HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
【山岳部のガクチカ】ガクチカとは?
「ガクチカ」とは、学生時代に特に力を入れた活動や経験を意味し、一般的には直近の学生期間、大学や専門学校での経験が中心となります。
高校時代の活動をガクチカにしてはいけない事はないのですが、大学生活でのより成熟した経験が求められるため、余程の事がない限りは止めておいた方が懸命です。
ただし、コロナ禍のような特殊な状況下では、選考担当者も通常の活動が難しい状況を理解しています。
そのため、限られた状況の中で何を企画・実行したか、どのように工夫して課題を克服したかを強調することが重要です。
例えば、オンラインでの学びやプロジェクト、バーチャルボランティア活動など、新たな方法で積極的に挑戦した経験は企業からも好印象に見えます。
ありがちな誤り
ガクチカを語る際のありがちな誤りは、単に成果や結果を挙げることに焦点を当てがちな点です。
重要なのは「過程」、つまり、何を目的にその活動を始めたのか、目標達成のためにどのような行動をとったのかという事です。
また、遭遇した困難は何で、それをどう乗り越えたのか、そしてその経験から何を学んだのかを詳細に書くことも大切です。
これにより、単なる活動の報告ではなく、自分がその経験でどれだけ成長したのかという事をアピール出来ます。
【山岳部のガクチカ】山岳部の経験はガクチカになるのか
山岳部の経験はガクチカとして非常に有効で、計画性、リーダーシップ、協調性、リスク管理といったスキルが自然と身につきます。
例えば、登山計画の立案や遂行においては、厳しい自然環境下での迅速な意思決定やチームメンバーとの協力が必須です。
そして、これらの経験はビジネスシーンでのプロジェクト管理やチームリーダーとしての資質に直接的に関わってきます。
加えて、困難な状況を乗り越える過程で得られる精神的な強さや問題解決能力も重要なアピールポイントになります。
【山岳部のガクチカ】山岳部での経験から得られる強みやスキル7つ
ここからは山岳部で頑張った経験で得ることが出来る強みや代表的なスキルを7つ紹介していきます。
山岳部は地味に思われるかもしれないという不安があるかもしれないですが、そんなことは無いので安心して問題ありません。
以下で紹介する強みやスキルはどれも社会に出てから非常に役立つものであり、企業としても必要としているものばかりです。
7つ全てを持っている事は稀ですが、どれか一つでも自分が自信のある強みがあれば、是非ESのガクチカに自信を持って書いて下さい。
1. リーダーシップ
まず、山岳部の経験はリーダーシップ能力の向上に特に寄与します。
部活動の中で登山やトレッキングのリーダーを務めることは、自らの判断力と指導力を磨く絶好の機会です。
リーダーとして、計画立案から実行、チームの安全管理までを一手に担い、様々な困難な状況下で迅速かつ正確な決断を下す必要があります。
この経験は、ビジネス環境でのプロジェクト管理やチームリーダーシップに直接的に応用可能で、目標達成のために部署やプロジェクトチームを効果的に率いる能力を示唆できます。
2. チームワーク
山岳部での活動は、チームワークを育む絶好の機会です。
登山などの山岳活動は困難で危険が伴うため、目標達成のためにはメンバー間の緊密な協力が必要不可欠です。
この経験は、仲間と効果的にコミュニケーションを取りながら協力し、共通の目標に向かって努力する能力を養います。
例えば、天候が急変した際に迅速に役割を分担し、安全を確保するための対策をチームで協議・実行することなどが挙げられます。
このような経験は職場でのプロジェクトチームや部署内での日常業務においても、チームプレーヤーとしての重要な役割を果たす際に直接役立ちます。
3. 問題解決能力
また、問題解決能力も格段に向上させます。
登山中には予測不可能な天候の変化や困難な地形に遭遇することが多く、これらの状況下で迅速かつ的確な判断を求められます。
例えば、突然の悪天候が発生した際には、安全な退避ルートの選定や速やかな対応計画の立案が必要になります。
これにより、チーム全体の安全を守る決断を下すことが求められ、そのプロセスで問題解決スキルが鍛えられます。
この能力は職場においても直接応用可能で、予期せぬ課題や障害が生じた際に、冷静に問題を分析し、解決策を迅速に提供することができます。
4. ストレス耐性
山を上る事は、強いストレス耐性を培う機会になります。
登山では長時間の肉体的な努力と精神的な集中が要求され、予期せぬ天候の変化や道中の困難に直面することが一般的です。
これらの厳しい状況を乗り越える過程で、ストレス耐性が自然と養われ、未知の問題に冷静に対処する能力が向上します。
たとえば、計画通りに進まない状況でも解決策を見つけ出し、落ち着いて対応する力は、職場での緊急事態や高いプレッシャーが伴うプロジェクトにおいても非常に有効です。
5. 自己管理能力
自己管理能力を格段に向上させる経験にもなります。
山岳活動では、装備選びや食料の準備、細かな行動計画の作成が必要であり、これらの準備をする事で、安全かつ成功に繋がる登山が可能となります。
この過程で、自分自身のタスク管理、時間の効率的な利用、リスクの評価と対応が自然と身につきます。
自己管理能力は、個人の作業効率だけでなく、チーム全体のパフォーマンス向上にも寄与し、ビジネス環境における多くの課題に対応するうえで重要な能力となります。
6. 決断力
山岳部は、決断力を養うための環境にもなります。
山中での迅速かつ正確な判断は自分達の安全に直結するため、危険な状況や困難な選択肢の中から最善の行動を選ぶ能力が自然と身につきます。
例えば、急な天候の変化や予期せぬ障害物に直面した際、短時間でリスクを評価し、適切なルートや対応策を決定する必要があります。
このような経験は、ビジネスの世界で危機管理の場面等、迅速な意思決定が求められる状況においても役立ちます。
7. 自己成長
そして、山岳部に所属する事で、個人の自己成長を大いに促進してくれます。
登山やトレッキングを通じて自然と向き合うことで、自己の限界に挑戦し、困難を乗り越える過程で自己を見つめ直す機会が豊富にあります。
例えば、高い山を登ることで体力的、精神的な限界を超えた経験は、自信の向上につながります。
このような経験によって、職場での新しい課題に直面した際にも、前向きに取り組む姿勢や解決に向けた持続的な努力が出来るようになります。
【山岳部のガクチカ】ガクチカのポイント
山岳部の経験をガクチカで記載する場合、どんな事を意識したら魅力的なガクチカになるかというポイントについて解説します。
ただ漠然とガクチカを書き始めても、企業から見て良いガクチカのなる可能性は非常に低いです。
企業が見ている点や評価する観点をしっかりとおさえてからガクチカを書き始めるようにして下さい。
入社を想像させる
まず、自分が入社したらどのように職場で活躍するのかを鮮明にイメージさせる事が重要なポイントです。
山岳部での経験は、将来の職場で求められる多くのスキルや特性と直接的に関連します。
たとえば、厳しい自然環境の中での決断力や協調性は、企業で求められる問題解決やチーム内コミュニケーションのスキルに直結します。
このように山岳部で得たスキルと職場での活躍イメージをリンクさせてガクチカの文章に落とし込む事で、企業の採用担当にも活躍イメージを持ってもらいやすくなります。
具体的に伝える
具体的な事例や成果を挙げることも非常に重要です。
例えば「登山の装備の調達と管理を任され、効率的な物資管理でチーム全体のパフォーマンスを向上させた」といった具体的な成果を記載して下さい。
ただ自分のスキルや強みを書くよりも、こういった具体的なエピソードをガクチカの文章に盛り込むことで、より説得力が増し、企業からの評価も高くなります。
ただ、字数制限がある場合はエピソードだけに字数を割かないよう注意して下さい。
学びを強調させる
山岳部での経験から得た学びを強調することは、ガクチカとして非常に効果的です。
例えば、厳しい条件下での登山において、限界に挑戦し続けた経験は、どんなに困難な状況でも諦めずに解決策を見つける力を育ててくれます。
この「粘り強く解決策を探す」強みをガクチカの文章内で強調することで、企業側も「入社後もこの強みを発揮してくれそう」と現実感を持って認識してくれます。
中途半端に書くことが一番避けるべきなので、自分の強みはしっかりとアピールして下さい。
【山岳部のガクチカ】ガクチカの文章構成
ガクチカにどういった内容を書くかという事も非常に重要な観点ですが、ガクチカの文章構成が良くないと、その分企業からの印象も悪くなる事が多いので注意が必要です。
何故なら企業の採用担当者は多くの就活生のESに目を通していて、文章構成が悪く読みにくいガクチカはその時点で悪印象になるからです。
以下で魅力的なガクチカを書くための文章構成を順番に解説するので、是非参考にしてみて下さい。
1. 力を入れたこと
まず、「結論ファースト」で文章を書き始める事が大事です。
最初に自分がどの活動にどのように取り組んだかを明確に述べることで、話の主題をすぐに理解してもらえます。
その後、その活動を選んだ理由、具体的な取り組み、遭遇した課題、それにどのように対処したか等、順に説明することで、読み手の企業も理解がしやすい文章になります。
結論ファーストは社会人としても日々意識すべき観点なので、是非おさえておいて下さい。
2. なぜ力を入れたのか
つぎに、その活動に「なぜ力を入れたのか」を書きます。
この部分は、動機や目的を説明することで、活動に対する情熱や意義を伝える重要な箇所です
ここで個人的な内面の動機や、その活動が自分のキャリアや学びにどのように役立つと考えたかを具体的に示すことにより、自分の成長志向や価値観を強調することができます。
このように動機を明確にすることで、読み手の企業に対して自分の思考や行動背景を伝え、より自分という人物像を際立たせる事が出来ます。
3. 課題や目標は何だったか
「課題や目標は何か」という点もしっかりと書いて下さい。
ここでは、活動中に設定した具体的な目的と直面した課題を明確にすることが重要です。
具体的な目標とそれに伴う課題を詳述することで、単に行動しただけではなく、どのように戦略的思考や問題解決能力を発揮したかを示すことができます。
これにより、実際のビジネス環境で遭遇する様々な課題への適応能力をアピールすることが可能となります。
4. どんな工夫や行動をしたか
また、エピソードの中で自分が「どんな工夫や行動をしたか」という点も強調して下さい。
課題を克服するために行った具体的なアクションと、その際どういう強みを発揮したかという事を分かりやすく書く必要があります。
これを明らかにする事で、企業に入社してからも同じようなシーンがあった場合、同じように行動出来そうかどうかという視点で採用担当者は評価することが出来ます。
5. 経験から何を学んだか
最後に、行動の結果として得た具体的な学びを明確に書きます。
例えば山岳部で難易度の高い山に向けてチームの一体感を指揮した経験を書いたとして、そこから「リーダーシップの重要性」を学んだ、といったイメージです。
このように自分の行動の結果の具体的な学びを記載することで、その経験がどのように個人の強みや成長に寄与したかを効果的に伝えることができます。
企業は結果ではなく、行動の過程の中でどんな学びを得たのかという点を見ているので、意識しておいて下さい。
【山岳部のガクチカ】山岳部を題材にしたガクチカの例文
山岳部の経験を上手く使ったガクチカの例文をいくつか紹介します。
山岳部で得られる学びや強みは沢山あるので、それぞれにフォーカスして分けた例文にしているので、自分の強みと同じものや似通ったものがあれば、是非参考にしてみて下さい。
もし無くても、文章の書き方だけでも役立つので読んでおいて損はありません。
ガクチカ例文1. 山岳部の経験×リーダーシップ
私は大学時代、山岳部の部長として活動し、この経験からリーダーシップスキルを得たと実感しています。
山岳部では、部員の安全を確保しながら、全員が技術的な向上を果たせるような環境を整えることが主な課題でした。
この目標を達成するために、私は具体的な行動計画を立てました。
まず、経験豊富な登山家を招いてのセミナーを定期的に開催し、技術向上の機会を提供しました。
また、新入部員のための基礎から学ぶクライミングクラスを導入し、全員が同じレベルの知識を有することを目指しました。
さらに、部内のコミュニケーションを活性化させるため、月に一度のミーティングを設け、安全管理や新しいルートの計画について議論する場を設けました。
これらの取り組みから、私はリーダーシップの重要性だけでなく、計画性や問題解決能力、チームワークの大切さを深く学びました。
特に、異なるバックグラウンドを持つ部員が協力して目標を達成する過程は、将来の職場でのプロジェクト管理にも直結する貴重な経験です。
ガクチカ例文2. 山岳部の経験×チームワーク
私は大学の山岳部の一員として活動し、その中で特にチームワークの重要性に気づきました。
入部理由は、自然環境での困難な状況に共に立ち向かう中で、仲間との絆を深め、協力することの大切さを実体験から学びたかったからです。
当時、異なる経験や能力を持つメンバーが一丸となって目標を達成することの難しさを感じていました。
この課題に対処するために、私たちは定期的なミーティングを設け、それぞれの意見を尊重しながら計画を立てました。
特に、新入部員が安全に活動できるように、経験者と初心者をペアにして技術指導を行う体制を整えました。
また、登山計画では、全員が参加しやすいルート選定や準備工程にも細心の注意を払いました。
これらの経験から、私はチーム内での明確なコミュニケーションと、それぞれのメンバーの強みを活かすことがチームワークの向上に不可欠であると学びました。
さらに、困難を共に乗り越えることでチームとしての一体感が形成されることも実感しました。
ガクチカ例文3. 山岳部の経験×問題解決力
大学時代、私は山岳部で積極的に活動し、特に問題解決力が向上しました。
私たちの主な課題は、山での突然の悪天候や装備のトラブル、道迷いなど、さまざまな緊急事態に迅速かつ効果的に対応することでした。
これらの課題に対処するために、私は事前の準備としてリスク対応プランを作成し、具体的な緊急時の対応策をチームメンバー全員と共有しました。
また、行動計画では、ルートの選定や装備の点検だけでなく、非常食や応急処置キットを常備するなど、細部にわたる工夫を施しました。
これにより、実際に天候が急変した際にも迅速に避難ルートを選定し、安全な場所へと誘導することができました。
この経験から学んだことは、問題解決には事前の準備と予測が不可欠であり、チーム全員が情報を共有し協力することの重要性です。
また、柔軟な思考と冷静な判断が、困難な状況を乗り越える鍵であると実感しました。
これらの問題解決スキルは、将来の職場で直面するであろう予期せぬ課題にも応用でき、効果的に対処するために役立つと自信を持っています。
ガクチカ例文4. 山岳部の経験×ストレス耐性
大学時代、私は山岳部に所属し、過酷な自然環境の中での活動を通じて、特にストレス耐性を高めました。
私たちの主な課題は、長時間の遠征や厳しい気候条件の中で精神的、肉体的な限界を超えて耐えることでした。
この課題に対処するために、私は部員と共にストレス管理のテクニックを学び、実践しました。
具体的には、マインドフルネス瞑想を取り入れることで、精神的な平静を保ちながら状況判断の鮮明さを保つ工夫をしました。
また、困難な状況下でもポジティブなコミュニケーションを心掛けることで、チーム全体の士気を維持する努力をしました。
これらの経験から、私はどんなにプレッシャーのある状況下でも冷静さを保つ方法を学び、チームメンバーが同じ目標に向かって協力することの重要性も深く理解しました。
このストレス耐性は、将来の職場においても、緊急時の冷静な判断や効果的なチームワークに貢献するための重要な資質だと感じています。
ガクチカ例文5. 山岳部の経験×自己管理能力
大学で山岳部に所属していた私は、特に自己管理能力の向上に力を入れました。
私たちの直面した主な課題は、複数日にわたる遠征での食料、装備、体力の管理でした。
これらの課題に対応するために、私は部員と協力して詳細なチェックリストを作成し、各人が担当する装備と食料の分担を明確にしました。
また、体力の消耗を考慮して適切な休息や食事のタイミングを計画し、実行しました。
この経験から学んだのは、前もっての準備と計画の徹底が、長期的な目標を達成する上でいかに役立つかということです。
また、自己の体力と精神状態を常に把握し、適切に調整することの重要性を理解しました。
これらの自己管理スキルは、将来の職場においてもプロジェクトの期限内での成果を出すために、また、ストレスの多い状況下で最高のパフォーマンスを維持するために非常に価値があります。
山岳部で培ったこの能力を活かし、どのような職務環境でも効果的に自己管理を行い、チームの一員として貢献できる自信があります。
ガクチカ例文6. 山岳部の経験×決断力
大学時代、山岳部に所属していた私は、特に決断力が向上しました。
山岳活動では迅速かつ正確な判断が求められるため、このスキルを磨くことが必須でした。
重要な課題として、不測の天候変化やルート上の障害に迅速に対応することがありました。
当時、私は事前に様々なシナリオを想定し、それに基づいてアクションプランを立て、各メンバーの役割を明確にしていました。
また、実際の登山前には、シミュレーションを行い、チーム全員が計画に慣れ親しむことを確認しました。
しかし登山中、事前に立てた計画とは異なる状況に直面してしまった際に、私はメンバーの体力や道の状況を踏まえルートの変更を決断しました。
この経験から学んだのは、状況を迅速に評価し、利用可能な情報を基に最適な決断を下す能力の重要性です。
また、プレッシャーの下でも冷静を保ちながら適切な判断を行うことが、チームの安全と目標達成に不可欠であることを実感しました。
ガクチカ例文7. 山岳部の経験×自己成長
大学時代、私は山岳部に所属し、自己成長に特に力を入れました。
私が山岳部の活動に専念した理由は、過酷な自然の中で自分自身の限界を試し、心身ともに成長する機会を求めたからです。
私自身の課題としては、技術的なスキル向上と精神的な耐久力の強化でした。
これに対処するため、私は定期的に技術トレーニングを行うとともに、メンタルヘルスの管理にも注力しました。
具体的には、高度な登山技術を習得するために専門のトレーニングプログラムを受講し、ストレス管理のためにマインドフルネス瞑想を実践しました。
この経験から、私は粘り強く自分を高めることと、持続的な努力の重要性を学びました。
特に、困難な登山中に冷静さを保ち続けることで、どんな状況下でも最適な判断ができるようになりました。
入社してからも自分が今以上に成長しなければ超えられない壁に直面することもあると思いますが、この経験で培った自己成長への意識の強さを活かし、会社に貢献したいです。