HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
「文系から理系の医学部を目指すことはできるの?」
「そもそも医学部受験に必要な科目とは?」
「医学部に進学する方法は一般受験以外にもあるの?」
このように、医学部受験に対して疑問や不安がある方もいるのではないでしょうか。
この記事では、文学部から医学部を受験する際の方法や、受験で必要な理系科目とその選び方のポイントに加え、一般受験以外の医学部への進学の方法についても詳しく紹介しています。
この記事を読むことで、医学部受験の科目や進学方法について把握できるため、その知識をもとに、自分に合った最適な方法を見つけ出して、ハイレベルな戦いとなる医学部受験を勝ち抜けるでしょう。
医学部進学に興味がある方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
医学部が理系である理由
医学部とは、医者になることを目的に入る学部です。一般的な大学の学部が4年間で卒業できるのに対し、医学部は卒業までに6年間を要します。
医学部は、理系として分類されています。医学部が理系に分類されるのは、医者には「論理的に物事を考える力」が必要であることが理由と言われています。
医者として働くようになれば、患者の症状を色々な観点から分析する必要が出てきます。この分析に必要な、論理的な思考力を手に入れるために、医学部は理系に分類されていると言えるでしょう。
その他の理由として、様々な観点で複合的に考える必要がある科目で医師としての資質を見るという側面からも、医学部の受験では、理系の科目の難易度が高い傾向にあることが挙げられます。
上記のような理由から、医学部合格のためには、論理的な思考が必要とされる理系科目をしっかり押さえることが重要と言えるでしょう。
出典:学校教育法|e-Gov法令検索
参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000026
文系から理系の医学部を受験できるのか?
文系から理系の医学部を受験することは可能です。そもそも、医者という仕事は患者と話す機会も多く、コミュニケーション能力も必要となります。そのため医者は理系の力だけでなく文系の力も必要となる職業と言われています。
しかしながら、多くの医学部の入試は理系の科目を受験科目にしているのも事実です。そのため、文系クラスのまま医学部を受験するとなれば、自力で理系科目の学習を進めなければならないでしょう。
文系クラスから医学部を目指す学習方法として、予備校では理系クラスに変更するなど、プロから医学部合格のための指導を受ける選択肢も視野に入れることをおすすめします。
医学部受験で必要な理科の科目とは
高校で学べる理科の科目には、物理・生物・地学・化学の4つがあります。医学部受験のためには、物理・化学・生物の3科目のうち2科目を選択して受験するのが一般的とされています。
ただし、学校によっては理科の科目なしで医学部を受験できる場合もあるため、どの科目が必要なのか、志望校を決める際にしっかりと確認するようにしましょう。
医学部受験で生物選択者が少ない理由
医学部受験の理科科目の選択の際、生物を選ぶ人は少ない傾向にあると言われています。
これは、生物が他の2つの科目に比べて高得点を取るのが難しいことが理由とされています。中には、生物を受験科目に選択できない学校も存在します。
受験勉強は志望校を確定する前から行うもののため、生物が選択できない学校が存在するならば、そもそも生物の対策はしないと考える人もいるでしょう。
上記のことから、医学部受験の際は化学と物理を選ぶ人が多いと言われています。
医学部受験に生物を選択する3つのメリット
生物を受験科目に選ぶ人が少ないと言われていても、生物を受験科目に選びたいと考える人もいるでしょう。理科科目の選択の際に重要なのは、得意科目を選ぶことです。得意な教科と感じているならば生物を選び、医学部合格を狙うと良いでしょう。
医学部受験の際に生物を選択することには、いくつかのメリットがあります。
ここでは、そのメリットのうち3つを紹介していくため、医学部受験の理科科目選択に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
- 化学でも生物が生かせる
- 勉強していくうちに面白くなる
- 安定して合格点が取れる
1:化学でも生物が生かせる
医学部受験の際、化学と生物を受験科目に設定して学習することは、双方の知識を生かせるというメリットがあります。
化学と生物は、科目としては2つに分類されていますが、重なる部分も多い教科です。そのため、化学の知識をもとに考えることで、生物が理解しやすくなると言えるでしょう。
2:勉強していくうちに面白くなる
生物で学ぶことは、医学部で学ぶ知識の基礎となるものです。そのため、医者を目指すのであれば、理解しておいた方がよい事柄が多いと言えるでしょう。
生物は、暗記しなければならない箇所が他の科目に比べて多くなってはいますが、興味を持って取り組めば、学習も捗ると言えます。
3:安定して合格点が取れる
大学受験の入試で重要なのは合格点を取ることで、満点を取ることではないと考えましょう。生物の問題の特徴は、暗記すれば答えられる問題が多い点です。また、他の理科科目に比べて難易度の高い計算問題などもありません。その点では、生物は受験に適した科目と言えるでしょう。
そのため、しっかり入試対策をしていれば、安定して合格点が取りやすい科目とも言えるでしょう。
文系から理系の医学部を受験する3つの方法
先述の通り、文学部から医学部を受験することは可能です。しかし、医学部合格のためには、それなりの策を練る必要があります。
ここからは、文学部から医学部を受験する際の対策方法について、詳しく見ていきましょう。
1:得意科目で受験できる医学部を探す
医学部の受験科目は学校によって異なり、数学Ⅲや理科科目を受験科目に指定していないという学校もあります。
そのため、理科科目の選択ができる学校であれば、得意科目を選択して学習を進めることをおすすめします。ハイレベルな戦いになる医学部受験では、自分の得意科目を見つけ出し、それを上手に使うことが合格への近道と言えるでしょう。
2:文系の範囲内の理系科目で受験できる医学部を受験する
医学部受験では、数学や理系科目を受験科目にしている学校が一般的ですが、中にはそれらの科目なしでも受験できる学校があります。
文系から医学部を目指す際は、理系科目が少ない学校を選ぶのも1つの手となるため、事前のリサーチをしっかりと行いましょう。
3:理系へ変更する
文系から医学部を受験することを決めたら、学校や予備校などのクラスをなるべく早い段階で理系に変更することをおすすめします。
もちろん、文系クラスに居ながら医学部を受験することは可能ですが、その際は足りない科目に関しては独学で学習を進めていくことになるでしょう。
クラスの変更が可能ならば、文系から理系に変えてもらい、プロから受験対策してもらうという方法も選択肢に入れておきましょう。
医学部へ進学する7つの方法
医学部受験は難易度が高く、早い段階で諦めてしまう人も多いと言われています。
しかし、医者になる夢を諦めきれず、大学の別の学部に入った後、改めて医学部を目指したいと考える人もいるのではないでしょうか。
医学部への進学では、一般入試で合格して入学する以外にも、いくつかの方法があります。ここでは、医学部へ進学する方法を7つ紹介します。医学部に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
1:高校から推薦を受ける
多くの医学部では、高校からの推薦入試を導入しています。ただし、推薦入試を勝ち取るためには、学校でのハイレベルの成績が必要となり、学校内での生活態度も判断基準となることを念頭に置きましょう。
また、推薦入試の内容は、面接や小論文など学校によって異なるため、高校からの推薦入試で医学部入学を目指すのであれば、それなりの対策を講じる必要があるでしょう。
2:高校生として共通テスト選抜を利用する
共通テスト選抜とは、共通テストの結果のみで志望校に出願し合格を勝ち取る方法です。この共通テスト選抜は、現在私立大学の半数以上が導入している方法です。
しかしながら、どの学校もこの方法での募集人数は少なく、入学できる人数はかなり限られているでしょう。一方で、この方法のメリットは一度のテストで複数の私立大学に出願できる点です。
一般入試の場合、スケジュールの関係で受験できない学校なども出てくるため、合格の可能性がある学校には、共通テスト選抜を上手に使って出願してみるのも良いでしょう。
3:高校生として一般入試を受ける
一般入試での受験方法は一番基本の方法で、多くの受験生が利用するスタイルです。
医学部受験の場合、どの大学を選んだとしても、合格にはハイレベルな学力が必要となります。一般入試での合格を狙のであれば、なるべく早い段階から対策すると良いでしょう。
一般入試の際に受験する科目は学校によって異なります。そのため、一般入試で医学部を目指す際は、自分の得意科目を受験科目にしている学校を選ぶことをおすすめします。
4:一般入試の地域枠を利用する
医学部の一般入試の地域枠とは、医学部ならではの制度です。医学部卒業後に、その地域の医療関係機関で一定期間働くことを条件に、学費の補助などが受けられる制度です。
この制度の目的は地域医療の働き手の確保のため、地域医療に興味がある方にはおすすめの制度でしょう。また、経済的な問題で医学部を諦めようとした方にも良い制度と言えるでしょう。
しかし、この制度を用いたからといって、入試問題の難易度が下がるということはありません。合格にはそれなりの学力が必要となるため、地域枠を使って受験する場合でも、しっかりと一般入試対策をしていきましょう。
5:大学入学後に転部する
初めに医学部とは別の学部に入学し、そこから転部するという方法もあります。
しかし、医学部への転部は難易度が高く、実施している学校も少ないのが現状です。そのため、あまりおすすめできる方法とは言えないでしょう。
それでもこの方法に興味があるという人は、まずは自分が考えている志望校にその制度があるかを確認してみることをおすすめします。
6:大学卒業後に一般入試を受ける
大学を別の学部で過ごし、卒業をした後に医学部を目指す人もいるでしょう。その際は、一般入試で医学部合格を目指すことになります。
医学部予備校の中には、社会人用のクラスなどが用意されている所もあり、その場合は、仕事と両立できるようなスケジュールを組んでくれるなど、サポートも充実しています。
また、医学部についてや入試についてなどの詳しい情報も入手しやすくなるため、医学部予備校に通いながら受験対策をすることは、医学部合格への近道になると言えるでしょう。
7:大学卒業後に編入する
大学卒業後に医学部を目指したいという人には、一般入試とは別に、医学部学士編入という方法があります。学士編入とは、医学部以外の学部を卒業した人を対象とした制度で、医学部の2年次や3年次に編入できるものです。
国立大学の学士編入試験の場合は、筆記試験の科目数が少なく、学力以外にも医者としての素質を問われるなど、一般入試とは異なる点が多いのが特徴です。
この学士編入も、他の医学部を目指す方法同様にハードルが高いものではありますが、一般入試と異なる点も多く、社会人になった後に医学部を目指す人にはおすすめの方法の1つでしょう。
理系の医学部を目指そう
医学部は、他の学部に比べて様々な経歴を持った人が入学を決め、学んでいる学部と言えるでしょう。中には、もともとは文系であっても、医学部を目指したという人も見られます。
「文系だから」「社会人になったから」という理由で医学部を諦めるのではなく、自分に合った方法で医学部を目指してみるのはいかがでしょうか。
医学部はハイレベルな学力を求められるため、どの方法を選んでもそれなりの努力は必要となりますが、チャレンジしてみる価値はあるでしょう。
医学部に興味がある人は、この記事を参考に最善の方法を探してみることをおすすめします。