【新卒必見】公務員の面接で落ちる人の特徴とは?よくある原因と対策を徹底解説

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

公務員の面接で落ちる人に共通する5つの特徴

公務員の面接では筆記試験とは異なり、「人となり」や「適性」が重視されます。

そのため、単なる知識や学力だけでなく、態度や話し方、志望理由の明確さなど、総合的な人物評価が行われます。

以下に紹介する5つの特徴は、面接で不合格となる受験者によく見られる傾向です。

これらに当てはまっていないかを確認し、必要に応じて改善していくことが合格への第一歩となります。

①志望動機が曖昧・具体性がない

公務員を志望する理由が曖昧であったり、表面的な内容にとどまっていたりすると、面接官には熱意や本気度が伝わりません。

例えば「安定しているから」や「なんとなく向いていそうだから」といった回答は、誰にでも言えるありきたりなものと受け取られます。

また、希望する職種や自治体に対してどのような貢献をしたいのかが語られていない場合、入庁後のイメージができていないと判断されやすくなります。

明確な動機と、具体的な目標・ビジョンを持って面接に臨むことが求められます。

②自己PRに説得力がない

自己PRは、自分の強みや過去の経験を通じて、「自分がどのように公務員として活躍できるか」を伝える重要な場面です。

しかし、内容が抽象的で、事実やエピソードが伴っていないと、ただの自己評価にしか聞こえません。

また、自信がなさそうに話したり、話がまとまっていなかったりすると、相手に訴える力を欠いてしまいます。

採用担当者は「この人と一緒に働けるか」「任せても大丈夫か」といった視点で見ているため、経験に基づいた実例とともに、自身の強みを具体的に伝える必要があります。

③質問に対して的確に答えられない

面接では、質問に対して簡潔かつ的確に答える能力が求められます。

聞かれたことに対して答えがずれていたり、長々と話して結局何を言いたいのかわからなかったりすると、コミュニケーション能力に疑問を持たれます。

また、答えを考えながら話している様子が伝わると、準備不足や論理的思考力の欠如と受け取られることもあります。

質問の意図を正確に理解し、それに応じた答えを返すことは、社会人としての基本的な対話力を示すうえで非常に重要です。

④表情・態度・話し方に問題がある

人柄を判断する際、第一印象は非常に大きな要素を占めます。

不愛想で無表情だったり、声が小さくて聞き取りにくかったりすると、暗い・消極的といったマイナスの印象を与えてしまいます。

また、姿勢が悪かったり、目を見て話さなかったりといった態度の問題も評価を下げる要因になります。

面接官は、受験者が住民と接する公務員としてふさわしいかどうかを見極めています。

明るくはきはきとした話し方や、丁寧な所作を心がけることが、評価につながります

⑤公務員の適性を感じさせない受け答え

公務員には、協調性や責任感、冷静な判断力などが求められます。

ところが、自己中心的な発言や、対人業務に対する理解が浅いと感じさせる回答をしてしまうと、「この人は公務員向きではない」と判断される可能性があります。

例えば「一人で黙々と作業したい」「ルールに縛られたくない」といった発言は、協調性の欠如や組織への適応力不足と捉えられがちです。

公務員の職務内容や使命を理解したうえで、それに沿った受け答えをすることが重要です。

実際に落ちた人のリアルな体験談から学ぶ

公務員試験の面接は、知識だけでは突破できない「人間性」が問われる場です。

多くの受験者が筆記試験を通過しても、面接で涙をのんでいます。

ここでは、実際に不合格となった受験者の体験談をもとに、どのような失敗が評価に影響したのかを深掘りし、次に活かすためのヒントを考えていきます。

失敗には必ず原因があり、その一つひとつを知ることで、あなたの面接準備はより具体的で実践的なものになります。

緊張しすぎて言葉が出なかった

ある受験者は、最終面接の場で極度の緊張に襲われ、事前に準備していた内容が一切思い出せなくなってしまったと言います。

目の前の面接官を前にして頭が真っ白になり、話そうとするたびに言葉が詰まり、沈黙が続く時間が生まれてしまいました。

面接官の問いかけに何とか応えようとしても、声が震えてしまったり、語尾が不明瞭になったりと、終始落ち着きのない印象を与えてしまったとのことです。

本人いわく、準備は万全だったにもかかわらず、緊張への対策を怠っていたことが悔やまれるポイントだったそうです。

面接では内容の良し悪し以上に、「伝え方」や「落ち着いた態度」が評価の分かれ目になることを、改めて実感した経験だったと語っています。

模範解答を暗記しすぎて違和感が出た

別の受験者は、面接対策として頻出質問への模範解答を徹底的に暗記して臨みました。

しかし実際の面接では、その“完璧すぎる”答え方が逆に不自然に映り、面接官から何度も深掘りされる結果となったと言います。

準備していた通りに話しているのに、面接官から「本当にそう思っているのか?」と疑問視される場面もあり、自分の言葉で話せていないことが面接全体に不信感を与えたのではないかと振り返ります。

面接官は、受験者が自分の考えを持っているかどうかを見ています。

暗記に頼りすぎると、感情や思考の過程が見えなくなり、評価に悪影響を与えるという教訓がこの体験から得られます。

面接官の意図を読み取れなかった

またある受験者は、面接中の質問に対して“表面的な意味”だけを捉えて答えてしまい、面接官が本当に知りたかったことに応えられなかったことが不合格の一因だったと感じています。

例えば、「なぜこの自治体を志望したのか」という質問に対し、観光地としての魅力や住環境の良さといった一般的な特徴だけを述べてしまい、「自分がどのように貢献したいか」という本質的な意図を読み取れなかったのです。

質問の裏にある意図や背景を想像しながら答えるという視点が欠けていたために、どこか他人事のような受け答えになってしまったことが悔やまれると語っています。

面接は一問一答の場ではなく、対話を通じて人物像を浮かび上がらせる場であることを痛感したそうです。

公務員の面接に落ちないために今すぐできる対策

公務員の面接は、単に模範的な回答を暗記して乗り切るものではなく、自分自身を理解し、相手にどう伝えるかを磨いていくプロセスでもあります。

準備不足や自己分析の浅さが原因で、本来の実力が伝わらずに不合格になるケースも少なくありません。

だからこそ、今からでも取り組める具体的な対策が重要になります。

以下に紹介する方法は、面接本番において自信と説得力を持って臨むための、実践的かつ効果的なアプローチです。

模擬面接で客観的なフィードバックを受ける

自分では準備万端だと感じていても、実際に他者の目で見たときにどう映っているかは意外と気づきにくいものです。

そのため、模擬面接を行い、第三者からの客観的なフィードバックを受けることは非常に効果的です。

大学のキャリアセンターや面接対策講座、公務員予備校などの場で、実際の面接形式を体験し、自分の話し方、姿勢、回答の内容に対する評価を受けることで、自分では気づかなかった改善点を知ることができます。

フィードバックを受けて修正を繰り返すことで、表面的な回答から一歩進んだ、相手の心に届く受け答えができるようになっていきます。

自己PRと志望動機を「経験」と結びつける

自己PRや志望動機が説得力を持つかどうかは、それが「あなた自身の経験とどう結びついているか」にかかっています。

例えば、「人と関わる仕事がしたい」と言ったとしても、その動機の根拠となる経験が語られなければ、表面的な印象しか与えられません。

部活動、アルバイト、ボランティア、ゼミなど、これまでの人生の中で経験してきた具体的なエピソードを通じて、自分がどう考え、どう行動したのかを伝えることで、言葉に重みが生まれます。

志望動機も同様に、自分の価値観や問題意識がどのように形成され、なぜ公務員という道を選んだのかを論理的に語ることが重要です。

こうした実体験に基づく語りこそが、面接官に「この人なら現場で力を発揮できそうだ」と思わせる要素になります。

面接でよくある質問を事前に準備する

面接では予測不可能な質問もありますが、一定の傾向に沿った「よく聞かれる質問」は必ず存在します。

これらに対して事前に準備し、自分の言葉で自然に答えられるようにしておくことは、安心感と自信を生み出す大きな支えになります。

例えば、「自己紹介をしてください」「なぜこの自治体を志望したのですか」「あなたの長所と短所を教えてください」などの基本的な質問に加えて、「失敗経験とそこから学んだこと」や「あなたがチームで貢献したエピソード」など、やや深掘りされる質問にも対応できるように準備しておくとよいでしょう。

ここで大切なのは、答えを暗記して棒読みするのではなく、自分の中に落とし込んだうえで自然に伝えられるよう練習することです。

面接官との対話を意識して、自分らしさが伝わる言葉選びを心がけましょう。

面接官が重視している「公務員らしさ」とは?

公務員の面接では、単に知識や能力の有無を見るだけではなく、「この人は公務員としてふさわしいかどうか」が判断されます。

つまり、どれほど筆記試験の成績が良くても、面接でその人物像に不安を感じさせれば、不合格となる可能性は十分にあります。

面接官が求めているのは、民間企業に通用する「優秀な人材」ではなく、公共の立場で職務を遂行できる「公務員らしい人材」です。

では、その「公務員らしさ」とは何を指しているのでしょうか。

協調性・誠実さ・地域貢献への意識

面接官が最も重視するのは、協調性と誠実さ、そして地域社会に対する貢献意識です。

公務員の仕事はチームで行われることが多く、住民や他部署との連携も不可欠です。

そのため、自分本位でなく、周囲と円滑に協力できる姿勢が求められます。

協調性は、話し方や表情、他人の意見をどう受け止めるかといった態度にも表れるため、日常的な行動から意識しておくことが重要です。

誠実さもまた、公務員にとって欠かせない資質です。

公的な資金や情報を扱う立場にある以上、少しの不正や不注意が大きな信頼喪失につながるため、正直でまじめな人物であるかどうかは、面接を通じて細かく見られています。

質問に対する姿勢や一貫性のある受け答えから、その人の内面が評価されるのです。

民間と違う「安定志向」だけでは不十分な理由

公務員を目指す理由として「安定しているから」と語る人は少なくありません。

確かに、公務員は民間企業に比べて景気変動の影響を受けにくく、雇用が守られている印象があります。

しかし、面接官にとっては「安定を求めているだけの人」は警戒対象です。

なぜなら、そうした受験者は環境の変化に弱く、新しい挑戦や責任を避ける傾向があると見られてしまうからです。

実際の公務員の仕事は、想像以上に多忙で責任が重く、住民の期待や苦情に向き合う精神的な負担もあります。

ただ安定を求めて入職した人が、そうした現実とのギャップに耐えられず、早期離職してしまうケースも珍しくありません。

そのため、面接官は志望動機の中に「やりたいこと」「目指すべき姿勢」「地域への思い」が含まれているかどうかを重視しています。

まとめ|「落ちる人の特徴」を反面教師に合格を目指そう

公務員試験の面接は、筆記とは異なり“人”そのものを評価する場です。

だからこそ、評価が曖昧になりがちで、自分ではうまくいったつもりでも不合格になることがあります。

しかし、過去の失敗例や「落ちる人の特徴」を分析することで、避けるべきポイントが見えてきます。

自分を過信せず、常に客観的な視点を持って準備することが、公務員試験合格への最短ルートです。

自己分析と面接対策はセットで進めよう

公務員試験の面接対策において、最初に取り組むべきは自己分析です。

自分の強みや弱み、これまでの経験、なぜ公務員になりたいのかといった部分を深く掘り下げなければ、説得力ある志望動機や自己PRは語れません。

よくある失敗として、模範的な回答だけを暗記しようとする人がいますが、それでは本番の面接官に響く言葉にはなりません。

自己分析を通じて得た自分だけの言葉をもとに、具体的なエピソードと結びつけた対策をすることが、真に効果的な面接準備と言えるのです。

また、自己分析を進める過程で、自分の中にある「公務員として働く動機」や「仕事への価値観」を再確認することができます。

これは、質問に対して迷いなく答えるための軸となり、面接官の質問意図に対して柔軟に応じる力にもつながっていきます。

自分を理解し、それをどう伝えるかをセットで練習することが、面接合格の鍵になります。

面接も「対策次第」で必ず上達できる

面接は“向き不向き”ではなく、確実に練習と対策によって上達できる分野です。

最初は緊張してうまく話せなくても、模擬面接やロールプレイを繰り返すことで、落ち着いた受け答えや自然な表現力が身についてきます。

特に公務員試験の面接では、完璧なプレゼン能力よりも、誠実さやコミュニケーション力、そして職務への理解度が重視されます。

そのため、「失敗しないように」と身構えるより、「自分らしさをどう伝えるか」という姿勢で臨むことが大切です。

また、フィードバックを受け入れながら改善していくことで、確実に面接力は磨かれていきます。

面接官も完璧な答えを求めているわけではなく、真摯に自分の考えを伝えようとする姿勢や、仕事への熱意を重視しています。

過去に落ちた経験があったとしても、それを糧に一つひとつ改善していけば、確実に合格へ近づくことができます。

大切なのは、あきらめずに自分の弱点と向き合い、丁寧に準備を重ねる姿勢です。

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