ガクチカに留学経験を挙げる学生は少なくありません。
ライバルが増えている状況では、単に留学したというだけでも、語学力が身に付いたというだけでもアピール不足と言わざるを得ません。
もちろん留学を元に魅力的なガクチカを作成することは十分に可能ですが、そのためにはまず、自分自身が留学に対する特別感を排除する意識を持ちましょう。
伝えるべきなのはその目的や学んだこと、この先の未来に生かせる経験ですので、そこに焦点を絞って構成することが大切です。
【ガクチカ留学】はじめに
ガクチカのエピソードとして、留学経験を挙げる学生は少なくありません。
ただし近年では留学の機会も増えたため、それだけでライバルと差をつけることは難しくなりました。
人と差別化するためには内容が重要なことはもちろんですが、そもそもそこから何を伝えたいかを自分で明確にすることが求められます。
ただなんとなく海外で勉強してきたというのではなく、留学経験が本当の武器となるガクチカの作り方を解説します。
【ガクチカ留学】ガクチカとは?
まず、ガクチカとはなにかからおさらいしておきましょう。
企業は学生時代という限られた時間を、その人が何に費やしたかを知ることで、人となりや価値観、ものの考え方や行動力など広く情報を探ろうとしています。
企業は学生から、自社で成果を出してくれそうな要素を見つけようとしているわけですが、中途採用と違い社会人として実績のない学生のポテンシャルを測るのは容易ではありません。
ガクチカは企業にとって、人物像を測る物差しとなっていることをあらためて意識する必要があります。
【ガクチカ留学】留学経験がガクチカに最適な理由
実は留学経験はガクチカの題材として最適と言われています。
その理由は「海外経験をアピールできる」「困難がイメージしやすい」という2つの特徴があるからです。
以下で詳しく解説していきます。
海外経験をアピールできるから
1つ目の理由は「海外経験をアピールできるから」です。
将来的に日本国内の人口減少が見込まれているため、市場を開拓するために海外展開の動きを見せています。
そんな中、海外留学で語学力や現地の文化などを学んできた就活生は、海外市場を開拓したい企業にとって喉から手が出るほど欲しい人材です。
一言で「海外経験があります。」だけでなく、「海外で〜を経験し、〜ということを学びました。」とガクチカで語ることによって海外経験を強くアピールすることができます。
困難がイメージしやすいから
2つ目は「困難がイメージしやすいから」です。
どんなに素晴らしいことを経験していても、採用担当者に伝わらなくては意味がありません。
その点、留学のガクチカでは「語学の壁や文化の違いによる困難」などの、よくある困難のイメージが共有されているといった特徴があります。
採用担当者が話を聞き、イメージしやすいという利点からガクチカの題材として最適です。
短期留学でも大丈夫?
留学をガクチカにするにあたって、「短期留学だけどガクチカにして良いのだろうか」と不安に感じている方は多いでしょう。
短期留学でもガクチカの題材として使用することには問題ありません。
留学と聞くと確かに年単位の長期的な留学をイメージすることが多いですが、1~3か月ほどの短期留学に行く学生ももちろん少なくありません。
短期留学でも、海外という異なる環境で過ごした経験は、十分にガクチカになるものです。
実際に短期留学するなかで、困難を乗り越えた経験がある人は多いでしょう。
ガクチカの題材を探すうえで「短期留学をガクチカにしたい」となった場合は、そのなかから自分なりに行った工夫、そして学んだことを伝えていきましょう。
【ガクチカ留学】留学経験で面接官にアピールすべき点は?
留学で得られた経験は他の就活生と差別化がはかりやすいため、ガクチカにするのに適した題材です。
しかし、アピールするべき点を間違えてしまうとせっかくした貴重な経験をうまくアピールできずに終わってしまうことがあります。
そんなことを防ぐために、ここでは面接官にアピールすべき点を紹介していきます。
アピールポイントを押さえて、評価されるガクチカを書いていきましょう。
留学だけでなく前後のプロセスもアピールできる
アピールできるポイントは現地での経験だけではありません。
留学前後の経験、つまり「なぜ留学に行こうと考えたのか」や「留学に行くにあたってどう準備したのか」などの前後の自分の行動もアピールすることができます。
また、留学で見つけた課題に対する留学後の行動などを書くことができると、とても魅力的なガクチカにすることができます。
就活生は、現地での経験をアピールする傾向がありますが、面接官が知りたいのはそういった前後の動機や行動などです。
現地の経験以外のこともアピールして、他の就活生と差別化をしましょう。
どう企業で生かせるかをアピールする
面接官は企業で活躍してくれるような学生を採用したいのです。
そのため、留学で得た経験や能力をどう仕事場で生かしていけるのかをアピールすることが大切になります。
留学を通して、「自分が〇〇なスキルを得た」というアピールも大事ですが、「〇〇は企業でこう生かすことができます。
」というアピールの方が採用担当者にとって魅力的なアピールになります。
よって、ガクチカで留学を上手く伝える際には、留学で学んだことを企業とマッチさせ、どう貢献できるかまで伝える必要があります。
感じたことや学んだことが大切
留学経験をうまくアピールしていくためには、留学に行ったことをアピールしてはいけません。
面接官の印象に残るガクチカにするには、感じたことや学んだことを中心に書くことが大切です。
留学に行ったことがある人は語学の向上、現地の人とのコミュニケーションをアピールしがちですが、重要なのはそこから何を得たのかです。
何かを学んだ、という事実だけでなくそこからの自分の考えを具体的に書いていきましょう。
【ガクチカ留学】留学をガクチカにする時の注意点
留学した事実は、学生本人にとっては人生でかなりインパクトの大きい体験でしょう。
ただし企業にとっては残念ながら、さほど特別視するようなことではありません。
留学しただけで評価してもらえると考えているなら、すでに考えを誤っていると認識しましょう。
大昔と違って珍しいことではなく、特別大手企業でなくても高く評価されることはなくなりました。
だからといって、労力と費用をかけて留学したことが何の価値もないことだというのも、また間違いです。
その経験で一番肝心なことは何か、そこを明確にすることが非常に重要だと認識してください。
語学力のみではアピールにならない
外国で暮らすことになりますので、どんな人でも一定の語学力は身に付くはずです。
クラスメートと交流する、近所で買い物をするといった日常会話は当然として、学問を修める以上、講義内容を理解できる語学力がなければ話になりません。
つまり、企業にとっては留学に行ったのなら語学力は上がって当然であり、その経験だけではとくに魅力を感じないというのが本音です。
もちろん専攻が語学や文学であり、一般的なレベルよりはるかに高い位置で語学を修めたというなら、話はまったく別でしょう。
ただ一般的なレベルであれば、語学力だけでアピールするのは、かなり悲惨な状況になると覚悟してください。
とくに業務で英語を使用する場合には、ビジネスで通用する語学レベルにはほど遠いことを肝に銘じておく必要があります。
留学に行った目的を明確に
ガクチカは力を注いだことですが、留学そのものに力を注いだと言われても、企業にとっては意義を感じられません。
そもそもなぜ留学を必要としたのでしょうか。
なぜ国内では同等の経験が積めなかったのでしょうか。
そこにはなんらか経験したかったことがあり、現地で学びたかったことがあるはずです。
留学前に定めたであろう、明確な目標こそ、企業側が知りたいポイントだと認識しましょう。
留学はしやすくなったとはいえ、かなり費用のかかることであり、本人にとってさまざまな決断を必要とする行動であることに違いはありません。
一体何を目指してそれを実行したのか、目的こそが留学をガクチカとして語る重要な要素となります。
留学に行って何が身に付いたかが重要
単に海外へ行って生活してきたというだけでは、何が身に付いたのかが分かりません。
何を学んだのか、どんなスキルが磨かれたのか、企業が知りたいのはそのことです。
限られた期間ですので、そこまで飛躍的に能力が身に付くとは企業側も考えてはいませんが、単なる自己申告では信頼性が薄いのも事実です。
なんらか得たものを語る場合には、具体的なエピソードを添えることで説得力を得ることも重要でしょう。
またあくまで就活の場ですので、得たもの身に付いたものがその企業の業務で生かせるかどうかも大切なポイントになります。
事業との親和性を語ることができれば、ほかの就活生とは違うアプローチになるでしょう。
【ガクチカ留学】ガクチカの構成
ガクチカは、留学に関するエピソードから目的、学んだことまで、多くのことを限られた文字数で伝える必要があります。
さらに、採用担当者に分かりやすいよう、簡潔に丁寧に伝えなくてはなりません。
書き方に工夫をして、評価されるガクチカの書き方を意識しましょう。
結論
まず、学んだことを最初に伝えましょう。
結論から伝えることで、就活生が何を伝えたいのかが、採用担当者に理解されます。
その後、詳しいエピソードを話して、そのガクチカの信憑性を高めます。
最初に長々とエピソードを書いてしまうと、結局何を伝えたいのかが分かりづらくなってしまいます。
ガクチカでは、「学生時代に学んだこと」を伝えるのが最優先であるため、まずは一番伝えたいことを書きましょう。
ただし、その際は「私が頑張ってきたことは留学です」と簡潔すぎる一言にするのはやめましょう。
短い言葉のみで結論を終えるのではなく、「私は留学で〇〇に取り組み、△△させることに力を入れてきました」などの伝え方をするのが望ましいでしょう。
取り組んだ内容の詳細を軽く伝えることで、最初からインパクトを残せるからです。
はじめから内容が簡潔すぎると、ESを見たときの印象が残りづらく、埋もれてしまう可能性があります。
結論から簡潔に述べることを意識しつつ、インパクトを残せる内容を書くようにしましょう。
背景
結論を述べたあとは、次に「留学がガクチカ」となる背景を述べることが重要です。
背景のフェーズでは、結論で伝えきれなかった点や掘り下げにあたる部分を述べます。
そのことに取り組んだ動機やきっかけ、興味を持った背景などを伝えると良いでしょう。
留学をガクチカにする場合は、留学の理由を述べることが望ましいです。
また、留学の中で特別頑張ったことがあり、そのことをガクチカとして述べるときはなぜそれを頑張ったのか伝えていくと良いでしょう。
背景が加わることでガクチカの内容に深みが増し、印象により残りやすくなります。
課題・目標
ガクチカでは、課題を解決するためにどのような努力をしたのかが重要になります。
そのため結論→背景と来たら、次は課題に触れていきます。
また、達成しようと掲げていた目標があれば、目標について具体的に述べるのも良いでしょう。
課題や目標のないエピソードでは、採用担当者はガクチカとして評価しにくくなってしまいます。
内容も簡素なものになるため、ほかの学生と比べてインパクトに欠けるのも事実です。
そのため次に課題や目標に触れるのは必須事項といえます。
なお、課題や目標の規模については、大小はほとんど関係なく、大事なのはどのように工夫して乗り越えたかになります。
ただしあまりにも簡易的な課題・目標だと困難を乗り越えた印象が薄くなるため、その点には注意が必要です。
行動・結果
課題・目標に触れたあとは、次に自分自身が取った行動や結果について書いていきましょう。
困難を乗り越えるためにどのような工夫をしたのかわかるため、ガクチカにおける重要なポイントになります。
課題解決・目標達成するためには、自分なりに何らかの工夫を凝らす必要があります。
その行動が論理的で説得力があることが重要なため、しっかり課題解決・目標達成のために考えて取った行動かどうかをチェックしましょう。
なお、ガクチカにおける行動は、主体的な行動こそが相応しいといえます。
誰かに対策してもらったことはガクチカにおける自分自身の行動とはいえないため、良い評価にはつながりません。
そして自分で行動した結果どうなったのか、変化や成し遂げたことを書いていきましょう。
大幅な変化や良い成績自体は必要ありませんが、自分なりに解決・達成のために行動したことが伝わっているかどうかは、よく確認しましょう。
学んだこと
ガクチカで留学経験のエピソードのみを書いても意味がありません。
本当に大事なのは、学んだことを企業で活かすために、どのような行動をとれるのかです。
企業は、一緒に長く働いてくれる人材を求めているため、最終的には企業にどのようなメリットをもたらしてくれるのかが重要な判断材料となります。
留学した経験というのは誰もが持っているわけではないため、期待度が高く、企業に還元できることも多いでしょう。
将来自分が学んだことを企業のどのような場面で活かせるのかを書くことで、自分を最大限アピールしましょう。
【ガクチカ留学】留学経験のガクチカで差別化する方法
留学に対するハードルが昔よりも下がり、2009年と比較して2019年では約3.2倍になりました。
また、中期の海外旅行を留学と言い換えてアピールする就活生もいるため、留学をアピールするライバルが多いことも確かです。
そんな中、あなたの留学経験のガクチカを埋もれないように差別化するポイントを解説していきます。
ポイントとしては「現地でしか学べないことを主軸にする」「課題の深掘りをする」「志望動機・自己PRと繋げる」の3点です。
以下で詳しく説明していきます。
現地でしか学べないことをアピール
1つ目の差別化ポイントは「現地でしか学べないことをアピール」することです。
「海外で経済学を学びました」「留学を通して英語を学びました」とアピールしても、「日本でも学べるよね」と返されてしまいます。
そこで、現地でしか経験ができなかった体験談をアピールするようにしましょう。
現地でしか経験できないことの例としては、「言語や文化の違いから学んだこと」などが挙げられます。
志望動機・自己PRと繋げる
2つ目の差別化ポイントは「ガクチカを志望動機・自己PRと繋げる」ということです。
志望動機・自己PRと繋げることはいわゆる「一貫性」といいます。
ガクチカ単体の質だけでなく、ESに一貫性があることが重要だと言えます。
志望動機では、将来成し遂げたいことを主張します。
自己PRでは、成し遂げたいことを達成するためにどのような強みで活躍できるかを説明します。
そして、ガクチカでは強みを培った経緯として留学経験をベースに述べていきます。
このようなロジックでESを制作すると、志望動機・ガクチカ・自己PRに一貫性が生まれ、高評価に繋がります。
<h2>【ガクチカ留学】内定が獲得できるガクチカの共通点
最終的にチェックしたいこととして、内定につながるガクチカの共通点や特徴を見ていきましょう。
ガクチカは書き方・伝え方によってインパクトが変わるため、必ずしも内容自体を華々しいものにする必要はありません。
そのためガクチカを作成した際は、自分でできる添削ポイントとして、以下の点を見ておきましょう。
・課題に対する行動がクリティカル
・構成がはっきりとしている
・1文が40~50文字で収まっている
上記が内定につながるガクチカの共通点です。
4つのポイントを多くクリアしていれば伝わりやすくインパクトに残るガクチカになるため、内定につながる可能性がぐっとアップします。
では、共通点一つひとつを詳しく解説していきます。
課題の深掘りができている
最初の共通点はは「課題の深掘りができている」ということです。
ガクチカで重要なことは、どれだけ課題を深掘りできるかという点になります。
「どうしてその問題が生じたのか?」「その問題に関わる要素は何か?」「問題の原因となる要素に対してどうアプローチしたのか?」などを深掘りしていきましょう。
課題の深掘りができていると「論理的な思考ができているガクチカだな」と高評価を得られます。
そのため、ガクチカの深掘りは徹底的に行い、「なぜ」と問いかけることを続けましょう。
課題に対する行動がクリティカル
内定をもらっている人のガクチカは、課題に対する行動が論理的でクリティカルなのが特徴です。
課題解決のためにしっかりと対策・工夫を考え、的を得た行動を取っているということです。
ここでやや的外れな行動を取ってしまうと、「もっとできることがあったのでは?」という印象が強くなり、採用担当者からはあまり良いイメージを持たれません。
結果、「考えが浅い」という評価になるため、内定にはつながりにくくなるでしょう。
内定につながっているガクチカは、課題に対する行動に根拠があり、その根拠についても明確にガクチカの中で触れています。
ここでOK例とNG例を比較してみましょう。
売上が落ちている→シフトを工夫し、稼働できる人数を増やして対応件数アップを狙った
売上が落ちている→集客人数減少が原因と考えた→認知してもらうためにSNSで情報を発信・客単価を上げるために提案メニューの内容を変更・富裕層向けメニューを強化
NG例も一見すると「〇〇だから△△する」といったように論理的な行動に見えますが、やや課題に対する分析が甘いのがわかります。
課題に対する原因の分析がないため、やみくもに行動している印象があり、人によっては考えが浅いという評価になる恐れがあります。
一方でOK例は、課題解決に対するアプローチが論理的で、その過程で多くの分析を実践していることがわかります。
売上ダウンという課題に対して、何が原因なのかを明らかにしているため、行動に説得力があるのです。
結果として同じように売上アップにつながったとしても、OK例のほうが印象に残りやすいのは確かです。
このように課題に対する行動が論理的でクリティカルだと、ガクチカでは高評価を受けやすいのが特徴です。
構成がはっきりとしている
内定につながりやすいガクチカは、構成がはっきりしていてわかりやすいことが大きな特徴です。
ガクチカは、構成がはっきりしていないと読みにくくなります。
採用担当者は自分のエピソードに初めて触れるため、話の流れがわかりやすくなければ、印象に残りにくくなります。
それどころか「話をわかりやすく伝える能力が欠けている」と悪い評価をうけてしまう可能性もあり、書類落ちの確率も高まるでしょう。
構成がはっきりしているガクチカを書くには、おさらいになりますが、以下の構成を守ることが重要です。
2.課題・目標
3.行動・結果
4.学び
上記の流れに沿ってガクチカを書けば、内容は非常にわかりやすくなり、どのようなことに力を注いできたのか把握しやすくなります。
内容をわかりやすく、かつ論理的にまとめるためには、上記の構成は鉄板です。
ガクチカを作成する際は、どのような題材でもしっかり構成を守るようにしましょう。
1文が40~50文字で収まっている
ガクチカを書くときは、原則として1文を40~50文字に収める必要があります。
1文1文が長すぎると内容がわかりにくくなり、きれいな構成でまとめたとしても、部分部分で理解しにくくなるポイントが生まれます。
「読み手に配慮できていない」という評価になる恐れがあり、結果として内定にはつながりにくくなります。
なお、紹介した構成をそれぞれ50字を目安に書いていくと、ちょうど300字になります。
300字ほどでガクチカを仕上げるケースは多いため、文字数の目安は積極的に参考にしてみてください。
【ガクチカ留学】留学ガクチカにした例文
ガクチカに留学を選んだ場合の例文で、残念ながらありきたりになりがちなのが、言葉の壁に関することです。
たとえば「言語の壁に苦しんだが、最終的には適応することができた」という文章を見て、すでに何十回と読んだ気がすると感じた人も多いのではないでしょうか。
実際にこれが事実でも、ありきたりの例文になるリスクは避けることも就活のテクニックの一つです。
企業側が目にしたときに印象に残ることなく、目が滑ってしまうような文章は回避する努力が必要です。
例文①挑戦心
私が学生時代に力を注いだのは、自分に欠けていた要素である積極的や行動力をなんとしてでも引き出すことです。
私は3人兄弟の末っ子で、常に親や兄弟の後ろに隠れて様子を窺うような、引っ込み思案な子どもでした。
思春期もそのまま過ぎ、地元の大学へ進学が決まり実家から通学することになったとき、「果たして自分はずっとこのままでいいのか」と強い疑問を抱きました。
そこからは社会人として独立するまでの限られた時間、殻を破るためにあらゆることに挑戦してきたと自負しています。
サークルやゼミの活動、アルバイトなどに打ち込みましたが、大学2年のときに経験した留学が、一番目の覚める経験となりました。
私が住んだのはニュージーランドの小さな田舎街で、日本人どころか外国人が誰もおらず、初めは普通の生活にも苦労する状況でした。
おかげで初対面の相手にも積極的に話しかけ、人として信頼してもらえる関係を築けるよう行動する力が身に付きました。
貴社でもこのときに身に付けたタフな精神力を生かし、少しでも事業に貢献できればと考えております。
例文②コミュニケーション能力
私が学生時代に一番力を入れたのは、世界に100人友達をつくることです。
もともと人と交流することが大好きで、とくに自分とはまったく違う考え方や習慣のある海外の人々には、子どものころから強い興味がありました。
高校時代には語学を勉強し、SNSで海外の人々と情報交換するようになりましたが、そのうち現地で生活したいと考えるようになり大学1年のときに留学しました。
1年間カナダのトロントでマーケティングの勉強をしましたが、同時に現地を紹介するサイトも運営し、フォロワー数も2,000人を超えたことがあります。
そこで店舗取材したりイベントに参加したりするうちに人の輪がどんどん広がって、日本に帰るころには界隈で知らない人のほうが少ない状況になったことは自慢です。
今でもそのとき交流を重ねた人たちとはインターネットでつながり、常に新しい価値観や視点を学ばせてもらっています。
貴社においても自分の武器であるコミュニケーションスキルを生かし、仕事で成果を出したいです。
例文③積極性×課題解決力
私が学生時代に最も力を入れたことは、周囲と積極的に関わり問題を解決することです。
私は大学2年生の夏に3か月間カナダに留学し、カフェでアルバイトをしていました。
アルバイト先はとても忙しく周囲との協力が必要不可欠でした。
しかし、日本人であることや語学力の差からあまり友好な関係を築けていませんでした。
そこで、チームワークをもっと持ちたいと考え、周りを巻き込んでパーティを開くことにしました。
自分で企画するパーティは初めてであるため、友人やホストファミリーに質問したり、アルバイト先の人にどんなことをしたいかを尋ねて回りました。
その結果、パーティでアルバイト先のほとんどの人と友好関係を築けることができました。
この経験から、貴社でも最初は働くことで困難もあるかもしれませんが、その問題を解決するために積極的に周囲を巻き込んで行動することができます。
【ガクチカ留学】ESを提出する前にエージェントに相談する
留学についてのガクチカの書き方が分からない人やESの添削をしてほしい人はエージェントに相談してみてはいかがでしょうか。
就活エージェントは、企業紹介から面接練習まで就活において必要なことを徹底的にサポートしてくれます。
ぜひ利用してみてください。
【ガクチカ留学】まとめ
ガクチカの留学経験は、伝え方一つで企業にとって魅力あるものにもなり、まるで記憶に残らないものにもなります。
まずは留学そのものがスペシャルな就活の武器ではないことをよく理解し、目的意識や得たものにしっかりフォーカスするようにしましょう。ガクチカに留学経験を挙げる学生は少なくありません。
ライバルが増えている状況では、単に留学したというだけでも、語学力が身に付いたというだけでもアピール不足と言わざるを得ません。
もちろん留学を元に魅力的なガクチカを作成することは十分に可能ですが、そのためにはまず、自分自身が留学に対する特別感を排除する意識を持ちましょう。
伝えるべきなのはその目的や学んだこと、この先の未来に生かせる経験ですので、そこに焦点を絞って構成することが大切です。