今回の記事では、グループ面接で聞かれる「逆質問」についての対策とポイントを紹介しています。
グループ面接において「逆質問は聞かれるか?」「どんな理由で面接官は聞くのか?」「どんな逆質問が評価されるのか?」「グループ面接ならではの注意点」も併せて解説していきます。
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【グループ面接で逆質問】グループ面接は逆質問で好印象を与えよう
グループ面接は、その名の通り複数の就活生に対して行う選考方法です。
基本的には、グループ面接は学生側が4~5人程度で、1時間弱で行われることが多いです。
一人当たりにかけられる時間は10分程度しかありません。
そのため、一つ一つの質問が浅くなってしまい、アピールが弱くなってしまう可能性が考えられます。
そんなグループ面接でアピールする方法として大切なのが「逆質問」です。
今回の記事では、グループ面接における「逆質問」のポイントを紹介していきます。
これを読めばグループ面接で周りと差をつけるために必要な逆質問のポイントを知ることができます。
グループ面接の場合、他の人が質問したものと自分が用意している質問が被ってしまうリスクなどもあるので注意が必要です。
それらを押さえることができれば、内定へと大きく近づくことができます。
【グループ面接で逆質問】グループ面接の特徴とは?
グループ面接は複数人で行われる選考方法です。
就活生4人〜5人に対し、面接官は2人〜3人という場合が一般的です。
質問に関しても、定番な内容が多いです。
一つの質問内容に対して順番に回答していき、面接官へアピールする流れになっています。
グループ面接は複数人で行うので、どうしても一人当たりの持ち時間が短くなってしまいがちです。
そのため、 周りと一味違う印象を与えることが大切です。
また、周りの就活生の答えも同時に聞くことになります。
他の就活生が、より正しい答えを回答していれば、その時点ではっきりと差をつけられてしまいます。
これまで一対一の面接では緊張しなかった人でも、周りの就活生の中で自分の回答を発言することが「恥ずかしい」と思う人もいるでしょう。
しかし、グループ面接に臨むのであれば、それらは克服しなければいけません。
特に、就活生から人気の大手企業などでは、グループ面接で選考を行うことが多いです。
質問の意図を捉えて、自分の主張をしっかりと述べましょう。
【グループ面接で逆質問】グループ面接では差がつきにくいのはなぜ?
グループ面接では余程のインパクトがない限り、差がつきにくいのが現実です。
その理由として、 一人当たりに対する時間が短いというのも大きな要因でしょう。
さらには、すらすらと答えられる場合は良いですが、言葉に詰まり、その場で回答に答えられないと次の質問者へと発言が移ってしまいます。
つまり、一人の面接と比べると 伝えられる情報量に大きな限りが出てしまうのです。
そのため、与えられた質問に対して瞬時に判断し、「何を伝えるのが適切か」を割り出す必要があります。
しかし、選考結果は、同じように合否が出てしまいます。
そのため、一つ一つの答弁が重要になることを理解した上で、 逆質問が特に重要なポイントとなってきます。
逆質問で、何を聞くかによって、その人の質問の力量が試されてきます。
逆質問で、 入社後を意識した質問などをすることで、相手の面接官により好印象を残すことができます。
それらのポイントを、実際に下記の例を見て説明していきます。
【グループ面接で逆質問】逆質問の種類
逆質問の重要性は伝わったかと思います。
それでは、具体的にどのような質問をすれば良いのでしょうか。
具体例やポイント、逆にやってはいけないことについても説明していきます。
「企業理解するための質問」「働いている社員を理解するための質問」「仕事内容を理解するための質問」、これらのポイントを押さえて周りと差をつけましょう。
グループ面接は個人の持ち時間が限られているため焦ってしまうことやほかの就活生と比べてしまい本来の力を発揮できないことが多いです。
しかし、対策をして挑めば、自分をアピールする最大のチャンスにもなります。
自信を持ってグループ面接に挑みましょう。
企業理解するための質問
企業の方向性や強み、これからのビジョンを知るうえで重要な質問です。
自分と企業、双方の考えに相違がない確認することができます。
下記の具体例をもとにしっかりと対策し、企業の新たな一面を知るチャンスにしましょう。
「5年後、10年後のビジョンを教えてください」という質問は、入社したい気持ちが一過性のものではないことを伝えられます。
やる気や向上心をアピールするには、自分が働いていることを前提にした質問が有効的です。
「御社の最大のアピールポイントはなんですか」という質問は、企業を正しく理解できているかの確認にもなります。
また、自分と企業の相性を判断する基準にもなり、ミスマッチを防ぐこともできるのです。
「これだけは他社に負けないと思う強みはなんですか」という質問は、現場の実情を知ることができます。
他社に関する質問は印象に残りやすく、高い入社意欲を感じることができます。
働いている社員を知るための質問
実際に働いている社員についての質問は、入社した自分のイメージを掴みやすいです。
また、面接官に自分が働いているところを想像してもらえます。
「日々の業務で意識していることを教えてください」という質問は、自分がどういう意識で業務をこなしていくか、具体的に想像できるのです。
また、すでに入社後の業務プロセスを意識していることを示せます。
「入社3年程度の方はどのような業務に携わっていますか」という質問も、入社3年目の自分をすでにイメージしているというアピールにもなります。
3年先を見据えた質問をすることにより、さらに熱意を伝えられるでしょう。
「達成感を感じたエピソードを教えてください」という質問は、仕事にやりがいを見出し、自ら向上したいという強い意思を感じさせます。
また、会社というチームを意識し、協調性を持って業務に臨みたいという気持ちも伝わります。
仕事内容を知るための質問
具体的な仕事の内容は、入社前に知っておきたいことの一つです。
面接官が答えやすい質問を意識すると、より詳しい情報を入手することができるでしょう。
「実務に入るまでの時間と経緯を教えてください」という質問は、仕事に対する関心の高さと責任感をアピールできます。
単に内容を聞くだけでなく、詳細に知りたいという気持ちが表れているので、好印象にもつながる可能性でしょう。
「仕事で求められることはなんですか」という質問は、仕事に必要な柔軟性や協調性を意識しているというアピールになります。
より仕事内容をイメージしやすい質問であり、仕事での目標も設定しやすいです。
「今後、事業をどのように展開させる予定ですか」という質問は、真剣に入社を望んでいる姿勢を示せます。
企業そのものへの関心と、入社意欲を強く面接官にアピールすることができます。
【グループ面接で逆質問】面接官から好印象を得られる3つの逆質問
それでは、実際に面接官に好印象を残す逆質問とは一体なんでしょうか?
面接官から好印象を得るためには、下記の3つのポイントが重要視されます。
・志望する理由が確固たるもの
・非常に優秀(希有)であること
・想いが強いこと
面接官から評価される傾向のあるものを3つに分類した上で、それぞれに合致する3つの逆質問のパターンを解説していきましょう。
逆質問は「自分をアピールする」非常に大切な時間ですが、あくまで「質問」なので関係ない話をしても逆に悪い印象を与えてしまうかもしれないので注意してください。
これら3つのポイントを意識した逆質問をおこなうことで、 面接官から「優秀な学生」という評価を獲得することができます。
一つ一つのポイントをしっかり押さえていきましょう。
志望する理由が確固たるもの
「どうしてもその企業で働きたい」と、逆質問の中でアピールする質問としては下記のような逆質問が効果的です。
・私が志望している職種に対しての仕事スケジュールなどを詳しく知りたいです。
・入社までに、どんなことを勉強しておけば良いか教えてください。
・私が配属を希望している部署の人数や、規模感はどんな感じでしょうか?
・配属先、または志望職種の方とお会いすることは可能ですか?
上記のような逆質問をすると面接官からも 「うちへの志望度が高い学生かもしれない」という評価につながることもあります。
企業側も、 できれば「第一志望」で応募をしてきている学生を採用したいのが本音です。
そのため、入社後の動きや、それまでに何を勉強しておけば良いのかを聞くことで好印象を与えることができるかもしれません。
非常に優秀(希有)であること
「私は他の学生よりも優秀です」と逆質問の中でアピールすることは誰しも知っておきたいポイントでしょう。
下記のような逆質問が特に効果的です。
・学生時代に〇〇でインターンをしていたのですが、同じ領域の新規事業を立ち上げたいと思っているのですが可能でしょうか?
・〇〇の資格を持っているのですが、それを御社で活用することは可能でしょうか?
なるべく、抽象的なものは避けて、 より具体的に「自分は何ができる」というのをアピールすることが大事です。
企業側も優秀な学生の基準として「1年目から戦力として働いてくれるか」を見ていることが多いです。
学生時代に何かビジネスでの経験があれば、それを踏まえた上での逆質問が適切でしょう。
想いが強いこと
上記で説明した「志望する理由が確固たるもの」と似ていますが、「想いを伝えたい」のであれば、以下の質問を聞いてみると効果的です。
・御社の〇〇さんと話をさせていただく機会があったのですが、他の社員さんも熱い気持ちで仕事をしている人が多いですか?
・私はとにかく若い時から「成長したい」と考えているのですが、入社1年目2年目の社員さんは、どのような成長曲線を描いていますか?
【グループ面接で逆質問】NG質問の特徴
質問だからといって、なんでも聞いて良いわけではありません。
意図・目的が明確でない質問はしないようにしましょう。
特に、グループ面接ではほかの就活生と比較されやすくなってしまいます。
社会人としてのモラルを問われたり、自信のなさが表れていたりするような質問は控えたほうが効果的です。
マイナスな印象を与えてしまうような以下の質問は避けましょう。
「企業のホームページに掲載されている内容を質問」「ネガティブな質問」「プライバシーを侵害する質問」「「はい」か「いいえ」で答えられてしまう質問」、これらがNG質問の特徴です。
回避するためのポイントや工夫をしっかり理解しておきましょう。
企業のホームページに掲載されている内容を質問
調べればすぐにわかるようなことを質問してしまうのは、明らかな準備不足です。
従業員・企業理念・主力製品などに関する質問は、必ずホームページなどに記載されています。
このような質問をしてしまうと、企業への理解や意欲が不足していると判断されかねません。
ホームページ、求人情報などは暗記するつもりで精読し、面接に臨みましょう。
事前調査を入念に行ったことが伝われば、面接官への印象も良くなります。
読み込んだうえで自分が興味を持ったことや詳しく知りたいと思ったことを質問すれば、入社したい気持ちは自然に伝わるでしょう。
また、同時に競合企業をリサーチしておくと用意周到さをアピールできます。
事前準備の大切さを理解し、ほかの就活生と差をつけましょう。
ネガティブな質問
面接では、自分が採用に値する人物だと、ポジティブな面をアピールする必要があります。
自信のなさが窺える質問や仕事に対するやる気を感じられない質問は、当然採用から遠ざかるでしょう。
たとえば、「仕事を教えてもらえる環境ですか」という質問は、自分の仕事に自信がないという印象を受けます。
受け身ではなく、自ら進んで行動できるということを質問を通してアピールしましょう。
「新たなスキルを学べますか」という質問も、自主性がないと受け取られてしまいます。
会社に頼りきるのではなく、学びたいスキルは自発的に学ぶことを意識しましょう。
「残業時間はどのくらいでしょうか」という質問も、仕事への興味が薄いと捉えられてしまいます。
福利厚生については誰しもが気になるところです。
しかし、残業や休日出勤についての質問が質問が集中してしまうと、仕事への熱意は伝わりにくくなります。
プライバシーを侵害する質問
プライバシーに関する質問は、面接においてのコミュニケーション方法としては避けたほうベストです。
個人情報を探ろうとする行為は、人間性が顕著に表れてしまい信用問題にも関わります。
面接官の人柄を知ろうと興味を持つことは良いことですが、過度にプライベートな質問をしてしまうとモラルそのものが問われてしまいます。
下記の具体例を参考にし、絶対にしないようにしましょう。
「年齢を教えてください」「付き合っている人はいますか」「給料はどれくらいですか」などの質問は、面接にまったく関係ありません。
ただし、臨機応変に応じて良い場合もあります。
面接官の方から個人的な話題を切り出してきたのであれば、コミュニケーションの一環として答えましょう。
個人的な趣味や週末の予定の話題は、節度を守れば親交を深められる良いきっかけとなります。
「はい」か「いいえ」で答えられてしまう質問
面接では、社会人として必要な能力を見ているのはもちろんですが、その中には当然コミュニケーション能力も含まれています。
面接官の回答が一言で終わってしまう質問は、会話が続かず詳しい情報も得ることができません。
思わぬ角度から情報が得られることもあるので、面接官とのコミュニケーションは常に意識しておくことが大切です。
また、コミュニケーション能力の有無を判断するためだけに質問している場合もありますが、常に相手を思いやることを意識していれば大丈夫です。
この質問に限らずですが、自分が得たい情報を意識して質問をすることを心がけましょう。
以上のポイントを踏まえると、スムーズに面接が進み、さらには自分のアピールにもつながります。
【グループ面接で逆質問】逆質問は複数用意しておこう!
いかがでしょうか?
グループ面接において、 周りとの差をつけるためには「逆質問」がいかに重要であるかが理解できたかと思います。
これまで逆質問を上手くできなかった人も上記のポイントを理解して質問をすれば、相手に好印象を残すことができるようになります。
グループ面接を突破するためには、他の就活生との差をアピールすることが大切です。
その点においても、 逆質問をいくつか用意しておくことで、どんな場面でも緊張せずに行うことができるようになります。
逆質問を複数用意しておけば、他の就活生と質問が被らないだけでなく、面接官の人柄や面接での話の流れに応じて対応することができます。
ぜひこれからグループ面接を受ける方は、参考にしてみてください。