【例100選】面接の深掘り質問を徹底解説!成功の秘訣と対策法

【例100選】面接の深掘り質問を徹底解説!成功の秘訣と対策法

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録
伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

就活生の皆さん、面接対策は順調に進んでいますか。

多くの学生が不安に感じるのが、回答に対してさらに詳しく聞かれる深掘り質問です。

なぜそこまで聞くのか、どう答えれば良いのかと悩む人も多いでしょう。

しかし、この深掘りこそが自分をアピールする最大のチャンスです。

この記事では、企業が深掘りをする意図から、頻出する質問パターン、そして評価される回答例までを網羅的に解説します。

これを読めば、どんな質問が来ても自信を持って答えられるようになるはずです。

面接の深掘り質問とは?

面接の深掘り質問とは、志望動機や自己PRといった最初の回答に対して、面接官がなぜ、どのようにといった問いを重ねていくことです。

単に表面的な情報をなぞるのではなく、学生の思考プロセスや価値観の奥底にある本質を探ろうとする意図があります。

一問一答形式の準備だけでは太刀打ちできないため、自分の経験や考えを論理的に整理しておく必要があります。

このプロセスを経ることで、表面上のアピールではない、あなただけの実力が明らかになります。

深掘り質問対策が重要なのはなぜか

多くの就活生が準備した回答をそのまま話す傾向にあります。

しかし、それでは他の学生との差別化が難しく、あなたの本当の魅力が伝わりません。

対策が重要な理由は、想定外の質問が来たときでも焦らず、自分の言葉で語れるようになるためです。

深掘りに的確に答えられる人材は、自己分析が深く、論理的思考力が高いと評価されます。

結果として選考通過の可能性が飛躍的に高まるのです。

また、自分の過去の行動や判断基準を言語化するトレーニングは、入社後の仕事においても課題解決やコミュニケーションの基礎となるため、非常に有意義な時間となります。

面接官が深掘り質問をする理由

企業が時間をかけて深掘りを行うのには明確な理由があります。

それは単なる意地悪や圧迫ではなく、採用のミスマッチを防ぎ、長く活躍できる人材を見極めるためです。

面接官は、用意された綺麗な回答よりも、その場での対話を通じて見える人間性を重視しています。

ここでは、面接官がどのような視点で質問を投げかけているのか、その背景にある3つの主な理由について詳しく見ていきましょう。

相手の意図を知ることで、対策の質が変わります。

学生の本音を知りたいため

面接官は、綺麗に整えられたマニュアル通りの回答には興味がありません。

彼らが知りたいのは、あなたの素の姿や本音です。

深掘り質問を繰り返すことで、準備された表面的な言葉が剥がれ落ち、その人が普段何を考え、どう行動するのかという人間性が見えてきます。

例えば、困難に直面したときに逃げ出すタイプなのか、それとも粘り強く挑戦するタイプなのかは、具体的なエピソードを深く聞かないと分かりません。

本音を引き出すことで、一緒に働くイメージが湧く人物かどうかを判断しているのです。

企業とのマッチ度を確認するため

企業にはそれぞれの社風や大切にしている価値観があります。

能力が高い学生であっても、その企業の文化に合わなければ、入社後に早期離職してしまうリスクがあります。

そのため、深掘り質問を通じて、学生の価値観や仕事に対する姿勢が自社と合致するかを慎重に確認します。

例えば、チームワークを重視する会社であれば、個人の成果よりも周囲との協調性をどう発揮したかを聞くでしょう。

マッチ度が高いと判断されれば、採用への意欲も高まります。

経験に一貫性があるか確認するため

エントリーシートや履歴書に書かれた内容と、実際の受け答えに矛盾がないかを確認することも大きな目的です。

話している内容に一貫性がない場合、嘘をついているか、自己分析が不足しているとみなされる可能性があります。

過去の経験から現在の志望動機、そして将来のキャリアビジョンまでが一本の線で繋がっているかどうかが重要です。

論理的に破綻していないか、行動の動機と結果が結びついているかをチェックし、信頼できる人材かどうかを見極めています。

代表的な深掘り質問のパターン

深掘り質問には無限のバリエーションがあるように思えますが、実は大きく分けて3つのパターンに集約されます。

それがWhy、What、Howです。

この3つの視点を意識して自己分析を行えば、どんな角度からの質問にも柔軟に対応できるようになります。

それぞれの質問が何を意図しているのか、そしてどのような準備が必要なのかを理解し、自分のエピソードを多角的に見つめ直すことが対策の第一歩となります。

Why(なぜ)に関する質問

行動の動機や理由を問う質問です。

例えば、なぜその大学を選んだのか、なぜそのサークルに入ったのか、なぜ留学しようと思ったのかなどが挙げられます。

これは、あなたの価値観や判断軸を知るための最も重要な問いです。

多くの面接官は、行動の結果そのものよりも、その行動を起こすに至った背景にある思いや考え方を重視します。

過去の選択における理由を明確にし、それが現在の価値観や将来の目標とどうリンクしているかを言語化できるようにしておきましょう。

What(何)に関する質問

具体的な行動内容や成果、得られた知見を問う質問です。

例えば、サークル活動で何をしたのか、研究でどのような結果が出たのか、困難な状況で何を課題だと捉えたのかなどが該当します。

ここでは、事実関係を正確に伝えるとともに、その経験から何を学び、どう成長したのかという情報が求められます。

単なる事実の羅列ではなく、その経験が自分にとってどのような意味を持っていたのか、具体的なエピソードを交えて説明することがポイントです。

How(どうやって)に関する質問

課題解決のプロセスや工夫の仕方を問う質問です。

どうやってチームをまとめたのか、どうやってその困難を乗り越えたのか、目標達成のためにどのような計画を立てたのかなどを聞かれます。

これは、あなたの仕事への取り組み方や問題解決能力を測るための質問です。

ビジネスの現場では、常に課題に直面し、それをどう解決するかが問われます。

再現性のあるスキルを持っているか、論理的に物事を進められるかを面接官はチェックしています。

深掘り質問と回答の例100選

表面的な回答から一歩踏み込み、思考プロセスや価値観を明らかにする「深掘り質問」を100種類、カテゴリ・鋭さレベル・質問の意図つきで一覧化。

No. カテゴリ 深掘り質問 鋭さレベル 質問の意図 どんな時に使う?
1 動機・理由 なぜ、その選択肢を選んだのですか? ★★☆☆☆ 行動の原動力を知る。 選択の理由が曖昧な時
2 動機・理由 他にも選択肢があったと思いますが、なぜ「それ」だったのですか? ★★★★☆ 比較検討のプロセスと決断の軸を知る。 必然性を確認したい時
3 動機・理由 その行動を起こす一番の「きっかけ」は何でしたか? ★★★☆☆ 行動のトリガー(外的/内的要因)を知る。 話の始まりを探る時
4 動機・理由 その時、一番大切にしていた基準(優先順位)は何ですか? ★★★★☆ 価値観や判断軸を明確にする。 判断に迷う状況の話で
5 動機・理由 誰かに勧められたからですか? それとも自分の意思ですか? ★★★★☆ 主体性の有無を確認する。 受動的に見える時
6 思考プロセス その結論に至るまでに、どのような思考のステップを踏みましたか? ★★★★☆ 論理的思考力とプロセスを見る。 結論だけ話された時
7 思考プロセス その時、どのようなリスクを想定していましたか? ★★★☆☆ リスク管理能力と視野の広さを知る。 計画性の話で
8 思考プロセス 想定していたリスクに対して、どんな準備をしていましたか? ★★★★☆ 実行力と慎重さを測る。 トラブル対応の話で
9 思考プロセス そのアイデアは、どこから着想を得たのですか? ★★★☆☆ 情報収集力と創造性の源泉を知る。 企画や提案の話で
10 思考プロセス 計画通りに進まなかった時、どう軌道修正しましたか? ★★★★☆ 柔軟性と対応力を知る。 困難な状況の話で
11 具体化(5W1H) 「努力した」とおっしゃいましたが、具体的に「何を」「どのくらい」しましたか? ★★★★★ 行動の量と質を定量的に測る。 抽象的な言葉が出た時
12 具体化(5W1H) その「困難」とは、具体的にどのような状況でしたか? ★★★☆☆ 難易度のレベル感を共有する。 状況が見えない時
13 具体化(5W1H) そのプロジェクトには、何人のメンバーが関わっていましたか? ★★☆☆☆ 規模感と環境を把握する。 チームの話で
14 具体化(5W1H) それはいつ頃の話で、どのくらいの期間続いたことですか? ★★☆☆☆ 継続力と時期的な背景を知る。 経験の深度を測る時
15 具体化(5W1H) 例えば、どのような場面でそれを感じましたか? エピソードを一つ教えてください。 ★★★☆☆ 再現性と事実確認を行う。 感覚的な話の時
16 役割・貢献 その成果のうち、あなた自身の貢献は何%くらいですか? ★★★★★ 便乗ではなく、自力での成果か見極める。 チーム成果の話で
17 役割・貢献 チームの中で、あなたはどのような役割(ポジション)を担っていましたか? ★★☆☆☆ 組織での立ち位置を知る。 協調性を見る時
18 役割・貢献 もしあなたがいなかったら、そのプロジェクトはどうなっていたと思いますか? ★★★★★ 自分の付加価値をどう認識しているか問う。 貢献度を測る時
19 役割・貢献 周囲を巻き込むために、具体的にどんな働きかけをしましたか? ★★★★☆ リーダーシップと影響力を見る。 「協力して」と言った時
20 役割・貢献 自分から手を挙げてやったことですか? 指示されたことですか? ★★★★☆ 主体性(自走力)を確認する。 業務実績の話で
21 感情・心理 その時、率直にどう感じましたか? ★★☆☆☆ 感情の動き(人間味)を知る。 事実列挙が続く時
22 感情・心理 一番「焦った」瞬間はどこでしたか? ★★★☆☆ プレッシャーがかかるポイントを知る。 トラブルの話で
23 感情・心理 途中で「投げ出したい」「辞めたい」とは思いませんでしたか? ★★★★☆ ストレス耐性と継続のモチベーションを知る。 苦労話の時
24 感情・心理 何が一番のモチベーションになっていましたか? ★★★☆☆ やる気の源泉(内発的動機)を探る。 熱意が見えた時
25 感情・心理 結果が出た時、誰に一番報告したかったですか? ★★☆☆☆ 人間関係や承認欲求の方向性を知る。 成功体験の話で
26 課題・困難 その課題における「ボトルネック(根本原因)」は何だったと分析していますか? ★★★★☆ 分析力と問題解決能力を見る。 課題解決の話で
27 課題・困難 なぜその問題が起きるまで気づかなかったのですか? ★★★★★ 予兆察知能力と反省の深さを問う。 失敗談の深掘りで
28 課題・困難 自分一人では解決できない壁にぶつかった時、どうしましたか? ★★★☆☆ 他者への依存度や協力要請力を見る。 個人の限界を探る時
29 課題・困難 その解決策を実行する上で、一番の障壁は何でしたか? ★★★★☆ 実行段階での苦労と乗り越え方を知る。 プロセスの詳細で
30 課題・困難 今振り返って、もっとうまくやる方法はありましたか? ★★★★☆ 改善意識(PDCA)とメタ認知能力を見る。 振り返りの時
31 定義・価値観 あなたにとって「成功」とは、具体的にどういう状態を指しますか? ★★★★☆ 言葉の定義と目指すゴールを知る。 抽象的な言葉が出た時
32 定義・価値観 逆に、あなたにとって「これだけは避けたい」という状況は何ですか? ★★★☆☆ 価値観の裏返し(地雷)を知る。 モチベーションの話で
33 定義・価値観 その価値観は、いつ頃、どのような経験から形成されましたか? ★★★☆☆ 原体験(ルーツ)を探る。 信念を語った時
34 定義・価値観 「責任感がある」とは、行動レベルで言うとどういうことですか? ★★★★☆ 自己認識の解像度を確かめる。 長所を語った時
35 定義・価値観 そのポリシーを曲げなければならない時、どう折り合いをつけますか? ★★★★★ 柔軟性と葛藤への対処法を見る。 こだわりが強い時
36 仮定・もしも もし、もう一度最初からやり直せるとしたら、どこを変えますか? ★★★★☆ 反省点と改善のポイントを知る。 プロジェクト終了後
37 仮定・もしも もしあなたがリーダー(責任者)の立場だったら、どう判断しましたか? ★★★★☆ 視座の高さと当事者意識を見る。 不満を言った時
38 仮定・もしも もし予算も時間も無制限だとしたら、何をしましたか? ★★★☆☆ 理想のビジョンと創造性を知る。 制約が多かった話で
39 仮定・もしも もしチームメンバーが反対していたら、どう説得しましたか? ★★★★☆ 交渉力と合意形成のスキルを見る。 スムーズに進んだ話で
40 仮定・もしも 明日からその仕事がなくなったら、あなたはどうしますか? ★★★★★ キャリアへの危機感と適応力を問う。 仕事観の話で
41 他者視点 その時、相手(上司・顧客)はあなたのことをどう思っていたと思いますか? ★★★★☆ 客観視能力と想像力を見る。 対人関係の話で
42 他者視点 あなたに対して、周囲から一番多く寄せられる批判(耳の痛い言葉)は何ですか? ★★★★★ 弱みの認識と受容力を見る。 自己評価が高い時
43 他者視点 ご友人に聞いたら、あなたの性格を何と表現すると思いますか? ★★★☆☆ ペルソナ(外面)と本音のギャップを知る。 性格の話で
44 他者視点 なぜ、その人はあなたに協力してくれたのだと思いますか? ★★★☆☆ 信頼関係の構築要因を分析させる。 協力者がいた話で
45 他者視点 苦手なタイプの人と、どのように距離を縮めますか? ★★★★☆ 対人スキルと適応力を見る。 人間関係の話で
46 比較・対比 前回の失敗と今回の成功、一番の違いは何でしたか? ★★★★☆ 成長の要因分析能力を見る。 成長譚の時
47 比較・対比 A案とB案で迷ったとのことですが、決定的な「差」は何でしたか? ★★★☆☆ 微差を見極める判断力を知る。 選択の話で
48 比較・対比 学生時代と社会人になってからで、考え方はどう変わりましたか? ★★★☆☆ 成長と変化の方向性を知る。 経歴の話で
49 比較・対比 理想の自分と現在の自分、点数をつけるなら何点ですか? その差は何ですか? ★★★★☆ 自己評価と今後の課題認識を見る。 自己分析の話で
50 比較・対比 得意なことと、好きだけど苦手なこと、どちらを優先しますか? ★★★☆☆ キャリアの志向性を知る。 適性の話で
51 成果・結果 その成果は、他社(他部署)でも再現可能だと思いますか? ★★★★★ 成果の普遍性と汎用スキル化を確認する。 実績自慢の時
52 成果・結果 定量的な成果(数字)だけでなく、定性的な変化(チームの雰囲気など)はありましたか? ★★★☆☆ 視野の広さと波及効果を見る。 数字だけの時
53 成果・結果 その目標設定自体は、適切だったと思いますか?(低すぎませんでしたか?) ★★★★☆ 目標設定の基準(ストレッチ度合い)を知る。 目標達成の話で
54 成果・結果 成功の要因を3つ挙げるとしたら何ですか? ★★★☆☆ 要約力と分析力を見る。 話が長い時
55 成果・結果 その失敗によって失ったものと、逆に得たものは何ですか? ★★★☆☆ 失敗の捉え方(転換力)を知る。 失敗談の時
56 未来・展望 その経験を、次の環境でどう活かしますか? ★★★☆☆ 経験の転用・応用能力を見る。 一通りの話の後
57 未来・展望 3年後、どのような「タグ(肩書き)」を持っていたいですか? ★★★☆☆ キャリアビジョンの具体性を知る。 将来の話で
58 未来・展望 今後、身につけなければならない一番の課題(スキル)は何ですか? ★★★★☆ 成長課題の認識を確認する。 成長意欲の話で
59 未来・展望 もし入社後に「思っていたのと違う」と感じたらどうしますか? ★★★★☆ ギャップへの対処法と覚悟を見る。 志望動機の時
60 未来・展望 あなたがリーダーになった時、どんなチームを作りたいですか? ★★★☆☆ リーダーシップ像と組織観を知る。 将来の役割の話で
61 学習・習慣 その情報をどこで入手しましたか? 日頃どんなメディアを見ていますか? ★★☆☆☆ 情報感度とソースの質を知る。 知識を語った時
62 学習・習慣 三日坊主にならずに続けるための工夫はありますか? ★★★☆☆ 習慣化のスキルと自己管理能力を見る。 継続の話で
63 学習・習慣 最近、自分の考えを覆された出来事はありますか? ★★★★☆ 柔軟性と学習意欲(アンラーニング)を見る。 成長の話で
64 学習・習慣 忙しい中で、どのように時間を捻出しましたか? ★★★☆☆ タイムマネジメント能力を見る。 多忙なエピソードで
65 学習・習慣 誰かをお手本(ロールモデル)にしましたか? ★★☆☆☆ 学習スタイルと目指す方向性を知る。 上達の早さの話で
66 ストレス・葛藤 その時、誰に相談しましたか? 相談しなかった理由は何ですか? ★★★★☆ ヘルプシーキング(援助要請)能力を見る。 悩みごとの話で
67 ストレス・葛藤 どうしても納得できない指示を受けた時、どう行動しましたか? ★★★★☆ 組織への従順さと主張のバランスを見る。 対人トラブルの話で
68 ストレス・葛藤 一番「悔しかった」ことは何ですか? その悔しさをどう消化しましたか? ★★★☆☆ 負の感情の処理能力を知る。 挫折の話で
69 ストレス・葛藤 プレッシャーで眠れない夜はありましたか? ★★★☆☆ ストレスの深度と対処法を聞く。 激務エピソードで
70 ストレス・葛藤 自分自身の嫌いなところはどこですか? ★★★★☆ 深い自己認識と受容を見る。 自己分析の話で
71 倫理・誠実さ 誰も見ていなくても、その行動をとりましたか? ★★★★★ 倫理観と行動の真正性を問う。 美談を語った時
72 倫理・誠実さ 「嘘」をついたことはありますか?(正直に) ★★★★☆ 誠実さと、嘘へのスタンスを知る。 信頼性を測る時
73 倫理・誠実さ 結果のために、ルールを破ろうと思ったことはありますか? ★★★★☆ コンプライアンス意識と成果への執着のバランス。 ルールの話で
74 倫理・誠実さ 自分のミスを隠したくなったことはありますか? ★★★☆☆ 人間の弱さと向き合う姿勢を見る。 ミスの話で
75 倫理・誠実さ 約束を守れなかった時、どう対応しましたか? ★★★☆☆ リカバリーの誠実さを見る。 失敗談で
76 創造・アイデア そのアイデア、他の誰かも思いつきそうではありませんか? ★★★★★ 独自性(オリジナリティ)の根拠を問う。 企画の話で
77 創造・アイデア 既存の方法と比べて、何が革新的だったのですか? ★★★★☆ 差別化ポイントを明確にさせる。 改善の話で
78 創造・アイデア 0から1を生み出すのと、1を10にするの、どちらが得意ですか? ★★★☆☆ 得意なフェーズ(適性)を知る。 クリエイティブの話で
79 創造・アイデア 行き詰まった時、どうやってブレイクスルーしましたか? ★★★☆☆ 課題突破力を見る。 スランプの話で
80 創造・アイデア その常識(前提)を疑ったことはありますか? ★★★★☆ クリティカルシンキング(批判的思考)を見る。 定例業務の話で
81 影響・リーダー ついてこないメンバーをどうケアしましたか? 切り捨てましたか? ★★★★★ リーダーとしての厳しさと優しさのバランス。 マネジメントの話で
82 影響・リーダー あなたの指示が間違っていたと気づいた時、どう振る舞いましたか? ★★★★☆ 謙虚さと修正力を見る。 リーダー経験の話で
83 影響・リーダー なぜ、周囲はあなたをリーダーに選んだのだと思いますか? ★★★☆☆ 自分の強み(求心力)の分析。 推薦された時
84 影響・リーダー 後輩に追い抜かれそうになった時、どう感じますか? ★★★☆☆ 競争心と器の大きさを見る。 育成の話で
85 影響・リーダー 嫌われる勇気を持って決断した経験はありますか? ★★★★☆ 決断の孤独と覚悟を知る。 厳しい判断の話で
86 本質・要約 今の話を一言で言うと、何が言いたかったのですか? ★★★★★ 要約力と、話の核心を突く力を見る。 話が冗長な時
87 本質・要約 それができた「最大の要因」を一つだけ挙げてください。 ★★★★☆ 優先順位付けと分析力を見る。 要因が多すぎる時
88 本質・要約 色々ありましたが、結局のところ、楽しかったですか? ★★☆☆☆ 総括としての感情(本音)を聞く。 話の締めくくり
89 本質・要約 その経験にタイトルをつけるなら何ですか? ★★★☆☆ 言語化能力と経験の捉え方を見る。 印象付けたい時
90 本質・要約 あなたにとって、その経験は「成功」でしたか?「失敗」でしたか? ★★★★☆ 評価軸を問う。 どちらとも取れる時
91 確認・詰め 本当にそう思っていますか?(建前ではありませんか?) ★★★★★ 本音を引き出すための揺さぶり。 綺麗事ばかりの時
92 確認・詰め なぜ今までそれをやらなかったのですか? ★★★★☆ 行動力の欠如や阻害要因を突く。 「やりたい」と言う時
93 確認・詰め 具体性に欠けますが、数字で示せませんか? ★★★★☆ 客観的根拠を求める。 曖昧な成果の時
94 確認・詰め それは「運」が良かっただけではありませんか? ★★★★★ 実力と運の区別、謙虚さを見る。 大成功の話で
95 確認・詰め ご自身で、その説明で相手が納得すると思いますか? ★★★★★ メタ認知と論理構成の再考を促す。 論理破綻している時
96 その他 その話、一番最初に誰に話しましたか? ★★☆☆☆ キーパーソンや信頼関係を知る。 重要ニュースの話で
97 その他 お金がもらえなくても、それをやりますか? ★★★★☆ 純粋な情熱の深さを測る。 「好き」を語る時
98 その他 その経験をする前と後で、何が一番変わりましたか? ★★★☆☆ ビフォーアフター(成長)を確認する。 変化点の確認
99 その他 今の自分に点数をつけるなら何点ですか? 残りの点数を埋めるには何が必要ですか? ★★★☆☆ 自己評価と今後の課題をセットで聞く。 現状分析の時
  その他 最後に、私が「聞き忘れていること(聞いてほしいこと)」はありますか? ★★☆☆☆ 言い残しやアピールポイントの回収。 面接の最後

深掘り質問の回答のポイント

深掘り質問に対して評価の高い回答をするためには、ただ質問に答えるだけでは不十分です。

面接官に伝わりやすく、かつ納得感のある内容にするためのテクニックが必要です。

ここでは、具体的なエピソードの盛り込み方と、論理的な構成の作り方という2つの重要なポイントを紹介します。

これらを意識することで、あなたの回答はより説得力を増し、面接官の記憶に残るものとなるでしょう。

具体的なエピソードをつける

抽象的な言葉だけで回答すると、面接官は具体的なイメージを持てず、あなたの実力が伝わりません。

リーダーシップがありますと言うだけでなく、いつ、どこで、誰に対して、どのような行動をとったのかという詳細なエピソードを添えることが不可欠です。

数字や固有名詞を用いることで、話の解像度が上がり、事実としての信憑性が増します。

例えば多くの人を巻き込んだと言うよりも、30名の部員を一人ひとり説得したと言う方が、行動の重みが伝わります。

具体的な情景が浮かぶように話すことを心がけましょう。

論理的な構成で回答する

どれほど良いエピソードを持っていても、話の順序がバラバラでは面接官に伝わりません。

結論から話し始めることを常に意識してください。

まず結論を述べ、次にその理由や背景、具体的な行動、結果、そして最後に再び結論や学びで締めるという構成が基本です。

これにより、話の筋道が明確になり、面接官はストレスなく内容を理解できます。

特に深掘り質問は突発的に来ることが多いため、焦って話し始めず、一呼吸置いて頭の中で構成を組み立ててから話す癖をつけることが大切です。

深掘り質問に答えられない時の対処法

どんなに準備をしていても、面接では想定外の鋭い質問が飛んでくることがあります。

頭が真っ白になり、言葉に詰まってしまうこともあるでしょう。

しかし、答えられないこと自体が不合格に直結するわけではありません。

重要なのは、その状況にどう対応するかという姿勢です。

ここでは、窮地に陥った際に落ち着いて対処するための3つの方法を解説します。

これらを知っておけば、不測の事態でもパニックにならずに済みます。

考える時間をもらう

すぐに答えが浮かばないときは、無理に話し始めるのではなく、正直に考える時間を求めるのが賢明です。

申し訳ありません、少し考える時間をいただけますかと言えば、多くの面接官は快く待ってくれます。

沈黙を恐れて適当なことを話してしまうより、数秒間落ち着いて思考を整理し、的確な回答をする方が評価は高くなります。

焦りを見せず、誠実に向き合う姿勢を見せることが大切です。

ただし、あまりに長い沈黙は避け、30秒程度を目安に考えをまとめましょう。

部分的でもいいので回答する

完璧な回答が思い浮かばない場合でも、現時点で考えられる範囲で答えることが重要です。

現時点では明確な答えが出ていませんが、〇〇という点についてはこのように考えていますと伝えましょう。

これにより、思考を放棄していないことや、問題に対して向き合おうとする姿勢をアピールできます。

また、会話のキャッチボールを続けることで、面接官が助け舟を出してくれたり、質問の意図を分かりやすく言い換えてくれたりすることもあります。

コミュニケーションを途切れさせないことがポイントです。

正直にわからないと答える

知識不足や経験不足でどうしても答えられない質問であれば、知ったかぶりをして嘘をつくのは絶対にNGです。

勉強不足で申し訳ありません、現時点では分かりませんが、帰宅後に調べて改めて勉強しますと正直に伝えましょう。

面接官は、知識の量だけでなく、自分の非を素直に認める誠実さや素直さも見ています。

分からないことを隠して誤魔化すよりも、素直に認めて次につなげる姿勢の方が、信頼できる人物として好印象を与える場合が多いのです。

面接の深掘り質問に関するよくある質問

面接対策を進める中で、多くの就活生が抱く疑問をQ&A形式でまとめました。

これらは実際に面接を受ける際の実践的な悩みであり、事前に知っておくことで心の準備ができます。

頻度や準備の方法など、気になるポイントを解消しておきましょう。

深掘り質問はどのくらいの頻度であるか?

深掘り質問の頻度は企業や面接官、選考フェーズによって異なりますが、基本的にはどの面接でも必ず行われると考えておいた方が良いでしょう。

特に二次面接や最終面接など、選考が進むにつれて人物重視の傾向が強まるため、深掘りの度合いは深くなります。

一つの回答に対して3回から5回ほどなぜを繰り返されることも珍しくありません。

頻度が高いということは、それだけ企業があなたに興味を持っている証拠でもあります。

恐れるのではなく、自分を知ってもらう機会と捉えましょう。

深掘り質問に対する準備はどうするか?

最も効果的な準備は、自己分析を徹底的に行うことです。

自分の年表を作成し、過去の出来事に対してなぜそれを行ったのか、何を感じたのかを自問自答してください。

また、友人やキャリアセンターの方に模擬面接をお願いし、客観的な視点で突っ込んだ質問をしてもらうのも有効です。

他者からの予期せぬ質問は、自分では気づかなかった視点を与えてくれます。

想定問答集を作るのも良いですが、丸暗記するのではなく、キーワードや話の構成を整理しておくことが本番での柔軟な対応につながります。

おわりに

面接の深掘り質問は、決してあなたを追い詰めるためのものではありません。

むしろ、あなたの人間性や熱意、そしてこれまでの努力を企業に深く理解してもらうための架け橋です。

今回紹介した質問パターンや回答のポイント、そして心構えを参考に準備を進めれば、どんな質問が来ても恐れることはありません。

自分の過去や考えを深く見つめ直す時間は、就活だけでなく、その後の社会人としてのキャリアを歩む上でも大きな財産となります。

焦らず、じっくりと自分自身と向き合い、自信を持って面接に挑んでください。

あなたの思いが面接官に届き、納得のいく結果が得られることを心から応援しています。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます