【例文あり】ガクチカに失敗談を入れてもOK?驚きの効果と絶賛される構成を紹介!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

ガクチカを書くときはどうしても上手くいった経験や課外活動での優秀な成績を入れたいと思いがちですが、失敗談を入れることも一つの有効な手段です。

しかし、この失敗談を入れるにしても入れ方を間違ってしまうと本当にただの失敗談を披露しただけに終わってしまいます。

この記事では「ガクチカに失敗談を入れても大丈夫?」という最初の部分から「失敗談を入れる効果」「失敗談を入れるときの注意点」「失敗談を追加したガクチカの構成」「絶賛されるガクチカを作るポイント」を順番に説明していきます。

最後に例文も用意しているので、是非参考にしてみて下さい。

【ガクチカに失敗談!?】ガクチカに失敗談を入れても大丈夫?

最初に結論から言いますと「ガクチカに失敗談を入れても大丈夫」です。

どうしても就活生であるあなたは企業の採用担当者によく見られようとして「何か成功した体験がないかな」と考えるのも無理はありません。

しかし、ガクチカの評価ポイントとしては、あなたのモチベーションの源泉や人柄、価値観、仕事に対する向き合い方などを確認するために質問されるため、必ずしも成功した体験や経験は必要ありません。

また選考が進んだ際、面接でガクチカの深掘りとしてよく失敗談の質問がされます。

そのためガクチカに失敗談があらかじめ入っていても何も問題ではありません。

失敗した経験からあなたが何を学んだのか、どのようにしてその失敗談を乗り越えたのかについて詳しく伝えることができれば、それは単なる成功体験を上回るアピールができるでしょう

【ガクチカに失敗談!?】失敗談を入れる効果

ガクチカに失敗談を入れても大丈夫ということが分かった次のステップは「失敗談を入れる効果」について説明していきます。

ここでは「粘り強さ・チャレンジ精神をアピールできる」「面接官にイメージさせやすい」「質問の誘導がしやすい」の特に大事な効果である3つを説明していきます。

粘り強さ・チャレンジ精神をアピールできる

まずは「粘り強さ・チャレンジ精神をアピールできる」効果について説明します。

業界問わず多くの企業は仕事に粘り強くチャレンジできる人材を求めています。

そのため失敗談をガクチカに入れることで、一度失敗しても諦めない姿勢をアピールすることで、あなたの粘り強さとチャレンジ精神をアピールすることができます。

この姿勢は社会人として仕事をしていく上で非常に重要で、大切な要素です。

ここをアピールすることができるのは非常に大きなメリットになります。

面接官にイメージさせやすい

ガクチカはエントリーシートでまず見ることが多く、企業の採用担当者はあなたのことを全く知らない状態で確認することになります。

そのためこの「面接官にイメージさせやすい」ことは非常に重要で、あなたの第一印象を決める大事な要素の一つになります。

ガクチカを最初に見た時に失敗談がなくただの美談になっている場合と、失敗談を入れる場合とでは同じ文章でも臨場感が全く違ってきます。

失敗談がある方がよりリアルさを演出することができ、あなたのことをより面接官にイメージさせやすい状態にすることができます。

このことは非常に大きなメリットであり、この臨場感を出せることが一番のメリットと言っても過言ではありません。

質問の誘導がしやすい

就活の選考が進むと面接があり、この面接に苦手意識を持っている就活生が非常に多いです。

なぜ多くの就活生が面接が苦手なのかというと「予期せぬ質問をされて答えられないから」「想定していない質問がきた時に固まってしまうから」という回答が目立ちます。

しかし、ガクチカに失敗談を入れることで「質問の誘導がしやすい」となると非常に大きなメリットではないでしょうか。

失敗談を入れることで面接官は「なぜ失敗したのか」「どうして失敗に気付けたのか」などの、失敗に関する質問をしやすい傾向にあります。

この質問の誘導は非常に有効なテクニックの一つなので、是非ガクチカに失敗談を入れてみて下さい。

【ガクチカに失敗談!?】失敗談を入れるときの注意

ガクチカに失敗談を入れるメリットは非常に大きく、今すぐに実践しようと思っているのであれば今から説明する「失敗談を入れる時の注意」をよく確認するようにして下さい。

ここでは「注意不足などが原因の失敗はNG」「原因がはっきりしない失敗もNG」「学んだこともセットで」の特に重要な3つを説明していきます。

注意不足などが原因の失敗はNG

ガクチカに入れる失敗談がもし単なるあなたの注意不足や凡ミスなどの、注意不足の原因や入社後の業務に影響が出る原因によって発生した失敗談は書かないようにしましょう。

例えば失敗談が単なる寝坊であることや、教えてもらっているのに何度も同じ間違いをするなどは要注意です。

これらの注意不足などが原因の失敗談は企業の採用担当者から「この学生は注意深く確認できない性格なんだな」「ちょっと考え方が甘いな」といったマイナスの印象を与えてしまう可能性が高いので基本的には書かないようにしましょう。

原因がはっきりしない失敗もNG

この「原因がはっきりしない失敗もNG」ですが、エントリーシートや履歴書などでガクチカで原因がはっきりしない失敗談を書いても上手く誤魔化せることもあります。

しかし、選考が進み面接になった時にこの原因がはっきりしない失敗談の深掘りをされた時に上手く答えることができなければ当然マイナス評価になります。

それに加えて失敗の原因を明確にしていない書き方をしていると「この学生は失敗の原因がきちんと分析できないんだな」との印象を与えることにも繋がりますので、原因がはっきりしていないのであれば、その失敗談は書かないよう心がけましょう。

学んだこともセットで

ガクチカで失敗談を入れる場合はこの「学んだこともセットで」書くようにしないと「この学生は失敗から学ぶことができない人材だな」と大きなマイナス評価に繋がります。

失敗することは別に大きな問題ではなく、失敗したことから学ぶことができないことが一番の問題です。

当然ですが、そのような人材はどこの企業も必要としてくれるはずはありません。

ガクチカで失敗談を入れる場合は学んだことが論理的に繋がるように書く必要があり、それを書くことで学んだことが強調されるためアピールに繋がります。

失敗したことをそのままにせず、そこから学んだことまで書くことでこのガクチカで失敗談を入れることの意味が出てきますので、ここは必ず確認する必要があります。

【ガクチカに失敗談!?】失敗談を追加したガクチカの構成

ガクチカに失敗談を入れることのメリットや注意点が分かったところで、実際に書いていく時の「失敗談を追加したガクチカの構成」を具体的に説明していきます。

まずはガクチカの構成の順番ですが、「結論」「背景」「目標・課題」「施策①」「失敗・分析」「施策②」「結果」「学び」の順番で書いていきましょう。

これだけではちょっとイメージがしにくいと思いますので、それぞれの項目に焦点を合わせて説明していきます。

まず「結論」を最初に伝えましょう。

「結論」では何に取り組んだのかを具体的に説明するようにして下さい。

エントリーシートの段階では採用担当者が分からない部分があってもあなたに質問ができませんので、規模感などの情報も不足のないように具体的に書きましょう。

「背景」では、結論を補足する形で情報量を追加しましょう。

ここではあまり文字数を割かないように簡潔に書きましょう。

「目標・課題」では、どのようなことを目標・課題に設定したかを説明していきます。

特に重要なのが目標を達成できていない理由や、課題がなぜ生まれたかの原因は必ず書くようにして下さい。

「施策①」では、実際にどのような工夫を持って目標・課題に取り組んだのかを説明します。

「失敗・分析」では施策①で失敗した事実と失敗の原因を分析して書きます。

「施策②」では先ほどの失敗・分析を踏まえて考えた新しい施策内容、施策①とはどのように違うのか簡潔にまとめて書いていきます。

「結果」では施策②に変えることでどのような変化が生まれたのか、それによってどのような結果が出せたのかをなるべく定量的に伝えることを心がけて書いていきましょう。

そして最後は「学び」です。

これらの施策を行い、失敗しそこから分析し対策し結果が得られた経験から何を学んだのかをまず書き、その学んだことを入社後どのように活かせるのかを説明しましょう。

【ガクチカに失敗談!?】絶賛されるガクチカを作るポイント

ガクチカの構成が分かったところで最後に「絶賛されるガクチカを作るポイント」を説明していきます。

ここでは特に重要な「定量的に表現」「課題と施策の一貫性」「結果ではなく施策を強調する」の3つを詳しく深掘りして説明していきます。

定量的に表現

「定量的に表現」と書かれると少し難しい表現のように聞こえるかもしれませんが、簡単にいうと数値や順位など可視化できるようにして表現するということです。

例えばあなたが接客のアルバイトをしているとして「接客を工夫して頑張りました!」と書いて必死にアピールしても、企業の採用担当者からすれば「アルバイトを頑張るのは当たり前」と一刀両断にされるかもしれません。

しかしそこに「接客を頑張って店舗の売上を20%あげました」「地区の店舗の中で売上1位になりました」と数字で表現することであなたの努力を可視化することができ、採用担当者にも伝わりやすくなります。

課題と施策の一貫性

当然ですが課題に対して施策がズレていると、「この学生は論理的に考えることができないのでは?」といったマイナスの印象を与えてしまうことになります。

例えば接客のアルバイトをしていて、売上が店舗で最下位という課題を抱えているとします。

その学生が施策として、店舗を掃除して綺麗にすればいいのではないかとの施策を考えた場合、個人の売上を上げる課題を掃除では解決できないのでこれは一貫性がないと言えます。

この場合では笑顔で接客することを心がけた、積極的に声をかけるようにしたなどの施策があれば一貫性があると言えるでしょう。

この「課題と施策の一貫性」についてはエントリーシートに書く前にしっかりと確認するようにしましょう。

結果ではなく施策を強調する

ガクチカで最も大事なことは結果ではなく、失敗から何を感じ考えどのように行動したのかです。

そのため、結果よりもあなたが考えた施策に対して熱量を持って説明するためにエントリーシートでは一番文字数を割いて書くようにしましょう。

企業の採用担当者が知りたいのはあなたの考えていること、そして行動したこと、つまり施策ですので、しっかりと施策を強調して書くよう心がけて下さいね。

【ガクチカに失敗談!?】例文

私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、フレンチチェーンのアルバイトで15店舗中売上1位に貢献したことです。
私はそこでアルバイトリーダーとして働いており、私の働く店舗はなかなかワインの売上が伸びずチェーン店全体の売上で最下位でした。
そこで売上順位を上げていきたいと社員さんとも話している中で課題として浮き彫りになってきたのが接客の際にお客様に合わせた主体的な提案ができていないということでした。
私はこの現状を打破すべく目標をチェーン店全体売上1位に設定し取り組むことにしました。
まず私が行ったのが予約情報からお客様の年齢や予約しているメニュー内容を確認し、お客様の志向を予測することです。
それによりその場にあったワインを提案することはもちろんのこと、提案によっては特別感を演出することでワインの売上が向上するのではないかと考えました。
私はこの施策を1ヶ月続けましたが、ワインの売上は少ししか伸びませんでした。
この結果から私は個人で考えた工夫を続けても店舗単位で売上を改善することは難しいということと見通しの甘さを痛感しました。
そこで私はこの1ヶ月間で学んだノウハウをマニュアル化し社員さんを含めた全員に共有し店舗単位で実行することにしました。
その結果、ワインの売上が飛躍的に伸び、チェーン店全体で売上が1位になり目標達成することができました。
この経験から個人でするのではなく、他人を巻き込み仕事をすることで全体を変えることができることとその重要性を学びました。
このスキルは貴社に入社後も活かしていきたいと考えています。

【ガクチカに失敗談!?】ガクチカが書けたら...

ここまでガクチカに失敗談を入れてもいいのか、その書き方や構成、書くときのポイントや注意点などを説明してきました。

これであなたもガクチカを書くことにチャレンジすると思いますが、書けたら終わりではありませんよ。

ガクチカを書き終わったら、次にして欲しいのが第三者に添削をしてもらうことです。

第三者の人が確認することで、自分では気が付かなかったミスや伝わりづらい表現なども発見することができ、より磨きのかかった素晴らしいガクチカにすることができます。

添削は親や友人に頼むこともできますが少し恥ずかしいですよね。

そんな時におすすめしたいのが「就活エージェント」です。

「就活エージェント」は就活のプロです。

あなたのガクチカだけでなく自己PR、志望動機はもちろん、面接対策などもしてくれて頼りになるはずです。

聞いたことはあっても具体的に何をしてくれるのか分からない場合は今すぐ検索してみましょう。

まとめ

ガクチカは華々しい結果ではなく、結果のために行ったプロセスが何よりも大事です。

そのため失敗談を入れたとしても何も問題もありません。

失敗談を入れる際は書き方に注意する必要はありますが、メリットが多いのいいエピソードがあるかまず自己分析することから初めてみましょう

どうしても書けない場合は「就活エージェント」に頼るのも一つの手段ですよ。

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