HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
【NNT脱却就活】NNTとANT
就活用語のガクチカやESと同じくらい使われる「NNT」と「ANT」という用語を知っていますか?
今ではよく使われている言葉のため、まずは簡単に意味を理解しておきましょう。
NNTの意味
NNTとは「無い内定」という意味です。
SNSで使われることが多い用語です。
基本的に1つも内定がない就活生が使いますが、内定を持っていたとしてもその企業に入社する気がない場合、「内定があるけどNNT状態」という風に使われることがあります。
対義語にある「ANT」
一方でANTとは「有る内定」という意味です。
NNTの対義語にあたる用語です。
内定を獲得している就活生が使いますが、NNTに比べるとあまり使われない用語です。
【NNT脱却就活】25卒の今の内定率
NNTの就活生としては現状の内定率はどれくらいなのか、周りに自分と同じような就活生はいるのか、と気になるのではないでしょうか?
「リクナビ」を運営するリクルートの2025年に卒業予定の大学生の就職内定率によると、内定率は72.4%とのことです。
前年よりも7.3%増加しており、17年卒以降で過去最高の内定率です。
企業の早期選考が加速したことが原因にあげられます。
※2024年5月1日時点の情報
この内定率は本当?
72.4%という数字を見るとさらに焦る気持ちが募りかもしれませんが、内定率に関する情報が100%正しいというわけではありません。
この記事を読んでいる就活生の中にも、特段そういったアンケートを答えたことがない人もいるでしょう。
あくまで就活の市場の一側面を示しているに過ぎず、全就活生のデータではないということを理解しておきましょう。
しかし一側面とはいえど多くの学生が内定を獲得していることには違いありません。
まだ内定を獲得していない無い内定の学生は内定率に焦らず、自分自身の就職活動に集中しましょう。
【NNT脱却就活】これからの市場
これからの就職市場は、企業が目標としていた採用人数に達し、採用活動を終了すことから企業数の減少が予測されています。
こうした状況下で成功するためには、企業情報の詳細な確認が不可欠です。
企業の採用方針や業績、将来性をしっかりとリサーチすることで、志望先を絞り込み、効率的な就活を進めることができます。
常に最新の情報を収集し、柔軟に対応することがNNT脱却の鍵となります。
【NNT脱却就活】NNT学生の8つの特徴
無い内定を招く要因は多岐にわたりますが、特に共通して見られる8つの特徴にスポットを当てます。
エントリー数の不足、自己分析の浅さ、企業への理解不足が、多くの就活生が直面する問題点です。
自分がどこにあてはまっているか確認しましょう。
- エントリー数が少ない
- 自己分析が不十分
- 自分に合った企業を受けていない
- 企業への気持ちがない
- GW・GDの対策ができてない
- 最低限のビジネスマナーがない
- 面接対策ができていない
- 就活に焦りがある
エントリー数が少ない
NNT学生の特徴の1つ目は、エントリー数が少ないことです。
受ける企業数が少ないと、面接経験が浅くなり、自分の何が不足しているか、何を対策すべきかがわからなくなります。
面接は慣れも重要であり、エントリー数が少ないとその場数を踏むことができません。
さらに、受ける企業を絞りすぎていることも一因となり、選択肢が限られてしまう可能性があるので、興味が少しでもある企業はエントリーをおすすめします。
自己分析が不十分
NNT学生の特徴の2つ目は、自己分析が不十分であることです。
自分のアピールポイントやそれをどう伝えるかが明確でないため、面接官に強い印象を与えることができません。
自己分析ができていないと、自分の強みや弱み、適性が把握できず、結果的に面接でのアピールが曖昧になります。
自己理解を深めることで、自信を持って自分を売り込むことができるようになります。
自分に合った企業を受けていない
NNT学生の特徴の3つ目は、自分に合った企業を受けていない可能性がありということです。
自己分析が不十分であることから企業を選ぶ基準が明確でないため、結果的に自分と合わない企業に応募してしまい、選考がうまくいかないことがあります。
自分に合った企業を見つけるためには、自己分析をしっかり行い、自分の価値観やキャリアビジョンに合致する企業を選ぶことが重要です。
これにより、面接でのアピールも効果的になり、選考通過の可能性が高まります。
企業への気持ちがない
NNT学生の特徴の4つ目は、企業研究が不十分であることが挙げられます。
これは、面接時に企業への深い理解や具体的な志望動機を示すことができない主要な原因です。
企業研究を徹底することで、その企業が直面する課題や業界のトレンドを理解し、自分がどのように貢献できるかを具体的にアピールできます。
また、面接官に対して企業への関心を示すことができるため、ポジティブな印象を与えることが可能になります。
GW・GDの対策ができてない
NNT学生の特徴の5つ目は、GW・GDの対策ができてないことです。
グループワーク(GW)やグループディスカッション(GD)は、多くの企業が採用選考の一環として取り入れています。
これらの選考では、個々人の知識や技能だけでなく、チーム内でのコミュニケーション能力、問題解決能力、リーダーシップやフォロワーシップなど、協働してタスクを遂行する能力が評価されます。
ディスカッションの場での立ち回りを理解していないとアピールすることができず評価に繋がらないため、グループ内での立ち回りが苦手な人は必ず対策しておきましょう。
最低限のビジネスマナーがない
NNT学生の特徴の6つ目は、ビジネスマナーがないことです。社会人としての基本的な振る舞いであり、就職活動を通じて企業に良い印象を与えるために非常に重要です。
これには、挨拶の仕方、身だしなみ、時間厳守、メールや電話での適切なコミュニケーション方法などが含まれます。
ビジネスマナーを身につけるためには、まず、社会人基礎力を高めることが求められます。
これは、専門的なスキルを習得することと同様に、就職活動における自己啓発の一環と捉えるべきです。
具体的には、ビジネスシーンで期待される基本的なエチケットを学ぶことから始めます。
また、面接や企業説明会などの公式の場では、適切な服装を選び、清潔感を保つことも重要です。
さらに、ビジネス文書の基本的な書き方や、ビジネスシーンでの適切な言葉遣いにも注意を払う必要があります。
面接対策ができていない
NNT学生の特徴の7つ目は、面接対策が十分にできていないことです。
アウトプットの練習が不足しているため、面接での表現力が不十分となります。
また、面接を受けた後の振り返りができていないことで、同じ失敗を繰り返してしまう可能性があります。
自己分析や模擬面接を通じて、自分の強みやアピールポイントを明確にし、面接の度に改善点を見つけて対策を講じることが重要です。
就活に焦りがある
NNT学生の特徴の8つ目は、焦りから就活に対してうまく動けていないことです。
周りが内定を獲得しているのを見て焦りを感じ、自分が受けている企業と自身の就活軸に大きなギャップが生じることがあります。
この焦りから、モチベーションが低下し、志望度がうまく伝わらない場合があります。
焦る気持ちを抑え、周囲と比較せず、自分自身のペースで就活を進めることが大切です。
自分の軸を再確認し、企業との相性を見極めることで、落ち着いて効果的な就活ができるようになります。
【NNT脱却就活】内定獲得への7step
無い内定の状態から脱却するためには、戦略的なアプローチが必要です。
内定獲得へ向けた7stepを紹介するので、NNTの就活生は確認し、実際に動いてみましょう。
- 現状を理解する
- 自己分析をやり直す
- 就活の軸を見つめなおす
- 面接対策を行う
- ビジネスマナーのおさらいをする
- 企業選びを慎重に
- 根気と継続力
現状を理解する
内定を得るための最初のステップは、自身の就職活動が停滞している具体的な理由を冷静に分析することです。
これには、選考プロセスのどの段階で落ちることが多いかを見極めることが含まれます。
もし書類選考で頻繁に落ちている場合は、エントリーシートや履歴書の書き方を見直す必要があるかもしれません。
一方、面接で落ちることが多い場合は、面接対策に問題がある可能性が高いです。
このようにして自身の就職活動の弱点を特定し、それに対する具体的な対策を講じることが重要です。
自己分析をやり直す
自己分析は就職活動において非常に重要な要素であり、自分の強み、弱み、価値観、キャリアビジョンを深く理解することが求められます。
このプロセスでは、過去の経験から学んだ教訓や、自分が情熱を感じること、長時間取り組んでも飽きない活動などについて考えることが役立ちます。
自己分析を通じて、自分に適した業界や職種を見極め、適切な企業選びを行う基盤を築くことができます。
就活の軸を見つめなおす
就職活動において一貫性のある「軸」を持つことは、効果的な自己PRと企業選びを行う上で非常に重要です。
自分のキャリアにおいて何を最も重視するのか、どのような価値を提供できるのかを明確にし、それに基づいて就職活動を行うことで、選考官に対して自分自身を一貫性のある形でアピールすることが可能になります。
また、自分自身が本当に望むキャリアパスを見極める上でも、この「軸」は極めて重要な役割を果たします。
将来のビジョン
将来のビジョンを決めることは、就活において非常に重要で、そのビジョンに向かって進むために、就活の軸を設定してください。
ビジョンは固く考えず、抽象的な段階から具体的な定義に落とし込むと理解しやすくなります。
例えば、「将来お金持ちになりたい」というビジョンがある場合、これを「30歳までに1000万円を稼ぎたい」という具体的な目標に定義します。
そして、この目標を達成するために「30歳までに1000万円稼げる環境」や「1000万円を稼ぐための成長ができる環境」を就活の軸することで、目的意識を持てます。
何事も目標を決めることで自身の行動を決めることができます。
就活においても同様に目標を決めて動きましょう。
面接対策を行う
面接は、企業が求職者を直接評価する最も重要な機会の一つです。
そのため、面接においては、自分自身を効果的にアピールし、企業のニーズに合致する人材であることを示すことが求められます。
これを実現するためには、企業の業界、文化、求めるスキルや人物像に関する研究が不可欠です。
また、自分自身の経験や能力を具体的な例を挙げて説明することで、面接官に対してポジティブな印象を与えることができます。
面接官の質問の意図を捉える
面接官の質問の意図を必ず捉えましょう。意図を捉えることが面接で成功するための鍵です。
面接官は、応募者が仕事に対してどのような態度を持っているか、チームワークを大切にできるか、問題解決能力があるかなど、様々な側面を評価しようとします。
そのため、応募者は、これらの質問に対して、具体的な過去の経験や実績をもとにした例を用いて答えることが重要です。
また、自分の強みやスキルだけでなく、弱点や失敗経験に対する認識とそれから学んだ教訓を素直に話すことも、誠実さをアピールする良い機会になります。
最終的には、自分がこの企業にとってどのような価値をもたらし、どのように貢献できるかを明確に伝えることが目標です。
二次面接以降で落ちる場合
問題はしばしば応募者の企業への適合性に関係しています。
初期の面接段階を通過したことは、基本的な資質やスキルが評価された証拠ですが、企業文化への適合性や特定の職務に対する適性が十分でない可能性があります。
この段階で成功を収めるには、自己分析を更に深め、自身の強みとその強みが企業のどのような課題解決に貢献できるかを明確に伝えることが大切です。
また、企業研究を徹底し、その企業が直面する特有の問題や目標に対して自分がどのように価値を提供できるかを示すことが重要です。
面接で自分のビジョンと企業の目指す方向性が一致していることを示すことで、選考を突破する鍵となります。
ビジネスマナーのおさらいをする
内定を獲得するためには、基本的なビジネスマナーを再確認することが重要です。
服装や態度、言葉遣いなど、当たり前のことをしっかりとおさらいしましょう。
面接官は、初対面での印象を重視するので、きちんとした身だしなみや礼儀正しい態度は非常に重要です。
マナーに自信がない場合は、ビジネスマナーに関する書籍やインターネットのリソースを活用して学び直すことをおすすめします。
企業選びを慎重に
企業選びをないがしろにしないようにしましょう。
適当に受けるのではなく、自己分析をしっかりと行い、自分の就活の軸を明確にした上で企業を選択しないと結局内定にはつながりません。
自己分析に基づいた軸があれば、適切な企業を選びやすくなります。
企業の選択が難しいと感じたり、自分で探すのが困難だと思ったら、就活エージェントに相談するのも一つの方法です。
エージェントは専門的な知識と情報を持っているため、自分に合った企業を見つける手助けをしてくれます。
根気と継続力
成功への道のりは一直線ではありません。
就職活動は特に、予期せぬ障害や挫折が伴うことが多いため、根気強さと継続性が非常に重要になります。
何度失敗しても、それぞれの経験から学び、改善を重ねることで、徐々に自分自身を成長させ、最終的な目標である内定獲得に近づくことができます。
継続することの難しさを認識しつつも、目標に向かって努力を続けることで、挑戦はやがて報われます。
また、就職活動の過程で培った忍耐力や柔軟性は、将来の職場での成功にも大いに役立つでしょう。
【NNT脱却就活】よくある質問
NNTの就活生の方からよくある質問を紹介します。
内定がないと不安な気持ちから色々と考えてしまうかもしれないですが、過ぎてしまったことは考えても仕方ありません。
下記で質問に対する回答も記載しているので、目を通した上で前向きに就活をしてください。
4年の夏以降でも選考している企業はありますか?
4年生の夏以降でも選考を行っている企業は存在します。
サマーインターンシップが始まる一方で、全ての企業が採用を終了するわけではありません。
企業によって採用終了時期は異なるため、興味のある企業の選考状況をしっかり確認することが重要です。
就職情報サイトや企業の公式ウェブサイトで最新情報をチェックし、適切なタイミングで応募を続けてみてください。
企業が内定式を行ったあとからでも内定は獲得できますか?
10月に内定式を行う企業が多いですが、その後も採用活動を続けている企業はあるので、焦らずに自身に合う企業を見つけることが大切です。
また、内定式後も積極的に求人を出している企業は少なくありません。
自分の希望や適性に合った企業を見つけ、そこに応募することで、内定獲得のチャンスを広げることができます。
情報収集を怠らず、粘り強く就職活動を続けることが大切です。
【NNT脱却就活】まとめ
就職活動は、多くの学生にとって一大イベントであり、人生の重要な転換期となります。
中でも「NNT(無い内定)」の状態は、精神的にも大きな試練をもたらしますが、この状況を乗り越えることで、自己成長と成功への道を切り開くことができます。
本記事では、NNT状態を脱却し、就職活動を成功に導くための5つのポイントを紹介しました。
それらは、現状の正確な理解から始まり、自己分析の深化、就活の軸の確立、効果的な面接対策、そして何よりも根気強さと継続性が必要であるということです。
これらのステップを踏むことで、自身の強みを最大限に活かし、希望する企業からの内定を勝ち取ることが可能となります。