HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
「就活で失敗したくない...。」
そんな思いがあるからこそ、エントリーシートで記載するガクチカのテーマを何にするか、非常に迷いますよね。
ガクチカのテーマは、どのように決めればいいのでしょうか。
今回は、ガクチカのテーマの選び方をポイントや例文を通して解説していきます。
この記事を読んでわかること
・ガクチカのテーマを選ぶポイント
・ガクチカの文章構成
・ガクチカを魅力的にするためのポイント
・ガクチカの例文にはどんなものがあるのか
この記事をおすすめしたい人
・就活を成功させたい人
・ガクチカのテーマに悩んでいる人
・魅力的なガクチカの書き方が分からない人
・ガクチカの例文が気になる人
【ガクチカのテーマ】ガクチカのテーマがないと感じる理由
「ガクチカのテーマがない...。
」
就活でエントリーシートを書く段階になって、そのように感じてしまう人もいるでしょう。
そもそも、ちゃんと毎日何かしらしていたはずなのに、そんなふうに感じてしまう理由はなんでしょうか。
ここからは、ガクチカのテーマがないと感じる3つの理由を紹介していきます。
輝かしいテーマにする必要があると感じているため
そもそもガクチカは、人それぞれ学生時代に力を入れていたことを記載すればいいのです。
「留学をしていました!」「インターンで営業成績1位でした!」など輝かしい経験や精製でなければ、評価されないと思ってしまいがちなのです。
しかし、このような輝かしい結果を書いた文章だけでは不十分なのです。
それまでどんな努力をしたか、何を得たのかなど、一歩ステップアップした内容を記載する必要があります。
逆に、失敗を乗り越えた経験や毎日コツコツ続けてきたことがあれば、ボランティア活動やアルバイトでも書くことができるのです。
複数のことをこなしてきたため
ガクチカのテーマがないと考えてしまうのは、複数のことをこなしてきたから、という場合もあります。
時間をしっかりとマネージメントし、アルバイト、ゼミ、サークル、学業の全てをこなしてきたことは、素晴らしいことでもあります。
しかし、ガクチカの面から見ると「全てが中途半端」と判断されかねません。
複数のことをこなしてきたことが事実であっても、その中でも特に頑張った分野について深く掘り下げる必要があるでしょう。
【ガクチカのテーマ】ガクチカは新しく作らなくても良い?
ガクチカのテーマを考えてみると、アルバイト、ゼミ、学業と、定番のガクチカしか思い浮かばない人もいるでしょう。
今からでも、就活のために新しくガクチカを作る必要があるのではないかと思ってしまうかもしれません。
しかし、就活を成功させるためだけに、ガクチカを新しく作る必要はないのです。
【ガクチカのテーマ】ガクチカテーマを選ぶ時のポイント
学生時代に自分はありきたりなことしかやってこなかった、と思いがちですが、それでもガクチカのテーマは選ぶことが可能です。
しかし、どのような点を重視して選べばいいのでしょうか。
ここからは、ガクチカテーマを選ぶ際の3つのポイントを紹介していきます。
ちなみに、学生が最も用いているテーマはアルバイトとなっています。
そんな現状も意識しつつ、テーマ選びのポイントを参考にしてみてください。
結果よりも過程を重視する
ガクチカテーマを選ぶ時には、結果よりも過程を重視して決定するのがポイントです。
どれぐらいの結果を残せたかで選んでしまいがちですが、企業の方は、「失敗から乗り越えた経験」を聞いていることが多いものなのです。
過程を聞くことで、その人の人柄や物事への取り組む姿勢が見えてきます。
しっかりと過程を語ることができるエピソードを選ぶようにしてみましょう。
過程の中で自分が成長できたのであれば、華やかな成果を語れなくても、評価してもらえるはずです。
数字を用いた文章にすることができるテーマ
ガクチカテーマを選ぶ際には、具体的に数字で残すことができるテーマにしましょう。
例えば、「陸上の試合で勝ちました」と伝えるよりも「陸上で1位になりました」、「2年連続で5番以内に入りました」と書いた方が、評価をしてもらいやすくなります。
また、数字を用いることで、成果を具体的にイメージしやすくなります。
逆に、いくらすごいことをやっていても、数字を使っていない曖昧な表現であると、「これは事実なのかな?」と思われることになりかねません。
企業に活かせられる内容があるテーマ
企業はガクチカを見ることで、その人が会社の戦力となるかどうかを見ていることもあります。
企業側はもちろん入社後に活躍できる人材を選びたいのです。
そのため、入社後企業に活かせる内容があるエピソードを書くことができればより効果的でしょう。
例えば、海外との取引を主に行う会社であれば、留学や海外ボランティアのエピソードは評価されるでしょう。
企業に活かせる内容のテーマを選ぶことで、その企業に合っていると評価してもらうことができます。
【ガクチカのテーマ】ガクチカの構成
ガクチカのテーマを選んだら、さっそくガクチカの内容を上手く伝えるためにはどうしたらいいか考えていきましょう。
以下のような構成でガクチカをまとめていくのがおすすめです。
・結論
・具体的なエピソード
・企業に貢献できること
ここからは、ガクチカの構成について、詳しく説明していきます。
結論
ガクチカを書く時には、構成を持たずにダラダラと書くのはやめましょう。
まずは、ガクチカの結論から書き始めてしまいます。
最初に結論を書いてしまう理由は、エピソードを読む人事の人に、より分かりやすくガクチカを伝えるためとなります。
例えば、「私は〇〇の資格取得を目指し、大学1年生から勉強をスタートし、大学3年生で取得しました。
」といったように冒頭を始めます。
冒頭に結論を持ってくることで、言いたいことが簡潔になり、続く文章も頭に入って気安くなります。
具体的なエピソード
結論の後には、苦労した過程、努力した過程、失敗のエピソードなどを書いていきます。
具体的なエピソードを書くことで、説得力が増すので、実際にあったエピソードを記載しましょう。
困難な課題があった場合には、自分なりに取った戦略や方向転換などを記載します。
過程を深掘りすることで課題解決能力の高さを示すことができます。
また過程が詳しいことで、「もっと詳しく聞きたい!」と思わせることができて、面接に繋がりやすくなります。
企業に貢献できること
ガクチカの記載の最後には、企業に貢献できることを書くことも忘れてはいけません。
人事が求めている人材は、入社後に活躍できると考えられる人物です。
企業に貢献できることを、しっかりとアピールすることで、次の面接へのステップに繋がると考えておきましょう。
例えば、「社会に出た後も、チームの一員としての自分の役割を考え、行動したい」など企業の中での自分がどう行動するかを記載すると良いでしょう。
リーダーシップやチャレンジ精神、モチベーションの高さをアピールすると、高評価を得ることができるはずです。
【ガクチカのテーマ】ガクチカを魅力的にするポイント
ガクチカをより良いものにするためには、いくつかのポイントがあります。
・時系列に沿って作成する
・WhyとHowに注目する
・客観的な意見を取り入れる
この3つのポイントを詳しく説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
時系列に沿って作成をする
ガクチカを書く際には、時系列にも気を配って、文章をまとめていきましょう。
おすすめなのは、「過去→未来」の話の順に説明をしていくことです。
時系列がバラバラで文章が書かれていると、どうしても話がまとまりづらくなってしまいます。
また読み手にとっても分かりづらく、話の内容が入ってこなくなりがちなので、注意が必要です。
ガクチカを文章化する前に、出来事を時系列に並べ、順を追って書いていくように心がけましょう。
WhyとHowに注目する
ガクチカの中で、過去のエピソードを説明する際にもポイントがあります。
エピソードを深堀りしていくためには、「なぜこうしたか?(Why)」「どのようにしたのか?(How)」を明確にしていくと良いでしょう。
例えば、留学をしたことを記載したいのであれば、「どうして留学することにしたか」、「どうしてその国を選んだか」、「どのようにして実現したか」といった内容を考えていくと、話に深みが出てきます。
また、因果関係がしっかりするので、論理的思考のできている文章だと評価してもらえるはずです。
客観的な意見を取り入れる
ガクチカは最終的に人事の人の手に渡りますが、その前に行っておくと良いのが、客観的な意見を取り入れることです。
そのためには、ガクチカをまとめたら、一度第三者に読んでもらうようにしましょう。
第三者に見てもらうことで、自分では考えもしなかった点に気がついてもらえる場合があります。
エピソードとしてよくわからないところ、もっと深掘りできそうなところを指摘してもらうと良いでしょう。
思いもよらないエピソードを発見できたり、誰が読んでも理解できる文章にまとめることができたりするメリットがあります。
【ガクチカのテーマ】ガクチカの例文
実際に、ガクチカの文章を作成する前に、ガクチカの例文を参考にみておきたいという人もいるでしょう。
ここでは、アルバイト、サークル、ゼミ、学業のガクチカの例を紹介します。
ぜひこれから作成するガクチカの参考にしてみてください。
①アルバイトのガクチカ
私は学生時代にカフェのアルバイトに打ち込み、最終的にカフェのバイトリーダーになった経験があります。
カフェのアルバイトは、大学1年生の頃に始めました。
当初は、学業との両立やカフェでの仕事を覚えるのが大変でした。
しかし、アルバイトを始めて1年後には、作業効率を2倍に上げることができるようになりました。
またその頃は、従業員同士のコミュニケーションに問題があったため、イベントや作業時の声かけを丁寧に行い、より密にコミュニケーションを取ることで、労働環境の改善を行いました。
大学生3年生の頃には、カフェのリーダーとして、アルバイトスタッフの育成、シフト管理、商品の検品や品出しといった業務も行うようになりました。
カフェのバイトリーダーとして、仕事の効率性を上げ、職場の雰囲気を改善できたことは、現在私の大きな自信となっております。
貴社に入った際には、問題点を迅速に発見し、解決に向けて主体的にできることを行い、貴社に貢献したいと考えております。
②サークルのガクチカ
私が学生時代に打ち込んだことは、サークル活動です。
サークル活動に力を入れた理由は、定期的に合宿活動の中で、普段は体験できないような非日常体験を経験し、新たな発想力を養うためです。
発想力を持つことで、様々なアイディアを提案する力が身につくと考えています。
3年生の時に行った合宿では、三日間の間に一日だけ雨が降ってしまったことがありました。
晴れの日程で予定を組んでいたため、早朝にサークルメンバーで会議を行いました。
結局、合宿前に候補に上がっていた、室内施設を利用することに決まり、無事に合宿を終えることができました。
雨が降ってしまった場合、「1日だけ自由行動」を選ぶこともできましたが、サークルメンバーで1日も無駄にせずに活動することが最善だと思い、そう行動しました。
貴社に入った際も、万が一の時に備えて準備を怠らず、必要な場合には新しいアイディアを提案しながら、どんな状況も諦めない姿勢で働いていきたいと思っています。
③ゼミのガクチカ
私が学生時代に打ち込んだのは、ゼミでの活動です。
このゼミの活動に力を入れた理由ですが、大学1年生・2年生の時に受けた〇〇教授の授業が非常に面白く、教授の元でゼミの活動を行いたいと思ったからです。
またゼミでのプレゼンを通して、プレゼン能力を養いたいと考えました。
3年生の前期にはゼミのプレゼン大会にも出場し、聞き手に伝わりやすいプレゼン方法や想定質問準備を徹底して行いました。
しかしプレゼン大会での結果は5位で、大変悔しい思いをしました。
3年生の後期では、プレゼンの準備時間を前期の倍に増やし、模擬プレゼン大会を設け、本番のプレゼン大会に向けて徹底的に準備を行いました。
何度も教授から問題を指摘してもらい、アドバイスをもらい、その都度改善を行ってきました。
その結果、プレゼン大会で1位を取ることができました。
企業に貢献したいことは、すぐに結果が出なくてもひたすら努力を続けて、目標を達成をすることです。
④学業のガクチカ
私が学生時代に打ち込んだのは、外国語学科英語科での学業で、学科内で最も高いGPAを獲得することができました。
私が学業に打ち込んだ理由は、コツコツと勉強を重ね、身につけた学問の知識を将来の仕事に活かしたいと考えたからです。
入学当初は、予習復習を欠かさずに行い、1日3〜4時間は自主的に学習をしていました。
しかし、良い成績を取ることができませんでした。
これは、テストに備えた準備を行なっていなかったことが問題だったのだと考えています。
以後、勉強する時にはテストを意識して暗記やまとめを行い、テスト前には勉強時間を5〜6時間設け、学習することにしました。
そのおかげで、2年間連続で好成績を取ることができるようになったのです。
この経験を通して、上手くいかないことがあっても、解決策を模索し、努力を続けることを学びました。
またコツコツと努力を重ねた後に成果が出ると、大きな達成感を味わうことができ、さらなるやりがいへのバネとなりました。
貴社に入った際は、課題を発見して、そのために努力し、結果的に改善をすることができると考えています。
まとめ
この記事では、魅力的なガクチカのテーマについてまとめてみました。
ガクチカのテーマは、輝かしい結果のない日常生活からでも十分に見つけることが可能です。
ガクチカのテーマを選ぶ際には、結果よりも大変だった過程や努力した過程を重視して選んでみてください。
また、結果、具体的なエピソード、企業に貢献できることの順番で、構成を考えてまとめると、説得力のあるガクチカになります。
さらに、時系列に沿って書くことや、「Why」や「How」という問いに答えながら文章を作っていくなどのポイントもポイントも大切です。
例文では、アルバイト、サークル、ゼミ、学業のガクチカについて紹介しました。
自分でも書けそうなガクチカのテーマがあったのではないでしょうか。
今回紹介したガクチカのポイントや例文を参考にし、実際に書き出してみてください。
自分のガクチカを一度文章にしてみることが、魅力的なガクチカを完成させるための一歩となります。