
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
7月から9月の夏休みに開かれるサマーインターンは、仕事や会社を早い時期に知ることができる機会です。
とはいえ、地方に住んでいる、学業や部活動を優先したいなどの事情で、参加しなかった大学3年生も少なくありません。
サマーインターンに行かなかったからといって就活が終わるわけではなく、秋冬のインターンや本選考で十分に挽回できます。
この記事では、サマーインターンに行かないとどうなるのか、行かない人の割合、行く・行かないの判断の仕方、行かなかった人が秋冬にやるべきことを、調査の数字をもとに解説します。
サマーインターンに行かないとどうなるか
サマーインターンに行かなくても、本選考に応募できなくなるわけではありません。
リクルートのリサーチセンターが発行した就職白書2026では、企業の採用者に占めるインターンシップ等の参加者の割合は36.3%でした。
白書は、裏を返せば6割強は参加していない学生で、参加が採用の必須条件になっているわけではないと書いています。
一方で、同じ白書では、入社先のプログラムと選考に何らかの関係があったと答えた学生が84.8%いて、参加後に早期選考の案内を受ける流れも広がっています。
つまり、行かなくても内定は目指せますが、参加した学生は早い時期から企業と接点を持っているのが実情です。
そのぶん、行かなかった人は秋冬のインターンや説明会で、早めに企業との接点を作っておくことが大切です。
出典:インディードリクルートパートナーズ リサーチセンター 就職白書2026(2026年2月発行)。
サマーインターンに行かない人はどれくらいいるか
マイナビの2027年卒の調査では、大学3年生と院1年生のうち、5日間以上のインターンシップに参加した学生は27.7%でした。
同じ調査で、オープン・カンパニーや仕事体験も含めたキャリア形成活動の参加率は87.1%で、1日だけのプログラムを含めると多くの学生が何かしらに参加しています。
就職白書2026では、26卒の大学4年生のうち、インターンシップ等に参加しなかった学生は38.7%でした。
調査によって数字に幅はありますが、一度も参加していない学生はおよそ1割から4割いると考えられます。
5日間以上の本格的なインターンに限れば、参加していない学生のほうが多数派です。
サマーインターンに行かなかったことを、周りと比べて必要以上に心配することはありません。
大切なのは、行かなかった時間を何に使い、これから何をするかです。
出典:マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査 中間総括(2025年10月発表)。
サマーインターンに行かない主な理由
サマーインターンに行かない理由は、事情があって行けない場合と、自分で行かないと決めた場合に分けられます。
事情があって行けない例としては、地方に住んでいて対面のプログラムに通いにくい、学業や研究、部活動、アルバイトの予定と重なるといった場合があります。
人気の企業のインターンは選考があるため、応募したものの選考に通らなかったという学生もいます。
自分で行かないと決めた例としては、志望業界がまだ決まっていない、夏は自己分析や資格の勉強に集中したいといった場合があります。
どの理由でも、行かなかったこと自体で評価が下がるわけではありません。
ただし、なぜ行かなかったのか、その時間で何をしたのかを自分の言葉で説明できるようにしておくと、面接で聞かれたときに慌てずに済みます。
理由を整理しておくと、秋冬に何を優先するかも決めやすくなります。
サマーインターンに行くメリット
サマーインターンに行く一番のメリットは、仕事や会社の中身を早い時期に知り、志望を固められることです。
就職白書2026では、インターンシップ等に参加した企業に入社する予定の学生は43.9%で、同じ業種の企業を含めると73.7%でした。
参加した経験が、入社先の業界を選ぶきっかけになっていることが分かります。
また、キャリタスの27卒の調査では、1月1日の時点で内定を得た学生のうち、インターンシップ等に参加した企業から内定を得た学生が82.4%いました。
参加後に早期選考の案内を受けられる企業もあり、本選考より早い時期に選考を受ける機会が広がります。
実際の仕事に近い課題に取り組むことで、ESや面接で話せる具体的な経験が増える点もメリットです。
出典:キャリタス就活 学生モニター2027 1月1日時点(2026年1月発行)。
サマーインターンに行くデメリット
サマーインターンには、時間と準備の負担が大きいというデメリットもあります。
人気の企業のインターンには、ESや適性検査、面接などの選考があり、準備に時間がかかります。
5日間以上のプログラムは夏休みのまとまった時間を使うので、学業や研究、部活動、アルバイトとの両立が難しくなることがあります。
対面のプログラムが遠方で開かれる場合は、交通費や宿泊費がかかることもあります。
目的を決めずに数多く参加すると、疲れるばかりで何も残らないということにもなりかねません。
行くかどうかを決めるときは、そのプログラムで何を確かめたいかをはっきりさせてから応募することが大切です。
目的がはっきりしていれば、参加する数が少なくても、得られるものは大きくなります。
サマーインターンに行った方がいい人・行かなくていい人
サマーインターンに行くかどうかは、志望の固まり具合と、夏に使える時間で判断するのが現実的です。
志望する業界や企業がある程度決まっている人は、参加すると志望の確認と早期選考の両方につながります。
志望がまだ決まっていない人は、無理に本格的なインターンに行くより、1日のプログラムや自己分析から始めるほうが効果的な場合もあります。
どちらにしても、行くか行かないかより、その時間を目的を持って使うことが大切です。
以下で、行った方がいい人と、無理に行かなくていい人を見ていきます。
行った方がいい人
志望する業界や企業がある程度決まっている人は、サマーインターンに行った方がよいと言えます。
実際の仕事に触れることで、本当にその仕事が自分に合っているかを確かめられます。
外資系企業やコンサルティングファームなど、夏のインターンが採用に直結しやすい業界を志望する人も、参加を考える価値があります。
就職白書2026では、入社先のプログラムで内定の可能性が明示されていた、つまり採用直結だったと答えた学生が30.5%いました。
また、ESや面接の練習の場として、選考のあるインターンに挑戦するのも一つの方法です。
選考に落ちても、何が足りなかったかを知る機会になり、本選考に向けた準備が進みます。
志望度の高い企業がある人は、その企業のインターンの日程と締め切りを早めに確かめておきましょう。
無理に行かなくていい人
地方に住んでいて対面のプログラムに参加しにくい人や、学業や部活動を優先したい人は、無理に行く必要はありません。
オンラインのプログラムや1日のオープン・カンパニーなど、負担の少ない形で企業を知る方法もあります。
志望業界がまだ定まっていない人も、焦って本格的なインターンに参加するより、まずは自己分析や業界研究で方向性を固める方が効果的です。
行かなかった期間を自己分析やガクチカづくりに充てれば、秋以降の就活で十分に取り返せます。
研究や部活動に打ち込んだ経験は、それ自体が面接で話せる立派な材料になります。
大切なのは、行かないと決めた時間を何に使ったかを説明できるようにしておくことです。
行かなかったことを後ろめたく思う必要はありません。
行くか迷ったらプロに相談する
インターンに行くべきか、それとも別のことに時間を使うべきか、自分だけで判断するのは難しいものです。
迷ったときは、就活のプロに相談してみるのがおすすめです。
専任のアドバイザーがあなたの志望や状況をふまえ、いま何を優先すべきかを一緒に整理してくれます。
サマーインターンに行かなかった場合の秋冬の動き方や、早期選考への備え方についても具体的なアドバイスがもらえます。
以下から無料で相談できるので、判断に迷っている人はぜひ活用してください。
サマーインターンに行かなかった人が大学3年の秋冬にやるべきこと
サマーインターンに行かなかった人は、秋冬のインターンへの応募と、本選考に向けた準備を並行して進めましょう。
マイナビの28卒の調査では、8月の1か月でキャリア形成活動に参加した学生は80.1%で、多くの学生がすでに動き出しています。
秋冬は、インターンの選考と、自己分析や業界研究を同時に進める時期になります。
準備の順番を決めておくと、限られた時間を有効に使えます。
以下で、秋冬にやるべき4つのことを見ていきます。
秋冬のインターンに応募する
秋冬のインターンは、10月から翌年2月ごろにかけて開かれ、締め切りは10月から11月に集中します。
サマーインターンに行かなかった人は、まずは気になる企業の秋冬のインターンの日程と締め切りを一覧にしましょう。
キャリタスの企業調査では、参加者向けの早期選考を非参加者より早く行う時期として、3か月程度早いと答えた企業が最も多く26.0%でした。
秋冬のインターンに参加すれば、その流れに乗れる可能性があります。
1日のオープン・カンパニーやオンラインのプログラムも含めて、まずは2〜3社に応募することから始めましょう。
応募のESは、1社分を丁寧に仕上げてから他社に広げると、効率よく質を保てます。
秋冬の締め切りをまとめて確かめたい方は、次の記事も参考にしてください。
自己分析
自己分析は、インターンの選考と本選考のどちらでも土台になる準備です。
これまでの経験を振り返り、何に力を注ぎ、どんなときにやりがいを感じたかを書き出しましょう。
楽しかったことや苦労したことを時期ごとに並べると、自分の価値観や強みが見えてきます。
友人や家族に自分の長所を聞いてみるのも、自分では気づきにくい強みを知る方法です。
自己分析で見えた強みは、ESや面接で話す内容の軸になります。
完璧を目指さず、まずは1週間で一通り書き出すくらいの気持ちで始めると続けやすくなります。
さらに詳しい手法や具体例を知りたい方は、自己分析の記事も参考にしてください。
業界や企業について調べる
自己分析で方向性が見えたら、その業界や企業について調べましょう。
まずは興味のある業界の全体像をつかみ、どのような企業があり、どう稼いでいるかを把握します。
気になる企業が見つかったら、採用サイトで仕事の中身や求める人物像、インターンの日程を確かめます。
説明会や1日のプログラムに参加すると、社員の話から仕事の雰囲気をつかめます。
調べた内容はメモにまとめ、なぜその企業に関心を持ったのかを一言添えておくと、ESを書くときに役立ちます。
業界を一つに絞りすぎず、2〜3の業界を比べると、自分に合う仕事が見えやすくなります。
比べた結果は、志望の理由を説明するときの材料にもなります。
ガクチカを整理する
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)は、ESや面接で必ずといってよいほど聞かれる内容です。
サマーインターンに行かなかった時間に取り組んだ研究や部活動、アルバイトも、立派なガクチカの材料になります。
目標、取り組んだこと、ぶつかった壁、工夫した点、結果の順に整理すると、伝わりやすい話になります。
結果の大きさより、なぜそう考え、どう行動したかを具体的に話せることが大切です。
秋冬のインターンのESでも使えるので、早めに一つのエピソードを仕上げておきましょう。
資格や検定の勉強に取り組んだ人は、学んだことをどう生かしたいかまで話せるようにしておくと、ガクチカとして伝わります。
エピソードは1つに絞り、深く聞かれても答えられるように整理しておきます。
行かなくても秋・冬インターンや早期選考で挽回できる
サマーインターンに行かなかった人も、秋冬のインターンや本選考で十分に挽回できます。
就職白書2026では、採用者に占めるインターンシップ等の参加者の割合は36.3%で、6割強は参加していない学生でした。
キャリタスの27卒の調査では、インターンシップ等の参加経験者のうち早期選考の案内を受けた学生が85.4%いて、秋冬のプログラムからでも早期選考につながる流れがあります。
マイナビの2027年卒の調査では、最も良い印象を持った企業で働きたいと答えた学生が89.6%で、参加した企業の印象が志望先に大きく影響しています。
秋冬のインターンで印象に残る企業を見つけることが、そのまま志望を固めることにつながります。
夏に行かなかった分、秋冬に目的を持って参加することで、夏に参加した学生との差は十分に縮められます。
万が一、受けたインターンにすべて落ちてしまっても、本選考から内定を目指す道は十分に残されています。
サマーインターンに行かないでよくある質問
サマーインターンに行かないことについて、多くの学生が疑問や不安を抱えています。
ここでは、とくに多い3つの質問に答えていきます。
回答は、マイナビ、リクルートのリサーチセンター、キャリタスの調査と、文部科学省などの3省の考え方にもとづいています。
同じような不安を持っている人は、自分の状況に当てはめて読んでみてください。
不安が残る場合は、大学のキャリアセンターや就活のアドバイザーに相談するのも一つの方法です。
大学1年生でも参加できるか
オープン・カンパニーや1日のプログラムの中には、学年を問わず参加できるものがあります。
低学年向けのプログラムを開く企業もあり、早い時期から業界や仕事を知る機会として使えます。
一方で、文部科学省、厚生労働省、経済産業省の3省の考え方では、学生の情報を採用に使えるインターンシップ(タイプ3)は、学部3・4年生や修士1・2年生の長期休暇に行うものとされています。
そのため、1年生のうちは採用を意識しすぎず、仕事や業界を知るための機会として参加するのが現実的です。
参加できるかどうかは、企業ごとの募集の条件で確かめましょう。
早い時期に参加した経験は、志望の方向を考える材料として、3年生の就活で役立ちます。
行かないと周りと差がつくのか
サマーインターンに行った学生は、早い時期から企業と接点を持ち、早期選考の案内を受ける機会があります。
その意味では、企業との接点の数で差がつくことはあります。
ただし、就職白書2026では、採用者の6割強はその企業のインターンシップ等に参加していない学生でした。
参加していないことが採用の決め手になるわけではなく、本選考で評価されるのはESや面接の内容です。
秋冬のインターンや説明会に参加し、自己分析と業界研究を進めておけば、差は十分に取り戻せます。
周りと比べて焦るより、自分のペースで準備を進めることを大切にしましょう。
行かないと後悔する・意味ないは本当か
サマーインターンに行かなかったことを後悔するかどうかは、その時間をどう使ったかで決まります。
行かなかった時間で自己分析や研究、部活動に打ち込んだのであれば、それは就活で話せる経験になります。
反対に、インターンに参加しても、目的を持たずにただ参加しただけでは、得られるものは少なくなります。
行く、行かないのどちらを選んでも、意味のある時間にできるかどうかは自分次第です。
後悔しないためには、今から秋冬にやることを決め、一つずつ進めていくことが大切です。
行かなかった理由と、その時間でしたことを前向きに説明できるようにしておけば、面接で聞かれても心配ありません。
まとめ
サマーインターンに行かなかった学生は、5日間以上のインターンに限れば多数派で、行かなかったこと自体で就活が不利になるわけではありません。
就職白書2026では、採用者の6割強はその企業のインターンシップ等に参加していない学生でした。
一方で、参加した学生は早い時期から企業と接点を持ち、早期選考の案内を受ける機会も広がっています。
行かなかった人は、秋冬のインターンに応募し、自己分析、業界研究、ガクチカの整理を並行して進めましょう。
まずは気になる企業の秋冬のインターンの締め切りを確かめ、2〜3社に応募するところから動き出してください。

