【例文5選】広報の志望動機の書き方は?未経験者向けにポイントを解説!

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

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はじめに

就職活動を進める中で、企業の「顔」としてメッセージを発信する広報職に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。

広報という仕事は、企業のブランドイメージを形作り、社会との信頼関係を築く上で非常に重要な役割を果たします。

しかし、「具体的にどのような仕事をするのだろう」「志望動機をどう書けば伝わるのだろう」と悩む方もいるかもしれません。

この記事では、広報職の仕事内容や将来性、そして内定を勝ち取るための志望動機の作成プロセスを詳しく解説します。

広報職を志望するみなさんが自信を持って選考に臨めるよう、具体的な準備から実践的な例文まで、役立つ情報をお届けします。

【広報の志望動機】将来性

広報職の将来性を考えることは、志望動機を深める上で欠かせません。

現代において企業を取り巻く環境は急速に変化しており、インターネットやSNSの普及によって情報伝達のスピードは格段に上がっています。

このような時代背景の中で、企業が社会に対してどのような価値を提供しているのかを正しく、かつ魅力的に伝える広報の役割はますます重要性を増しています。

リスク管理の観点からも、平時から社会との良好な関係を構築しておく必要があり、広報は企業の持続的な成長を支える要となるでしょう。

広報の現状

現代における広報の役割は、従来のメディア対応やプレスリリース作成に留まらず、多岐にわたります。

特にデジタル技術の進化は広報の形を大きく変えました。

オウンドメディアの運用やSNSを通じた情報発信、インフルエンサーとの連携など、企業が直接ステークホルダーとコミュニケーションを取るチャネルが増加しています。

これにより、広報は情報を「流す」だけでなく、市場の反応を「受け止め」、それを事業戦略にフィードバックする役割も担うようになりました。

企業価値向上に直結する戦略的な機能として、広報の重要性は高まっていると言えます。

広報の需要

企業活動の透明性や社会に対する説明責任が強く求められる現代において、広報のプロフェッショナルなスキルに対する需要は高まり続けています。

不確実性の高い時代だからこそ、企業のブランドイメージを守り、危機発生時には適切に対応できる人材が不可欠です。

また、グローバル化の進展に伴い、海外のステークホルダーとのコミュニケーション能力や、異文化間での情報発信の最適化といった、専門性の高い広報スキルを持つ人材への期待も高まっています。

単なる「お知らせ係」ではなく、企業の経営戦略に関わる「戦略部門」として、広報職はどの企業にとっても不可欠な存在となっています。

求められるもの

将来的に広報職で活躍するためには、変化に対応し続ける柔軟性と、論理的な思考力が求められます。

具体的には、メディアリレーションズの基本に加え、デジタルマーケティングの知識やデータ分析能力も重要です。

また、企業の内外問わず多くの人と関わるため、高いコミュニケーション能力と、多様な意見を調整するネゴシエーションスキルは必須となります。

さらに、予期せぬ事態にも冷静に対処できる危機管理能力や、企業のビジョンを深く理解し、それを自分の言葉で伝えられる共感力が求められます。

これらのスキルは、広報の仕事を通じて継続的に磨き上げていくことが可能です。

【広報の志望動機】仕事内容

広報の仕事内容は、企業によってその範囲や重点が異なりますが、大きく分けて社外に向けた「情報発信」と、社内の意識統一を図る「社内広報」に分類できます。

社外広報では、メディアリレーションを通じてニュースに取り上げてもらう活動や、プレスリリースの作成・配信、SNSの運用、危機管理広報などが中心となります。

一方、社内広報は、経営層のメッセージを社員に伝えたり、社内報の作成を通じて社員のエンゲージメントを高める役割を担います。

このように、広報職は、企業の「今」を社内外に適切に届け、企業と社会との橋渡しをする、非常にやりがいのある仕事です。

メディアリレーションズ

メディアリレーションズは、広報活動の核となる業務の一つです。

新聞やテレビ、Webメディアなどの報道関係者と良好な関係を築き、企業や製品に関する情報を効果的に取り上げてもらうための活動です。

具体的には、記者との日常的なコンタクト、情報提供、取材の企画・調整、プレスリリースの手渡しや説明などを行います。

メディアの関心やニーズを理解し、企業の伝えたい情報と結びつけることが重要となります。

企業のニュース価値を高め、社会に広く認知してもらうための戦略的なコミュニケーション活動と言えるでしょう。

プレスリリース作成・配信

新製品の発表や業務提携、企業の重要な人事異動など、企業に関するニュースを報道機関に向けて文書で公式に発表するのがプレスリリースです。

広報担当者は、このプレスリリースを作成し、適切なタイミングでメディアに配信します。

正確で魅力的な文章を作成するスキルに加え、ニュース性を見極め、メディアが取り上げやすいように情報を整理する能力が求められます。

プレスリリースは企業の公式見解となるため、細部にわたる正確性が非常に重要です。

危機管理広報(リスクマネジメント)

企業に不祥事や事故などが起こった際、情報が錯綜したり、企業の評判が低下したりするのを防ぐために行うのが危機管理広報です。

具体的には、事実関係の確認、被害者や関係者への対応、メディアや社会に対する迅速かつ誠実な情報開示を行います。

有事の際に企業のブランドを守る「防波堤」となる重要な役割であり、平時からのシミュレーションやマニュアル整備が欠かせません。

危機的な状況下でも冷静さを保ち、適切なメッセージを伝える判断力と実行力が求められます。

SNS・オウンドメディア運用

デジタル技術の発展に伴い、企業が自ら運営するSNSアカウントやオウンドメディアを通じた情報発信の重要性が増しています。

広報担当者は、ターゲット層に合わせたコンテンツを企画・制作し、日常的に情報発信を行います。

これにより、メディアを通さずに直接ステークホルダーとコミュニケーションを取り、企業ブランドのパーソナリティを確立したり、ファンの育成に繋げたりします。

最新のトレンドやツールの知識、そしてユーザーの反応を分析するマーケティング的な視点も必要とされる分野です。

社内広報

社内広報は、社員向けに企業のビジョンや経営戦略、最新情報を共有し、組織の一体感やモチベーションを高めるための活動です。

社内報の作成、全社ミーティングの企画・運営、社内SNSの管理などが主な業務です。

社員一人ひとりが企業の「顔」として振る舞えるよう、企業の理念や価値観を浸透させる「インナーブランディング」の役割も担います。

社内間のコミュニケーションを円滑にし、風通しの良い組織文化を醸成する上で、非常に重要な機能です。

【広報の志望動機】向いている人

広報職に求められる資質や特性は多岐にわたりますが、あなたがこれまでの経験で培ってきた強みを活かせる可能性は十分にあります。

広報は企業の最前線で情報を扱うため、熱意だけでなく、具体的なスキルや適性が求められる職種です。

志望動機を考える際は、「なぜ広報なのか」「なぜその企業で広報をしたいのか」を明確にするためにも、自分がこの仕事に向いているかを客観的に見つめ直すことが大切です。

高いコミュニケーション能力を持つ人

広報職は、メディア関係者、社内の経営層や各部署の社員、一般の顧客や投資家など、非常に多様な人々とのコミュニケーションが求められます。

そのため、相手の立場や状況を理解し、適切な言葉遣いやトーンで円滑に意思疎通を図れる能力が不可欠です。

話す能力だけでなく、相手の話を丁寧に聞く傾聴力も重要です。

情報の受け手であるメディアのニーズを正確に把握し、企業のメッセージを効果的に伝えるための「橋渡し役」となれる人が向いています。

粘り強く交渉ができる人

メディアリレーションズにおいては、必ずしも企業の意図通りに情報が取り上げられるわけではありません。

取材の調整や記事の内容に関するやり取りでは、企業の立場を守りつつ、報道側の求める情報を提供するための交渉が求められます。

また、社内でも、発信する情報について各部署の合意を得るために調整を重ねる必要があります。

目標達成のために諦めずに、論理的に説得を試み、最適な落としどころを見つけられる粘り強さがある人は、広報職として力を発揮できるでしょう。

常に情報感度が高い人

広報活動は、社会の動向、競合他社の動き、最新のテクノロジーなど、外部環境の変化に大きく左右されます。

そのため、新聞やニュース、SNSなどから常に新しい情報を収集し、世の中の「今」に対する高いアンテナを持つことが重要です。

収集した情報を企業の活動と結びつけてニュース性を見出したり、将来的なリスクを予測したりする能力も求められます。

好奇心旺盛で、新しい知識やトレンドを追いかけるのが好きな人は、この仕事に向いていると言えます。

危機管理能力と冷静さがある人

企業にとってマイナスとなる情報やトラブルが発生した際、広報は矢面に立って対応しなければなりません。

混乱した状況下で、感情的にならず、迅速かつ正確な事実確認を行い、適切なメッセージを出す冷静さは広報職に必須の能力です。

パニックに陥ることなく、最悪のシナリオを想定しながら、取るべき行動を論理的に判断できる危機管理能力を持つ人が、企業の評判を守る上で重要な役割を果たします。

文章力と表現力に長けている人

プレスリリースや社内報、SNSの投稿など、広報の業務の多くは「文章」による情報伝達です。

短くても正確で、かつ読者の関心を引くような魅力的な文章を作成するスキルが求められます。

また、同じ内容でも、誰に伝えるかによって表現方法を変える柔軟な表現力も重要です。

論理的な思考を文章に落とし込み、企業のメッセージを誤解なく伝えることができる人は、広報職で活躍できる素質を持っています。

【広報志望動機】そもそも志望動機とは?

就職活動における志望動機とは、「数ある企業や職種の中で、なぜその企業・その職種を選んだのか」を明確に伝えるものです。

単に「広報に興味がある」という熱意を述べるだけでは不十分で、あなたのこれまでの経験や価値観、そして将来の目標が、応募先企業が求める人材像や事業内容とどのように結びついているのかを示す必要があります。

採用担当者は、志望動機を通じて、入社意欲の高さ、仕事への適性、そして企業への貢献度を測っています。

あなたの「個」と企業の「個」が一致するポイントを具体的に表現することが成功の鍵となります。

【広報の志望動機】書く前の準備

広報職の志望動機を作成する際、いきなり文章を書き始めるのは非効率的です。

志望動機に説得力を持たせ、あなたがその企業で働く必然性を伝えるためには、事前の準備が欠かせません。

この準備を通して、あなたの「やりたいこと」と、企業の「求めていること」の接点を具体的に見つけ出すことができます。

このプロセスを経ることで、単なる憧れではなく、論理的かつ情熱のこもった志望動機を作り上げることができるでしょう。

自己分析

自己分析は、広報職の志望動機を作成する上での土台となります。

これまでの経験から、あなたが「何を成し遂げたいのか」「どのような価値観を大切にしているのか」「どのような強みを持っているのか」を深掘りしてください。

特に、誰かに情報を伝える際に工夫したこと、チーム内で調整役を担った経験、危機的な状況を乗り越えた経験など、広報の仕事に繋がるエピソードを見つけることが重要です。

自分の強みや適性が広報という仕事、そしてその企業でどのように活かせるのかを明確にすることが、説得力のある志望動機に繋がります。

業界分析

広報職を志望するからには、広報が担う役割だけでなく、その企業が属する業界全体を深く理解する必要があります。

業界の市場規模、将来性、主要な競合他社、そして業界特有の広報活動のトレンドなどを調査しましょう。

例えば、BtoB企業とBtoC企業では、広報のターゲットや手法が大きく異なります。

業界特有の課題や広報が果たすべき役割を理解することで、「その業界で広報をしたい理由」が明確になり、志望動機に専門性を持たせることができます。

企業分析

志望動機を企業ごとにカスタマイズし、内定に近づくためには、徹底した企業分析が不可欠です。

企業のビジョンやミッション、事業内容、製品・サービスの特徴、そして過去の広報事例やIR情報を細かく調べましょう。

特に、その企業がどのようなメッセージを社会に発信しているのか、広報活動を通じて何を達成しようとしているのかを理解することが重要です。

企業の広報戦略と、あなたが持つ強みや目標がどのように合致するのかを見つけ出し、「この企業でなければならない理由」を具体的に言語化してください。

【広報の志望動機】作成のポイント

広報職の志望動機は、採用担当者にあなたの熱意と適性を伝えるための重要なツールです。

漠然とした気持ちを述べるのではなく、論理的かつ具体的に、あなたが企業にもたらす価値を提示する必要があります。

志望動機を作成する上で、構成を整理し、あなたの思いを最大限に伝えるための具体的な工夫を凝らすことが成功の鍵となります。

以下のポイントを意識して、あなたの魅力を最大限に引き出す志望動機を完成させましょう。

PREP法を使おう

広報職の志望動機を作成する際は、結論から述べ、根拠を示し、再び結論で締めくくる「PREP法(Point-Reason-Example-Point)」を用いると、非常に論理的で分かりやすい文章構成になります。

この構成は、特に情報を正確かつ簡潔に伝える必要がある広報の仕事に通じるものであり、あなたの論理的な思考力をアピールできます。

採用担当者は多くの志望動機を読むため、結論が明確で、すぐに要点が把握できる文章は評価されやすいです。

①結論を簡潔に述べる

志望動機を述べる際には、まず「私が貴社の広報職を志望する理由は〇〇です」といった形で、最も伝えたい結論を一行目で簡潔に述べましょう。

これは、採用担当者にあなたの話の全体像を瞬時に理解してもらうためです。

広報職を志望するに至ったあなたの最も強い動機を、具体的かつ力強い言葉で表現することが、その後の内容への関心を引き出す上で非常に重要になります。

②具体的なエピソードを入れる

結論の後に、なぜそう考えるに至ったのかの理由や、あなたの適性を裏付ける具体的なエピソードを盛り込みます。

例えば、「大学での〇〇活動で、情報の伝え方を工夫した結果、〇〇という成果を出した」といった経験を具体的に記述してください。

広報の仕事に役立つあなたのスキルや、問題解決能力を示すエピソードは、説得力を高める重要な要素です。

③入社後に実現したいこと、入社意欲を伝える

最後に、入社後にあなたがその企業でどのような広報活動を実現したいのか、具体的な目標を述べて締めくくります。

企業の事業内容やビジョンと結びつけ、「入社後に貢献したい」という強い意欲を伝えましょう。

この部分は、あなたが企業の将来を真剣に考え、長期的に貢献する意思があることを示すことになり、採用担当者に好印象を与えます。

【広報の志望動機】おすすめの例文5選

広報職の志望動機を作成する際、ご自身の経験や強みをどのように仕事に結びつけるかが重要になります。

ここでは、新卒の就活生が自身の強みを活かし、説得力のある志望動機を作成するための具体的な例文を5つご紹介します。

これらの例文を参考に、あなたの個性や熱意が伝わるオリジナルの志望動機を作成してみてください。

例文1: コミュニケーション能力を活かす

私が貴社の広報職を志望する理由は、大学時代に培った多様な価値観を持つ人とのコミュニケーション能力を活かし、企業のメッセージを社会に効果的に伝えたいからです。

サークル活動で、異なる学部や文化背景を持つメンバー間の意見対立を、双方の意図を丁寧にヒアリングし、共通の目標を再認識させることで解決に導いた経験があります。

この経験から、情報の「翻訳者」としての役割にやりがいを感じました。

貴社が展開する革新的な〇〇事業は、社会に大きなインパクトを与える可能性を秘めており、その価値を正確かつ魅力的に伝える広報活動を通じて、社会と貴社の信頼関係の構築に貢献したいと考えています。

例文2: 課題解決への強い意欲をアピール

私が貴社の広報職を志望するのは、貴社が抱える「〇〇市場での認知度向上」という課題に対し、積極的に貢献したいという強い意欲があるからです。

アルバイト先の店舗で、顧客のフィードバックが経営層に届きにくいという問題を発見し、SNSを活用した顧客の声の収集と分析システムを提案・実行しました。

これにより、顧客満足度が向上し、売上増加に繋がった経験があります。

この課題解決への熱意と実行力は、貴社の事業を通じて社会に提供される価値を、より多くの人々に届け、ブランドイメージを戦略的に向上させる広報活動で活かせると確信しています。

例文3: 危機管理能力と冷静さをアピール

私が貴社の広報職を志望する理由は、予期せぬ事態にも冷静に対応できる危機管理能力が、貴社のグローバルな事業展開を支えられると考えるからです。

大学時代に留学中、大規模な自然災害に遭遇した際、パニックになることなく、正確な情報を迅速に収集し、周囲の友人に安否情報や避難経路を冷静に伝える役割を果たしました。

この経験から、情報の正確性と迅速な対応が、人々の信頼に繋がることを実感しました。

貴社の信頼性を守り、社会に安心感を与えるための危機管理広報に貢献することで、企業の持続的な成長を支えたいと考えています。

例文4: デジタルマーケティングの知識を活かす

私が貴社の広報職を志望するのは、大学で学んだデジタルマーケティングの知識を活かし、よりデータに基づいた戦略的な広報活動を推進したいからです。

ゼミの研究で、特定のターゲット層に合わせたSNSコンテンツの分析を行い、エンゲージメント率を向上させるための具体的な施策を提案・実行しました。

広報活動においても、単に情報を発信するだけでなく、発信後の反響をデータで分析し、PDCAサイクルを回すことが重要だと考えます。

貴社の革新的なサービスを、デジタルチャネルを通じて最大効率でターゲット層に届け、企業のプレゼンスを高めることに貢献したいです。

例文5: 企業理念への深い共感を伝える

私が貴社の広報職を志望する最大の理由は、「社会の未解決の課題を技術で解決する」という貴社の企業理念に深く共感したからです。

私は、学園祭の実行委員会で、企画の立案から広報までを一貫して担当し、委員会のビジョンを外部に伝え、参加者からの共感を得ることに強いやりがいを感じました。

貴社の理念を、単なる企業メッセージとしてではなく、社会に対してポジティブな影響を与えるストーリーとして、人々の心に響くよう発信したいと考えています。

貴社の理念を実現するための広報活動に全身全霊で取り組み、企業の価値向上に貢献することを強く望みます。

【広報の志望動機】注意点

広報職の志望動機は、あなたの熱意を示す大切な機会ですが、書き方を間違えると採用担当者にマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。

特に、表面的な理解や、企業への貢献意欲が見えない内容は避けるべきです。

あなたが広報職として働く「必然性」と「適性」が伝わるように、以下の注意点を踏まえて志望動機をブラッシュアップしましょう。

業務内容と関連がない

広報職の志望動機なのに、マーケティングや営業など他の職種の業務内容に終始していると、広報の仕事への理解度が低いと判断されてしまいます。

広報の核となるのは、メディアリレーションズやリスクマネジメント、社内外コミュニケーションなど、「情報を発信する」ことで企業のブランドを構築・維持する点です。

あなたが持つスキルや経験が、具体的に広報のどのような業務に活かせるのかを明確に結びつけて説明することが重要です。

その企業の業務内容を理解する

どの企業にも通用するような一般論的な志望動機では、入社への本気度が伝わりません。

必ず、応募する企業が展開している事業や、その企業が置かれている業界内での広報の役割を深く理解した上で志望動機を記述する必要があります。

例えば、「〇〇という貴社の製品の社会貢献性に共感し、その価値を広報を通じて広めたい」といったように、具体的な製品や事業に触れることで、企業への熱意と研究の深さをアピールできます。

最初に結論を述べていない

長々と背景から説明を始めたり、一番伝えたい結論が文章の後半まで出てこなかったりする志望動機は、読みにくく、あなたの主張が伝わりにくいです。

情報の受け手に配慮し、何を伝えたいのかを最初にはっきりと述べる構成にしましょう。

これは、広報職が常に簡潔で正確な情報伝達を求められるという点とも関連しており、あなたの論理的思考力を示す機会にもなります。

福利厚生のことしか話していない

「貴社の残業の少なさや充実した福利厚生に魅力を感じました」といった、待遇面や働きやすさのみに言及する志望動機は、絶対に避けてください

採用担当者は、あなたが「企業に何をもたらしてくれるのか」を見ています。

企業への貢献意欲や、広報の仕事を通じて自己成長し、長期的に企業を支えたいという熱意を示すことにフォーカスしましょう。

企業を選ぶ上での条件を述べるのではなく、あなたがその企業で働きたい理由を述べるのが志望動機です。

よくある質問

広報職を志望する就活生からは、仕事の適性や選考対策について多くの疑問が寄せられます。

ここでは、広報職を目指すあなたが抱きがちな質問について、プロの就活アドバイザーの視点から具体的な回答を提示します。

これらの質問を通じて、あなたの不安を解消し、自信を持って選考に臨めるようサポートします。

広報職に未経験からでもなれますか?

新卒採用においては、実務経験を問われることはほとんどありません。

それよりも、広報の仕事に必要な論理的な思考力、コミュニケーション能力、そして企業や社会に対する高い関心といったポテンシャルが重視されます。

学生時代のアルバイトやサークル活動、ボランティア活動などで、情報を分かりやすく伝えたり、関係者間の調整をしたりといった経験を具体的にアピールできれば、未経験でも十分に内定を勝ち取ることは可能です。

大切なのは、入社後に活躍できる「素養」を示すことです。

広報職の採用で重視される資格はありますか?

広報職に必須の資格は基本的にありません。

しかし、広報・PRプランナーの資格や、TOEICなどの語学力、あるいはWeb解析士などのデジタル関連の資格は、業務への理解度や自己啓発意欲を示す上でプラスに評価される場合があります。

資格そのものよりも、「なぜその資格を取得したのか」「その知識を広報の仕事でどう活かしたいのか」という理由付けが重要になります。

どのようなタイプの学生が広報職に採用されやすいですか?

単に「話が上手い人」というだけでなく、他者の意見を傾聴し、社内外の調整役を担えるバランス感覚を持った学生が採用されやすい傾向にあります。

また、知的好奇心が旺盛で、社会のニュースやトレンドに常にアンテナを張っている人、そして危機的な状況でも冷静さを保ち、論理的に対応できる精神的なタフさを持つ学生は、広報の適性があると見なされます。

企業への貢献意欲と、粘り強く仕事に取り組む姿勢も重要です。

まとめ

この記事では、広報職を志望する新卒就活生に向けて、仕事の全貌から内定を勝ち取るための志望動機作成のポイントまでを解説しました。

広報という仕事は、企業の「声」となり、社会との信頼関係を築く重要な役割を担います。

あなたの持つコミュニケーション能力、論理的思考力、そして社会への関心は、必ずこの仕事で活かすことができます。

自己分析と企業研究を徹底的に行い、「なぜ貴社で広報なのか」という問いに自信を持って答えられる志望動機を作成してください。

皆さんが広報というフィールドで輝けることを心から願っています。

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