
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
教員採用試験において自己PRは合否を大きく左右する重要な要素です。
しかし「何をアピールすればいいのかわからない」「具体的な書き方が掴めない」と悩む受験者は少なくありません。
本記事では、自己PRの基本構成や作成のポイント、文字数別・校種別の例文、さらにNG例文や面接での注意点まで網羅的に解説します。
読み進めることで、自分の強みを整理し、教職に結びつけて伝える力が身につき、自信を持って試験に臨めるようになります。
▼▼▼ この記事の要約動画はこちら ▼▼▼
目次[目次を全て表示する]
【大学3年生向け】LINEで完結!答えるだけで自己PRが10分で完成!?
今自己PRを作らなきゃいけないのに、作成が上手くいかない。
そんなとき、10分で内定に近づく自己PRが作れればと思いませんか?
今回は、質問に答えるだけで自己PRが10分で作成できる自己PR作成ツールをご紹介いたします。
10000名以上の就活生が活用した自己PR作成ツールを今だけプレゼントいたします。
様々な業界、職種の自己PRに対応してますので、ぜひあなたも一度活用してみてください。
【教員採用試験の自己PR例文】 教員採用試験で自己PRが大切な理由

教員は生徒に勉強を教えるだけでなく、様々な経験を通して精神的な成長を促す役割もあります。
教員採用試験は、その教員として求められる力や強み、自身の長所を活かして仕事をしていくことができるのかを見極めるための場です。
そのため、自己PRが大切になってきます。面接官はこの自己PRで、受験者がどのような人物なのかを知っていくからです。自己PRがしっかりできるかできないかが教員採用に大きく関わってくるので、しっかり準備をしましょう。
【教員採用試験の自己PR例文】自己PRの基本的な構成

自己PRを作成する際には、論理的でわかりやすい構成を意識することが重要です。
その中でも効果的なのがPREP法です。PREP法は「結論→理由→具体例→再度結論」の流れで伝える手法であり、面接官に伝わりやすい文章を作ることができます。
ここからは、自己PRの基本的な構成をPREP法に沿って解説します。
まずは結論として自分の長所を提示し、その根拠となるエピソードを交えます。
最後に、その強みを教職でどのように活かしていくかをまとめることで、一貫性のある自己PRが完成します。
PREP法とは、結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→再度結論(Point)の流れで構成する文章の型です。
最初に結論を述べることで、読み手や聞き手は内容を理解しやすくなります。
次にその結論に至った理由を説明し、さらに具体的なエピソードを添えることで説得力を高めます。
最後にもう一度結論を繰り返すことで、印象を強め、主張を明確に伝えられるのが特徴です。
自己PRにPREP法を取り入れると、単なる経験談ではなく論理的で一貫性のある構成になります。
面接官にとっても理解しやすく、限られた時間の中で効果的に自分の強みをアピールできる点が大きなメリットです。
1:最初に結論を書く
自己PRでは最初に結論として自分の強みを簡潔に提示することが大切です。
例えば「忍耐力がある」「傾聴力に自信がある」といった形で、自分の強みを一つに絞って伝えましょう。
ここで複数の長所を並べてしまうと焦点がぼやけ、読み手に伝わりにくくなります。
また、教職で活かせる要素に絞って提示することで、面接官は教育現場での姿を具体的に想像しやすくなります。
自己PRの冒頭は全体の印象を左右する部分です。
シンプルで分かりやすい言葉で結論を示し、その後のエピソードや活かし方につなげることで、論理的で一貫性のある自己PRに仕上げることができます。
2:エピソードを交える
結論を示したあとは、その強みを裏付けるエピソードを具体的に伝えましょう。
ここでは、背景→課題→行動→結果という流れを意識すると、ストーリーに説得力が生まれます。
例えば「文化祭の実行委員で意見の対立をまとめた経験」や「アルバイトでお客様の要望をくみ取り解決した経験」などが有効です。
活動過程を丁寧に描写することで、単なる自己評価にとどまらず、行動力や思考力が自然に伝わります。
また、教育実習や部活動に限らず、身近な経験から得た学びを示すと差別化にもつながります。
大切なのは、結果だけでなく「どう行動したか」を強調することです。
3:教職での活かし方を書く
自己PRの締めくくりでは、これまでの強みやエピソードを教職でどのように活かすのかを具体的に述べます。
単に「授業で役立てたい」とするのではなく、「児童生徒の学びを支えるために粘り強く取り組む」「一人ひとりの声に耳を傾け、信頼関係を築く」など、現場をイメージできる表現を使いましょう。
ここで未来の姿を描くことにより、面接官はあなたを採用したときのメリットを明確に理解できます。
また、教育現場は予期せぬ出来事も多いため、自分の強みを状況に応じてどう発揮するかを伝えるとさらに効果的です。
結論から始まり、エピソードを通じて根拠を示し、最後に活かし方で未来を描く流れが、自己PRを完成度の高いものに仕上げます。
【教員採用試験の自己PR例文】校種別例文
教員採用試験の自己PRは、志望する校種ごとに求められる資質や役割を意識して作成することが重要です。
小学校では学習習慣や人格形成を支える温かさや根気強さ、中学校では思春期特有の心の変化に寄り添う傾聴力や共感力、高等学校では進路を見据えた専門性や社会とつなげる力が求められます。
それぞれの校種に応じた強みをアピールすることで、面接官に明確な適性を示すことができます。
小学校教員
小学校教員に求められる自己PRのポイントは、学習指導力だけでなく子どもの生活全体に関わる幅広い力です。
小学校は子どもたちが初めて集団生活を経験し、学習習慣や社会性を身につける大切な時期です。
したがって、根気強く一人ひとりに寄り添う姿勢、集団をまとめる協調性、誠実で模範となる人間性が重視されます。
さらに、授業内外で子どもたちを巻き込み、楽しさを共有しながら成長を促せる力も重要です。
自己PRでは、教育実習やボランティアで培った粘り強さや協調性を具体的なエピソードとともに示すと効果的です。
協調性・巻き込み力
私の強みは、集団の状況を把握し、全員が主体的に参加できるよう働きかける「巻き込み力」です。
大学時代、地域の子ども向けイベントを企画した際、当初はメンバー間の熱量に差があり、意見交換も活発でなく、チームの雰囲気は停滞していました。
私は「イベントの成功には、まず運営する私たち自身が『一緒に作り上げる楽しさ』を共有することが不可欠だ」と考え、2つのことを実行しました。
第一に、メンバー全員と面談し「得意なこと」をヒアリングした上で、個々の特性を活かせる役割分担に再構築しました。
第二に、定例会で全員が意見や懸念点を共有する仕組みを作り、不安や改善案が出やすい環境を整えました。
その結果、メンバー一人ひとりが「自分ごと」として企画に関わるようになり、「もっとこうしよう」と活発な意見が出始めました。
チームの結束が強まったことでイベントも成功を収めることができました。
教職では、この「巻き込み力」を活かし、子どもたち同士が互いの良さを認め、協力する楽しさを実感できる学級経営を行います。
また、同僚の先生方や保護者の皆様とも積極的に連携し、学校全体の教育活動に貢献します。
粘り強さ
私の強みは、困難な課題に対しても諦めず、相手と向き合い続ける粘り強さです。
大学時代、学習支援のボランティアで、学習に意欲を持てない児童を担当しました。
当初は信頼関係が築けず、訪問しても机に突っ伏したままで教材を開こうともせず、私自身の無力さに心が折れそうになることもありました。
しかし、「この子に学ぶ楽しさを知ってほしい」という一心で、私はまず「児童の理解」から始めることにしました。
毎回の活動後、彼が発した小さな言葉や興味を示したことを必ず記録し、何が学習の妨げになっているのか仮説を立て、次の手立てを考え続けました。
記録から「文字を読むことへの抵抗感」が強いと推測し、文章題をイラスト中心のクイズ形式に変えたり、彼の好きな話題を例題に取り入れたりする工夫を重ねました。
また、一方的に教えるのではなく、「先生も分からないから一緒に考えよう」と目線を合わせ、粘り強く対話を続けました。
半年ほど経った頃、彼から「この問題、もしかしたらこうかも」と初めて自分の考えを話してくれるようになり、最終的には自分から宿題を持ってきて質問してくれるようになりました。
この経験から、相手を信じて粘り強く向き合う姿勢こそが、子どもの主体性を引き出すのだと確信しました。
教員としても、一人ひとりとじっくり向き合い、彼らの可能性を信じて支え続けます。
誠実さ
私の強みは、利害が対立する状況でも、粘り強く「誠実に向き合う」姿勢です。
大学でサークルの会計を務めた際、活動予算の配分を巡って意見が対立しました。
各部門から前年以上の要求が集まり予算が大幅に超過、特に活動規模の小さい部門からは「不公平だ」という不満の声が上がり、チームの雰囲気が悪化しました。
私は、会計として数字だけで判断するのではなく、まず全員の「想い」を理解することが信頼の第一歩だと考えました。
各部門の代表者と個別に面談し、「なぜその予算が必要か」という背景や活動への熱意を徹底的にヒアリングしました。
その上で、全員が集まる会議を開き、全活動の必要性を一覧化した資料を提示。
単なる削減案ではなく、「活動実績」と「部員全体への貢献度」という公平な基準を設けた配分案を複数作成し、議論の土台としました。
当初は厳しい意見も受けましたが、全員の事情を隠さず公開し、誠実に調整を続けた結果、「ここまで考えてくれたなら」と各部門が互いに譲り合うようになり、最終的に全員が納得する形で予算が成立しました。
教員としても、子どもたちや保護者の方、一人ひとりの声に誠実に向き合い、対話を重ねることで、安心して学べる信頼関係を築きたいと考えています。
中学校教員
中学校教員に求められる自己PRのポイントは、思春期特有の不安定な心に寄り添う力と専門教科への指導力です。
中学生は自我の芽生えや人間関係の悩みを抱えるため、教員には傾聴力と共感力が強く求められます。
また、専門教科に対する興味を引き出す力も重要です。
自己PRでは「生徒の小さな変化に気づいた経験」や「学びに興味を持たせる工夫」を具体的に語ると効果的です。
加えて、冷静に対応できる姿勢を示すことで、多感な時期の生徒を支えられる人材であると伝えられます。
傾聴力
私の強みは、生徒の言葉にならない声にも耳を傾ける「傾聴力」です。
中学校での教育実習中、授業中にいつも窓の外を眺め、学習意欲が見られない生徒がいました。
当初、私は授業の工夫で興味を引こうとしましたが、うまくいきませんでした。
そこで私は、指導よりもまず「彼自身のことを知る」必要があると考え、放課後、彼が好きな雑談から始めて徐々に話を聞く時間を持ちました。
大切にしたのは、すぐにアドバイスや説教をせず、彼が話す部活の悩みや友人関係の葛藤を「そうか」と受け止めることでした。
数日続けた頃、「勉強が何の役に立つか分からない」と本音を打ち明けてくれました。
その悩みを受け止めた上で一緒に将来の話をした結果、彼の表情が和らぎ、少しずつ授業中の質問や発言が見られるようになりました。
この経験から、生徒の背景にある悩みに寄り添い、まず「聞く」ことが信頼関係の第一歩であり、学習意欲の土台となると学びました。
教員としても、この傾聴力を活かし、生徒一人ひとりの心に寄り添います。
強化への探求心
私の強みは、教科への探求心を持ち、その奥深さや「学ぶ楽しさ」を生徒に伝えられる点です。
大学では理科を専攻し、知識を深めるだけでなく、「どうすれば教科書の中の知識が、生徒自身の『体験』になるか」をテーマに研究を続けました。
例えば、身近なペットボトルや食材を使った実験を考案し、現象の「なぜ?」を自ら発見できるような教材開発に取り組みました。
教育実習の授業でも、一方的に知識を教えるのではなく、「この結果から、他にどんなことが言えるだろう?」と生徒の思考を促す発問を重視しました。
最初は戸惑っていた生徒たちも、グループで議論するうちに「もしかしてこうじゃないか」と多様な仮説を出してくれるようになりました。
この経験から、教師自身が探求し続ける背中を見せることが、生徒の「なぜ?」という知的好奇心を引き出すのだと実感しました。
専門性を磨き続ける姿勢を持ち、生徒と共に「学ぶ楽しさ」を追求できる教員でありたいと考えています。
冷静さ
私の強みは、予期せぬ状況でも感情的にならず、冷静に状況を判断し行動できる力です。
教育実習中、グループワークの最中に生徒同士が意見の対立から口論となり、クラスの空気が険悪になるトラブルがありました。
私はその場で感情的に叱るのではなく、まずは双方の生徒を落ち着かせ、個別に話を聞く時間を設けました。
高ぶった感情を一度受け止めた上で、何が起きたのか、どう感じたのかを時系列で整理しました。
その後、一方的にルールを押し付けるのではなく、生徒たち自身に「どうすれば皆が気持ちよく議論できるか」を考えてもらい、再発防止のルールを一緒に作りました。
結果として、生徒たちは互いに謝罪し、その後のグループワークでは以前よりも建設的な議論ができるようになり、クラスの雰囲気も改善しました。
多感な時期である生徒たちと向き合う上で、教員が冷静に対応する姿勢は、生徒の「心の安全基地」となり、安心感を与えることに繋がると考えます。
この冷静さを活かし、安定した学級経営を目指します。
高等学校教員
高等学校教員に求められる自己PRのポイントは、高い専門性と進路支援力です。
高校生は将来の進路を具体的に考える時期であり、教員は知識を深めるだけでなく、多様な選択肢を提示し社会と結びつける役割を担います。
また、主体的に学ぶ姿勢を支援する力も重視されます。
自己PRでは、専門性を高めてきた経験や、生徒のキャリア形成をサポートしたエピソードを語ると効果的です。
進路指導への意欲
私の強みは、生徒一人ひとりの進路に寄り添い、その実現に向けて共に考え続けられる姿勢です。
大学時代、キャリア支援の学生スタッフとして、後輩の就職相談を担当しました。
当初は、自分の経験から「こうした方が良い」と一方的にアドバイスを伝えてしまい、相手が本当に何に悩んでいるのかを深く理解できないことがありました。
この反省から、私は「答えを提示する」のではなく「答えを一緒に探す」伴走者になろうと考え方を変えました。
まず相手が何に不安を感じ、何を大切にしているのか、雑談も含めてじっくりと話を傾聴しました。
その上で、相手の言葉を整理し、本人が気づいていない強みや可能性をフィードバックするよう心掛けた結果、「一緒に考えてくれたから前向きになれた」と感謝の言葉をもらいました。
進路指導には「指導」以前の「寄り添い」が不可欠だと学びました。
教員としても、生徒が将来を真剣に考える大切な時期に寄り添い、一緒に可能性を探り続けます。
主体性
私の強みは、自ら課題を見つけ主体的に行動できる点です。
大学の教育実習中、休み時間に生徒と話す中で、多くの生徒が「やりたいことが分からない」「どんな職業があるのか知らない」と、将来への漠然とした不安を抱えている現状に気づきました。
私は担当教官の先生に相談の上、「自分にできる支援はないか」と考え、大学のキャリアセンターの資料や様々な業界の情報を独自に収集しました。
そして、生徒の興味に合わせて「〇〇(教科)から広がる職業マップ」といった形で分かりやすく資料にまとめ、教室に掲示・共有しました。
生徒たちからは「こんな仕事もあるんだ」「選択肢が広がった」と感謝の声をもらい、教員が主体的に動くことが生徒の視野を広げるきっかけになると実感しました。
教員としても、自ら学び動く姿勢を示し、生徒が自分の進路を主体的に選べるよう支えていきます。
専門性
私の強みは、専門性を高め続け、学びと実社会を結びつけられる点です。
大学では英語教育を専攻し、授業外でも留学生との交流や海外研修に積極的に参加しました。
その経験から、英語を「テストのための知識」ではなく「世界と繋がるツール」として実感することの重要性を学びました。
教育実習では、単なる文法解説に留まらず、「なぜ英語を学ぶのか」という動機付けを重視しました。
例えば、海外の環境問題や異文化理解を題材にしたディスカッションを取り入れ、生徒が英語を使って自分の意見を発信する授業を行いました。
結果、生徒から「学びが現実とつながった」と好評を得ました。
高校生が社会に出ていく準備のためには、教員が専門性を磨き続ける必要があると考えます。
私は今後も探求を怠らず、生徒の未来に役立つ「生きた学び」を提供できる教員を目指します。
【教員採用試験の自己PR例文】エピソード別参考例文
自己PRでは、自分の強みを裏付けるエピソードが非常に重要です。
同じ「忍耐力」や「協調性」をアピールしても、その背景となる経験によって伝わり方は大きく変わります。
ここでは、家庭教師、教員実習、塾のアルバイト、ボランティア、部活動の5つの経験をもとにした例文を紹介します。
身近な体験でも、工夫や学びを具体的に示すことで説得力が増し、教員として活かせる強みを伝えられるので参考にしてください。
家庭教師
私の強みは、相手の理解度に合わせて柔軟に指導方法を工夫できる点です。
大学時代に家庭教師をしていた際、算数が苦手で授業中に集中できない児童を担当しました。
当初は学校の教科書に沿って進めていましたが、児童が興味を持てず成果が出ませんでした。
そこで、本人の好きなサッカーを題材に計算問題を作るなど、興味関心に寄せた教材を工夫しました。
すると、自分から問題に挑戦する姿勢が見られるようになり、徐々に学習意欲も向上しました。
この経験から、一人ひとりに合わせたアプローチの大切さを学びました。
教員としても、生徒の個性や学び方に寄り添い、興味を引き出す授業を工夫していきたいです。
教員実習
私の強みは、生徒の立場に立って考えられる力です。
大学での教員実習で小学校を担当した際、初めは授業の進行に必死で子どもの反応を見逃してしまい、理解が十分に進んでいないことに気づけませんでした。
しかし、指導教員から「一人ひとりの視点を意識すること」の大切さを教わり、児童との対話を増やすよう心掛けました。
すると、児童がどこでつまずいているかを把握でき、授業の工夫につなげられるようになりました。
結果、学習への意欲も高まり「授業が分かりやすい」との声をもらえました。
この経験から、相手の視点に立ち、寄り添う姿勢が信頼関係の土台になると実感しました。
教員としても、生徒の気持ちを尊重しながら教育を行っていきたいです。
塾のアルバイト
私の強みは、生徒一人ひとりに合わせて柔軟に対応できる力です。
個別指導塾で講師として働いていた際、同じ内容を教えても生徒によって理解の仕方が大きく異なることを実感しました。
そのため、板書の工夫や例え話を取り入れたり、グラフや図解を活用したりと、生徒に合わせて伝え方を変えるよう努めました。
また、苦手科目に対して自信をなくしている生徒には、些細な達成を一緒に喜ぶことで学習意欲を引き出しました。
その結果、短期間で成績が伸びただけでなく、生徒自身が学ぶことに前向きになった姿勢を見ることができました。
教員としても、ただ知識を教えるのではなく、理解度や性格に応じた指導を行い、自信を持たせる教育を実践していきたいです。
ボランティア
私の強みは、相手の立場を尊重しながら関わる姿勢です。
大学時代に参加した地域の学習支援ボランティアでは、学習に消極的な児童と接することがありました。
最初は一方的に教えようとして失敗しましたが、児童の話を丁寧に聞き、好きなことや得意なことを取り入れた声かけに切り替えました。
すると、次第に児童が安心して話してくれるようになり、学習にも積極的に取り組むようになりました。
この経験を通じて、信頼関係を築くためには、まず相手の気持ちを受け止めることが大切だと学びました。
教員としても、一人ひとりの背景や気持ちを尊重しながら、安心して学べる環境を作っていきたいと考えています。
部活動の経験
私の強みは、目標に向けて粘り強く努力を続けられることです。
中学から大学までバスケットボール部に所属し、大学ではなかなかレギュラーになれず悔しい思いをしました。
しかし諦めずに自主練習を重ね、先輩や仲間にアドバイスを求めながら課題克服に取り組みました。
その結果、最終学年でレギュラー入りを果たし、試合でもチームに貢献することができました。
この経験から、継続的に努力を重ねれば成果につながることを実感しました。
教員としても、児童生徒に対して諦めず努力を続ける姿勢を示し、一人ひとりの成長を粘り強く支えていきたいです。
【教員採用試験の自己PR例文】文字数別例文
教員採用試験の自己PRは、提出書類や面接の場面によって文字数の指定が異なります。
800字ではじっくりと自分の経験や強みを掘り下げられる一方、200字や100字の短文では要点を絞った簡潔さが求められます。
状況に応じて柔軟に対応できるよう、文字数ごとの特徴とまとめ方を理解しておくことが重要です。
ここでは、それぞれの文字数に合わせたポイントと具体例を紹介します。
800字
私の強みは、困難な状況に直面しても決して諦めず、相手の心に寄り添いながら粘り強く解決策を探求する姿勢です。
この強みは、大学時代に3年間続けた教育支援ボランティアの経験を通して培われました。
私が担当したのは、学習に対して極度の苦手意識と無力感を抱いていた中学2年生のA君でした。
彼は学校の授業についていけず、私が用意した課題にも一切手をつけることなく、「やっても無駄だ」と呟くだけで、教室の隅でただ時間が過ぎるのを待っているような状態でした。
当初、私は自分の指導力不足に強い挫折感を覚え、どうすれば彼の心を開き、学習に向き合わせることができるのか、深く悩む日々が続きました。
この状況を打開するため、私は指導方針を根本から見直しました。
まず、勉強を教える前に、彼自身を理解し、信頼関係を築くことが不可欠だと考えました。
学習の時間を半分に減らし、残りの時間は彼の好きなサッカーチームの話や、最近聴いている音楽の話など、他愛もない会話に徹しました。
彼の言葉に真摯に耳を傾け、決して否定せず、まずは私自身が彼の良き理解者になることを目指したのです。
信頼関係が芽生え始めたと感じた頃、私は次に指導方法の工夫に取り掛かりました。
A君の好きなサッカー選手のインタビュー記事を教材に、英文の読解練習を行ったり、試合の統計データを基に数学の文章問題を作成したりと、彼が少しでも「面白い」と感じられるよう、教材を全て手作りしました。
正解することよりも、まずは学習の楽しさを知ってもらうことに全力を注ぎました。
すると、3ヶ月が経った頃、A君の姿勢に明らかな変化が現れました。
「この選手は、こういう意味でこの言葉を使ったの?」と、初めて彼の方から質問をしてくれたのです。
その一言は、私にとって何よりも嬉しい成功体験でした。
これを機に彼は少しずつ課題に向き合うようになり、半年後には学校の定期テストで平均点を上回るまでに成長しました。
この経験から、子どもの成長には、一人ひとりの個性や興味に合わせた創造的なアプローチと、その子の可能性を信じ続ける指導者の粘り強さが不可欠であることを、身をもって学びました。
教員という職務は、様々な背景や困難を抱える生徒一人ひとりと向き合う、まさにこの経験の連続であると考えています。
私の強みである「粘り強い姿勢」を最大限に活かし、どんな生徒も見捨てることなく、その子の心に寄り添い、成長を力強く支えていける教員となる所存です。
400字
私の強みは、困難な状況でも相手に寄り添い、粘り強く解決策を探す姿勢である。
この強みは、教育支援ボティアで学習に苦手意識を持つ中学生を担当した際に培われた。
当初、彼は課題に全く取り組まず指導は困難を極めたが、私はまず彼の好きなスポーツや音楽の話題で対話を重ね、信頼関係の構築に努めた。
その上で、学習内容を本人の興味と結びつけた手作り教材を用い、「学ぶ楽しさ」を伝える工夫を続けた。
結果、彼は徐々に学習に向き合い始め、半年後には自分から質問するようになり、学校のテストで平均点を超えるまでに成長した。
この経験から、一人ひとりの個性に合わせて根気強く向き合うことの重要性を学んだ。
教員としても、この粘り強さを最大限に活かし、多様な背景を持つ生徒一人ひとりの成長を力強く支えていく所存である。
200字
私の強みは、相手に寄り添い粘り強く取り組む姿勢だ。
教育支援ボランティアで、課題に取り組めなかった中学生を担当した際、まず対話で信頼関係を構築。
本人の興味に合わせた手作り教材で指導を続けた結果、彼が自分から質問するまでに成長し、学習意欲を引き出すことに成功した。
この粘り強さを活かし、教員として一人ひとりの生徒を支える所存である。
100字
私の強みである粘り強さをボランティアで発揮。
学習意欲のない中学生に対し、興味に合わせた教材と対話で信頼関係を築き、自ら質問する意欲を引き出した。
この姿勢を教員としても貫きたい。
【教員採用試験の自己PR例文】NG例文
自己PRは強みを伝える大切な場面ですが、書き方を誤ると評価を下げてしまうことがあります。
特に、具体性がなく曖昧な内容や、根拠が薄く信憑性に欠けるもの、人柄が伝わらない文章は避けるべきです。
ここでは、教員採用試験でやりがちなNG例文を取り上げ、どこに問題があるのかを例文を通して示します。
さらに、それぞれのケースに応じた改善ポイントを解説し、どうすれば効果的な自己PRに変えられるのかを具体的に紹介します。
具体性がない
私の強みは努力家であることです。
何事も最後までやり抜く姿勢を持ち、これまでの経験の中でも常に一生懸命取り組んできました。
学生生活の中で多くの困難がありましたが、諦めずに乗り越えてきたことで成長できたと考えています。
そのため、教員になってからも困難があっても努力を重ねて克服できると自負しています。
努力することは私の大きな強みであり、これを教育の場でも発揮したいです。
信憑性にかける
私の強みはリーダーシップです。
どんな状況でも必ずチームをまとめ、常に成功に導いてきました。
大学生活の中で行った活動では、私が中心となってすべてを進め、結果的に大きな成果を収めることができました。
周囲の仲間たちからも「あなたがいなければできなかった」と言われることが多く、リーダーとしての力を強く評価されてきました。
私はどの環境においても必ず成果を出せると考えており、教員としても学級運営を成功させる自信があります。
就活コンサルタント木下より

「必ず成功に導いた」など断定的で誇張に見える表現は避けましょう。
リーダーシップを示した具体的な場面を提示し、「仲間の意見を整理し合意形成を図った」といったプロセスを明確にすることが重要です。
結果だけではなく過程を描くことで信憑性が増し、読み手に納得感を与えられる自己PRになります。
人柄が見えない
私の強みは勉強を教えることが得意な点です。
子どもの頃から学習に取り組むのが好きで、友人に勉強を教えてきました。
大学でも教育学を専攻してきたため、教員としての基礎知識や教える力を持っています。
教員は学習指導が仕事であるため、私の強みは教育現場でも十分に発揮できると考えています。
知識やスキルを備えていることを活かして、教員になった際には子どもたちを指導していきたいです。
就活コンサルタント木下より

知識やスキルの強調だけではなく、人柄が伝わる行動を示すことが大切です。
例えば「勉強が苦手な友人に根気強く付き添い、理解できるまで支えた」といった経験を盛り込むと、人間性が伝わります。
単なる能力の列挙ではなく、人との関わりを通じて強みが活かされた事例を語ることで、人柄が見える自己PRになります。
【教員採用試験の自己PR例文】 自己PRを作るポイント

教員採用試験における自己PRは、単に自分を良く見せるための文章ではなく、教育現場で求められる人物像と自分の強みを結びつける重要な役割を担っています。
面接官は受験者の人柄や適性を自己PRを通して判断するため、どのような構成や内容で書くかが合否に直結します。
教育方針の理解や具体的なエピソードの選定、説得力ある表現、そして自分らしさの伝達がポイントです。
以下では、自己PRを作成する際に押さえておくべきポイントを詳しく解説していきます。
受験する自治体の教育方針などをチェックする
教員採用試験は全国一律ではなく、自治体ごとに教育方針や求める人物像が異なります。
そのため、事前にホームページや教育委員会の資料を確認し、「その自治体がどのような教育に力を入れているか」を理解することが重要です。
例えば、ICT教育に力を入れている自治体であれば、ITスキルや授業への応用を自己PRに盛り込むと効果的です。
また、地域の特色や教育課題を把握した上で、自分の経験や強みを結びつけることで、説得力が一気に高まります。
方針を把握していないと抽象的な自己PRに終わりやすいため、リサーチを通じて差別化を図りましょう。
長所は過去の体験から考える
自己PRにおける長所は、自分の思い込みではなく、過去の体験を振り返ることで見えてきます。
困難を乗り越えた経験や努力を続けた場面を掘り下げると、そこにあなたの強みが隠れています。
例えば「部活動で怪我をしながらも役割を果たした経験」からは忍耐力や責任感を導き出すことができます。
重要なのは、「なぜその困難を乗り越えられたのか」という過程を分析し、強みとして言語化することです。
これにより、単なる自己評価ではなく裏付けのある自己PRに仕上がり、面接官に納得感を与えることができます。
伝わりやすく具体的なエピソードを選ぶ
採用担当者は数多くの自己PRを目にするため、抽象的で長すぎるエピソードは印象に残りません。
そこで、短くても状況がイメージしやすい具体的な経験を選ぶことが大切です。
例えば「アルバイトで接客を工夫し、売上向上に貢献した」といったエピソードは具体性があり、長所の根拠として強力です。
伝えたいポイントを一つに絞り、端的に表現することで、読み手の理解も深まります。
また、結論とエピソードをきちんと対応させることで、論理的でわかりやすい自己PRになります。
面接官が納得できるよう説得力のある内容にする
自己PRでは「長所があります」と述べるだけでは不十分です。
大切なのは、その長所を裏付ける行動や工夫の過程を具体的に書くことです。
例えば「忍耐力がある」と伝えるなら、失敗から立ち直るために何を工夫し、どのように努力を続けたかを描きましょう。
行動の積み重ねを示すことで、長所に説得力が生まれます。
結果だけでなく、挑戦の過程や考え方を語ることで、面接官もあなたの人間性を具体的にイメージできるのです。
エピソードは教育以外の内容も盛り込む
自己PRでは教育実習や塾講師経験に偏りがちですが、それでは差別化が難しくなります。
むしろ、アルバイトやサークル活動、ボランティアといった多様な経験からエピソードを取り上げることで、独自性を出せます。
例えば「飲食店で培った相手の立場を考える力」などは教育現場にも応用できます。
大切なのは経験の種類ではなく、その経験を教育にどう結びつけるかという視点です。
教育以外の経験を戦略的に取り入れることで、面接官に新鮮な印象を与えることができます。
現在または現在に近いエピソードを選ぶ
自己PRでは過去の古い経験よりも、現在に近いエピソードの方が説得力があります。
子どもの頃の話に頼ると「最近は頑張っていないのでは」と受け取られる可能性があります。
大学生活のアルバイト、サークル、ボランティア活動など、最近の経験をベースにすることがおすすめです。
今も継続して努力している姿勢を示すことで、成長力や行動力が伝わります。
直近の経験は具体性が高く、面接官があなたを教員としてイメージしやすい要素にもつながります。
1分程度で伝えられるようにまとめる
自己PRは長ければ良いというものではありません。
理想は400~500字で1分程度に収め、簡潔にまとめることです。
すべてを詰め込むのではなく、最も伝えたいポイントを厳選する姿勢が重要です。
「何をアピールしたいのか」という優先順位を明確にすることで、話に一貫性が出ます。
端的で印象的にまとめることで、限られた試験時間でもしっかり強みを伝えられます。
ありのままの自分を伝える
最後に最も大切なのは、嘘をつかず誠実に自分を伝えることです。
盛りすぎた話や事実と異なるエピソードは、必ず矛盾が生じてしまいます。
教員を目指す人が虚偽を語るのは、面接官に強い不信感を与えるため逆効果です。
派手さよりも、等身大の経験から学んだことを丁寧に語ることが評価につながります。
誠実に自分を表現することこそ、教員に求められる姿勢と直結しているのです。
【教員採用試験の自己PR例文】よくある質問と回答例
教員採用試験では、自己PRに関する質問が高確率で出題されます。これは、受験者が教員としてふさわしい人物かどうかを判断するためです。
特に「あなたの長所は?」「なぜ教員を目指したのか?」「どんな教員になりたいか?」といった質問は定番です。
あらかじめ答えを用意しておくことで、面接本番でも焦ることなく、自信を持って自分をアピールできます。
これらの質問には、過去の具体的なエピソードとともに、自分の考えや価値観を絡めて答えることが大切です。
以下では、それぞれの質問の意図と効果的な回答例を解説します。
「あなたの長所は何ですか?」への回答例
この質問では、自分の人間性や資質をアピールするとともに、教員としてその長所がどのように活かせるのかを伝える必要があります。
例えば「粘り強く取り組める」ことが長所であれば、過去に目標達成のために継続して努力した経験を紹介し、それが子どもの成長を見守る教員の姿勢と重なることを説明しましょう。
単なる自己評価にとどまらず、実際の行動と結果で裏付けることがポイントです。
さらに、「その力を教職のどのような場面で発揮できるか」まで言及すると、面接官の印象にも残りやすくなります。
「なぜ教員を目指したのですか?」への回答例
志望動機を聞かれたときは、「子どもが好きだから」「勉強を教えることが好きだから」といった漠然とした理由だけでは説得力がありません。
具体的なきっかけや原体験、そこから得た気づきを語ることで、あなたの想いがより伝わります。
たとえば、自分が学校で救われた経験から「今度は自分が誰かの支えになりたい」と考えるようになった、というように、ストーリー性を持たせましょう。
また、大学での学びや教育実習で得た経験とリンクさせると、より現実味のある動機になります。
「どんな教員になりたいですか?」への回答例
この質問では、あなたが目指す教育観や教員像を語ることで、どんな価値観を持っているかを面接官が判断します。
「一人ひとりの生徒に向き合える教員になりたい」「生徒の可能性を引き出せる存在でありたい」など、理想とする教員像を明確にした上で、それに向けてどのように努力しているのかを語ることが大切です。
また、教育実習で得た反省や学びを踏まえて語ると、現実を理解したうえで理想を語っている印象になります。
将来像と現在の行動の一貫性を示しましょう。
【教員採用試験の自己PR例文】評価される自己PRとNG例の違い
教員採用試験の面接では、自己PRがその人の教育者としての適性や姿勢を測る材料になります。
良い自己PRとは、単なる美辞麗句ではなく、実体験をもとに誠実に語られた内容です。
一方、印象を悪くする自己PRには共通点があります。
ここでは、面接官に評価される自己PRと、逆効果となるNGパターンの違いを紹介します。
好印象を与える自己PRの特徴
評価される自己PRには共通した特徴があります。
まず、「自分の強みが明確」であること。そして、「その強みを裏付ける具体的なエピソード」があることです。
たとえば「協調性がある」という抽象的な言葉だけではなく、「サークル活動で意見の対立を調整した経験」など、具体的な行動と成果をセットで伝えましょう。
さらに、その経験を教職でどう活かせるかという「未来への応用」まで示せると、評価は一気に上がります。
このように、過去・現在・未来を一貫性を持って語ることがポイントです。
落ちやすいNG自己PRの共通点
一方、NGな自己PRは抽象的でわかりづらく、面接官の記憶にも残りません。
例えば「人と関わるのが好きです」「努力家です」といった言葉だけで終わってしまうと、その根拠が不明瞭で説得力に欠けます。
また、盛りすぎた話や明らかに事実と異なる内容は、面接官に不信感を与えます。
たとえアピールポイントが地味でも、真実を語ることが大前提です。
自分を大きく見せるのではなく、等身大の経験の中で得た学びを丁寧に伝えることで、共感を得られる自己PRに変わります。
【教員採用試験の自己PR例文】大学生がやりがちな失敗と改善ポイント
自己PRを書くうえで、大学生がやりがちな失敗はいくつかあります。主に「内容が抽象的すぎる」「似たような話ばかり」「教育実習に偏りすぎる」などです。
こうしたミスを事前に理解し、具体性と多様性を意識して構成することで、より魅力的な自己PRが完成します。
以下で代表的な失敗例とその改善ポイントを具体的に紹介します。
抽象的すぎるエピソードの改善方法
「自分は努力家です」「協調性があります」といった自己評価だけで終わっていませんか?そのような抽象的な表現では、どんな場面でどんな行動をしたのかが伝わりません。
そこで必要なのが「具体性」です。
例えば「文化祭の実行委員でメンバーと意見が対立したが、全員の意見をまとめて一つの方向性に導いた」といった、背景→課題→行動→結果という構成でエピソードを語ることで、面接官にもわかりやすく伝わります。
「教育実習しか話すことがない」場合の対策
多くの大学生が「教員実習の経験」に頼った自己PRを作成しがちですが、差別化が難しくなります。
そこで視点を変え、アルバイト・サークル活動・ボランティアなど、教育外の経験からも強みを掘り起こすことが重要です。
例えば、飲食店のアルバイトで「相手の立場を考える力」を身につけた経験や、部活動で「目標に向けて努力する姿勢」を学んだことなども十分なアピールポイントになります。
教職にどう応用できるかまで考え抜くことで、説得力のある自己PRに昇華できます。
【教員採用試験の自己PR例文】教員に求められる力
教員に求められている能力にはどのようなものがあるのかについて一緒に確認していきましょう。
潜在的な素質というものではなく、具体的にどのようなスキルが現場において求められているのかについて詳しく紹介していきます。
学習指導力
教員に求められる能力として筆頭に挙げられるものが学習指導力であると言えるでしょう。
勉強を教える仕事なのですから当然かもしれませんが、ここの理解が足りていない人は意外に多いので、再度念頭に置いておく必要があると言えます。
授業を教える立場であるからこそ、指導計画を立てて計画的な学習をさせるような力が求められます。
分かりやすく勉強を教えるのはもちろんのこと、計画を立て無理のないペースで生徒が勉強できるように工夫をする能力も求められているのです。
- コミュニケーション能力
- 理解力
生活指導力
生活指導力も教員には求められている能力の一つであると言えるでしょう。
教員はただ勉強を教えるだけが仕事ではありません。
人としての成長を促せる人材こそ、真の教員であると言えるでしょう。
学校などの集団生活の中において、子供たちの人間性はもちろんのこと、社会性や規範を守るために適切な指導ができることが求められています。
生徒に対して思いやりを持って、時には厳しく、将来苦労しないように指導することが教員に求められている能力なのです。
- 責任感
- 相手と向き合う力
- 粘り強く取り組む力
外部との連携・折衝力
外部との連携や折衝力も教員に求められている能力の一つであると言えるでしょう。
外部の人々と関わることは教員という仕事をするにあたって意外と多く、部活の顧問を外部に委託する際などに求められている能力であると言えます。
外部に委託する場合、教員免許のない人に依頼することもあるので、指導においてどこまでが良くてどこまでが悪いのかなどについても説明する必要があるので、このような能力が必要と言えるのです。
- 論理的思考力
- 傾聴力
- コミュニケーション能力
組織貢献力
組織に貢献する能力は、教員に対して強く求められている能力であると言えるでしょう。
古くからの慣習が強く根付いている学校教育という現場においては、教師の判断ではなく、上司や組織からの要求に従い、その通りに業務を行うことが求められています。
よって時には納得いかないことも多いでしょうが、組織に貢献するというのはそういうことなので、ある程度受け入れた上で組織に貢献しようと切り替えて業務に臨むことができる人材が求められていると言えるでしょう。
- 責任性
- 自主性
- 誠実さ
- 協調性
【教員採用試験の自己PR例文】面接で自己PRを話す際の注意点

自己PRの内容をまとめることができても、それを実際に面接で伝える場面では別の工夫が必要です。
限られた時間の中で自分の強みを印象づけるためには、「何を伝えたいのかを明確にすること」と「面接官との対話を意識すること」が大切です。
また、話し方が曖昧だったり一方的になりすぎたりすると、せっかくの強みが正しく伝わりません。
ここでは、面接で自己PRを効果的に伝えるために押さえておくべき注意点を紹介します。
エピソードは広げ過ぎない
自己PRでは、エピソードを盛り込み過ぎないよう注意が必要です。
多くの話題を詰め込もうとすると、結局どの部分が強調したいポイントなのかが曖昧になってしまいます。
エピソードは一つに絞り、背景・行動・結果を具体的に伝えることで、面接官も理解しやすくなります。
また、話を広げすぎると時間が足りなくなり、最後まで伝えきれない恐れがあります。
「この経験から何を学び、教員としてどう活かすか」に焦点を当て、簡潔かつ説得力のある内容にまとめることを心掛けましょう。
一方的に話さず対話を心掛ける
面接は自己PRを一方的に披露する場ではなく、面接官との対話を通じて人柄や考え方を伝える場です。
用意した内容をただ暗唱するのではなく、質問の意図を理解し、それに合わせて柔軟に答える姿勢が評価につながります。
一方的に話し続けてしまうと、聞く力やコミュニケーション力に欠ける印象を与えてしまいます。
また、緊張のあまり早口になったり、相手の反応を無視して話し続けたりすることも避けるべきです。
面接官の表情やうなずきを見ながら、落ち着いて会話をすることで、信頼感のある受け答えができます。
教員に求められる「対話する力」を面接の場で実践できるよう意識しましょう。
【教員採用試験の自己PR例文】例文を参考に自分に合った自己PRを作成し試験に備えよう

ここまで様々なポイントを紹介してきました。まずは自分の過去を振り返って長所を見つけ、そこから長所をどう教職に活かしていくのか考えてみてください。
自己PRは以下のことがしっかり書いてあることが大切です。
・自分の長所を明確にする
・長所の根拠になる具体的なエピソードを端的に書く
・教職でどのように活かしていくか
例文を参考にして自己PRを作成し、教員採用試験に自信をもって臨んでみてください。
就活コンサルタント木下より
「努力家」という抽象的な表現だけでは説得力が不足します。
例えば「部活動でレギュラーを目指し、毎朝1時間の自主練習を半年間続けた」など、具体的な行動や工夫を加えることで実感が伝わります。
背景→行動→成果の流れを意識することで、強みが具体的に裏付けられた自己PRに変わります。