
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
【自己PRで実習経験】他者との差別化が重要
自己PRでは、他の就活生との差別化が重要です。
特に実習経験を題材にする場合、同じような経験を持つ応募者が多いため、自分ならではの強みを明確に伝えることが大切です。
単に「実習を経験した」と述べるのではなく、どのような工夫や努力をしたのかを具体的に伝えることで、印象に残りやすくなります。
例えば、「教育実習で授業を担当した」ではなく、「生徒が興味を持つ工夫をし、発言が増えた」といった成果を加えると、より説得力が増します。
【自己PRで実習経験】自己PRとは
自己PRとは、自分の強みやスキルを企業にアピールするものです。
企業は、応募者がどのような場面で力を発揮できるのかを知るために、具体的なエピソードを求めます。
特に実習経験を題材にする場合、単なる体験談ではなく、学んだことや成長した点を明確に伝えることが大切です。
自己PRとガクチカの違い
自己PRとガクチカ(学生時代に力を入れたこと)は混同されやすいですが、目的が異なります。
ガクチカは、「どのような経験をしたか」が重視されるのに対し、自己PRは「その経験を通じて得た強みをどう活かせるか」を伝えるものです。
例えば、「教育実習で授業を工夫した」というエピソードを使う場合、ガクチカでは「工夫した過程」を強調し、自己PRでは「その経験を通じて培った説明力を仕事でどう活かすか」を伝えると効果的です。
【自己PRで実習経験】企業が自己PRを求める3つの理由
企業が自己PRを求めるのは、応募者の強みや適性を知るためです。
学歴や資格だけでは分からない、仕事に対する姿勢や考え方を把握するために、具体的な経験を求めています。
また、多くの応募者の中から、自社に合う人材を見極めることも目的の一つです。
ここでは、企業が自己PRを求める理由を3つの視点から解説します。
学生がどのような強みを持っているか知るため
企業は、応募者の強みを知ることで、入社後にどのような活躍ができるかを判断します。
強みとは、単なるスキルではなく、困難にどう向き合い、乗り越えたかという経験を含みます。
例えば、教育実習で「生徒の理解度を上げるために工夫した」というエピソードは、計画力や柔軟な対応力を示す材料になります。
また、介護実習で「利用者との信頼関係を築くために積極的に会話をした」という経験は、コミュニケーション能力をアピールできます。
エピソードの内容から学生の人柄を把握するため
企業は、自己PRのエピソードを通じて応募者の人柄を判断します。
どのような考え方で行動し、どのように成長したかを知ることで、社風に合うかを見極めるのです。
例えば、「教育実習で、生徒が主体的に学ぶ環境を作るためにグループワークを取り入れた」というエピソードからは、主体性や工夫する力が伝わります。
また、「保育実習で、子ども一人ひとりの特徴に合わせた接し方を工夫した」という経験は、観察力や柔軟性のアピールになります。
強みや人柄から自社に合うかどうかを判断するため
企業は、応募者が自社の環境で活躍できるかを見極めようとしています。
スキルが優れていても、企業の文化や業務内容に合わなければ、長期的に活躍することは難しくなります。
例えば、チームワークを重視する企業では、「教育実習で生徒同士の協力を促す授業を工夫した」という経験が評価されやすいでしょう。
一方、個人の主体性を重視する企業では、「保育実習で独自のアイデアを活かして子どもとの関わりを深めた」といった経験が響くかもしれません。
そのため、自己PRでは「この経験を活かして、貴社でどのように貢献できるか」を明確に伝えることが重要です。
【自己PRで実習経験】実習のことを書いても大丈夫?
自己PRで実習経験を題材にしても問題ありません。
実習は、実際の現場で働く貴重な経験であり、仕事への適性や実践的なスキルをアピールするのに適しています。
ただし、単に「実習を経験した」と述べるだけでは不十分です。
どのような困難に直面し、どんな工夫をして乗り越えたのか、またそこから何を学んだのかを明確に伝えることが重要です。
【自己PRで実習経験】実習経験を自己PRにするメリット
実習経験を自己PRにすることには多くのメリットがあります。
実際の業務に近い環境での経験をもとに、仕事への適性や実務スキルをアピールできるため、企業にとっても評価しやすいポイントとなります。
また、実習を通じて学んだことや直面した課題の解決方法を伝えることで、社会人としての基礎力を証明することも可能です。
ここでは、実習経験を自己PRにする具体的なメリットを4つ紹介します。
実践的な経験をアピールできる
実習は、学校の授業とは異なり、実際の職場環境で業務を体験する機会です。
そのため、自己PRで実習を取り上げることで、現場での対応力や即戦力になれる可能性を伝えることができます。
例えば、教育実習で「生徒が興味を持つ授業を工夫した」という経験は、指導力や計画力のアピールになります。
社会人基礎力を証明できる
実習では、指導者や実習先の職員と関わりながら業務を進めるため、コミュニケーション能力やビジネスマナーが求められます。
例えば、介護実習では、利用者や職員と円滑にやり取りをする必要があります。
「積極的に話しかけ、信頼関係を築いた」という経験は、対人スキルの高さを証明する材料になります。
課題解決力を示せる
実習では、予想外の課題に直面することが多く、状況を分析し、適切な解決策を考える力が必要になります。
例えば、保育実習で「子どもが集中できない環境を改善するために、遊びを取り入れた」という経験は、柔軟な対応力のアピールにつながります。
目標達成力を示せる
実習は限られた期間で成果を出すことが求められるため、計画的に取り組む力が鍛えられます。
計画を立て、試行錯誤しながら目標を達成した経験は、主体性や粘り強さのアピールに適しています。
例えば、教育実習で「生徒の理解度を高めるために、個別指導を積極的に行った」経験は、問題解決力と責任感を示せるポイントになります。
【自己PRで実習経験】自己PRでアピールできるポイント
実習経験を自己PRにする際、どのような強みを伝えるかが重要です。
企業は、実習を通じてどんな力を身につけ、それを仕事でどう活かせるのかを見ています。
ここでは、実習経験をもとにアピールできる代表的な4つのポイントを紹介します。
やり遂げる力
実習は短期間とはいえ、責任を持って取り組まなければなりません。
時には困難な場面もありますが、それを乗り越え、最後までやり遂げた経験は、粘り強さや責任感のアピールにつながります。
例えば、教育実習で授業準備に苦労しながらも、試行錯誤を重ねて改善し続けた経験は、課題解決力と継続力を示すことができます。
課題解決力
実習では、思い通りに進まないことも多く、状況を分析し、工夫して解決する力が求められます。
例えば、介護実習で利用者がリハビリに消極的だったため、日常の会話を増やして信頼関係を築き、意欲を引き出したというエピソードは、柔軟な対応力と問題解決能力を示す材料になります。
協調性
実習では、指導者や同僚、対象者と連携しながら業務を行うため、チームでの協調性が求められます。
例えば、保育実習で、園の方針に従いながらも、自分なりの工夫を取り入れて子どもたちと関わった経験は、周囲と協力しながら主体的に動ける力をアピールできます。
責任感
実習では、実際の業務に関わるため、責任を持って行動する力が求められます。
例えば、教育実習で生徒の指導を任され、授業準備からフィードバックまで丁寧に対応した経験は、責任感や主体性を示す良い例となります。
また、介護実習で利用者の安全管理を徹底し、細かい変化にも注意を払った経験は、細やかな気配りと責任感をアピールできます。
これらのポイントを意識して自己PRを作成することで、実習経験をより魅力的に伝えることができます。
【自己PRで実習経験】実習別の自己PR例文
ここでは、教育実習・介護実習・保育実習の3つの例文を紹介します。
実習の経験をどのように自己PRにつなげるか、ぜひ参考にしてください。
教育実習の自己PR例文
私は教育実習で、生徒の主体的な学びを促すことに力を入れました。
初めは、授業に対して受け身な生徒が多く、発言が少ないことが課題でした。
そこで、生徒が興味を持ちやすい教材を作成し、グループワークを増やす工夫をしました。
その結果、授業への参加意欲が高まり、「授業が楽しくなった」との声をもらいました。
この経験から、相手の視点に立ち、伝え方を工夫することの大切さを学びました。
入社後も、相手に分かりやすく伝える力を活かし、業務に貢献したいと考えています。
介護実習の自己PR例文
私は介護実習で、利用者との信頼関係を築くことの重要性を学びました。
初めは会話が続かず、距離を感じていましたが、毎日積極的に話しかけることを心がけました。
また、利用者の興味のある話題を事前にリサーチし、話を広げる工夫をしました。
その結果、少しずつ会話が増え、最終日には「また会いたい」と言っていただけました。
この経験を通じて、相手に寄り添う姿勢と信頼関係を築く力を身につけました。
入社後も、相手の気持ちを尊重した対応を心掛け、信頼される社会人になりたいです。
保育実習の自己PR例文
私は保育実習で、子ども一人ひとりに合わせた対応を意識しました。
実習当初、活動に参加しづらい子どもがいたため、その子の興味を引き出す方法を考えました。
具体的には、好きな遊びに関連した声かけをし、少しずつ関わる時間を増やしました。
その結果、徐々に活動へ参加するようになり、笑顔で遊ぶ姿が見られるようになりました。
この経験を通じて、相手の個性を尊重しながら関わる重要性を学びました。
入社後も、相手に合わせた柔軟な対応を大切にしながら、成長を支えられる存在になりたいです。
【自己PRで実習経験】実習を題材に自己PRを作成する際の注意点
実習経験を自己PRに活用する際には、注意すべきポイントがあります。
特に、専門用語の使用や業務内容の説明に終始してしまうと、採用担当者に伝わりにくくなります。
ここでは、自己PRをより効果的にするための注意点を2つ解説します。
実習の中で使われる専門用語の使用は控える
自己PRでは、専門用語をできるだけ使わず、分かりやすい表現を心がけることが大切です。
実習先の業界や職種によっては、専門的な用語が多く使われますが、採用担当者がその分野に詳しいとは限りません。
例えば、介護実習で「ADLの向上を目的にケアプランを実施した」と書いても、一般の企業担当者には伝わりにくい可能性があります。
そのため、「利用者が日常生活をスムーズに送れるよう、食事や歩行の補助を行った」といったように、具体的な行動や成果を分かりやすく伝えることが重要です。
実習の業務内容ばかりをアピールしない
自己PRでは、実習でどのような業務を行ったかよりも、その経験を通じてどんな力を身につけたのかを伝えることが重要です。
例えば、「教育実習で授業を担当した」「介護実習で利用者のサポートをした」といった業務内容の説明だけでは、応募者の強みや成長が伝わりにくくなります。
代わりに、「生徒の理解を深めるために工夫した授業を行い、発言が増えた」「利用者がリハビリに前向きになるよう、日常会話を工夫した」など、自分が取った行動や結果を具体的に述べると、より説得力が増します。
企業は、あなたが実習を通じてどのように考え、行動し、成長したのかを知りたいと考えています。
そのため、業務内容を説明するだけでなく、そこから得た学びや強みをしっかりアピールしましょう。