2018年マザーズ上場を果たした急成長ベンチャー10選

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

就活生のみなさんは企業分析をしているときに「上場企業」というワードをよく見かけたのではないでしょうか?今回は上場やマザーズの仕組み、2018年にマザーズ上場を果たした注目のベンチャー企業についてご紹介していきます。

 

上場ってなんだ?

そもそも「上場企業」とは何かをご存知でしょうか?上場企業とは、証券取引所で売買される株式を発行している企業のことです。

そしてこの上場には一定の条件をクリアしていることが求められます。

条件とは、株式単位数や時価総額、利益額などで、その企業の成長性や安定性をチェックしています。

上場するメリットは自分たちの株式と引き換えにお金を集めることができるので、今後も会社を成長させるための資金収集の手段になっています。

 

東証マザーズとは?

さて、では「東証マザーズ」とはなんなのでしょうか? 東証マザーズは証券取引所の1つで、新興企業向けの株式市場、つまりいわゆるベンチャー企業向けとなっています。

特徴としては、上場の条件の中でも利益に関する上場基準や設立経過年数が大幅に緩和されていることがあります。

 

2018年マザーズ上場を果たした急成長ベンチャー10選!

それではここからは具体的に「東証マザーズ上場」を果たしたベンチャー企業をご紹介していきたいと思います。

【メルカリ】 企業HPはこちら

事業概要 いわずと知れたフリマアプリ「メルカリ」を主軸としている企業です。

スマホから誰でも簡単に売り買いができるところが特徴の「メルカリ」は国内累計ダウンロード数が7000万を超えています。

イギリスとアメリカにも進出しており、グローバル展開にも力を入れています。

そんなメルカリのミッションは「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」ことで、2018年10月末には6年目を迎え、ロゴデザインもリニューアルしています。

<注目ポイント> 上場時の時価総額が最大で4000億円となる見込みで、ここ13年でも最大級の規模感と言われています。

月間利用者数も1000万人を超えており、ミレニアル世代にも刺さるCtoC事業として今後にも注目を浴びています。


【ラクスル】 企業HPはこちら

事業概要 ラクスルは、CMや広告でもよく見かけるネット印刷サービスの「ラクスル」の他に、物流のシェアリングポラットフォーム「ハコベル」といった事業を展開しています。

デジタル化が進むにつれBtoBサービスのアナログな部分へのイノベーションを起こすべく、シェアリングプラットフォーム事業に注力しています。

そんなラクスルのビジョンは「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」です。

<注目ポイント> 特にBtoBサービスの産業にはまだまだアナログで非効率な部分が多く、そこにインターネットの力を用いて仕組みのアップデートを図り、世の中にインパクトを与えていく先駆者として今後にも注目を浴びています。


【RPAホールディングス】 企業HPはこちら

事業概要 RPAホールディングスは、約10年前から第4次産業革命の1つであるロボットや人工知能に注目し、機械学習・人工知能の認知技術を活用したホワイトカラーの業務の効率化や仮想知的労働者(デジタルレイバー)の導入を行なっています。

RPAはロボティック・プロセス・オートメーションの頭文字で、事業「BizRobo!」は国内No.1のRPSサービスとして利用されています。

<注目ポイント> RPAは単純な事務作業を人に代わりシステムを導入することでコストカットや人手不足を解消できる注目のテーマの1つです。

市場に目を向けたのが早かった分、様々な情報の蓄積により競合優位性を生み出しており、今後も導入企業の増加が見込まれています。


【アルー】 企業HPはこちら

事業概要 アルーは「国内教育研修サービス」「グローバル人材育成サービス」「語学教育サービス」と人材育成や組織人事コンサルティングを展開している企業です。

「研修」ではなく「育成」にこだわるアルーは「100本ノックアプローチ」やAIを用いた個別最適化を導入することで1人ひとりの生産性の向上を目指すべく育成の成果にこだわりを持っています。

<注目ポイント> 若手や新人の育成に対して多角的にアプローチを行なっているアルーは、有名大手企業との取引もますます増えてきています。

さらに、法人向けの英会話サービス「ALUGO」を個人顧客向けにカスタムして展開することによって市場の拡大を図っており、今後の成長も見込まれるでしょう。


【ZUU】 企業HPはこちら

事業概要 ZUUは金融資産3000万円以上や年収700万円以上のアッパーマス層から富裕層をターゲットとしたメディア「ZUU Online」を主軸として「経営者online」や「FinTech online」などの自社メディアを運用しています。

それ以外にもFinTech推進支援事業や人材紹介事業などを幅広く展開しています。

「人・物・金」の最適化によって自分の人生の経営に必要なあらゆる情報を提供することを目指しています。

<注目ポイント> いまIT×金融であるFinTechはIT業界の中でも注目されています。

金融の市場規模の大きさからも規模拡大の可能性が伺えると共に、メディア運用をうまく活用して、転職斡旋やFinTech推進支援などうまく事業展開を行なっているところも注目のポイントとなっています。


【MTG】 企業HPはこちら

事業概要 MTGは「SIXPAD」や「ReFa」に代表されるような美容機器・健康機器、化粧品などの企画開発や製造販売を行なっている企業です。

「ブランド開発カンパニー」としてクリエイション・テクノロジー・ブランディング・マーケティングの4つの軸とグローバルな視点を持ちつつ、日本の良さも存分に活かし革新的なプロダクトを生み出しています。

<注目ポイント> これまで展開しているプロダクトのアイデアとデザインの優位性、またプロモーションにサッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドを起用するなどして世界規模のマーケットに打ち出す戦略が進行しています。

また10年で従業員数も22.5倍となっており、ますます企業規模の拡大が伺えます。


【GA technologies】 企業HPはこちら

事業概要 GA technologiesは中古不動産に特化した流通プラットフォームである「Renosy」を展開している企業です。

デジタル化の導入がもっとも遅れている業界の1つである不動産業界において、RenosyはAIやRPAを活用することによって効率化を図りながら精度の高い運用が行われていることが特徴です。

「テクノロジー×イノベーションで、人々に感動を。

」を理念に、中古不動産流通市場にて競合優位性を持ちつつあります。

<注目ポイント> 中古不動産市場は近年の新築件数のの飽和などにより巨大になるポテンシャルを持つ市場の1つと言われています。

またこの業界ではIT活用が進んでおらず、AIやRPAを用いた業務の自動化・効率化に積極的なGA technologiesは今後ますます注目を浴びると思われます。


【アクリート】 企業HPはこちら

事業概要 アクリートは個人認証やマーケティング、コミュニケーションなどを目的としたBtoC向けSMS配信サービス事業を展開しています。

SMSは活用の幅が広く、なりすましなどを防止するために利用している国内有名企業もどんどん増えています。

<注目ポイント> スマートフォンの普及によって各企業が登録が必要なサービスを多く展開しているなか、登録時のなりすましや複数アカウントの防止は非常に重要視されています。

スマートフォンで唯一今後も永続的に使用されることが見込まれる「携帯電話番号」を用いたSMS認証の業界は今後ますます注目され、その市場を開拓したアクリートの競合優位性が高いものでしょう。


【Mマート】 企業HPはこちら

事業概要 Mマートは人を介さないインターネット卸売業というビジネスモデルで、BtoBに特化したインターネットマーケットプレイス事業を展開しています。

卸売店と飲食店の仲介をすることによって互いに情報をオープンに受け取ることを可能にしています。

<注目ポイント> 飲食業界と卸売業界の間ではデジタル化がまだまだ進んでいないことが見受けられ、その仲介プラットフォームを運営するMマートは競合優位性においても高く評価されています。

今後もAIなどを用いたレコメンド機能など事業の拡張性も高く、今後も注目されるのではないでしょうか。


【ファイバーゲート】 企業HPはこちら

事業概要 ファイバーゲートはレジデンスWi-Fi事業とフリーWi-Fi事業を中心に展開している企業です。

観光地やバスでのフリーWi-Fiの導入は訪日外国人客に多言語接続サポートなどに対応しており、利用者の増加とともに登録時の認証システムによってマーケティングビジネスへの展開も考えられています。

<注目ポイント> 近年の日本へのインバウンド(訪日外国人客)の増加、そして2020年東京オリンピック開催によりその層をターゲットとしたフリーWi-Fi事業への期待が膨らんでいます。

ファイバーゲートの事業は観光施設やバスや遊覧船などにも導入が進んでおり、今後も注目を集めると考えられます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか? 東証マザーズ上場は成長している企業であることを証明する1つの手段です。

とくにこれからベンチャー企業に関心のある就活生のみなさんは「(東証マザーズに)上場しているか」どうかを確認するのも1つの企業分析になりそうです。

また、「上場していない=成長していない」とも限りませんのでご注意ください。

上場するということは、株主たちも経営に対して一定の発言力を持つことになるので、スピーディに新規事業を企てることに少しブレーキをかけられてしまう恐れもゼロではありません。

そういった観点からもあくまで参考にする程度にしておくのが良いかもしれません。

さて、2018年に東証マザーズに上場した企業を10社紹介しました。

この10社だけではなくおよそ60社ほどが2018年にマザーズ上場を果たしています。

今回ご紹介した企業の共通点は、ITを活用することによって、世の中をより良くし、社会にイノベーションを起こそうとしているところだと考えられます。

まさに第4次産業革命が起こっている真っ只中にいる現代、今回の注目ポイントを参考にして、企業を見る眼を養っていきましょう。

【参考文献】 会社にとって株式を取引所に上場させるとは? マザーズってなんだ?マザーズについて分かりやすく解説! 2018年の「東証マザーズ」のIPO「上場企業」 新規上場会社情報 やさしい IPO株のはじめ方

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