
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
就職活動において「志望動機」は、自分と企業の接点をいかに魅力的に伝えられるかが問われる重要なポイントです。
食品業界を代表する日本ハムは、ハム・ソーセージのリーディングカンパニーであるだけでなく、スポーツ振興や環境への取り組みなど幅広い活動を展開しており、多くの学生から注目を集めています。
そのためインターンシップに参加する際には、「なぜ日本ハムなのか」を具体的に示すことが大切です。
本記事では、日本ハムの特徴を踏まえた志望動機の考え方や例文を紹介し、インターン選考を突破するためのヒントをお伝えします。
日本ハムとは?
日本ハム株式会社(ニッポンハムグループ)は、日本を代表する大手食品メーカーで、1942年に創業されました。
主力事業はハムやソーセージなどの食肉加工品・加工食品の製造と販売であり、「シャウエッセン」「中華名菜」など、多くのロングセラー商品を持っています。
また、食肉の生産から加工、物流、販売まで一貫した体制「バーティカル・インテグレーション・システム」を構築し、高品質で安全な食肉を安定供給しています。
さらに、国内外で幅広く事業を展開し、魚介類や乳製品、調味料なども取り扱っています。
加えて、北海道日本ハムファイターズの親会社であり、スポーツ振興にも貢献しています。
企業理念には「食べる喜び」を掲げており、食を通じて豊かな生活と健康を支えることを使命としています。
グループ全体で約90社を展開し、幅広い製品ラインナップと安定供給体制により、社会や地域の食文化発展にも積極的に寄与しています。
日本ハムのインターン情報
ここでは、日本ハムのインターンの情報についてご紹介します。
詳細は日本ハムの採用ページを参照してください。
9月17日10時締切
総合職では、食肉・加工の各事業の現場に基づいた営業体験ワークを企画しています! 与えられた情報の中から様々な視点に立ってニーズをくみ取り、提案していただきます。
日本ハム株式会社がどのような会社なのかを理解し、成長を実感していただくために、現場目線でのフィードバックも行います! 実際に現場社員がどのような仕事をしているのか、働くイメージが膨らむ2日間となっています!
■プログラム(予定)
・会社説明会
・個人/グループワーク/フィードバック
・振り返りワーク
・フロア見学(東京・大阪の場合)
■ワークについて
業務用営業体験型ワークや開発営業ワークなどを予定しております。
事前情報を元に、日本ハムの営業を体験します。
開催場所
北海道(1dayのみ)、東京・大阪(2days)
日本ハムの適性検査
日本ハムの適性検査はまずエントリーシートと同時にWebテストが課されます。
Webテストは主に「TG-WEB」という形式で実施され、言語・非言語・性格検査のジャンルで構成され、合計1時間程度です。
参考書や志望度が低い企業の適性検査などで、対策をし、試験に慣れることをお勧めします。
日本ハムの求める人物像とは?
日本ハムは、「食べる喜び」を通じて人々の生活を豊かにすることを使命としており、その理念を体現できる人材を求めています。
特に重視されるのは以下の3点です。
確かな信頼
「確かな信頼」を体現する人物とは、社内外を問わず誠実にコミュニケーションを重ね、相手の立場や考え方に配慮しながら関係を築いていける人です。
自身の役割や責任を理解し、高い倫理観を持って業務にあたることで、周囲から信頼される存在となります。
また、約束やルールを守り、組織や社会の一員としての自覚を持ち続け、協力し合う姿勢が不可欠です。
食品業界としての社会的使命も意識し、安心・安全な商品やサービスを届けるために、日々真摯に取り組める人材が求められています。
新たな創造
「新たな創造」とは、現状に甘んじることなく常に新しい価値や方法を模索し、変化や課題を楽しみながら前向きに取り組む人物を指します。
課題発見力や発想力、柔軟な思考を持ち、既成概念にとらわれずチャレンジする姿勢が求められます。
社内での新商品・サービス開発や業務改善に積極的に携わり、多様な知識や技術への好奇心を持つことが重要です。
失敗を恐れず、挑戦の先にある成長や成果を楽しみながら、常に「もっと良くしたい」という向上心で企業や自分自身を進化させていく人物像です。
あくなき挑戦
「あくなき挑戦」を体現する人物は、高い目標を掲げ、困難な状況でも粘り強く努力を続けるチャレンジ精神を持っています。
自ら考え行動し、新しい仕事や目標に前向きに取り組むことで、自身だけでなく周囲にも良い影響を与えます。
どんな状況でもあきらめず、結果が出るまでやり抜く「やり遂げる力」や目標達成への意欲が不可欠です。
環境の変化や苦難にも対応しつつ、自分自身やチームの成長を楽しみながら歩み続けられる人物像が、日本ハムの求める「あくなき挑戦」の担い手です。
志望動機の構成について
志望動機を書く際には構成を意識して書くことで論理的でわかりやすい文章を作ることができます。
具体的にはPREP法を使うとよいでしょう。
これはビジネスの場でも用いられる手法であり、ESや履歴書だけでなく、面接で話すときにも意識しましょう。
Point:最初に結論を伝える
まずは「なぜその企業を志望するのか」を簡潔に書きましょう。
ESや履歴書などのでは最初の1行目が最も重要とされているため、できるだけわかりやすく、伝えたい内容をしっかり伝えられるようにしましょう。
この結論の部分をおろそかにすると、応募数の多い会社では最後まで志望動機を見てくれない場合もあるので気を付けましょう。
読み手が理解しやすい書き出しを意識することで、企業の目に留まり、しっかりとアピールできるでしょう。
Reason:結論の根拠を示す
結論を書いたら、必ずそれに対する理由や根拠を書きましょう。
書き出しでグッと興味を掴むワンフレーズは、インパクトこそ絶大ですが抽象的です。
そのため、結論に説得力を持たせるため、詳しい根拠を書く必要があります。
Example:具体例で裏付ける
結論と理由を述べたら、それにいたった具体的なエピソードや実体験を述べましょう。
その志望動機を考えるに至った自分のこれまでの経験があるはずです。
それを述べることで、志望動機に根拠を持たせることができ、説得力の高い志望動機を作成することができます。
また、志望動機が同じような学生は多く存在しますが、根拠となるエピソードによって自分の志望動機にオリジナリティーが埋めれるため、差別化をしやすくなります。
Point:もう一度結論を伝える
最後に結論を述べていきます。
最初に述べた結論とは異なり、「入社後に成し遂げたい事」や「貢献したい事」といった入社への意気込みを重点的に述べましょう。
この部分は志望動機の最後の締めになるため、意気込みや志望度の高さを採用側に伝えるように意識しましょう。
本選考とインターンの志望動機の違い
インターンの志望動機では、業界や企業に対する興味をアピールし、実際の業務を体験したいという学びの意欲を強調することが大切です。
一方、本選考では、企業の経営理念や事業内容に共感し、その企業で長期的に貢献したいという意欲を強調します。
インターンは学びの場、本選考は貢献の場として位置づけ、志望動機の内容を適切に使い分けることが、成功するためのポイントとなります。
インターン志望動機を書く際のポイント
インターンシップの志望動機を効果的にまとめるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
参加したい理由や会社の魅力ポイントを明確に伝えるとともに、読みやすい文章を心がけることが大切です。
以下に、それぞれのポイントについて詳しく説明します。
インターンに参加したい理由を伝える
インターンシップに参加したい理由を明確に伝えることは、志望動機の中で最も重要な要素です。
応募者がなぜインターンシップに参加したいのか、その理由を具体的に述べることで、企業に対する真剣な姿勢を示すことができます。
例えば、特定のスキルを身に付けたい、実務経験を積みたい、業界の最新動向を学びたいなど、具体的な理由を挙げることが重要です。
明確な目標を持ってインターンに参加することで、企業に対して積極的な姿勢を示し、選考での評価を高めることができます。
会社の魅力ポイントを伝える
次に、会社の魅力ポイントを具体的に伝えることが重要です。
なぜその会社を選んだのか、どのような点に魅力を感じているのかを明確に述べることで、企業に対する理解と関心を示すことができます。
企業の事業内容、プロジェクト、企業文化など、自分が魅力を感じた具体的なポイントを挙げることで、企業研究がしっかりと行われていることが伝わります。
例えば、企業の革新的な技術や取り組み、働きやすい環境など、自分にとって魅力的な要素を具体的に述べることで、企業に対する熱意をアピールすることができます。
読みやすい文章の長さにする
文章の長さにも注意が必要です。
一文が長すぎたり短すぎたりすると、読みづらい文章になってしまいます。
適切な文の長さを保ち、接続詞を上手に使って流れをスムーズにすることが大切で、段落ごとにポイントを分けて書くことで、読み手が内容を追いやすくなります。
また、簡潔で明瞭な表現を心がけることで、読みやすい文章を作成することができます。
読み手にストレスを与えないよう、自然な文章の流れを意識することが重要です。
これだけは避けよう!注意点
企業の人事は、多くの学生の志望動機を見ています。
以下で説明している内容は、ありきたりであり、魅力的に映りません。
理由を詳しく解説していきます。
どの企業にも当てはまる抽象的な内容
「金融に興味があります」「人の役に立ちたいです」といった誰にでも書けるような抽象的な志望動機は、評価されにくい傾向にあります。
これらは一見前向きに見えますが、どの企業にも当てはまるため、応募先に対する熱意が伝わりません。
面接官は、「なぜこの企業なのか」「この人でなければならない理由があるか」を見ています。
具体的な商品や理念、取り組みに触れつつ、自分自身の経験や価値観と結びつけて語ることで、志望動機に説得力が生まれます。
抽象的な言葉に頼らず、内容に「自分らしさ」をにじませることが大切です。
受け身な姿勢や待遇
「御社で学ばせていただきたい」「安定しているから志望した」などの受け身な姿勢は、熱意が感じられにくくなるため注意が必要です。
企業は、主体的に働き、価値を提供できる人材を求めているため、学びたい気持ちはあっても、それだけを強調するとマイナス印象になります。
また、安定性や福利厚生だけに焦点を当てた志望理由も、表面的で自己中心的に見えてしまうおそれがあります。
「どのように成長したいか」「企業にどう貢献したいか」といった視点を持って、自分の意志をしっかりと示すことが大切です。
熱意や主体性が伝わる表現に意識を向けましょう。
企業研究が浅い
企業研究が不十分な志望動機はすぐに面接官に見抜かれてしまうため、企業の理念や特徴、具体的な取り組みへの理解が欠かせません。
こうした視点が他社との差別化となり、「なぜ日本ハムなのか」を説得力をもって語れる志望動機になるでしょう。
具体的な根拠に欠ける
根拠がないと、聞こえは良くても本当にそう思っているのかが伝わらず、説得力に欠けてしまいます。
たとえば、大学で学んだ内容、アルバイトでの気づき、家族とのエピソードなどを挙げることで、言葉に厚みが出ます。
また、「なぜそう考えるに至ったのか」という背景を丁寧に語ることで、自分の価値観も伝えることができます。
エピソードを交えることで、人柄や信頼感を印象づけることができるため、積極的に取り入れましょう。
日本ハムのインターン志望動機の例文5選
ここでは、日本ハムの志望動機の例文をご紹介します。是非参考にしてみてください。
例文①
例文
日本ハムは「食べる喜び」を企業理念に掲げ、安全で高品質な食品を提供し社会に貢献しています。
私はこの理念に強く共感し、食品メーカーの現場で実際にどのように社会貢献が行われているのかを体感したいです。
インターンシップを通じて、食品の安全管理や開発現場のリアルな業務を学び、自分の将来の方向性や食品業界での役割を見つける貴重な機会にしたいと考え応募しました。
例文②
例文
業界をリードする日本ハムの生産体制や品質管理には独自の強みがあります。
インターンシップで、効率的な生産管理や流通の仕組み、チームでの連携方法を体験し、実務で通用する現場力を身につけたいと考えています。
企業理念に基づく高い品質維持のための取り組みを学び、将来のキャリアの基盤を築くことを目指し、貴社のインターンに参加したいです。
例文③
例文
日本ハムは多くのヒット商品を生み出し、消費者ニーズに応える商品開発に力を入れています。
私は商品の企画・開発に強い興味があり、実際にどのようなプロセスで新商品が誕生するのかを深く知りたいです。
多様な知識と技術を活用し、創造的なアイデアを形にする現場での経験は、自分の発想力や企画力の成長に直結すると信じ、インターン参加を志望しました。
例文④
例文
日本ハムは国内外に事業を展開し、食文化の発展に貢献しています。
グローバルな視点での経営や市場戦略、異なる文化への対応を学ぶことは、今後の国際的なビジネスに重要だと考えています。
インターンシップを通じて、グローバル企業の実務に触れ、多様な価値観を理解しながら自分の視野を広げる経験を得たいと考えています。
例文⑤
例文
日本ハムは「新たな創造」と「あくなき挑戦」を企業理念に掲げ、変化を楽しみ成長できる社風を持っています。
私は常に自分の限界に挑戦し、成長したいという意欲が強く、このような環境で自らの力を試したいです。
インターンシップに参加し、挑戦を尊重し支える組織風土を直接体験し、自己成長の機会としたいと考え志望しました。
まとめ
日本ハムのインターンは、食品業界を代表する企業の強みや現場のリアルを体験できる貴重な機会です。
志望動機を書く際には、「食べる喜び」という理念や、日本ハムが持つ信頼性・創造性・挑戦心といった人物像を、自分の経験と結びつけて伝えることが重要です。
また、インターンでは「学びたい姿勢」を強調する一方、本選考では「企業にどう貢献したいか」を明確に示すことで、説得力のある志望動機につながります。
食品業界に関心がある方は、企業研究を深めながら自分らしい視点を盛り込み、日本ハムだからこそ描けるキャリアを具体的に示すことが選考突破への鍵となるでしょう。