【例文5選】ガクチカで売上向上に貢献したことをアピール!注意点やポイントを徹底解説

【例文5選】ガクチカで売上向上に貢献したことをアピール!注意点やポイントを徹底解説

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

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はじめに

売上貢献に関する経験は、ガクチカの中でも特に実践的で、評価されやすいテーマの一つです。

企業は、成果そのものよりも「どんな課題にどう向き合い、どのように行動したのか」を重視しています。

再現性のある力をどう表現するかが、評価の分かれ目になります。

この記事では、構成のポイントやNG例、実際の成功エピソードをもとに、売上貢献型ガクチカの書き方を詳しく解説します。

【ガクチカで売上貢献】学生時代に力を入れたこととは?

「ガクチカ」とは、「学生時代に力を入れたこと」の略称であり、新卒採用の面接やエントリーシートでは定番の質問です。

一般的に「学生時代」とは大学生・専門学生時代を指し、高校卒業後すぐに就職する場合は高校時代が対象となります。

大学生の就活生が高校時代の部活動などを中心に語ると、直近の学生生活での取り組みが見えず、印象が薄れるリスクがあります。

特にコロナ禍で活動が制限されていた事情は選考担当者も理解していますが、それでもなお、限られた状況で「どのように工夫し、どのように考えて行動したか」が問われます。

ガクチカは内容の大きさではなく、取り組み方と姿勢に価値が置かれます。

大学生活で何もしていないと思われないためにも、小さな経験でも自分なりに掘り下げて整理し、学びや行動の変化を伝えることが大切です。

ガクチカと自己PRの違い

ガクチカと自己PRは混同されがちですが、それぞれ企業が見ているポイントは異なります。

自己PRは、自分の持つ強みや能力を明確にし、それをどのように仕事に活かせるかを示すためのものです。

そのため、業務への適性や再現性、職場での貢献イメージを具体的に伝えることが求められます。

一方で、ガクチカは「どんな経験を通して、どんなことを考え、どう行動したか」を軸にして、その人の人柄や価値観、課題への向き合い方を見極めるための質問です。

【ガクチカで売上貢献】人事が見ている4つのポイント

「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」は、新卒採用において必ず聞かれる定番の質問です。

その中でも、売上向上や業績改善に関する取り組みは特に注目を集めやすく、アピール次第で大きな評価につながります。

ここでは、売上貢献型のガクチカにおいて人事が注目する4つの視点について詳しく解説します。

①モチベーションの源泉

企業がガクチカを見る際、まず重視するのは「なぜその取り組みを始めたのか」という動機の部分です。

売上に貢献したエピソードであっても、動機が「自分の成長のため」なのか「誰かのために役に立ちたい」という想いなのかで、働くうえでのモチベーションの種類が見えてきます。

人事担当者は、この動機をもとに「入社後も継続して努力できるタイプか」「仕事でのやる気の源泉は何か」を見極めようとしています。

また、企業側の価値観と学生側のモチベーションが一致しているかも重要です。

動機が共感できるものであれば、入社後の活躍も期待されます。

②価値観

売上貢献のガクチカで評価されるのは、単なる成果ではなく、それに至るまでの思考や姿勢から見える「価値観」です。

どんなことを大切にして行動していたのか、失敗や壁に直面した時にどう考えたのかを語ることで、その人の本質的な人柄が見えてきます。

企業は、華やかな結果以上に「一緒に働きたいと思える人物かどうか」を重視しており、共通する価値観や考え方があれば、採用意欲は高まります。

そのため、エピソードの中で「自分がどう考え、なぜその選択をしたのか」を丁寧に説明することが必要です。

③仕事への取り組み

ガクチカで売上向上に取り組んだ経験がある場合、その成果をどう生み出したのかというプロセスも人事は注目しています。

仮説を立てて改善策を実行したのか、PDCAを回しながら目標達成に向けて工夫を重ねたのかといった点に、ビジネスセンスがにじみ出ます。

企業側は、この思考のプロセスが実際の業務にも応用可能かを見ています。

特に専門職志望の場合、取り組んだ内容が入社後の業務と近ければ、すぐに成果を出せると評価される可能性が高まります。

④強み

売上貢献のエピソードでは、最終的に「自分の強みがどのように発揮されたか」を企業に伝えることが重要です。

ただし、アピールした強みが企業の求める人物像とずれている場合、ミスマッチと判断されてしまう可能性があります。

たとえば、「挑戦を重視する企業」に対して、「慎重に進めることを徹底した」ことばかりを強調すると、慎重さが悪目立ちしてしまいます。

企業が求める人物像や評価基準を理解したうえで、それに合った強みを言語化することが大切です。

【ガクチカで売上貢献】売上貢献はガクチカになる?

学生時代のアルバイトやインターンで「売上向上に貢献した経験」は、ガクチカの題材として非常に効果的です。

実際に数字を伴った実績は面接官にも伝わりやすく、インパクトを残しやすい傾向があります。

ここでは、売上貢献のガクチカが評価される条件と、その注意点について詳しく解説します。

人事は再現性を評価

売上貢献のエピソードで評価されるかどうかは、再現性があるかどうかに大きく左右されます。

つまり、その成果が特定の環境や条件に依存したものではなく、どの職場でも活かせる能力や考え方に基づいているかが問われます。

たとえば、「お客様に丁寧に声をかけた」「商品配置を工夫した」など、思考力や改善力に裏付けられた行動で成果が出ていれば、他の職場でも通用する力とみなされます。

一方で、「たまたまお客様が増える時期だった」「人気商品を扱った」など、環境要因が強い場合は再現性が低く、評価されにくくなります。

数字で語れる経験は信頼されやすい

売上向上のエピソードを伝える際に重要なのが、「どれだけのインパクトを与えたか」を数字で示すことです。

面接で「売上を伸ばしました」と言っても、それが具体的にどの程度だったのかが不明だと、信ぴょう性が乏しくなります。

たとえば、「1日平均の売上が〇〇円から〇〇円に増加した」「客単価が〇〇%向上した」など、定量的な結果を添えると説得力が増します。

また、自分の行動がどのような影響を与えたのかを具体的に語ることで、「この人は数字を意識して動ける人だ」と評価されやすくなります。

【ガクチカで売上貢献】売上向上のエピソード例5選

売上貢献をテーマとしたガクチカは、成果が数字で見えるため面接官の関心を引きやすい題材です。

とはいえ、何をどう工夫し、どのような結果につなげたかが明確でなければ、評価にはつながりません。

ここでは、就活生が実際に経験した売上向上に関するエピソードを5つ紹介します。

①飲食店アルバイト:メニュー改善で客単価向上

【課題】
個人経営のカフェにて、ランチタイムの平均客単価が800円台にとどまり、利益が伸び悩む課題があった。

【取り組み内容】
学生はレジ業務を通じてセット注文の少なさに着目し、過去の注文履歴をもとにセットメニューの構成を見直した。
「選べるデザートセット」など満足感を演出する名称やPOPを作成し、スタッフ全員が同様の接客ができるようマニュアルも提案した。

【結果】
その結果、セット注文率は20%から45%に増加。
客単価も880円から1,050円に上昇し、1日あたりの売上が平均15%アップした。
提案はオーナーにも評価され、月次報告でも取り組みが紹介された。

人事的高評価ポイント

ポイント解説

単なる接客に留まらず、メニュー改善や提案を通じて売上向上を実現している点が良く、主体的な工夫が伝わります。

②塾講師:生徒数増による売上増加

【課題】
個別指導塾にて、特定曜日の生徒数が伸び悩んでいた状況があった。

【取り組み内容】
学生は保護者面談の際、授業内容や家庭学習の提案に注力し、信頼構築を図った。
加えて、教室長と連携して「体験授業から入塾までの導線」を改善し、合格体験記の掲示やSNS投稿によって入塾促進を強化した。

【結果】
その結果、担当曜日の稼働率は60%から95%に向上。
入塾の直接要因となった生徒は累計15名を超え、月売上にして約20万円の増加となった。
教室全体としても前年比110%の成長につながった。

人事的高評価ポイント

ポイント解説

授業だけでなく集客にも目を向け、保護者対応やプロセス改善で結果を出している点が高く評価できます。

③イベント運営:スポンサー獲得による収益増

【課題】
大学イベントサークルが主催する音楽イベントでは、前年の予算不足によって演出規模に制限があった。

【取り組み内容】
学生はスポンサー企業の協賛獲得を目標に、過去イベントの実績を盛り込んだプレゼン資料を作成。
来場者属性やSNSとの連携効果を明示し、電話や訪問営業も含めて企業への交渉を行った。

【結果】
その結果、協賛企業は5社から12社へと増加し、協賛金は40万円から110万円へと拡大。
演出面の強化が可能となり、来場者数も前年比で1.5倍となった。
本取り組みは翌年以降の運営にも継承された。

人事的高評価ポイント

ポイント解説

スポンサー獲得のための資料作成や交渉を自ら行い、実績につなげている点に営業的な素質を感じさせ、実行力もアピールしています。

④学園祭出店:マーケティング戦略で売上過去最高

【課題】
学園祭において、毎年出店していたクレープ模擬店は採算が取れず赤字寸前の状態が続いていた。

【取り組み内容】
学生は前年の売上と天候データからピーク時間帯や売れ筋商品の分析を実施。
SNSを活用した事前告知や前売り券制度、時間帯別割引の導入によって集客強化を図った。
さらに仕入れ最適化によるロス削減、装飾やPOPの視覚訴求強化など多方面にわたる工夫を行った。

【結果】
結果、売上は前年比160%を記録し、学部内で唯一の黒字店舗となった。
ビジュアル面でも評価され、学園祭全体での「ベスト企画賞」を受賞した。

人事的高評価ポイント

ポイント解説

売上データの分析から施策実行まで、ロジカルな取り組みができており、PDCAを回せる力を強調しており、再現性も高いです。

⑤SNS運用:フォロワー増加で集客→売上に貢献

【課題】
地域カフェのInstagramアカウントは投稿頻度が少なく、集客に結びついていなかった。

【取り組み内容】
学生はターゲット層に響く「断面スイーツ」や動画投稿を活用し、投稿内容の方針を一新。
さらに、ストーリーズ機能でのキャンペーンやクイズの実施、他店舗とのコラボ投稿も展開した。

【結果】
ハッシュタグ運用も見直したことで、フォロワー数は3か月で800人から2,300人へと増加。
「SNSを見て来た」という来客が週に数十件発生し、限定メニューの完売日も確認された。
広告費をかけず、前年比125%の月売上を達成する要因となった。

人事的高評価ポイント

ポイント解説

ターゲット層を意識した企画と改善によって明確な成果を出しており、マーケティングの基礎が身についていることがわかり、即戦力性があります。

【ガクチカで売上貢献】ガクチカの構成

売上に貢献した経験は、就活のガクチカとして非常に強いアピール材料となります。

しかし、伝え方を誤ると単なる成果自慢に終わってしまい、魅力が十分に伝わらないこともあります。

そこで重要なのが、エピソードの構成です。

ここでは「売上貢献」をテーマとしたガクチカを、結論から学びまで6つの要素に分けて、順を追って整理する方法を解説します。

①結論「何に力を入れたか」

冒頭では、まず自分が「何に力を入れたのか」を分かりやすく伝えましょう。

結論ファーストの姿勢を取ることで、面接官にエピソードのテーマがすぐに伝わり、話の方向性が明確になります。

たとえば、「私は飲食店のアルバイトで売上向上を目的とした販促施策に力を入れました」といった形で始めると効果的です。

この部分は一文で構わないため、シンプルかつ具体的に取り組んだ内容を表現することが求められます。

抽象的な言葉ではなく、「売上」「集客」「客単価」など具体的な指標を入れると、内容への期待感も高まります。

②背景「なぜ力を入れようと思ったのか」

次に、「なぜその取り組みに力を入れたのか」という背景を説明します。

同じ売上貢献のエピソードでも、始めたきっかけや問題意識には個人差があります。

例えば、「売上が伸び悩んでいた状況を目の当たりにし、何か改善できないかと感じた」など、自分の気づきや感情を交えて話すと説得力が増します。

背景部分はエピソード全体の動機づけにあたるため、主体性や問題意識をアピールできる重要なパートです。

自然な流れで話の起点が語られていると、面接官もその後の展開を受け取りやすくなります。

③目的「どんな目標や困難があったか」

背景を述べたあとは、「その取り組みの中で達成しようとした目標」「直面していた課題」に触れるとよいでしょう。

これは背景と重なる部分もありますが、課題の具体性を伝えるパートとして分けて考えると整理しやすくなります。

たとえば「ランチ時間帯の注文数が少なく、客単価が上がらないという課題を感じた」といった形で、明確な問題設定を行います。

この段階では、どのような状況に対してどんなゴールを持って取り組んだのかを伝えることが大切です。

④過程「どのように行動したか」

最も比重が大きくなるのが、この「どのように行動したか」の部分です。

具体的なアクション、工夫した点、試行錯誤の様子などを詳細に描写することで、自分の能力や思考力を伝えることができます。

売上貢献に関する取り組みであれば、「セットメニューの構成を変えた」「SNS投稿の方針を分析した」など、定量と定性の両面から取り組みが示されると効果的です。

また、行動が一度で成功したのか、それとも複数回の改善を経て成果につながったのかも明記すると、成長のストーリーとして深みが出ます。

⑤結果「行動の結果どうなったか」

行動の次には、その結果を数値や実績を交えて示します。

このパートでは、「客単価が何円から何円に上がった」「来場者が前年比で何%増加した」など、できるだけ具体的な成果を伝えましょう。

数字があることで説得力が一気に増し、再現性や実効性の高さが評価されます。

また、組織内でどう評価されたか、他の人にも波及したかなど、周囲への影響も簡潔に添えるとより印象的です。

ここは「事実」を中心に、誇張せず明確に伝えることが重要です。

もちろん施策がうまくいかず売上が下がってしまったなどの結果を伝えても大丈夫です。

その場合は、「このアプローチとその結果から、ターゲティングと現状分析の重要さを痛感しました」などとポジティブな学びに繋げましょう。

⑥学び・入社後への紐付け

最後に、その経験を通じて得た学びと、それをどう入社後に活かすのかを述べます。

たとえば、「目標達成のためには数字と向き合いながら改善を継続する姿勢が必要だと学びました」としたうえで、「この経験を営業職でも活かして提案力を高めていきたい」といった未来志向の内容にまとめます。

ここで企業の業務や求める人物像との接点を示せると、志望度や適性の高さが伝わります。

過去の話を単なる思い出にせず、未来の行動にどうつながるかを語ることが、最終的な説得力につながります。

【ガクチカで売上貢献】書く際のポイント

売上に貢献した経験は、ガクチカとして非常に強力なアピール材料になります。

しかし、「売上が伸びました」と伝えるだけでは説得力に欠け、具体性のない印象を与えてしまいます。

企業が知りたいのは「どんな課題があり、どんな行動を取り、どのような結果が出たか」という因果関係と、それを裏づける数字や自分の役割です。

ここでは、売上貢献型のガクチカを作成する際に押さえるべき3つの重要ポイントを紹介します。

①自分の行動がどう売上に結びついたかを明確に

売上に関するエピソードを語る際、単に「売上が上がった」という結果だけを伝えるのは不十分です。

企業が評価したいのは、「あなたがどのような課題に対して、どのような工夫や行動をし、その結果として売上がどう変化したか」という因果関係です。

たとえば、「セットメニューが売れないという課題に対し、メニュー構成を見直し、提案トークを改善した結果、客単価が15%向上した」といったように、課題・行動・結果を一貫して説明することが求められます。

②チーム全体の成果と自分の役割を切り分ける

学園祭やサークル、インターンなど、複数人での活動を題材にする場合、「チームとしての成果」と「自分が担った役割」を明確に区別して伝えることが大切です。

たとえば、「学園祭の売上が1.5倍になりました」と伝えるだけでは、自分が何をしたのかが分かりません。

一方で、「チーム全体で売上増を目指す中、私はSNS広報を担当し、投稿内容とタイミングを見直したことで来場者数の増加に貢献しました」と述べると、個人の貢献度が明確になります。

③定量的な数値を必ず入れる

売上貢献をアピールする際には、定量的な数値を必ず盛り込むことが求められます。

「売れました」「多くの人が来ました」では、どの程度の成果があったのかが判断できません。

たとえば、「キャンペーン導入により週あたりの来店数が30人から45人に増加」「フォロワー数が3か月で800人から2,300人に拡大」といった形で、ビフォーアフターが分かる数値を明示することが大切です。

可能であれば、売上金額、件数、割合(○○%増加)など、比較対象(前年、前月など)もあわせて示すと、説得力が一層高まります。

【ガクチカで売上貢献】NGポイント

売上向上に関わる経験は、具体的な成果が伝えやすいためガクチカとして人気の高いテーマです。

しかし、書き方を間違えると逆効果になってしまうこともあります。

特に、「自分の視点が弱い」「過程が語られていない」「チームと個人の区別が曖昧」といった点は、面接官が最も気にするところです。

ここでは、売上貢献をガクチカで扱う際に避けるべき3つの代表的なNGパターンについて詳しく解説します。

注意1.
単なる売上結果のみを語っている

「売上を15%伸ばしました」「客単価が上がりました」といった結果のみを伝えても、面接官の評価は高まりません。

なぜなら、成果の背景にある努力工夫が見えなければ、その人自身の価値が判断できないからです。

たとえば、時期的にたまたま繁忙期だった、周囲の協力がたまたま重なったなど、自分以外の要素で成果が出ることもあります。

重要なのは「どうやって売上を伸ばしたか」「どんな課題に対して、どのような考えで行動したのか」をきちんと説明できるかどうかです。

注意2.
自分の工夫や視点が伝わっていない

売上に貢献したエピソードであっても、内容が「与えられたことをこなしただけ」のように見えてしまうと、印象が薄くなってしまいます。

たとえば、「チラシを配布した」「新商品を並べた」など、誰でもできる業務に終始しているとアピールにはなりません。

逆に、「なぜそうしたのか」「どんな改善点に気づいて自分なりに工夫を加えたのか」といった視点があるだけで説得力は大きく変わります。

自分自身が課題を発見し、それに対して能動的に動いたという要素が入っていれば、それは他の応募者との差別化になります。

注意3.
チームの成果を自分の成果のように話している

サークルや学園祭など、チームでの取り組みを題材にする場合は、特に注意が必要です。

「売上が1.5倍になりました」などの結果を、自分一人の功績のように語ってしまうと、客観性に欠ける印象を与えてしまいます。

就活ではチーム活動も高く評価されますが、そのためには「チーム全体としての目標」と「その中で自分が果たした役割」の切り分けが不可欠です。

たとえば、「広報を担当し、SNS投稿戦略の改善によって来場者数を増やすことに貢献しました」といった形で、自分の影響範囲を明確にする必要があります。

【ガクチカで売上貢献】例文5選

売上への貢献経験は、就職活動において非常に評価されやすいガクチカのひとつです。

特に、成果を裏づける数値や、工夫・改善のプロセスが具体的に語られていると、実務に近い経験として高く評価されます。

ここでは、飲食、教育、イベント運営など、さまざまな現場で売上向上に関わったガクチカを紹介します。

コピペはNGですが、自分のガクチカの作成に参考になれば幸いです。

例文1. 飲食店アルバイト

飲食店アルバイト

私は飲食店のアルバイトにおいて、客単価の低さを改善する取り組みに力を入れました。

もともとメイン料理のみの注文が多く、セット注文率が非常に低いことが課題でした。

そこで注文履歴を分析し、人気商品の組み合わせで新たなセットメニューを考案しました。
加えて、視覚的に魅力を伝えるPOPの作成と、スタッフ間で接客トークを統一する工夫も行いました。

その結果、セット注文率は20%から45%に向上し、客単価も約20%増加しました。
オーナーからも「利益が安定した」と評価されました。

この経験から、自ら課題を発見し、仮説と検証を重ねながら改善を実行する力を養うことができました。
今後も、現場の声に耳を傾け、数字を根拠に行動できる社会人を目指したいと考えています。

(321文字)

▼▼飲食店バイトに関するガクチカ記事はこちら▼▼

例文2. 塾講師アルバイト

塾講師アルバイト

私は個別指導塾で講師として勤務していた際、担当曜日の授業枠の稼働率向上に取り組みました。

当時は平日の空きコマが多く、教室全体の売上にも影響していました。

そこで、保護者面談でのコミュニケーションを丁寧に行い、授業内容の理解促進や家庭学習への不安解消に努めました。
さらに、体験授業の導線設計や入塾までの資料整備、SNS原稿の作成にも協力しました。

その結果、自分が関わった新規入塾者は累計15人にのぼり、担当曜日の稼働率も95%に改善しました。
月売上としては約20万円の増加に貢献し、教室全体の成長にもつながりました。

この経験から、ニーズを見極めて提案する力と、信頼構築の大切さを学びました。
入社後も顧客視点を忘れずに行動し、成果に結びつけたいと考えています。

(327文字)

▼▼塾講師バイトに関するガクチカ記事はこちら▼▼

例文3. イベント運営

イベント運営

私は大学の音楽イベントの運営において、スポンサー獲得を通じた収益向上に注力しました。

前年のイベントでは予算不足のため、演出や集客に制約がありました。

私はこの状況を打開すべく、過去の来場データやSNS効果を基に、企業向けの提案資料を作成しました。
プレゼン内容には「来場者属性×訴求効果」を明示し、自ら電話や訪問でアプローチを行いました。

結果として協賛企業数は5社から12社に増加し、協賛金総額も約3倍の110万円に達しました。
その資金を活用し、演出の強化や宣伝活動が実現でき、来場者数も前年比1.5倍となりました。

この取り組みを通じて、提案力と交渉力の重要性を実感しました。
将来は相手のニーズを見極めた提案で、長期的な信頼関係を築ける人材になりたいです。

(326文字)

▼▼イベント運用に関するガクチカ記事はこちら▼▼

例文4. 学園祭出店

学祭出店

私は学園祭でクレープ店の責任者を務め、売上の黒字化に挑戦しました。

過去数年間、赤字が続いており、今年こそ黒字化を実現することを目標に掲げました。

まず、昨年の売上と天候データをもとに、ピーク時間や売れ筋商品の傾向を分析しました。
そのうえで、SNSでの事前告知や時間帯ごとの割引施策、仕入れの最適化によるロス削減を行いました。
また、看板やPOPを映えるデザインに工夫し、視覚的にも来場者の関心を引くよう意識しました。

その結果、売上は前年比160%を記録し、初の黒字化を達成。
学園祭全体でも「ベスト企画賞」を受賞しました。

この経験から、データを活かした戦略設計と柔軟な実行力の大切さを学びました。
今後も分析と実行を両立させる力を活かして成果を出したいと考えています。

(330文字)

▼▼学祭実行委員に関するガクチカ記事はこちら▼▼

例文5. SNS運用

SNS運用

私は地域のカフェでSNSの運用を担当し、集客不足の改善に取り組みました。

以前は投稿頻度が少なく、内容も単調でフォロワー数の伸びが停滞していました。

私はまず、ターゲット層が好むスイーツの断面写真やリール動画を活用し、投稿スタイルを刷新しました。
さらに、ストーリーズを使ったキャンペーンやクイズ企画を導入し、参加型コンテンツとして活性化を図りました。
他店舗とのコラボ投稿やハッシュタグの最適化も行い、リーチを拡大しました。

結果、フォロワー数は3か月で800人から2,300人に増加し、SNS経由の来店者も目に見えて増えました。
月売上は前年比で25%向上しました。

この経験から、施策の効果を数字で検証しながら改善するマーケティングの基礎を学ぶことができました。
入社後もPDCAを意識した施策立案を実践していきたいです。

(356文字)

▼▼長期インターンに関するガクチカ記事はこちら▼▼

まとめ

売上貢献をテーマにしたガクチカは、成果が数字で示せる分説得力を持ちやすい反面、構成や表現次第で印象が大きく変わります。

ただ「売れた」ではなく「なぜ売れたか」「どんな工夫をしたか」をしっかり伝えることが重要です。

自分の強みや行動の裏づけを丁寧に整理し、企業に再現性をアピールできるガクチカに仕上げていきましょう。

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