理系だけど理系の仕事に興味ない!専門外でも大丈夫?文系就職で内定を勝ち取ろう

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

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【理系の仕事興味ない】はじめに

理系に進学したものの、研究職や技術職といった、いわゆる理系の仕事にはどうも興味が持てない、と悩んでいませんか。

自分はもっと人と関わる仕事、企画やビジネスの上流に関わる仕事がしたい、という気持ちが強くなっているかもしれません。

しかし、その選択は決して間違いではありません。

あなたが大学や大学院で培った論理的思考力、データ分析力、複雑な問題を整理する力は、メーカーの技術職だけでなく、金融、商社、コンサルといった文系総合職のフィールドでこそ、強力な武器になるからです。

この記事では、理系の仕事に興味が持てないあなたが、自分のスキルを最大限に活かし、自分らしく輝けるキャリアを見つけるための具体的な選択肢と、選考突破のための戦略を徹底解説します。

【理系の仕事興味ない】興味が持てない理由を明確にする

あなたが理系の仕事に興味を持てないのは、なぜでしょうか。

研究が面白くない、実験が向いていない、といった漠然とした理由だけでは、次に進むべき道を見つけるのは困難です。

その理由を深く掘り下げて具体的に言語化することで、あなたが仕事に本当に求めているものが見えてきます。

この理由こそが、あなたの志望職種を決める際のぶれない軸になります。

まずは自分自身の気持ちと向き合い、次のステップに進むための準備を始めましょう。

研究や技術開発の「専門性」よりも「汎用性」を求めている

理系の仕事、特に研究職や開発職は、一つの専門分野を深く、深く掘り下げていく、スペシャリストとしてのキャリアが中心です。

その分野の第一人者になることを目指し、専門性を高めていくことに大きな意義があります。

しかし、あなたはもしかすると、特定の技術を深く追求することよりも、大学で学んだ論理的思考や分析手法といった、より汎用的なスキルを活かしたい、と考えているのではないでしょうか。

一つの分野に縛られるのではなく、幅広い知識を吸収しながら、様々な業界やビジネスの局面で多様な課題を解決していく。

そうした汎用性の高いゼネラリスト的な働き方への憧れが、専門性を追求する理系の仕事への違和感に繋がっているのかもしれません。

これは、あなたがビジネスの多様な局面に関わる総合職に向いている資質を持っている証拠とも言えます。

経営や企画といった「ビジネスの上流」の仕事がしたい

メーカーの技術職や研究職は、もちろん企業の根幹を支える重要な仕事です。

しかし、多くの場合は、会社が決定した経営戦略や事業計画に基づき、すでに仕様が決まった製品を開発したり、生産計画に基づいて品質を管理したりといった、いわゆる実行のフェーズを担うことが多くなります。

あなたは、その実行のフェーズよりも、そもそも何を作るべきか、どのような技術に投資すべきか、それをどうやって市場に売っていくか、といったビジネスのより上流にある意思決定のプロセスに強い興味があるのではないでしょうか。

経営戦略や事業企画といった、ビジネスの根幹を考える仕事に関わりたいというその思いは、コンサルタントや総合商社の企画職、あるいは事業会社の経営企画といった分野でこそ叶えられる可能性があります。

今の専門分野の延長線上に自分のやりたいことがない

大学で学んでいる専門分野は、高校生の時点での興味や、受験の都合で選んだ、という人も少なくないでしょう。

大学で深く学んでみた結果、自分の本当にやりたいことや興味の対象が、その専門分野の延長線上にはない、と感じることは決して珍しいことではありません。

特に、研究室に配属されて研究テーマに取り組んでみたものの、どうしてもその研究内容に情熱を持てない、と感じている場合、その専門分野と直結した理系の仕事すべてに魅力を感じられなくなるのは、むしろ自然なことです。

大切なのは、専門分野そのものではなく、その専門分野を学ぶ過程で培った論理的思考力や問題解決のプロセスです。

専門知識に囚われることなく、あなたの思考プロセスそのものが活きる仕事を探すことが、キャリア選択の鍵となります。

研究で「継続的な作業」や「孤独な作業」に向いていないと感じた

研究活動は、華やかな成果の裏で、膨大な時間を要する地道な作業の連続です。

仮説を検証するために、同じような実験を何度も繰り返したり、膨大な文献を読み込んだり、一人で深く黙々と思考を続けたりする時間が多くを占めます。

こうしたプロセスを経て、一つの真理にたどり着くことに喜びを感じる人もいますが、一方で、こうした作業が自分には向いていない、と感じる人もいるでしょう。

あなたは、地道な継続的作業や孤独な作業よりも、もっと多くの人と関わりながら、チーム全体で一つの目標に向かって進んでいくような働き方に魅力を感じるのではないでしょうか。

毎日違う人と接し、コミュニケーションを取りながら物事を進めたい、というその気持ちは、まさにチームワークや対人折衝を重視する文系職種への適性がある証拠かもしれません。

【理系の仕事興味ない】理系出身が活躍できる「文系総合職」という選択肢

理系の仕事に興味が持てないからといって、あなたが理系で学んだ時間や努力が無駄になるわけでは決してありません。

むしろ、理系学生が持つ論理的思考力やデータ分析能力、物事を構造的に捉える力は、文系総合職のフィールドにおいて、文系出身者にはない強力な差別化要因となります。

ここでは、理系出身者がその強みを活かして活躍できる、代表的な文系総合職の選択肢を紹介します。

総合商社の営業・企画職

総合商社は、エネルギー、金属、化学品、食料品から宇宙開発まで、世界中で非常に幅広いビジネスを展開しています。

その中には、プラント建設や資源開発、最先端技術の導入など、高度な技術的知見が不可欠な巨大プロジェクトが数多く存在します。

こうしたプロジェクトを動かす営業職や企画職は、海外の技術者やメーカーの担当者と直接交渉する場面が日常的にあります。

その際、理系のバックグラウンドがあれば、提示された技術仕様書や契約書の内容を深く理解し、技術的なリスクや可能性を即座に判断できます。

これは、文系出身者にはない明確な強みです。

技術的な裏付けを持って、文系出身者よりも一歩踏い込んだ提案や交渉ができるため、理系出身者は商社の第一線で重宝されます。

金融・証券業界のバックオフィス・企画職

金融業界や証券業界と聞くと、派手なディーラーや営業職をイメージするかもしれません。

しかし、そのビジネスの根幹を支えているのは、金融商品の開発、市場リスクの管理、あるいはM&Aの戦略立案といった、緻密な分析と設計を行うバックオフィスや企画部門です。

これらの部門では、複雑な金融商品を設計するための数理的な知識や、膨大な市場データを分析するための統計の扱いに長けた人材が不可欠です。

まさに、理系、特に数学科や物理学科、情報工学科などで学んだ知識がそのまま活きる世界です。

人前で派手に活躍するというよりも、会社の根幹を支える緻密な企画・管理業務を通じて、論理とデータでビジネスを動かしたい、と考える理系学生にとって最適なフィールドの一つです。

コンサルティングファームのコンサルタント

コンサルティングファームは、理系学生がその能力を最も直接的に発揮しやすい分野の一つです。

コンサルタントの仕事は、クライアント企業が抱える複雑な経営課題に対し、現状を客観的に分析し、データに基づいて仮説を立て、それを検証し、最適解を導き出すことです。

この一連のプロセスは、あなたが研究活動で日々行っている仮説検証のプロセスと全く同じです。

研究テーマがビジネスの課題に変わっただけ、とも言えます。

専門知識そのものよりも、未知の課題に直面したときに、いかに論理的に問題を分解し、構造化し、解決への道筋を描けるか、という思考プロセスが最も重要視されます。

知的好奇心が旺盛で、難解な課題を論理の力で解決することに喜びを感じる人にとって、これ以上ないほどエキサイティングな職場でしょう。

広告・メディア業界の法人営業職

広告業界やメディア業界は、かつては文系的な感性やセンスが重視される世界でした。

しかし近年、インターネット広告やSNSの普及に伴い、そのビジネスモデルは大きく変化しています。

どの広告がどれだけ見られ、どれだけの成果(売上など)に繋がったか、といった効果測定がデータで正確に把握できるようになったからです。

そのため、法人営業の現場においても、単なる熱意や面白いアイデアだけでなく、データに基づいた論理的な提案が不可欠となっています。

理系出身者は、こうした効果測定データの分析や、ロジックに基づいたマーケティング戦略の立案を得意とします。

感情論ではない、説得力のある営業提案ができる人材として、広告・メディア業界においても理系学生の需要が高まっています。

【理系の仕事興味ない】専門知識を間接的に活かせる「ハイブリッド職種」

いきなり文系総合職に振り切ることに不安を感じる人もいるかもしれません。

そんなあなたには、理系として培った専門知識をベースにしながら、営業や企画といった文系的な業務を行う、いわゆるハイブリッド職種も強力な選択肢となります。

専門性とビジネススキルを両立できる、理系出身ならではのキャリアパスです。

ここでは、代表的なハイブリッド職種を紹介します。

IT・SaaS企業のセールス/マーケティング

現代のビジネスにおいて、ITシステムやSaaS(クラウドサービス)は不可欠な経営基盤です。

こうしたITソリューションを提供する企業のセールス(営業)やマーケティング職は、理系の素養を活かせる代表的なハイブリッド職です。

顧客企業に自社のサービスを提案する際、そのサービスの仕組みや技術的な優位性、セキュリティの堅牢性などを論理的に説明できなければ、信頼を得ることはできません。

理系出身者は、こうした技術的な内容への理解が早いため、顧客のIT担当者とも対等に話ができ、より説得力のある提案が可能です。

あなたの理系の素養が、そのまま営業力やマーケティングの企画力に直結する仕事であり、市場価値の非常に高いキャリアを築くことができます。

MR(医薬情報担当者)/CSO

MR(医薬情報担当者)は、製薬会社などに所属し、病院やクリニックを訪問して、医師や薬剤師に対し、自社が扱う医薬品の有効性や安全性に関する情報を提供する専門職です。

近年では、CSOと呼ばれる外部委託機関に所属して、複数の製薬会社のMR業務を担う働き方もあります。

この仕事は、薬学、生命科学、化学といった分野の専門知識がなければ務まりません

医師と対等に、科学的根拠に基づいて議論する能力が求められます。

その一方で、多忙な医師に面会するためのスケジュール管理能力や、信頼関係を築くための高度なコミュニケーション能力、いわゆる対人折衝能力が極めて重要となります。

まさに、理系の専門知識と文系的な営業スキルが融合した、典型的なハイブリッド職と言えるでしょう。

技術系商社の営業・技術サポート

半導体、電子部品、化学素材、精密機器など、非常に専門性の高い工業製品を扱う技術系商社も、理系学生にとって魅力的な職場です。

これらの商社では、製品を開発するメーカーと、それを利用する顧客企業(多くは他のメーカー)との間に立ち、最適な製品を提案・供給する営業職や、導入後の技術サポートを行う職種が活躍しています。

顧客であるメーカーの技術者が抱える高度な技術的要望を正確に理解し、世界中から最適な部品や素材を探し出して提案するためには、理系的な知識が不可欠です。

あなたの専門分野や、それに近い領域の製品を扱う商社であれば、大学で学んだ知識を間接的に活かしながら、ビジネスの最前線でダイナミックに活躍することが可能です。

企業の知的財産(知財)部門

メーカーやIT企業など、技術力が競争力の源泉となる企業において、知的財産(知財)部門は経営戦略上、非常に重要な役割を担っています。

この部門の仕事は、自社の研究開発部門が生み出した革新的な技術やアイデアを、特許などの知的財産として権利化し、法的に保護することです。

また、他社の特許を侵害していないかを調査し、逆に他社による侵害から自社の権利を守るための戦略を立案します。

この仕事には、まず研究開発の内容を深く理解するための理系的な技術理解が必須です。

その上で、特許法や契約といった法律・文系的な知識も必要とされます。

技術とビジネス、法律が交差する専門性の高い分野であり、本社勤務で経営戦略に関われる重要部門です。

【理系の仕事興味ない】卒業後のキャリアパスを変えるための自己分析

理系の仕事に興味が持てない、と気づいた今、卒業後のキャリアパスを大きく変えるためには、徹底的な自己分析が不可欠です。

なぜ自分は文系職種を志望するのか、そこで自分の何を活かせるのか、という問いに対し、明確な答えを準備する必要があります。

ここでは、文系職種へのキャリアチェンジを成功させるための、自己分析の進め方を紹介します。

理系的な仕事の「どの側面」に興味がないのか具体的に深堀りする

単に理系の仕事に向いていない、と結論づけるだけでは、面接官を納得させることはできませんし、自分に合った職種も見つかりません。

なぜ興味が持てないのか、その具体的な理由を深掘りすることが重要です。

例えば、地道な研究活動そのものではなく、チームではなく個人で成果を追求するスタイルが合わないのかもしれません。

その場合、チームでの成果追求がしたいから、個人の研究は向いていない、と説明できます。

また、数年単位で成果を出す技術開発のゆったりとした時間軸ではなく、もっと市場のスピード感の中で働きたい、という理由かもしれません。

このように、どの側面に抵抗を感じるのかを具体的にすることで、自分が仕事に求める環境やスタイルが明確になります。

研究で得られた「汎用スキル」(計画性・分析力・論理構成力)を棚卸しする

文系職種の選考において、あなたの研究テーマそのものが直接評価されることは稀です。

面接官が知りたいのは、あなたが研究というプロセスを通じて、どのようなビジネスにも通用する汎用スキルを身につけたか、です。

あなたの本当の強みは、研究テーマではなく、その過程で培われたスキルにあります。

例えば、複雑な実験計画を立て、スケジュール通りに実行した経験は、計画性や予実管理能力の証明になります。

膨大な実験データを処理し、そこから意味のある傾向を読み取った経験は、分析力やデータ処理能力の高さを示します。

そして、研究成果を学会や論文で発表した経験は、物事を筋道立てて説明する論理構成力やプレゼンテーション能力のアピールに繋がります。

これらのスキルを、具体的なエピソードと共に整理しましょう。

自分の興味・価値観を明確にする

理系の仕事が選択肢から外れた今、あなたはどのような基準で仕事を選びますか。

改めて、自分が仕事を通じて何を成し遂げたいのかどのような働き方をしたいのか、といった価値観を明確にする必要があります。

例えば、あなたは人と直接関わり、交渉し、信頼関係を築くことに喜びを感じるタイプでしょうか。

それとも、市場の動向を分析し、まだ誰も気づいていないような新しい企画を立ち上げることにワクワクするタイプでしょうか。

あるいは、チーム全体をサポートし、円滑に物事を進める裏方の役割にやりがいを感じるかもしれません。

自分が文系職種に何を求めているのか、どのような要素を重視するのかを整理することで、志望する業界や職種がより具体的に見えてきます。

文系的な仕事の「華やかさ」だけでなく「泥臭い部分」も理解する

文系職種と聞くと、総合商社の駐在員として世界中を飛び回るダイナミックな姿や、コンサルタントが経営層に戦略を提言する華やかな姿をイメージするかもしれません。

しかし、どのような仕事にも、華やかな側面と同時に、非常に地道で泥臭い側面が必ず存在します。

商社のダイナミックな取引の裏には、膨大な量の契約書チェックや地道な物流手配があります。

コンサルタントの戦略立案の裏には、深夜に及ぶ膨大な情報収集や、泥臭い顧客部門との折衝があります。

あなたがイメージする華やかさだけでなく、そうした泥臭い部分も含めて、自分はその仕事を楽しめるのかどうか、冷静に自問してみることも、ミスマッチを防ぐ上で非常に重要です。

【理系の仕事興味ない】文系職種・総合職の選考を突破するための対策

理系学生が文系職種や総合職の選考に臨む際は、文系学生とは異なる、理系ならではの対策が必要です。

なぜ理系なのに文系職種なのか、という面接官の当然の疑問に対し、明確かつポジティブに答える準備が求められます。

ここでは、あなたの理系としてのバックグラウンドを強みとして最大限にアピールし、激しい選考を突破するための具体的な対策を解説します。

「理系なのに文系職志望」をポジティブに語る

面接でほぼ間違いなく聞かれるこの質問は、あなたにとって最大のピンチであると同時に、最大のチャンスでもあります。

この質問に対し、理系の研究が嫌で逃げてきた、といったネガティブな理由は絶対に避けましょう。

それは、面接官にストレス耐性の低さや、他責的な印象を与えてしまいます。

重要なのは、文系職種を積極的に選んだ理由を、自信を持って語ることです。

例えば、研究活動を通じて培った論理的な問題解決プロセスやデータ分析能力は、研究室の中だけでなく、より市場や顧客に近いビジネスの現場でこそ、事業の上流工程に大きく貢献できると考えたからです、といった形で、理系の強みをビジネスの場で活かしたいという前向きな意欲を伝えましょう。

「専門知識」ではなく「研究を通じた思考プロセス」をアピールする

文系職種の面接官は、あなたの研究テーマの専門的な内容にはほとんど興味がありません。

彼らが知りたいのは、研究の成果そのものではなく、あなたがその成果に至るまでに、どのような思考プロセスを辿り、どのように課題を乗り越えてきたか、です。

あなたの強みは、結果ではなくプロセスにあります。

面接では、なぜその実験方法を選んだのか、その背景にある仮説は何か、予期せぬデータが出た時に、そこから何を読み解き、どう軌道修正したのか、といった思考の流れを具体的に説明しましょう。

物事を論理的に考え、主体的に課題を解決できる人材であることを、研究のエピソードを通じて証明することが重要です。

「チームでの協調性」や「リーダーシップ」をエピソードで伝える

文系総合職の仕事は、その多くが社内外の様々な人々と連携し、調整や交渉を重ねながら進めていく、チームワークの連続です。

そのため、選考では個人の能力以上に、チームの一員として機能できるか、という対人折衝能力や協調性が厳しく評価されます。

理系学生は、一人で研究に没頭しているイメージを持たれがちなため、この点を払拭するエピソードを準備することが不可欠です。

例えば、研究室での共同実験で後輩の指導やスケジュール管理を担った経験、サークル活動で目標達成のために周囲を巻き込んだ経験、アルバイト先で意見が対立した際の調整役を果たした経験など、具体的なエピソードを準備し、チームで成果を出せる人材であることを積極的にアピールしましょう。

Webテスト・適性検査の早期対策

文系総合職の選考では、エントリーシート提出後のWebテスト(SPI、玉手箱など)で、非常に多くの応募者が足切りされます。

特に人気企業では、この段階で半数以上が不合格になることも珍しくありません。

理系学生は、数学的な思考を要する非言語分野(計数・論理)は得意な場合が多いですが、言語分野(語彙力・読解力)の対策が疎かになりがちです。

しかし、文系総合職の選考では、言語分野も非言語分野と同じか、それ以上に重視されます。

いくら面接でアピールする準備ができていても、Webテストを通過できなければ、その機会さえ失ってしまいます。

選考が本格化する前に、早期から対策本などで準備を始め、万全の状態で臨むことが選考突破の鍵となります。

【理系の仕事興味ない】周りに流されず自分らしいキャリアを見つける方法

理系の仕事に興味が持てないと気づいた時、周りの友人や研究室の仲間が当たり前のように大学院進学や専門職への就職活動を進めていると、自分だけが取り残されたような不安を感じるかもしれません。

しかし、大切なのは周りに流されることではなく、自分自身が納得できるキャリアを見つけることです。

ここでは、固定観念から離れ、自分らしいキャリアを見つけるための具体的な行動を紹介します。

大学院進学や専門職への就職といった「当たり前」のレールから一度離れる

まずは、理系だから大学院に進学すべき、理系だから専門職に就くべき、といった当たり前とされるレールや固定観念を、一度すべて捨ててみましょう

あなたの人生はあなたのものであり、キャリアの選択は完全に自由です。

大切なのは、世間一般の当たり前ではなく、あなた自身の興味や価値観が全ての判断基準である、と自覚することです。

理系というバックグラウンドは、あなたの可能性を狭めるものではなく、むしろ選択肢を広げてくれる一つの強みでしかありません。

キャリアをフラットに捉え直し、自分が本当にやりたいことは何か、という原点に立ち返ってみましょう。

OB・OG訪問を通じて専門外の仕事を選んだ理系出身者の声を聞く

あなたの不安を解消し、キャリアの選択肢を具体化するために最も有効な方法の一つが、OB・OG訪問です。

特に、あなたと同じように理系出身でありながら、商社、金融、コンサル、広告など、専門外の文系職種で活躍している先輩を探し出して話を聞くことは、非常に有益です。

彼らがなぜ技術職ではなくその道を選んだのか、理系の知識や思考が実際のビジネスの現場でどのように活きているのか、あるいは入社後にどのような苦労があったのか。

そうしたリアルな声を聞くことで、あなたが抱えている漠然とした不安は解消され、文系職種で働くことの具体的なイメージが湧いてくるはずです。

文系学生向けのインターンシップやイベントに積極的に参加する

理系向けのイベントや説明会ばかりに参加していませんか。

もし文系職種に少しでも興味があるなら、勇気を出して、文系学生向けのインターンシップや業界研究イベントに積極的に参加してみましょう。

最初はアウェイに感じるかもしれませんが、実際にその業界や職種を目指す学生たちの雰囲気や、企業側が求める人物像を肌で感じることは、何よりも貴重な経験となります。

特に、数日間にわたるサマーインターンシップなどは、グループワークを通じてその仕事の疑似体験ができるため、業界研究や自己分析に最適です。

そこで得た経験は、本選考の面接で語る強力なエピソードにもなるでしょう。

キャリアセンターや就活エージェントに相談する

自分一人で悩みを抱え込まず第三者の客観的な意見を取り入れることも重要です。

大学のキャリアセンターの相談員や、民間の就活エージェントのキャリアアドバイザーは、キャリア選択のプロフェッショナルです。

あなたの理系としてのバックグラウンドや、理系の仕事には興味が持てないという現在の悩み、そして文系職種に興味があるという希望を率直に話してみましょう。

彼らは、あなたの話や適性を客観的に分析し、理系の強みを文系職種の選考でどのようにアピールすればよいか、具体的なアドバイスを提供してくれます。

また、あなたの価値観に合った、これまで知らなかったような優良企業や職種を紹介してくれる可能性もあります。

【理系の仕事興味ない】まとめ

理系に進学したからといって、誰もが研究職や技術職といった理系の仕事に興味を持てるわけではありません。

むしろ、大学で論理的思考や分析を学ぶ中で、それをビジネスの現場で試したい、と考えるのは自然なことです。

大切なのは、理系だからという固定観念に縛られず、自分の興味や価値観に正直になることです。

あなたが理系で培った論理的思考力、データ分析力、問題解決能力は、文系総合職のフィールドでこそ、他者と差別化できる強力な武器となります。

周りに流されず、自分らしいキャリアを見つけるために、勇気を持って一歩を踏み出しましょう。

あなたの可能性は、研究室の中だけに留まらず、無限に広がっています。

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