博報堂のIRを分析して、志望動機やESの作成に役立てよう!

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日本を代表する広告代理店のトップ企業のひとつ、「博報堂」。

電通と博報堂は「デンパク」とも呼ばれ、広告系の企業に行きたい人にとっては確実に外せない2社となっています。

今回は博報堂の業績面や直近の同社の戦略を紹介します。

また、気になる「電通」との違いを研究します。

博報堂の歴史をチェック

まずは、博報堂の歴史から確認しましょう。

特に就活生が知っておくべきポイントなどをピックアップして、紹介します。

博報堂を志望して選考を受ける人は必見です。

1895年〜創業期〜

1895年(明治28年) 10月に 教育雑誌の広告取次店として創業。

その後は広告取次として実績を残しながら、出版業を同時に行うなど、広告に関しての多角化を実行します。

1948年(昭和23年) 9月には、博報堂らしさの源流ともいうべき、「博報堂月報」を発刊(のちに「広告」と改題)。

「博報堂月報」(広告)は休刊を経るものの、 様々な広告に関するエッセンスやノウハウが集まるようになりました。

現在も続く、質の高いクリエイティブの源泉となっています。

実際に今ではWEB化もされているため、広告業界に興味がある人はぜひチェックしておきましょう。

1982年〜全盛期〜

1982年(昭和57年) 6月、松下電器産業のCM「光のメニュー」が カンヌ国際広告祭でグランプリ受賞。

また、1993年(平成5年) 6月には、カンヌ国際広告祭、日清食品<カップヌードル>「hungry? モア」篇、「hungry? シンテトケラス」篇で フィルム部門グランプリを獲得。

2003年(平成15年) 6月にはカンヌ国際広告祭50周年記念式典にて 特別賞を受賞します。

これらの受賞の結果、博報堂のクリエイティブ力が業界にも広く知れ渡り、「クリエイティブの博報堂」と称されるようになりました。

クリエイティブにこだわった社風や考え方が特徴です。

その後は、有名なデザイナー・ディレクターを数多く輩出するようになります。

博報堂出身の著名なデザイナーとしては、佐藤可士和氏などが挙げられます。

そして、2003年10月、大広、読売広告社とともに持株会社博報堂 DYホールディングスを設立して、現在に至ります。

博報堂の決算分析や収益とは?

続いて、博報堂の決算分析を行っていきます。

まずは、直近5期分の連結決算書類をご覧ください。

(参照:有価証券報告書 2ページ) 直近5期分については、着実に業績を伸ばしていることが読み取れます。

特に同社が力を入れて、 注力しているのが売上総利益になります。

(参照:中期経営計画の進捗状況 2ページ) 年平均成長率+8.2%を掲げ、 積極的に利益額を増やす戦略となっています。

それでは、具体的にどのように施策を行なって、利益額を増やそうとしているのか? 具体的には以下の3点がポイントになります。

(参照:中期経計画の進捗状況 4ページ) それでは、具体的に一つ一つの戦略を見てみましょう。

一つ目の戦略である"生活者データ・ドリブン"マーケティング対応力の強化」。

インターネットメディアなどの ITに関連する事業となります。

詳しい内容については、「“生活者データ・ドリブン”マーケティング通信」という博報堂が作成している専門のサイトがあるので、そこをご覧いただくとして、ここでは簡単に概要を説明します。

「"生活者データ・ドリブン"マーケティング対応力の強化」とはすなわち、クライアント1社だけのデータでは、情報が分断されてしまう課題がありました。

そこで、この"生活者データ・ドリブン"マーケティングによって、 博報堂DYグループのデータを使って、深い部分までマーケティングをしていこうという取り組みです。

実際に以下はインターネットメディアの伸び率ですが、年平均で26.2%伸長するほど、大きな成長率になっていることがわかります。

(参照:中期経営計画の進捗状況 5ページ) これが実際に近年で同社が力を入れていることの証でもあります。

二つ目のポイントが 「アジアにおける体制強化」です。

博報堂がアジアの体制を強化する背景には、ライバルである電通の存在が大きく影響しています。

電通は博報堂と比較されるライバルですが、グループ全体の売上は圧倒的に電通が高い成果を誇っています。

具体的には電通グループが5兆円を超える売上に対して、博報堂グループが1兆3350億円しか上げられていない状況となっています。

国内ではライバル関係とも言われる両社ですが、 グループ全体では4倍近くも差が開いてしまった最大の理由が「海外展開」です。

博報堂としても海外展開を注力する方向性のため、アジアを重視しているのです。

上記のグラフにあるように、アジア市場においても年間でのばらつきがありますが、順調に伸びていることがわかります。

博報堂は 「アジアへの強化」を明言しています。

同社の選考を受ける際には「海外には力を入れていますか?」や「どこの国に力を入れているのですか?」と聞くのではなく、アジア事業の展開を具体的に尋ねると面接官からは好印象を得られるでしょう。

三つ目のポイントは 「最先端かつユニークな専門マーケティングサービス企業の取り組み」となります。

「最先端かつユニークな専門マーケティングサービス企業の取り組み」とは、博報堂のホールディングの位置付けである、 株式会社博報堂DYホールディングスに設けられた戦略組織「kyu」のことを指します。

「kyu」とはホールディングス全体の垣根を超えて業務を行う専門グループ。

具体的には、アメリカ・カナダの企業を含む6つの企業グループをメンバーに迎え、ホールディングス内で独立的な地位を持って活動する戦略部隊です。

「kyu」は博報堂グループ全体を成長させる大きなカギとなります。

博報堂の年収や社員数とは?

続いて博報堂の年収や社員数について解説していきます。

同社の有価証券報告書のデータを基に分析していきましょう。

このデータは博報堂DYホールディンクスのデータとなります。

平均年収は1088万円。

業界水準と比べると非常に高い水準となっています。

また、平均勤続年数も16年3か月と非常に長くなっています。

広告代理店は激務であり、長く勤めるのは難しいイメージが一般にありますが、 実際のデータ上は長く勤める人が多いことがわかります。

こういった背景もしっかりと把握した上で、数値を分析するようにしましょう。

博報堂に向いている人とは?

博報堂の社風としては、 非常に真面目でクリエイティブな印象が強い人が多いです。

特に電通との比較をした場合には、クリエイティブ職が強いことから、 クリエイティブにこだわりのある人が向いていると言えるでしょう。

基本的に博報堂を受けている人の多くは電通も受けるはずです。

そして、そのことは博報堂の人事や面接官も当然、知っているのです。

そのため、電通との最大の違いである「クリエイティブへのこだわり」を重視したい人に、博報堂は適しています。

また、 データに基づいて分析したい人にも向いています。

電通は業界トップらしく自信に満ちた体育会系のノリの人が多いのに対して、業界二番手である博報堂は同じようなことをしても、トップの電通には勝てません。

そのため、博報堂ではデータ分析なども重要となります。

特にデータ分析に関してはWebの広告が急速に伸びており、需要が増加しています。

広告代理店を志望するのであれば、両社を見比べながら、自分との相性を含めて検討していくと良いでしょう。

まとめ

今回の記事では、博報堂の歴史からIRの分析、同社の戦略を解説していきました。

近年、新しいチャレンジを続ける博報堂は就活生に人気の企業です。

同社が飛躍した時代背景、創業の歴史をしっかりと理解して、対策に臨みましょう。

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