HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
面接で慌てないために
就活の面接の場で企業から「あなたは周りの人からどう思われていますか?」という質問をされることが多々あります。
普通は周りの友人や家族等に自分のことをどう思うかなんて聞く機会はないので、事前準備をできていない状態でこの質問がきても困りますよね。
また、特にそういったことを聞ける関係性が周りにいない方も沢山いらっしゃると思います。
そこでこの記事では、周りに聞ける人がいない場合どのように準備や対策をしておいたらいいかということや、回答する時にポイントや注意点を解説していきます。
具体的な回答例等もあわせて紹介しているので、是非この記事を参考にして面接のときに慌てないよう、準備をしてくださいね。
企業が「周りからどう思うか」を聞く目的
企業が「周りからどう思われるか」を聞く目的は、応募者の自己認識と他者からの評価が一致しているかを確認し、チームでの適応性や協調性を評価するためです。
質問の意図を理解して回答を準備することで、選考通過率が向上します。
ミスマッチングを防ぐため
まず、ミスマッチングを防ぐためです。
これは、他人からの客観的な評価を確認することで、実際に会社で働く際の働き方が自社に合っているかを評価するためです。
応募者の考え方や行動が会社の文化や価値観にマッチしていない場合、離職に繋がりやすくなり、採用や教育にかかるコストが無駄になる可能性があります。
そのため、この質問を通じて、応募者が自社に適しているかどうかを見極めたいのです。
一貫性を見出すため
つぎに、応募者の資料や回答の中で、一貫性を見出すためです。
この質問の他に「長所/短所」「自己PR」「ガクチカ」などで、自分自身の性格やスキル、特性を伝える機会があります。
自己評価と他己評価が一致しているかを確認することで、応募者の自己分析が正確かどうかを判断します。
また、自己アピールの中身の信憑性も確認されており、一貫性があるかどうかで応募者の信頼性を評価しています。
客観的な意見を取り入れるため
最後に、客観的な意見を取り入れることが大きな目的です。
自分では弱みだと思っている点も、他者から見ると強みである場合があります。
本人が「これが私の最大の強みだ」と思って自己PRをしていても、この質問を通じて別の強みや特性が明らかになるかもしれません。
そのため、企業はこの質問を通じて、応募者の多面的な強みや特性を確認し、より正確な評価を行いたいと考えています。
周りからどう思われているかの回答準備
周りの人から自分がどう見えているかを考える際、まず誰から、どんな風に情報を集めればいいか分からないという方もいます。
そこで下記では、その際の観点やどんな人に聞くといいかを解説します。
友達に聞いてみる
効果的な準備方法として、「友人に自分の印象を聞いてみる」ことが挙げられます。
友人は自分でも気づかない自分自身の色んな面をよく見ており、さまざまな場面での振る舞いを通じ、自分の人となりを理解しています。
なので友人からのフィードバックは、自己認識を深める上で非常に有益で、その視点を取り入れることで自己分析をより深くすることができます。
そして、説得力のある回答を用意することにおいて非常に良い要素となりますし、結果的に企業からも自分を客観的に見れていると好印象を抱いてもらえるのです。
少し恥ずかしいかもしれないですが、友達にお互いにどう見えているのかと聞き合うのもおすすめです。
家族に聞いてみる
友達ではなく、家族に自分の印象を尋ねることも有効な手段の一つです。
家族は自分の長所や短所を包み隠さず指摘してくれるため、友人関係では見過ごされがちな面を明らかにできるというメリットがあります。
当たり前ですが、家族なので長年一緒に過ごしてきた関係を通じて、自分の行動パターンや性格の微妙なニュアンスを深く理解しています。
なので、家族から得られる意見は自己認識をさらに深め、この質問に対する面接での回答にも、深みと説得力を加えることができるようになります。
また、家族から聞いた具体的なエピソードや性格の特徴を引き合いに出すことで、面接官もより具体的なイメージを持つことができるのでおすすめです。
バイト先の人に聞いてみる
友達も家族も少し恥ずかしくて聞けないという場合は、バイト先の人に自分の印象を尋ねることもいいでしょう。
バイト先の人の意見を聞くメリットとしては、実際の職場での振る舞いや人間関係に基づくフィードバックをもらえるという点にあります。
バイト先の同僚や上司は、お金を貰う環境での自分の働きぶり、チームワーク、対人スキル、対応能力などについて客観的な意見をくれる貴重な存在です。
こういった観点での情報は、企業にとっても入社後に期待できる職務遂行能力や企業文化への適応を判断するためにかなり役立ちます。
なので、できれば具体的に職場で活きそうなスキル等も組み込みながら回答イメージを考えておくとよりいいでしょう。
教授に聞いてみる
大学の教授やゼミの担当教授に聞くのは有効です。
プライベートであまり人と関わらない人でも、大学に通っていれば教授に相談することができます。
また教授は学業やゼミ活動を通じて、あなたの性格や特性をよく理解しているため、信頼できる客観的な意見を提供してくれるはずです。
これにより、自己評価と他己評価の一致を確認し、信頼性のある自己PRを作成できる可能性が高まります。
アンケートをとってみる
アンケートを取ってみるのも効果的です。
グーグルフォームやインスタのストーリーなどのツールを利用して、「一回しか会っていない人」「サークルの人」「親友」など、さまざまな層の人に対し、他己分析を依頼します。
この方法により、多角的な視点から自分の強みや弱みを把握できます。
こうすることで、多様な意見を基に自己分析を深め、より客観的で信頼性の高い自己PRを作成することができます。
MBTI診断をしてみる
MBTI診断という自己分析ツールを活用するのも有効です。
MBTI診断は、16種類の性格タイプに分類し、個人の特性や強みを明確にするツールです。
診断結果を基に自分がどんな人かを深く理解でき、自己PRや面接の準備に役立ちます。
診断結果を詳しく読み、自分の性格タイプに関する情報を整理することで、具体的なエピソードや強みを明確にすることができます。
また、自己評価と他者評価の一致点を見つける手助けにもなります。
ジョブコミットを使ってみる
ジョブコミットという就活エージェントを活用するのも有効です。
ジョブコミットは完全無料で、人事や就活コンサルタントと面談や相談ができるサービスです。
このサービスの面談では、自分の強みや弱みを客観的に分析してもらえるため、自己PRや「周りからどう思われているか」の回答に活かせます。
さらに、面接対策も同時に行うことができるため、実践的なアドバイスを受けながら自分のアピールポイントを明確にすることができます。
【周りからどう思われるか】答え方のポイント
「周りからどう思われているか」と聞かれた際、他の質問でもそうですが企業の意図に沿わない回答をしてしまうと、マイナス評価になってしまうので注意しましょう。
ポイントとしてはただ「周りからこう思われています」とシンプルに回答してしまうことが一番避けたい所です。
あくまで面接なので、企業は採用するための決めてや要素をあらゆる質問に対する応募者の回答から読み取ろうとしています。
「周りからどう思われているか」という質問についても同様で、企業へのマッチ度合いや、応募者の説明能力、自己認識の高さ等を把握しようとしているのです。
この点をしっかりと理解して面接のイメージをしつつ準備をするだけでも大分違います。
以下で抑えておくべきポイントをいくつか解説していくので、参考にしてください。
企業との適性をアピール
まず、企業の文化へのマッチ度合いを強調することが非常に重要です。
なので、自分の価値観や持っているスキルが、企業の文化や理念、事業内容とどうマッチするかを具体的に示すことが大切なポイントとなってきます。
そうすることで、自分自身がその企業にとって価値ある人材であることをアピールできます。
企業としても自社の文化に合わない人材を採用することは離職のリスクにもつながるので、意識しておきましょう。
具体的なエピソード
また、具体的なエピソードを用いることが非常に重要です。
ただ自分が周りからどう言われるかと言うことや、どう貢献できるかを伝えるだけでは信憑性が足りません。
なので、過去の経験や具体的な行動に基づく事例を挙げることで、自分の能力や性格を明確に示すことができます。
こうすることで、面接官に対して表面的な言葉だけではなく、具体の行動による実績を伴って説明ができるので、信頼性を高めることができ、高評価につながります。
深掘りの準備
質問の予測と、それに対する準備もしっかりとしておくことが重要です。
面接官がどのような質問をする可能性があるかを事前に考え、それに対する答えを用意しておくことで、面接時の自信と対応の速さをアップさせることができます。
「周りからどう思われているか」という質問に対しても同様で、違った言い回しや表現で問われた際の予測や、それに対する回答の仕方をイメージしておきましょう。
この準備をすることで、面接官の質問に対して、より具体的で説得力のある回答ができるようになります。
ネガティブ評価の考慮
ポジティブな評価だけでなく、ネガティブな面も考慮することが大切です。
成功体験に加えて、失敗を経験した例も含めることで、自分の成長過程と反省点を示すことができ、面接官も信頼感を抱いてくれることがあります。
そもそも人間には良い面だけではなく、誰にでも悪い面というものが存在します。
それをしっかりと認識していて、周囲とうまくコミュニケーションができることが社会人としても重要なスキルとなってきます。
周りからどう思われるかの回答例
ここからは「周りからの自分の評価」という企業の質問に対する回答例をいくつか紹介していきます。
それぞれどんな強みをもっているかによって分けて紹介していくので、自分の特徴と似ているものがあれば、是非それを参考にして回答例を考えてみてください。
もし似たものがなかったとしても、文章の書き方や構成、表現の仕方等で参考になる所もあると思うので、チェックしておきましょう。
私は周囲から、コミュニケーション能力が高いと評価されることが多いです。
理由としては、複数の人の意見を聞きながら、それらを一つの目標に向けてとりまとめ、チーム全体の意識を調整することが得意だからだと思います。
例えば、学生時代に所属していたゼミでゼミ長として、異なる意見を持つメンバーをまとめ、全員が同じ方向を向くよう努力しました。
具体的には、メンバー全員と個別の面談時間を設けて会話する時間を多く作ったり、メンバー同士の交流の場を設計し、その場でも率先してコミュニケーションを促進しました。
そして、結果的にゼミの最終目標であった学会の発表を成功させることができました。
このスキルを使って、入社後もチームのコミュニケーションを促進し、事業の目標達成に貢献できると信じています。
私は友人から問題解決能力があると言われます。
私はとても几帳面で何事においても効率的に物事を進めようとすることが理由の一つだと考えます。
例えば、大学の授業で、私の所属するグループが市場分析のプレゼンテーションを任されたとき、準備途中で主要なデータソースが利用不可になったことがありました。
期日までに分析結果を発表することが難しいとわかった時点で、私はグループメンバーと緊急会議を開き、データ収集の代案を提案しました。
結果、オンラインのデータベース活用と大学の図書館や教授からの助言を元に分析を行い、期限内に質の高いプレゼンテーションを完成させることができました。
このような経験から問題解決能力が高いと言ってもらえるのだと思います。
私は家族や周りの友人から適応能力があると言われます。
どんな困難な状況に直面しても柔軟に対応していくことが理由の一つだと考えます。
私が参加したマーケティング会社でのインターンシップでは、参加者のほとんどが経営学部在籍者でマーケティングの知識がある人達ばかりでした。
私は業界の専門用語や業務プロセスに馴染みがなく、ついていくのに必死でした。
そんな中でも、少しでも早く戦力になりたいと思い、私は業務時間外にも自主的に関連書籍を読み、マーケティングの基礎知識を学びました。
数週間の努力の末、業界特有の用語や業務フローを理解し、チーム内でのコミュニケーションがスムーズに進むようになりました。
このような経験から自身でも適応能力があるということに自信を持っています。
【面接周りからどう?】まとめ
今回は就活の面接の場で「周りからどのように思われているのか」という質問に対してどう回答するのが効果的か、コツや注意点を解説してきました。
周囲の友人や家族に聞いたり、自己分析ツールも活用して自己分析しつつ回答を作成し、企業といかにマッチしているかを組み込めば基本的には問題ありません。
これを準備していないと面接の場でいきなり聞かれても的外れな回答になってしまい、最悪内定がもらえない可能性も高まってしまいます。
この記事を参考にして、万全な回答を作っておきましょう。