
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
IT業界での就職を目指す多くの学生が直面する悩みのひとつに、web系とSIerのどちらを選ぶべきかという問題があります。
この二つは同じITという分野に属しながらも、働き方や求められるスキル、そしてキャリアパスが大きく異なります。
自分に合った環境を見つけるためには、それぞれの特徴や違いを正しく理解することが大切です。
本記事では、就職活動を進める上で知っておきたい両者の違いや、それぞれのメリットとデメリット、そしてどのような人が向いているのかを詳しく解説していきます。
自身の適性を見極めるための参考にしてください。
web系とSIerの違い
IT業界の中で大きな割合を占めるweb系とSIerですが、ビジネスモデルや仕事の進め方において明確な違いが存在します。
一言で表すと、自社でサービスを開発して一般のユーザーに提供するのが前者であり、他の企業から依頼を受けてシステムを構築するのが後者です。
この根本的な違いが、日々の業務内容や社風、そして待遇面にさまざまな影響を与えています。
ここでは、両者の違いを三つの観点から比較して解説していきます。
業務内容の違い
業務内容における最大の違いは、開発の進め方とスピード感にあります。
自社サービスを展開する企業では、新しい機能の追加や改善を短いスパンで繰り返すアジャイル開発という手法が多く取り入れられています。
リリース後もユーザーの反応を見ながら改修を続けるため、常に変化に対応する柔軟性が求められます。
一方で受託開発を行う企業では、顧客の要望を詳細にヒアリングして仕様を固め、計画通りにシステムを構築するウォーターフォール開発が主流です。
品質と納期を厳守することが最優先されるため、事前の設計やテストに多くの時間をかけ、確実な工程管理を行うことが重視されます。
待遇面の違い
待遇面については、評価制度や給与体系の傾向に違いが見られます。
自社サービスを展開する企業は、年齢や勤続年数よりも個人のスキルや実績を重視する実力主義の傾向が強いです。
成果を出せば若手でも高い報酬を得られる可能性がありますが、業績によって給与が変動しやすい側面もあります。
対して受託開発を行う企業、特に大手やその系列会社では、年功序列の評価制度が残っていることが多く、長く勤めることで着実に給与が上がっていく傾向があります。
福利厚生や各種手当が充実している企業も多く、安定した環境で長期的にキャリアを築きたいと考える人にとっては安心感のある待遇となっています。
顧客の違い
ビジネスの対象となる顧客層の違いは、仕事のやりがいやプレッシャーの種類に影響を与えます。
自社サービスを展開する企業の場合、顧客はインターネットを通じてサービスを利用する一般の消費者や幅広い企業となります。
ユーザーの生の声やアクセスデータが直接開発チームに届くため、自分の仕事が世の中にどのような影響を与えているのかを実感しやすいのが特徴です。
一方、受託開発を行う企業の場合、顧客はシステムの発注元である特定の企業や官公庁となります。
顧客の業務課題を直接解決するシステムを提供するため、クライアントからの感謝を直接受け取ることができるという達成感があります。
web系の特徴
自社のインターネットサービスを企画から開発、運用まで一貫して手掛ける企業群には、他のIT企業にはない独自のカルチャーや働き方があります。
スマートフォンやインターネットが普及した現代において、私たちの生活に密着したサービスを数多く生み出している領域です。
ここでは、具体的な業務内容や働く環境、そしてどのような人材が求められているのかといった特徴について、詳しく解説していきます。
業務内容
業務内容は、新しいサービスの企画立案から、デザインの作成、プログラミング、そして公開後の運用保守まで多岐にわたります。
大きな特徴は、サービスを一度作って終わりではなく、公開後からが本当のスタートとなる点です。
ユーザーの行動データを分析し、使い勝手を良くするための画面改修や、利便性を高める新機能の追加といった改善作業を日常的に行います。
また、エンジニアやデザイナー、マーケターなど、異なる専門性を持つメンバーがチームを組み、意見を出し合いながら同じ目標に向かって進めていきます。
スピード感が重視されるため、走りながら考える柔軟な姿勢が必要とされる業務環境です。
待遇面
働き方の自由度が高く、個人の裁量を重んじる待遇を用意している企業が多いのが特徴です。
出社時間や退勤時間をある程度自由に決められるフレックスタイム制や、自宅やカフェなどで仕事ができるリモートワークの導入が進んでおり、プライベートの時間を確保しやすい環境が整っています。
服装や髪型についても規定を設けていない企業が多く、リラックスした状態で業務に取り組むことができます。
給与面においては、成果やスキルに応じた評価がダイレクトに反映される傾向があり、若いうちから高い収入を得るチャンスがある一方で、継続して成果を出し続けなければならないというシビアな面も持ち合わせています。
必要なスキル
専門的なプログラミング言語の知識に加えて、仮説を立てて検証する論理的な思考力が強く求められます。
ユーザーがなぜその画面で離脱したのか、どうすればボタンを押してくれるのかといった課題に対し、データをもとに原因を推測して改善策を講じるスキルが不可欠です。
また、変化の激しい業界であるため、新しい技術やトレンドを常にキャッチアップし、自身の知識をアップデートし続ける自己研鑽の能力も必要です。
さらに、さまざまな職種のメンバーと連携してプロジェクトを進めるため、相手の意見を尊重しつつ自分の考えを論理的に伝えるコミュニケーション能力も、円滑に業務を進める上で重要な要素となります。
向いてる人の特徴
新しい技術やサービスに対して強い好奇心を持ち、自ら進んで学ぶ姿勢がある人が向いています。
また、指示された作業をこなすだけでなく、現状の課題を見つけ出して自分から改善を提案できるような主体性を持つ人は、この環境で高く評価されます。
正解がない中で試行錯誤を繰り返すことが多いため、失敗を恐れずにとりあえず行動してみるチャレンジ精神がある人や、変化の激しい状況を楽しめる柔軟性がある人に適しています。
年齢や経験に関係なく実力で評価されたい、自分のアイデアを形にして世の中に価値を提供したいという強い意欲を持つ人であれば、やりがいを持って日々の業務に取り組むことができるはずです。
向いていない人の特徴
決められた手順やマニュアルに沿って、正確に作業を進めることに安心感を覚える人には、変化の多いこの環境はストレスになりやすいです。
また、一度覚えた知識や技術だけで長く仕事を続けていきたいと考える人にとっても、常に新しいスキルの習得が求められるプレッシャーは負担となる可能性があります。
業務の進め方が属人的になりやすく、手取り足取り教えてもらえる丁寧な研修制度が整っていない企業も少なくないため、受け身の姿勢で仕事に取り組む人は周囲のスピードについていけなくなる恐れがあります。
仕事とプライベートを完全に切り離し、自己学習に時間を割きたくないという価値観を持つ人にも厳しい環境です。
将来性
インターネットを通じたサービスの需要は今後も拡大していくと見込まれており、業界全体の将来性は明るいと言えます。
特に近年は、人工知能や仮想現実といった新しい技術の実用化が進んでおり、これらを活用した新たなビジネスモデルが次々と誕生しています。
また、あらゆる産業でデジタル化が推進されている中、使いやすいシステムやサービスを構築できる人材の価値はますます高まっています。
一方で、技術の陳腐化が早いため、企業も個人も常に変化に適応し続けなければ生き残れないという厳しさもあります。
自分の市場価値を高め続ける努力を怠らなければ、長期的に活躍できる魅力的なフィールドであることは間違いありません。
SIerの特徴
システムインテグレーターの略称であるSIerは、顧客となる企業の業務課題をIT技術を用いて解決する専門家集団です。
金融機関の基幹システムや、官公庁の行政システムなど、私たちの社会生活を根底から支える重要なインフラを構築する役割を担っています。
大規模な予算と人員が動くプロジェクトが多く、IT業界の中でも大きな存在感を示しています。
ここでは、具体的な仕事内容や社風の特徴について詳しく解説します。
業務内容
顧客からの要望をヒアリングし、どのようなシステムが必要かを定義する要件定義から始まり、基本設計、詳細設計、プログラミング、テスト、そして導入後の保守運用までの一連の工程を請け負います。
プロジェクトの規模が大きいため、すべての工程を自社だけで行うのではなく、複数の協力会社と分担して開発を進めるのが一般的です。
そのため、自社でコードを書くプログラミング業務よりも、プロジェクト全体のスケジュールや品質、コストを管理し、関係各所と調整を行うマネジメント業務の比重が高くなる傾向があります。
顧客のビジネスを深く理解し、システムを通じて業務の効率化や課題解決を実現することが最大のミッションとなります。
待遇面
大手企業やそのグループ会社が多く存在するため、福利厚生や社内制度が充実している傾向があります。
住宅手当や家族手当といった金銭的なサポートに加え、有給休暇の取得推奨や育児休業制度の整備など、長期的に働きやすい環境づくりに力を入れている企業が多数あります。
給与体系は年功序列の要素が残っていることが多く、長く勤めることで着実に年収が上がっていく安定感があります。
一方で、顧客の業務カレンダーに合わせて仕事を進める必要があるため、稼働中のシステムにトラブルが発生した場合や、納期が迫っている時期には、休日出勤や時間外労働が発生することもあり、配属されるプロジェクトによって労働環境に差が出ることがあります。
必要なスキル
顧客の要望を正確に聞き出し、システムという形に落とし込むための論理的な思考力とドキュメント作成能力が不可欠です。
専門的なIT知識を持たない顧客に対しても、わかりやすい言葉でシステムの仕組みや提案内容を説明するコミュニケーションスキルが求められます。
また、大規模なプロジェクトをスケジュール通りに進行させるためには、多くの関係者を巻き込みながら問題を解決していく調整力やリーダーシップといったマネジメントスキルが重要になります。
もちろん基本的なITの知識は必要ですが、それ以上にプロジェクトを円滑に進めるための対人関係のスキルや、計画を確実に実行する管理能力が評価される傾向にあります。
向いてる人の特徴
物事を計画通りにコツコツと進めることが得意で、責任感を持って最後までやり遂げることができる人に向いています。
また、顧客と直接対話をして課題を引き出し、解決策を提案することにやりがいを感じる人や、複数の人と協力して大きなプロジェクトを成功に導きたいというチーム志向の強い人に適しています。
充実した研修制度や福利厚生を利用しながら、安定した環境で長期的なキャリアを築きたいと考える人にとっても魅力的な選択肢となります。
システムの品質を担保するために、細かいテストや確認作業を妥協せずに実施できる真面目さや、論理的で几帳面な性格の人が活躍しやすい環境が整っていると言えます。
向いていない人の特徴
決められた仕様やルールに従って仕事を進めるよりも、自分のアイデアを自由に形にしたいというクリエイティブな志向が強すぎる人には窮屈に感じられる可能性があります。
顧客の要望を満たすことが最優先されるため、最新の技術を使いたいと思っても、安定稼働を理由に古い技術を採用せざるを得ない場面も多々あります。
そのため、プログラミングそのものが好きで、ずっとコードを書いて技術を極めたいと考えている人にとっては、マネジメント業務中心のキャリアパスに不満を抱くかもしれません。
また、変化の速い環境でスピーディーに開発を回したいという価値観を持つ人にとっても、確実性を重視する社風は合わない傾向があります。
将来性
社会全体のデジタルトランスフォーメーションの流れを受け、企業のIT投資は継続して拡大しており、SIerへの需要は今後も安定して推移すると予想されます。
特に、老朽化した既存システムの刷新や、クラウドへの移行といった大規模な案件は依然として豊富に存在します。
しかし、近年は顧客企業が自社内にITエンジニアを抱えてシステムを開発する内製化の動きも進んでおり、ただシステムを作るだけの下請け的なビジネスモデルは徐々に厳しくなっています。
今後は、顧客のビジネス戦略に深く踏み込み、ITを活用した新しい価値提案ができるコンサルティング能力を持つ企業や人材がより一層求められるようになっていくでしょう。
web系のメリット・デメリット
就職先としての魅力が数多くある一方で、働く上での苦労やリスクも確実に存在しています。
入社後に自分の理想と現実のギャップに悩まないためには、ポジティブな面だけでなくネガティブな実態についても正しく理解しておくことが重要です。
ここでは、自社サービスを開発する企業で働くことによって得られる具体的なメリットと、事前に覚悟しておくべきデメリットについて、いくつかのポイントに絞って詳しく解説していきます。
若いうちから経験を積みやすい
年齢や社歴に関わらず、実力と意欲のある人に重要な仕事を任せるというベンチャー気質の強い企業が多いのが特徴です。
入社して間もない若手社員であっても、新規機能の企画から開発、リリースまでの一連の工程を担当させてもらえる機会が豊富にあります。
自分で考え、決断し、行動する主体性が試される環境であるため、早い段階から圧倒的な場数を踏むことが可能です。
失敗を恐れずに挑戦することが推奨されるカルチャーの中で、自分のアイデアが形になり、多くのユーザーに利用されるという経験を若いうちから積むことができるのは、ビジネスパーソンとしての実力を飛躍的に高める大きなメリットと言えます。
柔軟な働き方ができる企業が多い
働く場所や時間にとらわれない柔軟な制度を導入している企業が多いため、自分のライフスタイルに合わせた働き方を実現しやすいのが大きな魅力です。
フルリモートワークを許可している企業や、出社と在宅勤務を自由に選べる制度を取り入れている企業も珍しくありません。
また、始業や終業の時間を個人の裁量で決められるフレックスタイム制を採用しているケースも多く、通勤によるストレスを軽減したり、プライベートの予定に合わせて業務時間を調整したりすることが可能です。
成果さえ出していれば働き方は個人の自由に任せるという合理的な考え方が浸透しており、ワークライフバランスを重視する人にとって働きやすい環境です。
スキル次第でキャリアの幅が広がる
日々の業務を通じて身につくプログラミングスキルやマーケティングの知識、そしてデータ分析の手法などは、他の企業や業界でも高く評価される汎用性のある能力です。
ひとつの会社で実績を積んだ後、より好条件の別企業へ転職してキャリアアップを図ることは一般的なルートとして定着しています。
また、一定のスキルと経験を身につければ、組織に属さずにフリーランスとして独立したり、自分で会社を立ち上げて新しいサービスを展開したりと、多様な選択肢を持つことができます。
手に職をつけることで会社に依存しない生き方が可能になり、自分自身の市場価値を高め続けることができるのは、この業界で働く最大のメリットのひとつです。
企業ごとの当たり外れが大きい
誰もが知る大手のメガベンチャーから、数名規模で立ち上げたばかりのスタートアップまで、様々な規模の企業が混在しているため、労働環境や待遇面に差が存在します。
大手企業であれば残業時間の管理や福利厚生が整っていますが、小規模な企業の中には、慢性的な長時間労働が発生していたり、教育体制が全く整っておらず新人に業務を丸投げするようなケースも見受けられます。
また、事業の成長スピードが速い分、業績が悪化した際の経営の不安定さというリスクも抱えています。
企業研究を十分に行わずに入社してしまうと、過酷な労働環境に苦しむことになるため、事前の情報収集を念入りに行う必要があります。
SIerのメリット・デメリット
日本のITインフラを支える重要な役割を担う一方で、業界特有のビジネス構造による働き方の特徴が存在します。
大手企業ならではの安定感や教育体制の充実という魅力がある反面、開発の現場においては業界特有の課題を感じる場面もあるはずです。
ここでは、顧客からシステム開発を受託する企業で働くことのメリットと、長期的なキャリアを考える上で知っておきたいデメリットについて、いくつかのポイントに分けて詳しく解説していきます。
安定した経営基盤の企業が多い
特定の業界に偏らず、金融、製造、流通、官公庁など幅広い業界の顧客と長年にわたる取引関係を構築している企業が多く、不況の波を受けても業績が急激に悪化しにくいという強みがあります。
また、システムの開発だけでなく、導入後の保守や運用といった継続的な契約による安定した収益源を持っていることも経営の安定に繋がっています。
このような盤石な財務体質があるからこそ、社員に対する充実した福利厚生や、継続的な教育投資が可能になっています。
急な倒産やリストラの心配が少なく、守られた環境の中で仕事と生活のバランスを取りながら心身ともに健康的に働き続けられる点は、大きなメリットと言えます。
IT未経験からでも育成してもらいやすい
社員の育成に時間とコストをかける余裕がある企業が多く、充実した研修制度が用意されています。
新入社員研修では、数ヶ月間かけてコンピューターの基礎知識からプログラミング言語、ビジネスマナーまでをじっくりと学ぶ期間が設けられていることが一般的です。
配属後も先輩社員が専属で指導にあたる制度が機能しており、文系出身でITに関する知識が全くない状態からでも、段階的な研修を通じて立派なエンジニアへと成長できるサポート体制が整っています。
業務をマニュアル化してチームで進める手法が確立されているため、経験が浅くても周囲のサポートを受けながら着実にスキルを身につけていくことが可能な環境です。
大規模なプロジェクトに関われる
国や自治体、あるいは大手企業が発注する社会インフラに関わる大規模なシステム開発プロジェクトに参画できる機会が豊富にあります。
動く金額も大きく、数年単位の期間と数百人規模の人員が関わるようなプロジェクトは、他ではなかなか経験することができません。
チームの一員として自分の仕事が巨大なシステムの一部となり、社会の基盤を支えているという実感を得られることは、働く上での大きなやりがいとなります。
また、大規模なプロジェクトを通じて、品質管理の厳密な手法や、複雑なシステムを設計するノウハウ、そして多数の関係者をまとめ上げるマネジメントスキルなど、高度なビジネススキルを身につけることができます。
下流工程からスタートする可能性がある
業界の構造として、要件定義や基本設計といった上流工程を大手の企業が担当し、実際のプログラミングやテストといった下流工程を中堅や中小の企業が担当するという多重下請け構造が存在します。
そのため、入社する企業の位置づけによっては、何年経っても設計書の通りにコードを書く作業や、システムのテスト作業ばかりを任され、より高度な設計やマネジメント業務に携わるチャンスがなかなか巡ってこないというリスクがあります。
自分がどのようなキャリアを積みたいのかを明確にし、志望する企業が業界のどの立ち位置にいるのか、どのような工程の業務を主に担当しているのかを事前にしっかりと確認しておくことが重要です。
よくある質問
就職活動を進める中で、文系からの挑戦の可否やそれぞれの業界の将来性について、疑問や不安を抱く方は少なくありません。
インターネット上にはさまざまな情報が溢れており、何が正しいのか判断に迷うこともあるはずです。
ここでは、企業説明会や面接などの場で頻繁に質問される内容や、多くの就活生が共通して疑問に思うポイントを厳選し、それぞれについて客観的でわかりやすい回答をまとめました。
企業選びの参考にしてください。
文系でもなれる?
結論から言うと、どちらの分野であっても文系出身者が就職して活躍することは十分に可能です。
実際に現場で働いているエンジニアやディレクター、営業職の多くは文系学部の出身です。
プログラミングの知識がないと入社できないと思われがちですが、入社後の充実した研修を通じて一から技術を習得できる企業がたくさんあります。
また、開発の現場では専門的な知識だけでなく、論理的に物事を考える力や、関係者と円滑に連携するコミュニケーション能力、そして顧客の課題を読み解く力が強く求められます。
これらは文系理系を問わず身につけられるスキルであり、技術に対する興味と学ぶ意欲さえあれば文系からでも全く問題ありません。
将来性が高いのはどっち?
どちらの分野も社会のデジタル化に伴って需要が拡大しており、業界全体としての将来性は高いと言えます。
web系は新しい技術を取り入れたサービスの展開が活発であり、個人の技術力やアイデア次第で大きな成長が見込めるという魅力があります。
一方のSIerは、企業のシステム刷新やクラウド移行といった底堅い需要があり、安定した事業基盤を持っています。
将来性が高いかどうかは、業界全体というよりも、その企業が時代に合わせて変化できているか、そして自分自身がスキルを磨き続けて市場価値を高められるかという点に依存します。
どちらを選んだとしても、継続して学び続ける姿勢を持つことが将来の安定に繋がります。
IT未経験から入るならどっちがおすすめ?
IT未経験から挑戦する場合、充実した研修制度が整っている企業が多いSIerの方が、最初のハードルは低い傾向にあります。
数ヶ月間の研修で基礎からプログラミングやシステム開発の工程を学ぶことができるため、技術に対する不安を払拭してから実務に入ることができます。
一方、web系の場合は実力主義の側面が強く、手取り足取り教えてもらえる環境が少ない企業もありますが、自分でサービスを作ってみたいという強い意欲があるなら、若手から裁量を持てる環境は魅力的です。
手厚い教育を受けながら着実に成長したいならSIer、自主的に学びながらスピード感を持って実践経験を積みたいならweb系がおすすめと言えます。
おすすめの対策方法
IT業界への就職を成功させるためには、それぞれの企業が持つ特徴や業界の構造を正しく理解し、適切な選考対策を行うことが不可欠です。
漠然としたイメージだけで企業を選んでしまうと、入社後に大きなギャップを感じることになります。
ここでは、自分に合った優良企業を見つけ出し、内定を獲得するために実践すべき具体的な対策方法を三つのポイントに絞って解説します。
就活エージェントを利用する
業界の内部事情に精通したプロフェッショナルである就活エージェントを活用することは、情報収集や選考対策の観点から有効な手段です。
ネットの口コミだけでは見抜けない、各企業の社風や残業時間、教育体制の実態などをエージェントを通じて確認することができます。
自分の希望条件や適性を伝えることで、数ある企業の中から自分に合った優良な求人を厳選して紹介してもらえるため、ミスマッチのリスクを減らすことができます。
また、専門用語が飛び交う面接に向けた模擬面接や、履歴書の添削サポートなども無料で受けられるため、一人で就職活動を進めるよりも圧倒的に効率良く、自信を持って対策を行うことが可能になります。
説明会やインターンに参加する
実際の職場の雰囲気や、働く人たちの熱量を肌で感じるためには、企業が開催する説明会やインターンに積極的に参加することが最も確実な方法です。
現場の社員と一緒に実務に近い課題に取り組むことで、インターネット上の情報だけでは伝わらないリアルな業務の進め方や社風を体感することができます。
自分がこの環境で数年後にいきいきと働いている姿を想像できるかを確認する絶好の機会となります。
また、社員に直接質問できる機会があれば、仕事のやりがいだけでなく、あえて厳しい部分や課題に感じている点などを率直に聞いてみることで、入社後のギャップを最小限に抑えることができます。
早い段階から現場の空気に触れておきましょう。
企業分析を行う
同じ業界であっても、企業によってビジネスモデルや得意とする開発分野は大きく異なります。
自社でどのようなサービスを展開しているのか、あるいはどのような業界のシステム開発を得意としているのかを正確に把握しましょう。
その上で、その企業が今後どのような事業展開を目指しているのかを企業のホームページなどで確認し、自分なりの意見を持っておくことが重要です。
面接では、なぜ他社ではなく自社を選んだのかという志望動機が必ず問われます。
企業の強みや経営ビジョンを深く理解し、自分のやりたいこととどのようにマッチしているのかを論理的に説明できるように、徹底した企業分析を行って選考に臨んでください。
まとめ
本記事では、IT業界を代表する二つの分野について、それぞれの業務内容や待遇、向いている人の特徴などを詳しく解説してきました。
自社サービスを通じてユーザーの反応をダイレクトに感じながらスピード感を持って開発を進める環境と、顧客の課題解決に向けて大規模なシステムを確実な計画のもとで構築していく環境とでは、求められるスキルや働き方が大きく異なります。
どちらが優れているということではなく、自分の性格や将来のキャリアビジョンに合致しているかが最も重要です。
自己分析と企業研究を深め、インターンやエージェントなどをうまく活用しながら、後悔のない納得のいく就職活動を進めていってください。