ITエンジニアの仕事内容とは?職種別にそれぞれ向いてる人など詳しく解説!

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

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はじめに

ITエンジニアという職業は、現代社会を支えるあらゆる仕組みの構築に携わる非常に重要な存在です。

27卒の皆さんがこれから歩むキャリアにおいて、ITの知識はどの業界でも武器になりますが、その中でもエンジニアは「技術の力で直接的に課題を解決する」という大きなやりがいを持っています。

しかし、一口にエンジニアと言ってもその種類は多岐にわたり、働き方や求められるスキルは大きく異なります

まずはその全体像を正しく捉えることから始めましょう。

【ITエンジニア】どんな仕事か

ITエンジニアとは、コンピューターを動かすための技術、すなわちITを駆使して、システムの設計や構築、運用を行う専門職の総称です。

私たちの身の回りにあるスマートフォンのアプリ、ネットショッピングの決済システム、企業の給与管理ソフトなど、デジタル上で動くすべてのものはエンジニアの手によって生み出されています。

単に機械を操作するのではなく、人間の頭脳を形にし、社会の不便を便利に変えていく創造的な側面が強い仕事です。

【ITエンジニア】基本的な役割

ITエンジニアの基本的な役割は、最新のテクノロジーを用いてビジネスや生活の質を向上させることにあります。

顧客が抱えている悩みや「こうしたい」という理想を聞き取り、それをコンピューターで実現可能な形に落とし込みます

単に要望通りに作るだけでなく、将来的な拡張性や安全性を考慮した上で、最適な技術選定を行うことも重要な責任の一部です。

ITエンジニアが関わる業務範囲

ITエンジニアが関わる範囲は、プロジェクトの始まりから終わり、そしてその後にまで及びます。

具体的には、システムの構想を練る企画、設計図を作る設計、実際にコードを書く実装、バグがないかを確認するテスト、そして完成したシステムを安定して動かし続ける保守運用というサイクルです。

各工程で異なる専門性を持ったエンジニアがバトンを繋ぎ、一つの大きなサービスを作り上げることになります。

文系でも理解しておきたいポイント

文系出身者がエンジニアを目指す際に理解しておきたいのは、この仕事が「言葉の変換作業」であるという点です。

顧客の抽象的な要望を、エンジニア同士が共有できる論理的な言葉に変え、最終的にコンピューターが理解できる言語に変換する。

このプロセスにおいて最も重要視されるのは、プログラミングスキルそのものよりも、物事を分解して筋道立てて説明できる論理的思考力です。

そのため、文系で培った読解力や構成力は大きな武器になります。

【ITエンジニア】システムエンジニアの仕事内容

システムエンジニア(SE)は、プロジェクトの司令塔であり、システム全体の設計を担う職種です。

技術的な知識はもちろんのこと、クライアントと現場のエンジニアを繋ぐ架け橋としての役割が非常に大きいのが特徴です。

要件定義と設計の仕事

要件定義は、プロジェクトの成否を決める最も重要な工程です。

顧客が抱える課題をヒアリングし、どの機能をどの程度の優先順位で実装するかを確定させます。

その後、その要件を実現するために必要なデータの流れや画面のレイアウト、処理のルールなどを詳細に記した「設計図」を作成します。

この設計図が不正確だと、開発現場が混乱し、最終的に顧客が望まないものが出来上がってしまうため、非常に緻密な思考が求められます。

クライアントとの打ち合わせ業務

SEはデスクワークだけでなく、頻繁に顧客との打ち合わせを行います。

専門知識を持たない顧客に対して、技術的な制約を分かりやすく伝えたり、コストと機能のバランスを調整したりする交渉力が求められます。

相手の言葉の裏にある「本当に実現したいこと」を汲み取る洞察力が必要であり、コミュニケーションが仕事の半分以上を占めることも珍しくありません。

新卒が最初に任されやすい業務

新卒で入社したSEは、まず「テスト」や「ドキュメント作成」からスタートすることが一般的です。

先輩が書いた設計書を読み込み、実際のシステムがその通りに動くかを確認する作業を通じて、システムの構造を学んでいきます。

また、会議の議事録作成を通じて、どのような議論を経て仕様が決定されるのかを間近で見ることも、将来の独り立ちに向けた大切な修行期間となります。

【ITエンジニア】プログラマーの仕事内容

プログラマー(PG)は、SEが作成した設計図を具現化する役割を担います。

ソースコードを書き、コンピューターに命令を与えることで、無機質な設計図に命を吹き込む「モノづくり」の核心部分を担う職種です。

プログラミングで行う具体的な作業

主な作業は「コーディング」と呼ばれる、プログラミング言語を用いた記述作業です。

しかし、ただコードを書くだけではありません。

書いたコードが意図した通りに動かない「バグ」が発生した際、その原因を突き止めて修正するデバッグ作業にも多くの時間を割きます。

また、他の人が書いたコードを読みやすく整えたり、処理速度を向上させるために改善を加えたりするリファクタリングも重要な業務です。

使用する言語や開発環境

開発する対象によって、武器となるプログラミング言語は異なります

例えば、スマホアプリならSwiftやKotlin、企業の基幹システムならJava、最新のAI開発ならPythonといった具合です。

また、開発を効率化するためのフレームワークや、チームでコードを共有するためのGitなどのツールを使いこなす必要があります。

これらの道具を自由自在に操れるようになることが、一人前のプログラマーへの第一歩です。

未経験からでも成長できる理由

プログラミングは魔法ではなく、厳格なルールの積み重ねです。

正しい文法で書けば必ず同じ結果が出るため、努力の成果が目に見えやすいのが特徴です。

また、現代はインターネット上に学習リソースが豊富にあり、企業も「教える文化」が根付いているところが多いため、文系・理系問わずゼロからスキルを積み上げていくことが可能な職種です。

【ITエンジニア】Webエンジニアの仕事内容

Webエンジニアは、ブラウザを通じて利用するサービスを専門に開発する職種です。

SNSや動画配信サイト、予約システムなど、私たちが毎日利用するサービスの裏側を支えています。

Webサービスやアプリの開発業務

Webエンジニアは、サービスの企画段階から関わることが多く、新機能の追加やUI(ユーザーインターフェース)の改善などを迅速に行います。

Webの世界はトレンドの移り変わりが非常に速いため、一度リリースして終わりではなく、ユーザーの反応を見ながら日々アップデートを繰り返していくスピード感のある開発が特徴です。

フロントエンドとバックエンドの違い

Webエンジニアは大きく二つに分かれます。

フロントエンドは、ボタンの配置や文字のデザイン、スライドショーの動きなど、ユーザーが実際に見て操作する部分を担当します。

バックエンド(サーバーサイド)は、ユーザー情報の管理や検索結果の抽出、支払処理など、目に見えない裏側の仕組みを担当します。

どちらも密接に連携しながら、一つのWebサービスを作り上げています。

Webエンジニアに向いている27卒の特徴

常にアンテナを高く張り、新しいサービスや技術を試すことが好きな人は非常に向いています。

また、自分が関わったサービスが即座に世界中のユーザーに届くことに魅力を感じる人や、デザインと機能の両方に興味がある人にとっても、非常にエキサイティングな職種と言えるでしょう。

【ITエンジニア】インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアは、システムが稼働するための基盤となる「環境」を整える職種です。

建物で言えば、土地を整地し、電気・ガス・水道を引く工事を行う役割に相当します。

サーバーやネットワークの構築

物理的なサーバーマシンの選定や設置、データをやり取りするための通信網(ネットワーク)の設計を行います。

近年では物理的な機器を持たず、AWSなどのクラウドサービス上に仮想的なインフラを構築するケースが増えており、ソフトウェアによってインフラを制御する高度なスキルも求められるようになっています。

システムを支える保守運用の仕事

システムは、一度作れば永久に動き続けるわけではありません。

予期せぬアクセス集中によるパンクや、外部からのサイバー攻撃、機器の故障など、様々な脅威からシステムを守る必要があります。

24時間365日、異変がないかを監視し、トラブルが発生した際には迅速に対応して復旧させる、非常に責任感の強い仕事です。

開発職との違いと向いている人

アプリなどの機能を開発する側が「攻め」だとすれば、インフラエンジニアは「守り」の要です。

地味に見えるかもしれませんが、インフラが止まれば全てのサービスが停止してしまいます。

そのため、緻密な計画を立てることが得意な人や、セキュリティに関心が強い人、そして何より「当たり前が続くこと」を支えることに価値を感じる人に向いています。

【ITエンジニア】向いてる人の特徴

技術的な適性はもちろん重要ですが、それ以上に性格や仕事に対する姿勢がエンジニアとしての成功を左右します。

以下の特徴に心当たりがある人は、エンジニアとしての資質を十分に備えています。

新しい知識をコツコツ学ぶのが苦にならない人

IT業界の技術革新は止まることがありません。

学生時代に学んだ知識だけで一生通用することはなく、常に最新の情報をキャッチアップし続ける必要があります。

趣味のように技術情報を集めたり、休日に新しい技術を試したりすることを楽しめる「知的好奇心の強さ」は、エンジニアにとって最大の才能です。

物事を順序立てて考えるのが得意な人

プログラミングやシステム設計において、感情や直感は通用しません。

なぜエラーが出るのか、どうすれば効率的に処理できるか、といった課題に対して、根拠を持ってステップバイステップで答えを導き出せる論理的思考力(ロジカルシンキング)がある人は、エンジニアの仕事にスムーズに馴染めるはずです。

地道な作業でも責任を持って取り組める人

エンジニアの仕事は、数行のミスを見つけるために何時間もコードを読み返したり、何百ページものマニュアルを読み込んだりといった地道な作業の連続です。

華やかなイノベーションの裏側には、こうした積み重ねがあります。

細かな部分にまで妥協せず、最後までやり遂げる誠実さが、信頼されるエンジニアへの条件です。

チームで仕事をすることに抵抗がない人

意外に思われるかもしれませんが、エンジニアは極めてチーム指向の強い仕事です。

一人でできることには限界があるため、お互いのコードを助け合いながらチェックしたり、得意分野を教え合ったりします。

自分の考えを正しく伝え、他人のアドバイスを柔軟に受け入れるコミュニケーション力がある人は、現場で非常に歓迎されます

【ITエンジニア】1日の仕事の流れ

エンジニアが実際にどのような一日を過ごしているのか、ある若手社員の例を通じて具体的にイメージしてみましょう。

出社後から午前中の業務内容

朝はまず、システムに異常が起きていないか、自分宛てのタスクに更新がないかを確認します。

その後、チーム全員で15分程度の短い打ち合わせを行い、その日の目標を共有します。

午前中は頭が冴えているため、最も集中力を要する設計作業や難易度の高いコーディング集中して取り組む時間を確保することが多いです。

午後の作業とチームでの連携

午後は、午前中に書いたコードを先輩にチェックしてもらう「コードレビュー」を受け、指摘事項を修正していきます。

また、週に数回はクライアントとの打ち合わせや、次回の開発に向けた検討会が行われます。

集中して作業する時間と、活発に議論を交わす時間のメリハリをつけることが、効率的な働き方に繋がります。

1日の中で感じやすいやりがい

定時が近づき、その日目標としていた機能が完成し、バグもなくスムーズに動いたときは、筆舌に尽くしがたい達成感があります。

また、自分の作業が少しでもプロジェクト全体の進捗に貢献できたと実感できる瞬間や、チームメンバーから「助かった」と声をかけられることも、日々の大きなモチベーションとなります。

【ITエンジニア】目指すためにやるべきこと

27卒の皆さんが、納得のいく形でエンジニアとしての第一歩を踏み出すために、今から準備できるステップを紹介します。

業界研究で必ず押さえるポイント

まずは、エンジニアとして働く「環境」による違いを理解しましょう。

自社でサービスを企画・運営する「自社開発企業」、顧客から依頼を受けてシステムを作る「受託開発企業(SIer)」、エンジニアを必要としている企業に技術を提供する「SES(システムエンジニアリングサービス)」などがあります。

それぞれのメリット・デメリットを調べ、自分に合うスタイルを見極めることが肝心です。

インターンや説明会の活用方法

文字情報だけでなく、実際に現場を見る機会を作ってください。

最近では文系未経験歓迎のインターンも多く、数日間のワークを通じて実際の業務に近い体験ができます。

説明会では、福利厚生だけでなく「どのような技術スタックを使っているか」や「入社後の研修期間と内容」について具体的に聞き、自分の成長イメージが持てるかを確認しましょう。

志望動機に仕事内容をどうつなげるか

「プログラミングが楽しい」という動機だけでは、他の学生と差がつきません。

「なぜこの会社の、このサービス開発に携わりたいのか」を整理してください。

仕事内容を深く理解していることをアピールできれば、熱意の裏付けになります。

【ITエンジニア】よくある質問

就職活動において、皆さんが不安に感じやすい疑問について回答します。

毎日プログラミングをする仕事?

実は、役職や職種が上がるにつれてコードを書く時間は減る傾向にあります。

若手のうちは実装が中心ですが、将来的にSEやマネージャーを目指すなら、設計や人・予算の管理が主な仕事になります。

「ずっとコードを書き続けたい」のか「徐々に上流工程に関わりたい」のか、自分の希望するキャリアパスを考えておくことが大切です。

文系でも仕事内容についていける?

結論から言えば、全く問題ありません。

エンジニアに必要な数学的知識は、高度なAI研究などを除けば、中学・高校レベルの論理的な計算能力で十分です。

それよりも、新しいことを学び続ける姿勢や、曖昧な指示を具体化するコミュニケーション力の方が、実務では重視されます。

職種は入社後に変わることある?

多くの企業でジョブローテーション制度やキャリア申告制度があります。

最初はプログラマーとして基礎を積み、その後適性に合わせてインフラエンジニアに転向したり、SEとして顧客折衝に専念したりと、柔軟なキャリア形成が可能です。

ITの世界は広いため、働いていく中で自分の「本当の得意分野」を見つけていくことができます。

まとめ

ITエンジニアの仕事は、技術を通じて誰かの困りごとを解決し、社会をより良い方向へ動かしていく非常にやりがいのある職業です。

求められる知識は多いですが、それ以上に得られるスキルや市場価値は高く、将来の選択肢を大きく広げてくれるはずです。

27卒の皆さんは、まずは「エンジニア」という言葉を恐れず、その多様な職種の中から自分がワクワクする分野を探してみてください。

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