SPIは何割取れていればいい?合格ラインやいい結果を出す方法も紹介

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はじめに

「就職活動におけるWEBテストってなに?」 「SPIで、良い結果を出す方法は?」 「自分が目指している業界では、何割の得点が必要?」 就職活動を行っている方には、このような疑問があるのではないでしょうか。

本記事では、WEBテストの中のSPIについて、概要や業界別で求められる得点割合について説明します。また、SPIの結果で足切りされるのか、という不安に対してもお答えし、足切りされないために、どのようなことができるのか、を紹介します。

この記事を読むことで、SPIがどのようなものなのか、どの業界で何割獲得する必要があるのかを把握できるでしょう。そして、良い結果を出す方法や、足切りされない方法も確認できます。

就職活動でSPIのテストに不安がある方は、ぜひこの記事をチェックしてみて下さい。

SPIの結果で足切りされる?

SPI対策の勉強を始める前に、まず、SPIがどのようなものなのか理解しましょう。

以下では、SPIの概要を説明します。合格基準や結果による足切り、そして、SPIがどの程度重視されているのかについて確認しましょう。

SPIとは

SPIとは、Synthetic:総合的な、 Personality:個性・性格、 Inventory:評価の略称で、多くの企業が、学生の能力や性格を定量的に見るために導入しています。

SPIでは、能力検査と性格検査の2つの検査が行われます。能力検査で出題されるのは、文章理解を測る言語分野と、数的処理を測る非言語分野です。いずれもレベルは中学から高校レベルの問題が出題されます。

SPIの合格基準は?

企業ごとに採用時に重視する部分は異なるため、SPIの合格基準も企業によって様々です。そして、後ほど説明しますが、SPIは、受験者の解答状況によって次に出題される問題の難易度が変化する仕組みで、結果は何割獲得した、という正答率ではなく、偏差値で表されます。

偏差値50以上を必須としている企業もあれば、偏差値40以上あれば通過させる企業もあるでしょう。このように企業によって求めている偏差値が異なるのです。

また、能力検査と性格検査の考慮する割合も企業ごとに定められています。能力検査の結果が良くても、性格検査でその企業の社風に合っていないと判断されれば、通過できません。

大企業では足切りがある

大企業では多くの応募者がいるので、次の選考ステップに進む学生を絞り込むために、SPIの結果で足切りを行うことがあります。

しかし足切りを行う際に、社風に合った学生を通過させるのか、能力検査の結果が良かった学生を通過させるのかは、企業の採用理念によって異なるでしょう。

また、エントリーシート等の書類選考とSPIを同時に課している場合は、SPIの結果が良い学生の書類にのみ目を通すこともあります。よって、SPI以外の出来が良くても、SPIの結果が基準を下回ると、不合格になるということです。

書類選考の機会を得るためにも、SPIの足切りの基準を下回らないように対策する必要があります。

SPIと履歴書で総合的に判断する企業も多い

上記では、書類選考の対象者を絞るためにSPIの結果を用いる企業について説明しました。一方、SPIの結果と履歴書等の書類をどちらも評価対象にする企業も多いです。

SPIの結果があまり良くなくても、書類選考の評価が良ければ次の選考ステップに進めます。逆に書類の出来がいまいちでも、性格検査が社風に合致していたり、能力検査の結果が非常に良かったりする場合は、通過できることがあるでしょう。

SPIは何割取ればいい?

上記では、SPIの概要と、選考の中でどのように位置づけられているのかを説明しました。

では、実際に何割取ればよいのでしょうか。以下では、SPIで必要な獲得割合について紹介します。

SPIは偏差値であらわされる

SPIの結果は点数ではなく、20~80の偏差値であらわされます。そのため、手応えがあったとしても簡単な問題が出題されていただけの可能性や、逆にできなかったと感じても、他の学生がより低い正答率であれば、偏差値は高くなる可能性があるでしょう。

しかし、偏差値で表されるのは能力検査のみのため、偏差値が企業が定める基準を下回っていても、性格検査で、求められている人物像に重なる部分があれば、通過できることもあります。

また判断には、書類選考の評価とSPIの結果を併せて用いる場合が多いため、偏差値はあくまで目安といえるでしょう。

SPIで7割は取れるようにしたい

各企業が明確な基準を公表しているわけではありませんが、能力検査で7割以上獲得できれば、ほとんどの企業で、足切りの対象になることはないでしょう。

しかしあくまでも指標のため、非常に多くの学生が応募する人気企業や、高い能力が求められる業界、企業においては、7割以上の獲得が必要なこともあります。

ボーダーはなく面接や履歴書重視の企業もある

SPIはあくまでも学力や性格を検査するものであり、ひととなりを判別できるものではありません。そのため、SPIの結果を重視して選考を行うと、入社後のミスマッチを招き、学生も企業も不利益を被ります。

以上の理由から、面接での印象や結果を補う材料としてSPIを用いる企業もあることを覚えておきましょう。

SPIが「補う材料」として利用される具体例には、あと1人選ぶ場面で、面接や履歴書の評価が僅差の2人がいる際に、SPIの結果が望ましい方が選ばれるということが挙げられます。

よって、得点が高いことでデメリットになることはありません。重視しないといっても、選考材料になっている点を忘れずに、対策を行いましょう。

【業界別】SPIの通過に必要な偏差値の割合の目安

次に、業界別で何割の獲得率が必要なのか説明します。

SPIの結果で足切りされてしまう可能性もあるため、志望している業界の獲得割合を確認し、それを目標にSPI対策の勉強を行いましょう。

外資系企業:8割

人気がある外資系の企業では、8割を目指して対策を行いましょう。

しかし外資系企業では、SPIではなく、玉手箱や、企業が独自に作成しているテストが利用されることもあります。WEBテストを受ける企業がそのテストを実施しているのか把握した上で、対策を始めましょう。

メガバンク:7割

メガバンクの企業を受ける場合は、7割獲得できるよう、対策が必要です。

またメガバンクは、入社後に多くの資格取得が求められるため、高学歴の就活生が多く志望しています。

五大商社:7割

五大商社と呼ばれる、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅では、7割の獲得率が求められます。しかし、これらの企業は就活生に人気があり、なおかつ、慶応義塾大学・早稲田大学をはじめ内定者のレベルは非常に高いです。

そのため、8割を目標に対策をする必要があるといえます。

また五大商社はSPI以外に、小論文等の検査を課す場合もあるため、事前に把握してから対策しましょう。

日系大手メーカー・IT系:6~7割

日系大手メーカーを志望する場合は、最低でも6~7割を獲得できるように対策しましょう。また日系大手は、能力はもちろん、性格検査の結果と社風の合致も重視しています。

そのため、自己分析を綿密に行い、矛盾のない回答をすることも重要です。

日系大手食品・保険・その他:6割

日本大手食品企業や保険企業、その他の企業では、6割獲得することが求められます。

しかし得点ではなく、相対比率でSPIの結果は表されるため、他の就活生のレベルが高い場合には、6割以上の獲得が必要です。

求められている獲得割合が高くないからといって、対策をしっかり行わないのは危険でしょう。

SPIでよい結果を出す方法

上記で、業界ごとに必要なSPIの獲得目安を紹介しました。

では、SPIで良い成績を出すためには、どのような対策方法があるのでしょうか。以下で、効果的な対策の仕方を3点紹介します。

数をこなして慣れる

実戦形式で対策すると効果的です。問題集を買ったり、大学のキャリアセンターを通して模擬試験を受けたりすることができます。

また、インターネット上では、SPIの問題を無料公開しているサイトもあるため、お金をかけずに多くの問題に触れられるでしょう。

時間制限があるSPIを攻略するためには、スムーズに解くための対策が必要です。繰り返し練習して、制限時間内に目標の正答率を上回れるようにしましょう。

苦手分野は特に勉強する

全体の偏差値を下げてしまう可能性がある苦手分野をできるだけ減らすことが重要です。そのため、問題を解いてみて自分が間違える回数が多い分野に注力するようにしましょう。

足切りのボーダーを下回らないためにも、苦手分野を潰して、成績を底上げすることが求められます。

性格検査は正直に回答する

企業は性格検査の結果を用いて、社風にマッチするかを見極めています。しかし、嘘をついて回答していることがわかった場合、能力検査がいい結果だったとしても、嘘をつく人とみなされ、不合格になるでしょう。

「嘘をついて回答してもばれないだろう」と考えている方がいるかもしれませんが、本来の回答を探れるように、多角的に質問が用意されているため、ばれる可能性が高いです。

また性格検査を通過して入社しても、入社後のミスマッチに繋がるため、性格検査では正直に回答するよう心がけましょう。

SPIで足切りされないためにできること

上記では、SPIの効果的な勉強方法を紹介しました。

では、SPIの結果で足切りを受けないためにできることは、なにがあるのでしょうか。以下では、足切りを防ぐ3つの方法について説明します。

SPIを沢山受けることで自信のある結果を使いまわす

SPIをテストセンタ―で受けた場合、最近のテスト結果を複数の企業に提出できます。そして、結果を使いまわしていることを企業側にばれることは基本的にはありません。

同じテストを受験する時間が短縮されるとともに、毎度「何割取らなければいけない」とプレッシャーを感じる必要もないため活用するべきでしょう。

SPIを実施しない企業を選ぶ

就活の選考フローは各企業が定めているため、SPIを選考で実施していない企業もあります。そして、SPI実施の有無を明記している就活サイトもあるので、それをチェックすることも可能です。

また、企業からスカウトしてもらうタイプの就活サイトであれば、SPIの選考ステップを免除される場合があります。万が一、SPIの受験を課されても、何割取らなければいけない、という基準はなく、足切りされません。

SPIの足切りを逃れるために、企業からスカウトを受け取れる形式の就活媒体を使うのも1つの手といえるでしょう。

インターンシップに参加する

インターンシップに参加して、グループディスカッション等で優秀な学生とみなされると、本選考における選考ステップの一部が免除されることがあります。

SPIが苦手な場合は、できるだけ志望する企業のインターンシップに参加して、企業にアピールできるようにしましょう。

SPIに慣れて7割は取れるようにしよう

本記事ではこれまで、SPIの概要や業界別で何割求められるのか、さらに対策方法を紹介しました。業界ごとに必要な割合が異なるため、自分が目指している業界で求められる基準を明確にして、対策を行いましょう。

また、足切りが行われる場合や、足切りされないための方法も説明しました。SPI等の筆記試験を免除される選考ルートに乗ることができれば、テストが苦手でも選考を進められることが理解できたでしょう。

そして、就職活動を始めたばかりで、目指している業界を絞れていない方は、7割を目標に、SPIの対策を始めることがおすすめです。

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