
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
Web面接は新卒採用において広く導入されている面接形式です。
インターネット環境さえあれば場所を選ばずに面接を受けられることから、就活生にとってもメリットが多い形式といえます。
しかし、対面面接と異なり、表情や空気感が伝わりづらく、通信トラブルなど特有の注意点も存在します。
この記事では、Web面接でよく聞かれる質問、当日のマナー、事前準備のポイントなどを詳しく解説し、安心して臨むための対策を紹介していきます。
【web面接で聞かれること】web面接とは?
新卒採用の現場ではWeb面接が一般的な形式の一つとして定着しています。
インターネット環境があれば自宅からでも参加できるため、就活生にとっても利便性の高い形式です。
ここではWeb面接の特徴や、対面面接・Web面談との違いについて詳しく解説します。
web面接と対面の面接の違い
Web面接と対面面接では、雰囲気の読み取りやコミュニケーションの方法に大きな違いがあります。
対面の場合は、面接官の全体の表情や所作から感情を読み取ることが可能です。
一方、Web面接では画面に映るのは基本的に上半身と顔のみであり、非言語情報が制限されます。
そのため、相手の反応が見えづらく、会話のタイミングも取りにくくなる場合があります。
また、電波状況や通信トラブルによって声が途切れるリスクもあるため、発言は結論から簡潔に述べ、ゆっくり話すことが大切です。
web面接とweb面談の違い
Web面接とWeb面談は似た形式で行われますが、その目的や雰囲気には明確な違いがあります。
Web面接は企業が応募者のスキルや適性を評価するための選考の一部であり、面接官との対話によって合否が判断される正式な場です。
志望動機やガクチカ、自己PRなどを問われることが多く、企業研究や自己分析をふまえた準備が求められます。
一方、Web面談(カジュアル面談)は、企業と就活生がお互いを理解し合うことを目的とした非公式な場です。
それぞれの性質を理解して臨むことで、適切な対応と効果的なアピールができるようになります。
【web面接で聞かれること】web面接の流れ9ステップ
Web面接では、対面と異なり画面越しでのやり取りとなるため、表情や声のトーン、話し方が一層重要になります。
以下では、Web面接でよく聞かれる9つの質問とその回答例を紹介します。
各質問に対する解説と具体的な回答例を参考に、面接対策を進めてください。
1.自己紹介をお願いします
Web面接の冒頭で求められる自己紹介は、第一印象を決定づける重要なポイントです。
対面と違い、身だしなみや態度といった非言語情報が伝わりづらいため、話す内容と話し方が印象を大きく左右します。
話す内容は名前、所属、簡単な経歴、志望動機の概要を含め、1分程度にまとめるのが望ましいです。
特に、応募職種や企業と関係のある要素を盛り込むことで、面接官の関心を引きやすくなります。
はじめまして。
〇〇大学△△学部□□学科の山田太郎と申します。
現在は、◯◯ゼミでマーケティングについて学んでおり、消費者の心理と購買行動について研究しています。
学生時代は、飲食店でのアルバイトを通じてチームワークと顧客対応力を養ってきました。
また、サークルでは副代表として年間イベントの企画運営にも携わり、複数人をまとめる立場で物事を進める経験を積みました。
御社の「データを活かした課題解決」という理念に共感し、志望いたしました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
2.自己PRをお願いします
自己PRは、自分の強みや特長を面接官に伝える最も重要な質問のひとつです。
特にWeb面接では、対面よりも表情や空気感が伝わりづらいため、言葉の選び方や論理的な構成がより一層重視されます。
強みを裏付けるエピソードは、できるだけ具体的に話すことで説得力が増します。
また、その強みが企業の仕事にどう活かせるかを伝えることで、面接官に「一緒に働くイメージ」を持ってもらえるかがカギになります。
私の強みは「課題に対して粘り強く向き合う力」です。
大学2年生の頃、所属していたゼミで統計ソフトを使ったデータ分析に初めて挑戦しました。
当初はまったく使いこなせず、授業についていくのも苦労していました。
しかし、課題を途中で投げ出すことなく、授業後に教員へ質問し、YouTubeや専門書など複数の資料を活用しながら理解を深めていきました。
その結果、ゼミ内で最も早く仮説検証の課題を完成させ、学会での発表にも選ばれることができました。
新しい業務や技術に直面した際には、粘り強く吸収し、自分なりの工夫で成果に繋げていきたいと考えています。
3.ガクチカをお願いします
ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」を問う質問です。
この質問を通じて企業は、あなたがどんな価値観を持ち、どのような行動特性を持っているかを見極めようとしています。
特に注目されるのは「どのような課題に直面し、どのように考えて行動し、結果を出したのか」というプロセスです。
ガクチカで評価されるポイントは成果よりも過程です。
その経験から学んだことや、入社後に再現できそうな行動特性をアピールすることが大切です。
私が学生時代に最も力を入れたのは、アルバイト先での接客業務における新人教育の仕組み作りです。
勤務先のカフェではマニュアルが存在せず、接客の質にばらつきがありました。
そこで私は、先輩スタッフと相談の上で、簡易的なマニュアルを作成し、接客ロールプレイを交えた研修を実施しました。
その結果、新人スタッフの定着率が上がり、接客の質も向上しました。
この経験から、課題に気づき、自ら改善に動く行動力と、周囲を巻き込んで取り組む力を身につけることができました。
入社後も、現場の課題に対して自ら動き、改善提案を行える社会人になりたいと考えています。
4.志望動機をお願いします
志望動機の質問では、「なぜこの企業を選んだのか」「どのように活躍したいのか」といった学生の本音と将来の展望を見られています。
企業側は、単なる業界理解や企業研究の結果だけではなく、応募者がどのようにその企業の価値観やビジョンに共感し、自分の経験や強みを活かして働こうとしているのかを知りたいのです。
志望動機を答える際には、「きっかけ→共感→活かせる強み→目指す姿」の流れを意識することで、説得力が増します。
私が貴社を志望する理由は、「地域社会に根ざした課題解決型の事業展開」に強く共感したからです。
大学時代、地域の高齢者施設でボランティア活動を行った際に、事業者側と地域住民との連携不足によるサービスの行き違いを目の当たりにしました。
貴社は、単なる商品提供にとどまらず、地域ごとの課題に合わせた柔軟な提案や、顧客との長期的な信頼関係構築を大切にしている点に魅力を感じています。
将来的には、地域と企業をつなぐハブのような存在となり、貴社の成長と地域の活性化の両方に貢献していきたいです。
5.就活の軸をお願いします
就活の軸とは、自分が企業や仕事を選ぶ際に大切にしている価値観や判断基準を指します。
この質問では、企業と学生のミスマッチを防ぐために、志望動機の根拠や価値観の一貫性を見ています。
「なぜその軸を持ったのか」「その軸がどう企業選びに活かされているか」までを具体的に話せると説得力が増します。
私の就職活動の軸は、「周囲の人と信頼関係を築きながら価値を提供できる環境で働くこと」です。
この軸を持ったきっかけは、大学2年生の時に取り組んだ塾講師のアルバイト経験です。
当初は授業の進め方ばかりに気を取られていましたが、生徒一人ひとりと丁寧に向き合い信頼関係を築くことで、学力の伸びや意欲の向上に繋がることを実感しました。
この経験から、仕事においても相手の立場に立って考え、信頼を積み重ねながら、価値を提供していく姿勢を大切にしたいと考えるようになりました。
企業を選ぶ際も、顧客やチームとの関係性を重視し、長期的に信頼を育みながら働けるかどうかを一つの基準としています。
6.自分の強み、弱みをお願いします
この質問では、自己理解の深さや課題に対する姿勢が問われます。
強みを語るだけでなく、その強みが実際にどのように発揮されたかをエピソードで具体的に伝えることが大切です。
また、弱みについても単なる短所の列挙ではなく、「どう向き合ってきたか」「改善に向けた行動」が語れると、成長意欲が伝わり好印象になります。
強みと弱みの内容が矛盾しないよう、一貫性のある回答を意識しましょう。
私の強みは、課題に対して粘り強く取り組む姿勢です。
大学のゼミ活動で地域活性化に関するプロジェクトに取り組んだ際、なかなか賛同を得られず、関係者との打ち合わせも難航しました。
しかし、そこであきらめず、課題点を整理して提案内容を見直し、何度も足を運んで信頼関係を築いたことで、最終的には商店街と連携してイベントを実現することができました。
一方、私の弱みは慎重になりすぎて初動が遅くなってしまう点です。
現在では、早い段階で意見を出すことの大切さを学び、バランスよく判断できるよう意識しています。
7.キャリアプランをお願いします
キャリアプランの質問では、「入社後、どのような成長を目指しているか」や「企業でどんな役割を担いたいか」といった将来像が問われます。
ここで重要なのは、企業での仕事を理解したうえで、自分の目標と会社の方向性が合致しているかどうかを示すことです。
「なんとなく活躍したい」といった漠然とした答えではなく、「〇年後には〇〇の業務に携わりたい」「〇〇職としてこの分野で価値を提供したい」といった具体性と論理性が求められます。
私のキャリアプランは、まず現場で実務経験を積みながら、業界知識や専門スキルを着実に身につけたうえで、将来的にはプロジェクトの責任者としてチームをリードできる存在になることです。
大学時代、ゼミで地域企業との共同研究を行った際に、課題発見から提案、実行まで一貫して携わる経験をしました。
その中で、関係者の意見を調整しながら物事を前進させる難しさと面白さを知り、将来は現場を支えながらも全体を見渡す視点を持ちたいと考えるようになりました。
後輩指導や複数案件の管理など、より責任ある立場として業務を円滑に進められるような人材を目指します。
8.挫折経験をお願いします
挫折経験に関する質問は、失敗や困難をどう受け止め、そこからどのように立ち直ったかという「課題への向き合い方」や「成長の姿勢」を見極めるためのものです。
企業は、順調な経験よりも「つまずいた時にどのように行動するか」を重視しています。
また、エピソードの内容よりも「そこから何を得たのか」が重要視されるため、必ず学びや成長を言語化して締めくくるようにしましょう。
私の挫折経験は、大学1年時に挑戦した学内プレゼン大会で思うような結果を残せなかったことです。
私はリーダーとしてチームの企画運営を任されましたが、準備段階で自分の考えを優先しすぎたことで、チームメンバーとの意見が噛み合わず、発表直前で複数人から「納得がいかない」と指摘されました。
結果として、チームとしての一体感を欠いたまま本番を迎えることになり、発表の評価も低く、目標としていた上位入賞には届きませんでした。
この経験から私は、自分の正しさを押し通すのではなく、相手の考えを引き出し、合意を形成する姿勢の大切さを学びました。
9.最後に質問(逆質問)はありますか?
逆質問は、単に疑問を解消するための時間ではなく、志望度や主体性、業務理解度などを面接官に示す貴重なチャンスです。
「どのような方が活躍していますか?」「入社後のキャリアの広がりについて教えてください」など、入社後を具体的にイメージした質問は、企業への真剣度や視座の高さを伝えることができます。
また、企業研究の深さがうかがえる質問は「この学生はしっかり準備している」と高評価につながることもあります。
本日はお時間をいただき、誠にありがとうございました。
面接を通じて、御社の業務の魅力や職場の雰囲気をより深く理解することができました。
その上で、1点質問させていただければと思います。
御社の新入社員の方々は、入社後の研修やOJTを経て、どのようなタイミングで実務を任されるようになるのでしょうか。
私は将来的に御社のプロジェクトを自ら牽引できる人材になりたいと考えております。
そのためにも、配属後にどのような流れで業務の幅を広げていくのかを具体的にイメージしたく、この質問をさせていただきました。
【web面接で聞かれること】事前準備
Web面接は対面と違い、機材や通信環境に依存する部分が多いため、事前の準備が合否に大きく影響します。
いざ面接本番で「接続できない」「音声が聞こえない」といったトラブルが起きると、自分の評価だけでなく企業への印象も損なう可能性があります。
安心して面接に集中するためにも、使用する機器や場所、ツールなどの確認は必ず前日までに済ませておきましょう。
ここでは、Web面接を成功させるために必要な4つの準備項目について詳しく解説します。
機材をあらかじめ用意する
Web面接では、パソコン、タブレット、スマートフォンなどいずれかのデバイスが必須となります。
中でも、安定した画面サイズと操作性を持つパソコンでの受験が推奨されます。
カメラやマイクが内蔵されていない場合は、外付け機器を準備する必要があります。
また、機材は動作確認が済んでいるものを使用し、突然のトラブルを防ぐために充電や電源接続も忘れずに行いましょう。
万が一に備えて予備のデバイスを準備しておくことも安心材料となります。
行う場所を確認しておく
Web面接を受ける際の場所選びも重要です。
特に意識したいのは、安定したインターネット接続と、外部の音が入らない静かな環境です。
オンラインでは少しの雑音でも印象を損ねてしまう可能性があるため、できるだけ個室や静かな空間を確保しましょう。
また、座る場所とカメラの位置関係を事前に確認し、目線が自然になるよう調整することも忘れずに行いましょう。
環境が整っていれば、自信を持って面接に臨むことができます。
背景を確認しておく
画面に映る背景は、面接官があなたの第一印象を判断する材料の一つになります。
余計な生活感やごちゃつきがあると集中力を欠いた印象になるため、白い壁や落ち着いた色合いのシンプルな背景を選びましょう。
どうしても適した壁がない場合は、バーチャル背景を使用する手もありますが、表情や動きが不自然になることがあるため注意が必要です。
背景に余計な要素がないだけで、話の内容に集中してもらいやすくなります。
ツールの確認おしておく(ZoomやGooglemeetなど)
企業から指定されるWeb面接のツールは、ZoomやGoogle Meet、Microsoft Teamsなどさまざまです。
使用するアプリは事前にダウンロードし、アカウント作成やカメラ・マイクの許可設定も済ませておきましょう。
また、実際に友人などと試験接続を行って、操作感や表示のされ方をチェックしておくことが大切です。
特にURLのクリック後にどの画面に遷移するか、マイクやカメラのON/OFFがどこで操作できるかは、事前に把握しておきましょう。
当日に慌てず入室できるかどうかで、スタート時の印象が大きく変わります。
【web面接で聞かれること】当日気を付けたいマナー
Web面接は対面と違い、相手に与える印象が「画面越し」で決まります。
そのため、服装や姿勢、表情などのちょっとした点が、面接全体の評価に影響することも少なくありません。
オンラインだからこそ気を抜かず、マナーを意識して丁寧に対応することが重要です。
ここでは、Web面接当日に気をつけておきたい基本的なマナーについて、具体的に解説していきます。
面接にふさわしい服装で受ける
Web面接であっても、服装は対面と同じように整える必要があります。
企業から服装指定がない場合でも、基本はスーツが無難です。
画面に映るのが上半身のみでも、万が一立ち上がる場面を想定して上下ともに整えておくことが望ましいです。
「私服でお越しください」や「服装自由」といった案内があった場合には、落ち着いた色のオフィスカジュアルを選び、清潔感を重視しましょう。
だらしない印象を与えないよう、シワや汚れにも注意が必要です。
髪型を整える
髪型は、画面に映った際の第一印象を大きく左右する要素です。
特に寝癖やぼさぼさの髪は清潔感を欠く印象を与えてしまいます。
男性であれば額や耳が見える短めの髪型、女性であれば顔まわりがすっきり見える髪型が好まれます。
また、前髪が目にかかっていると表情が見えにくくなるため、整髪剤やピンを使って工夫しましょう。
普段以上にきちんとした印象を意識することが大切です。
通信機器の通知をオフにする
Web面接中の通知音やポップアップ表示は、集中力を妨げるだけでなく、面接官にも不快感を与える恐れがあります。
面接前には、パソコンやスマートフォンの通知設定を必ず確認し、必要に応じて「おやすみモード」や「集中モード」に切り替えておきましょう。
また、面接中は余計なアプリやブラウザを閉じ、面接に関係するツールのみに集中できるよう準備しておくことが重要です。
静かな環境を保つことで、誠実な印象を与えることができます。
30分前にはデバイスを起動しておく
Web面接は通信トラブルがつきものです。
「いつも問題ないから大丈夫」と油断せず、面接の30分前にはデバイスを起動し、ツールの動作やカメラ・マイクの確認を済ませておくようにしましょう。
バッテリー残量の確認や、パソコンの更新通知の停止なども忘れずに対応することが必要です。
時間に余裕を持って準備する姿勢は、社会人としての基本的なマナーでもあり、トラブルを未然に防ぐためにも大切な習慣です。
始めと終わりの挨拶を丁寧に忘れずに行う
Web面接では、対面と同様に挨拶が非常に重要です。
開始時には「音声は届いていますでしょうか?」と通信状況を確認した後、「本日はお時間いただきありがとうございます。
〇〇と申します。よろしくお願いいたします。」と丁寧に挨拶しましょう。
終了時には「本日は貴重なお時間をありがとうございました。失礼いたします。」と述べて、
軽く一礼して退出することが望ましいです。
こうした基本的な挨拶を丁寧に行うことで、社会人としての礼儀正しさが伝わり、好印象を残すことができます。
部屋をなるべく明るくしておく
Web面接では表情の明るさが画面を通じて伝わりにくくなることがあります。
照明が不十分だと、暗い印象を与えてしまう原因になります。
できるだけ自然光が入る部屋を選びつつ、必要であれば補助のライトやレフ板を使って顔まわりを明るく見せる工夫をしましょう。
明るい映像は相手の視認性も高まり、会話のしやすさにも繋がります。
ちょっとした配慮が、あなたの印象を大きく左右します。
笑顔ではきはきと質問に答える
Web面接では音声の聞き取りやすさ、表情の明るさが印象に直結します。
普段よりも意識して、笑顔を見せることや、相手に届くようにはっきりと発言することが大切です。
反応が画面越しでは伝わりにくいため、うなずきや表情でリアクションを大きめにとることで、コミュニケーションが円滑になります。
声のトーンやスピードも工夫して、相手に心地よいテンポで話すことを意識しましょう。
明るく誠実な姿勢は、どの企業でも高く評価されやすいポイントです。
【web面接で聞かれること】面接官に好印象を与える方法
Web面接では、対面と違い表情や声のトーン、リアクションなどが伝わりづらくなります。
だからこそ、面接官に与える印象を意識して丁寧に対応することが重要です。
オンラインならではの気遣いや姿勢が評価につながるケースも多いため、細かな配慮を忘れずに臨みましょう。
ここでは、Web面接で面接官に好印象を与える具体的なポイントを紹介します。
カメラをよく見て会話している
Web面接では、画面越しのやりとりになるため、自然なアイコンタクトをとることが難しくなります。
自分としては相手を見て話しているつもりでも、視線が画面下部の顔写真に向いていると、面接官からは「目が合わない」「自信がなさそう」と受け取られてしまうことがあります。
そのため、会話中はパソコンやデバイスのカメラ部分を意識的に見ることが重要です。
カメラを見ることで、相手には「しっかり目を見て話してくれる学生」という印象を与えることができます。
慣れないうちは難しく感じるかもしれませんが、事前に練習しておくことで自然に見えるようになります。
タイムラグに対応していてスムーズに会話が成り立つ
Web面接では、通信環境によっては音声に遅延が生じることがあります。
こうしたタイムラグが発生すると、会話がかぶってしまったり、相手の発言を遮ってしまうなど、やりとりがスムーズにいかない場面が出てきます。
このようなときこそ、落ち着いた対応が印象アップのポイントです。
相手の話が終わるのを一呼吸待ってから自分の発言を始めたり、「今少しラグがあったかもしれません」と一言添えることで、冷静で丁寧なコミュニケーションができる人だと伝わります。
焦らず、相手の意図をしっかり受け止めながら会話を進める姿勢が求められます。
挨拶をしたタイミングで音声がちゃんと聞こえているかの確認や気遣いがある
Web面接の冒頭や途中では、音声トラブルや接続不良が起こる可能性もあります。
そのため、挨拶の際に「音声は届いていますでしょうか?」といった確認を入れることで、相手への気遣いが伝わりやすくなります。
また、途中で音が聞き取りにくくなった場合でも、「お言葉が少し聞こえづらかったのですが、もう一度お願いしてもよろしいでしょうか」と丁寧に対応することが大切です。
こうした姿勢からは、状況を客観的に見て行動できる柔軟さや、相手を尊重する思いやりが伝わります。
Web面接という制約があるからこそ、少しの気遣いが大きな差になります。
【web面接で聞かれること】よくある質問
Web面接では、対面の面接とは異なる特有のトラブルや疑問が発生することがあります。
慣れない環境で不安を感じる就活生も多いため、よくある質問とその対応方法を事前に理解しておくことが大切です。
ここでは、Web面接でよく寄せられる2つの代表的な質問について、解説していきます。
Web面接の途中で回線が落ちてしまったら?
Web面接中に回線が切れてしまう、あるいは面接官の音声が途切れるといったトラブルは珍しくありません。
そのような場合は、焦らずに速やかに企業側へ連絡を取りましょう。
もっとも適切な対応は、事前に案内されていた採用担当者の電話番号に直接連絡を入れることです。
「Web面接の途中で通信が切れてしまいました。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。」
と丁寧に謝罪した上で、復旧の目処や再接続の希望を伝えるようにしましょう。
Web面接でイヤホンは使ってもいいの?
Web面接では、周囲の雑音を遮断し、面接官の声をはっきり聞き取るためにもイヤホンの使用が推奨されています。
特に、生活音が入りやすい家庭環境や、共有スペースなどで面接を受ける場合には、イヤホンがあることで集中しやすくなるメリットがあります。
また、マイク付きイヤホンであれば、自分の声もクリアに伝わり、面接官にとって聞き取りやすくなるため、双方向のやりとりがスムーズに進みます。
注意点としては、カジュアルすぎるヘッドホンタイプやワイヤレスイヤホンが目立つ場合は、服装とのバランスや清潔感も意識する必要があります。
まとめ
Web面接は、場所や時間の柔軟さが魅力である一方、細かな配慮や準備が問われる場面でもあります。
通信環境や話し方、視線の工夫など、ちょっとした対応が面接官の印象を大きく左右します。
この記事で紹介した内容をもとに、自信を持って面接に臨めるようしっかりと準備を進めてください。
丁寧な対応と前向きな姿勢が、Web面接でも好印象を残すカギになります。