳しいということは滅多にありません。

そのため、専門用語を使わないことや話が長くなる場合は結論から述べることを意識しましょう。

2点目は「研究内容ではなく、研究で身につけたスキルに重心を置くこと」です。

応募先のコンサル企業の業務に直接役に立つ研究はほとんどありません。

また、面接官は学生の人柄や価値観などを面接で知りたいと考えています。

そのため、研究をする中で身につけた考え方や強み、スキルが着地点となるように話しましょう。

6:コミュニケーション能力を高めておく

コンサルタントとして働く場合、基本的にチームで仕事をすることになるため、コミュニケーション能力が求められます。

理系の場合は文系よりもコミュニケーション能力などの面で懸念されることもあるため、コミュニケーション能力を磨いておきましょう。

7:院卒での就職も視野に入れる

理系は、場合によっては大学院に進学してより自分の専門性を高めることで、大手のコンサルティング会社に就職できるケースもあります。

そのため、大卒での就職活動にとらわれず、院卒での就職も視野に入れて就職活動を行うと良いでしょう。

8:フェルミ推定・ケース面接の対策をする

コンサルティングファームの選考では、一般的な面接に加え、フェルミ推定ケース面接が実施されることが多いです。

以下ではそれぞれについて解説します。

フェルミ推定とは

フェルミ推定とは、調査が難しい数値を論理的な推論によって概算する手法です。

フェルミ推定の目的は、正確な数値を求めるのではなく、大まかな規模感を把握することにあります。

そのため、推論を進めるためには前提条件を適切に設定し、論理的に数値を導き出すことが求められます。

例えば、「東京都内にあるマンホールの総数はいくつか?」という問題に対しては、まず東京都の道路の総延長を見積もり、次にマンホールの間隔を仮定し、それをもとに概算するという手順を踏みます。

このように、大きな問題を小さな要素に分解し、段階的に数値を算出することがポイントとなります。

ケース面接とは

ケース面接は、単に正解を求めるものではなく、どのようなアプローチで問題を整理し、論理的に解決策を提案するかが重要です。

面接官は、応募者がどのように思考を組み立てるのか、どのようにコミュニケーションを取るのかを注視します。

例えば、「あるコーヒーチェーンの売上が減少している原因を分析し、売上回復の戦略を提案してください」という問題が出題されることがあり、まず状況を整理し、売上減少の要因を特定します。

考えられる要因としては、顧客層の変化、競合店の増加、価格競争の激化、商品ラインナップの変化などが挙げられます。

次に、それぞれの要因に対して、どのような対策を講じるべきかを論理的に整理し、解決策を提案します。

【理系からコンサル】理系の強みをアピールする方法

理系学生がコンサルティング業界を志望する場合、研究で培った専門性や論理的思考力をどのように伝えるかが重要な鍵となります。

技術職を選ばない理由や志望動機を論理的に示すだけでなく、研究内容をコンサルタントの業務と結びつけて語ることで、自分ならではの強みを具体的にアピールできます。

研究内容をアピールできるようにする

研究活動で身につけたスキルは、コンサルタントに求められる能力と多くの共通点があります。

まず重要なのは課題設定能力です。

研究テーマをどのように見つけ、何を解決すべき課題として設定したかを整理して伝えることで、自ら問題を発見する力を示せます。

次に仮説構築と検証の力です。

仮説を立てて実験や調査を設計し、結果を分析して結論を導いた経験は、企業の経営課題を分析し解決策を導く仕事と直結します。

また、研究データを統計的に処理し、数値に基づいて判断するデータ分析力も強みとなります。

さらに、研究室内でのディスカッションや共同実験を通じて培ったコミュニケーション力やチームワークも欠かせません。

これらを単に研究の成果として語るのではなく、コンサルタントとしてどのように活かせるかを具体的に説明することで、面接官に明確な印象を与えられます。

技術系に進まない理由を論理的に説明する

理系出身者が技術職ではなくコンサルタントを志望する場合、その理由を明確に説明することが求められます。

単に研究が合わなかったと答えるのではなく、研究で培った仮説検証や分析のスキルをより幅広い業界の課題解決に活かしたいという前向きな理由を示すことが大切です。

例えば、特定の学問領域に閉じるのではなく、多様な業界の企業が抱える問題を解決し、社会に広く貢献したいという視点を持つと説得力が増します。

研究活動を通じて得た論理的思考力や数値分析力を、特定分野だけでなく経営全般の課題に応用したいという意欲を言葉にすることで、理系ならではの強みとキャリアの方向性を両立して伝えられます。

また、研究で得た知識を社会に広く還元するためにコンサルタントを選んだという説明は、積極的に挑戦する姿勢として高く評価されやすいです。

志望動機で「なぜコンサルか」を明確に伝える

コンサルティング業界を志望する理由を説明する際には、なぜコンサルタントとして働きたいのか、なぜ特定のファームを選ぶのかを具体的に整理して伝える必要があります。

理系学生の場合、研究で培った論理的思考力やデータ分析力をコンサルティング業務に応用したいという動機を中心に据えると効果的です。

例えば、研究で仮説を立て検証を重ねた経験を、企業の経営課題に対する戦略立案や問題解決に活かしたいと語れば説得力が増します。

さらに、志望するファームの専門分野や取り組みたい業界を事前に調べ、自分の経験や興味と重ね合わせて説明することで、志望動機に具体性が加わります。

単に憧れや成長の機会を求めるだけでなく、自分がどのような価値を提供できるのかまで示すことで、理系出身ならではの視点を強く印象づけられます。

自己PRで活かせるスキル・経験の具体例

自己PRでは、研究活動で培ったスキルや経験を具体的に示し、コンサルタントとしてどう活かせるかを明確に伝えることが重要です。

データ分析スキルとしては、研究でPythonやRを使い、膨大なデータを処理して結論を導いた経験をアピールできます。

問題解決スキルでは、実験で想定外の結果が出た際に原因を分析し、解決策を考えて実行した事例を紹介すると効果的です。

チームワークやコミュニケーション力については、研究室内でメンバーと協力しながらプロジェクトを成功に導いた経験を挙げるとわかりやすくなります。

また、学会や研究発表で成果を伝えた経験を通じて培ったプレゼンテーション力も、クライアントに対して提案を行う場面で大きな武器となります。

【理系からコンサル】論理的思考を鍛えよう

コンサルティング業界では、論理的思考が求められます。

特に、理系出身者はデータ分析や問題解決能力に強みを持つ一方で、構造的に物事を整理し、分かりやすく伝える力を磨くことが重要です。

論理的思考を鍛えるためには、「ヨコの論理」「タテの論理」の2つの観点を理解し、実践することが必要です。

ヨコの論理

ヨコの論理とは、同じ階層にある要素をMECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive:漏れなく、重複なく)に整理することを指します。

MECEに整理することで、分析の抜け漏れを防ぎ、論理的な構造を構築することができます。

例えば、市場シェアを分析する場合、「地域別」「年齢層別」「販売チャネル別」といった異なる観点で市場を分類することで、重複なく網羅的な分析が可能になります。

MECEの考え方を身につけることで、情報を体系的に整理し、相手に分かりやすく伝えることができます。

逆に、MECEが徹底されていないと、分析が不完全になり、抜け漏れのある結論になってしまう可能性があります。

タテの論理

タテの論理とは、論理構造の上下関係を明確にし、帰納法(So What?)演繹法(Why So?)を適切に活用することを指します。

これにより、結論と根拠が明確になり、説得力のある説明ができるようになります。

帰納法とは、複数の具体的な事実やデータから一般的な結論を導き出す思考プロセスです。

例えば、「A市場で売上が伸びている」「B市場でも売上が伸びている」という2つの事実から、「全体の市場成長率が高い」という結論を導くことができます。

一方、演繹法とは、上位の結論から、その根拠を論理的に展開する方法です。

例えば、「当社の新商品は市場で成功する」という結論を述べた場合、「その理由は、新商品の価格が競争力があり、さらにブランド認知度が高いからである」と説明することで、説得力を持たせることができます。

【理系からコンサル】コンサル会社の採用の特徴

コンサルティング会社の採用選考は、他の業界や業種とは異なる特徴を持っています。そのため、コンサルティング会社を目指した就職活動を行う場合は、コンサル会社の特徴を把握した上で対策を練る必要があるでしょう。

ここでは最後に、コンサル会社の採用の特徴について解説していきます。

学生はポテンシャル採用が基本

コンサルティング会社では、学生は基本的にポテンシャル採用によって採用しています。

新卒の場合はコンサルタントとしての経験や能力を問うことができないため、論理的思考能力があるか、仮説を立てて検証する能力があるか、全体を見る能力があるかどうかといった要素からコンサルの適性を見極め、合否を決定します。

また、コンサルタントはチームで業務を行うため、コミュニケーション能力なども見られるポイントの1つです。

面接回数は多い

コンサルティング会社はポテンシャル採用のためにさまざまな角度から学生の適性を見ることから、他の業界よりも面接回数が多い傾向にあります。

一般的なコンサルティング会社の場合は2~3回であるケースが多いですが、戦略系コンサル会社の場合は5回ほど行われるケースもあります。

また、コンサルティング会社の面接は、ケース面接によって論理的な思考能力を見ることが多いです。

【理系からコンサル】理系バックグランドが活かせる具体例

理系のバックグラウンドを持つ人材は、その専門知識と論理的思考力を活かして、コンサルティング業界で多岐にわたる活躍ができます。

情報工学科出身の活躍シーン

情報工学を専攻した方は、金融機関のサイバーセキュリティ戦略策定プロジェクトにおいて、大学で培ったネットワークや情報セキュリティに関する知識を駆使して、リスクアセスメントから対策立案までをリードできるでしょう。

機械工学科出身の活躍シーン

機械工学科出身であれば、製造業の生産プロセス最適化プロジェクトにおいて、研究で培ったデータ分析スキルやシミュレーション技術を駆使して、大幅なコスト削減と効率化を実現できるでしょう。

数学科出身の活躍シーン

数学の専門知識を持つ方は、金融機関のリスク管理’モデル構築プロジェクトにおいて、統計学や確率論の知識を活かして、よりリアルなリスク評価モデルを開発できるでしょう。

環境工学科出身の活躍シーン

環境工学を専攻した方は、企業のサプライチェーンにおける二酸化炭素排出量削減戦略策定を支援して、専門知識を基に実現可能かつ効果的な削減目標と施策を提案できるでしょう。

このように、理系のバックグラウンドを持つコンサルタントは、専門知識を活かしてクライアントの課題解決に貢献できるだけでなく、高度な分析力や専門性を武器にして、複雑なプロジェクトを成功に導けるでしょう。

【理系からコンサル】コンサル業界が求める理系学生とは

コンサルティング業界ではSTEM分野(科学・技術・工学・数学)の専門性を持つ理系学生への需要が急速に高まっています。

特に、ITシステム導入、サイバーセキュリティ対策、DX(デジタルトランスフォーメーション)導入などのプロジェクトが活発であり、これらの分野で即戦力となるITスキルは非常に重視されています。

さらに、金融業界がコンサルティングの大口クライアントとなるケースが多いため、フィンテック分野の専門知識にも高い需要があります。

具体的にはプログラミング、データ分析、統計モデリング、シミュレーションなどのスキルを持つ理系学生は、コンサルティング業界で高く評価される傾向にあります。

これらのスキルは、複雑なデータを解析し、クライアントに具体的な解決策を提案するうえで不可欠です。

【理系からコンサル】理系学生が抱くコンサル就職へのよくある質問

コンサルティング業界へ就職する学生は依然として高学歴で経営学や商学を学んだ文系学生が多い傾向にあります。

理系学生がこの業界への就職を考える上で、不安に感じることは自然なことでしょう。

特に、「激務であること」「ビジネス知識が必要」という点は多くの理系学生が懸念するポイントです。

しかし、かつてのコンサルティング業界のイメージと異なり、昨今ではワークライフバランスを重視する企業が増えています。

プロジェクト単位で業務が進むため、プロジェクト間の期間を利用してまとまった休暇を取り、海外旅行を楽しむコンサルタントもいます。

また、新卒採用においては高度なビジネススキルよりも潜在的能力が重視される傾向があります。

入社後の研修やOJT(現任訓練)を通じて、必要な知識やスキルを習得できる環境が整っています。

ただし、多くの有名なコンサルティングファームでは、高学歴、TOEIC高スコア、簿記2級程度の会計知識を持つ学生が応募する傾向があるため、入社後の学習意欲は不可欠です。

コンサルティング業界は、論理的思考力や分析能力に長けた理系学生にとって、活躍の場が開かれています。

入社後の努力次第で大きな成果を上げることができるでしょう。

専門知識がなくても大丈夫?

コンサルティング業界に興味があっても「専門知識がないと採用されないのでは」と不安に感じる学生は少なくありません。

しかし、実際には入社後の研修や教育制度が整っており、未経験者でも着実に成長できる環境が整えられています。

ここでは、入社時に必要とされる知識のレベルや働き方、教育体制、年収の目安について解説します。

激務って本当?ワークライフバランスは?

コンサルティング業界は、クライアント企業の経営課題を解決するという仕事の性質上、締め切りや成果に対して高い責任が求められます。

そのため、繁忙期やプロジェクトの終盤には長時間労働が発生することも多く、激務と呼ばれる背景があります。

ただし近年は、働き方改革の推進や人材確保の観点から、多くのファームがフレックスタイム制度やリモートワーク、在宅勤務を取り入れるようになりました。

業務量をチームで調整したり、定時退社を奨励する取り組みも進んでおり、以前よりもワークライフバランスを保ちやすい環境が整いつつあります。

特にIT系や総合系のコンサルティングファームでは、リモート会議やオンラインツールを活用した柔軟な働き方が普及しており、自分のライフスタイルに合わせた働き方を選びやすくなっています。

入社後の研修や教育体制はどうなっている?

コンサルティングファームは、新卒社員を即戦力として育成するための教育体制が非常に充実しています。

入社後は数週間から数か月にわたる座学研修があり、ビジネスの基礎知識、論理的思考法、プレゼンテーション、データ分析などを体系的に学びます。

その後はOJT(実務研修)に移り、先輩コンサルタントの指導を受けながら、実際のクライアント案件に参加して実務スキルを身につけていきます。

研修では業界知識やITスキルだけでなく、プロジェクト管理や顧客対応のノウハウまで幅広く学べるため、入社時点で専門知識がなくても着実に成長できる環境が整っています。

また、社内には継続的な学習を支援する制度があり、社外研修や資格取得支援、海外研修などを利用してスキルを磨く機会も豊富です。

未経験からでも一人前のコンサルタントへ成長できるよう、教育体制が企業文化として根付いている点が大きな特徴です。

コンサル業界の平均年収は?

コンサルティング業界は、初任給から高水準であることが大きな魅力の一つです。

新卒採用では年収400万円から600万円前後が一般的なスタートラインとなり、同世代の平均年収を大きく上回る傾向があります。

さらに、実力主義が強い業界のため、成果を上げることで20代後半から30代前半でも年収800万円以上を目指すことが可能です。

マネージャーやパートナーといった上位職に昇進すると、年収1000万円を超えるケースも珍しくありません。

特に外資系コンサルティングファームでは成果に応じたボーナスが支給されるため、実績次第で大きく収入を伸ばせるチャンスがあります。

一方で、成果に見合った努力や長時間労働が求められることもあるため、高収入を得るためには計画的にキャリアを積み上げる姿勢が必要です。

理系の強みを活かしてコンサル会社に就職しよう

理系の学生はコンサルタントとしての素養があります。

ぜひ本記事で紹介したコンサルタントに理系出身の学生が向いている理由やコンサル会社の特徴、理系出身の学生がコンサル会社に就職するためのポイントなどを参考に、自身の強みを活かした就職活動を行いましょう。

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