【例文あり】旅行経験でガクチカは書けるの?書く際のメリットや注意点を徹底解説

【例文あり】旅行経験でガクチカは書けるの?書く際のメリットや注意点を徹底解説

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

海外留学や旅行経験をガクチカにして良いのか迷っている人もいるかもしれません。

今回はガクチカで海外旅行を語って良いのかについて考えていきますので、その結果就職試験の選択肢が増えると幸いです。

もし、海外留学などの経験があるなら、ある意味ではアピールチャンスと言えるかもしれません。

【旅行経験をガクチカに】旅行経験でガクチカは大丈夫?

旅行経験をガクチカにしたいと考えている人もいるかもしれません。

しかし、ガクチカといえば、サークルだったり、部活動だったり、ボランティアだったりを思い浮かべるのではないでしょうか。

そして、旅行経験でガクチカを作成することによって、志望している会社の評価を下げてしまわないか心配になってしまう人もいるでしょう。

ここでは、旅行経験でガクチカを作成しても大丈夫かどうかを考えてみます。

旅行経験でガクチカを作成することができれば、さらに選択肢の幅が広がるのではないでしょうか。

何も問題ない!

結論から言ってしまうと、旅行経験でガクチカを作成してもまったく問題ありません。

実際に旅行経験をガクチカにして、採用してもらった人もいますし、これまでにたくさんの人たちが素敵な旅行経験のガクチカを書いていることでしょう。

インターネットを見ても、旅行経験でガクチカを書いている人が多いことがわかりますので、旅行経験をガクチカにしたからといって、落とされてしまうということはありません。

しかし、そのほかのガクチカでも同様のことが言えるのですが、当然、ガクチカに向いている旅行経験、ガクチカに向かない旅行経験というものがあります。

そのため、厳密に言えば、すべての旅行経験がガクチカの良い選択肢になるとは限らないのです。

この点を踏まえておかなければ、思わぬ失敗をしてしまうことがありますので注意してください。

【旅行経験をガクチカに】企業がガクチカを聞く理由

企業がガクチカを聞く理由は、就活生の性格を知ろうとしていることが大きいです。

ガクチカから就活生の人間性を知り、職場にマッチしている人材であるかどうかを判断しています。

そのため、無理に大きな経験を書く必要はありません。

企業に良く見せようと優勝経験や成功体験を書く人もいますが、企業が見ているのはそこではありません。

成功体験などではなく、企業は意欲のある人材を求めているため、積極的に行動できたことを書きましょう。

【旅行経験をガクチカに】旅行経験でガクチカを書くメリット

ここでは旅行経験でガクチカを書くメリットについて考えてみます。

ガクチカに使うからには、なんらかのメリットがなければなりません。

まず、行動力をアピールしやすいというのが旅行経験のガクチカです。

さらに、旅行経験のガクチカは、全体としてみれば、少ないタイプのガクチカになります。

そのため、相手の興味を引くことができます。

興味を引いたうえで、魅力的なガクチカであれば、採用確率は高まると言えるでしょう。

このように旅行経験のガクチカには、可能性が秘められていますので、一つの選択肢としては十分にありなのです。

行動力のアピール

旅行経験をガクチカにすることでアピールできることには、行動力があります。

旅行というのは自主的な行動になりますので、行動力のある人間だと相手に感じてもらえるでしょう。

そして、旅行の中でも相手に大きな行動力のアピールをできるのが、海外旅行と言えるのではないでしょうか。

海外旅行で魅力的な体験をしたような人は、ガクチカに旅行を設定するのもおすすめです。

ただし、ただ旅行に行くだけでは行動力のアピールにはなりません。

そのため、旅行先で何かを手に入れることができたというエピソードが必要になってくるでしょう。

人生観を変えることができた、大切な仲間を見つけることができた、普段はすることができない体験をできたなど、こうしたエピソードを盛り込まなければ、せっかく旅行をガクチカに利用する意味がありません。

興味を引ける内容

旅行経験をガクチカにする場合は、奇抜な内容にするのもおすすめです。

まず、ガクチカで旅行のことを書いてあると、人事担当の目を引ける可能性があります。

そこに自分しかしていないような旅行先での奇抜な体験談が記載されていると、よりあなたという人間に興味を持ってもらえるのではないでしょうか。

特に、人材のオリジナリティや個性を大切にするようなベンチャー企業では、こうした体験談をエピソードとして語ることによって、強烈な個性をアピールすることができるかもしれません。

ただし、興味の引く内容を記載することは大事ですが、嘘を書く必要はありません。

あくまでも自分が旅行先で本当に感じたことを記載することが大切になってきて、ついつい脚色してしまう学生がいますので、注意してください。

計画性のアピール

旅行経験というのは計画性が必要となります。

もちろん、行き当たりばったりの旅もありますが、基本的には計画を立てて旅行をすることがほとんどです。

働く上で計画的に行わなければ遂行できない業務もあるため、計画性というのはとても良いアピールポイントです。

自分がどのような計画をして、行動に移せるかを述べることで、社会に必要な能力が備わっているということをアピールできます。

コミュニケーション能力をアピール

旅行経験をガクチカにすることで、コミュニケーション能力の高さをアピールできます。

旅行は、新たな経験やさまざまな人との交流があり、予期せぬ問題に対処することや積極的なコミュニケーションを必要とします。

特に、人間関係の構築や問題解決、適応力の向上といった点がアピールできます。

学校や部活など数時間を共にするだけの仲間と終日一緒に過ごすには、普段以上にコミュニケーションが必要になります。

特に、海外旅行の場合では、言葉の壁や文化の違いを乗り越えることでコミュニケーション能力が向上します。

語学力だけではなく、初対面の人とも話し合えるコミュニケーション能力は仕事でも重要なので高く評価されます。

【旅行経験をガクチカに】書く際の注意点

ここでは旅行経験をガクチカにする際の注意点を紹介します。

たまに勘違いしてしまうのが、旅行内容を言うだけのガクチカにしてしまうというものです。

これではただの旅行の感想や日記になってしまいますので、しっかりと自分が何を感じたかのエピソードを盛り込むようにしましょう。

また、何を得たのかを表現するときに、具体的な数字を使用することによって、相手に説得力を持たせられる可能性があります。

中には数字で表現できないものもあるかと思いますが、数字で表現できるようなものに関しては、積極的にデータを提供するようにしましょう。

旅行内容を言うだけではダメ

旅行経験のガクチカを作成しようと試してみると、旅行内容を言うだけのガクチカになってしまうことがあります。

これはガクチカとしてはNGになってしまいますので、十分に注意しましょう。

そもそも、旅行経験をガクチカとして利用するということは、旅行でなければ体験できなかったことをガクチカを通して伝えたいというものが大きいです。

そのため、旅行内容を伝えるだけの日記のようなガクチカでは不十分と言えますので、しっかりとエピソードのあるガクチカにしましょう。

また、そのためにはあらかじめ旅行で得られたものは何だったのかをイメージしながらガクチカを作成すれば、素敵なエピソードになりやすいです。

旅行内容のガクチカでは、オリジナリティが特に重要になってきますので、あなただけの体験を盛り込むようにしましょう。

滞在時間が短いとアピールとならないことがある

1泊2日程度の短期間の国内旅行では、ガクチカとして使えない可能性が高いです。

なぜなら、訪問先での深い学びや経験を得るには時間が不足しているため、ただの娯楽とみなされるからです。

しかし、ボランティア活動や地域振興イベントに参加するなど旅行目的が明確な場合は、この限りではありません。

観光だけではなく、参加した活動の内容を具体的に伝えましょう。

また、海外旅行を自ら計画して行動に移した経験は、その準備期間のやり取りで学ぶこともあるため短期間であってもアピールできます。

旅行計画の段階まで振り返って、旅行に関係したことで得た学びの中からガクチカにできることを探してみましょう。

具体的にどこに何をしに行ったのかを述べよう

「どこに、何をしに行ったのか」を具体的に述べることが、信憑性を高めるためにも重要です。

エピソードを具体的にすることで、実際に経験した出来事であることが伝えられるからです。

具体的に述べることのメリットは3つあります。

まず、詳細な情報を提供することで企業は語られる経験が真実であると感じ、エピソードの信憑性を高められます。

次に、目的地の文化的、地理的、歴史的な背景を伝えることで、企業は訪問地を選んだ理由や旅行中の様々な状況をイメージしやすくなります。

さらに、選択した旅行の目的や活動が個人の価値観や情熱を反映することから、企業は就活生の人柄や価値観をより深く掴むことができます。

何を得たのかしっかり述べよう

旅行経験のガクチカを良いものにするためには、何を得たのかしっかりと書くことが重要になってきます。

海外旅行ならば、海外旅行にいった結果自分にどのような変化が発生したのか、もしくは何を体験することができたのかをしっかりと盛り込みましょう。

また、海外留学の経験をガクチカにするなら、海外留学を通じて、どんなスキルを身につけたのか、またはどんな出会いがあったのかを盛り込むようにしてください。

このように何を得たのかをしっかりと記載しなければ、単なる日記帳としてガクチカを利用することになってしまいますので、これでは採用担当の良い評価を得ることはできません。

むしろ、ガクチカの意味を理解してないということで、悪い評価を得てしまう可能性があります。

具体的な数字を使おう

旅行経験をガクチカにする際に、具体的な数字を使用可能ならばそれを利用しましょう。

特に海外留学などの場合は、具体的な数字を使いやすいのではないでしょうか。

海外留学に何年行って、どのくらいの期間で英語を身につけたというものでも良いです。

また、海外留学を経験して、TOEICの点数が何点から何点に高まったというのも具体的な数字の表示になるでしょう。

ほかにもいろいろな数字が使えるかと思いますので、自分が行った旅行経験の中に、数字としてデータを示せるものがないかを探してみると良いでしょう。

企業でどう活かすか述べよう

将来性のみえないガクチカでは、採用担当者は良い印象を持ちません。

なぜなら、一緒に働いている姿を想像できないからです。

企業はなるべく、長く一緒に働いてくれる価値観の合う就活生を募集しています。

そのため、一緒に働いている姿が想像できない、または価値観の合わないと判断されてしまいます。

企業でどう活かすかを書くことで、旅行のエピソードのみではなくなります。

【旅行経験をガクチカに】ガクチカはPREP法で書こう

ガクチカの書き方に悩んでいるなら、基本的な構造としてPREP法を利用するのがおすすめです。

PREP法というのは難しいイメージを抱いてしまうかもしれませんが、それぞれの構成の頭文字をつなげたいたって単純な構造の文章です。

結論と理由、例、そして最後に再び結論という4段階のとても簡単な文章なので、これに当てはめて、ガクチカを作成するだけなので、誰でも実践することができるでしょう。

ガクチカで重要になってくるのは、どんな体験をしたのかという部分になってくるので、文章の構造自体は簡潔なものでもまったく問題ないのです。

P(Point 結論)

PREP法のスタートは結論です。

結論ファーストの文章を心がけることによって、相手に結論を印象づけることができます。

また、結論を最初に言ってしまうことによって、最悪でも結論が伝わらないという状態は避けることができるのです。

たとえば、海外留学の場合は、海外留学をして英語を身につけられたというのが結論になってくるでしょう。

R(Reason 理由)

次は理由を述べます。

海外留学を例に出すなら、海外留学をして英語を身につけることができた理由について説明すると良いでしょう。

結論を述べただけでは、その結論が本当なのかがわかりませんので、納得できるだけの理由が必要になってくるのです。

E(Example 例)

理由で述べた事柄をさらに真実に近づけるために、具体例を出します。

ガクチカに旅行経験を記載する際には、数字を出すと良いと言いましたが、数字を出す場合にはこの具体例の部分で出すようにしましょう。

また、海外留学で英語を身につけたガクチカなら、身につけることができた理由をさらに掘り下げていくことになります。

P(Point 結論)

最後にもう一度結論を述べます。

私は海外留学で英語を身につけることができました。

その理由は何々があったからで、具体例はこうです。

だからこそ、英語を身につけることができたのです。

というように最後にもう一度結論を強調することによって、相手にしっかりとイメージさせることができるのです。

【旅行経験をガクチカに】旅行でガクチカを書く際の例文

ガクチカの書き方について理解することは出来たでしょうか?

ここからは、旅行のエピソードで書いたガクチカの例文をご紹介します。

ガクチカがどのようなものか理解するためにも、例文を一読してみてください。

そして、この例文を参考にしながら自分でもガクチカを書いてみてください。

例文①コミュニケーション能力

私は学生時代に海外留学を経験しました。

海外留学の理由は、英語を身につけるためです。

これからのグローバル社会では、英語が必須かと思いましたので、留学を決心しました。

その結果、英語を身につけることができました。

私が海外留学で英語を身につけるためにしたことは、なるべく日本人のコミュニティとは接さないようにすることです。

<英語のできる日本人の友人だけは先生役として接していましたが、それ以外は、常に英語が飛び交う環境に身を置きました。

最初は、コミュニケーションに困りましたが、身振り手振りを交えて、一生懸命になっている私に対して、現地の人たちも積極的に話しかけてくれました。

その結果、500点台だったTOEICが800点台まで伸びました。

例文②計画性

私が学生時代に学んだことは、大学3年生の時に1人で行ったタイ旅行です。

行った理由としては、中学生レベルの英語でも通じるためです。

航空便、現地のガイドさんの手配、観光の順番などすべての計画、手配を1人で行いました。

全て1人で行ったため、不安がありましたが無事タイに就くことができました。

途中、ホテルの手配ができておらず、ホテルを探し回るというハプニングもありましたが、現地のガイドさんやホテルのフロントに相談をすることで解決をすることができました。

この経験から、計画を立てる重要性と、アクシデントの際に周りの方と協力をして乗り越える大切さを学ぶことができました。

入社しても、周りと協力して困難を乗り越える積極性やコミュニケーション能力を活かしていきたいです。

例文③行動力

私は学生時代、自転車で九州を1周しました。

行った理由としては、自分の視野を広く保つためです。

道中はとても孤独でしたが、ホテルや休憩中に出会った人の様々な話を聞くことで、自分の選択肢が増えた気がしました。

この経験を通じて、人と関わることの大切さや、自分の生き方について考え直すきっかけとなりました。

このことから、私は入社後も広い視野で多角的な観点から、業務を遂行していきたいと考えています。

例文④積極性

私は休暇期間の多い学生の間に、47都道府県を訪れる挑戦をしました。
この旅を通じて、多様な背景を持つ人々との出会いとさまざまな地域文化に触れることができました。
中でも印象的だったのは、秋田県の玉川温泉を訪れた時の体験です。
到着した際、予約していた宿に手違いがあり泊まれなくなってしまいました。
そのため、近隣の宿を尋ねたり、観光協会で情報を集めたりと積極的に行動を起こしました。
結果的に新しい宿を確保し地元の人々の温かみを感じながら、旅を続けることができました。
この経験は、自ら情報を収集し解決策を見つける重要性を教えてくれました。
貴社に入社した際にも、周りと協力して積極的に行動し貢献していきたいです。

例文⑤忍耐力

私はイギリスでの海外留学を経験しました。
その目的は、日常会話をスムーズに行えるようになることでした。
この目標を達成するため毎日の学習計画を立て、積極的に地元の人々に話しかける実践を重ねました。
当初、言葉の壁によりコミュニケーションが困難で苦労もしました。
しかし、忍耐力を持って挑戦を続けることで、最終的には現地の人々と自然な会話ができるまでに成長しました。
この経験から、計画的に学習を進める重要性と積極的にコミュニケーションを取る大切さを深く理解しました。
貴社に入社した際にも、この忍耐力と学習経験を生かし、目標達成のための計画を守りつつプロジェクトの推進に寄与していきたいと考えています。

【旅行経験をガクチカに】エージェントに相談する

旅行のガクチカを書きたいけれど、どうやって書けばいいのか分からない、書けたけれどこのガクチカでいいか自信が持てないという人は、エージェントに相談してみてください。

就活エージェントは、最初にカウンセリングを行うため、あなた自身にあった就職活動の仕方を提案してくれます。

まとめ

海外留学や旅行経験がガクチカに使えるということがわかったのではないでしょうか。

しかし、単に遊びのために行った旅行程度では、ガクチカでアピールするものがないので、難しいと言えるかもしれません。

しかし、海外留学のような大規模な旅行を経験している場合には、ガクチカとして利用するのも十分にありだと言えるでしょう。

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