HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
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はじめに
理系の主な学部には、理学部・工学部・理工学部・医学部・歯学部・獣医学部・看護学部・農学部・情報学部などがあります。
選択する学部によっては、同じ理系でも将来の就職先は大きく異なってきます。
それぞれの専門分野を学んだ後、それをしっかりと仕事に活かしていけるのか、そういった部分を気にする人は多いでしょう。
イメージ的には少々難易度が高いように感じますが、実際にはどういった人が理系学部に向いているのか、そして卒業後はどういった就職先があるのかをご紹介していきたいと思います。
【理系学部を一覧で紹介】理系学部に向いている人
理系学部に向いている人の特徴として、医学・テクノロジーなどに興味があること、物事を追求して考えて研究するのが好きであるということが挙げられます。
主に、自然界や人間の活動などを対象にして研究することが多いです。
それらにはまだわかっていない事柄が多いため、考え続けることや研究し続けることに抵抗がない人に適している環境であると言えます。
また、論理的な思考を持っていて、物事を冷静に見ることができる人も理系学部に向いているでしょう。
論理的思考力がある
研究の際は、論理的に物事を見ていかないといけない場合が多くあります。
特に医学では、これまでの事例などを見て冷静に考えていくことが非常に重要となるため、論理的かつ冷静な判断が必要となります。
現実主義であること、客観的に物事を常に見るということが大きなポイントです。
少々冷たい印象を受けてしまうかもしれませんが、医学では人間の身体や命に関わる事柄に触れるため、現実的に物事を考えていくことが必須となります。
感情や自分のエゴに振り回されることなく、常に客観的に考えていくことができているような人でなければ務まりません。
そのため、論理的な思考の持ち主が向いている学部であり、今後も論理的思考力を向上させていく努力が必要となります。
学び続けることができる
理系学部では、研究室に所属し、長時間同じ問題について向き合わないとならない場合が多いので、研究熱心な人が向いています。
一つのことを追求して研究し、将来的に我々の生活には欠かせないような事柄を発見するために、日夜努力を続ける忍耐力が必要です。
勉強やデータ収集などを苦痛に感じることなく、好奇心旺盛で集中力のある人には天国のような環境かもしれません。
逆に、飽きっぽい性格で長時間同じ問題に向き合うのが苦手な人には厳しい環境となります。
決して悪いことではないですが、理系学部は学び続けることを苦に感じない人が多くいる環境なので、場合によってはグループ内で浮いてしまうかもしれません。
向き・不向きがはっきりとしている学部でもあり、一つの分野を学び続けられる人は重宝されるでしょう。
理系科目が好き
理系科目が好きであるというのは最低条件で、そもそも理系が苦手な人は理系学部は向いていません。
数学や化学、物理が得意なのはもちろん、自然学や人間学に興味があるという人にはより適した環境だと言えるでしょう。
また、理系科目が好きな人は、理屈っぽく細かい性格の人が多い傾向にあります。
少しネガティブなイメージを持たれがちですが、裏を返せば客観的な視点を持っており、物事を正しく考え答えを導き出すことができる人とも言えます。
理論的かつ合理的であることは、理想論に頼ることなく現実的に物事を見ていく力に長けており、さまざまなシーンで活躍することができるでしょう。
「好きこそものの上手なれ」というように、やはり好きという気持ちは何物にも代えがたい武器なのかもしれません。
科学やテクノロジーに興味がある
理系学部は、科学やテクノロジーが好きな人が向いていると言えます。
この2つは我々人類の発展に欠かせないものと言われているため、非常にやりがいのある研究となることでしょう。
あなたの研究が、将来人類の重要な手助けとなることも十分に考えられるのです。
また、科学やテクノロジーについては、常に最先端のものが求められています。
そのため、常に新しいことに興味があるという人も理系学部に向いていると言えるでしょう。
まだ誰も知らない事柄についての研究を、あなたがしていくことになるということも十分に考えられます。
これは、科学やテクノロジーに興味がある人にとって素晴らしい環境であり、研究を続けるうえで大事なモチベーションとなるでしょう。
好奇心旺盛である
理系学部では、多方面の視点で研究を進めていくことも大切です。
さまざまな分野に興味を持って取り組んでいけるような、好奇心旺盛な人に向いています。
そのため、専門的になりすぎないということも大切なのです。
また、好奇心旺盛であるということは、それだけ興味の範囲が広いということでもあります。
従来のやり方にとらわれることなく、さまざまな視点を持って研究に取り組んでいくなど、状況に応じて柔軟に対応できることも魅力です。
また、歳を重ねていくことで薄れてしまう好奇心が、大人になってもあり続ける人というのは魅力的に映ります。
周囲から一目置かれる存在となり、グループ内で大きな活躍を見せることも少なくありません。
好奇心旺盛な方にとって、理系学部は自分が好きな研究に熱中できる素晴らしい環境と言えるでしょう。
【理系学部を一覧で紹介】理系学部の種類と主な就職先
ここからは、理系学部にはどのような学部があるのか、そしてその主な就職先となっている職業をご紹介します。
【主な学部と就職先】
・理学部:研究職・大学教授・中高の教師・IT業界・メーカー
・工学部:エンジニア・研究職
・理工学部:製造業・宇宙産業・技術職
・医学部:医者・医療行政・保健所
・歯学部:歯科医・介護医療施設・歯科医療器具開発
・獣医学部:獣医・動物医薬品・ペット商品開発
・看護学部:看護師・保健師・保健所
・農学部:農家・畜産・食品加工
・情報学部:ITエンジニア・Webマーケター・Webデザイナー
理学部
理学部では、主に純粋科学を学びます。
人類の役に立つかどうかは関係なく、一つの現象について深く追求し研究していくのが特徴です。
主に、自然界の法則や現象など、基本的な原理について論理的に考え研究します。
卒業後は研究職を目指す人も多く、大学院へ進学する人も珍しくありません。
そのほかに主な就職先としては、メーカーが多く挙げられます。
化学メーカー・医薬品メーカー・電機メーカー・半導体メーカーなどさまざまな就職先があります。
また近年では、大学教授や中学・高校の教師になる人も少なくありません。
企業メーカーから公務員まで卒業後の就職選択肢は多岐にわたるため、実際に就職活動をする際は、自分の興味や適性について一度考えてから決めると良いでしょう。
工学部
工学部では、主に応用化学を学びます。
理学部とは少々異なり、人の役に立つものを生み出す研究を主にしています。
そのため、将来人の役に立つ発明をしたいと考えている人にはぴったりの学部でしょう。
そして、工学部は理系の学部の中でも特に就職に強い学部です。
主な就職先としては、理学部と同じく研究職が挙げられます。
人類の未来につながる新たな発見を日々探求することで、社会貢献したいと考えている人には最適な就職先だと言えます。
また、ものづくりの専門職や設計職に就く人など、自分の適性に合わせて働いている人も珍しくありません。
このように、工学部の就職先は広く多岐に及んでいます。
将来、新しいもので人類の未来に貢献したいと考えている人にとってふさわしい学部と言えるでしょう。
理工学部
理工学部は、理学と工学、どちらも学ぶことができる学部です。
自分の興味を注げる一つの事柄について深く研究していくことはもちろん、実際に人々の役に立つような研究をすることも可能です。
そのため、就職先には幅広い選択肢があるほか、工学部と並ぶほど就職に強い学部と言われています。
研究職やエンジニア、公務員や教諭などはもちろん、メーカーなどの製造業やIT企業、さらに宇宙産業における技術者・研究者など幅広い選択肢があります。
大学で専門分野の知識を身に付け、それを社会に還元していきたいと考えている人にとってはぴったりの学部です。
特に専門職などが人気で、卒業後も自分の得意な分野を活かして社会に貢献している方が大勢います。
医学部
医学部では、基礎医学、臨床医学、社会医学を6年にわたって学びます。
ほかの学部と比べて2年ほど長いため、「医者になりたい」という強い気持ちがある人でなければ難しいでしょう。
また、医学部に合格すること自体難しいとされていますが、入学後も厳しい勉強を続ける必要があり、モチベーションの維持が得意な人が多い傾向にあります。
そして、人の命に関わる仕事であるため、根気強く研究に打ち込む気概も必要です。
医学部は、やはりほかの学部に比べて勉強が大変だと言われていますが、医者になるには避けて通れない道となります。
主な就職先としては、医者や病院などが挙げられます。
どれも人の命を守るための仕事なので、やりがいは十分にあるでしょう。
6年間厳しい勉強を続けてきた人だけが選べる選択肢だと言えます。
歯学部
歯学部も、医学部と同じく6年間の授業過程です。
主に基礎歯学、臨床歯学などを学びます。
歯を取り扱うため、比較的細かな作業が得意な人が向いているとされます。
卒業後は、歯科医院やデンタルクリニックといった診療所に勤める人がほとんどですが、すべての人に当てはまるわけではありません。
介護施設で高齢者のお世話をする人や、市役所の職員になる人もいます。
老後の口腔ケアは、感染症予防の点で重要視されており、介護老人保健施設に就職する人も多くいるのです。
また、医学の専門知識を活かして医系技官になる道もあります。
ほかにも、企業で歯科医療機器を開発製造しているメーカーに勤める人もいれば、研究職に就く人も多く、歯学部はさまざまな可能性がある学部と言えます。
獣医学部
獣医学部は、主に獣医学・薬理学・微生物学・伝染病学などを学びます。
こちらも医学部、歯学部と同じく6年過程になりますが、人以上に動物と関わることが好きな人に向いている学部と言えるでしょう。
ただし、獣医学部だからといって卒業後の就職先が必ずしも動物病院だけとは限りません。
動物病院勤務のほかにも、国家公務員としての道もあります。
伝染病や感染病などが海外から流出してしまうのを防ぐために、空港や海港の検疫所・動物検疫所で農林水産省や厚生労働省に勤めることも可能です。
また、獣医療の知識を活かし、動物医薬品の開発やペット商品の開発といった企業メーカーで働く道もあるのです。
動物の命に関わる仕事となるので、その職業の選択肢も広く、やりがいのある仕事が多いと言えます。
看護学部
看護学部では、一般教養のほか、解剖生理学・栄養学・病理学・微生物学・免疫学・薬学などを学びます。
病院などで実習も行うため、人のお世話が得意な人に向いている学部です。
看護師の仕事は、障害を持った人や老人のお世話をするほか、夜勤で働くことも多く、強い精神力と一定の体力が求められます。
人の命を預かる仕事なので、心身ともに強い人が向いているでしょう。
卒業後の就職先としては、主に病院や介護施設などが挙げられます。
また、保健師として学校や企業、保健所などで働く方も少なくありません。
もしくは、助産師という選択肢もあります。
なお、助産師は赤ちゃんを取り上げるだけではなく、妊婦さんのサポートを産前から産後まで請け負います。
就職先は病院だけではないため、自分に合ったところを見つけることが重要です。
農学部
農学部では、農学のほかにも生物学・園芸学・畜産学・国際地域開発学などを学びます。
農業に興味があり、植物や動物が好きな人に向いているでしょう。
「農学部は就職先が少ない」と思われがちですが、決してそのようなことはありません。
農業以外でも、農学部で学んだことを活かして働ける場は多々あります。
人気なのは食品加工工場ですが、ほかにも食品メーカーや薬品メーカーなどの開発に携われます。
また、ファームで家畜の飼育をする方も少なくありません。
近年は、10~20代などの若い世代が農業に興味を持ち、都会を離れ田舎で農業を始めるという事例も増えています。
農業の知識が豊富にあれば、住む場所を選ばずに生きていくことも可能です。
情報学部
情報学部では、主にインターネット・通信・情報処理などを学びます。
コンピューターが得意で、プログラミングなどに興味がある人に向いている学部でしょう。
主な就職先としては、やはりIT業界の企業です。
IT業界といってもさまざまな職種があり、たとえばプログラマーやエンジニア、研究開発職などが挙げられます。
さらに、ゲームやアニメーションの制作会社など、もともと趣味だったことを仕事にすることもできるでしょう。
情報学部で学んだ知識は、そのまま就職先で活かすことができるため、就職後は職場で重宝される可能性もあります。
また語学に自信があれば、エンジニアやプログラマーとして海外で活躍することもできるでしょう。
このように情報学部は、就職先の豊富さからも人気な学部と言われています。
【理系学部を一覧で紹介】理系学部の学費事情について
ここまで見てきたとおり、理系学部は専門的な知識を学べるほか、医学部・歯学部・獣医学部では6年間という長い授業過程があります。
そのため、文系の学部に比べて少々高い学費が必要になります。
さらに、私立大学の場合は文系学部より140万円ほど高くなると言われており、学費の支払いに頭を抱えることも少なくありません。
ただ、将来のことを考えると、就職先の選択肢が広く、理系学部は浪人してでも入学する価値があると考える人が多くいます。
また、好きなこと、得意な分野をそのまま仕事として将来に活かせる学部という点も魅力です。
特に医学系の仕事は、他の仕事と比べて給料が高い傾向にあり、さらに世間的な見られ方も良く根強い人気を誇ります。
理系学部への道は狭き門ですが、その分将来の保証が大きい学部と言えるでしょう。
【理系学部を一覧で紹介】将来を見据えたうえで学部を選択すべき
理系学部は専門性が高いので、卒業後の就職先を考えたうえで学部を選択する必要があります。
しかし、学んできたことをそのまま仕事に活かせる場合が多いので、就職において有利であることに変わりはありません。
なかには「もし在学中に本来決めていた仕事とは違う仕事に就きたくなったらどうしよう」と悩む方もいますが、これも大きな問題にはなりません。
一概には言えませんが、ほとんどの理系学部が卒業後の就職先の選択肢を広く持っているからです。
将来のことを悲観的にとらえず、自分の可能性を探し続けてみてください。
まとめ
理系学部といってもさまざまな特徴を持つ学部があり、将来の選択肢も多岐にわたります。
文系学部よりも専門知識を多く身に付けることができるため、将来の不安も軽減されることでしょう。
また、近年ではインターネットやSNSの普及もあり、今までには見られなかった職業が登場しています。
国内だけではなく、世界中でその知識やスキルを求められていると言えます。
自分の得意分野を活かし、社会に貢献していくことができるので、興味をお持ちの方は将来の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。