やりたいことがない人の就活の仕方を徹底解説!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

「やりたいことがない」人の就活

「将来、何やりたいの?」 就活で何度もぶつかる問いです。

その度に、答えに詰まってしまう。

「やりたいことがない」を明確にもたない人にとって、就活はやりづらいものです。

しかし、やりたいことがないあなたでも、自分に合った満足のいく進路を必ず見つけることができます。

やりたいことがない人が就職先を選ぶ方法

やりたいことがない人が就職先を選ぶには、どうしたらよいのでしょうか。

3つのステップを紹介します。

1. 自分が得意なことを見つける
2. 企業の成長可能性をはかる
3. 自分の欲求を満たせるか確かめる

就職先を選ぶことは、とても難しいです。

ましてや「あなたがやりたいことは何ですか?」という問いに答えるのはさらに難しいもの。

自分に合った形で上記の3ステップでやりたいことを探してみるのもおすすめです。

1. 自分が得意なことを見つける

「やりたいことがない」人は、自分にできることから仕事を探っていく方が向いています。

自分が得意なこと、または長時間やってもストレスを感じないことを自己分析していきましょう。

「今まで熱中してきたことは?」
「今まで所属してきた部活・サークルでどんな役割を担っていた?」
「言われなくても進んでやってしまうことは?」
「どうして他の人はできないんだろう、とイライラを感じてしまう物事は?」

このような問いに答えを考えることで、自分の得意なことが浮かび上がってきます。

自分が得意なことの方が、仕事は長続きする傾向にあります。

さらには、得意なことと好きなことが両方あればベストです。

Aさんの例:

今までに熱中したものは、映画。
ひとりで鑑賞したり、動画制作したりするよりも、大学の映画同好会の仲間と自主制作の映画を撮るのが楽しかった。
同好会の中では、率先して仕切るよりもサポート役に回ることが多かった。
スケジュールの調整、機材の準備、撮影場所の確保。
役割として決まっていた訳ではないけれど、自然と自分が動いていた。

Aさんの場合、このエピソードから

・チーム活動で実力を発揮
・チーム内の役割は、サポート役
・物事を進めるための管理が得意

以上のように得意なこと、自分が貢献できることの自己分析ができます。

2. 企業の成長可能性をはかる

自分の得意なことがわかったら、 次は業界・企業選びに入ります。

業界選びで収入レンジや、人材としての市場価値がある程度決まってしまいます。

そのため「どうしてもこの業界がいい!」というこだわりがないのなら、 条件のよい業界・企業を選ぶことが肝心です。

しかし、現段階での社員の収入や、知名度・人気度で安易に決めてしまうと、入社した企業の業績は伸び悩み、斜め下に傾くばかり...ということにもなりかねません。

これからの長い職業人生で後悔しない選択をするために

「将来的に伸びる業界・会社か?」
「そこで働いた経験は自分の市場価値を高めるのか?」

という基準で業界・会社選びを行いましょう。

選ぶべき企業は以下のいずれかに当てはまります。

・業界全体が成長している企業
・業界は衰退しているが、業務効率化
・テクノロジーによる改革を図っている企業

業界全体が成長している分野の例として、IT・医療・福祉業界などが当てはまります。

テクノロジーの進歩により、IT業界は他分野のビジネスと連携し、活躍の幅を広げています。

少子高齢化の日本では、医療や福祉に関する業界も伸びていくと予想できるでしょう。

たとえ業界全体が衰退しているとしても、独自の改革を図っている企業は生き残る確率が高いです。

少子化で衰退が懸念される教育業界でも、教育アプリ開発を行うベンチャー企業であれば、将来的に業績を伸ばしていくことが予想できます。

もし転職することになっても、そこで働いた経験が重宝され、別の企業でも活躍できる人材になれるでしょう。

専門性が高い職種などもおすすめです。

例えば、エンジニアはIT業界でも人材難でどの企業も必要としています。

そのため年収も上昇傾向にあり、いま未経験からエンジニアへ転職する人も数多くいます。

人気の業界・企業だけが就活の全てではなく「需要が高い職種」を目指してみるのもおすすめです。

3. 自分の欲求を満たせるか確かめる

基本的に 「自分ができること×企業の成長可能性」の2点が掛け合わされば、あなたに向いている企業が見えてきます。

しかし、内定がとれるだけではなく 「入社した後、自分が働いていて満足できるか」という面もとても大切です。

特にやりたいことはないけれど、このような欲求は誰しも抱えているのではないでしょうか。

「安心して暮らせる年収がほしい」
「残業なしで自分の時間を大事にしたい」
「尊敬できる人と仕事がしたい」
「子どもを産んでからも働き続けたい」

人によって働く動機は様々です。

しかし、自分自身で働く理由が見えていないと先が見えなくなってしまうことだってあります。

「自分は一体、何のために働いているんだろう」

仕事が原因で後ろ向きな人生にならないためにも、 「どんな生き方をしていきたいか」を考えることも大切です。

やりたいことがないから就職先をどこでも良いと決めるのは違います。

やりたいことがない人は「その会社は自分の欲求を本当に満たしてくれるのか?」という基準で、最終的に働く企業を絞っていきましょう。

そうすることで、次にやりたいことや、何故働くかを考えるきっかけにもなります。

自分なりに考えて一つの答えを出してみてください。

就活に「やりたいこと」はいらない

就活に「やりたいこと」は必要ありません。

たしかに面接で「自社でどんな活躍がしたいですか?」という問いは定番です。

しかし、企業はあなたが「やりたいこと」がある人間かどうかで採用を決めている訳ではありません。

「自社を正しく理解しているのか」「自社で活躍する姿を具体的に描けるか」を企業は知りたいのです。

面接で問われたときには、「できること×企業の成長可能性」を含んだ答えを返せば、説得力のある主張になります。

たとえ、今やりたいことが見つかっていなくても、不安になる必要はありません。

まずは、目の前にある仕事に必死に取り組んでこそ「もっとこうしたらいいのでは?」「こんな新しいことをやってみたい!」という思いが芽生えるものです。

やりたいことが見つかっていない人は、 初めから楽そうだからなどで仕事を決めてしまうと、「この先本当にやりたいことはなんだろう?」と壁に当たりやすくなります。

大切なのは「その企業で働いて、自分の人生を満たせるのか?」ということです。

どこで働くかを決めるのも、どんな働き方をするかも全てあなた次第です。

自分で答えを出していかなければなりません。

また、企業の社風や人間関係も合うかを一つに判断基準として持っておくことも大事です。

ひとりひとりが、心から働きたいと思える企業と巡り会えるように行動していきましょう。

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