HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
マッキンゼー・アンド・カンパニーへの就職を目指す就活生の皆さん、こんにちは。
世界最高峰の戦略コンサルティングファームであるマッキンゼーの選考、特に面接にはどのような準備が必要か、不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、マッキンゼーの面接で実際に聞かれる質問内容から、内定を掴むための具体的な対策方法まで、網羅的に解説していきます。
マッキンゼーの面接は独特ですが、しっかりポイントを押さえれば大丈夫です。
この記事を読んで、自信を持って選考に臨みましょう。
マッキンゼー面接の特徴
マッキンゼーの面接は、他の企業と大きく異なり、非常に論理的思考能力を重視するのが特徴です。
面接官である現役コンサルタントは、あなたの思考プロセスそのものを評価しようとします。
雰囲気は厳格というよりは知的で、対話を通じてあなたの問題解決能力やリーダーシップの素養を見極めようとします。
特にケース面接と呼ばれる形式が中心となり、地頭の良さやプレッシャーの中でどれだけ構造的に考えられるかが問われる、非常に本質的な選考と言えるでしょう。
マッキンゼーの面接で聞かれること
マッキンゼーの面接で聞かれる内容は、大きく分けて二つあります。
一つはケース面接です。
これは、特定のビジネス課題、例えばある企業の売上向上戦略等を提示され、その場で解決策を考える形式の面接です。
もう一つはビヘイビア面接、いわゆる行動面接です。
これは、過去の経験、特にリーダーシップを発揮した経験やチームで困難を乗り越えた経験について、具体的な行動や考えを深く掘り下げられる質問です。
志望動機も聞かれますが、なぜコンサル業界なのか、なぜマッキンゼーなのかを、論理的に説明する必要があります。
マッキンゼーの面接での回答のポイント
マッキンゼーの面接で高い評価を得るための最大のポイントは、思考の透明性です。
ケース面接では、完璧な答えよりも、問題をどう構造化し、どんな仮説を立て、どう検証しようとしたか、その思考プロセスを面接官に分かりやすく伝えることが重要です。
ビヘイビア面接では、自分の経験を具体的に、STAR形式、つまり状況、課題、行動、結果などで整理し、その時自分が何を考え、なぜその行動を選択したのかを論理的に説明する能力が求められます。
受かる人のポイント
マッキンゼーの面接で受かる人、内定を獲得する者には明確な共通点があります。
第一に、卓越した論理的思考能力とそれを伝えるコミュニケーション能力です。
ケース面接において、突拍子もないアイデアを出すのではなく、問題をMECE、つまり漏れなくダブりなく分解し、構造的に考えを整理し、面接官と対話しながら回答を導き出せる人です。
第二に、強烈な当事者意識とリーダーシップの経験です。
過去の経験を問われた際、自分がチームの中でどのような役割を果たし、困難な課題に対してどう主体的に働きかけ、結果を出したのかを、具体例と共に生き生きと語れることが求められます。
彼らは準備段階から多くの情報や対策本を参考にしつつ、最終的には自分の頭で考え抜く訓練を積んでいます。
マッキンゼーという会社で働くコンサルタントとしての素養を、面接という短い時間の中でしっかり発揮できる方です。
落ちる人のポイント
残念ながらマッキンゼーの選考で落ちる人にも傾向が見られます。
最も多いのは、ケース面接の準備不足、特に対策本のフレームワークを暗記しただけで、本質的な問題解決思考ができていない方です。
面接官は、あなたが暗記した知識を披露するのを待っているわけではありません。
未知の課題に対して、どう自分なりに考えを巡らせるかを見ています。
また、ビヘイビア面接で、リーダーシップや主体的な行動の経験を具体的に語れない場合も評価されにくいです。
抽象的な言葉で頑張ったと話すのではなく、どんな問題があり、自分がどう考え、どう行動したのかを詳細に説明する必要があります。
面接官の質問の意図を汲み取れず、一方的に話し続けたり、プレッシャーの中で思考が停止してしまったりするのも、コンサルタントとしての適性が低いと判断される可能性が高いです。
マッキンゼーの面接フロー
マッキンゼーの新卒採用の選考フローは、年度によって詳細が異なる可能性もありますが、一般的にはエントリーシートとWebテストから始まります。
これらを通過すると、複数回の面接が待っています。
面接は多くの場合、一日または二日間に集中して実施されることが多く、オンライン形式と対面形式が併用されることもあります。
選考が進むにつれて面接官の役職も上がり、よりシニアなコンサルタントが担当します。
各ステップで求められる能力は一貫しており、高い思考力が求められます。
一次面接
マッキンゼーの一次面接は、多くの場合、若手から中堅のコンサルタントが面接官を担当します。
面接時間は1回あたり45分から1時間程度で、ケース面接とビヘイビア面接がセットで行われることが一般的です。
オンラインで実施されることも多いです。
ケース面接では、比較的オーソドックスな課題、例えば市場規模の推定や売上向上の戦略立案などが問われる可能性が高いです。
ここでは、基本的な論理的思考能力や構造化能力、コミュニケーション能力が見られています。
ビヘイビア面接では、ESに記載されたリーダーシップ経験などを中心に、具体的な状況やあなたの行動、その結果について深掘りされます。
緊張する場面ですが、面接官との対話を楽しむくらいの余裕を持って、自分の考えをクリアに伝える準備が必要です。
二次面接
一次面接を通過すると、二次面接に進みます。
ここでも、面接官はより経験豊富な中堅からシニアクラスのコンサルタントが担当することが多くなります。
面接の形式は一次面接と同様に、ケース面接とビヘイビア面接が中心となりますが、問われる課題の難易度が上がったり、より抽象的なお題が出されたりする可能性があります。
例えば、特定の業界の将来予測や、社会課題の解決策など、より広い視野と深い思考が求められる内容です。
面接官は、あなたがプレッシャーのかかる状況でも冷静に思考を続け、より質の高いアウトプットを出せるかを見ています。
一次面接での反省点を踏まえ、自分の思考の癖を修正し、さらに高いレベルで能力を発揮することが求められます。
役員・最終面接
二次面接、あるいは複数回の面接を通過すると、いよいよ最終面接です。
ここでは、パートナーと呼ばれるマッキンゼーの役員クラスが面接官を務めます。
最終面接の形式は、これまでの面接と同様にケース面接やビヘイビア面接が行われる場合もあれば、より会話形式で、あなたの人間性やマッキンゼーへの志望度の高さ、将来のキャリアへの考え方などを確認される場合もあります。
ここまで来たら、思考力は一定の評価を得ている可能性が高いです。
それ以上に、あなたがマッキンゼーという組織の一員として、長期的に活躍し、会社に貢献してくれる人材かどうか、そのポテンシャルや価値観のマッチ度が見られています。
自分の言葉で、なぜマッキンゼーでなければならないのか、その熱い思いを論理的に伝えることが重要です。
マッキンゼーの面接対策方法
マッキンゼーの面接対策として最も重要なのは、ケース面接の練習です。
関連する本を読み、基本的な考え方や構造化の方法を学んだ上で、必ず実践練習を積んでください。
大学の友人や先輩、キャリアセンターのサービス等を利用し、他人を相手に自分の思考を説明する練習を繰り返すことが必要です。
また、ビヘイビア面接対策として、自分の過去の経験、特にリーダーシップを発揮したエピソードを深く掘り下げ、STAR形式などで整理しておくことが重要です。
なぜその行動をとったのか、他に取りうる選択肢はなかったか、など、自分自身で深く問いを立てる準備をしてください。
おわりに
今回は、マッキンゼーの面接対策について、聞かれる質問から受かる人のポイントまで詳しく紹介してきました。
マッキンゼーの選考は、間違いなく就職活動の中で最難関の一つです。
しかし、求められる能力は明確で、それは論理的思考力とリーダーシップです。
この記事で紹介した内容を参考に、自分自身の経験や考えを深く掘り下げ、徹底的に準備をすれば、内定の可能性は必ず見えてきます。
自分の能力を信じて、挑戦を楽しんできてください。
あなたの就職活動が成功することを心から応援しています。
