
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
就活における志望動機は、自分の価値観や将来のビジョンを企業に伝える大切な機会です。
しかし、何気なく使っている言葉がNGワードと判断されてしまうと、評価を下げてしまう原因になります。
本記事では、避けるべきNGワードやその理由、効果的な志望動機の作り方について解説していきます。
志望動機のNGワードとは?
就活において志望動機は、自分の価値観や目指す方向性を伝える大切な要素です。
しかしその中で、つい使ってしまいがちな言葉が企業側にマイナスな印象を与えてしまうことがあります。
NGワードを避け、説得力のある志望動機を作るために、注意すべきポイントを押さえておきましょう。
NGワードを使うとどうなるのか
志望動機の中でNGワードを使ってしまうと、企業側に熱意が伝わらず、「この学生は本当に当社で働きたいのか」と疑念を持たれる恐れがあります。
たとえば「なんとなく興味があった」「働きやすそうだった」など、曖昧で主体性のない言葉は、企業研究不足や志望度の低さと受け取られがちです。
また「福利厚生が魅力だった」といった表現も、自分の都合だけを重視しているように映ってしまい、入社後のミスマッチや早期離職の懸念を与える可能性があります。
企業は「自社で長く働いてくれるか」「職場に適応できるか」を重視しているため、NGワードの使用は選考の通過率に大きく影響を及ぼします。
【志望動機のNGワード】避けるべき一覧
就活での志望動機は、自分の価値観や考えを伝える重要な機会です。
しかし、内容が曖昧だったり抽象的すぎたりすると、面接官に誤解を与える可能性があります。
ここでは、避けるべきNGワードとその理由について具体的に解説していきます。
①「御社の社風に惹かれました」
「社風に惹かれた」という言葉は、内容が曖昧で説得力に欠けるためNGとされています。
どのような点に魅力を感じたのかが説明されていないと、企業への理解が浅いと見なされてしまいます。
また、この表現は多くの学生が使う常套句であり、差別化ができない点も問題です。
例えば「社員同士の距離が近く風通しが良い点」や「若手でも裁量のある環境」など、具体的なエピソードに落とし込む必要があります。
言葉の印象は良くても、内容が伴っていなければ真剣な志望動機としては評価されにくいという点に注意が必要です。
②「成長できる環境があると感じました」
この表現は、一見前向きに見えますが、実際には受け身の印象を与えてしまうことがあります。
「成長させてもらう」という依存的なニュアンスが強く、「自らの力で何を成し遂げたいか」が見えない点が問題です。
企業は、自律的に考え行動できる人材を求めているため、「成長できそう」という言葉だけでは志望理由としては不十分です。
代わりに「〇〇の業務に携わる中で、△△のスキルを活かし□□の分野で成長したい」といった具体性のある表現に言い換えることで、主体性と将来のビジョンを示すことができます。
③「興味があります」
「興味があります」は非常に漠然とした表現で、志望理由としては弱く見えてしまいます。
何に対して、なぜ興味を持ったのかが明確でなければ、企業研究が不十分であると判断されるリスクがあります。
また「なんとなく良さそう」という印象を与えてしまい、志望度の低さを疑われる恐れもあります。
興味のきっかけとなった出来事や、企業のどの点に魅力を感じたのかを掘り下げて説明する必要があります。
曖昧な表現を避け、自分の視点と体験に基づいた具体的な言葉を選ぶように心がけましょう。
④「頑張ります」
「頑張ります」という言葉は前向きではありますが、就活の場では曖昧で中身がないと受け取られてしまいます。
何をどう頑張るのか、どんな成果を目指すのかといった具体性がなければ、根性論に聞こえる可能性があります。
また、計画性や戦略性に欠けた印象を持たれるため、企業が求める論理性や実行力とはズレが生じてしまいます。
自分の強みや経験をもとに、「〇〇のスキルを活かして□□に取り組みたい」といった形で表現することが望ましいです。
漠然としたやる気だけではなく、行動と成果のイメージを明確に伝えることが重要です。
⑤「貴社の発展に貢献したいです」
「貢献したい」という気持ちは好印象ですが、それだけでは何をどう貢献するのかがわからず、抽象的すぎる表現となってしまいます。
自分の経験やスキルを活かして、企業のどの分野にどのように関わっていきたいのかを明示する必要があります。
どの企業にも通じる内容では、志望動機としての説得力に欠けてしまいます。
たとえば「接客経験を活かして、貴社の顧客満足度向上に取り組みたい」など、具体的に述べることで熱意がより伝わります。
汎用的な言葉ではなく、自分ならではの視点で企業との関係性を示すことが大切です。
⑥「第一志望です」
「第一志望です」と伝えることで、熱意や本気度をアピールしたい気持ちは理解できます。
しかし、なぜその企業が第一志望なのかの具体的な理由がなければ、単なるアピールとして受け取られる可能性があります。
企業側は、志望順位そのものよりも「なぜその企業に魅力を感じたのか」「何に共感したのか」といった根拠を重視します。
根拠が曖昧なまま伝えると、他の企業にも同じことを言っているのではないかという不信感を抱かれる場合があります。
「貴社の〇〇という理念に共感し、自身の△△の経験が活かせると感じたため第一志望です」といった形で理由を添えることで、説得力が増します。
⑦「勉強したいです」
「勉強したい」という言葉は、自己成長ばかりに焦点が当たっている印象を与えるためNGとされています。
企業は「勉強する場所」ではなく、「成果を出す場」であるため、貢献意欲が伝わらないと評価されにくくなります。
また、具体性がないため、志望理由として弱く感じられます。
例えば「〇〇分野の知識を深め、〇〇事業に貢献したい」といった形で、学びをどう仕事に活かすかまで明確に伝えることが重要です。
自己成長だけを強調するのではなく、企業への貢献意識をセットで表現しましょう。
⑧「商品が好きです」
「商品が好きです」という志望動機は、単なる消費者目線に留まってしまうためNGとされています。
商品を好きなだけでは、企業で働く覚悟や貢献意欲が伝わらず、面接官に不安を抱かせる原因になります。
どこに魅力を感じたのか、仕事を通じてどう関わりたいのかを具体的に語る必要があります。
例えば「〇〇の商品に支えられた経験から、今度は自分が広める側に立ちたい」というように、好きな気持ちを仕事に昇華して伝えることが大切です。
⑨「人の役に立つ仕事がしたいです」
「人の役に立つ仕事がしたい」という表現は、誰もが思うことであり、内容が抽象的なためNGとされています。
どんな仕事も基本的に誰かの役に立つため、特別な志望理由にはなりにくいのです。
また、具体的な貢献イメージがないと説得力が弱くなります。
例えば「〇〇業界で〇〇の課題を解決し、〇〇な暮らしを支えたい」というように、誰にどのように貢献したいかまで具体化して伝えることが重要です。
⑩「地元で働きたいです」
「地元で働きたい」という理由だけでは、勤務地にこだわっているだけの印象を与え、志望動機としては不十分なためNGとされています。
企業の魅力や事業内容への共感が伝わらないと、志望度が低いと判断されるリスクもあります。
単に地元志向を伝えるのではなく、例えば「〇〇地域に根差した〇〇事業を通じ、地域社会に貢献したい」というように、地元+企業の取り組みへの共感を組み合わせて表現することが大切です。
⑪ 「福利厚生に魅力を感じた」
福利厚生は就職先を選ぶうえで多くの学生が気にする大切な要素です。
しかし、それをそのまま志望動機として話してしまうと、企業への貢献意欲が伝わらず、受け身な印象を与えてしまうことがあります。
面接官は、どれだけ企業の制度に惹かれているかよりも、応募者がその企業でどのように活躍し貢献してくれるのかを重視しています。
そのため、福利厚生を強調しすぎると、働く姿勢や成長意欲が感じられず、マイナス評価につながることがあります。
もし制度面に魅力を感じている場合でも、その制度を活かしてどのように成長したいのか、自分の行動とセットで話すことが大切です。
企業側は意欲と将来性を見ているため、受け身の印象を与える言葉には注意が必要です。
⑫「起業したい」
多くの企業は、長く勤めて会社に貢献してくれる人材を求めています。
そのため、入社前から独立を前提としたような発言は、企業にとってリスクと受け取られる可能性があります。
企業側からすれば、せっかく育てても早期離職してしまうのではないかという懸念につながるからです。
もちろん将来的な目標として起業を考えること自体は悪いことではありません。
しかし、志望動機で強調してしまうと、入社後の活躍よりも退職の可能性を印象づけてしまう恐れがあります。
話す場合は、まず企業でどのように経験を積み、どう成長したいかを明確に伝えることが重要です。
起業への思いを語るよりも、企業でのキャリア形成に焦点を当てた内容にする方が、面接官に好印象を与えることができます。
⑬「大手だから」
大手企業を志望する学生は多くいます。
しかし、大手だからという理由だけでは、面接官に強い印象を与えることはできません。
そのような動機は、他の多くの学生と差別化できず、志望度が低いと受け取られる可能性もあります。
企業は、会社の規模に魅力を感じているだけの応募者ではなく、その企業でどのように活躍したいのかを明確に語れる人材を求めています。
そのため、志望動機で会社の規模や知名度ばかりを強調すると、意欲が弱いと判断されることがあります。
大手企業に惹かれた理由がある場合でも、その背景にある自分の目標や、どのような経験を積みたいのかを具体的に話すことが重要です。
自分の成長と企業の特徴を結びつけることで、より説得力のある志望動機になります。
あなたの志望動機、「好きだから」「思いました」で止まっていませんか?
.webp)
ありきたり志望動機を、魅力的な言葉に変換します。
今すぐ言い換えを試す(無料)    
「好きだから」「興味があると思いました」など、よくある志望動機フレーズで終わってしまうと、採用担当に伝わりづらいことも。
そんなときにおすすめなのが、無料で使える 「志望動機言い換えサポーター」 です。
曖昧な言葉(思いました・頑張りたいなど)を変換
採用担当が好む具体性のある言葉に修正
パターン別に言い換え例を比較できる
あなたの志望動機、「好きだから」「思いました」で止まっていませんか?
.webp)
ありきたり志望動機を、魅力的な言葉に変換します。
今すぐ言い換えを試す(無料)    
「好きだから」「興味があると思いました」など、よくある志望動機フレーズで終わってしまうと、採用担当に伝わりづらいことも。
そんなときにおすすめなのが、無料で使える「志望動機言い換えサポーター」 です。
曖昧な言葉(思いました・頑張りたいなど)を変換
採用担当が好む具体性のある言葉に修正
パターン別に言い換え例を比較できる
【志望動機のNGワード】なぜ悪印象を与えるのか?
就職活動において、志望動機は自己PRと並んで非常に重要な評価ポイントです。
しかし、表現が抽象的だったり、具体性が欠けていたりすると、企業側に誤解を与えてしまう可能性があります。
ここでは、NGワードがなぜ悪印象につながるのか、その理由について詳しく解説していきます。
抽象的すぎる
志望動機の中に「社風に惹かれた」「興味があります」「成長できそう」などの表現があると、内容が曖昧で熱意が伝わらないことがあります。
どの企業でも言えるような漠然とした言葉は、企業理解や自己分析の浅さを印象づける原因となります。
選考においては「なぜその企業を選んだのか」「なぜその仕事に就きたいのか」といった理由の深掘りが求められます。
具体的な情報や体験に基づいた表現でなければ、他の学生との差別化ができず、評価が下がるリスクが高まります。
採用担当者は、説得力のある言葉から学生の本気度を見極めているため、抽象的な表現は避ける必要があります。
他の企業にも使い回せる
どの企業にも通用するような汎用的な志望動機は、企業への関心が薄いと受け取られる可能性があります。
例えば「御社の理念に共感しました」「貢献したいです」などの表現は、企業独自の要素が含まれていないため、使い回しの印象を与えてしまいます。
その企業でなければならない理由が伝わらないと、志望度の低さや、熱意のなさを疑われることになります。
志望動機には、企業の事業内容、文化、将来性などと自分の価値観や経験を絡めて伝える必要があります。
企業側も「なぜ自社に来たいのか」を重要視しているため、独自性のない表現はマイナスに働きやすいと言えます。
具体的なエピソードが欠けている
志望動機に自分の経験や行動を裏付ける具体的なエピソードが含まれていないと、説得力に欠ける内容になってしまいます。
単に「挑戦したい」「やりがいがあると感じた」と述べるだけでは、その背景にある価値観や動機が伝わりません。
企業側は、応募者の人柄や仕事に対する姿勢を見極めようとしています。
そのため、自分がどのような経験をし、どんな考えを持ち、それが志望動機とどうつながっているのかを示す必要があります。
エピソードがあることで、再現性や入社後の活躍イメージを持ってもらいやすくなるため、実体験を交えた表現が不可欠です。
【志望動機のNGワード】NGワードを避けた作り方
曖昧な表現や抽象的な言葉を使うと、採用担当者に響かないことがあります。
ここでは、NGワードを避けつつ、説得力のある志望動機を作るための構成と、それぞれのパートで意識すべきポイントを解説していきます。
結論
まず最初に「なぜこの会社を志望するのか」という結論を端的に伝えることが重要です。
ここで気をつけたいのは、企業の魅力と自分の強みや価値観を結びつけることです。
「社風に惹かれた」「第一志望です」といった抽象的な表現ではなく、「〇〇という理念に共感し、△△の経験を通じて得た力を活かせると感じた」といったように、志望理由を具体化しましょう。
その企業ならではの特徴を踏まえて志望理由を語ることで、本気度と企業理解の深さが伝わります。
冒頭でしっかりと入社意欲を示すことで、読み手の関心を惹きつけることができます。
エピソード
結論に説得力を持たせるには、具体的なエピソードで裏付けることが欠かせません。
ここでは、過去の経験の中から「どんな状況で」「どのように考え」「何を行い」「何を学んだか」を簡潔に整理して伝えます。
自分の行動の背景や価値観が伝わるような内容であれば、人柄や強みがより印象づけられます。
ありきたりな体験よりも、自分だからこそ語れるエピソードを選びましょう。
抽象的な言葉ではなく、具体的な行動や成果を伝えることで、リアリティと納得感が生まれます。
志望動機に個性を持たせるためにも、自分の経験に基づいた言葉を大切にしてください。
将来ビジョン
最後に、入社後にどう活躍していきたいかを明確に示しましょう。
単に「頑張ります」「成長したい」ではなく、企業が取り組む事業や価値観に共感したうえで、自分の強みをどう活かすかを具体的に描くことが大切です。
たとえば、「〇〇の事業を通じて、△△という課題解決に貢献したい」といったように、志望先で働くイメージが浮かぶように表現しましょう。
このパートでは、企業理解の深さと自分自身の将来像の明確さが問われます。
自らのキャリアビジョンと企業の方向性が重なる点をアピールすることで、長期的に活躍してくれる人材であることを印象づけられます。
【志望動機のNGワード】評価されるコツ
志望動機は、面接官が応募者を評価するうえで特に重視するポイントの一つです。
そのため、少しの言葉の選び方や内容の構成で、印象が大きく変わってしまうことがあります。
どんなに経験やスキルがあっても、説得力に欠ける志望動機では評価を得ることは難しくなります。
大切なのは、自分の考えと企業への関心をしっかり結びつけ、相手に伝わる形にすることです。
ここでは、志望動機を書く際に評価されるための基本的なコツを解説します。
結論と理由を一致させ、具体性を持たせる
志望動機で最も重要なのは、結論と理由がきちんと一致しているかどうかです。
面接官は、応募者がなぜその企業で働きたいのかを明確に知りたいと考えています。
そのため、志望理由があいまいだったり、話の中で結論と理由がかみ合っていなかったりすると、説得力が弱くなってしまいます。
一方で、結論と理由がしっかりとつながっている志望動機は、面接官に強い印象を与えることができます。
また、抽象的な言い回しではなく、具体的なエピソードや自分の経験を交えることで内容に厚みが出ます。
例えば、過去にどのような経験をし、その中で何を感じ、企業のどんな部分と結びついたのかを丁寧に説明することが大切です。
自分の行動と志望理由をしっかりとつなげることで、企業側に納得感を与える志望動機になります。
他の項目とズレがない
志望動機は、自己PRや就活の軸など他の質問との整合性が非常に重要です。
面接官は、志望動機だけでなく、自己PRや学生時代の経験など全体を通して応募者の一貫性を確認しています。
もし志望動機と他の回答にズレがあると、信頼性が低く見えてしまい、印象が悪くなることがあります。
たとえば、志望動機では成長環境を重視しているのに、自己PRでは安定性を求めるような内容を話してしまうと、話に一貫性がなくなってしまいます。
こうしたズレは、志望度が低いと判断される原因にもなりかねません。
面接前に自分の発言内容を整理し、志望動機と自己PR、価値観や就活の軸がすべて一貫したストーリーになるよう意識することが大切です。
志望動機を複数の企業で使い回さない
志望動機を複数の企業でそのまま使い回すと、内容が薄くなり、企業に対する熱意が伝わらなくなってしまいます。
企業が知りたいのは、なぜその企業なのか、他の企業ではなくその企業を選ぶ理由です。
使い回しの志望動機では、その企業でなければならない理由が伝わらず、印象が弱くなる可能性があります。
志望動機を作成するときは、その企業の事業内容や方針、働き方などをしっかり調べ、自分の経験や考えとどの部分が一致しているのかを整理しましょう。
企業ごとに内容を具体的に変えることで、志望度の高さを明確に伝えることができます。
結果として、他の応募者と差をつけ、面接官に強い印象を残すことができます。
【志望動機のNGワード】魅力的な志望動機の例文
ここでは、魅力的な志望動機の例文と、その良い点の解説を紹介します。
志望動機を考える際は、ただ「働きたい」と伝えるのではなく、企業との接点や自分の経験、将来のビジョンを明確にすることが重要です。
ぜひ、自身の志望動機を作る際の参考にしてください。
いい例①
例文
「私は、正確かつ効率的な業務遂行を通じて組織の成長に繋がる仕事をしたいと思い、貴社の事務職を志望いたしました。
大学ではゼミ活動の記録やスケジュール調整を一手に担い、学内表彰を受けた経験があります。
特に限られた時間内で多くの情報を整理し、関係者に共有する過程で、業務の正確性とスピードの重要性を実感しました。
貴社はITの力で業務効率化を推進しており、社内の事務機能を担う部門でもデジタルツールの導入が進んでいると伺いました。
私はそのような環境で、習得したExcelやTeamsなどの操作スキルを活かし、ミスのない事務処理と円滑な情報共有を行い、組織全体の生産性向上に貢献していきたいと考えています。
」
企業の特徴に言及しながら、自分の経験やスキルと結びつけている点が魅力です。
抽象的な表現を避け、具体的な活動や使用ツールを挙げることで、入社後の活躍イメージが湧きやすく、説得力のある志望動機になっています。
いい例②
例文
「私は、人々の生活に寄り添う商品を生み出す企画職に魅力を感じ、生活用品の開発に力を入れている貴社を志望いたしました。
大学では地方の特産品をPRする学生団体に所属し、地域住民へのヒアリングを重ねて商品パッケージのリニューアル案を提案しました。
結果として、店舗での売上が前年比150%となり、自分のアイデアが形になり影響を与えるやりがいを感じました。
貴社はユーザー視点を大切にした開発方針を掲げており、私の「生活者の声を起点に考える姿勢」と親和性が高いと考えています。
入社後は企画担当として、消費者の声を丁寧に拾い上げながら、時代のニーズに合った商品づくりに取り組んでいきたいです。
」
「なぜこの企業か」「なぜこの職種か」がはっきりしており、過去の経験と結びつけて具体的に表現している点が強みです。
成果や数字を取り入れることで説得力が高まり、熱意や適性を客観的に伝えることができています。
【志望動機のNGワード】業界別志望動機の例文
志望動機は、面接官が応募者の意欲や価値観を知るための重要な判断材料です。
そのため、ありきたりな表現や他の企業でも使い回せるような内容では、強い印象を残すことはできません。
業界ごとの特徴を踏まえた志望動機を伝えることで、自分の考えと企業の方向性をしっかり結びつけることができます。
ここでは、代表的な業界ごとの志望動機の例文を紹介しますので、参考にしてみてください。
食品業界
例文
貴社を志望する理由は、安全でおいしい食品を通じて人々の健康と笑顔を支えたいと考えたからです。
貴社は品質管理を徹底し、信頼性の高い製品を提供しており、その姿勢に強く共感しました。
私は学生時代に地元の特産品を活かした商品開発プロジェクトに参加しました。
地元の野菜を使った学校給食を企画し、試行錯誤を重ねながら商品化に取り組みました。
その結果、地域の人々から多くの好意的な声をいただき、食べ物が人に安心感と喜びを与える力を強く実感しました。
入社後は品質管理や商品開発の知識をさらに深め、消費者の支持を得続ける会社にしていきたいです。
メーカー
例文
貴社を志望させていただいているのは、高品質な製品を届けることで社会に貢献し、人々の暮らしを良いものにしたいと思ったからです。
貴社は長年にわたり高品質な製品を提供し続け、多くの人から信頼を得ています。
私は大学のゼミで素材分析のプロジェクトに参加し、製品の耐久性を高めるための研究に取り組みました。
入社してからは、現場で得た知識を活かし、さらに技術を磨きながら信頼性の高い製品づくりをしていきたいです。
マスコミ
例文
私は情報発信の力で社会に影響を与えたいと考え、貴社を志望しました。
貴社は独自の視点から多角的に情報を届けており、その姿勢に共感しています。
私は大学でジャーナリズム研究を専攻し、地域課題をテーマにした取材活動を行いました。
記事が地元で反響を呼び、多くの人から感謝の声をいただいたことが印象に残っています。
この経験を通して、情報発信が社会の課題を広く伝え、人々を動かす力を持っていると実感しました。
入社後は取材力や文章力を磨き、事実を丁寧に伝える姿勢を大切にし、多くの人に有益な情報を届ける記者を目指します。
アパレル業界
例文
貴社を志望する理由ですが、ファッションを通じて人々の自己表現を支え、日常を豊かにしたいと考えたからです。
貴社はトレンドを押さえつつも、個性を尊重したデザインが多く、私の価値観と合致しています。
大学時代、私はファッションイベントを企画し、参加者が自由に自分を表現できる場をつくりました。
イベント後に多くの人から感謝の言葉をもらい、ファッションが自信を与える力を持っていると強く感じました。
入社後は顧客のニーズを的確にとらえ、トレンドを反映した提案を行いながら、貴社のさらなる発展に貢献したいです。
広告業界
例文
広告の力で企業と消費者を結びつけ、社会に大きな影響を与えたいと考え、貴社にエントリーさせていただきました。
貴社が手がける数々の独自プロモーションに魅力を感じ、その積極的な姿勢に強く共感しました。
私は大学で広告研究会に入り、地域で開催されたイベントに使用する広告を作成しました。
ニーズを分析して広告を作成した結果、来場者数が大幅に増え、企画を成功に導くことができました。
この経験から、広告が人の行動を動かす強い力を持つことを実感しました。
入社後は発想力と分析力を活かし、多くの企業の成長に貢献する広告を提案したいと考えています。
IT業界
例文
私はテクノロジーの力で社会の課題を解決し、人々の生活を豊かにしたいと考え、貴社の一員になりたいと考えています。
貴社は革新的な技術力で業界をリードし、新たな価値を社会に提供し続けています。
私は大学で情報科学を専攻し、研究室で地域農家向けの収穫予測アプリを開発しました。
利用者のニーズを丁寧に聞き取り、機能を改善しながら開発を進め、作業効率を大きく向上させることに成功しました。
この経験を通して、課題を技術で解決するやりがいを強く感じました。
入社後はプログラミングスキルと課題解決力を活かし、社会に役立つ新しいサービスを生み出し、貴社の発展に貢献したいと考えています。
【志望動機のNGワード】強化するためのポイント
志望動機が抽象的すぎたり使い回しの表現ばかりになると、面接官には熱意が伝わりません。
以下では、よくあるNGワードを避けるために有効な2つのアプローチ、OB・OG訪問と企業研究の深掘りについて具体的に解説していきます。
OB・OG訪問の活用
志望動機に説得力を持たせるためには、企業についてのリアルな理解が欠かせません。
その手段として非常に有効なのがOB・OG訪問です。
実際にその企業で働く社員から話を聞くことで、ネットやパンフレットでは分からない業務の実態や職場の雰囲気、仕事に対する価値観などを把握できます。
特に「社風に惹かれました」といった抽象的な言葉ではなく、「〇〇のような文化があり、自分の△△な強みが活かせると感じた」と表現できるようになるのが大きなメリットです。
訪問時には仕事内容だけでなく、なぜその方がその企業に入社したのかも聞いてみると、自分との共通点や違いに気づきやすくなります。
企業研究の深掘り
志望動機にありがちなNG表現を避けるには、企業研究の深さが不可欠です。
単に事業内容をなぞるだけでは不十分であり、企業の理念、社会的役割、独自性、将来性などの視点から丁寧に調べることが大切です。
他社との比較も重要で、「なぜその業界の中でこの企業なのか」という視点で考えることで、志望理由の独自性が高まります。
さらに、自分の強みや経験を企業の特徴に結びつけることができれば、志望動機に自然と具体性が出てきます。
たとえば、「〇〇というビジョンに共感し、大学時代に培った△△の力を活かして貢献したい」といった表現に落とし込むことで、企業理解と自己分析の両立が可能になります。
【志望動機のNGワード】言ってしまったあとの対処法
どれだけ準備をしていても、面接本番では緊張や焦りからNGワードを口にしてしまうことがあります。
ですが、言ってしまったからといって諦める必要はありません。
面接中に気づいた時点で冷静に対応すれば、むしろ誠実さや柔軟性をアピールする好機になることもあります。
ここでは、NGワードを使ってしまった後の対処法について2つの視点から解説します。
言い直しや補足の仕方
NGワードを言ってしまったと気づいた場合は、できるだけ早い段階で補足や言い直しをしましょう。
その際、「先ほどは『御社の社風に惹かれました』と申し上げましたが、具体的には〇〇という点に共感しました」など、具体例を付け加える形で言い直すのが効果的です。
あくまで自然な流れで、かつ誠実に話すことで、むしろ主体的に修正できる柔軟性のある人物だという印象を与えることができます。
大切なのは、自分の言葉に責任を持ち、熱意を持って伝え直す姿勢です。
特に、補足の内容に自身の経験や価値観が含まれていれば、志望動機の説得力も高まります。
一度の失言で焦らず、丁寧に対応することでリカバリーは十分可能です。
面接官の反応を見て軌道修正する
NGワードを使った際に、面接官が無表情になったり、次の質問にすぐ移行したりした場合は、内容が期待に沿わなかった可能性があります。
そのような反応に気づいたら、次の回答で具体的な経験や意欲を示し直すのが効果的です。
たとえば、抽象的な言葉で終わってしまった後に「具体的には学生時代に△△という経験を通して、〇〇の力を培いました」など、話の中で軌道修正を行うことで信頼感を取り戻すことができます。
その際も慌てず、落ち着いて話すことが重要です。
反応を冷静に読み取り、柔軟に対応する力は、社会人としても重視される素養のひとつです。
ミスをチャンスに変える視点で臨みましょう。
志望動機以外でも注意すべきNGワード
就職活動において、言葉選びは合否を左右する重要な要素の一つです。
志望動機以外でも、面接やエントリーシートで使う言葉次第で印象が大きく変わることがあります。
せっかくの経験や思いが正しく伝わらず、誤解を招くのは非常にもったいないことです。
ここでは、面接や書類選考の場面で避けるべきNGワードや表現について具体的に解説していきます。
面接全般で避けるべきフレーズ
面接の場で特に注意すべきなのが、自信のない言い回しや他責的な表現です。
たとえば「たぶん」「あまり自信はないですが」といった曖昧な言葉や、「◯◯のせいでできませんでした」といった責任転嫁に聞こえる発言は、評価を下げる要因になります。
また、前職や他社に対する批判的なコメントは、たとえ事実でも避けるべきです。
「ブラック企業だった」や「上司と合わなかった」といった発言は、ネガティブな印象を与えるだけでなく、自分もトラブルを起こす人ではないかという懸念を持たれる可能性があります。
加えて、「ヤバい」「マジで」などの若者言葉やフランクすぎる表現も、面接の場には不適切です。
エントリーシートや履歴書でも使わない方がよい言葉
書類選考でも、使用する言葉には注意が必要です。
まず、「やばい」「すごかった」などの話し言葉は、フォーマルな文書には不適切です。
誤字脱字や助詞の誤用も、「細部まで注意が行き届いていない人」という印象を与えてしまいます。
また、「頑張ります」「役に立てるよう努力します」といった抽象的な表現だけでは、何をどのように行動するのかが伝わりません。
「なぜそう考えるのか」「どんな経験に基づいているのか」を具体的に示す必要があります。
さらに、「私なんてまだまだですが」といった過度な謙遜は、かえって自信のなさや消極性を印象付けてしまいます。
まとめ:
志望動機では、熱意や適性を正しく伝えるために、言葉の選び方が重要です。
曖昧な表現や使い回し可能なワードは避け、具体的な経験や企業との接点を明確にしましょう。
NGワードの理解と対処法を知ることで、より説得力のある志望動機が作成できますので、本記事を参考に納得のいく志望動機を作りましょう。
 
         
                     
                                                 
                                                 
                                                 
                                                 
                 
                 
                 
                