【例文6選】公務員の受かる志望動機!おすすめの内容や見つからないときの対処法まで紹介

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

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【公務員の志望動機】公務員の志望動機は大事?

「安定した収入」「充実した福利厚生」「高い社会貢献度」といった理由から人気の高い公務員。

絶対的な安心感から公務員を志望する学生も多いはずですが、それ以外にどのように志望動機を書くべきか悩んでいる人も多いはずです。

公務員になるための筆記試験や難易度の高い面接試験には志望動機がとても大切となってきます。

試験を突破し公務員への道を確実にするためにも、公務員を目指す理由をアピールできる志望動機でライバルと差をつけましょう。

この記事では、公務員の志望動機を書く上で押さえておくべき3つのポイントを解説します。

【公務員の志望動機】公務員志望なら志望動機で差をつけよう!

就職活動において、民間企業への就職よりも公務員として働くことを希望する人は多いでしょう。

公務員試験の面接において、面接官は志願者が公務員としてふさわしいかどうか、その志願者に仕事を任せることができるかどうかを判断しています。

そのため面接官はその就活生のことを深く知るために様々な角度から質問をし、返答に対してさらなる深堀りを行うことも多いです。

どのようなことを聞かれても自分らしい回答を端的に説明する必要があるため、志望動機は明確かつ論理的に整ったものにしておきましょう。

【選考通過率UP!】志望動機作成ツールを紹介!

志望動機をどうやって書けばいいか分からない…

志望動機の内容に自身が持てない…

就職活動をするうえで、志望動機に関する悩みは多くあると思います。

志望動機を作成するときには、面接官の好印象にのこる内容にするのが選考通過のカギになります。

志望動機作成ツールでは、あなたの強みやエピソードを最大限に引き出し、あなただけの志望動機を作成することが可能です。

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【公務員の志望動機】書く際の4つの事前準備

公務員の志望動機を書くときは、しっかりと事前準備をすると良いでしょう。

志望動機がしっかりまとまっておらず「安定しそうだから」などという、具体性のない動機をそのまま書いてしまうのは良くありません。

公務員に応募する際、志望動機を書くために調べておいてほしいことが2つあります。

以下で紹介する2つの項目を調べてみるだけでも、良い志望動機が浮かぶかもしれません。

いろいろと調べて準備する中で、実際に自分が働くところを想像しやすくなるため、ぜひ以下を参考に書いてみてください。

1. 志望する志望する自治体について調べる

志望する自治体がどういった取り組みをしているのかについて調査することで、その自治体にしかない特徴をつかめます。

その内容を、志望動機にも活かせるため、自治体についての調査は非常に大切です。

自治体によっては、それぞれ個性のある取り組みをしていることも多いものです。

自分が担当することになる自治体の取り組みについては、積極的に興味をもって調べましょう。

自治体がしている取り組みに興味をもつことで、入社後何がしたいかという話にもつながってきます。

公務員になれば、その自治体全体のことに関わる仕事をすることになるため、自治体について知ることは不可欠です。

志望する自治体について、あまり知らなかったという人は、ぜひ積極的に調べてみてください。

2. 公務員の仕事について調べる

自分のやりたいことが公務員の仕事とそぐわない内容であった場合、公務員について理解していないと判断されてしまいます。 

履歴書やESを見る人事からすると、前もって仕事について少しでも把握している人のほうが、印象は良いはずです。

志望動機を書くときは、公務員が携わる業務や仕事内容をきちんと把握しておく必要があるでしょう。

自分のやりたいことと公務員の仕事が異なってるのに就職してしまうと、後悔してしまうことにもなりかねません。

公務員は、基本的には何をする仕事か、自分の志望する自治体の公務員はどのようなことに携わっているか知っておきましょう。

また、公務員の仕事についてよく知っておけば、面接官や人事の話もスムーズに理解できます。

志望動機を書くときはもちろん、採用のうえで有利になる部分なのでしっかり調べておいてください。 

3. 公務員の種類について調べる

公務員を目指すならば、まずは公務員の種類についても知っておかなければなりません。

まず、公務員は大きな部類で見ると国家公務員と地方公務員の2種類に分けられます。

国家公務員

国家公務員は政府の機関や地方自治体で働く公務員のことを指しています。

法律や政策の実施はもちろんのこと、行政業務の遂行や社会福祉、教育や保険など国民のサービスに従事するのがメインの役割と言えるでしょう。

業務を行うにあたっては、常に公正な判断や行動が求められており、国の安定と発展に貢献する必要があります。

国家総合職

国家総合職は中央省庁の幹部候補のことを指しています。

政策立案や企画の業務、国際交渉など幅広い業務を担当する仕事です。

大学院の卒業者や専門職の方々が多く、専門知識や高度なスキルが求められている職業です。

いわゆるキャリア官僚と呼ばれるのが国家総合職です。

基本的に東京での勤務がメインですが、省庁によっては数年の間隔で地方への出向を命じられることもあります。

国家一般職

国家一般職は事務処理を始めとした定型業務を担う役割です。

具体的には国家総合職が立案した施策を実行や運用する各省庁で働く一般行政職員や外交官、税務職員などが含まれています。

国家一般職の業務内容は、政策を実行するのはもちろんのこと、企画立案を支えるいわゆるバックオフィス的な業務がメインとされています。

国家総合職と比べて、中央省庁つまり東京以外の地方機関を含めて勤務先を選択できますが、基本的には採用された地域内での勤務が多いと考えておいた方が良いでしょう。

地方公務員

一方で地方公務員についても説明していきます。

地方公務員はその名の通り、都道府県や政令指定都市、市町村などの自治体に所属している公務員のことを指す言葉です。

都道府県職員(県庁など)

都道府県職員はその名の通り、都道府県の役所や公的機関、県庁などで働く公務員です。

住民が安心して快適に過ごせるように、住民の台帳や税金を管理するのはもちろんのこと、建物や公園を作る地域の法律である条例を制定するなど、生活のインフラを構築するのが役割です。

住民票や戸籍の管理などを行う一般行政、道路や河川、排水施設の整備を行う土木担当、子供や高齢者、身体の不自由な人などへの支援に関わる仕事をする社会福祉担当など、様々な役割があり、豊富な業務を経験できるのが大きな特徴です。

市町村・区職員(市役所など)

一方、市町村の職員は役割が2つあり、事務職か技術職に分けられます。

事務職においては、戸籍や住民票、税金の管理などがメインの役割であり、引っ越しをした住民の住民票の書き換えや、結婚をした住民の婚姻届提出、新しい戸籍の作成などを担当します。

技術職は、道路や公園、学校などの建築物を開設するまたは、新しい建築物が法律の規定に順守されているかを審査するのが役割です。

いずれにおいても、住民にとって住みやすいまちづくりをするということは共通項であると言えます。

4. 公務員の職種について調べる

公務員の志望動機を書くときは、公務員への理解を深める研究の一環として、公務員の職種を調べることも必要です。

一口に公務員といっても、その職種にはさまざまなパターンがあります。

職種によって担当する仕事も多岐にわたるため、職種を理解することは非常に重要といえるでしょう。

簡単に公務員の職種を分類すると、次のようになります。

公務員の職種

・行政系

・心理系

・福祉系

・専門職系

・技術系

・公安系

ではそれぞれどのような職種になるのか、詳細を整理してみましょう。

行政系

公務員の職種の分類としてまず挙げられるのは、行政系です。

行政、つまりは自治体を運営・管理するうえで必要な仕事に携われるのが特徴になります。

なお、行政系の公務員は行政事務・一般事務などの呼ばれ方をする場合も多いです。

具体的な仕事は政策、総務、財務、教育、福祉、インフラ整備、産業復興などが挙げられるでしょう。

働く場所は主に官公庁やその関連施設、県庁、役場などです。

一般的に多くの人がイメージする公務員はこの行政系に該当するといえるでしょう。

傾向としてさまざまな業務を多角的に担当でき、経験可能なことが多いため、総合的にスキルを高められるのが特徴です。

たとえば行政事務の仕事に就くには、地方公務員の採用試験に合格する必要があります。

心理系

公務員のなかには、心理系といわれる分類の職種もあります。

前述の行政系の公務員には多くの人がなじみがありますが、心理系の公務員にはあまりなじみがないという人も多いでしょう。

心理系の公務員は、主に心理学の知識・スキルを活かして働くのが大きな特徴です。

働く場所として主に挙げられるのは、厚生労働省や裁判所、警察署、児童相談所などになります。

持っている心理学の知識に基づいてさまざまな相談に応じ、アドバイスしたり研究に携わったりします。

一人ひとりの人生に関係する仕事ともいえるため、責任は大きいですが、その分やりがいを感じやすい職種ともいえるでしょう。

心理カウンセラーのように専門色の強い仕事になるため、専門スキルを活かして働きたい人にはおすすめといえます。

積極的に人と関わる性質もあり、人と接することや周りを観察したり分析したりすることが好きな人にも向いています。

福祉系

福祉系に分類される公務員の職種は、ケースワーカーとして地域に住む高齢者や児童、生活困窮者などをサポートしていくのが特徴です。

ケースワーカーとは、暮らしに何らかの困りごとを抱えている人を、総合的にサポートする仕事を指します。

社会福祉にかかわる仕事は国・自治体にも必要なため、一定の需要のある職種といえます。

人を助けるという特徴が色濃く出る職種のため、誰かの助けになりたい、感謝される仕事に就きたいという思いが強い人におすすめです。

心理系職種の公務員と同様に、地域に住むたくさんの人と直接接する機会があるため、人と接することが好きな人やコミュニケーションが得意な人にも向いています。

なお、福祉系の公務員は国家公務員は非常に少なく、多くの場合は地方公務員としての採用になります。

専門職系

公務員の職種は、ほかに専門職系があります。

専門職系の公務員は、何らかの専門資格を持っている人が就ける公務員の職種になります。

たとえば公立学校の教師、公務員薬剤師、公務員看護師などが挙げられるでしょう。

また、国家公務員では国税専門官、財務専門官、労働基準監督署官なども一例として挙げられます。

場合によっては、資格専門職といわれることもあります。

就職の際は資格が必要なため、基本的に無資格の状態では採用基準から外れてしまいます。

そのため専門職系の公務員になりたいときは、専門資格をしっかりと取得しましょう。

専門職系の公務員は、資格を活かして働きたい人、より特別感のある仕事に携わってみたい人におすすめの職種です。

技術系

公務員の職種には、技術系の職種もあるため興味がある人はチェックしておきましょう。

技術系の公務員は、主に土木や建築分野の仕事に携わる公務員になります。

エネルギー開発や都市計画の仕事を担当し、私たちの暮らしをより便利なものにしていくのが特徴です。

生活基盤となるインフラの整備業務は、生活を支えることに直結する大切な仕事です。

そのため人の役に立っているという側面を感じやすいのが特徴になります。

また、近年はインフラの建設や管理に、便利なIT技術が使用されるようにもなってきました。

IT知識を持っている人は、生活を豊かで快適なものにするうえで、技術系の公務員の仕事によりやりがいをもって取り組んでいけるでしょう。

公安系

公安系に分類される公務員の職種は、主に警察官や消防官が該当します。

そのため基本的に勤務する場所は、警察署や消防署になります。

住民の安全を守るためにパトロールをおこなったり、通報に対応したりするのが特徴です。

安全な町・国づくりに直接的に貢献する仕事のため、正義感の強い人や人助けにやりがいを感じる人、度胸のある人に向いている職種といえるでしょう。

なお、犯罪や災害と大きくかかわる仕事でもあるため、危険と隣り合わせという側面もあります。

業務には一定の危険リスクが伴うことも、事前にしっかりと認識しておきましょう。

また多くの危険なことと向き合うからこそ、体だけではなくメンタル面での強さも必要とされます。

なお、皇居を警備する役割を担う皇宮護衛官も、公安系の公務員職種に該当します。

【公務員の志望動機】おすすめの内容

公務員は志望動機の内容次第で合否はわかれるといっても過言ではありません。

どの就活生も「公務員は安定した職業だから」と軽視してありがちの志望動機にしたことで、詳しく聞かれた際にうまく答えられず失敗してしまうことが多いです。

最低でもこれらを網羅していれば差をつけられる志望動機の内容を3つご紹介します。

自治体の現状とそれに向けた将来

志望する自治体の現状や課題を含めることでより良い志望動機になります。

きちんとその自治体の現状が把握できていることをアピールすることで「その自治体だからこそ働きたい」という意欲を示すことができます。

志望動機と自治体の現状や課題がずれてしまっている場合、「何も調べてこなかった」という印象を与えてしまいます。

逆に現状について詳しく知っているということは「課題に対してきちんと問題意識がある」と認めてもらえることになります。

採用担当者も自治体の課題に関心がなく、改善していく気持ちがない人を雇おうとは思わないでしょう。

ネットや現地に出向き、情報を知ることで自治体の現状を知ることができます。

そのあと自分で今後、課題を解決するためにどのようにしたらいいのか・どのように貢献していきたいかを考えておくことが大事です。

地元・国や市民・国民への熱い気持ち

「なぜこの自治体が良かったのか」、興味を持った経緯を明確に書くことも志望動機を書くうえで大切です。

どのようなきっかけで、どのような点が魅力的で、なぜその点が魅力的だと思ったのかを深堀していくことがポイントです。

その自治体にしかない魅力を調べ、明確に書くことで他の就活生と差別化を図ることができます。

また、市民・国民の意見を大切にし、どのようにしたら過ごしやすくなるかを第一に考えられる姿勢を示すことで、より説得力の増す志望動機となり意欲を示せます。

自分の体験談をエピソード化

「自分がある活動をしたころにより、公務員に興味を持った」という体験談をエピソードとして話すことも良い志望動機として評価される1つのポイントです。

自分の体験談は他の就活生とかぶることがないため、価値があり説得力が増します。

書き出しの例(地方公務員)

大学時代に知人の手伝いで地域ボランティアに参加した際、地域の活性化を感じ今後も地域の役に立ちたいと思った。

上記の例では更に地域ボランティアで何を行ったのか具体的に描くことにより、採用担当者も想像しやすくなるので好印象を与えられます。

【公務員の志望動機】書かないほうがいい内容

志望動機を考える中で、書いたほうがいいようなおすすめの内容がある反面書かないほうがいい内容があるのも事実です。

面接官の印象が悪くなってしまったり、不採用に繋がってしまう可能性もあるためチェックしておきましょう。

福利厚生面

福利厚生については書かないほうがベターでしょう。

公務員の福利厚生が充実しているのは事実です。

しかし、志望動機としてそれを推してしまうと福利厚生目当てで公務員になりたいのでは?と思われてしまいます。

民間企業と比べると安定感もありますが、仕事をする上での前向きな気持ちや姿勢をアピールしていきましょう。

公務員だからこその内容を志望動機に盛り込み、面接官ウケがいい内容をつくっていきましょう。

プライベート重視

仕事があってのプライベートですので、初めからプライベートを重視しているようなモチベーションではなかなか採用されません。

また、ワークライフバランスを謳っている企業もある中で、公務員でなければいけない理由がありません。

志望動機は、より明確かつ志望度に直結する内容のほうが通過率も高いです。

ぜひ自分の強みなどを織り交ぜて公務員で活躍できるという説得力があるエピソードにしていきましょう。

【公務員の志望動機】書く際の構成

公務員の志望動機を書くためには、どのような準備が必要か理解できたでしょう。

しかしながら、文章の構成も大切です。

いきなり志望動機や想いをぶつけるように書くよりも、しっかりと構成を組み立てたほうが印象も良いはずです。

公務員として活躍したい、こんなことがしたいという志望動機を、文章として読みやすく仕上げてみてください。

以下に、志望動機の構成として順番に書くと良いことを、4つ紹介しています。

参考にしながら、一つひとつ埋めていけば、バランスが良く読みやすい志望動機になるはずです。

なぜ志望するのか

自分がどうして公務員を志望しているのかを、明確に伝えることはとても大切です。

結論から先に述べることで、相手に理解してもらいやすくなります。

「私は~なので、こちらの自治体の公務員を志望いたしました」というように書き出し、あとから説明を加えるような形です。 

なぜ志望したかというのは、志望動機そのものであり、今回のテーマの結論にあたります。

また、どのような文章でも結論を先に述べる構成にするだけで、より読みやすくなるでしょう。

結論を先に持ってくることで文章がだれず、最後まで読んでもらいやすくもなります。

そして、結論から先に書き出すことで「何を書きたいか」が明確になり、あとの文章もすらすらと書けるでしょう。

志望するようになったきっかけ 

なぜ志望するのかを述べたあと、志望するようになったエピソードを述べることで、志望理由に説得力をもたせられます。 

「~ということがあり、公務員を志望するようになった」と具体的に書くことで、志望動機に現実味と説得力が出るのです。

地元の公務員との交流があり、自分も同じような仕事がしたいと思ったという人もいるでしょう。

嘘のエピソードを織り交ぜる必要はなく、特にエピソードがなければ、ささいなきっかけだけでもかまいません

公務員を目指そうと思ったきっかけが何かあるはずなので、それを書いてみるのが良いでしょう。

「地元が好きで」や「志望する自治体の名産品がおいしくて」というような、小さなきっかけでも大丈夫です。

どう貢献していくのか 

最後に、自分が地域の人々にどう貢献していくのかを述べます。

地域の人や地域全体の復興、町の発展に貢献したいという想いを胸に志望する人も多いでしょう。

しかしながら、志望動機を文章にまとめるなら「どのようにして」という具体性のある部分が必要になってきます。

公務員の仕事を実際にしたことのない人がほとんどでしょうし、想像しづらいかもしれません。

しかしながら、事前準備についての項目で述べた通り、公務員の仕事内容や自治体の取り組みについて調べられます。

その情報を使って、どのように貢献していきたいか、自分は公務員になって何ができるのか考えてみると良いでしょう。

公務員になったあとのことを具体的に考えて、文章にするのは難しいかもしれませんが、モチベーションも上がる作業です。

地域の人々に貢献するため、何をしたいのか具体的に考えて書き、人事の心をつかむ志望動機を作りましょう。

【公務員の志望動機】気を付けるべきポイント

各自治体が実施する公務員採用試験は、筆記試験の後に面接試験が行われるのが一般的です。

面接試験では採用担当者がエントリーシートをもとに質問を行うため、採用試験ではエントリーシートの書き方が重要となります。

エントリーシートを記入する前に、採用担当者からの鋭い質問にも答えられるよう準備しておきましょう。

公務員の志望動機を書くときの重要なポイントは以下の3つです。

3つのポイント

・「民間企業との違いを理解する」

・「貢献したいを具体的に伝える」

・「待遇面を書くのは避ける」

それでは、それぞれの詳細について見ていきましょう。

公務員と民間企業との違いを理解する

公務員の志望動機を書く上で重要なポイントの一つ目は「公務員と民間企業との違いを理解する」ことです。

なぜ民間企業でなく公務員を選んだのかは、公務員面接で多く聞かれる質問です。

まず公務員の特徴の一つに、営利目的ではないことがあげられます。

国や地方自治体などに従事する公務員は、国民からの納税された税金が元手のため、営利を目的とせず国民や地域の人々の生活をよくするために働いています。

公務員と行っても様々な働きがあり、地方の役所勤めはもちろん、警察官や消防士なども公務員です。

一方、民間企業の場合は物を生産して販売したり、サービスを開発して提供したりして対価を得ること運営されています。

もちろん、医療など社会性の高い企業もありますが、民間企業は一般的に利益を追求することが目的となってなります。

つまり 公務員と民間企業の大きな違いは、その目的が「利益」であるか「国民のよりよい生活」であるかや、その元手が税金であるか売上であるか、という点です。

どちらも社会になくてはならない存在であることは間違いありませんが、その中でも公務員を目指す場合は「民間企業ではなく、なぜ公務員を選ぶのか」という点を明確にしておくことが重要です。

公務員として貢献したいことを具体的に伝える

公務員の志望動機を書く上で重要なポイントの二つ目は「公務員として貢献したいことを具体的に伝える」こと。

漠然と「公務員になりたい」と思っている人の中には「具体的にやりたいことははっきりしていない」という人も多くいます。

志望動機が思い浮かばない場合は、まず自分が興味のある自治体が取り組んでいる政策や、他の地方自治体との違いなどを調べてみると良いでしょう。

その中で自分の興味の向くものや、すでに問題意識を持っていたものに気づくことができれば、採用担当者の納得度が高い志望動機をつくることが可能です。

志望動機が明確になった後は、公務員として貢献したいことを具体的に伝えましょう。

志望する自治体に就職するとして今後何をしたいか、どのような人物になりたいかなど、将来のビジョンを伝えるのがポイントです。

ただし、公務員でなくても実現できることや公務員にマッチしないビジョンを書いてしまうと、かえって説得力が下がってしまいます。

求められるニーズや業務の内容に合わせて、その職種でなくてはならない点を志望動機に盛り込むようにしましょう。

地方公務員の場合は都道府県職員と市区町村職員があるので、自分のやりたいことを明確にして、それに合わせてどちらを志望するのかも考えましょう。

貢献したいことを書く際は、過去の経験やその自治体が取り組んでいる事例を出すことで、より説得力のある志望動機に仕上げることができます。

志望動機に待遇面を書くのは避ける

公務員の志望動機を書く際の重要なポイントの三つ目は「志望動機に待遇面を書くのは避ける」ことです。

「収入が安定しているから」や「福利厚生が充実しているから」「着実に昇進できるから」などの理由で公務員を目指している人は少なくはありません。

しかしこれらを志望動機に書いてしまうと、公務員という職種に対する熱意が伝わらないほか、採用担当者にはあまり良い印象に映りません。

公務員の志望動機では待遇面に触れることは避けておくように心がけましょう。

【公務員の志望動機】例文6選

公務員の志望動機が思いつかないときは、それぞれの分類に沿った例文を参考にすると良いでしょう。 例文をそのまま使うのはNGですが、構成や伝えるべきポイントは、自分自身の志望動機を作成するうえで役立つはずです。

では、公務員の職種の分類ごとに、志望動機作成に活用できる例文を紹介していきます。

行政系

私は、自分自身が生まれ育った〇〇県の豊かな緑と美しい海に魅力を感じたため、志望いたしました。

大学生活の中ではよく〇〇公園や△△海岸を掃除するボランティア活動に参加しており、その中で〇〇県が素晴らしい自然を持っていることを知りました。

さらに活動の中では、この魅力的な環境が保たれているのは、地域の職員の方の保全業務のおかげであることも知ることができました。

現在私は、このボランティア活動を通じて地域の環境保全にかかわる研究をおこなっているため、この知識は貴所へ入職した際に活かせると考えています。

これからの世代もふるさとに誇りが持てるように、環境作りに従事し、貴所に貢献できるよう精進いたします。

心理系

私は、子供やその家族を取り巻く問題に対して役に立ちたいと考えているため、貴所を志望いたしました。

私は大学生活の中で心理学の授業を受け、人の心理のあり方について非常に興味関心を持ちました。

そのため将来は心理学の知識を活かせる仕事をしたいと考え、2年生のときには保育補助のアルバイトも経験いたしました。

その保育補助のアルバイトが、地域にはさまざまな事情を抱えている子供たちがいることを知り、相談やアドバイスをすることで力になりたいと感じたきっかけです。

大学では悩みを抱えた状態の人の心理がどう変化するのか学んでいるため、その知識をもって、子供たちやその家族に的確な相談サポートができるのではないかと考えています。

貴所に入職した際は、子供やその家族の心理状態に合わせて適切なサポートができる相談員として、精一杯貢献してまいります。

福祉系

私は、〇〇市が老後も安心して住める政策をおこなっていることを知り、その政策内容に魅力を感じたため、志望いたしました。

私には、幼少期から両親のように献身的に育ててくれた祖父がいます。そんな祖父には積極的に恩返しがしたいため、そのためには高齢者の暮らしを守ることが重要だと考えました。

そこで私はさまざまな取り組みや制度を調べ、その中で〇〇市の政策を知った次第です。

高齢者を経済的・精神的に支えていく〇〇という制度は、暮らしを守るうえで多くの高齢者に必要なものだと考え、魅力を感じています。

そのため貴所に入所した際は、少子高齢化という社会課題を、公共団体という立場から密接に関わっていきたいと考えています。

専門職系

私は、税金という国民全員が平等に納めなければならないことに関わ仕事に社会的意義を感じ、国税専門官を志望いたしました。

志望する大きなきっかけとなったのは、大学のゼミです。

私の父は自営業者のため、父の話を参考にしながら、自営業者の納税についてプレゼンをおこないました。

そこで父からは、税金について正直わからないことや悩むことが多いという話を聞き、父のように困っている事業者を助ける存在になりたいと考えた次第です。

私自身も以前、アルバイト先で納税のトラブルがあり、確定申告をおこなったことがあります。

しかし当時は制度がなかなか理解できず、父の力を借りながら、なんとか納税を済ませました。

そのため入職後は、納税者に税金という理解しにくい制度を正しく理解してもらい、正確な税徴収ができるように務めてまいります。

技術系

私は、〇〇市の先進的な街づくりに魅力を感じたため、志望いたしました。

将来について考えていた際に、私は学校の研究室で、環境に優しい街づくりの政策を知りました。

研究室では地域の環境問題を取り扱っていたためです。

そこで実際に〇〇市の街づくりについて調べると、環境に配慮された多くのインフラ設備があることがわかりました。

特に△△は、エネルギー消費を抑えたうえで利便性も高めるという先進的な作りで、その素晴らしさに私は感動いたしました。

そのため、将来は〇〇市の△△のような魅力的なインフラ整備に携わりたい、と感じた次第です。

入職した際には、これからの世代のために環境問題と向き合い、先進的な街づくりに積極的に貢献したいと考えています。

公安系

私は、技術的側面から市民の安全を守りたいと考え、志望いたしました。

私は大学で情報システム系の研究室に所属しており、サイバー犯罪の現状について研究をおこなっています。

研究を通じて私は、近年は多くの企業や個人がサイバー犯罪の標的になっており、この問題は決して他人事ではないということを学びました。

実際に大学の友人は、通販サイトの不正ログイン被害に遭い、金銭的な損失を経験しています。

親しい友人だったため、私ではまだまだ力不足であることは理解しているものの、情報システムの分野で彼の役に立てなかったことはとても悔しかったです。

技術の進歩とともにサイバー犯罪が増加していることには、非常に危機意識を持っているため、入職した際は少しでも多くのサイバー犯罪を減らせるよう貢献したいと考えています。

【公務員の志望動機】思いつかないときの対処法

公務員を志望する人の多くは、「安定している」という理由で選んでいるため、志望動機を深堀りされたときに分からない人がほとんどでしょう。

実体験が何もなく、思いつかないという場合は以下の方法をぜひ試してみてください。

公務員のインターンシップに参加する

公務員の志望動機を自分のものにするための1つとして、インターンシップに参加するのが良いでしょう。

インターンシップと聞くと民間企業などのイメージが強いですが、公務員も自治体や地域によっては募集しています。

インターンに参加することで雰囲気や業務内容を知れるのはもちろん、実際に仕事に触れられるので志望動機の作成に役立てることができます。

応募方法については、個人で就活サイトやホームページから直接するパターンと大学がキャリアセンターを通じて募集しているパターンがあります。

大学が募集している場合は推薦状が必要な場合もあるので余裕をもって確認しておくことが大事です。

ボランティア活動に参加する

2つ目に自治体や地域で開催しているボランティアに参加する方法があります。

先ほどのインターンだと少し荷が重いですが、地域ボランティアは気軽に参加できるという面でメリットだといえます。

地域ボランティアに参加することで地域の人とのかかわりを感じ、直接地域に触れることができるので志望動機を固めることができるでしょう。

また、ネット上の情報だけではわからなかった魅力や課題について新たに発見できるため、ほかの就活生と異なった強みとしてアピールをすることができます。

OB/OG訪問をする

3つ目はOB/OG訪問をするということです。

ネットにのっている情報には限りがあるため、他の就活生と差別化しようとすると、志望動機に具体性を持たせることができません。

そのため、OB/OG訪問をすることで実際にその自治体の課題や働き方について知ることができます。

また、実際の働き方や公務員の裏側に限らず、どうしたら選考通過できるかなどの試験に関するアドバイスをもらうことも可能となってきます。

【公務員の志望動機】他の就活生と差をつけよう!

志望動機は、担当者が内定を決めるための重要な判断材料の一つであり、他の就活生と差をつけるポイントです。

公務員の志望動機において大切なポイントは「公務員と民間企業との違いを理解する」「公務員として貢献したいことを具体的に伝える」「志望動機に待遇面を書くのは避ける」の3点です。

社会における公務員の役割を理解し、その上で自分が熱意をもって取り組みたいことを面接官にしっかりと伝えましょう。

 

【公務員:志望動機】教育業界志望している方必見!

公務員のなかでも特に教育業界を志望している方向けに書き方をご紹介しています。

詳しく志望動機の書き方やポイント・例文をご紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

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