【例文5選】葬儀業界のガクチカってどんなものが評価される?書き方からポイントまで徹底解説

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

【葬儀業界のガクチカ】はじめに

葬儀企業の人事に「会ってみたい」と思わせるガクチカを書くためには、まず葬儀業界という特殊な環境を正しく理解することが全ての出発点になります。

一般的なサービス業とは異なり、葬儀業界ではお客様が深い悲しみの中にいるという非日常的な空間が仕事場です。

そのため、単に元気で明るいだけのエピソードでは、場の空気が読めないと判断されかねません。

まずは徹底的な自己分析を行った上で、業界分析を丁寧に行い、自分の性格や強みが本当に葬儀業界の求めている人物像と合致しているかを擦り合わせることが重要です。

このプロセスを経ることで、なぜ自分がこの業界で力を発揮できるのかという根拠が明確になり、より自信を持ってガクチカを伝えることができるようになります。

【葬儀業界のガクチカ】葬儀業界に向いてる人の特徴

葬儀の仕事は、ご遺族の感情に寄り添い、厳粛な式を滞りなく進行させるという高度なバランス感覚が求められます。

そのため、ガクチカを作成する前に、業界がどのような人材を求めているのかを把握しておく必要があります。

ここでは、葬儀業界に向いている人の特徴を5つのタイプに分類し、それぞれガクチカでどのようにアピールすべきかを解説します。

相手の気持ちを察することができる人

言葉にされない相手の感情や要望を敏感に感じ取ることができる感受性の強さは、葬儀業界において最も重要な資質の一つです。

ご遺族は悲しみや混乱の中にあり、自分たちの要望を明確に言葉にできないことが多々あります。

そうした状況下で、表情や声のトーンから「今、何をしてほしいのか」を察し、先回りして行動できる能力は高く評価されます。

ガクチカでこの特徴をアピールする場合は、アルバイトやサークル活動において、周囲の人が困っているサインにいち早く気づき、自発的にサポートを行った具体的なエピソードを盛り込むと効果的です。

マニュアル通りの対応ではなく、相手の心に寄り添った独自の工夫を伝えてください。

冷静かつ臨機応変に対応できる人

葬儀の現場は、予期せぬ出来事の連続であり、常に冷静さを保つことが求められる職場です。

参列者の人数が急激に増えたり、天候によって進行が変わったりと、マニュアル通りにいかない場面でも、スタッフが動揺を見せてはいけません。

どのような状況でもパニックにならず、瞬時に状況を判断して最適解を導き出し、落ち着いて行動に移せる安定感は、採用担当者にとって非常に魅力的に映ります。

ガクチカでは、トラブルが発生した際やプレッシャーのかかる場面で、どのように心を落ち着かせ、周囲に指示を出したり問題を解決したりしたかを描写しましょう。

感情の起伏をコントロールできる精神的な強さをアピールすることがポイントです。

誠実で聞き上手な人

葬儀担当者にとって、ご遺族の話にじっくりと耳を傾ける「傾聴力」は、信頼関係を築くための生命線です。

自分から流暢に話すスキルよりも、相手が話しやすい雰囲気を作り出し、本音や想いを引き出す力の方が現場では重宝されます。

お客様の話を遮らず、最後まで真摯に向き合う誠実さは、そのまま企業の信頼へと直結します。

ガクチカを作成する際は、相談役として友人の悩みを解決に導いた経験や、接客業でお客様の小さな要望を聞き逃さずに対応した事例などを取り上げると良いでしょう。

自分が話すことよりも相手を受け入れる姿勢を大切にしていることが伝わるような構成を意識してください。

正確性を重視し細部にこだわる人

葬儀は「やり直しがきかない」一度きりの儀式であり、ミスが許されない厳格な場です。

名前の漢字間違いや時間の伝達ミス一つで、ご遺族に一生残る不信感を与えてしまう可能性があります。

そのため、細かい部分まで確認を怠らず、正確に業務を遂行できる几帳面さは、この業界で働く上での必須スキルと言えます。

ガクチカでは、事務作業やイベント運営などで、細部まで徹底的にチェックを行い、ミスのない運営に貢献した経験を強調すると評価されやすくなります。

派手な成果よりも、地道な確認作業や準備を疎かにせず、責任感を持って完遂できる実務能力をアピールしましょう。

チームワークを大切にできる人

一人の葬儀担当者がすべての業務を行うわけではなく、生花スタッフ、配膳スタッフ、車両担当など、多くの専門職が連携して一つの式を作り上げます。

そのため、独りよがりなプレーではなく、チーム全体の動きを把握し、周囲と協調しながら動ける能力が不可欠です。

自分の役割を全うしつつ、忙しい仲間のフォローに入るといった連携プレーができる人材は、どの葬儀社でも歓迎されます。

ガクチカでは、部活動やゼミ活動などで、チームの目標達成のためにメンバー間の調整役を担ったり、裏方として組織を支えたりした経験を伝えてください。

個人の手柄よりも、組織全体の成功を優先する姿勢を示すことが大切です。

【葬儀業界のガクチカ】学生時代に力を入れたこと

葬儀業界が求める人物像や特性についての理解が深まったところで、次は就活の核となる「ガクチカ」そのものの捉え方について解説します。

多くの学生が陥りやすい罠や、企業側が「ガクチカ」という質問を通して何を見ているのかを正しく理解することで、的外れな回答を防ぐことができます。

ガクチカの定義

まず大前提として、就活における「ガクチカ」とは、原則として「大学時代または専門学校時代に力を入れたこと」を指します。

企業はあなたの「現在の能力や価値観」を知りたがっているため、最終学歴となる期間の直近のエピソードを求めています。

高校時代の部活動の実績がいかに素晴らしくても、それをメインのガクチカとして話してしまうと、「大学生活では何も成長しなかったのか」「過去の栄光にすがっている」と判断されるリスクがあります。

コロナ禍で思うような活動ができなかったとしても、日常の中での工夫や小さな挑戦に焦点を当てることが大切です。

特別なイベントでなくとも、日々の学業やアルバイトでの姿勢こそが評価対象になります。

自己PRとの違い

ガクチカと自己PRは混同されがちですが、企業がこれらを聞く意図は明確に異なります。

自己PRは「あなたにどんな強みがあり、それをどう仕事に活かせるか」という「能力の再現性」を問うものです。

一方、ガクチカは「物事にどう取り組み、何を学び、どんな価値観を持っているか」という「プロセスと人柄」を見るための質問です。

つまり、ガクチカでは結果の凄さよりも、困難に対してあなたがどう考え、どう行動したかという思考の過程を伝えることが重要になります。

葬儀業界では特に人柄が重視されるため、結果に至るまでの泥臭い努力や、周囲への配慮といった人間性が滲み出るようなエピソードを選ぶようにしましょう。

【葬儀業界のガクチカ】葬儀企業のガクチカ評価ポイント

ここからは、葬儀会社の採用担当者が、数あるエントリーシートの中で具体的にどこに注目して評価しているのかを解説します。

業界ならではの視点を理解し、それに合わせたアピールポイントを盛り込むことで、読み手の心に刺さるガクチカを作成することができます。

ホスピタリティ精神の有無

葬儀業界において最も重視されるのは、やはり「他者への献身」すなわちホスピタリティ精神です。

これは単に「親切にする」ということではなく、相手の立場に立って考え抜き、期待以上の行動ができるかどうかを指します。

ガクチカのエピソードの中に、自分の利益や効率よりも、他者の喜びや安心を優先して行動した経験が含まれているかどうかがチェックされます。

例えば、アルバイト先でマニュアルにはないサービスを自ら考えて提供した話や、友人のために時間を割いて手助けをした話などは好印象です。

「誰かのために」という動機で行動できる人間性が、文章の端々から伝わってくるように工夫してください。

困難に対する課題解決力

仕事において予期せぬトラブルはつきものですが、特に葬儀の現場ではやり直しがきかないため、問題が発生した際の対応力が厳しく見られます。

ガクチカでは、順風満帆に進んだ話よりも、壁にぶつかった時にどう対処したかという点が評価の分かれ目になります。

諦めずに粘り強く取り組んだのか、あるいは視点を変えて新しい方法を試したのか、そのアプローチ方法にあなたらしさが表れます。

具体的な課題に対して、論理的に原因を分析し、自ら解決策を講じて実行に移せる力があることを示しましょう。

感情的に落ち込むだけでなく、前を向いて状況を打開しようとする姿勢が信頼感につながります。

精神的なタフさとストレス耐性

悲しみの場に立ち会い続ける葬儀の仕事は、感情労働としての側面が強く、精神的な負担がかかることも事実です。

また、ご遺族からの厳しい言葉を受けることもあり、ある程度のストレス耐性が求められます。

そのため、ガクチカを通して「精神的に自立しているか」「ストレスとうまく付き合えるか」が見られています。

厳しい練習に耐え抜いたスポーツ経験や、理不尽な状況でも腐らずに努力を継続した経験は、このタフさを証明する良い材料になります。

ただし、「ただ我慢した」だけではなく、困難な状況下でもモチベーションを維持するための自分なりの工夫やマインドセットを併せて伝えると、より説得力が増します。

誠実さと倫理観

故人様の尊厳を守り、ご遺族の大切な個人情報を扱う葬儀業界では、高い倫理観と誠実さが求められます。

嘘をつかない、約束を守る、時間を厳守するといった当たり前のことができるかどうかが、ガクチカの内容から判断されます。

例えば、チーム内でのトラブルに対してごまかさずに誠実に向き合った経験や、地味な作業でも手を抜かずにやり遂げたエピソードは、この誠実さを裏付けるものとして評価されます。

派手なアピールをする必要はありませんが、一つひとつの物事に真面目に取り組み、周囲からの信頼を積み重ねてきた実績を示すことが重要です。

文章自体も誇張せず、事実に基づいた誠実な表現を心がけましょう。

柔軟性と適応能力

葬儀には「一般的な形式」はあっても、ご遺族の要望や宗派、地域性によって内容は千差万別です。

マニュアルに固執せず、その場その場の状況に合わせて柔軟に対応できる能力は、現場で非常に重宝されます。

ガクチカでは、環境の変化や新しいルールに対して、抵抗することなくスムーズに適応した経験や、多様な価値観を持つ人々と協力して物事を進めた経験をアピールすると良いでしょう。

自分の考えを押し通すのではなく、状況や相手に合わせて自分の動きを変えることができる柔軟な思考を持っていることを伝えてください。

固定観念にとらわれない柔らかい頭と対応力が評価のポイントです。

【葬儀業界のガクチカ】評価されにくいガクチカ

どれほど素晴らしい経験をしていても、伝え方を間違えると葬儀業界ではマイナスの評価を受けてしまうことがあります。

一般的に「すごい」とされることでも、業界の特性に合わなければ意味がありません。

ここでは、葬儀業界においてウケが悪い、避けるべきガクチカのパターンを紹介しますので、自分の原稿が当てはまっていないか確認しましょう。

成果や結果のみを強調

「売上を〇〇倍にしました」「全国大会で優勝しました」といった輝かしい実績は素晴らしいですが、それだけを強調しても葬儀社の採用担当者には響きません。

なぜなら、仕事の現場では結果だけでなく、そこに至るまでのプロセスや周囲への配慮が重要だからです。

結果だけを羅列したガクチカは、「結果さえ良ければ何をしてもいいと考えているのではないか」という懸念を抱かせ、協調性や誠実さに欠ける印象を与える可能性があります。

その成果を出すためにどのような苦労があり、どう工夫したのかという「過程」を丁寧に描写し、人間性が伝わる内容にすることを心がけましょう。

個人プレーの話ばかり

「自分一人の力で成功させた」というような独りよがりなエピソードは、チームワークを重視する葬儀業界では敬遠される傾向にあります。

たとえ事実であっても、「周りの協力については言及しないのか」「自分中心に物事を考えているのではないか」と受け取られかねません。

葬儀は絶対に一人では完結できない仕事であり、スタンドプレーはリスク要因と見なされます。

もし個人の成果を話す場合でも、指導してくれた先輩への感謝や、支えてくれた仲間との関わりを必ず盛り込むようにしてください。

周囲を尊重し、感謝できる謙虚な姿勢があることを示す必要があります。

一貫性のない内容

「なんとなく参加しました」「気づいたら結果が出ていました」といった、主体性や目的意識が感じられない内容は評価されにくいです。

取り組みの動機や目的が不明確だと、「仕事に対しても受け身なのではないか」「困難に直面した時に踏ん張れないのではないか」と思われてしまいます。

また、話の中で行動と結果の因果関係が繋がっていない場合も、論理的思考力が不足していると判断されます。

ガクチカを書く際は、「なぜそれをやったのか(動機)」「どういう課題意識を持っていたのか(目的)」を明確にし、行動と思考に一貫性を持たせることで、説得力のある文章になります。

他の項目とずれている

選考において、採用担当者はエントリーシート全体を見て、人物像に矛盾がないかを確認しています。

例えば、自己PRで「協調性」をアピールしているのに、ガクチカで「独断で物事を進めた話」をしていては、どちらが本当の姿なのか分からず、不信感を与えてしまいます。

また、志望動機で「お客様に寄り添いたい」と言いつつ、ガクチカが「効率重視で数字を追いかけた話」では説得力がありません。

エントリーシート全体を通して「自分はどういう人間なのか」という軸を一貫させることが重要です。

ガクチカの内容が、他の項目の内容と矛盾せず、相互に補強し合う関係になっているかを見直しましょう。

【葬儀業界のガクチカ】基本的な構成

どんなに良い素材(経験)を持っていても、調理法(構成)が悪ければ相手には伝わりません。

ロジックの通った読みやすい構成を用いることで、あなたの魅力が採用担当者にストレートに伝わります。

ここでは、誰が読んでも分かりやすく、説得力が生まれるガクチカの黄金構成を解説します。

1. 結論

まずは「結論ファースト」を徹底しましょう。

「私が学生時代に力を入れたことは〇〇です」と冒頭で言い切ることで、読み手は何についての話なのかを瞬時に理解し、その後の内容をスムーズに頭に入れることができます。

回りくどい前置きや修飾語は避け、端的に何に取り組んだのかを宣言することが、読み手への配慮であり、ビジネス文書の基本です。

2. 背景

次に、その活動に取り組むことになった背景や動機を説明します。

「なぜそれに力を入れようと思ったのか」という理由は、あなたの価値観や人柄が最も表れる部分です。

同じアルバイトをしていても、動機は人それぞれ異なります。

どのような想いやきっかけがあってその活動を始めたのかを記すことで、エピソードにあなただけの独自性と深みが生まれます。

3. 目的

単に活動しただけでなく、その中でどのような目標を立て、どんな課題に直面していたのかを明確にします。

「現状はこうだったが、こうあるべきだと考えた」という理想と現実のギャップを示すことで、あなたの問題意識の高さや当事者意識を伝えることができます。

何を目指して努力したのかという目的意識をはっきりさせることで、後の行動内容に説得力が増します。

4. 具体的な取り組み

ここがガクチカのメインパートです。

課題に対して、具体的に「何をしたのか」「どう工夫したのか」を書きます。

抽象的な表現は避け、「チームで話し合った」だけでなく「週に一度ミーティングを主催し、全員の発言機会を作った」のように具体的に描写します。

あなた自身の考えに基づいた独自の行動や工夫を盛り込むことで、採用担当者はあなたが現場で働く姿をイメージしやすくなります。

5. 結果

取り組みの結果、どのような成果が得られたのかを報告します。

数字で表せる成果があれば分かりやすいですが、定性的な変化(チームの雰囲気が良くなった、お客様から感謝された等)でも構いません。

重要なのは、あなたの行動が状況をどう好転させたかという事実です。

成功体験だけでなく、失敗から学んだことでも、それが前向きな結びになっているなら立派な結果と言えます。

6. 学びと入社後の結び付け

最後に、その経験を通じて何を得たのか、そしてそれを葬儀業界でどう活かすかを述べます。

単なる思い出話で終わらせず、「この経験で培った〇〇力は、御社の業務である△△において貢献できると考えます」と結びつけることで、採用メリットを提示します。

学びを仕事に転換できる応用力を示すことで、入社後の活躍を予感させる締めくくりにしましょう。

PREP法は面接でも有効!

上記のような構成は、一般的にPREP法(Point:結論、Reason:理由、Example:具体例、Point:結論)の応用と言えます。

この型を身につけておけば、文章だけでなく面接の場でも非常に役立ちます。

面接は履歴書と違い、その場での即興のやり取りですが、頭の中にこの構成が入っていれば、緊張していても論理的に話を組み立てて伝えることができます。

今のうちにこの型を自分のものにしておきましょう。

【葬儀業界のガクチカ】職種別例文

それでは最後に、これまでの解説を踏まえた具体的な例文を職種別に紹介します。

葬儀社といっても役割は様々です。

自分が志望する職種や、アピールしたい能力に合わせて参考にしてください。

ここでは400文字程度でまとめていますが、実際のエントリーシートの文字数制限に合わせて調整してください。

例文1. 葬儀ディレクター(進行・施行担当)

私が学生時代に力を入れたのは、カフェのアルバイトでの新人教育です。

当初、新人が早期に辞めてしまう定着率の低さが課題でした。

原因は業務のマニュアル不足と孤独感にあると考え、私は指導係として二つの施策を行いました。

一つ目は、写真付きの詳細なマニュアルの作成です。

二つ目は「交換日記」の導入で、業務の不安を気軽に相談できる場を設けました。

相手の立場に立ち、不安を取り除く関わりを徹底した結果、新人の定着率が大幅に改善し、店舗全体の雰囲気も明るくなりました。

この経験から、相手の心に寄り添い、課題を解決する重要性を学びました。

葬儀ディレクターとしても、ご遺族の不安を察知し、安心して式を任せていただけるよう、誠心誠意サポートしたいと考えています。

例文2. 葬儀プランナー(相談・打ち合わせ担当)

大学のボランティアサークルで、地域イベントの企画リーダーを務めた経験です。

当初、メンバー間の意見が対立し、企画が停滞する事態に陥りました。

私は全員が納得する答えを出すために、一人ひとりと個別に面談を行い、それぞれの想いや背景にある意図を徹底的に聞き出しました。

その上で、双方の意見を取り入れた折衷案を提示し、全員が前向きに取り組める企画へと修正しました。

結果、イベントは前年比1.5倍の来場者を記録し、成功を収めました。

この経験で培った「傾聴力」と「調整力」は、ご遺族の多様なご要望を形にする葬儀プランナーの業務に活かせると確信しています。

お客様の言葉にならない想いまで汲み取り、最適なプランを提案していきます。

例文3. 生花スタッフ(祭壇設営・装飾)

私が力を入れたのは、書道部での作品制作です。

展覧会に向けて、チームで一つの巨大な作品を作り上げることに挑戦しました。

しかし、細部のバランスへのこだわりと、限られた時間との両立が大きな壁となりました。

私はチームの進捗管理役として、作業工程を分単位で細分化し、メンバーの得意分野に合わせた配置転換を提案しました。

また、作業中は常に全体を俯瞰し、遅れている箇所があれば自らサポートに入りました。

その結果、妥協することなく期限内に作品を完成させ、展覧会で金賞を受賞することができました。

この経験から得た、美しさへのこだわりと時間管理能力は、ご遺族の想いを形にする祭壇設営の現場で、迅速かつ丁寧に業務を遂行するために活かせると考えています。

例文4. 葬儀事務・管理部門

大学の学園祭実行委員会で会計担当として、予算管理の厳格化に取り組んだことです。

例年、使途不明金や予算オーバーが発生していたため、私は従来の現金管理から、電子データによるリアルタイム管理への移行を提案し、実行しました。

各部署への入力方法のレクチャーを丁寧に行い、週次での予算チェックを徹底したことで、ミスを未然に防ぐ体制を構築しました。

その結果、数年ぶりに予算内での運営を達成し、次年度への繰越金を残すことができました。

葬儀の現場では、一つのミスが大きな迷惑につながります。

私が培った正確な事務処理能力と、周囲を巻き込んで改善していく力は、葬儀社の信頼を支えるバックオフィス業務において必ず貢献できると考えます。

例文5. カスタマーサポート(電話対応・事前相談)

私は塾講師のアルバイトにおいて、生徒との信頼関係構築に注力しました。

担当した生徒は当初、勉強への意欲が低く、心を開いてくれませんでした。

私は勉強を教える前に、まずは生徒の話を聞く時間を毎回設け、彼らの趣味や悩みに共感することを徹底しました。

否定せずに受け入れる姿勢を貫くことで徐々に心を開いてもらえ、結果として学習意欲も向上し、第一志望校合格へと導くことができました。

この経験から、相手の話を深く聴き、受容することの力を学びました。

葬儀社のカスタマーサポートにおいても、不安を抱えてお電話されるお客様の声に真摯に耳を傾け、心に寄り添った対応で安心感を提供していきたいです。

【葬儀業界のガクチカ】まとめ

葬儀業界への就職を目指す皆さん、ここまで読んでいただきありがとうございます。

特殊な業界だからこそ難しく考えすぎてしまうかもしれませんが、大切なのは「特別な経験」ではなく、あなたが目の前のことにどう向き合い、どう周囲と関わってきたかという「誠実な姿勢」です。

葬儀の仕事は、悲しみの中にいる方にそっと手を差し伸べる、尊くて温かい仕事です。

あなたの持っている優しさや強さ、そして学生時代に培った経験は、必ず誰かの心の支えになります。

自信を持って、あなたらしい言葉でガクチカを書き上げてください。

応援しています。

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