AI面接でボロボロに!その後にすべきことと対策法を解説

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

対面とは違う独特の雰囲気や、機械を相手に話す難しさに戸惑い、うまく実力を発揮できなかったと感じる就活生は、実はあなただけではありません。

この記事では、AI面接でボロボロになってしまったと感じる方が、その経験をどう次に活かせばよいか、具体的な対処法と今後の対策を網羅的に解説します。

この状況を乗り越え、自信を持って次の選考に進むためのヒントを一緒に見つけていきましょう。

AI面接でボロボロになる人の特徴とは?

AI面接でボロボロになってしまう人には、いくつかの共通した特徴が見られます。

もちろん、面接形式に慣れていないという点は大きいですが、特にAI面接という特殊な環境下で失敗しやすい人には傾向があります。

それは決してあなたの能力が低いからではありません。

AI面接の特性を理解していない、あるいは特性と自分の性格が噛み合わなかっただけなのです。

まずは、どのような人がつまずきやすいのか、その理由を知ることで、客観的に自分を分析する第一歩としましょう。

緊張しやすい性格

もともと緊張しやすい性格の人は、AI面接で特に苦戦しやすい傾向があります。

AI面接は、相手が人間ではなく機械であるため、表情やリアクションが一切ありません。

シーンとした部屋でPCのカメラに向かって一人で話し続ける状況は、独特の圧迫感を生みます。

相手の反応がないため、自分の回答がこれで良いのか不安になりやすく、余計に緊張が高まってしまうのです。

結果として、声が小さくなったり、早口になったり、目線が定まらなかったりして、AIの評価システムに自信がないという印象を与えてしまう可能性があります。

また、時間制限への焦りも緊張を助長させ、頭が真っ白になってボロボロだと感じやすいのです。

準備が足りていない

準備不足は、AI面接に限らずあらゆる面接で失敗の大きな理由となります。

特にAI面接は、対面の面接とは異なる準備が必要です。

例えば、録画形式なのか、リアルタイムでの対話形式(多くは録画ですが)なのか、回答の制限時間はどの程度か、といった形式面の確認を怠ると、本番でパニックに陥りやすいです。

また、AI面接は多くの場合、自己PRやガクチカ、志望動機といった基本的な質問が中心となります。

これらの回答の骨子をしっかり準備していないと、制限時間内に論理的で分かりやすい答えを組み立てることができません。

多くの学生が、AIだからと油断し、この基本的な準備を怠った結果、ボロボロになってしまうのです。

AI面接でボロボロだった時にすべきこと

AI面接でボロボロだったと感じた時、落ち込んだまま何もしないのが一番よくありません。

結果がどうであれ、その経験は必ず次に活かせます。

重要なのは、失敗したという事実を受け止め、感情的にならずに「次」の行動に移ることです。

ショックを引きずるのは分かりますが、就活の時間は限られています。

この記事で紹介する方法を使い、メンタルを立て直し、冷静に分析し、しっかり復習するという3つのステップを実践することが、内定への近道となります。

メンタルを立て直す

まずは、落ち込んだメンタルを立て直すことが最優先です。

AI面接でボロボロだったからといって、あなたの人間性や能力の全てが否定されたわけでは絶対にありません。

AI面接は、数ある選考プロセスの一部に過ぎないと割り切りましょう。

自分を責めすぎると、他の企業の選考にも悪影響が出てしまいます。

どうもやもやするなら、一度思い切り落ち込む時間を作り、その後は気分転換をしましょう。

散歩をする、美味しいものを食べる、友人と話すなど、自分なりのリフレッシュ方法で頭を切り替えることが重要です。

不安な気持ちは誰でも同じです。

しっかり休んで、次へ向かうエネルギーをチャージしてください。

客観的な分析をする

気持ちが少し落ち着いたら、なぜボロボロだったと感じたのか、客観的に分析してみましょう。

感情論ではなく、事実ベースで振り返るのがポイントです。

例えば、どの質問で回答に詰まったのか、時間内に答えられなかった質問はあったか、準備していた内容と全く違うことを話してしまったか、などを思い出せる範囲で書き出してみます。

AI面接の多くは、回答内容の論理性や一貫性、話し方の明瞭さなどを評価点としています。

自分がどの部分でつまずいたのか、その原因を考えることで、具体的な対策の方向性が見えてきます。

この自己分析こそが、次の成功につながる最も重要な作業です。

AI面接で復習する

可能であれば、録画された面接動画を見返して復習しましょう。

多くのAI面接サービスでは受験者が自分の録画を見返すことはできませんが、もし見返す機能がある場合や、自分で練習風景を録画していた場合は、絶好の復習材料になります。

自分を客観的に見るのは辛い作業かもしれませんが、得られる情報は非常に多いです。

チェックするポイントは、表情は硬くないか、声のトーンや大きさは適切か、目線はカメラ(レンズ)を見ているか、話の構成は分かりやすいか、などです。

AIの評価ロジックを考えるよりも、まずは採用担当という人 がその動画を見たときに、どんな印象を持つかを考えることが大切です。

AI面接でボロボロにならないためのコツとは?

AI面接でボロボロにならないためには、AI面接の特性を理解し、それに合わせた準備とコツを掴むことが不可欠です。

AIは人間の面接官と違い、場の空気や熱意といった曖昧なものを評価するのが苦手です。

その代わり、話の論理性や明瞭さ、声のトーンなどを客観的なデータとして判断しようとします。

つまり、AIに理解されやすい話し方や構成を意識することが、高評価を得るための近道となるのです。

ここで紹介するコツを実践するだけで、あなたの面接力は格段に向上するはずです。

PREP法を意識する

AI面接の回答において、最も重要なコツの一つがPREP法を意識することです。

PREP法とは、Point 結論、Reason 理由、Example 具体例、Point 再度結論 の頭文字を取ったもので、話を論理的に構成するための型です。

AIは話の分かりやすさ、論理性を評価する傾向が強いため、この型に沿って話すことは非常に有効です。

まず結論から話すことで、AIシステムがあなたの回答の要点を即座に理解しやすくなります。

対人の面接以上に、AI面接では結論ファーストを徹底しましょう。

だらだらと状況説明から入るのではなく、質問に対して端的に答え、その後に理由と具体例を続ける練習を積むことが重要です。

話し方に注意する

AI面接では、回答の内容だけでなく話し方も厳しくチェックされています。

AIは音声を認識してテキスト化し、その内容を分析します。

そのため、AIが正しく認識できるよう、はっきりと明瞭に話すことが非常に重要です。

ボソボソとした声や早口は、音声認識の精度を下げ、評価が下がる原因になりかねません。

普段より少し大きめの声を意識し、ゆっくりと、言葉と言葉の間に適度な間を空けて話すように心がけましょう。

また、声のトーンも一定すぎると、AIに感情が乏しいと判断される可能性があります。

大切なポイントでは少し声を強めるなど、抑揚をつけることも意識すると良い印象を与えやすいです。

頻出質問を準備する

AI面接でボロボロになる人の多くは、準備不足が原因です。

特にAI面接は、企業側が多くの学生を効率的にスクリーニングするために使われることが多く、質問内容はある程度パターン化されている傾向があります。

自己PR、ガクチカ、志望動機といった頻出質問は、どの企業を受けるにせよ、必ず万全の準備をしておくべきです。

ただし、用意した回答を丸暗記するのは逆効果です。

丸暗記した文章を読み上げるような話し方は、AIにも人間にも不自然な印象を与えます。

話したいエピソードの要点やキーワードだけを覚えておき、本番ではそれらを繋ぎ合わせて自分の言葉で話す練習をしっかり行いましょう。

AI面接でボロボロにならないよう頻出の質問は抑えよう

AI面接の質問は、対面の面接と比べて突飛なものは少なく、基本的な内容が中心です。

特に新卒採用において企業が知りたいのは、あなたの 人柄、ポテンシャル、そして自社への志望度 です。

これらの情報を得るために、ガクチカ、自己PR、志望動機はほぼ確実に聞かれると言っても過言ではありません。

これらの質問に対して、制限時間内に論理的に、かつ具体的に答えられるよう、回答の引き出しをしっかり準備しておくことが、AI面接突破の鍵となります。

ガクチカに関する質問

学生時代に最も力を入れたことは何ですか。

この質問では、企業はあなたがどのような課題に対し、どう考え、どう行動し、結果として何を学んだのかを知りたがっています。

AI面接では、単に結果を羅列するのではなく、そのプロセスにおけるあなたの主体的な行動や思考を具体的に述べることが重要です。

回答例文

私が学生時代に力を入れたことは、所属するテニスサークルでの新入生勧誘活動です。

理由は、前年度の入会者数が目標を大幅に下回り、サークルの存続に危機感を抱いたからです。

私はその原因を、SNSでの発信不足と新入生との接点の少なさだと考え、SNS担当として情報発信の頻度向上と、オンライン交流会の企画・運営を行いました。

結果、前年比150%の新入生を迎えることができ、この経験から課題特定力と実行力を学びました。

自己PRに関する質問

あなたの強みを教えてください。

自己PRでは、あなたの強みが何で、それがどう企業で活かせるのかを論理的に伝える必要があります。

AIはあなたの強みそのものよりも、その強みを発揮した具体的なエピソードの一貫性や具体性を評価します。

企業の求める人物像を理解し、それに沿った強みをアピールできるとさらに効果的です。

回答例文

私の強みは、目標達成に向けた粘り強さです。

大学時代の飲食店でのアルバイトで、私は店舗の売上目標達成に貢献したいと考えました。

そのために、お客様アンケートを分析し、新メニューの提案や接客マニュアルの改善に取り組みました。

当初は店長に却下されることもありましたが、データを元に改善案を提案し続けた結果、新メニューが採用され、結果として3ヶ月連続で売上目標を達成できました。

貴社でもこの粘り強さを活かし、困難な課題にも最後まで取り組みたいです。

志望動機に関する質問

当社を志望する理由を教えてください。

AI面接における志望動機は、熱意を感情的に訴えるのではなく、なぜ他社ではなくその企業でなければならないのかを論理的に説明することが求められます。

企業のどの点に魅力を感じ、自分のどの強みを活かしてどう貢献できるのかを、具体的に結びつけて回答する必要があります。

回答例文

私が貴社を志望する理由は、業界をリードする高い技術力と、若手から挑戦できる社風に強く惹かれたからです。

私は大学で情報工学を専攻し、特にAI技術の社会実装に関心を持って研究してきました。

貴社の〇〇という技術は、私の研究分野と深く関連しており、自分の専門性を活かせると確信しています。

また、説明会で伺った、若手社員が主体となってプロジェクトを推進する姿勢に魅力を感じました。

私もいち早く貴社で活躍し、新しい価値を創造することで貢献したいと考えています。

AI面接の練習はAIで!

AI面接でボロボロになった経験を活かす最も効果的な方法は、AIを使って練習することです。

現在、多くの大学や就活サービスが、AI面接の練習ツールを提供しています。

これらのツールを使えば、本番に近い環境で、時間制限や質問形式に慣れることができます。

自分の回答を録画し、客観的に見返すことで、話し方の癖や表情の硬さなど、自分では気づきにくい改善点を発見できます。

AIによる評価フィードバックが得られるツールも多く、論理性や明瞭さといった観点で自分の回答がどう判断されるかを事前に知ることも可能です。

同じ失敗を繰り返さないためにも、AIを相手にしっかり準備を整えましょう。

おわりに

AI面接でボロボロだったと感じたとしても、それはあなたの就活の終わりを意味するものでは決してありません。

むしろ、それはAI面接という新しい選考形式の特性を知り、自分に足りない点を明確にできた貴重な経験です。

大切なのは、その経験から何を学び、次どう活かすかです。

この記事で紹介した対処法と対策法を実践し、メンタルを立て直し、しっかり準備すれば、次の面接では必ず成長した自分を見せることができます。

AI面接も、その先にいる採用担当者も、あなたの本当の力を知りたいと思っています。

自信を持って、前を向いて就活を進めていきましょう。

あなたの内定獲得を心から応援しています。

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