何文字がベスト?ガクチカの指定なし・文字数別の書き方を例文付きで徹底解説!

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

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【ガクチカは何文字】ガクチカの最適な文字数

エントリーシート(ES)で必ずと言っていいほど問われる「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」。

いざ書こうとしても、「これって何文字で書くのが正解なの?」と手が止まってしまう就活生は少なくありません。

文字数が少なすぎると熱意が低いと思われないか、逆に指定文字数ぴったりじゃないとダメなのか…そんな不安を抱く必要はありません。

結論から言うと、ガクチカの最適な文字数は「指定文字数の9割以上」、もし指定がない場合は「300〜400字」を目安にすれば大丈夫です。

文字数の目安早見表

まずは、この目安だけ覚えておきましょう。

ガクチカ文字数の目安
ケース 最適な文字数 最低ライン
指定がある場合 指定文字数の9割以上 少なくとも8割
指定がない場合 300~400字 300字前後

「9割以上」が推奨される理由

なぜ9割以上も書く必要があるのでしょうか。

それは、採用担当者が文字数からあなたの「熱意」「思考力」を読み取っているからです。

「9割以上」が推奨される理由

熱意・志望度の高さが伝わるから
文字数の上限までしっかりと書き切ることで、「貴社に入りたい」という強い想いや、選考に真剣に向き合う姿勢を示すことができます。

論理的説明力が示せるから
限られた文字数の中で、自身の経験を分かりやすくまとめる力は、社会人に必須のスキルです。
9割以上書くことは、その能力のアピールにも繋がります。

採用担当者は一日に何十、何百ものESを読みます。

その中で、空白が目立つESと、文字でびっしり埋まったESでは、後者の方が「もっと知りたい」と思われやすいのは当然と言えるでしょう。

文字数の割合と評価の関係

「じゃあ、8割だと絶対に落ちるの?」と不安に思うかもしれませんが、一概にそうとは言えません。

文字数の割合だけで合否が決まるわけではないからです。

しかし、他の就活生と比較されたときに不利になる可能性は考えておくべきです。

例えば、同じような内容のガクチカが2つあった場合、採用担当者はどちらに魅力を感じるでしょうか。

Aさん:
400字指定に対し、熱意を込めて380字(95%)記述

Bさん:
400字指定に対し、要点のみを320字(80%)記述

多くの場合はAさんです。

「9割以上」というのは、選考で不利な状況を自ら作らないための、いわば「守りの戦略」でもあるのです。

特別な理由がない限り、9割以上を目指して書くことをおすすめします。

【ガクチカは何文字】ガクチカ文字数の基本ルール3つ

最適な文字数の目安がわかったところで、次に文章を書き始める前に必ず押さえておきたい「基本ルール」を3つ紹介します。

どれも当たり前に見えるかもしれませんが、ここでミスをすると「注意散漫な学生」「指示が聞けない学生」というマイナスイメージに繋がりかねません。

しっかり確認しておきましょう。

ルール1:指定文字数は1文字でも超えない

これは最も重要で、絶対に守らなければならないルールです。

Webのエントリーシート(ES)では、文字数制限を超えるとエラーが出て送信できない場合がほとんどです。

しかし、手書きやWordファイルでの提出の場合、超過していても提出できてしまいます。

もし指定文字数を1文字でも超えたESを提出した場合、採用担当者はどう思うでしょうか。

・「指示を守れない、ルールを軽視する人だ」
・「文章を要約する能力が低いのかもしれない」
・「相手(読み手)への配慮ができない人だ」

このように、内容を読まれる以前にマイナスの印象を与えてしまいます。

指定文字数内に収めることは、社会人として求められる「ルール遵守」の姿勢を示す第一歩です。

ルール2:句読点・記号も1文字と数える

文章を書く上で使う句読点や記号も、すべて1文字としてカウントするのが基本です。

・句読点:
・かっこ類:「」 ()
・記号類:  
・英数字:A B C 1 2 3

Wordなどの文章作成ソフトで文字数を確認する際は、「文字カウント」機能でスペースや記号を含めてカウントするように設定しましょう。

ギリギリを狙いすぎて、記号のカウント漏れで文字数オーバーにならないよう注意が必要です。

ルール3:Webでの改行の注意点

読みやすさを意識して、段落の区切りで改行を入れたくなるかもしれません。

しかし、WebのESでは改行の扱いに注意が必要です。

システムによっては、改行が認識されずに全ての文章が一行に繋がって表示されたり、改行が特定の文字(\nなど)としてカウントされたりすることがあります。

意図しない表示崩れや文字数オーバーを防ぐためにも、以下の対応を心がけましょう。

・原則として、改行は使わない
・段落を変えたい場合は「第一に、」「次に、」「その結果、」といった接続詞を使い、論理的な繋がりを示す
・提出前に必ずプレビュー機能で表示を確認する

読みやすさは大切ですが、まずは指定されたフォーマットで正しく内容を伝えることを最優先に考えましょう。

【ガクチカは何文字】文字数指定なしの場合の書き方

企業から文字数を示されるよりも、「指定なし」や「自由記述」といった形式の方が、かえってどれくらい書けば良いのか分からず悩んでしまうものです。

しかし、これはあなたの要約力や判断力が試される機会でもあります。

ここでは、文字数指定がない場合に迷わず書き進めるための考え方を解説します。

目安は300~400字

文字数の指定がない場合、まず300字から400字程度を目安として作成するのが最も安全で合理的です。

短すぎる文章、例えば100字や200字では、あなたが経験したことの背景やあなた自身の人柄を伝えるには不十分であり、熱意が低いと受け取られる可能性があります。

一方で、採用担当者は多忙です。

800字を超えるような長文では、要点をまとめる能力を疑問視されたり、最後まで読んでもらえなかったりするリスクが伴います。

したがって、十分な情報を盛り込みつつ、相手にストレスなく読んでもらえる文字量として、300字から400字という範囲が最適なバランスと言えるでしょう。

評価される文章構成(PREP法)

指定がないからこそ、文章の分かりやすさ、つまり構成力が評価の鍵を握ります。

そこでおすすめしたいのが、PREP法という文章の型です。

この構成に沿って書くことで、誰が読んでも論理的で説得力のあるガクチカを作成できます。

まず初めにPoint(結論)として、あなたが学生時代に最も力を入れたことを簡潔に述べます。

次にReason(理由)で、なぜそれに力を入れたのか、どのような背景や課題があったのかを説明し、話の土台を築きます。

続いてExample(具体例)として、その理由を裏付ける具体的なエピソード、特にあなたがどのように考え、行動したのかを詳しく描写します。

最後に再びPoint(結論)に戻り、その経験から何を得て、学びを企業でどう活かしていくのかを述べて締めくくります。

この流れを意識するだけで、あなたの伝えたいことが明確に相手へ届くようになります。

記入欄の大きさから文字数を推測する

Webエントリーシートや手書きの履歴書など、物理的な記入欄の大きさも重要なヒントになります。

Webサイトの入力フォームが数行程度の大きさであれば、それは企業が300字から400字程度の記述を想定しているサインと捉えて良いでしょう。

もし一行程度の小さな枠であれば、むしろ簡潔に100字程度でまとめる能力が求められている可能性もあります。

手書きの場合も同様に、与えられたスペースの9割程度が自然に埋まる文字数が、企業側の意図するボリュームだと考えられます。

作成した文章が用意された欄に対して極端に短かったり長すぎたりしないか、最終的な調整の参考にしてください。

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【ガクチカは何文字】字数別ガクチカの書き方と例文

ここでは、企業から指定されやすい代表的な文字数ごとに、盛り込むべき要素や構成のポイントを例文とともに解説します。

同じ「カフェのアルバイト」というテーマでも、文字数によって伝え方が大きく変わることが分かります。

200字程度の書き方・例文

200字という短い文字数では、要点を絞り込むことが何より重要です。

どのような行動をとり、どんな結果に繋がり、何を学んだのかを簡潔に示しましょう。

あなたの強みが端的に伝わるように言葉を選ぶことがポイントです。

200文字程度のガクチカ例文

カフェのアルバイトで、お客様一人ひとりとの対話を大切にし、常連客の増加に努めました。お客様の好みや会話をメモに残し、次の接客に活かす工夫を続けた結果、多くのお客様に顔と名前を覚えていただけるようになりました。店舗の常連客比率も前月比15%向上し、小さな気配りが信頼関係に繋がることを実感しました。この「相手の立場に立って考える姿勢」を、貴社の業務でも貫きたいです。(182字)

300~400字の書き方・例文

最も標準的なこの文字数では、PREP法を意識した構成が有効です。

なぜその行動を起こそうと思ったのか(課題意識)を加えることで、あなたの主体性を示すことができます。

行動と結果を具体的に結びつけて説明しましょう。

300〜400文字程度のガクチカ例文

カフェのアルバイトで、常連客の増加に貢献しました。勤務していた店舗は、効率重視で会話が少なく、お客様との距離を感じていたのが課題でした。「また来たい」と思える温かい店にしたいと考え、お客様との会話から得た情報をスタッフ間で共有するノート作りを始めました。例えば「甘いものが好きなA様」「出張帰りのB様」といった情報をメモし、次のスタッフが「お疲れ様です」と声をかけるだけでも、お客様の表情が和らぐのが分かりました。この小さな工夫を続けた結果、店舗の常連客比率を15%向上させることができました。この経験から、相手を想う行動の積み重ねが大きな成果を生むことを学びました。貴社でもこの姿勢を大切に、お客様と向き合いたいです。(310字)

500~600字の書き方・例文

500字以上のボリュームでは、ストーリーに厚みを持たせることができます。

特に、取り組みの過程で生じた困難や、それをどう乗り越えたのかという具体的なエピソードを盛り込みましょう。

あなたの粘り強さや課題解決能力がより鮮明に伝わります。

500〜600文字程度のガクチカ例文

アルバイトリーダーとして、カフェの常連客増加に取り組みました。当店は効率重視で、お客様との関係が希薄な点が課題でした。お会計以外でお客様から話しかけられることは稀で、温かみのある店とは言えない状況でした。この状況を改善したい一心で、顧客情報を共有するノートの導入を提案しました。しかし、当初は「忙しいのに無理だ」と仲間の強い反対に遭いました。個人目標もなく、手間をかけてまで常連客を増やす必要性を感じていなかったのです。無理強いは逆効果だと考え、まずは私一人で記録を始め、ノートの情報がお客様の笑顔に繋がった実例を朝礼で共有することから着手しました。「以前お好きだと伺った限定豆の入荷をお知らせしたら、とても喜んで購入してくださった」といった成功体験を具体的に共有するうち、「自分もやってみようかな」という声が挙がり始めました。また、忙しい中でも続けられるよう記入項目を3つに絞る工夫もしました。徐々に協力の輪が広がり、スタッフの名前を呼んでくださるお客様が増え、店全体がお客様との対話を楽しむ雰囲気に変わっていきました。最終的に、常連客比率を半年で15%向上させることができ、チームで目標を達成する喜びを分かち合いました。この経験で得た、目的を共有し、粘り強く周囲を巻き込んでいく力は、貴社の業務でも必ず活かせると考えます。(563字)

800字以上の書き方・例文

800字という長文では、あなたの成長物語を伝えるチャンスです。

当初の失敗や葛藤、そこから何に気づき、どのように行動を変化させていったのかという内面的な変化を詳細に描写しましょう。

あなたの価値観や人柄が深く伝わる、説得力のあるストーリーを目指してください。

800文字以上のガクチカ例文

カフェのアルバイトリーダーとして、「お客様にとってもスタッフにとっても居心地の良い店作り」に情熱を注ぎました。私が加わった当初、店は効率最優先で、お客様との会話もスタッフ同士の連携も乏しい「無機質な空間」でした。この状況を変えたい一心で、私はまずお客様の好みや会話を記録・共有するノート作りを店長に提案しました。しかし、私の熱意は空回りし、他のスタッフからは「理想論だ」「仕事が増えるだけ」と猛反発を受け、ノートは誰にも使われませんでした。自分の視野の狭さと、一方的な押し付けであったことを痛感し、深く反省しました。まず信頼関係を築くことが先決だと考え直し、一人ひとりと対話し、彼らが何に困っているのか、どうすれば働きやすくなるのかを聞くことから始めました。その中で、多くのスタッフが「お客様と話したいが、きっかけがない」と感じていることを知りました。そこで、ノートを「顧客情報を管理するツール」から、「会話のきっかけを見つけるヒント集」へと位置づけを変え、成功事例を共有する場として再提案しました。「〇〇様、この前のおすすめ、喜んでくれたよ」といったポジティブな共有を粘り強く続けるうち、少しずつ賛同者が増えていきました。スタッフ自身も、お客様から直接感謝される喜びを感じるようになり、仕事への姿勢が目に見えて前向きに変わっていきました。やがて、スタッフ同士が「〇〇様、次これをおすすめしてみよう」と相談する光景も見られるようになり、店全体の雰囲気が大きく変わっていきました。結果、常連客比率は半年で15%向上。店長からは「君のおかげで店が生まれ変わった」と評価され、店舗の売上目標も連続で達成できました。この経験は、独りよがりな正義感では人は動かせず、相手の立場を理解し、同じ目線で対話を重ねることの重要性を教えてくれました。この経験で培った、周囲を巻き込みながら課題解決に向かう力は、多くの関係者と協働する貴社の業務でこそ活かせると確信しています。(827字)

【ガクチカは何文字】文字数を増やす4つの方法

ガクチカを書き上げてみたものの、「指定文字数に全然足りない…」と悩むことはよくあります。

しかし、焦って無関係な情報を付け足すのは逆効果です。

文字数を増やす作業は、あなたのエピソードをより魅力的に「深掘り」する絶好の機会です。

以下の4つの視点で、あなたのガクチカに厚みを持たせていきましょう。

1. 数字・固有名詞で具体化

あなたのエピソードに客観的な説得力を持たせる最も効果的な方法が、数字や固有名詞を用いて具体的に表現することです。

「頑張った」「多くの」といった曖昧な言葉を、具体的な事実に置き換えてみましょう。

【Before】
サークルの新歓イベントで、たくさんの新入生を集めることに成功しました。

【After】
所属するテニスサークルの新歓イベントで、SNSでの広報戦略を担当し、前年比1.5倍となる50名の新入生を集めることに成功しました。

このように、数字が入るだけでエピソードの解像度が一気に上がり、あなたの貢献度が明確に伝わります。

人数、期間、頻度、順位、改善率など、数字で示せる要素がないか探してみましょう。

2. 感情・思考の言語化

ガクチカは、あなたの行動記録であると同時に、あなたの人柄を伝えるためのものでもあります。

事実の羅列になりそうな時は、その行動の裏にあった「なぜそう考えたのか」「その時どう感じたのか」という感情や思考プロセスを言語化してみましょう。

【Before】
意見が対立しましたが、解決策を提案しました。

【After】
意見が対立して議論が停滞し、このままでは計画が頓挫してしまうという強い危機感を覚えました。そこで、両者の意見の良い部分を組み合わせた第三の解決策を提案しました。

なぜその行動をとったのかという動機や、当時の感情を書き加えることで、あなたの人柄に深みが増し、読み手はより感情移入しやすくなります。

3. 課題・困難の深掘り

順調に進んだ成功体験よりも、困難な状況をどう乗り越えたかというエピソードの方が、あなたの強みや粘り強さを効果的にアピールできます。

もし「困難」の部分の記述が薄いと感じたら、そこをさらに深掘りしてみましょう。

【Before】
当初、メンバーは協力的ではありませんでした。

【After】
当初、私の提案に対して「前例がない」という理由で、ほとんどのメンバーが協力的ではありませんでした。なぜ彼らが反対するのか、その背景にある不安や懸念は何かを理解するため、一人ひとりと面談の時間を設けました。

課題が「なぜ」「どのように」困難だったのかを具体的に描写することで、その後のあなたの行動の価値がより一層際立ちます。

4. 学びと入社後の貢献

ガクチカの締めくくりは非常に重要です。

その経験から具体的に何を学び、その学びを企業でどのように活かせるのかを明確に結びつけましょう。

「この経験を活かしたいです」の一言で終わらせず、企業の事業内容や職種と関連付けて書くことで、志望度の高さも伝わります。

【Before】
この経験で培ったリーダーシップを、貴社で活かしたいです。

【After】
この経験から、多様な価値観を持つメンバーの意見をまとめ、一つの目標へ導くリーダーシップを学びました。
この力は、様々な部署の担当者と連携してプロジェクトを推進する貴社の営業職で必ず活かせると確信しております。

経験と未来の貢献が一本の線で繋がることで、あなたのガクチカは単なる思い出話ではなく、採用する価値のある人材であることを示す強力なアピールに変わります。

【ガクチカは何文字】文字数を減らす3つの方法

伝えたいことが多くて、どうしても指定文字数に収まらない…というのも、就活生が直面する大きな悩みの一つです。

しかし、文字数を減らすことは、単に文章を短くする作業ではありません。

情報を精査し、あなたの伝えたいメッセージをより鋭く、力強くするためのブラッシュアップのプロセスです。

採用担当者に伝わりやすいガクチカを目指し、以下の3つの方法を試してみましょう。

1. 冗長な表現の削除

文章を書き上げた後、客観的な視点で見直すと、無意識に使っている冗長な表現が意外と多く見つかります。

これらをより簡潔な言葉に置き換えるだけで、文字数を大幅に削減でき、文章全体も引き締まります。

冗長な表現と言い換えの例
冗長な表現 より簡潔な表現
~することができます ~できる、~可能
~ということを学びました ~を学びました
~だと考えます ~です、~と考える
コミュニケーション能力の向上に繋がりました コミュニケーション能力が向上しました

こうした細かな修正を積み重ねることで、数十文字単位での削減が可能です。

自信に満ちた、プロフェッショナルな印象にも繋がります。

2. 長い一文を短くする

「~し、~のため、~でしたが、」のように、読点がいくつも含まれる長い一文は、読みにくいだけでなく、不要な接続詞で文字数を消費しがちです。

伝えたいことが複数ある場合は、思い切って複数の文に分割してみましょう。

【Before】
アルバイト先で課題であった集客数を増やすため、私はSNSの活用を提案し、その結果として前年比120%の集客を達成することができたので、この経験を活かしたいです。

【After】
アルバイト先の集客数増加のため、SNS活用を提案しました。結果、前年比120%の集客を達成しました。この経験を貴社で活かしたいです。

このように、一文を短くすることで、一文あたりの情報量が整理され、採用担当者にとっても格段に読みやすい文章になります。

3. エピソードを一つに絞る

文字数を大幅に削る必要がある場合、最も効果的なのがこの方法です。

自分の強みをたくさんアピールしたい一心で、サークルの話とアルバイトの話など、複数のエピソードを一つのガクチカに盛り込んでいないでしょうか。

複数のエピソードを浅く語るより、あなたの人柄や強みが最もよく表れているエピソードを一つだけ選び、それを深く掘り下げて語る方が、遥かに説得力があり、記憶に残ります。

【ガクチカは何文字】企業がガクチカの文字数を指定する意図

「400字で」「800字以内で」といった文字数指定は、単なる形式上のルールではありません。

企業は文字数を指定することで、あなたの文章の内容だけでなく、その背景にあるビジネススキルやスタンスを評価しようとしています。

この企業の意図を理解すれば、ガクチカで何をアピールすべきかがより明確になります。

意図1:要約力

仕事では、複雑な情報を整理し、相手に分かりやすく簡潔に伝える能力が常に求められます。

会議の内容を議事録にまとめたり、上司に進捗を報告したり、お客様に提案をしたり、あらゆる場面で「要約力」は必須のスキルです。

企業はこの能力をガクチカで見極めようとしています。

例えば200字のような短い文字数制限は、自身の経験の中から最も重要な核心部分だけを抜き出して伝える能力を試しています。

一方で800字のような長い文字数では、多くの情報を盛り込みつつも話が逸れることなく、論理的に一貫したストーリーを構成する能力を評価しているのです。

指定された文字数の中で自身の経験を分かりやすくまとめることは、この「要約力」というビジネスの基本スキルを持っていることの証明になります。

意図2:熱意・志望度

採用担当者は、毎日数多くのエントリーシート(ES)に目を通します。

その中で、指定文字数に対してスカスカなESと、上限近くまでしっかり書かれたESがあれば、どちらの学生に「本気で入社したい」という熱意を感じるでしょうか。

もちろん、後者です。

指定された文字数をしっかり埋めるという行為は、「貴社の選考のために、これだけの時間を割いて真剣に考え、文章を作成しました」という志望度の高さを示す、分かりやすい意思表示になります。

内容以前に、その文章量からあなたの熱意仕事へのスタンスが伝わるのです。

意図3:指示理解力

「指定文字数内に収める」というのは、企業があなたに出した、非常にシンプルで明確な「指示」です。

この指示を正確に守れるかどうかは、基本的なビジネスマナーや誠実さを見極めるための、最初のフィルターと言っても過言ではありません。

もし文字数をオーバーしていたり、大幅に不足していたりすると、「注意力が散漫だ」「指示を軽視している」「大雑把な仕事しかしないかもしれない」といったネガティブな印象を与えかねません。

たかが文字数と侮ってはいけません。

このルールを守ることは、「与えられた条件の中で、求められた成果をきちんと出す」という、社会人として最も基本的な能力を持っていることを示すための第一歩なのです。

【ガクチカは何文字】ガクチカ文字数のQ&A

最後に、ガクチカの文字数に関して就活生が抱きがちな、細かいけれど気になる疑問についてお答えします。

指定文字数ぴったりが良い?

いいえ。
ぴったりに合わせようとすると文章が不自然になるため、9割以上を目安に内容の質を重視してください。

手書きのマス目は何割埋める?

Webと同様に9割以上が目安です。
手書きは特に空白が目立ちやすいため、丁寧な字でしっかり埋めることを意識しましょう。

複数のエピソードはOK?

いいえ、エピソードは一つに絞るのが原則です。
複数盛り込むと一つひとつの話が浅くなり、強みが伝わりません。
最も伝えたい経験を一つだけ深掘りしてください。

まとめ

ガクチカは、指定文字数の9割以上を目安に作成しましょう。

文字数はあなたの熱意と要約力を示す評価ポイントであり、そのためには最も伝えたいエピソードを一つに絞って深掘りすることが大切です。

ルールはあくまで、あなたの経験を効果的に伝えるための手段です。

自信を持って、あなたらしさが伝わる最高のガクチカを完成させてください。

応援しています。

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