「ガクチカってどうやって書けばいい?」 「趣味をガクチカとして書いても大丈夫?」 「趣味をガクチカにする場合はどんな風に書けばいいの?」 このように、趣味をガクチカにしたいと考えている人の中には、どのようにして書けば良いのかわからないと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
本記事では、趣味をガクチカにする時のポイントや趣味をガクチカとしてアピールする際の注意点などを紹介します。
この記事を読むことで、どのようにして趣味をガクチカにすれば良いのか把握できるでしょう。
また、趣味のガクチカの例文についても記載するため、例文を参考にすることでスムーズに書き進められるでしょう。
趣味をガクチカにする際のポイントを知りたい人は、是非この記事をチェックしてみて下さい。
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ガクチカとは?
ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略した言い方です。
企業側は就活生に学生時代に頑張ったことを聞いて、その人間性や強みを知りたいと考えています。
また挫折をどんなふうに乗り越える力があるのかも知ることができます。
企業によって、必要とする能力は異なるところです。
ガクチカは、企業が求める人物像であるかどうかを判断するための質問とも言えるでしょう。
自信を持って、自分の頑張りを発表したいものです。
ガクチカの書き方
ガクチカを書くときは、分かりやすく伝えることと企業が求める人物像に重なる内容であることがポイントと言えます。
話す内容は、学生時代の体験であればどんなことでもかまいません。
とくに実績や成功を収めたことでなくとも、自分の中で一生懸命したことであれば良いのです。
たとえば大学4年間毎日欠かさずトイレ掃除をしたことも、素晴らしいガクチカになります。
空欄や「とくになし」と書くことだけは避けましょう。
書き方のコツは、何をどのように頑張ったのか具体的に伝えることです。
結論から述べて理由を話し、証拠付けになるエピソードを書きます。
再度結論を出してまとめる書き方で、面接官に言いたいことが伝わりやすいです。
だらだらと長い前置きは話が分かりにくくなるので不要です。
いくつかガクチカになりそうなネタがある場合は、受ける企業が欲しい能力をアピールしやすいものを選びましょう。
企業は、自社にマッチする人材かどうかを見極めようとしています。
ガクチカネタの選択ミスをしないためには、企業研究をしておくことも重要です。
趣味をガクチカにする時のポイント
ガクチカに趣味を書こうと思ったなら、その趣味を始めた理由とそこからの学びを必ず書きましょう。
成功につながらなかった趣味でも、頑張った過程やそれによる成長について話すことで評価につながります。
身に付いたスキルや能力は、入社後に生かせるものであることもポイントです。
ガクチカについての規定などはありませんが、中には避けるほうが無難な趣味もあります。
またあまりにも専門的な用語は使わないようにしましょう。
趣味を始めたきっかけと学び
説得力があり濃い内容のガクチカにするためには、常に「なぜ?」と自分に問いかけながら文章作成するのがコツです。
趣味について書く際にも「なぜその趣味をしようと思ったのか」、きっかけを話します。
そのことに没頭して楽しかっただけではなく、そこから何を学んだのかを伝えることも重要です。
うまくいかなかったときにどうしたのか、どんな工夫をしたのか、さらにどんなやりがいを感じたのかなども具体的に説明しましょう。
趣味で得たことの仕事への活かし方
ただの趣味の話で終わらせるのではなく、入社後に仕事につなげるからこそ意味のあるガクチカになります。
面接官に評価してもらうためには、趣味で身に付いた能力をアピールして仕事に生かしたいという意欲を見せることが大切です。
さらにその学びや能力が、受ける企業にマッチしなければあまり意味がないでしょう。
ただ淡々と趣味について語るのではなく、「〇〇から得た〇〇を、貴社の仕事の〇〇に生かしたい」という書き方をすることが選考クリアにつながるガクチカです。
避けた方が良い趣味もある
ガクチカに書くには避けたほうが良い趣味として、ギャンブルやお酒好きなどが挙げられます。
書いて良いのか悩むのが、ゲーム関連ではないでしょうか。
ゲームに関しては、書き方次第でマイナスにもプラスにも評価が分かれます。
家に閉じこもってひたすらゲームをしているような書き方ではマイナスイメージですが、難易度の高いゲームをいろいろ工夫してクリアしたと話せば「創意工夫」がありアイデアマンとみなされる可能性もあります。
発想力に長けて研究熱心な人材を求めている会社では、ゲーム好きな人は興味を持たれるかもしれません。
趣味をガクチカでアピールするときの注意点
ただの趣味の話で終わらせるのではなく、入社後に仕事につなげるからこそ意味のあるガクチカになります。
面接官に評価してもらうためには、趣味で身に付いた能力をアピールして仕事に生かしたいという意欲を見せることが大切です。
さらにその学びや能力が、受ける企業にマッチしなければあまり意味がないでしょう。
ただ淡々と趣味について語るのではなく、「〇〇から得た〇〇を、貴社の仕事の〇〇に生かしたい」という書き方をすることが選考クリアにつながるガクチカです。
真剣に取り組んでいない趣味は避ける
趣味をガクチカにする場合、あまり真剣に取り組んでいないような趣味は避けましょう。
ガクチカの内容は必ずと言って良いほど深掘りされるため、あまり入れ込んでいない趣味の内容を答えてしまうと返答に困る可能性があります。
ガクチカで趣味をアピールする場合、しっかりと取り組み、趣味を通じて何らかの学びを得られたものを選ぶようにしましょう。
趣味の話は簡潔に述べる
趣味の話をガクチカとして答える場合、話が長くなってしまう可能性があります。
そのため、あまり時間をかけないように気を付けましょう。
ガクチカの内容で長く話し過ぎてしまうと他の話をする時間が無くなる可能性もあるため、1分程度で話せるようにしておきましょう。
専門的な内容はわかりやすく伝える
ガクチカで専門的な内容を話す場合、専門用語を使わずにわかりやすい言葉で伝えるようにしましょう。
自分にとっては知っていて当たり前の言葉であっても、面接官は知らない可能性があります。
ガクチカの内容は、前提知識がない人でも内容がわかるように伝えることが大切です。
趣味のガクチカ例文
趣味をガクチカにした具体例を6つ紹介します。
インドアとアウトドアの趣味をそれぞれ挙げますので、参考にしてみてください。
同じ趣味でも、人によって目指すものや学びは異なります。
自分らしさや強みをうまく表現することが大事です。
また結論から述べるようにして、読み手が理解しやすい文章を心がけましょう。
句読点のない長文はNGです。
ガクチカにリアリティーを持たせる具体的なエピソードも必ず入れるようにします。
例文①:料理
「私は地方出身者で一人暮らしをしており、学生時代は自炊が趣味になっておりました。
栄養も摂取できておいしくて、さらに費用もかからない料理を毎日作っていました。
一人暮らしなので健康管理をしたかったのと自炊で節約しようと思ったのがきっかけです。
料理のアプリや本を見て研究しましたが、いつの間にか作るのが楽しくてたまらなくなりました。
料理を作ることに没頭したおかげで、物事を研究する力や試行錯誤してトライする姿勢が身に付いたと思います。
貴社では新しいプロジェクトメンバーを募っているということで、入社後はどんどん新しいことにチャレンジしてプロジェクトメンバーとして活躍したいです。
研究するのが好きなので、プロジェクト成功に結び付く何かも発見できる気がします」
料理の趣味をアピールした場合、調理技術だけでなく上記のように研究熱心な点や新メニューにトライする姿勢なども強みになります。
企業にマッチした能力を話すようにしましょう。
例文②:登山
「私は、学生時代はとにかく登山に勤しんでおりました。
近所に山がありそこに登ったときに達成感を抱いたことをきっかけに、行けるだけの山に行きたくなりました。
毎回頂上まで行けるように、普段からトレーニングもして体力作りも欠かせません。
山についても勉強して、山の怖さも知った上で登っておりました。
登山の趣味から学んだことは、地道な努力と辛い時も前を向く姿勢です。
標高の高い山は途中で嫌になりますが、諦めませんでした。
貴社での営業職は、体力も要りますしタフなメンタルと前向きな姿勢が必要だと思います。
登山で得たタフさや努力を生かして、エリアナンバー1の営業マンになりたいです」
アウトドアやスポーツを趣味にしている人は、体育会系の会社に好印象を持ってもらえます。
運動を通じて身に付いた体力や根性をしっかり伝えましょう。
中にはスポーツ三昧の人も見られますが、仕事に支障に出るほどになるとマイナス評価になります。
あくまでも健康のため程度に話すようにしたいものです。
例文③:プラモデル作り
「私は、プラモデル作りが趣味で休日は1日かけて大物を作ります。
もともと手先が器用で細かい作業が好きでしたので、初めてプラモデルを作ったときに楽し過ぎて夢中になってしまいました。
細かければ細かいほど燃えてしまいます。
プラモデル作りをすることで、何時間でも継続できる集中力が養われました。
貴社の工場勤務では、細かい作業をミスなく行う集中力が必要と思います。
私はプラモデル作りのおかげで、継続する集中力には自信があります。
いつか工場リーダーになることを目標に頑張りたいです。」
プラモデル作りやゲームなどのインドアな趣味は、集中力や探求心などが身に付きます。
そうした能力を求めている企業であれば、重宝される人材であるはずです。
暗いイメージばかりが先行しないような書き方をすることがポイントです。
例文④:映画鑑賞
「私は大学時代、自身の価値観を広げるために毎月20本以上の映画を視聴しました。
最初の頃は価値観に合わない映画を見ても退屈に感じていましたが、作品数が増えていくことにより、だんだんと自分と異なる価値観を持つ登場人物を受け入れられるようになっていきました。
この経験によって、自分と異なる価値観も受け入れられるようになったと感じています。
この経験を生かし、営業マンとしてさまざまな価値観を持つ社員をまとめ上げ、牽引していきたいと思います。」
映画鑑賞をガクチカにする場合は、見ただけでなく何らかの目的を持って取り組み、成長したことを伝えられるようにしましょう。
例文⑤:カメラ
「私は大学時代、カメラに没頭していました。
一眼レフのカメラは操作が難しかったことから、夏休みには毎日100枚以上写真を撮ることを目標にしていました。
何枚も撮っていると、失敗した写真も多く出ます。
そのため、失敗した理由を分析し、書き出すようにしたことで、だんだんと綺麗な写真が撮れるようになっていきました。
この経験を通じ、失敗した原因を理解して解消することにより、質を高めていくスキルを身につけることができました。」
この例文では、カメラという趣味を通じて、失敗の原因をつぶしながら再現性を高めていけたことをアピールできています。
例文⑥:絵・イラスト
「私は小学生の頃、自分で自分の好きな世界を描いてみたいと考えたことから、絵を書くことを趣味にしています。
絵を書くことに集中すると、何時間も没頭することができます。
絵を一枚完成させるためには何日もコツコツ努力する必要があるため、絵を書くことを通じて粘り強さを身につけられました。
この力を生かし、入社後は目標達成へ向けて地道に努力していきます。」
絵やイラストを描くことで得られたスキルを、入社後どのように活用できるのかわかるように答えましょう。
ガクチカで勉強をアピールし就活に活かそう
このように趣味は十分効果的なガクチカになり得ます。
面接官にインパクトを与え、自社にぜひとも欲しいと思ってもらえるような文章を書きたいものです。
結論から入り信憑性のあるエピソードで面接官にアピールしましょう。
面倒臭がらずに事前に企業研究をして、企業が何を求めているのかを把握することが重要です。
内定につながるガクチカになるように、趣味を深堀りした文章作成にしたいものです。