HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
学生時代に力を入れたこととして、営業インターンについてアピールしたいと考えている方、そもそもガクチカに書くことがないので、営業インターンに参加しようか検討している方も多いことでしょう。
そこで、今回は学生時代に力を入れたことを聞かれた際に営業のインターンについて伝えるポイントや書き方について詳しく紹介していきます。
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【営業インターンをガクチカに】ガクチカとは?
ガクチカを作成する前に、そもそもガクチカとは何なのか定義を明確にしておく必要があります。
ガクチカとは就活用語であり、「学生時代に力を入れたこと」です。
学生時代とは大学生、もしくは専門学校生時代のことを指します。
基本的に最終学歴において最後に通っていた学校においてどのようなことに力を入れたのかについて説明するのが良いとされています。
特に大学生が就活を行う際に高校時代の部活などの題材を書くのはデメリットが大きいです。
確かにコロナ禍に置いて、これと言って学生時代に力を入れたことがない学生が多いことも企業の採用担当者は理解しています。
しかし、その中でも「工夫してできることはあったはず」とも思われることでしょう。
大学生活の中で何もしていないと思われてしまわないためにも、しっかりとガクチカを作成していく必要があるのです。
ガクチカは成果より過程を重視する
ガクチカは自己PRと混同されがちですが、成果や結果よりも家庭を重視する傾向にあります。
例えば3ヶ月間、あなたがアメリカに留学へ行った場合、留学に行った事実よりも何を目的にアメリカに留学したのか、目的を成し遂げるためにどのような行動をしたのかが重要視されます。
また、どのような困難に遭遇したのか、それをどのように乗り越えたのか、最終的にどのような学びがあったのかなどについても述べられると良いでしょう。
その他にもバイトリーダーになった人ならば、バイトリーダーになった事実よりも、「店の売上を伸ばすための行動を常に行った」という説明をした方がガクチカの評価が高まります。
つまり結果ではなく過程が重要視されるので、あなたがガクチカに取り組んだ理由について積極的に述べると良いでしょう。
【営業インターンをガクチカに】企業の意図が知りたい!
ガクチカを作成する前に企業の意図について理解しておくのも非常に重要なポイントです。
相手の立場になって考えてみて、どのような書き方をすればより魅力を感じてもらえるのか、念頭に置いた上で作成することでより魅力的なガクチカを作成できるはずです。
1.モチベーションのありかはどこか
多くの企業は学生時代に力を入れたことを通して、あなたのモチベーションや行動の動機、源泉となるものが何なのかについて知りたいと考えています。
ガクチカの多くは取り組みの源泉と通じる部分があり、ガクチカについて質問することでモチベーションがどこから来るのか確認することができるのです。
また、ガクチカのエピソードの取り組みにおけるモチベーションを知ることで、仕事におけるモチベーションなどについても知ることができるでしょう。
モチベーションが人のためなのか、自分の成長のためなのかを理解することで、企業とどの程度マッチングしているかも確認することができるため、多くの企業はガクチカを聞いているのです。
2.取り組みへの姿勢を見たい
取り組みに対しての姿勢を確認したいというのも、多くの企業がガクチカを聞いてくる理由の一つです。
就活生の思考や行動の過程を確認することを通して、就活生の人柄や大切にする価値観を知ろうとしているのです。
つまり、これは裏を返すならば輝かしい成果をアピールする必要はないという意味でもあります。
最も重要なのは自分が努力をできること、取り組みを続けられることをアピールすることです。
これにより「こんな人材が欲しい」「この人と働きたい」と企業の採用担当者に思わせることができれば、一気に内定が近づくことでしょう。
3.即戦力になるか
ガクチカを聞くことを通して、その就活生が即戦力となりえるかというのも多くの企業が確認しているポイントの一つです。
ガクチカの取り組みにおいてPDCAサイクルや仮説を立てること、批判的思考などのビジネスにおいて必要となる考え方を実践できている人は有能であり、即戦力になる可能性が高いです。
たとえ学生生活とは向き合う人物や扱う対象が異なっていたとしても、入社後すぐにその思考力を発揮してくれるだろうと期待されるのです。
特に専門職採用の場合、ガクチカのエピソードと入社後の仕事内容が似ていて、また同じ分野であれば、入社後、結果を出すまでに時間がかからないと評価されます。
研修には時間や費用と労力がかかっているので、それらを削減できるとも考えられ、より採用したいと考えられるのです。
4.入社意欲はあるか
そもそも入社に対する意欲があるか、というのもガクチカを通して企業が確認したいと思っているポイントの一つです。
ガクチカにおいては自社にマッチングする人物かどうかを確認しており、例えばチャレンジ精神豊富な人を求める企業のガクチカにおいて慎重さをアピールする場合、ミスマッチとなることが多いです。
もし採用しても早期離職につながると判断され、採用したくないと考えられてしまいます。
志望度の高い就活生は企業の将来のビジョンや求める人物像などについて企業分析や企業理解を深く行っている傾向にあります。
よって、筋の通ったガクチカを作成している人は入社意欲が高いとみなされるのです。
5.「伝える力」があるか
社会人としてある程度の文章を作成する能力やコミュニケーション能力は必須です。
ガクチカを通して、これらの能力があるか確認している企業は多いと言えるでしょう。
ガクチカにはESと面接で話す際の2つ、実践の場面があります。
ESにおいては誤字脱字がないか、内容は適切か、最低限の文章力があるかなどについて確認されていることが多いです。
一方、面接においては伝える声の大きさや表情、滑舌など、相手に物事を話す際にわかりやすく説明する能力があるか、会話を成り立たせることができるかについて確認されています。
このように、伝える力は全ての企業において必要とされているので、積極的にアピールしたいポイントの一つです。
【営業インターンをガクチカに】営業インターンは最強のガクチカのテーマ!その理由は...
営業インターンは学生時代に力を入れた際のことのテーマとして最も有力なものの一つです。
その理由には大きく分けて5つあるので、それぞれ一緒に確認していきましょう。
1.差別化しやすい
営業のインターンに取り組んでいる就活生が少ない分、差別化しやすいのが大きなメリットの一つです。
業務経験をアピールするガクチカとしてはアルバイトをテーマに作成する人が多いですが、営業インターンをテーマにできる人はあまり多くありません。
アルバイトはマニュアルがあり、それに沿った行動が求められます。
一方でインターンはキャリア形成の一環という側面が強いので、キャリアにつながる仕事を任されることが多いです。
アルバイトよりも難しい業務を任されることが多く、プログラムによっては社会人2年目から3年目程度にならないと任されて任せてもらえないような仕事を任されることもあります。
バイトではマニュアル通りの行動が求められますが、インターンでは成果を出す行動が求められるので、より強いアピールとなりやすいのです。
2.業務経験は即戦力とみなされる
業務経験は即戦力とみなされる傾向が強いというのも、営業インターンをガクチカの題材にしやすい理由の一つです。
営業インターンにおいては実際にセールスを行います。
つまり実地経験が豊富であるということであり、即戦力として働いてくれる可能性が高いと多くの企業が評価する傾向にあります。
確かに志望する企業の商材とは扱っているものが異なるかもしれませんが、基本的なセールスの考え方や型というものは同じです。
学生時代に営業インターンに参加しており、業務経験があり、成果を出したことがある人材は入社してから早い段階で成果を残してくれる可能性が高いと信頼される傾向にあります。
3.ビジネススキルのアピール可能
インターンというものはアルバイトやサークルなどといったガクチカのテーマなど、ガクチカに多く利用されるテーマと比べて入社後に活かせるスキルを身につけられるものなので、ビジネススキルをアピールできます。
実際の社員が任せられる業務を担うことが多いので、パソコンのスキルやメールや言葉遣いなどの、基本的なビジネスマナーを身につけることもできます。
その他にも責任感や自己管理能力など社会人に必要なスキルを学生時代に社会人を疑似体験することにより身につけることができる素晴らしい経験なので、他のガクチカよりも印象が良いとされているのです。
4.学びが多い
ここまで話してきた内容と重なっている部分も多いですが、営業インターンを積むことにより、さまざまなことを学べるというのもガクチカの題材にしやすい理由の一つです。
ガクチカは成果よりも過程が重視されており、ガクチカの文章や面接においてはこの過程の中でどのようなことを学んだのかについて詳しく伝える必要があります。
他のテーマよりも得られるスキルや学びが多く、失敗を経験することも多いとされているのがインターンです。
よって、ガクチカにおいてインターン経験をアピールするということで、さまざまな経験についてアピールすることができますし、面接の際も答えやすいことでしょう。
5.数字などの具体的な内容が話しやすい
数あるインターンの中でも営業の業務は具体的な数字について述べやすいのも印象が良い理由の一つです。
営業においては成約の件数や、何回電話をかけたか、成約率などについても数字で表せることが多いです。
よって、具体性や信憑性を盛り込むことができ、あなたがどのくらい有能な人物なのか、どのようなことに熱心に取り組んできたのか伝わりやすくなります。
志望動機や自己PRなどのESにおいては定量的で、誰が読んでも分かりやすい文章を書く必要があるので、数字など具体的な内容が話しやすい営業インターンはアピールにぴったりと言えるでしょう。
【営業インターンをガクチカに】短期より長期が強い!
皆さん想像ができていることでしょうが、営業インターンは短期のものよりも長期のものの方がアピールしやすいです。
残念ながら短期インターンの場合はアピールできることがあまり多くないので、短期と長期、両方経験している方は長期の方をアピールした方が良いでしょう。
よって、まだインターンに参加していない方は可能な限り長期のものを選ぶべきです。
なぜならば長期インターンの方が長く業務に取り組むことになり、業務の流れを一通り経験していることが多いからです。
プロジェクトに深く関与する機会も増え、単に業務を体験するというレベルを超えて実際に責任を持った仕事を任されることが多くなります。
このような過程であらゆる業務における実践的な能力を身につけることができ、さまざまなスキルをアピールできるでしょう。
【営業インターンをガクチカに】始めるときの注意点
営業インターンを題材にしたガクチカを作成するために営業のインターンに取り組もうと考えている方へ伝えたい注意点について、いくつか紹介していきます。
これらの点を踏まえて営業インターンに参加することで、より学生生活を充実したものにした上で、企業の採用担当者に良い印象を与えられることでしょう。
また、すでに営業インターンに参加したという方はこの部分を飛ばしても構いません。
覚悟が必要〜社員と一緒に働く〜
今回の題材は営業ですが、職務に関わらず、インターンに参加する際はある程度の覚悟が必要であることを忘れてはいけません。
なぜならば、あなたは一定の期間その企業の社員として働くことになるからです。
アルバイトとは違い、仕事内容や求められる質、普段の振る舞いはもちろん、全てにおいて学生の領域ではなく社会人の領域でこなす必要があるからです。
指摘のされ方やタスク処理、ノルマの達成など、体力的にも精神的にも初めてインターンをする人からするときついと感じることも多いでしょう。
よって、あらかじめ覚悟を持って参加する必要があります。
両立は難しい〜体が資本〜
インターンは学生生活と両立することが必要になるので、体調を崩さないようにしましょう。
インターンは勉強することが目的ではありますが、実際に取り組むのは社員と同じ業務です。
体力が必要になることも多いでしょう。
特に慣れないことを継続しなければならない環境に身を置くと体調を崩すのはもちろんのこと、精神的に不安定になってしまう人も多いです。
営業の場合、いざ始めてみると向いていないと感じる方や、なかなか成約を取れずに自己嫌悪に落ちる人も多いです。
よって、心身ともに健康なまま進められるよう、体調管理には気をつけましょう。
本業は学業〜留年したら元も子もない〜
インターンに参加するにあたって、本業は学業であるということを忘れてはいけません。
確かに営業インターンのように意気込みが必要で、チャレンジングなことを始める人ほど、インターンの業務に責任感と緊張感を持って働くことが多いです。
それは素晴らしいことではあるのですが、大学の授業よりもインターンを優先してしまい、単位を落としてしまっては意味がありません。
就活に力を入れることができたとしても、留年してしまって卒業できなければ、結局相手の企業を1年待たせることになってしまう、または内定を取り消されてしまい、元も子もないので、学業優先で取り組みましょう。
厳しいと思ったらテーマを見直そう!
ここまで読んできて、「自分には営業インターンが向いていないかもしれない」「体力的にきつそうだし、他のことをアピールしようかな」と思う方も多いでしょう。
このようなことを感じた場合は、別のテーマをアピールするのも選択肢の一つです。
営業のインターンに参加したからといって、最高のガクチカを作成できるというわけでもないのです。
インターンを「しただけ」ではガクチカになりません。
あくまでも過程や学びが重要なので、ストレスしか感じずに「早く終われ」と思いながら乗り越えるインターンには何の意味もありません。
これまでアルバイトや学業、ボランティアなど、自分が自信を持って伝えられる経験をしてきたならば、特に無理をして営業インターンに参加する必要はありません。
ガクチカを作成する方法についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひ確認してみてください。
【営業インターンをガクチカに】営業の種類
営業インターンに参加する前に営業の種類はどのようなものがあるのかについても知っておくと良いでしょう。
あらかじめ前提知識として覚えておくと心構えができます。
また、前提知識を持って取り組んでいることが相手に伝われば、インターンに熱心な学生であるとみなされ、より目をかけてもらえる可能性も高まるので、簡単に確認していきましょう。
個人営業
個人営業や一般の消費者や個人顧客を対象とした営業活動のことを指します。
個人営業では顧客のニーズを深く理解し、個々の顧客にあった製品やサービスを提案することが非常に重要であるとされています。
個人営業においては顧客の感情やそれぞれのライフスタイルなどが購買の決定に大きく影響するとされているので、信頼関係を構築することが最も重要であると言えるでしょう。
営業職においては、いずれも信頼関係を構築することが重要であるとされていますが、個人営業の場合は特にその側面が強いです。
信頼関係を構築するために相手の話をしっかりと聞き、どのようなニーズを持っているのかについて確認しつつ業務を行うと良いでしょう。
法人営業
法人営業は企業や団体などの法人の顧客を対象とした営業の業務です。
法人営業においては顧客の企業のビジネスモデルや業界の動向などをしっかりと把握した上で業務に取り組む必要があります。
その業界の課題解決や価値の創造に貢献できる製品、サービスを提案するために、ありとあらゆることを調べた上で商談に取り組む必要があると言えるでしょう。
個人の営業よりも比較的長期的な関係となることが多いです。
よって、継続的な打ち合わせや商談を行うことにより、信頼関係をさらに強固なものとしていくと良いでしょう。
新規営業
新規営業は文字通り、まだ取引をしていない新しい顧客を対象とした営業です。
自社の商品やサービスを提案販売する営業活動のことを指します。
新しい顧客を開拓することで企業の成長や収益の向上に直結するため、非常に重要視されている役割の一つです。
ただ顧客に会って商品を提案するだけでなく、ターゲット市場は何なのか特定したり、潜在顧客をリストアップしたりすることも重要です。
見込み客とどのように商談の場を設けるかなどについても能力が必要とされることでしょう。
新規営業は成約できる確率が低いですが、企業にとって顧客の基盤を広げる上で必要に重要です。
これまでの学生生活で身につけたコミュニケーションスキルや説得力、粘り強さなどを発揮して、一つでも多くの案件を獲得できるように取り組むと良いでしょう。
ルート営業
ルート営業は既存の顧客リストに基づいて定期的に顧客を訪問して関係を維持・改善するために行う営業の手法です。
メインの目的は顧客との長期的な関係構築にあり、信頼性を高めることで顧客と長く関係を築くことはもちろんのこと、他の顧客を紹介してくれる可能性もあります。
定期的に顧客のニーズや問題点などをチェックしながら製品やサービスの更新情報や新しい提案を顧客に提供するのがメインの業務です。
顧客が直面する問題を解決することで価値を提供する必要があり、これにより顧客満足度を高めることが重視される仕事です。
イチから関係を築く必要こそありませんが、これまで築かれてきた関係をさらに高めるためにさまざまな工夫を凝らす必要のある仕事の一つです。
【営業インターンをガクチカに】営業してみて合わないなと思った方へ
いざ営業インターンに参加してみたものの自分が営業職に向いていないと感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし、インターンの経験は全く無駄になるものではありません。
営業インターン経験をどのようにガクチカに活かしていけば良いのかについて詳しく紹介していきます。
経験から得た学びはガクチカになる!
営業職志望でなくても、営業インターンの経験はガクチカとして伝えることが可能です。
顧客と話すことで強化されるコミュニケーション能力や自社商材の良さを務めるためのプレゼンテーション能力は、どのような仕事においても非常に重視される傾向にあります。
また、顧客のニーズとネックを引き出すためのヒアリング力はもちろんのこと、目標達成のため細かな設計をする能力なども多くの仕事において必要とされています。
また、自身の課題や目標や課題のための情報収集力など営業経験からはさまざまな強みを得ることが可能なので、素晴らしい経験であると言えます。
マーケティング職や事務職などは特に志望しやすいでしょう。
例えば、顧客のニーズとネックを引き出すためのヒアリング力をアピールする際は人事としてミスマッチが起きないように丁寧にヒアリングし、ネックも回収し、承諾後自体や離脱、保留改善に貢献できることでしょう。
そもそもインターンに参加している学生の数自体がそこまで多くないので、積極的にアピールができるはずです。
【営業インターンをガクチカに】営業インターンをガクチカにする際のポイント
ここまで営業インターンを通してどのようなスキルが身につくのか、企業がそもそもどのような意図でガクチカを聞いているかなど、ありとあらゆる観点から考えて詳しく紹介してきました。
続いては営業インターンをガクチカにする際のポイントについて詳しく紹介していきます。
下記の4点を参考にした上でガクチカを作成してみてください。
数字など定量化されたものを組み込む
数字など定量化されたものを組み込むことは営業経験をガクチカでアピールする際に非常に重要であると言えるでしょう。
営業インターンはアルバイトやサークルと違い、半ば社員として働いた経験があるということです。
つまり定量化しやすいですし、それを伝えることで話に具体性や信憑性を増すことにもつながります。
ただし、固有名詞などは面接官が初めて聞いてもわかるように噛み砕くことや、他の表現を使うことが重要です。
ビジネススキル<人柄・価値観
ビジネススキルをアピールすることも重要ではあるのですが、それ以上に人柄や価値観が伝わるような文章を作成することが、営業インターン経験をガクチカでアピールする際において重要に重要なポイントの一つです。
例えば、ヒアリング力がずば抜けている人材よりも、相手の立場や感情を読み取ることを普段から意識している人の方が一緒に働きたいと思わせることができるはずです。
ビジネススキルを前面に出してアピールしても、社会人の面接官からすればまだアマチュアであることには変わりありません。
よって、スキルをアピールするのも悪くありませんが、限られた文字数の中では人柄や価値観を先に押し出していくことが重要です。
伝えたいことをピンポイントで深く伝える
伝えたいことをピンポイントで深く伝えることも、営業インターン経験をアピールするにおいて非常に重要なポイントの一つであると言えるでしょう。
「案件の取得率1位を維持し続けた」「PDCAサイクルを回し続けた」「フィードバックをもらうことを徹底した」など、目標達成に向けた行動においてもさまざまなものがあります。
しかし、時間や文字数は限られているので、面接官が深掘りしたいと思うようなエピソードまたは自分に自信のあるエピソードに絞るようにしましょう。
これにより、あなたが伝えたいポイントをよりピンポイントで分かりやすく伝えられるようになります。
なぜ営業インターンを始めたかも伝える
そもそも、どのような動機を持って営業のインターンを始めたのかについても詳しく説明していく必要があります。
ガクチカにどのようなモチベーションを持って取り組むことかどうか伝われば、あなたがどのような動機を持って仕事に取り組むかや行動力があるかなどについて確認することができます。
この際、「就活に使うネタがないから」「誰かに言われたから」などと説明してしまうと、モチベーションが低く行動力のない人物であると考えられてしまう可能性もあります。
自分が営業インターンを始めた理由については嘘をつく必要こそありませんが、企業が良い印象を持ってもらえるような理由を説明する必要はあります。
【営業インターンをガクチカへ】ガクチカの構成〜PREP法〜
ガクチカの構成についてここから詳しく紹介していきます。
ガクチカの構成においてはPREP法がおすすめです。
簡潔に物事を説明することができ、それぞれの内容がわかりやすいため、ぜひ本記事でマスターしてください。
Point-結論-
まずは一言、結論を述べていきます。
「私が学生時代に力を入れたことは〇〇です。
」などと述べると良いでしょう。
先に結論を簡単に述べることで、企業の採用担当者があなたの結論を念頭に置いた上で文章を読むことができます。
特に複数のガクチカを読む担当者の場合、全ての文章を隅から隅まで読むことはできないので、あらかじめ分かりやすい文章を作成する必要があります。
Reason-理由・背景-
続いて結論を述べたら、あなたがなぜ営業インターンに取り組んだのか、詳しい理由や背景について詳しく説明していく必要があります。
これにより、あなたがガクチカに取り組んだ理由を納得をもって説明することができます。
また、この際にどのようなモチベーションを持って取り組んだか、どのようなスキルを身につけるために取り組んだかについて説明できると、なお良い印象を与えられるはずです。
Example-具体的な例・詳細-
続いて、インターンにおいて具体的にどのようなことに取り組んだのか、詳しく説明していきましょう。
エピソードを用いて詳しく説明することで、あなたのことを知らない企業の採用担当者も内容を理解しやすくなるはずです。
5W1Hを踏まえた上で、分かりやすく、あなたがどのようなことに熱心に取り組んだのかわかる文章を作成していきましょう。
ここにどれだけ力を入れられるかによって、ガクチカのクオリティは大きく異なってきます。
Point-再び結論-
エピソードを述べたら最後に再び結論を述べることが重要です。
この部分ではガクチカを通してどのようなスキルを身につけたのかについても述べられると良いでしょう。
そして、そのスキルを用いて企業にどのように貢献するのか説明できれば、より良い印象を与えられるはずです。
あなたがガクチカを通して身につけた能力を積極的にアピールしつつ、実際に企業に就職するイメージを持っていることをアピールしていきましょう。
【営業インターンをガクチカへ】営業インターンの例文集
ここまでガクチカの定義、企業がガクチカを聞く理由、営業員インターンがおすすめな理由や営業インターンを始める時の注意点、さらには営業という業務の種類や営業インターンをガクチカにする際のポイントまで、徹底的に紹介してきました。
ガクチカを営業インターンにする際のポイントについては完璧に理解することができたでしょう。
最後に本記事の内容を踏まえた例文を紹介していきます。
本記事のおさらいの意味でも、一つひとつ確認していきましょう。
1.【営業職志望】テレアポインターンの例文
学生時代に最も力を入れたのは、ビジネススキルの実践的な習得を目指して挑んだ企業向けフィールドセールスのインターンシップです。
単なる理論学習ではなく、実際のビジネスシーンでの経験を通じて学びたいと考え、消費者向けではなく企業向け(to B)の営業に特化しました。
このインターンでは、新規顧客を獲得し、商談へと繋ぐ一連のプロセスを一貫して担当しました。
顧客リストの作成から電話でのアポイント取り(テレアポ)に至るまで、全工程を自らの手で行い、上司のチェックを受けながらも、基本的には独立して業務を遂行しました。
この経験から、各企業に対する深い愛着と強い責任感を持ってセールス活動に臨むことができました。
特に、フィールドセールスへの商談を無駄にしないよう、顧客の関心を高め、リスクを最小限に抑えることに焦点を当てました。
PDCAサイクルを他のインターン生よりも迅速に回し、継続的な改善を図りました。
このプロセスを通じて、始めは社員に劣っていたものの、泥臭い努力と継続する力を養い、最終的にはインターン生の中で最も多くの成果を上げることができました。
この経験で培ったヒヤリング力を活かし、就活という人生における重要なイベントに臨む就活生と企業の採用成功に貢献したいと考えています。
2.【人事部志望】テレアポインターンの例文
学生時代に特に力を入れたのは、ビジネスで活用できるコミュニケーションスキルを学び、同時に自分に営業職が合っているかを探るためのテレアポインターンでした。
このインターンでは、セールスのトークスキルを磨くことに加えて、特にヒヤリングの技術に重点を置きました。
顧客の現状を把握し、ニーズや課題を明確にすること、そしてそれらに対して自社の商材がどのようにマッチするかを理解し、伝えることを重視しました。
私のアプローチは、通話時間が長くなる傾向にありましたが、顧客一人ひとりと徹底的に寄り添うスタイルで、約80%の高い取得率を維持し、キャンセル率を15%に抑える成果を上げました。
ただ単に契約を取ることだけでなく、顧客の満足度を高め、自社商材とのミスマッチを防ぐことにも繋がりました。
顧客の真のニーズを理解し、それに応えることの重要性を深く学びました。
この経験を通じて培ったヒヤリング力と顧客に寄り添うことの大切さへの理解を、人事職にも役立てる所存です。
就活生が抱える不安や疑問に対して、企業側がどのように応えるべきかを理解し、双方にとって最適なマッチングを促すために活用していきたいと考えています。
3.【営業職志望】インサイドセールスの例文
学生時代に特に力を入れた活動は、企業に電話をかけ、新規顧客をフィールドセールスに繋げるインターンシップでした。
私は実践的なビジネススキルを身につけるため、to Cではなく、to Bの営業に挑戦しました。
このインターンシップでは、顧客リストの作成からテレマーケティングまでの一連のプロセスを独立して担当し、各企業に対して深い愛着と責任感を持って取り組みました。
フィールドセールスへの商談をスムーズに繋げるため、私は顧客の反応を敏感に捉え、リスクを最小限に抑える戦略に焦点を当てました。
私は同じインターン生よりも速くPDCAサイクルを回し、継続的な改善を実現し、このインターン生の中で最多の商談取得件数を記録することができました。
この経験を通じて、私は初期の段階では社員に劣ることもありましたが、PDCAサイクルを地道に回すことで、困難に立ち向かい乗り越える力を養いました。
私はこのインターンシップを通じて得た経験と学びを活かし、貴社の業務においても貢献したいと考えています。
4.【マーケティング志望】インサイドセールスの例文
学生時代、私が最も力を入れたのは企業への電話を通じて新規顧客を商談に繋ぐインターンシップでした。
この経験を通じて、ビジネススキルと社会人としての思考を身に付けることを目指しました。
インターンシップでは、リスト作成からテレアポまでの全過程を担当しました。
各企業に対して一つひとつ丁寧にアプローチすることで、愛着と責任感を持ったセールス活動を実践しました。
私は、1件ごとの成約率を高めるために、業務時間外にも企業分析と自社製品の分析に力を注ぎました。
この徹底した準備により、電話をかける際には、対象となる企業の事業内容やニーズを深く理解し、その企業の選考を受けることができるレベルの知識を身につけてセールスに臨むことができました。
このインターンシップを通じて、特に分析力とコミットメント力を大きく向上させることができました。
この経験を通して磨いた分析力を用いて、貴社の売上向上に直接貢献する戦略を立案し、実行に移したいと思っています。
5.【営業職志望】フィールドセールスの例文
学生時代に最も力を注いだのは、オンラインで企業と商談を行うインターンシップです。
新卒からの成果を出すために、セールス力を高めることに注力しました。
このインターンでは、商談に繋いでくれた仲間に対する責任感を持ち、全ての商談に対して全力を注ぎました。
私は単にニーズや課題の把握、自社製品とのマッチングに留まらず、「自分自身を売る」ことの重要性にも着目しました。
このアプローチにより、「〇〇(私の苗字)だからこそ契約に至った」と評価される案件を数多く作り出しました。
また、清潔感ある外見や適切な言葉遣いといった基本的なマナーの徹底にも努めました。
私はただ単に商談を進めるのではなく、本気で顧客の課題に向き合い、最適な解決策を提案することで、高い成果を上げることができました。
このインターンシップを通じて、私は責任感と熱量を持って物事に取り組むことの大切さを学びました。
私はこれらの経験を活かし、将来的にはチームやプロジェクトをリードし、貴社全体の目標達成に貢献できるような人材になりたいと考えています。
6.【事務職志望】フィールドセールスの例文
学生時代に力を入れたのは、オンラインで企業と商談を行うインターンシップです。
私は個々の成果を追求するよりも、チームや他の部署と協力して仕事を進める環境に魅力を感じていました。
フィールドセールスの前線で活動するだけでなく、インサイドセールスの運営や、商談成立後のカスタマーサクセスに至るまでの業務フローを深く理解する機会がありました。
この経験から、企業が利益を得るためのプロセス全体と、それを支える組織の動きを広い視点で捉える能力を養うことができました。
特に、異なる部署間の協力がいかに重要であるか、そしてそれぞれの役割が全体の成果にどのように貢献しているかを理解することができました。
このような全体を俯瞰して見る力と、チーム内外の協力を促進する経験を活かし、事務職に就きたいと考えています。
インターンシップで得た知見を活かし、貴社においても組織の円滑な運営と目標達成に貢献できると確信しています。
【営業インターンをガクチカに】
本記事では営業インターンをガクチカにする際のポイントや注意点、メリットなどを徹底的に紹介してきました。
本記事を通して営業インターンをガクチカにすることについては「わからないことは無い」ほど理解できたはずです。
しかし、いざガクチカを書くとなると、なかなか作成できない人も多いでしょう。
そういった際は何度も本記事を見返して不明点を明らかにしつつ、企業の採用担当者に良い印象を与えられる文章を作成していきましょう。