
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
志望動機を書く際、「思いました」という表現は避けた方がよいとされています。
この言葉は個人的な感想の域を出ず、企業が求める具体性や説得力に欠けるためです。
そこで、適切な言い換え表現を使うことで、より論理的で明確な志望動機を作成できます。
本記事では、効果的な言い換え表現や文章力を向上させるポイントを紹介し、実際の業界別例文とともに解説します。
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志望動機で「思いました」は言い換えるべき?
結論として、志望動機において「思いました」という表現は避けた方が良いでしょう。
この言葉は、個人的な感想を述べる際に使われるため、説得力に欠ける印象を与える可能性があります。
企業は、応募者がなぜその会社を志望するのか、具体的な根拠を求めています。
そのため、「思いました」ではなく、「確信しました」「実感しました」「理解しました」「強く志望するようになりました」などの表現を使うと、より論理的で具体的な文章になります。
また、自分の経験や学んだことと結びつけて説明すると、さらに説得力が増します。
【志望動機"思いました"言い換え】言い換え表現
以下では「思いました」という表現を別の言い方にしたものをいくつか紹介します。
自分の文章の書き方の引き出しとして持っておきましょう。
感じました
「感じました」は、自分の内面的な感情や直感的な反応を強調する表現です。
特に、企業の文化や社員の雰囲気に共感したことを伝える際に適しています。
感覚的な印象を伝えることで、よりポジティブな志望動機を作ることができます。
ただし、単なる感想で終わらないように、具体的なエピソードや背景を補足すると説得力が増します。
例:「インターンを通じて、御社の社員の方々が一人ひとりの挑戦を尊重する環境を大切にしていることを感じました。
」
確信しました
「確信しました」は、強い信念や自信を持っていることを表す表現です。
企業との相性や自分の適性を伝える際に使うことで、志望動機に説得力を持たせることができます。
特に、過去の経験と企業の理念や事業が一致している場合に適しています。
また、単なる感情的な印象ではなく、論理的に導き出した結論として使うと効果的です。
例:「御社の開発方針を知り、自分の技術力を最大限に活かしながら成長できる環境だと確信しました。
」
志望するに至りました
「志望するに至りました」は、経験や具体的な出来事を経て、最終的に企業への志望が決まったことを強調する表現です。
過去の経験や学びを活かし、どのようにして企業への関心が深まったのかを論理的に説明できます。
特に、複数の要因を組み合わせて志望理由を語る場合に有効です。
ただ単に「興味を持った」ではなく、明確なプロセスを示すことで、納得感のある志望動機になります。
例:「大学での研究を通じて得た知識と、御社の技術開発の方向性が一致していることを知り、志望するに至りました。
」
魅力を感じました
「魅力を感じました」は、企業の特定の要素に強く惹かれたことを伝える際に使えます。
企業の強みや独自性に共感したことを示すことで、志望動機の説得力を高められます。
ただし、単に「魅力を感じた」と述べるだけでなく、なぜその点に魅力を感じたのかを明確にすることが重要です。
企業の事業内容や社風に魅力を感じた場合、その理由を具体的に示すことが効果的です。
例:「御社が掲げる『挑戦し続ける文化』に魅力を感じ、自分もその環境で成長したいと強く思うようになりました。
」
興味を持ちました
「興味を持ちました」は、企業の事業や取り組みに関心を抱いたことを伝える表現です。
新たな発見や学びを通じて、企業に対する理解が深まったことを示す際に適しています。
ただし、「興味を持った」というだけでは志望理由としては弱いため、関心を持った理由や背景を具体的に述べることが重要です。
企業の独自の技術や事業戦略が自分のキャリアとどう結びつくのかを示すことで、説得力が増します。
例:「御社の新規事業について調べるうちに、将来性と市場への影響力の大きさに興味を持ちました。
」
認識しました
「認識しました」は、事実やデータを基に客観的に理解したことを示す表現です。
企業の業界内での立ち位置や強みを述べる際に有効で、志望動機に客観性を持たせることができます。
企業の強みや特徴を論理的に説明したい場合に適しており、感情的な表現を避けたいときにも使えます。
また、単なる気づきだけで終わらせず、自分の経験やスキルとどのように関係するのかを示すと、より効果的な志望動機になります。
例:「市場分析を進める中で、御社が業界のリーダーとして確固たる地位を築いていることを認識しました。
」
考えました
「考えました」は、論理的な思考を経て結論を導き出したことを示す表現です。
感覚的な印象ではなく、しっかりとした分析や検討を重ねた結果であることを伝えたい場合に適しています。
企業研究や自己分析を通じて、なぜその企業が自分にとって最適なのかを明確に示すと、より説得力が増します。
具体的な根拠を示しながら、自分のキャリアプランと企業の方向性が一致していることを伝えるのが効果的です。
例:「御社の事業内容と自分の専門性が活かせる点を検討し、最も成長できる環境だと考えました。
」
印象に残りました
「印象に残りました」は、企業に対する特に強い印象を持った出来事を伝える際に適しています。
感動や驚きを伴うエピソードとともに使用することで、記憶に残りやすい志望動機になります。
企業の説明会や面接でのやり取り、業界内での実績など、具体的なエピソードを交えて説明すると効果的です。
企業の文化や理念に共感したことを伝えたい場合にも適した表現です。
例:「御社の社風について社員の方々から伺い、挑戦を後押しする姿勢が特に印象に残りました。
」
意識しました
「意識しました」は、特定の事柄に注意を向け、それが重要であると認識したことを表す表現です。
企業の強みや特徴を知る中で、自分の中での価値観やキャリア観が変化したことを伝える際に適しています。
特に、説明会や面談を通じて企業の方針を深く理解したことを伝えると効果的です。
また、どのような点に注目し、それをどう活かしたいのかを説明することで、より納得感のある志望動機になります。
例:「御社の成長戦略を知り、事業の社会的影響の大きさを改めて意識しました。
」
【志望動機"思いました"言い換え】文章力を上げるコツ
志望動機の文章力を上げるためには、伝え方を工夫することが重要です。
採用担当者は多くの応募書類を読んでいるため、内容が明確で分かりやすい文章が求められます。
ここでは、文章力を向上させるための4つのポイントについて解説します。
結論ファースト
最初の一文で結論を述べることで、志望動機の意図が明確になります。
採用担当者は短時間で多くの書類に目を通すため、最初に「何を伝えたいのか」が分からないと、興味を持ってもらえません。
例えば、「私は貴社の○○な点に魅力を感じ、志望いたしました。
」のように、一文目で志望理由を簡潔に述べると、相手の関心を引きやすくなります。
また、理由や根拠はその後に補足することで、論理的で分かりやすい文章になります。
シンプルで短くまとめる
採用担当者は多くの志望動機を読むため、簡潔で分かりやすい文章が求められます。
長すぎる文章は読みづらく、伝えたい内容がぼやけてしまうことがあります。
一文を50文字以内にまとめることを目安にし、冗長な表現を避けることが大切です。
例えば、「とても」「非常に」などの強調表現を多用すると、文章が冗長になるため注意が必要です。
また、「~と考えましたが、~と思いました」のように、同じような表現が続くと読みにくくなるため、不要な部分は削除しましょう。
主語と述語をはっきりさせる
文章の主語と述語を明確にすることで、読み手にとって分かりやすい文章になります。
主語が省略されたり、述語と主語が離れすぎたりすると、文章の意味が分かりにくくなります。
例えば、「貴社の○○に魅力を感じ、自分のスキルを活かしたいと考えています。
」と書くと、「誰が何をしたいのか」が明確になります。
また、「私は」「貴社は」などの主語を意識することで、文の構造が整理され、伝えたい内容が伝わりやすくなります。
同じ表現を繰り返さない
同じ言葉や表現を繰り返すと、単調で退屈な印象を与えます。
例えば、「思いました」を繰り返すと、志望動機が単調になりがちです。
そのため、類義語を使うことで文章にリズムを持たせ、読みやすくすることが大切です。
例えば、「魅力を感じました」「確信しました」「意識しました」など、適切な言い換えをすることで、表現の幅が広がります。
また、接続詞の使い方にも注意し、「そして」「また」ばかりを使わず、「さらに」「その結果」など、バリエーションを持たせると、より流れのよい文章になります
【志望動機”思いました”言い換え】押さえてほしい内容
志望動機を作成する際に重要なのは、「なぜこの会社なのか」「自分の強みと企業の求める人物像が合っているか」「入社後に何を成し遂げたいか」の3つのポイントを押さえることです。
以下でそれぞれについて解説します。
なぜこの会社なのか
企業は、応募者が本当に自社に興味を持っているのかを重視しています。
そのため、企業の理念、事業内容、強みを踏まえた上で志望理由を述べることが重要です。
「成長できるから」「業界に興味があるから」といった漠然とした理由ではなく、なぜ数ある企業の中からこの会社を選んだのかを具体的に説明しましょう。
例えば、企業の提供するサービスや商品に魅力を感じた経験や、企業のビジョンに共感した理由を述べると説得力が増します。
自分の強みと企業の求める人物像が合っていること
企業は、応募者が自社の業務に適性があるかどうかを見極めています。
そのため、自分の強みや経験が、企業の求める人物像と合致していることをアピールすることが大切です。
単に「私は○○が得意です」と述べるだけではなく、過去の経験を交えて具体的に説明しましょう。
また、企業の募集要項や採用ページに記載されている「求める人物像」を参考にしながら、自分の強みとリンクさせることで、より説得力のある志望動機を作ることができます。
入社後に成し遂げたいこと
企業は、応募者が入社後にどのように活躍するのか、長く貢献できる人材なのかを知りたがっています。
そのため、入社後の目標や、どのように成長していきたいのかを具体的に述べることが重要です。
また、企業が今後どのような課題に取り組んでいるのかをリサーチし、それに対して自分がどう貢献できるかを示すと、より実践的な志望動機になります。
具体的な目標を持ち、それを実現するための努力を示すことで、企業に対する熱意と本気度が伝わります。
【志望動機"思いました"言い換え】書き方
志望動機を書く際には、「結論」「根拠」「展望」の3つの要素を明確にすることが重要です。
この構成を意識することで、説得力があり、採用担当者の印象に残る志望動機を作ることができ、以下で詳しく解説します。
結論
志望動機の冒頭では、まず結論を簡潔に述べることが重要です。
結論を最初に伝えることで、採用担当者は応募者の意図をすぐに理解し、興味を持ちやすくなります。
例えば、「私は○○の分野での経験を活かし、貴社で○○の仕事に携わりたいと考え、志望しました。
」のように、一文で端的に表現すると分かりやすくなります。
このとき、企業名を入れることで、他の企業にも使い回せるような志望動機ではなく、「この企業だからこそ志望している」という印象を与えられます。
根拠
結論を述べたら、その理由を具体的に説明します。
企業の事業内容や強み、理念に触れながら、なぜその企業を選んだのかを明確にしましょう。
例えば、「貴社の○○に共感し、○○の経験を活かせると考えたため志望しました。
」といった形で、自分の経験やスキルと企業の特徴を結びつけると説得力が増します。
また、「説明会で○○の話を聞き、貴社の仕事に対する姿勢に強く惹かれました。
」のように、企業研究を通じて得た情報を盛り込むことで、志望度の高さを伝えることができます。
展望
最後に、入社後にどのように働き、企業にどのような形で貢献したいのかを述べます。
企業は、長く活躍してくれる人材を求めているため、「入社後にどのような役割を担い、どのように成長していきたいのか」を明確に示すことが大切です。
例えば、「入社後は○○の業務に携わり、○○のスキルを磨きながら、将来的には○○の分野でリーダーシップを発揮できる人材を目指します。
」のように、具体的なキャリアプランを示すと良いでしょう。
このように、結論・根拠・展望の流れを意識することで、簡潔で分かりやすく、説得力のある志望動機を作ることができます。
【志望動機"思いました"言い換え】例文
ここでは、IT・人材・食品業界の例文を紹介します。
なるべく「思いました」という表現を使っていないので、是非参考にしてみてください。
IT業界
私は、テクノロジーの進化が社会に与える影響に強く関心を持っており、特に、効率化や利便性を高めるシステム開発に携わりたいと考えています。
大学のゼミではプログラミングを学び、アプリケーションの開発経験を積み、業務の自動化を目的としたソフトウェアを作成し、実際に企業へ提案しました。
この経験を通じて、技術を活かして課題解決に貢献できる可能性を実感しました。
貴社は、最新技術を活用したサービス開発に強みを持ち、多くの企業の業務を支えています。
私もエンジニアとして成長しながら、より使いやすいシステムの開発に取り組みたいと考えています。
人材業界
私は、人の可能性を引き出し、適した環境へ導く仕事に興味を持っています。
大学時代、就職活動支援を行う学生団体に所属し、キャリア相談に関わる機会があり、その中で、適性に合った職場を見つけることの重要性を改めて感じました。
貴社は、企業と求職者の双方に寄り添い、最適なマッチングを実現しています。
この環境の中で、私も企業と人を結ぶ役割を果たし、求職者が納得のいく選択をできるよう支えたいです。
信頼関係を築き、長期的にキャリアをサポートできる人材へ成長していきます。
食品業界
私は、食を通じて人々の生活を豊かにする仕事に魅力を感じています。
大学ではマーケティングを学び、食品市場の動向について研究し、特に、新しい嗜好に対応した商品開発の重要性に関心を持つようになりました。
貴社は、消費者ニーズを的確に捉え、革新的な商品を提供し続けています。
私も市場の変化を敏感に捉え、より多くの人に喜ばれる製品づくりに貢献したいと考えています。
消費者の声を活かし、新たな価値を生み出せるよう努力していきます。
【志望動機"思いました"言い換え】添削をしよう
志望動機を作成したら、必ず添削を行いましょう。
自分では問題なく書けていると思っていても、文章表現の誤りや伝わりにくい部分があることが少なくありません。
添削を通じて、より明確で説得力のある文章にすることができます。
また、無料の就活エージェントや添削サービスを利用すると、プロからの客観的な視点でのアドバイスが得られるため、より洗練された志望動機に仕上げることが可能です。
まとめ
志望動機の質を向上させるためには、「思いました」を避け、より具体的な表現を用いることが重要です。
「確信しました」「魅力を感じました」「志望するに至りました」など、状況に応じた適切な言い換えを使うことで、説得力が増します。
また、結論・根拠・展望の構成を意識し、簡潔で分かりやすい文章を心がけることが大切です。
さらに、第三者の視点で添削を行うことで、表現の精度を高めることができます。
本記事を参考に、企業に響く志望動機を作成しましょう。