
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
飲料メーカーは生活に密着した業界で、CM広告などの露出も多いことから知名度の高いメーカーが多いという特徴があります。
このため、就活生からの人気も高く、倍率も高まる傾向が見られます。
このような業界での内定を勝ち取るためにはまず、人事にしっかりと刺さる志望動機を作成する必要があります。
この記事では。飲料メーカーを志望するうえで、必要な内容を解説していきます。
志望動機の例文も紹介しますので、ぜひ最後まで読み参考にしてください。
【飲料メーカー志望動機】飲料メーカーについて
コンビニやスーパー、自動販売機などで見かけることの多い飲料は、われわれにとって身近な存在です。
これらの飲料の多くは、飲料メーカーにより開発、製造されています。
各メーカーでは、お茶や炭酸飲料、果実飲料、酒類などさまざまな飲料の開発、製造を行っていますが、種類として清涼飲料、乳飲料、酒類と大きくは3つに分けられます。
時代によって需要の多さに違いはありますが、身近な存在である飲料を扱う業界としての重要性を担っています。
また代表的な有名企業として、コカ・コーラやアサヒ飲料、サントリー、キリンホールディングスなどがあります。
【飲料メーカー志望動機】職種
飲料メーカーと言っても、工場で製造しているだけではありません。
他の業種と同様にさまざまな職種があります。
以下に代表的な職種を紹介しますので、自身のスキルや将来像をイメージしながら、希望職種の検討をしてみてください。
企画・開発
企画・開発では主に既存商品や新商品の企画・開発を行っている職種です。
新たな商品を考えて作り上げるだけではなく、商品のパッケージやデザインの開発も行います。
これらは、市場調査などのマーケティングによって集まる、さまざまなデータを元にして、消費者のニーズを捉えて開発されています。
自分の感性に頼った独りよがりの発想ではなく、消費者のニーズを俯瞰でとらえて開発する能力が必要になります。
商品の売上を大きく左右することもあり、やりがいと同時に、責任も大きい職種です。
エンジニア
工場で製品を生産する上では欠かせない、設備の開発や改良を行うのがエンジニアの職種です。
各工場では生産計画に沿って商品が生産され、出荷され消費者に届きます。
設備にトラブルが発生すると、計画通りに生産できなくなるため、消費者はもちろんですが、流通などさまざまな部分に影響を及ぼします。
エンジニアはこれらのトラブルが起こらないように、設備の改良やメンテナンスを行う仕事です。
また、安全かつ早く生産するための効率も求められます。
消費者からは、想像しにくい仕事ですが、商品の生産を支える重要な職種です。
事務
当たり前ですが、飲料メーカーにも事務職は必要です。
主な販売先である、スーパーやコンビニのバイヤーとの取引だけではなく、生産する上で必要な原料メーカーとの取引もあります。
このため、来客対応や書類整理ほか、さまざまな事務対応を行うのが事務の職種です。
事務職の仕事は幅広く、資料作成や来客、電話対応、ファイリング、データの収集など、会社によって仕事の幅や深さが異なります。
最初の段階で特別なスキルは必要としませんが、ビジネスマナーやパソコンの操作スキルはあった方が良いでしょう。
営業
商品の販売にたずさわる仕事が営業の職種ですが、飲料メーカーでは直接消費者へ営業することはなく、主な営業先はスーパーやコンビニなどの小売店や飲食店が中心です。
どんなにいい商品を開発、生産してもこれらの小売店や飲食店に扱ってもらうことがなければ、消費者に商品を届けることができずに、企業に利益をもたらすこともできません。
このように営業の職種は、企業の利益に直結する責任の大きな職種でもあります。
その分、契約が取れたときには、やりがいや大きな達成感を得られるでしょう。
製造
飲料メーカーにおける製造職は、生産工程全体に関わる役割を担っています。
工場での作業が中心となり、飲料そのものや容器の製造、さらには生産管理まで幅広い業務を担当します。
具体的には、製造ラインでの飲料の充填やラベル貼り、容器の品質チェックといった工程を繰り返し行い、高品質な製品を市場に届けることを目指します。
また、同じ作業を継続して行うことが多く、効率的かつ正確な作業が求められます。
さらに、生産量や稼働状況を把握し、生産計画に基づいてスムーズな運営を確保するための管理業務も重要な役割です。
【飲料メーカー志望動機】向いている人
飲料メーカーでの職種を知ることにより、業界のイメージも高まったと思います。
では、飲料メーカーではどのような人物が向いているのでしょうか。
以下に飲料メーカーに向いている人材の特徴をあげていきます。
誠実さがある人
飲料メーカーの作る商品は購入者の口に入るものです。
大前提として安心、安全が担保されていることは、絶対条件です。
このため、メーカーで働く人には安全性を追求できる誠実さが求められます。
一度でもこの安全性が損なわれると、企業全体が大きなダメージを負い、回復することが困難であったり、長い期間に渡って信頼を取り戻すことが難しくなってしまいます。
したがって、飲料メーカーで働く人は消費者の安全性を第一に考えられる誠実さが求められます。
チャレンジ精神がある人
飲料メーカーでは、毎年時代に合わせた、さまざまな新商品の開発に取り組んでいます。
しかし、近年の動向としては人口の減少や個人の消費量低下などを背景に国内市場は頭打ちの傾向です。
このため多くの飲料メーカーでは海外を新たなターゲットとして、新規事業を進めるメーカーも増えてきています。
これらを背景に、最近の飲料メーカーでは、グローバルな感覚をもった、チャレンジ精神旺盛な人材が求められています。
食に興味がある人
飲料メーカーで働く人の大前提の条件として、まずは食への興味があることです。
各メーカーによってそれぞれの特徴はありますが、食を通じて多くの人に、幸せや健康を届けたいとの思いはメーカーの共通認識でしょう。
その根幹である食への興味が薄い人材であれば、企業も積極的に採用はしませんし、本人も入社しても長続きすることは難しいと思います。
基本的なことですが、重要な条件でもありますので、しっかりとアピールできるようにしてください。
なお、なぜ食品業界ではなく飲料業界を志望するのか、理由を考えておきましょう。
【飲料メーカー志望動機】そもそも志望動機とは?
そもそも就活の定番である、志望動機は何のために聞かれているのでしょうか。
この基本的な部分をしっかりと押さえておかなければ、相手の期待とは違った回答となり、上手なアピールはできません。
企業は志望動機から「入社への意欲の高さ」と「企業とのマッチ度」を中心に知ろうとしています。
意欲やモチベーションの低い人材は入社しても活躍することは難しいでしょうし、企業とのマッチ度が低い人材については、早期退社の懸念を生みます。
企業は将来活躍する人材や、自社の利益に貢献できる人材を求めています。
学生にはビジネスでの実績はないため、志望動機の中にある熱意や、マッチ度で将来企業への貢献ができる人材かをはかろうとします。
【飲料メーカーの志望動機】志望動機を作成する前に
説得力のある志望動機を作るためには、事前の準備が欠かせません。
業界や企業、自分自身への理解を深めることで、他の学生と差がつく動機が生まれます。
業界分析
志望する企業が属する業界全体の理解は、志望動機の質を高めるうえで大切です。
飲料メーカーがどのような社会的役割を担っているのか、最近の市場動向や成長分野はどこかなどを把握しておくことで、業界全体の魅力を的確に捉えることができます。
また、業界の主要企業や競合の取り組みにも目を向けておくと、より深い理解が得られます。
業界全体に対する関心や理解を示すことができれば、採用担当者に対して熱意と準備の姿勢を伝えられます。
企業分析
業界研究とあわせて、個別の企業に対する深い理解も求められます。
どの企業でもよいわけではなく、なぜその企業を選んだのかを論理的に伝えるためには、商品やブランドの特長、企業理念、CSR活動、将来のビジョンなど幅広い視点での分析が必要です。
さらに、その企業が求める人物像を把握し、自分との接点を見つけて動機に落とし込むことが説得力を生み出します。
企業ごとの違いや魅力に注目することが、他の就活生との差別化にもつながります。
自己分析
自分自身を理解することは、志望動機作成の出発点になります。
過去の経験から得た価値観や強みを明確にし、それをどのように企業で活かしていきたいかを考えることで、志望動機に具体性と一貫性が生まれます。
また、自己分析は志望動機だけでなく、ガクチカや自己PRの質にも直結します。
自分の特性や志向を整理することで、入社後のキャリアビジョンまで言語化しやすくなります。
就職活動全体における軸を築く意味でも、丁寧に取り組むことが大切です。
【飲料メーカー志望動機】作成する際のポイント
志望動機を作成する際には、やみくもに熱意を述べればいいわけではなく、いくつかの注意が必要なポイントがあります。
以下に代表的な注意すべきポイントをまとめていますので、伝わりやすい志望動機を作成するうえでの参考にしてください。
①結論を簡潔に述べる
志望動機は結論ファーストを意識することが大切です。
なぜその企業を志望するのかを、短い文章で最初に伝えます。
逆に結論を後まわしにすると、伝えたいことが見えにくく、何を伝えたいのかが分かりにくい内容になってしまいます。
これでは、論理的な思考ができないとマイナスの印象を与えてしまうこともあります。
結論から先に述べ、なぜこの業界、この企業を志望したのかが、簡潔に伝わる文章にすることが重要です。
②具体的なエピソードを入れる
結論を簡潔に述べたあとは、そこにつながる根拠となるエピソードを伝えると良いでしょう。
より具体性を持たせることにより、説得力が増しますので、できるだけ詳細に具体的に伝えることを意識してください。
なぜこの企業を選んだのか、理由につながるエピソードが望ましいです。
内容については、無理に立派で大きなものを選ぶ必要はありません。
あなたらしく、熱意がしっかりと伝わる内容を選ぶことが大切です。
③入社後に実現したいこと、入社意欲を伝える
志望動機の最後として、入社後のやりたいことや、どのような活躍をしたいのかを伝えると良いでしょう。
前述した具体的なエピソードにちなんだ内容を自分の強みとして伝えることができれば、さらに好印象を与えることができます。
ただ漠然と入社したい意欲を伝えても、企業側への説得力に欠けます。
日ごろから、どういった働き方をしたいかや、どのような成果をあげたいかを自分の中で明確に整理しておくとイメージが伝わりやすく、印象の良いアピールができます。
【飲料メーカー志望動機】例文8選
ここまでの内容を参考に、具体的な志望動機の例文を紹介します。
先ほど解説した、飲料メーカーの4つの職種ごとに志望動機を載せていますので、ご自身で志望動機を作るときの参考にして、あなたらしい志望動機を完成させてください。
企画・開発①
私は身近な存在である、飲料から多くの人に健康を届けたいと考え貴社を志望しました。
大学では、食や飲料など人が摂取するものから、健康を維持する研究を行っていました。
そこでの研究では、体の健康は人が摂取するものから作られ、非常に大切であることを学び、これらを通して社会に貢献していきたいと考えるようになりました。
貴社は業界の中でも、早くから機能性飲料の開発に取り組み、昨今の健康ブームの火付け役でもあり、次々と新たな健康飲料の開発を行っています。
このような社会に大きなインパクトを与える会社の中で、企画、開発チームの一員となり、超高齢化社会を迎えようとしている日本の健康の一端を担う人材になりたいと考えています。
企画・開発②
私が貴社を志望する理由は、多様な飲料を通じて消費者に新たな価値を提供する企画・開発に携わりたいと考えたからです。
大学ではマーケティングを専攻し、消費者行動を基にした製品開発の重要性を学びました。
その中で、ゼミ活動の一環として、飲料市場のトレンドを分析し、新商品のアイデアを発表する機会がありました。
具体的には、健康志向の若年層をターゲットにしたフレーバー水の提案を行い、プレゼンが高く評価されました。
この経験から、商品のコンセプトを具体化し、それを市場に伝えるスキルを磨いてきました。
貴社は、革新的な商品を生み出し続けることで市場での存在感を確立していると感じています。
私はこれまでの学びを活かし、消費者のニーズを捉えた新商品の開発に貢献したいです。
また、トレンドを先取りする視点を持ちながら、貴社の商品企画において価値を提供したいと考えています。
エンジニア
私は貴社の最先端の生産設備に興味があり、貴社のエンジニアになりたく志望しました。
幼い頃より、機械や工具類に関心があり、仕組みを理解することが好きでした。
自動車整備士をしている、父の影響もあったと思います。
以前、テレビ番組で貴社の地方工場の工場見学企画の番組を拝見しました。
その番組は、設備の特徴を細かく説明する内容で、中でもペットボトルに飲料を詰める速さと正確さが際立って目を引きました。
担当の方が、この技術は当社オリジナルで、他社にもない技術です。と胸を張って伝えてくれたのが印象深かったです。
エンジニアの仕事は新たな技術を開発し、生産効率を高めることで企業に利益をもたらす素晴らしい職種だと考えています。
業界でも最先端を行く貴社の技術集団の一員として腕を磨き、企業に利益で貢献できるエンジニアになりたいと考えています。
事務
身近な存在である飲料を通して、多くの人に豊かさや潤いを提供できる仕事と考え貴社を志望しました。
私は大学時代、ボランティアサークルの代表を務めていました。
地域の介護施設などを訪問し、お手伝いなどを行うのが主な活動内容です。
代表を努めた当初は、他のメンバーのスケジュール調整が難しく、苦戦の連続でした。
半ばカリカリし始めた私に、施設のおじいさんが、これを飲んで気分転換しなさいと貴社ブランドの缶コーヒーを差し入れしてくださいました。
その時のホッとした気持ちは、今でも私の中に深く印象付いています。
この経験から、大きな幸せを与えてくれる、貴社のコーヒーを多くの人に広めたいとの意欲が高まりました。
貴社の商品を通して世の中に豊かさを提供することができると思っています。
営業①
私はお酒の持つ楽しさや、癒やしをたくさんの方々に広めたいと考え、多くの飲料メーカーの中でも特にこだわりを持って製造をしている貴社を志望しました。
このような考えを持ったきっかけは、大学時代の経験が大きく影響しています。
私は人と関わることが好きでしたので、学生時代は意識して一人旅を行うようにしていました。
見聞も広がり、貴重な経験を数多くすることができましたが、その際にお酒は大いに役立ちました。
すぐに距離も縮まり、多くの仲間と打ち解けることができました。
最近はコロナ禍の影響や若者のお酒離れと、ネガティブな話も耳にします。
私は持ち前のフットワークを生かして、お酒の持つ良さと、ポジティブなイメージを多くの方々に知ってもらい、企業の利益に貢献していきたいと考えています。
営業②
貴社を志望する理由は、貴社の商品をより多くの人に届ける役割を担い、販売拡大に貢献したいからです。
大学時代には、飲料メーカーでのインターンシップに参加し、小売店への提案営業を体験しました。
その際、店舗の陳列やプロモーションを工夫し、売上向上に繋げる活動を行いました。
たとえば、季節に合わせた販売戦略を提案し、商品の回転率が向上した際には、達成感を強く感じました。
この経験を通じて、顧客に寄り添い、ニーズを的確に捉えることの重要性を学びました。
貴社の商品は幅広い層から支持されており、営業部門の取り組みがその結果を支えていると考えます。
私は、提案力と行動力を活かして、顧客との信頼関係を築き、貴社の商品がさらに多くの人に選ばれるよう努力したいです。
さらに、顧客フィードバックを活用し、新しい市場を開拓するアイデアを提案できる営業を目指します。
製造
高品質な製品を安定して生産する製造現場で、貴社の信頼を支える役割を果たしたいという想いから、貴社を志望しています。
大学では工学部に所属し、生産技術や機械工学について学んできました。
その中で、製造ラインの効率化について研究し、無駄を削減するための工程改善をテーマにしたプロジェクトに参加しました。
特に、作業工程を見直すことで生産性が向上した成果を挙げた際には、ものづくりの重要性を改めて実感しました。
また、チームでの協力が成果を大きく左右することも学びました。
貴社の工場は最新設備を導入しており、高い生産能力を誇ると伺っています。
私はこれまで学んだ知識を活かし、生産工程のさらなる改善に取り組み、安定した製品供給に貢献したいです。
また、安全性と効率性を両立させた製造現場作りにも積極的に参加したいと考えています。
さらに、職場でのスキル共有を進め、生産現場全体のスキル向上に繋がる活動にも力を注ぎたいです。
生産管理・品質管理
私は品質にこだわる飲料メーカーとして信頼を築いてきた貴社の管理部門で、自分の能力を活かしたいと考え、貴社に応募しました。
大学では化学を専攻し、食品衛生に関する知識を学びました。
特に卒業研究では、食品の保存性向上に向けた添加物の分析を行い、安全性と品質維持のバランスを探る研究を行いました。
その過程で、品質管理の重要性とその影響の大きさを深く理解し、また、複数のデータを比較しながら最適な条件を見出す力も身につけました。
貴社は品質を第一に考え、消費者からの信頼を得ている企業であると認識しています。
入社できましたら、これまで培った分析力を活かし、製品の安全性と品質をさらに高める取り組みに貢献したいです。
また、トラブルを未然に防ぐ管理体制の強化にも尽力し、安定した生産を支える役割を果たしたいと考えています。
【飲料メーカー志望動機】企業別例文
ここでは、主要な飲料メーカー各社に対する志望動機の例文を紹介します。
企業ごとの特長や価値観を踏まえ、自分なりの視点で表現することが重要です。
サントリーホールディングス
貴社を志望した理由は、新しい挑戦を重ねながら、社会と調和する価値を創出している点に強く共感したからです。
私はゼミでブランド戦略を研究する中で、プレミアムモルツや天然水の事例に触れ、マーケティングと品質への姿勢の両立に惹かれました。
また、「やってみなはれ」という文化が、個人の自由な発想や失敗を恐れない行動を後押ししていることを知り、働く環境としても非常に魅力的に映りました。
学生時代は学園祭実行委員として新企画を提案し、困難の中でも仲間と共に形にしてきました。
その経験から、前例にとらわれず価値を創ることの喜びを実感しています。
入社後はブランド企画や営業を通じて、多様な人々の感性に寄り添いながら、新たな飲料体験を社会に届けていきたいと考えています。
コカコーラボトラーズジャパン
貴社を志望する理由は、製品の品質だけでなく、流通や営業の現場にまでこだわる姿勢に魅力を感じたからです。
私は経営学部に在籍し、特に流通戦略やサプライチェーンの構築について学んできました。
中でも、地域の自販機ネットワークを軸に、生活者のニーズに合わせた商品配置や販促活動を展開している点に注目してきました。
また、地域社会と密接に関わりながら、災害時の支援や環境対応を進める姿勢にも、企業としての責任感と誠実さを感じました。
学生時代はボランティア団体の活動で地域住民と関わる機会が多く、相手の声を丁寧に拾い、地道に信頼を築く力を培ってきました。
私はこの経験を活かし、貴社の営業や企画職で、生活者と最も近い距離で価値提供に取り組んでいきたいと考えています。
伊藤園
貴社に魅力を感じた理由は、日本茶という文化的財産を現代の価値観と結びつけ、新しい市場を切り拓いている姿勢に感銘を受けたからです。
私は食文化に関する研究を進めており、講義では伝統と革新の両立が日本企業に求められていることを学びました。
貴社は「お~いお茶」をはじめとする製品で、単なる飲料としてだけでなく、健康価値や環境配慮の側面も発信しており、その多層的なアプローチに魅力を感じています。
大学では地元特産品の魅力を発信する地域プロジェクトに携わり、伝統的なものに新しい価値を見出す難しさとやりがいを実感しました。
この経験を踏まえ、入社後は商品企画やプロモーションに関わりながら、国内外の人々に向けて日本の文化と健康価値を伝えていけるよう尽力したいです。
アサヒグループホールディングス
貴社を志望する理由は、多様なブランドを通じて人々の生活に豊かさと驚きを提供し続けている点に大きな魅力を感じたからです。
私はゼミでブランド価値の継続的な構築について学び、特にスーパードライやカルピスなど、長年にわたり愛され続ける貴社ブランドに深い関心を持ってきました。
また、グループとして食品や飲料だけでなく、健康や環境といった社会的課題にも積極的に挑んでいる姿勢に強く共感しています。
大学では海外留学を経験し、価値観の異なる人々と協働する中で、多様性を理解し受け入れる姿勢を身につけました。
この経験を活かし、国内外の消費者に向けたマーケティングや商品開発に携わり、人々の生活をより楽しく前向きなものに変えていける仕事に挑戦したいと考えています。
キリンホールディングス
貴社に強く惹かれた理由は、食品企業の枠を超え、科学や医療分野と連携しながら社会的価値を創出している点に深い感銘を受けたからです。
私は生命科学を専攻し、健康と日常生活をつなぐ商品開発の意義について関心を持ってきました。
貴社のプラズマ乳酸菌のように、研究成果を通じて生活者の健康維持に貢献する取り組みは、まさに自分が目指したい領域と重なります。
大学では学会発表を行う機会もあり、専門的な知識をわかりやすく伝える力を磨いてきました。
将来はその力を活かし、サイエンスとビジネスをつなぐ立場として、社会に広く価値を届けるブランドを育てていきたいと考えています。
サッポロホールディングス
貴社を志望する理由は、長く親しまれるブランドを軸にしながら、新規事業にも積極的に取り組み、変化を楽しむ姿勢を感じたからです。
大学では広告コミュニケーションを学び、消費者心理とブランドとの関係性を研究してきました。
貴社の「サッポロ黒ラベル」や「エビス」は、品質だけでなく、広告や販促を通じて時代と共に成長している点に非常に興味を持ちました。
また、飲料のみならず都市開発や文化事業などにも注力していることから、より広い視点で社会への価値提供に挑める環境だと感じています。
私は、ブランドと人々の感情をつなぐ役割を担いながら、長く愛される商品と新しい価値を両立させる取り組みに貢献したいと考えています。
ヤクルト
貴社を志望する理由は、健康という普遍的なテーマを、乳酸菌研究と販売の両面から支える一貫した取り組みに共感を覚えたからです。
私は大学で公衆衛生の観点から食品の役割について学び、予防医療の重要性を強く実感しました。
貴社の製品は単なる飲料にとどまらず、人々の日常生活に溶け込むかたちで健康価値を届けている点に魅力を感じています。
また、ヤクルトレディを中心とした対面販売の仕組みは、企業と生活者の信頼関係を築くモデルとして非常にユニークであり、地域社会への貢献度の高さを実感しています。
私は、製品開発や地域連携の分野で人々の暮らしに寄り添いながら、健康の輪を世界中に広げていけるような仕事をしていきたいと考えています。
【飲料メーカー志望動機】志望動機を書く際の注意点
飲料メーカーの志望動機を書く際には、誰にでも当てはまるような表現ではなく、企業や業界に対する理解を深めた上で、独自の視点を盛り込むことが重要です。
「飲料メーカーに共通する魅力」だけで終わらない
飲料メーカーの社会的価値を挙げるだけでは、説得力のある志望動機にはなりません。
「人々の暮らしを支えている」などの表現は幅広い業界に該当するため、飲料特有の特徴に触れることが大切です。
季節ごとの需要変化や嗜好品としての側面、健康志向との関わりといった視点を加えることで、より深い動機に昇華できます。
さらに、飲料が持つコミュニケーションツールとしての役割や、日常的に親しまれている点にも言及すると具体性が増します。
業界ならではの特性に踏み込む姿勢が、入念な準備を印象づけます。
「その企業ならではの特徴」に言及する
複数の企業が共通して取り組んでいる内容だけでは、動機に具体性が欠けてしまいます。
グローバル展開や業界大手という観点だけでなく、各企業の独自のブランド戦略や研究開発の取り組みにまで目を向けるようにしましょう。
事業内容や経営理念、販路の工夫などを深掘りすることで、自分の志望理由がその企業に特化したものになります。
また、実際の製品や広告から企業文化を読み取ることも有効です。
差別化された視点が、熱意の強さを明確に伝えることにつながります。
「商品が好き」は理由として浅くならないようにする
企業の製品が好きという気持ちは動機として出発点にはなりますが、それだけでは自己中心的な印象を与える恐れがあります。
「なぜその商品に惹かれたのか」「どんな価値があると感じたのか」といった背景まで掘り下げて語ることが求められます。
企業の理念や戦略と商品の特性を結びつけることで、消費者目線を越えた志望理由として説得力を持たせることができます。
さらに、その商品が持つ社会的意義や市場での独自性について触れると、より志望度の高さが伝わります。
「事業の幅広さ・挑戦姿勢」にも触れる
飲料業界では新しい市場や商品の開拓に力を入れており、挑戦を恐れない姿勢が重要視されています。
そのため、企業の風土や新規事業に対する積極性に共感していることを示すと、意欲的な姿勢が伝わりやすくなります。
挑戦を支える文化や仕組みに注目し、自身もその環境で成長したいという意欲を明確に伝えると効果的です。
また、失敗を恐れず挑む風土に自分がどう馴染めそうかを言語化することで、さらに説得力が高まります。
「自分がどのように貢献したいか」を明確にする
企業に対する思いだけでなく、入社後に自分がどのような形で活躍したいかを具体的に描くことが大切です。
自らの経験やスキルと企業の事業内容を結びつけることで、実現可能なビジョンとして伝えることができます。
配属されうる職種や業務領域を理解し、自分の強みがどのように価値を発揮できるのかを整理することが説得力を高める鍵となります。
さらに、その貢献が企業にどのような利益をもたらすかまで踏み込めると、印象はより強く残ります。
志望動機を添削してもらおう!
ここまで飲料メーカー向けの志望動機の作成方法を解説してきました。
内容が理解でき、納得のいく志望動機はできたでしょうか。
初めての経験のため、うまく書けているかも含めて、不安は尽きないと思います。
そんな時は、作成した志望動機を添削してみてはいかかでしょうか?
志望動機の添削の関しては下記の記事を参考にしてください。
また志望動機の添削だけではなく面接対策もできるので、積極的に活用していきましょう。
まとめ
飲料メーカーは希望者も多く、倍率の高い業界の一つです。
またトレンドの移り変わりが激しい面もあり、業界を始めとした企業の研究もしっかりと行っておく必要があります。
各メーカーにはそれぞれの得意とする分野や特徴の違いが明確にありますので、見極めをした上で、自分の特性と合わせ、企業が求める人物像を把握してから、志望動機を作成してください。
自己分析をしっかりと行い、他者との差別化ができる志望動機を作成しましょう。