HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
応募した企業から不採用を知らせる「お祈りメール」。
頑張ってきた就活生にとって残念な通知ですが、お祈りメールが来たら返信した方がよいのでしょうか。
今回は、お祈りメールが届いた際の対処法についてご紹介します。
お祈りメールが届いたら
就活生にとって内定は何よりも嬉しいものでしょう。
しかし、中には内定まで至らずに終了してしまうこともあるかもしれません。
不採用を知らせる方法は電話や手紙の場合もありますが、最近ではメールで伝える企業が増えています。
この不採用を知らせるメールが「お祈りメール」です。
お祈りメールを受け取るとショックですが、マナーとしてお礼メールを返信するべきなのか悩む就活生もいます。
結論を述べると、お祈りメールは基本的に返信する必要はありません。
ただし、中には返信した方がよいケースもあります。
返信が必要な場合、どのような内容を記載するべきでしょうか。
お祈りメールの意味を理解し、対処法について考えてみましょう。
お祈りメールとは?
お祈りメールとは、就職活動のときにエントリー企業から送られる不採用通知メールのこと。
そもそもなぜ不採用通知は「お祈りメール」と呼ばれているのでしょうか。
不採用通知の文面は企業によって異なりますが、基本的に書かれている項目は似通っています。
【不採用通知に書かれる主な項目】
■多くの企業から自社を選び希望してくれたことへのお礼
■残念ながら不採用となったこと、および謝辞
■就活生の今後の活躍を願う応援メッセージ
多くの企業では就活生への応援メッセージとして、「今後のご活躍をお祈り申し上げます」などの文言でメールを締めくくります。
このため、これまで就活をしてきた先輩たちが不採用通知を「お祈りメール」と呼ぶようになったのです。
就活は内定をもらえるまで続きます。
お祈りメールは定型文のケースが多い、味気なく感じる就活生もいるかもしれません。
しかし限られた就活の時間を有効に使っていくためには、応援メッセージを素直に受け止め、次へと心を切り替えていきましょう。
サイレントお祈りとは?対処法は?
お祈りメールにはもうひとつ「サイレントお祈り」と呼ばれるものがあります。
これは合格者のみに通知を送る方法を取っている企業の場合、不採用通知さえ届かないことから「サイレントお祈り」と呼ばれるようになったものです。
【連絡が来ない理由】
単に忙しく連絡が遅れている場合もありますが、中には先に内定を出した就活生が内定辞退をした場合に備えて、先延ばしにされている場合もあります。
・メール送信の不手際
先方に伝えたメールアドレスが間違っていたり、担当者が打ち込んだメールアドレスが間違っていたりするなど、何らかのミスでメールが正しく届いていない場合があります。
また迷惑メールフォルダに入ってしまうケースもあるので、不安な方は迷惑メールフォルダを確認することも必要です。
サイレントお祈りの場合は明確な結果が得られないため、どのくらいの期間待てばよいかがわからず、踏ん切りがつかない就活生も少なくありません。
一般的には採用結果は2週間以内に届きます。
不安な方は結果がどのような手段でどのくらいを目途に知らされるか、事前に質問しておくとよいでしょう。
ただし、事情にもよりますがサイレントお祈りを行う企業は、就活生に対し誠実な企業とはいえません。
時間がかかって内定をもらえたとして、その後長い間、その企業で仕事をしていくことになります。
就活生はサイレントお祈りの事実も踏まえて、“自分が本当に入社したい企業なのか”を冷静に見極めていくことも大切でしょう。
お祈りメールの返信事例1:最終選考まで残った場合
お祈りメールには基本、返信しなくてもいいとお伝えしましたが、例外もあります。
最終選考までいった場合、それだけ選考過程も多くなります。
長い期間にわたって選考を行ってもらい、幾度も顔を合わせる機会があった人事担当者にはお礼の気持ちを伝えましょう。
お祈りメールの返信事例2:個人的にお世話になった担当者がいる場合
もう一つ返信が必要なケースとして、選考に際して個人的にお世話になった担当者がいる場合があります。
担当者との距離が近く、交流があったと感じる場合には返信を送った方がよいでしょう。
特にお祈りメールの中に個人的なメッセージが含まれていた場合は、返信することをおすすめします。
不採用になったことは残念ですが、自分のために心を割いてくださった人事担当者にお礼の気持ちを伝えましょう。
お祈りメールの返信で盛り込む内容とは
お祈りメールを返信する場合、どのような内容を入れるべきでしょうか。
お祈りメールの返信は、簡潔にまとめることをおすすめします。
不採用になったら、いつまでも相手の時間を割かない心遣いが大切です。
【お祈りメールの返信に入れるべきこと】
・時間を割いてもらったことへの感謝
不採用になりその企業で働けないことは残念ですが、最終選考までいった場合、面接などで交流があったことが考えられます。
多くの時間を割いて、労力を費やして選考してくれた方々へ感謝を述べましょう。
・自分の今後の抱負
不採用になり気持ちは落ち込んでいても、あえて前向きな気持ちを書きます。
マイナスな印象を抱かせると、企業に対して文句を言っていると取られる恐れがあるため注意が必要です。
具体的なことは記載せず、前向きな気持ちだけをいれましょう。
・企業へのメッセージ
ご縁がなかったとはいえ、自分が希望し選考してくれた企業です。
最後に企業の発展を願う一文を添えましょう。
【お祈りメールの返信例】
株式会社〇〇〇(会社名)
人事部(部署名)
〇〇 〇〇 様(担当者名)
このたびは私のために貴重なお時間を割いていただき、誠にありがとうございました。
選考結果は誠に残念ではありますが、真摯に受け止めて今後の就職活動に活かして参りたいと思います。
末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
———————
〇〇 〇〇(氏名)
〇〇大学〇〇学部4年
電話:080-0000-0000
メールアドレス:〇〇@×××××.ac.jp
お祈りメールの返信で不採用の理由を質問しても良いの?
不採用になった場合、理由を聞いて次の就活に生かしたいと考える就活生もいることでしょう。
しかし、お祈りメールの返信は基本的に簡潔に終わらせることがマナーです。
どうしても理由が知りたい場合、文面の中に盛り込んでもかまいません。
ただし、納得のいく回答が得られると限らないことは承知しておいてください。
企業側には不採用理由を教える義務はなく、内定者以外の多くの学生ひとり一人に対応することは難しいのです。
最終選考まで残り、担当者との交流も多かった場合には、教えてもらえる可能性もあります。
それでも“ダメ元”の心づもりで聞くようにしましょう。
お祈りメールではなく、内定通知をゲットしよう!
お祈りメールを受け取ることはつらいものです。
しかし、選考経験は次に生かすことができます。
お祈りメールではなく内定通知を受け取るために足りないものは何か、するべき対策は何か。
一人で悩んでいても気づけないこともあるでしょう。
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