【例文あり】強みがなくて自己prがうまく書けない!具体的な強みの見つけ方とポイントを徹底解説!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

現在就活中の大学生のみなさんは、自己prについての準備は万全でしょうか。

「志望企業に応募するための自己prがなかなか見つからない」「どうやって自己prを見つければ良いのか分からない」「自分には強みがない」とお悩みの方に向け、自己prを考えるうえでのポイントと具体的な見つけ方を徹底解説します。

特性ごとの例文もご紹介していますので、ぜひ最後までお読みいただき、あなたの強みを再発見するきっかけにしてみてください。

【自己prで書ける強みがない!】そもそも自己prとは

そもそも、自己prとはどういったものなのでしょう。

一言で言うと「自分の強みをアピールすること」ですが、就活における自己prとしてみた場合はやや不十分です。

それは、自分自身をプレゼンするにあたって、独りよがりではいけないということです。

企業側の目線を持つことがとても大切だと言えます。

自己prの基本

自己prの基本は、自分の強みをアピールすることです。

新卒採用の面接において、志望動機と並んで必ず聞かれる質問であり、あらかじめ準備しておくことが求められる最重要項目の一つと言えます。

自己prを考えるうえで大切なのは、自分の良さや気持ちを伝えることに集中しすぎないことです。

企業は応募者の自己prから、あなたの人柄や人間性を推し量ろうとしています。

それと同時に、採用した場合に自社に利益をもたらしてくれるかどうかという点について、シビアにチェックしています。

客観的な目線を持つことも、意識してみましょう。

自己prを聞かれる理由

自己prを聞かれる理由は、応募者自らが自分の強みをアピールする行為そのものが、自己をどれだけ多面的に分析できているかを判断する基準になるからです。

自分の過去や未来を突き詰めて導き出された自己prには、その人のオリジナリティとしっかりした意思が含まれていることでしょう。

企業は、自己prから次のような視点で採用の可否を探っています。

「どこまで自分自身を深く分析できる人なんだろう。」

「なぜ当社に入ろうと思ったのだろう。」

「当社で何をしたいと考えているのだろう。」

そのため、自分自身をきちんと分析できる人かどうかという点においては、自己分析の精度が求められます。

自社の社風や考え方に合うのかどうかという点においては、企業へのマッチ度が求められるのです。

【自己prで書ける強みがない!】強みを見つける方法

「自己prで書ける強みが何もない」と不安に思っている方に、強みを見つける方法をお伝えします。

自分には強みがないと心配する人の多くにも、実は強みがあるため、強みの見つけ方が分からないといった方が正しいかもしれません。

コツさえ分かれば、あなたの強みは必ず見つかります。

自己分析と他己分析

自己分析は、自分自身の特徴や性格、価値観を理解することで、自分に合った仕事を見つけやすくするのが目的です。

自分がどんな価値観を持っていて、これまでの人生でどんな経験をしてきたのか、またさまざまな場面でどんなことを考え、どういった行動をしてきたのかを言語化することは、就活における業界および職種選びの軸となります。

一方、他己分析とは、自分を他人に評価してもらう分析方法です。

自分一人では記憶に曖昧な点があったり、なかなか客観的な視点で見られなかったりするときに活用できます。

自己分析の方法

自己分析のいくつかの方法をご紹介します。

マインドアップ:

思考を可視化するためのもので、自分の頭の中にあるさまざまな考えを蜘蛛の巣上に広げて地図を作り、整理します。

マインドマップを使うことで、普段自分が何を考え、どんな価値観にもとづいて行動しているのかが分かります。

自分史:

自分史はこれまでの自分の人生を振り返り、どのような出来事を経験し、どのように感じたかを時系列に書き込んでいくものです。

幼少期から小学校~中学校~高校~大学、および現在に至るまで、それぞれのフェーズで起こった出来事を思い出し、主要な経験をピックアップしていきましょう。

モチベーショングラフ:

自分がどんな状況になればモチベーション(意欲)が上がるのか、または下がるのかをグラフにまとめるワークシートです。

モチベーションが高いときは自分が思う心地良い環境、反対にモチベーションが低いときは潜在的な嫌悪感を抱いている時期と考えられます。

グラフにすることで、自分のモチベーションの源泉を俯瞰できます。

他己分析の方法 

どれだけ客観的かつ俯瞰的に自分のことを見ても、自分で自分を分析することには限界があります。

自分では常識で当たり前のことだと思っていても、他人から見れば常識ではないことはよくあるからです。

そこで、他己分析の登場です。

質問を考えて相手を探すことからはじめ、得られた結果を自己分析とも照らし合わせてみましょう。

意見は両親や兄弟、親戚などの身内だけではなく、より客観的な視点として、友人や先輩・後輩、またアルバイト先の店長さんや同期スタッフなど、さまざまな年齢や立場の人に聞いてみるのが良いでしょう。

自分では知りえなかった自分に気付くことができる大きなきっかけにもなりますので、自己分析にプラスして他己分析を取り入れるメリットはとても大きいと言えます。

企業研究・職種研究

自己prを考えるうえで、企業研究と職種研究も置き去りにはできません。

自分が気になっている業界や企業、職種に関しては徹底的に考察して、深掘りしていきましょう。

業界規模や他社比較をはじめ、具体的な内容まで調べていく内に、応募先企業が求めている人材像が浮き彫りになってくるはずです。

社風に通じる部分でもありますが、企業が求める人材の輪郭がはっきりしてくれば、自分のどういった面をアピールすればより企業にとって魅力的に映るのかが分かります。

さらに、企業に採用したいと思ってもらえるかといった客観的な視点が生まれてきます。

そうすれば、自分発信であった自己prの概念に企業目線のエッセンスが加わり、自己prの幅がぐっと広がるのです。

「もしかしたら自分にはこんな一面があるかも」と考えられるかどうかがポイントです。

【自己prで書ける強みがない!】自己prを考える際のポイント

自己prを考える際の具体的なポイントについて、さらにご紹介していきます。

一つは長所と短所の表裏一体を知ること、もう一つは自己中心にならないことです。

ポイントをうまく押さえて、構成につなげていきましょう。

長所と短所は表裏一体であることを知る

実は、長所と短所は表裏一体の存在です。

例えば判断力が遅いというのは、物事をじっくり深く考えることができることだとも言えます。

集中力がないのは、一つの事柄を一方向だけでとらえるのではなく、さまざまな角度から見ることができる特徴の裏返しでもあります。

また、他人との関わりが苦手で、協調性がない性格だからと言って自己中心的だと判断するのではなく、自分自身の考えをしっかり持っていると見ることもできるでしょう。

要するに、捉え方一つで長所は短所になり、短所は長所にもなるのです。

自分には長所と呼べるものがない、短所ならいくらでも思いつくといった方は、決して悲観せずに短所を長所に変える考え方にチャレンジしてみてはいかがでしょう。

自分中心にならない

自己prは、自己中心的にならないことがとても重要です。

就活の最終目的は、志望企業から内定をもらうことの一点につきます。

よって、ESや面接の際に聞かれる自己prは「自分はこんな人間でこんな魅力があります」と伝えるだけでは、採用企業側のメリットがありません。

自分はいかにエントリー先の企業にマッチしている人間であるかを考えながら、自己prを構築していく必要があるのです。

そのためには、先述した企業研究・職種研究が欠かせません。

【自己prで書ける強みがない!】自己prの構成

では、実際に自己prを書いていく際の構成の仕方をお伝えしていきます。

事前準備として書く内容の整理はもちろん必要ですが、ここでは書く順番をはじめ、主に自己prの書き方として推奨される基本的なフォーマットについてご紹介します。

はじめに結論を書く

はじめに、結論を書きましょう。

ポイントは、できるだけ端的に述べることです。

「私は○○な性格でこんな特徴があります」と冒頭で簡潔に伝えることで、相手にこれから話す内容について心の準備をしてもらえます。

心の準備ができると「この人はこれからこういう話をするのだろう」との考えに至り、理解が進みます。

文章構成の基本である、起承転結の「起」の部分です。

具体的な内容につながる「タイトル」にあたる要素ですので、長くなりすぎず、分かりやすい表現にしましょう。

エピソードや経験を書く

次に、はじめに述べた結論に対して、根拠となるエピソードや経験を付け加えていきましょう。

結論として述べたタイトルは分かりやすく簡潔であることが求められますが、それを補完する説明はしっかりと行う必要があります。

抽象的な表現だと根拠に乏しいと思われてしまったり、信憑性に欠けるとしてあなた自身への不信感につながってしまったりするかもしれません。

また、説明が曖昧であればあるほど、他の応募者との差別化ができず、あなたの個性は伝わりづらくなってしまいます。

エピソードや経験は、結論とは逆に「具体性」を意識しましょう。

どのように活かせるかを書く

これまでの構成要素は、あなたの強み(特徴)を伝えただけに過ぎません。

最後に、あなたの自己prが企業にとってどのように活かせるかを書きましょう。

自己prはアピールポイントを言語化して、短時間で相手に自分のことを伝える手段ですが、同時に企業とのマッチングを示す判断基準でもあるのです。

自己prを通して、企業があなたを採用するメリットを伝えることができれば、主観的な自己prからは一歩進んだものとなり、内定確率はグンと高まります。

【自己prで書ける強みがない!】自己prの例文

自己prの書き方はなんとなく分かったけど、具体的なイメージがわかないという方も多くいらっしゃるかもしれません。

そんな方のために、自己prの例文を4つご用意しました。

自身にあてはまるケースがあれば、ぜひ参考にしてみてください。

結果が出ていなくてうまく書けない人向け

私は、前向きな性格です。

幼少の頃から体を動かすことが大好きで、学校の科目も体育の授業はとくに積極的に取り組んでいました。

学生時代はスポーツ系のクラブに入部し、部活動に明け暮れていました。

私が入部していた〇〇部は、他校に比べて決して強いわけではなく、在学中に県大会で優勝したことは一度もありません。

優勝を目指して練習をする中で、結果が出ないことに自己嫌悪に落ち込むこともありました。

しかし、当時の監督から「結果もさることながら、仲間と共に同じ目標に向かって努力することそのものが大事」「目標に向かって何かをやり続けることは今後の人生にもつながる」とアドバイスを受けたことで、私の意識はがらりと変わったのです。

結果だけにとらわれず、何事にも前向きに取り組む私の特徴を、ぜひ仕事にも活かしていきたいと考えています。

コミュニケーション能力に自信がある人向け

私はコミュニケーション能力に自信があり、さまざまな人と円滑なコミュニケーションを図ることができます。

なぜなら、大学生の頃に携帯電話ショップでアルバイトとして働いていたときの経験が、私のコミュニケーションスキルを大きくレベルアップしてくれたからです。

お店には年代や性別を問わず、幅広い層のお客様が来店されます。

その中で、お客様個人個人の状況に応じた提案やアドバイスを行うためには、お客様の情報を短時間で聞き出さなければなりません。

初対面の方と親密になるには、自分のことをいい意味でさらけ出せば、距離感を縮めることができることを実践の中で学びました。

社会に出れば社内、社外を問わず、立場の違うさまざまな人たちとのコミュニケーションが必要ですが、私のこれまでの経験と能力は必ず役に立つと信じています。

粘り強さがある人向け

私の長所は、どんな困難でもあきらめず、粘り強く立ち向かっていける点です。

大学のゼミでは、グループのリーダーをしていました。

あるとき、グループ単位で課題研究に取り組むミッションがありました。

役割分担を決めて情報を集め、集約してチームなりの結論を導き出し、発表するというものです。

情報収集がうまくはかどらなかったり、発表のシミュレーションの際にまったく発言できない人がいたりと、本番までにはいくつもの困難がありました。

しかし、粘り強く課題を可視化し、どのようにすればチームが一つにまとまるかを丁寧に考えました。

その結果、課題は解決され、本番ではとてもスムーズに研究結果を発表することができたのです。

今後の社会人生活で待ち受けるさまざまな困難に対しても、持ち前の粘り強さを発揮して突破していきたいと考えています。

行動力がある人向け

私の強みは、目標を達成するために行動力を惜しまないことです。

学生時代には、街頭でアンケート調査のアルバイトをしていたことがあります。

報酬は出来高制で、アンケートを取得できた件数だけ日当がもらえる仕組みでした。

マニュアルはあったのですが、最初は街ゆく人に声をかけても一向に立ち止まってくれません。

なぜだろうと考え、声のトーンや声の掛け方、またアンケート対象にマッチした人に積極的に声をかけるなど試行錯誤することにより、飛躍的に1日あたりのアンケート収集の数が増えました。

結果、同時期に採用となったアルバイトスタッフの中で1番の報酬を得ることができたのです。

この経験から、仕事で目標を達成するには、とにかく行動が大事であることを学びました。

貴社の〇〇の提案営業において、私の行動力が必ず活かせると考えています。

まとめ

事例も交え、自己prについて強みの見つけ方とポイントをお伝えしてきました。

強みが何もなくて不安だと感じている方にも強みはあるのですが、強みの見つけ方と伝え方が不十分である可能性が高いのかもしれません。

どんな人にも、その人がこれまでに生きてきた素晴らしい経験と個性があるはずです。

自己分析の作成は、多面的に自分自身を見つめ直す大変貴重な機会です。

焦ることなく、自己分析・他己分析をうまく組み合わせて、あなたの強みを構築していきましょう。

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