「自己PRの作成で部活の経験が活かせる?」 「部活の経験の、どんな部分をPRすれば良いの?」 このように、ESに書く自己PRの内容に迷っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、部活の経験を自己PRとして作成していく書き方のポイントや構成のパターンを紹介しています。
自己PRは志望理由と並ぶ大切な項目となるため、部活で培った忍耐力や協調性、チームワークの大切さなどを知っている方は、学生特有の強みを持っていると言えるでしょう。
運動系、芸術系を問わず、部活動を継続することで得た経験は、就職活動における大きなアピールになります。
この記事で紹介する「部活動経験を通した自己PRの上手な書き方」を理解し、自信を持って面接に臨んでください。
自己PRで部活経験はアピールになる?
そもそも自己PRで部活をアピールすることは可能なのでしょうか?
ここでは、企業が自己PRで就活生に対して求めているものや自己PRで見ているポイントについて詳しく解説していきます。
企業が求めているものを把握しましょう。適切な自己PRをして内定獲得に近づきましょう!
企業が求めている人材
企業は採用活動を通して、自社で活躍できる人材を求めています。また、あなたがすぐに辞めないかということもポイントになります。
そのため、部活動の自己PRを通してあなたに継続力があることをアピールしつつ、部活動を通してどのような経験を身に付けたのかといったことをアピールすることが内定を獲得するコツになります。
部活動の場合、それらのエピソードは他の経験よりもしやすいこともあり、企業側も部活動を自己PRとしてアピールする就活生に対して好印象を持つ傾向にあります。
企業が自己PRに求めているポイント
企業は自己PRを通して、上記のようなポイントが伝わるようなものを求めています。
そのためにも、自己PRではあなたがどういった人間なのかといったことが伝わるようにアピールしなければなりません。自社で活躍できる人材かどうかをアピールします。
あなたの人柄が伝わるようなエピソードを伝えるようにしましょう。次からでは、自己PRで部活動を活用して効果的にアピールする方法を詳しく解説していきます。
自己PRの部活経験はアピールとして効果がある
部活は様々なことがアピールできる、自己PR格好のテーマです。
忍耐力をアピールするも良し、協調性やチームワークをアピールするも良し。シンプルに体力を自慢するも良し。部活をモチーフとした自己PRはどんな会社でもどんな仕事内容でも使えます。
そんなせっかくの部活経験ですから、完璧な自己PRを作成し、面接官にしっかりとアピールしたいですよね。
そのためのポイントについて順を追って解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
自己PRで部活経験をアピールした際に企業側が注目するポイント
新卒採用にあたって、企業は組織の中での貢献や活躍が期待できるかどうかを選考の評価基準の一つとしています。
一過性ではなく継続して取り組み続ける姿勢であることや周囲と協力して物事にあたる協調性は、そうした評価を上げる要素と言えるでしょう。
したがって、これらの要素を具体的に示しやすい部活動で自己PRを行う学生に対しては、企業側も期待の持てる人材という印象を抱きます。
また、部活動の中での役割や部員との関係から学生の人柄をイメージしやすいという点も好印象です。
- 継続力がある
- ある程度の人柄がイメージできる
- 部活で得た強みがある
- 肩書きは重要な要素ではない
- 結果よりもプロセスを重視する
継続力がある
運動系の部活動にしても、文化・芸術系の部活動にしても、毎日の活動の積み重ねによって成果を上げるものという点は同じです。
また、部活動のきつさや辛さといったものは誰もが経験し知っているものであり、説得力のあるテーマと言えます。
部活動に継続して取り組んできたという実績をアピールすることは、その学生が継続力のある人材であるという点を示すのにピッタリです。
3年あるいは4年活動を続けてきたという実績があれば、企業側は入社後もすぐに辞めることなく仕事に取り組んでくれると判断するでしょう。
もちろん、ただ参加をし続けていただけでは「部活動に籍を置いていただけ」とみなされる場合もあります。
向上心や課題に取り組む姿勢もあわせて示し、活動に意欲的だったことをハッキリと示すことが大切です。
ある程度の人柄がイメージできる
「野球部と言えば丸坊主」というように、部活動に対してはなんらかのイメージが付随しているものです。
外見的なものだけでなく、人柄や集団の中での関係性についてもおおよそのイメージがあり、それらをベースにして相手の人格を捉えるのが一般的です。
そういった先入観に近いイメージと自身の強みを上手く結び付ければ、企業側に対して良い印象を与えることができます。
たとえば、サッカーやバスケットボールなど、チーム制で連携が重要になるスポーツであれば、自身のリーダーシップや周囲との協調能力をアピールして強く印象づけることができるでしょう。
また、集中力や精神の安定が重要とされる武道系の部活動であれば、緊張やトラブルに動じない心の強さを企業側にイメージさせることができます。
部活で得た強みがある
部活で得たスキルを自己分析すると、「体力」や「気力」など、たくさんのPRできる内容が見つかるでしょう。
その中でも、自分が特に得た強みを強調しましょう。
高校面接でも、中学時代の部活で培った強みをアピールできます。継続できたこと、チームワーク力など、たくさんの強みがあるのではないでしょうか。
また、部活に入っていなかったとしても、「本をたくさん読んで得た知識」という強みがある人もいます。自分の強みを上手くアピールできるよう、自己分析を大切にしてください。
肩書きは重要な要素ではない
企業側は今後の企業での活躍ぶりを期待します。
そのため、部活の中で自分の位置がどうであったかなどの肩書きは重要視されません。肩書きよりも、その人の強みやスキル、人柄を重視していると心得、自己PRしていきましょう。
転職の場合であっても、部長や副部長だったなど、当時の肩書きは重要ではありません。
結果よりもプロセスを重視する
企業側は、その人材が出した結果ではなく、「そこに至るまでにどのような行動をしたか」というプロセスを重視します。
自分自身が部活動で得た継続力をアピールする際は、どのような工夫をして継続力が得られたのかを自己分析しましょう。
結果を得るまでのプロセスを、上手く説明できるようにしておきましょう。
自己PRで部活経験をアピールするコツ
部活動での経験やスキルを自己PRとしてアピールする上で重要となるのは、「自身の強みを明確に伝えること」です。
あくまで部活動のエピソードは強みや持ち味を具体的に示すためのものであり、部活動で頑張ったことそのものを宣伝するわけではありません。
また、強みを就職後にどうやって活かすのかということも、企業担当者が注目しているポイントとなります。
これらを上手く押さえてアピールするためのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
- アピール内容を最初に伝える
- 裏付けるエピソードを伝える
- 企業で活かせる能力を伝える
- 部活内の役割を伝える
- 自分を売り込む姿勢を伝える
- 企業の求める人材を理解する
- 文章は5W1Hでまとめる
アピール内容を最初に伝える
自己PRを作成するにあたっては、まずアピールする内容を最初に示すことが大切です。
最初にアピール内容を伝えることで話の要点が掴みやすくなり、伝えたいことが採用担当者に伝わりやすくなります。
また、「何がアピールポイントなのか」という点を明確にすることによって、具体的なエピソードを交えて話を展開していく中でも主題をハッキリさせることができます。
逆に言えば、アピールしたいものが最初の時点で見えない文章は、全体を通して読んでも伝えたい内容がわからない文章ということになります。
相手に理解できる自己PRとするためにも、まずは自身の強みや持ち味と言えるものが何なのかを明確にし、それを具体的に説明するものとして、部活動での経験を順序よくまとめていくと良いでしょう。
裏付けるエピソードを伝える
話の内容については、自身の強みを裏付けるようなエピソードを伝えることが重要です。
アピール内容となる強みを身に付ける過程で、どのような苦労があり、それをどう考えて乗り越えたのかを簡潔にまとめることができれば、説得力のある自己PRに仕上がります。
また、どんな経験をしたのかを具体的に伝えることによって、アピール内容に根拠を持たせることができます。
ここで言う「強みに関連するエピソード」は、部活動での直接の成果や実績に関わる内容でなくても構いません。
企業が採用に際して評価しているのは、実務で活用できるスキルや長所が備わっているかどうかという点です。
自身の特長として挙げたことを実際に活かすことが大切です。課題の克服や成長に繋げたという経験を取り上げ、わかりやすく伝えましょう。
企業で活かせる能力を伝える
学生の自己PRとして気を付けたいのは、アピールポイントを伝えることだけに努力を注いでしまうことです。
どのような強みがあるか明確にし、具体的にどのような取り組みをしてきたかを語ることは先に述べたように大切なポイントです。
しかし、何よりも大切なのは、これが感想文や自慢話ではなく、就職活動での価値のアピールという点でしょう。
どんなにすごい能力をアピールしたところで、実際の現場でどう活かされていくのかというビジョンがなければ、企業側に人材としての価値は伝わりません。
これまでやってきたことを踏まえ、仕事を通して何を目指していくのかを伝えることは、担当者に採用後のイメージを抱かせる上で大切なことです。
結びの文では就職後の働く姿をイメージし、具体的にどういう活用をして仕事に繋げていくつもりなのかをまとめましょう。
部活内の役割を伝える
たとえば、キャプテンという役割でチームワークを大切にしたり、協調性を大切にする役割で主将に選ばれたり、他にも縁の下の力持ち的な役割など、部活動内には様々な役割があります。
アピールポイントをしっかり明確にするために、自分が担っていた役割を洗い出し、結論を最初にまとめましょう。
自分を売り込む姿勢を伝える
部活で得た経験の中で、自分の強みは何かを自己分析しながら、何故そう感じたかを述べていくことで、自分を売り込みましょう。
アピールする際は、「体力にとても自信がある」「忍耐力や根性がある」などの強みをしっかり自分でまとめます。
相手が自分の話に関心を持ってくれるような構成にしてください。
企業の求める人材を理解する
企業で仕事をしていくと、小さなつまずきや大きな失敗など、たくさんの問題に直面するでしょう。
トラブルの際に、どのような対応ができて、どう解決していける人物が求められているのかをしっかり理解した上で自己PRをしましょう。
文章は5W1Hでまとめる
文章をまとめる際は、When、Where、Who、What、Why、Howという要素で構成しましょう。
文章を書く際は、上記の5W1Hの順番で、「いつ、どこで、だれが、何を、何故、どのように」を押さえて書くことで、相手に伝わりやすくなります。
伝えたいことは、できるだけ簡潔に書くようにしましょう。
部活の話を自己PRで伝える際のおすすめの構成
自己PRで部活について話す際には、おすすめの構成があります。以下に紹介する構成で話を組み立てれば、自己PRで部活経験をアピールする際に役立つでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
結論:私の自己PRは〇〇です(アピールポイント)
まず、最初に結論から入ります。
自己PRの結論として、自分のアピールポイントを述べます。部活動を頑張ってきたことを通じて得られた強みを、アピールポイントにしましょう。
長年にわたって部活動を頑張ってきたことで体力は誰にも負けない、忍耐力がある、根性があるなど、アピールしたいポイントを述べます。
団体競技であれば、チームワークを通じて得た協調性である場合やキャプテンや主将を務めたことでリーダーシップ力があるといったアピールポイントを、簡潔に述べます。
最初に結論が来ることで、アピールポイントが明確になるのがメリットです。
また、それに続くあなたの話を高い関心を寄せて、聞くモードに入ってもらえます。
理由:なぜならば、〇〇で〇〇ということがあったからです
次に、自己PRで最初に述べた結論を、自分のアピールポイントだと思った理由を述べます。
理由を述べる際には、具体的な自分の経験と結びつくことを理由にすることが大切です。なんとなくそう思ったとか、家族や知人に言われたからでは説得力がありません。
自分の経験を通じて、自分の一番の強みはこれだと感じたことを理由にすることで、そのアピールポイントが実際に発揮できそうな人だとの説得力が増します。
ここで、部活動での経験を理由として示しましょう。
たとえば、努力家であることや負けず嫌いであること、根性があることをアピールする経験として「中学校から高校までバスケットボール部でずっとレギュラーを取ってこられたからです。」とか、といった形です。
エピソード:私は〇〇で〇〇をしていました
次にアピールポイントの根拠を示せる、部活動でのエピソードを一つ紹介しましょう。
アピールポイントが内定を得たいがために作り出した内容ではなく、本当にあなたの強みとして発揮できるものであることを納得してもらうために、エピソードを紹介することが大切です。
ただ、「根性があります。」、「継続力があります。」、「努力家です。」とアピールしても、本当に根性があるのか、本当に継続力があるのか、努力を惜しまない人なのかは、言葉だけでは伝わりません。
面接官はあなたと初めて会うわけですし、どんな人物かはわからないので、アピールポイントに嘘がないことを示せる、エピソードを伝えます。
エピソードによって、あなたのアピールポイントの説得力が増すのです。
問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
エピソードの紹介にも、アピールポイントの説得力を増させる構成のパターンがあります。
それは、部活動を行っていたときに直面した問題や課題などを紹介し、それを自分の力で乗り越えた経験を話すことです。
企業は自社で活躍してくれる人材を採用するために面接を行っています。
部活動のエピソードを紹介するといっても、「私は高校時代、野球部で甲子園に出場て準優勝メンバーになりました。」と、それだけを述べたのでは足りません。
甲子園で活躍したからといって、自社でどう活躍できるかまったく伝わらないからです。
甲子園に出場するまでに生じた壁や辛かったことなどなんらかの問題を挙げ、それをどう乗り越えたかを紹介することが必要です。
行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました
次の構成として、紹介した部活動で起こった問題をどう乗り越えたのか、そのときにあなたが考えたことと、実際に行った行動を伝えましょう。
考えと行動を述べることで、なんらかの問題に直面したとき、あなたがどのような考えで対応を取ろうとするのかや、実際に乗り越える行動力があるのかを面接官にアピールすることができます。
企業で仕事をしていく上では、小さなつまずきから、大きなトラブルまで様々な問題が生じます。
その際に、あなたがどのような対応が取れるのか、どうやって問題を解決して乗り越えていける人物かをチェックする重要なポイントとなります。
もちろん、嘘偽りのない話を述べるとともに、部活動のほかのメンバーに解決してもらったなどではなく、主体的に行動したエピソードを述べましょう。
結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました
「直面した問題に対して、こんな行動に出ました。」で終わってはいけません。
それでは問題が解決したのかどうか、あなたが取った行動により、どのような変化や成果が生じたかわからないからです。
企業で仕事をしていく上では、問題を適切な方法で解決することや、生じたトラブルを乗り越えて成長に繋げること、自らの行動を成果に繋げることが求められます。
部活動で直面した問題に対して、あなたの考えに基づき、実際に行動に出たことで、問題が解決し、成果が出せたことを伝えることで、仕事においても同じように結果や成果が出せる人物だと期待してもらうことができるのです。
貢献の成果を紹介する際には、問題が生じた時点と行動に出た後にどう変わったか、具体的な数値などを示せると説得力が増します。
結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
エピソードを紹介したら、最後に自己PRの〆として結論を述べます。
結論においては、エピソードで紹介した経験を、就職後にどう活かしていけるかをアピールすることが大切になります。
エピソードを紹介する上でも、直面した問題に対する成果や貢献を伝え、話が完結しているので、結論を忘れてしまわないように気を付けましょう。
企業の面接はあくまでも、就職してどう活躍できる人材かを知るためのものです。
そのため、いかに部活動で頑張ってきて、問題を乗り越えて成果が出せた人物であっても、その企業での活躍や貢献に役立てることができないのであれば、採用したい人物にはなりません。
その点を踏まえ、面接を受けている企業において、どう貢献できるか具体的にアピールしてください。
部活の競技によるアピールポイントの違い
部活にはたくさんの種類があり、練習の方法やまとめ方も様々です。そのため、PRできるポイントも、部活によって変わってくるでしょう。
共通したアピールポイントとしては「継続力」などが挙げられますが、スポーツ系や芸術系、個人競技や団体競技の別によっても、アピールポイントは異なります。
以下で、それぞれの違いについて紹介するため、ぜひ参考にしてください。
個人競技は自分と向き合う力をアピールする
個人競技では、「自分がどのように頑張ったか」というエピソードを探っていきましょう。失敗したときや落ち込んだときに、自分とどのように向き合ってきたかが重要です。
たとえば、「何回も失敗はあったが、その度に自分と向き合い、小さなことでも積み重ねていく上で結果が出せるようになれた」などとアピールしていくと良いでしょう。
団体競技はチームワーク力をアピールする
団体競技ではチームワークが大切です。協調性やリーダーシップがあり、チームをまとめる力があることをアピールすると良いでしょう。就活自己PRでは、自分の話に関心を持ってもらえるようにしましょう。
共通したアピールポイントも好印象に繋がる
どのような部活であっても、自己PRに部活で培った自分の強みを書くことができます。
様々な困難に負けず継続してきたことや、問題が起きた際も落ち着いて結果を出せたことなど、培った経験を自己分析しながら、自分の強みをアピールしていきましょう。
たとえば「継続力」や「問題解決力」は、共通したアピールポイントになります。しっかり分析して、面接官の好印象に繋げていくようにしましょう。
自己PRで部活経験をアピールする例文
ここでは、部活動を自己PRとして書く際の例文をいくつか挙げていきます。
色々な長所をアピールしていけるよう、部活の種類ごとに分類しているため、自分が所属していた部活動に合うような例文を参考にしてください。
継続力の例文
以下は、部活動を通して得た継続力をアピールする例文です。
私の長所は継続力です。部活では、どんなに苦手なことでも諦めずに練習を続けた結果、試合に出ることができました。
ある日大きな怪我をしてしまい、出たかった試合に出られなかったという悔しさから、一時は落ち込み、チームに迷惑をかけてしまいました。
怪我をしていても小さなことでもできることを考え、また試合に出れるようになることを意識し、練習を継続しました。諦めずに、試合に出れたことが今は自分の糧になり、継続こそが大切だと実感しました。
このような経験を活かして、今後は貴社で活躍していきたいと考えています。
キャプテンの例文
以下は、部活のキャプテンであったことをPRする例文です。
私の長所は、人のことを考えながらサポートできることです。部活の中ではキャプテンとして、「チームワークを大切にするために何ができるか」を常に考えていました。入部したての後輩の指導にも力を注ぎました。
キャプテンとして責任感を持ち、どのように指導すれば相手が納得でき、喜んで活躍してくれるかということを重視し、部員の様子をしっかり観察しながら、必要なときには相談にも乗ってきました。
その結果、部員との信頼関係を築き上げることができました。この経験を活かし、社会人になっても、他人をサポートしていける人材となりたいと考えています。
サッカー部の例文
以下は、サッカー部の活動を通して経験したことをPRする例文です。
私の長所は体力と継続力です。
大学時代にはサッカー部に所属していましたが、決めた目標に向かって日々練習し、健康管理に気を付けながら、結果が出るまで頑張りました。
顧問がいなかったため、練習試合なども少なかったのですが、欠かさず練習に励んでいました。そんな私を見て、一緒に頑張る後輩やチームメイトが出てきました。
最後の大会では、一回戦敗退になりましたが、後悔することはありません。むしろ、4年間諦めずに継続してきたことが自分の糧になっていると感じています。この長所を活かし、諦めない精神力と体力で、御社に貢献していきたいと考えております。
野球部の例文
以下は、野球部の部活動で得たものをPRする例文です。
私の長所は諦めない力です。大学時代は野球部に所属しておりました。
ピッチャーというポジションで、私のチームにはピッチャーは二人だけでした。二人だけでローテーションすることはとても大変でしたが、もう一人が怪我をしてしまったため、私一人でピッチャーの責任を負うことになりました。
連続して一人で投げることはとても辛かったですが、諦めず忙しいスケジュールの中でも頑張れたのは私の財産だと思っています。結果として、県でも優秀な成績を収められました。
ときには一人で投げる辛さから、「挫折しそうだ」と思うこともありましたが、ここで得た諦めない力は、社会人としても「困難から逃げない」という自信に繋がっています。
陸上部の例文
以下は、陸上部での経験を通して得たものをPRする例文です。
私の長所は、決めたことを信念を持ってやり通すことです。私は、大学時代は陸上部に所属し、長距離選手としてフルマラソンへの参加経験があります。
合宿や高山でのトレーニングも経験し、何度も体力の限界を感じました。しかし、日々のトレーニングを続けられる体力や、支えてくれる仲間にも恵まれ、決めたことを最後まで貫ける強さを得ました。
この経験を活かし、社会人としても、きちんと困難を乗り越えることができる人材になりたいと考えております。
吹奏楽部の例文
以下は、吹奏楽部の練習を通して得たものをPRする例文です。
私の長所はチームワークにおける協調性です。大学時代は吹奏楽部に所属しており、トランペットを担当していました。
トランペットは、吹き方によっては音の大きさで目立ってしまうこともありますが、一人が目立つだけでは吹奏楽は成り立ちません。
チームでの音作りを意識しながら練習に励み、4年間の練習を通してチームワークの大切さを学び、協調性を身に付けることができました。
さらに、全体が活かせるポイントやバランスを培い、最後の大会で銀賞を受賞できたことも自信となりました。今後は、吹奏楽部で培った協調性で、御社に貢献したいと考えております。
ボランティア部の例文
以下は、ボランティア部という部活を通して得たものをPRする例文です。
大学時代でボランティアサークルに所属していた私の長所は、人の立場になって物事を考えられることです。
サークルの活動として、地域でのゴミ拾いをしたり、老人ホームのイベントを主催したりなど、4年間でたくさんの活動を継続することができました。
その中で、「どのようにすれば、この人は喜んでくれるだろう、楽しんでくれるだろう」と、常に考える習慣がついたことは、ボランティアサークルならではのメリットと自負しております。
先述のイベントでは、思いがけずお礼状を頂くことができたなど、とても嬉しい経験をすることもできました。今後も相手の立場を常に考えることを念頭に置き、社会人としては、お客様の立場を考えて行動していきたいと思います。
自己PRで部活経験をアピールする際の注意点
部活動を使って自己PRをすることは非常に効果的なことがわかりました。
ただ、部活動で多くの成績を残してきた人の多くが間違えてしまう注意点があります。これらの注意点をよく理解することで内定を獲得する確率は非常に高くなります。
部活動の紹介にならないように
部活動に思い入れがあるのは当たり前ですが、その部活動がどれだけ素晴らしいものなのかを説明されても企業はあなたを評価することは難しいです。
そのため、部活動の紹介はそこそこにして、その部活動であなたはどういった役割でどういったことを頑張れたのかということをアピールできるようにしましょう。
もしもマイナーな競技の部活動だったとしてもそのスポーツや部活動の説明はある程度話が伝わる程度に説明すれば大丈夫なのであまり説明しすぎることのないように気を付けましょう。
もしも話の中で気になる点があれば面接の中で企業から質問がくるので、それを待ちましょう。
ESでは文字数も限られているので、そこまで長い説明をしすぎることのないようにしましょう。
もしも興味を持たれたら次の選考として面接に進むことができるので、全てを説明する必要はありません。
結果だけの自慢にならないように
部活動を通して華々しい結果を残した方にありがちなのが、その部活動を通して表彰された経験や大きな大会に出場した経験などをアピールしようとすることです。
もちろんそうした経験もあなたの魅力の一つではありますが、それだけをアピールしては企業でどのように活かすのかが伝わりません。
そうなってしまっては企業はあなたを「ただのスポーツが上手い人」という認識をせざるを得なくなり、選考を通過することはできません。
そうならないためにも、あなたが部活動を通してどういったことに注力して、その結果どういったスキルを身に付けたのかといったことを説明する部活動を通して華々しい結果を残した方にありがちなのが、その部活動を通して表彰された経験や大きな大会に出場した経験などをアピールしようとすることです。
もちろんそうした経験もあなたの魅力の一つではありますが、それだけをアピールしては企業でどのように活かすのかが伝わりません。
そうなってしまっては企業はあなたを「ただのスポーツが上手い人」という認識をせざるを得なくなり、選考を通過することはできません。
そうならないためにも、あなたが部活動を通してどういったことに注力して、その結果どういったスキルを身に付けたのかといったことを説明する必要があります。
思い出話にならないように
部活の経験は、自分にとっては素敵な思い出になったでしょうが、企業側は思い出話を求めているのではありません。
応募者の話を聞くことで、「この人物は自社でどのような活動ができるか」というビジョンを探ることを重視していると認識しておきましょう。
今後どのように活躍していきたいかを伝えられるようなPRが大切です。
【NG】部活経験の自己PR例文
部活の経験を通しての自己PRを作成する際、内容によってはNGになる文章もあります。
作成した文章がNGになることのないよう、適切ではない文章の例を確認していくため、ぜひ参考にしてください。
部活をアピールする例文
「私は野球部でサードの担当でした。サードとはご存知のとおり…。」
上記のような例文は、部活のアピールだけになります。野球に詳しくない人もいることを念頭に置き、特定の言葉だけをアピールしないように心がけましょう。
マイナーなスポーツの場合も、そのスポーツ名を知らない面接官もいることを忘れないでください。
部活をアピールするだけでは面接官に何も伝わらないことを知っておきましょう。
楽しい思い出をアピールする例文
「吹奏楽部で、協調性を発揮でき良い音が出せたことがとても楽しかったです。」
上記のように、「自分が楽しめただけ」の、楽しい思い出をアピールしても意味がありません。企業側は「今後どのように活躍してもらいたいか」という判断の決め手になる答えを求めていると考えましょう。
結論を伝えられていない例文
「私は根性や努力だけには自信があります。」
上記のように、結論がきちんと伝えられていない文章は意味がありません。今後は、部活動を通して得た強みで活躍できることを、企業側に伝えましょう。
自己PRで部活経験をアピールしよう
部活の経験を活かした自己PR作成方法についてご紹介してきましたが、概要は掴めましたか?自己PRのモチーフの中でも部活はアピールポイントの宝庫です。
せっかくの経験を活かして、これぞという自己PRを作成してみてください。それはきっと内定へと繋がっていくはずです。