HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
新卒採用の面接準備、順調に進んでいますか？企画職の面接は、他の職種と比べて何をどうアピールすれば良いか分かりにくく、不安を感じている人も多いかもしれません。
この記事では、企画職の面接で特に見られるポイント、よく聞かれる質問と回答のコツを網羅的に解説します。
面接官の視点を理解し、しっかり準備を進めることで、あなたの持つ可能性を最大限に伝えましょう。
この記事が、あなたの面接対策の確かなサポートとなり、自信を持って本番に臨むためのきっかけになれば幸いです。
企画職の面接試験のポイント
企画職の面接で、面接官はあなたの「企画力」の素養を見ています。
具体的には、物事を論理的に考える力、新しいアイデアを生み出す発想力、そして物事を深く掘り下げる分析力です。
他の職種、例えば営業職などとは別に、企画職特有の「考えるプロセス」を重視される点を意識してください。
面接官は、あなたが過去の経験の中で、何を課題として捉え、どう考え、どう行動したのか、その具体的な内容を知りたがっています。
結果だけでなく、そこに至るまでの思考プロセスを明確に伝える準備が、合否を分ける重要なポイントとなります。
合格するには業務に対する理解が必要
企画職と一口に言っても、企業や業界によってその具体的な業務内容は大きく異なります。
新商品の企画開発、既存サービスの改善提案、広告プロモーション戦略の立案、販売促進イベントの運営など、仕事の幅は非常に広いです。
面接に合格するには、まず応募先企業がどのような事業を行い、その中で企画職がどの部分を担当し、どのような役割を求められているのかを深く理解することが必要不可NT。
企業のウェブサイトや採用情報、業界ニュースなどをしっかり分析し、その会社の商品やサービスが、どの市場で、どのような顧客に価値を提供しているのかを把握しておきましょう。
その上で、自分が持つ経験や強みを、その業務の中でどう活かし、貢献できるのかを具体的に説明できるように準備しておくことが大切です。
予想できる問題はあらかじめ練習する
面接はぶっつけ本番で臨むものではありません。
特に企画職の面接では、志望動機や自己PRといった定番の質問に加え、あなたの論理的思考力や課題解決能力を試すような、一歩踏み込んだ質問がされる可能性が高いです。
予想できる質問に対しては、事前に自分の経験を棚卸しし、説得力のある回答を準備しておく必要があります。
例えば、「学生時代に最も力を入れたこと」を話す際も、単に事実を羅列するのではなく、背景にある課題、自分なりの分析、具体的な提案や行動、そしてその結果どうなったのか、という流れで構造化しておくと、あなたの能力が伝わりやすくなります。
声に出して練習し、自分の言葉でスムーズに説明できるまで仕上げておくことが、自信を持って面接に臨むための鍵となります。
企画職の面接のよくある質問と回答例
企画職の面接では、あなたの「人となり」を見る基本的な質問に加えて、企画職としての適性を確認するための特徴的な質問が多くされます。
ここで紹介するのは、特に頻出の質問と、面接官の意図、そして回答のポイントです。
ただし、以下の例文をそのまま暗記するのではなく、あくまで参考としてください。
大切なのは、これらの質問の意図を理解し、あなた自身の具体的なエピソードや考えを、自分の言葉で論理的に伝えることです。
あなたという人材の魅力を最大限にアピールするためのヒントとして活かしてください。
志望動機について
企画職の志望動機では、「なぜ企画職なのか」「なぜこの業界・会社（御社）なのか」という2つの点を明確に伝える必要があります。
「新しいものを生み出したい」といった抽象的な思いだけでは、他の応募者との差別化は困難です。
まず、自分が企画という仕事に魅力を感じる具体的な理由を、過去の経験（例えば、サークルのイベント企画で課題を解決した実績など）と結びつけて説明しましょう。
その上で、なぜ他の企業ではなく、その会社の商品やサービス、あるいは経営ビジョンに共感したのか、そして入社後に自分がどう貢献できるのかを具体的にアピールすることが重要です。
企業の強みや市場での立ち位置をしっかり分析し、熱意を持って伝えましょう。
入社後の抱負について
この質問は、あなたのキャリアビジョンと、企業への貢献意欲、そして自己成長への意識を確認するために行われます。
「将来、御社でどのような仕事に挑戦したいですか？」といった形で聞かれることも多いです。
まずは、配属が希望通りでなかったとしても、担当する業務で一日も早く戦力となり、しっかり結果を出すという基本的な姿勢を見せることが大切です。
その上で、中長期的（3年後、5年後など）に、どのような企画を実現したいか、そのためにどのようなスキルや知識を身につけていきたいかを具体的に述べましょう。
企業の事業展開やビジョンと、自分の成長イメージをうまく重ね合わせ、貢献意欲をアピールできると高い評価につながりやすいです。
自己PRについて
自己PRは、あなたが企画職に合っている人材であることをアピールする絶好の機会です。
企画職に求められる能力、例えば「課題発見力」「分析力」「創造力」「周囲を巻き込む力」などの中から、自分の強みと合致するものを選びましょう。
そして、その強みを発揮した具体的なエピソードをセットで説明します。
重要なのは、その経験の中で「自分がどう考え、どう行動したか」を明確に伝えることです。
例えば、「アルバイト先の売上データを分析し、顧客層に合わせた新メニューを提案した結果、売上が向上した」といったエピソードは、企画職に必要な視点を持っていることの証明になります。
入社後、その強みをどう活かして貢献できるかまで言及できると完璧です。
時事問題について
企画職は、社会の動向や市場のトレンドに常にアンテナを張っている必要があるため、時事問題に関する質問をされることも少なくありません。
これは、あなたの情報感度や、物事を多角的に考える視点を確認するためです。
単に「〇〇というニュースを知っています」と答えるだけでなく、そのニュースに対して「自分はどう考えるか」という意見や、可能であれば「その動向が、応募企業や志望する業界にどのような影響を与えるか」まで踏み込んで説明できると、面接官に良い印象を与えられます。
日頃から新聞やIT・広告関連のメディアに目を通し、自分なりの考えをまとめておく習慣をつけておきましょう。
基本的な面接突破の方法
企画職特有の対策をしっかり行うことはもちろん大切ですが、それ以前に、面接選考を突破するための基本的な心構えやマナーができていなければ、スタートラインに立つことすらできません。
どんなに素晴らしい経験や熱意を持っていても、それが相手に伝わらなければ評価にはつながりません。
面接官は、あなたの能力だけでなく、「この人と一緒に仕事がしたいか」という人間性も見ています。
基本的なことほど疎かにしがちです。
ここで紹介する3つのポイントを、本番前に今一度チェックしておきましょう。
面接官の質問を理解し対応する
面接で最もやってはいけないことの一つが、面接官の質問の意図を理解せず、的外れな回答をしてしまうことです。
緊張のあまり、早く答えようと焦ってしまう気持ちは分かりますが、まずは相手が「何を知りたがっているのか」を正確に把握することが大切です。
企画職は、顧客や社内の関連部署のニーズを的確に汲み取る能力が求められます。
面接での対話は、まさにその「傾聴力」と「理解力」を見られている場でもあります。
もし質問の意図が掴みにくい場合は、「〇〇という点についてのお尋ねでしょうか？」と失礼のない範囲で確認することも可能です。
相手の言葉をしっかり受け止め、的確な回答を心がけましょう。
丁寧にはっきりと声を出す
自信のなさや意欲の低さは、声のトーンや大きさに顕著に表れます。
特に企画職は、自分の考えや作成した企画を、社内外の多くの人の前で説明し、納得してもらう（プレゼンテーションする）機会が非常に多い職種です。
面接という場で、相手に伝わりやすいよう丁寧にはっきりと声を出すことは、それ自体が企画職としての適性をアピールすることにつながります。
ボソボソとした小さな声や、焦ったような早口は避け、面接官が聞き取りやすい声量とペースを意識してください。
面接練習の際に自分の声を録音し、客観的にチェックしてみるのも非常に良いトレーニング方法です。
自分の言葉で回答する
面接対策本やインターネット上の例文をそのまま丸暗記したような回答は、経験豊富な人事担当者や面接官にはすぐに見抜かれてしまいます。
面接官が知りたいのは、マニュアル通りの模範解答ではなく、「あなた自身」が何を考え、どのような経験をしてきたか、そしてどのような人柄なのか、ということです。
もちろん、自己PRや志望動機を構成する上での基本的な「型」（結論から話す、など）を参考にすることは有効です。
しかし、中身となるエピソードや思いは、必ずあなた自身の過去の事実に基づいた、オリジナルの言葉で伝えるようにしてください。
あなたの「私」という人間性を伝えることを何よりも大切にしましょう。
企画職の面接試験の注意点
面接対策として、話す内容の準備に万全を期すことは非常に重要です。
しかし、面接は「何を話すか」と同時に「どう見られるか」も評価の対象となります。
特に企画職は、社内調整やクライアントへの提案など、人と接する機会が多い仕事です。
そのため、基本的なビジネスマナーや清潔感といった「第一印象」が、他の職種以上に厳しくチェックされる可能性があります。
どんなに良い話をしても、服装や態度でマイナスの印象を与えてしまっては元も子もありません。
ここで挙げる注意点をしっかり確認しておきましょう。
服装や髪に気をつける
新卒採用の面接は、特別な指示がない限り、リクルートスーツが基本です。
企画職だからといって、個性をアピールするために奇抜な服装をする必要は全くありません。
最も大切なのは「清潔感」です。
面接の前日までに、スーツやシャツにしわや汚れがないか、靴はきちんと磨かれているか、しっかりチェックしておきましょう。
髪型も、表情が明るく伝わりやすいように整えてください。
TPO（時・場所・場合）に合わせた適切な身だしなみができることは、社会人としての基本的なスキルです。
面接官に「だらしない」という印象を与えないよう、細心の注意を払いましょう。
態度と姿勢
面接は、部屋に入室してから退室するまでのすべてが見られています。
待機中の姿勢、歩き方、お辞儀の仕方、座っている時の姿勢など、あなたの態度や振る舞い全てが評価の対象です。
背筋をピンと伸ばし、自信のある堂々とした姿勢を意識してください。
面接官と話す時は、相手の目（もしくは緊張するなら鼻や眉間のあたり）をしっかり見て、真剣に話を聞いていることを示しましょう。
貧乏ゆすりをしたり、髪を頻繁に触ったりするような無意識の癖は、落ち着きがない印象を与えてしまうため注意が必要です。
適度な相槌や、明るい表情を心がけることも、好印象につながります。
面接練習はAIでするのもあり！
面接の練習相手として、これまでは大学のキャリアセンターの職員、転職エージェントのアドバイザー、あるいは友人や家族に頼むのが一般的でした。
しかし、近年のAI技術の進化により、今は自宅にいながら一人で、しかも客観的なフィードバックを得られる面接練習サービスが多く登場しています。
AIを使った面接シミュレーションでは、定番の質問に答える練習ができるだけでなく、あなたの表情、声のトーン、話すスピード、視線の動きまで分析し、具体的な改善点を評価してくれるものもあります。
本番さながらの緊張感で練習でき、自分の弱点を把握しやすいのが大きなメリットです。
おわりに
この記事では、新卒で企画職を目指す皆さんのために、面接を突破するための重要なポイント、よくある質問と回答のコツ、そして基本的な注意点まで、網羅的に解説してきました。
企画職は、企業の売上や成長、時にはビジョンの実現にまで深く貢献できる、非常にやりがいのある仕事です。
面接は、企業にあなたという人材の価値を伝える選考の場であると同時に、あなたの熱意と可能性をアピールできる絶好の機会でもあります。
事前準備をしっかり行い、あなたらしさを存分に発揮してください。
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