
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
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就職偏差値とは
就職偏差値は、企業の入社難易度を学生向けに分かりやすく示すための指標です。
主に企業の知名度や人気、採用倍率、採用実績のある大学のレベルなどを基に算出されます。
大学受験の偏差値と同様に、数値が高いほど入社が難しいとされています。
ただし、これは就活サイトなどが独自に作成した非公式なデータであり、絶対的なものではありません。
あくまで一つの目安として捉え、多角的な視点で企業研究を進めることが重要です。
証券業界の就職偏差値ランキング
証券業界の就職偏差値は、金融業界の中でも特に高い水準にあります。
ランキングの頂点には、野村證券や大和証券といった日系の最大手、そしてゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーといった外資系の投資銀行が君臨しています。
これらの企業は、高い専門性と激務に見合う高年収が期待できるため、トップクラスの学生からの応募が殺到し、極めて入社難易度が高いです。
就職偏差値は、企業のブランド力、将来性、そして何より給与水準が大きく反映された結果と言えるでしょう。
【証券業界】Aランク(就職偏差値70以上)
【70】ゴールドマン・サックス証券
外資系トップティアや国内最上位のIBD・マーケッツ部門が中心で、超大型ディールやグローバル案件を担う企業が多いです。
入社対策はDCFやLBO等の財務モデリングを短時間で組める実装力と、マクロから個別企業までの投資仮説を英語で論理的に提案できることが重要です。
ケース面接とテクニカル面接対策を徹底し、サマーインターンで成果と推薦を得ることが合否を大きく左右します。
【証券業界】Bランク(就職偏差値66以上)
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【69】JPモルガン証券 BofA証券 ドイツ証券 UBS証券
【68】バークレイズ證券 BNPパリバ証券 モルガン・スタンレーMUFG証券
【67】野村證券(IB) 野村證券(GM)
【66】SMBC日興(NIB) みずほ証券(GM・CIB) 三菱UFJモルガンスタンレー(IB) 大和証券(エキスパート)
グローバル準大手や国内大手のIB・グローバルマーケッツ・CIBが中心で、専門配属と高い英語力が前提の企業が多いです。
入社対策は会計・バリュエーション・リスク指標の基礎を深く理解し、相場ニュースを自分の見立てで要約する日次アウトプットが有効です。
エクセル建てのモデル演習とピッチブック作成の模擬課題、英語面接とロールプレイの練習を並行して行います。
【証券業界】Cランク(就職偏差値61以上)
【65】日本取引所
【64】野村證券 日本証券金融 日本証券業協会 証券保管振替機構 日本証券クリアリング機構
【63】大和証券(OP) 三菱UFJモルガンスタンレー(OP) 松井証券
【62】SMBC日興証券(OP) みずほ証券(OP) 日本相互証券
【61】岡三証券(OP) 東海東京証券(OP) SBI証券 楽天証券 マネックス証券 GMOクリック証券
取引所やクリアリング機関、ネット証券や大手のオペレーション・セールス部門など、市場インフラや実務基盤を支える企業が多いです。
入社対策は市場制度・売買制度・清算決済フローの理解に加え、KPIや業務改善提案をデータで説明できる力が重要です。
論理的なコミュニケーションとコンプライアンス意識を示し、ITリテラシーや基本的なSQL・Excel自動化の素地を整えます。
【証券業界】Dランク(就職偏差値56以上)
【60】いちよし証券 岩井コスモ証券 アイザワ証券 今村証券 あかつき証券 Jトラストグローバル証券 サクソバンク証券 しんきん証券
【59】丸三証券 水戸証券 日産証券 東洋証券 極東証券 DMM.com証券
【58】立花証券 光世証券 エース証券 証券ジャパン 日本クラウド証券
【57】中銀証券 浜銀TT証券 ちばぎん証券 静銀ティーエム証券 西日本シティTT証券 FFG証券 トレイダーズ証券 内藤証券
【56】めぶき証券 八十二証券 四国アライアンス証券 LINE証券(事業撤退予定) おきぎん証券 ほくほくTT証券 十六TT証券 豊証券 とちぎんTT証券 池田泉州TT証券 徳島合同証券 ワイエム証券
地域証券や専門証券、ネット系ブローカーなどで、リテール営業やオペレーション中心の実務密着型ポジションが多いです。
入社対策は顧客ヒアリングから提案までの営業プロセス設計と、成約率・継続率・入金額などKPI改善の工夫を具体例で語れることが重要です。
金融商品知識と電話・対面の接客力を磨き、プレゼン資料とトークスクリプトをポートフォリオ化して示します。
【証券業界】Eランク(就職偏差値50以上)
【55】永和証券 中原証券 富岡証券 寿証券 西村証券 三縁証券 木村証券 KOYO証券 香川証券 岡安証券 新林証券 山和証券 臼木証券 石動証券 竹松証券 二浪証券 リーディング証券 しん証券さかもと
地域密着の中小証券や独立系で、少人数ゆえに裁量が大きく顧客との距離が近い企業が多いです。
入社対策は基礎資格や商品知識の早期取得に加え、紹介獲得やセミナー集客などの具体的施策を数値で語れることが評価につながります。
誠実なコンプライアンス姿勢と継続フォロー体制を示し、地場ネットワークやSNS発信など独自の強みを明確化します。
【証券業界】とは
そもそも証券業界とは何なのかをここからは説明していきます。
志望する業界研究は、就活において非常に重要です。
企業と投資家を結びつける金融市場の主役
証券業界が担う最も重要な役割は、資金を必要とする企業と、資産を増やしたい投資家を結びつけることです。
企業が新しい事業を始める際に発行する株式や債券を、証券会社が投資家に販売することで、企業は社会から直接、大規模な資金を調達できます。
これを直接金融と呼びます。
この仕組みがあるからこそ、企業は成長に向けた挑戦が可能となり、経済全体が活性化します。
つまり、証券業界は社会におけるお金の流れを生み出す、いわば金融市場の主役であり、経済の発展に不可欠な存在なのです。
リテールとホールセールの二つの柱
証券会社のビジネスは、お客様の対象によって大きく二つの部門に分けられます。
一つは、個人のお客様を対象とするリテール部門です。
全国の支店網などを通じて、株式の売買注文を受けたり、投資信託や債券を販売したりすることで、個人の資産形成をサポートします。
もう一つは、大企業や機関投資家といった法人を対象とするホールセール部門です。
こちらは投資銀行部門とも呼ばれ、企業の株式発行による資金調達の支援、M&Aのアドバイスなど、巨額の資金を動かすダイナミックな業務を担っています。
証券会社が提供する4つの基本業務
証券会社の業務は、法律で定められた主に四つの機能から成り立っています。
一つ目は、お客様の株式売買の注文を取引所に繋ぐ仲介業務、ブローカー業務です。
二つ目は、証券会社自身が持つ資金で株式などを売買し、利益を追求するディーラー業務です。
三つ目は、企業が新たに発行する株式などを全て引き受けるアンダーライター業務、四つ目は、その株式を投資家に販売するセリング業務です。
これらの業務を複合的に行うことで、市場に円滑な資金の流れを生み出しています。
【証券業界】特徴
ここでは証券業界の特徴を大きく3つに分けて紹介していきます。
金融業界の中でも人気の高い証券について詳しく知っていきましょう。
景気や市場動向に敏感な業界
証券業界の業績は、国内外の景気や株価の動向に極めて敏感に反応します。
株価が上昇する好景気の局面では、市場での取引が活発になり、企業の資金調達も増えるため、業界全体の収益は大きく伸びます。
一方で、景気が後退し株価が下落すると、お客様の投資マインドは冷え込み、業績は急速に悪化します。
このように、自分たちの努力だけではコントロールできない外部環境の影響を強く受ける点が、この業界の大きな特徴であり、厳しい側面でもあるのです。
成果主義と高い報酬水準
証券業界は、古くから成果主義の文化が根付いている業界です。
特に営業部門では、個人の業績が評価や給与、ボーナスに直接的に反映されることが多く、厳しい目標、いわゆるノルマが課せられます。
そのプレッシャーは大きいですが、年齢や社歴に関わらず、成果を出せば正当に評価され、若手であっても他の業界では難しいほどの高い報酬を得ることが可能です。
自らの力でキャリアと収入を切り拓きたいと考える人にとっては、非常に挑戦しがいのある環境と言えるでしょう。
法律や規制に厳しく縛られるビジネス
証券業界は、お客様の大切な資産を預かり、金融市場の公正性を担保するという重大な社会的責任を負っています。
そのため、金融商品取引法をはじめとする非常に多くの法律やルールによって、その業務内容が厳しく規制されています。
インサイダー取引の禁止や、お客様への適切な商品説明義務など、社員一人ひとりが高いコンプライアンス意識を持つことが絶対条件です。
小さな気の緩みが、会社全体の信用を揺るがす大きな問題に発展しかねない、規律を重んじる業界です。
【証券業界】向いている人
証券業界に向いてる人を紹介します。
一見きついといわれがちな業界ですが、実際にはどんな人が向いてるといわれるのかを詳しく解説します。
プレッシャーに強く、精神的にタフな人
証券会社の仕事、特に営業職は、常に結果を求められる厳しい環境です。
日々の株価の変動に一喜一憂し、お客様の資産状況によっては厳しいお言葉をいただくこともあります。
また、毎月課される高い目標を達成し続けなければならないというプレッシャーは計り知れません。
このようなストレスのかかる状況でも、気持ちをすぐに切り替えて前向きに行動できる、強靭な精神力、いわゆる精神的なタフさがなければ、この業界で長く活躍し続けることは難しいでしょう。
結果にこだわり、目標達成意欲が高い人
証券業界は、過程よりもまず結果が重視される世界です。
どれだけ努力したとしても、最終的に目標を達成できなければ評価されにくい、シビアな側面を持っています。
そのため、与えられた目標や数字に対して、どうすれば達成できるのかを常に考え、貪欲に結果を追求する姿勢が求められます。
目標達成のためなら、どんな泥臭い努力も厭わないという強い意志と、絶対にやり遂げるという高い意欲を持つ人は、この業界で大きく成長し、成功を収めることができる可能性を秘めています。
経済や社会の動きに知的好奇心を持てる人
株式市場は、世界中の経済や政治、社会のあらゆる出来事を映し出す鏡のような存在です。
日々のニュースが、なぜ株価を動かすのか、金利の変動が企業業績にどう影響するのか。
そうした事象の背景にあるメカニズムを探求することに面白さを感じられる人は、証券業界の仕事に大きなやりがいを見出すことができます。
お客様に付加価値の高い情報を提供するためにも、常に社会の動きにアンテナを張り、学び続ける知的好奇心は不可欠な素質と言えるでしょう。
【証券業界】内定をもらうためのポイント
証券業界から内定をもらうためのポイントを紹介していきます。
就職活動のゴールは内定です。
ポイントをしっかりおさえて、着実に内定へと近づきましょう。
なぜ「証券」なのかを明確に語る
金融業界には銀行や保険など様々な業態があります。
その中で、なぜ証券業界を志望するのかを明確にすることが、選考を突破する上での第一歩です。
例えば、企業の成長を資金調調の面から直接的に支援したい、あるいは、成果が正当に評価される環境で自分を試したいなど、証券業界ならではの機能や文化と、自分自身の価値観や経験を結びつけて語る必要があります。
他の金融機関との違いを自分なりに深く理解し、説得力のある志望動機を構築することが不可欠です。
圧倒的な熱意とタフさを示す
証券業界の面接では、論理的な思考力もさることながら、それ以上に目標達成への執着心やバイタリティといった人間的な強さが重視される傾向があります。
ハキハキとした声で自信を持って話し、どんな質問にも前向きに答えようとする姿勢を見せることで、入社への強い熱意を伝えましょう。
また、体育会系の部活動や困難な目標を乗り越えた経験などを具体的に語ることで、厳しい環境下でも成果を出せる精神的なタフさをアピールすることは、非常に有効な戦略となります。
最新のマーケット情報に関心を持つ
証券業界の選考では、面接官から最近の株価や気になる経済ニュースについて質問されることが頻繁にあります。
これは、学生が本当にこの業界に興味を持っているかを見極めるための質問です。
日頃から日本経済新聞の電子版やニュースアプリなどを活用し、日経平均株価や為替の動向といった基本的な数値を把握しておきましょう。
さらに、そのニュースが市場にどのような影響を与えるか、自分なりの考えを述べられるように準備しておくと、他の学生と大きく差をつけることができます。
【証券業界】よくある質問
就活生からのよくある質問を3つまとめました。
誰しも疑問に思うことなので、ご自身にも重ねて確認してみてください。
営業のノルマは本当に厳しいですか?
はい、一般的に証券会社の営業職に課される目標、いわゆるノルマは厳しいと言われています。
新規顧客の開拓件数や、金融商品の販売額、手数料収益など、具体的な数字で目標が設定され、その達成度が評価に直結します。
この厳しさが、高いストレスや離職率の一因と指摘されることも事実です。
しかし、その一方で、達成した際には大きなやりがいと高い報酬を得られるという、実力主義の魅力的な側面も持ち合わせています。
文系でも理系でも活躍できますか?
はい、出身学部に関わらず、多様な人材が活躍しています。
伝統的に、お客様とのコミュニケーションが重要となるリテール営業部門などでは、経済学部や商学部といった文系出身者が多い傾向にあります。
一方で、近年では、高度な数学的知識を駆使して金融商品を開発するクオンツや、AI・ビッグデータを活用した市場分析、ITシステムの構築といった分野で、数学科や情報工学科などの理系出身者の需要が急速に高まっています。
それぞれの専門性を活かせるフィールドが広がっています。
ネット証券と対面証券の違いは何ですか?
最も大きな違いは、お客様との接点とサービスの提供方法にあります。
ネット証券は、主にインターネットを通じてお客様自身が取引を行うため、店舗や営業担当者を介さない分、取引手数料を非常に安く設定できるのが特徴です。
一方、対面証券は、全国の支店にいる営業担当者が、お客様一人ひとりと直接対話し、投資に関する相談や情報提供、商品の提案といったコンサルティングサービスを提供するのが特徴です。
どちらを選ぶかによって、働き方や求められるスキルは大きく異なります。
まとめ
証券業界は、高い就職偏差値が示す通り、極めて入社難易度が高い業界です。
そこでは、激しいプレッシャーと引き換えに、経済のダイナミズムを肌で感じられるやりがいと、成果に見合った高い報酬を得るチャンスがあります。
この記事で解説した業界の特徴や求められる人物像を深く理解し、自分自身の強みと熱意を効果的にアピールすることが、難関突破の鍵となります。
強い意志と覚悟を持って、ぜひ挑戦してみてください。