HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
目次[目次を全て表示する]
【就活時のセールスポイント】セールスポイントとは
セールスポイントとは、企業に売り込む自分の特徴のことを指します。
また、自分の強みや他人より優れたスキルを話し、それが企業に活かせるものであるほど良いのでその観点を持つ意識をしてください。
自己PRとの違い
セールスポイントと自己PRの違いを理解せずに書くのが難しいと感じる人も多いと思います。
基本的には大きな違いはありませんが、自己PRは「自分の最大の強み」を示し、それを「企業にどう活かすか」を伝えることに焦点を当てます。
一方、セールスポイントは「企業に売り込める強み」を強調し、企業の状況を踏まえて「企業側のメリット」をわかりやすくアピールすることが重要です。
両者の違いを理解して使い分けることで、より効果的なアピールが可能となります。
【就活時のセールスポイント】企業が聞く意図とは
企業がセールスポイントについて聞いてくる理由や意図について理解しておくことが大切です。
自分がアピールしたいことをついそのまま伝えたくなりますが、下記の観点を意識して準備をすることが重要です。
企業の関連性を知るため
企業が就活時にセールスポイントを聞く意図の一つは、応募者と企業の関連性を確認するためです。
企業は早期退職やミスマッチのリスクを避けたいと考えているので、企業の方針や社風と応募者の特性が合致しているかを見極めます。
したがって、事前に企業研究を徹底的に行い、企業の方針や求めるスキルを理解した上で、自分のセールスポイントを準備することが好印象を得るために重要なポイントです。
入社後のイメージをするため
企業がセールスポイントを聞くもう一つの理由は、応募者が入社後にどのように活躍し、成長するかをイメージするためです。
企業は、応募者を採用することでどのようなメリットが得られるかを見ています。
これは、単に数字で示される成果だけでなく、チームやプロジェクトへの貢献、組織の文化に適応する力など、様々な面を含みます。
なので、事前に企業について深く理解し、自分の強みがどのように活かせるかを明確にすることが重要です。
価値観を知るため
応募者の考え方や価値観を知るためというのもセールスポイントを聞く大きな意図です。
企業において長期的に活躍するためには、企業の価値観と応募者の価値観が合致していることが重要です。
価値観がずれていると、意思疎通が難しくなり、お互いにストレスが生じる可能性があります。
なので、応募者は、セールスポイントを通じて自分がどのような考え方や信念を持って行動しているのかを説明することが求められます。
能力やスキルだけでなく、それを支える価値観や思いを明確に伝えることが重要です。
【就活時のセールスポイント】書くべき内容一覧
セールスポイントとしてどのようなものを書くべきか、主なものを一覧化したので参考にしてみてください。
性格やスキル、経験等、どこにフォーカスして伝えるかによって準備が変わってきます。
長所や性格
長所や性格をアピールすることは、自分がどのような人間であり、企業でどのように活躍できるかを想像させるために重要です。
例えば、コミュニケーション能力、明るさ、行動力、リーダーシップ、主体性などを挙げると良いでしょう。
スキル
スキルをアピールすることで、即戦力として企業に利益をもたらせることを示すことができます。
例えば、PCスキル(MOS資格、プログラミングスキル、ITパスポート)、語学力(TOEIC、留学経験)、業務に活かせる資格(秘書検定、日商簿記3級、FP検定)などがあります。
経験
経験をアピールすることは、社会人としての実践力を示し、他の応募者と差別化するポイントとなります。
例えば、営業経験、インターンシップ経験、プログラミング経験、留学経験、ボランティア経験などで、実際の職務に応用できるスキルや知識を持っていることを証明できます。
【就活時のセールスポイント】セールスポイントの見つけ方
セールスポイントが中々見つからないという人も多くいることは事実です。
そんな時のどういう順序でセールスポイントを発見すればいいのかという手順を解説するので、参考にしてみてください。
自己分析を行う
自己分析を行うことで、自分の強みやスキルを明確に把握することができます。
自己分析を通じて、自分がどのような特性や能力を持っているかを詳しく知ることができ、それをもとに企業とのマッチングや活躍できるポイントを考えることが重要です。
例えば、過去の経験や実績を振り返り、それらがどのような強みを示しているかを分析します。
また、自己分析を深めることで、自分の行動に対する考え方や価値観も明確になり、セールスポイントだけでなく志望動機などの他の重要な要素にも役立ちます。
他己分析を行う
自己分析だけではなく、他己分析を通じて、第三者の視点から自分の能力やスキルを知ることができます。
他人に分析を依頼することで、自分では気づかなかった新たな一面を発見することができ、セールスポイントの幅を広げることができます。
例えば、友人や家族、同僚などに自分の強みや特徴を尋ねることで、客観的な評価を得ることができます。
また、「友人から〜と言われることが多い」という形で他己分析の結果を伝えることで、説得力が増し、強い印象を与えることができます。
企業研究を行う
自己分析で見つけた強みを基に、企業研究を行い、企業が求める人物像を理解することが大切です。
セールスポイントが自分にとっての強みであっても、企業のニーズに合致していなければ評価されません。
採用ホームページや社員インタビュー、会社説明会、OB/OG訪問などを通じて、企業がどのようなスキルや特性を重視しているのかを把握することがおすすめです。
企業研究は、自分の強みを企業のニーズに合わせて効果的に伝えるための重要なステップです。
【就活時のセールスポイント】セールスポイントの書き方
自分のセールスポイントがいくら素晴らしいものだったとしても、書き方が稚拙だと企業からの評価も下がってしまいます。
以下の観点をしっかりと意識した上で文章を構成するようにしてください。
結論
セールスポイントを効果的に伝えるためには、まず最初に結論から話すことが重要です。
これにより、セールスポイントを端的にアピールし、話の方向性を明確にできます。
仮に長々とした体験談から書き始めると、採用担当者の興味を引きにくくなるため、最初に自分の強みを明確に示すことで、話の本題にスムーズに進むことができます。
基本的にビジネスの場では端的なコミュニケーションが好まれるので覚えておいてください。
内容
次に、具体的なエピソードを交えて内容を伝えます。
実際の体験談を盛り込むことで、アピールしたいことをより具体的に伝えることができます。
例えば、プロジェクトの成功体験や困難を乗り越えた経験など、実体験に基づいた話をすることで、採用担当者に入社後の貢献度をイメージさせることができます。
また、課題に対する解決方法や自分の取り組み方を詳しく説明することで、問題解決能力や実行力をアピールすることができます。
今後
具体的なエピソードで課題を乗り越えた方法を書いた後、その経験から何を学び、それを今後どう活かすのかを説明します。
例えば、課題を克服した結果得られたスキルや知識を強調し、それが企業にどのように貢献できるかを具体的に示します。
最後に再度結論を示し、企業への貢献度を強調することで、入社後のポテンシャルや成長をアピールします。
これにより、企業側は応募者の将来的な成長や貢献の可能性を感じ取りやすくなり、採用に前向きになれます。
【就活時のセールスポイント】セールスポイントを書く時のコツ
セールスポイントをより効果的に企業に伝える際のポイントやコツを解説します。
以下に挙げる点を全て守っているだけで、他の就活生と比較しても差別化できるので、是非参考にしてみてください。
キャッチコピーをつける
セールスポイントを効果的に伝えるためには、インパクトのあるキャッチコピーをつけることが重要です。
キャッチコピーは、伝えたい内容を端的に表現する一言で、企業の記憶に残ることが目的です。
何十万という就活生の中で、自分のセールスポイントが埋もれないようにするためには、ユニークで印象的なキャッチコピーは意外と有効です。
例えば、「チームの潤滑油となるリーダーシップ」や「問題解決のスペシャリスト」など、具体的でキャッチーな表現を心掛けてください。
一貫性を持たせる
セールスポイントを書く際には、エントリーシート全体の一貫性を保つことが重要です。
セールスポイントを志望動機や自己PRと関連付けることで、応募者の信頼性と説得力を高めることができます。
例えば、自己PRで強調した特性やスキルをセールスポイントにも反映させると、一貫性が生まれ、「この応募者は本当にこの強みを持っている」と企業に感じさせることができます。
また、一貫性を持つことで、自分の就活の軸がぶれていないことを示し、企業に対する真剣な姿勢を伝えることができます。
セールスポイントは一つに絞る
セールスポイントを複数挙げるのではなく、一つに絞ることが重要です。
複数のセールスポイントを挙げると、何を主張したいのかが曖昧になり、企業に強い印象を与えることが難しくなります。
1つのアピールポイントに絞り、それを裏付ける具体的なエピソードを詳細に述べることで、内容を濃くし、深く印象付けることができます。
例えば、「リーダーシップ」をセールスポイントにするなら、そのリーダーシップを発揮した具体的な状況や成果を詳しく説明します。
【就活時のセールスポイント】長所・性格をアピールする例文
長所や性格にフォーカスして上手くアピールしている例文をいくつか紹介します。
自分のセールスポイントに近しいものがあれば、文章構成や表現等、徹底的に真似できる所は真似をしてください。
行動力
私の強みは、積極的に行動する力です。
大学3年生の時、ゼミ活動で地域の商店街の活性化プロジェクトに参加しました。
このプロジェクトは、商店街の売上向上を目指し、イベントを企画・運営するものでした。
当初は全員が意見を出し合う中で方向性が定まらず、進行が滞っていました。
私はこの状況を打開するため、積極的に行動を起こしました。
具体的には、地元の商店主にインタビューを行い、彼らのニーズを把握しました。
その上で、イベントの具体的な企画を提案し、チームメンバーと協力して実行に移しました。
結果として、イベントは大成功を収め、商店街の売上も前年同期比で20%増加しました。
入社後も、この行動力を活かして、積極的に課題に取り組み、企業の発展に貢献したいと考えています。
明るい
私の強みは、明るくポジティブな姿勢です。
大学時代、地域の子どもたちを対象としたボランティア活動に参加していました。
この活動では、子どもたちに学習支援や遊びの場を提供することが目的でした。
最初は緊張していた子どもたちも、私が積極的に話しかけ、笑顔で接することで次第に心を開いてくれるようになりました。
特に、毎週開催されるイベントでは、私の明るい態度が雰囲気を盛り上げ、子どもたちが楽しみにしてくれるようになりました。
仲間のボランティアスタッフからも、「○○さんの明るさが活動を支えている」と評価されました。
入社後も、この明るさを活かして、職場の雰囲気を良くし、チームの士気を高めることに貢献したいです。
リーダーシップ
私の強みは、リーダーシップです。
大学時代、テニス部のキャプテンを務めました。
当初、チームの士気が低く、練習の成果も出ない状況でした。
そこで私はチームの状況を改善するために、まずメンバー一人ひとりと面談を行い、彼らの意見や悩みを聞きました。
その上で、練習メニューを見直し、各自のレベルに合わせたプログラムを作成しました。
また、練習後には必ずフィードバックの時間を設け、メンバー全員が意見を出しやすい環境を整えました。
その結果、チームの一体感が高まり、大会でも優秀な成績を収めることができました。
入社後も、このリーダーシップを発揮して、チームを導き、組織の目標達成に貢献したいと考えています。
【就活時のセールスポイント】スキルをアピールする例文
ここからは性格等ではなく、スキルに着目したアピールの例文を紹介します。
企業は早く戦力になってくれそうな人に魅力を感じるので、スキル面でアピールできそうなものがあれば積極的に示してください。
PCスキル
私の強みは、高いPCスキルです。
大学時代にITパスポートの資格を取得し、その過程で得た知識とスキルが大きな自信となりました。
ITパスポートの試験は幅広いIT知識を必要とするため、私はまず基本的なコンピュータの構造やネットワークの仕組みを徹底的に学びました。
授業や自主勉強に加え、オンライン講座や専門書を活用して知識を深めました。
また、実際にパソコンを使ってシステムの設定やトラブルシューティングを行うことで、実践的なスキルも身につけました。
試験当日は、緊張しながらも自信を持って問題に取り組むことができ、無事に合格することができました。
入社後も、このPCスキルを活かして業務の効率化や技術サポートに貢献し、貴社のIT環境をより良くしていきたいと考えています。
語学力
私の強みは、優れた語学力です。
大学時代、英語サークルに所属し、TOEICのスコアを大幅に向上させました。
サークルでは毎週のように英語でのディスカッションやプレゼンテーションを行い、実践的な英語力を鍛えました。
また、英語のニュースや映画を視聴し、リスニングやスピーキングのスキルを磨くための自主勉強も欠かさず行いました。
その結果、入学当初は500点程度だったTOEICのスコアが、卒業時には850点にまで伸びました。
この成果は、努力と継続的な学習の賜物だと感じています。
さらに、外国人留学生との交流を通じて、異文化理解とコミュニケーション能力も向上させました。
入社後も、この語学力を活かして、グローバルなビジネス展開に貢献し、貴社の国際的な発展に寄与したいです。
業務に活かせるスキル
私の強みは、業務に直結する実践的なスキルを持っていることです。
大学時代に日商簿記3級を取得し、その過程で得た会計知識が非常に役立っています。
簿記の勉強は、初めて触れる内容も多く、最初は戸惑いもありましたが、毎日コツコツと学習を続けました。
授業で学んだ理論だけでなく、実際の問題集を繰り返し解くことで、実践的なスキルを磨きました。
試験直前には、友人と勉強会を開き、お互いに問題を出し合って理解を深めました。
その結果、無事に合格し、会計の基礎知識をしっかりと身につけることができました。
この経験を通じて、数字に強く、正確な処理能力を持っていることを実感しました。
入社後も、この簿記の知識を活かして、経理業務や財務管理に貢献し、健全な財務運営をサポートしたいと考えています。
【就活時のセールスポイント】経験をアピールする例文
ここからは実際に自分が過去に経験した内容についてアピールしている例文を紹介します。
特に資格や目立つ結果がなくても、独自性のある経験から自分の強みをアピールすることは非常に効果的です。
留学
私は大学2年次にアメリカに留学し、異文化の中での生活を経験しました。
最初は言語の壁や文化の違いに戸惑いましたが、自分から積極的に現地の学生や教授と交流することで、不安を乗り越え、自信を持ってコミュニケーションを取れるようになりました。
特に、グループプロジェクトでは、多様なバックグラウンドを持つメンバーと協力し、異なる視点を尊重し合いながら目標を達成しました。
さらに、困難な状況でも前向きに取り組む姿勢が評価され、最終的には現地の友人や教授から信頼を得ることができました。
入社後も、この異文化適応力とコミュニケーション能力を活かし、グローバルな視点で業務に取り組むと共に、多様なチームメンバーと協力して成果を上げていきたいと考えています。
インターンシップ
私は大学3年次から営業のインターンシップに参加し、多くの実務経験を積みました。
初めは電話営業から始まり、次第に顧客との直接面談や提案資料の作成など、さまざまな業務を任されるようになりました。
特に印象に残っているのは、既存の顧客の契約更新が難航した案件です。
顧客の要望をしっかりとヒアリングし、社内の各部署と連携して最適な解決策を提案することで、無事に契約更新を成功させました。
この経験を通じて、顧客のニーズを深く理解し、迅速かつ的確に対応することの重要性を学びました。
入社後も、この営業スキルと問題解決能力を活かして、貴社の売上向上と顧客満足度の向上に貢献したいと考えています。
プログラミング
私は大学の授業でプログラミングを学び始め、さらに自主的にオンラインコースやプロジェクトに取り組むことで、スキルを磨いてきました。
特に、自主制作したウェブアプリケーションの開発では、フロントエンドからバックエンドまで一貫して担当しました。
このプロジェクトでは、ユーザーが使いやすいインターフェースを設計し、データベースの設計と管理も行いました。
開発中に発生したバグや技術的な課題に対しては、自分で解決策を見つけ出し、問題を迅速に解決しました。
最終的に完成したアプリケーションは、クラスメートや教授から高評価を得ました。
入社後も、このプログラミングスキルと学習意欲を活かして、新しい技術を取り入れながら貴社のシステム開発に貢献します。
まとめ
今回の記事では就活の場でセールスポイントについて聞かれた際にどんな内容をどんな観点を意識して回答すればいいか解説しました。
企業の意図を理解し、自己分析や企業分析等の適切な手順を踏んで魅力的な回答準備をしてください。