はじめに
海外留学や旅行経験をガクチカにして良いのか迷っている人もいるかもしれません。
今回はガクチカで海外旅行を語って良いのかについて考えていきますので、その結果就職試験の選択肢が増えると幸いです。
もし、海外留学などの経験があるなら、ある意味ではアピールチャンスと言えるかもしれません。
旅行経験でガクチカは大丈夫?
旅行経験をガクチカにしたいと考えている人もいるかもしれません。
しかし、ガクチカといえば、サークルだったり、部活動だったり、ボランティアだったりを思い浮かべるのではないでしょうか。
そして、旅行経験でガクチカを作成することによって、志望している会社の評価を下げてしまわないか心配になってしまう人もいるでしょう。
ここでは、旅行経験でガクチカを作成しても大丈夫かどうかを考えてみます。
旅行経験でガクチカを作成することができれば、さらに選択肢の幅が広がるのではないでしょうか。
何も問題ない!
結論から言ってしまうと、旅行経験でガクチカを作成してもまったく問題ありません。
実際に旅行経験をガクチカにして、採用してもらった人もいますし、これまでにたくさんの人たちが素敵な旅行経験のガクチカを書いていることでしょう。
インターネットを見ても、旅行経験でガクチカを書いている人が多いことがわかりますので、旅行経験をガクチカにしたからといって、落とされてしまうということはありません。
しかし、そのほかのガクチカでも同様のことが言えるのですが、当然、ガクチカに向いている旅行経験、ガクチカに向かない旅行経験というものがあります。
そのため、厳密に言えば、すべての旅行経験がガクチカの良い選択肢になるとは限らないのです。
この点を踏まえておかなければ、思わぬ失敗をしてしまうことがありますので注意してください。
旅行経験でガクチカを書くメリット
ここでは旅行経験でガクチカを書くメリットについて考えてみます。
ガクチカに使うからには、なんらかのメリットがなければなりません。
まず、行動力をアピールしやすいというのが旅行経験のガクチカです。
さらに、旅行経験のガクチカは、全体としてみれば、少ないタイプのガクチカになります。
そのため、相手の興味を引くことができます。
興味を引いたうえで、魅力的なガクチカであれば、採用確率は高まると言えるでしょう。
このように旅行経験のガクチカには、可能性が秘められていますので、一つの選択肢としては十分にありなのです。
行動力のアピール
旅行経験をガクチカにすることでアピールできることには、行動力があります。
旅行というのは自主的な行動になりますので、行動力のある人間だと相手に感じてもらえるでしょう。
そして、旅行の中でも相手に大きな行動力のアピールをできるのが、海外旅行と言えるのではないでしょうか。
海外旅行で魅力的な体験をしたような人は、ガクチカに旅行を設定するのもおすすめです。
ただし、ただ旅行に行くだけでは行動力のアピールにはなりません。
そのため、旅行先で何かを手に入れることができたというエピソードが必要になってくるでしょう。
人生観を変えることができた、大切な仲間を見つけることができた、普段はすることができない体験をできたなど、こうしたエピソードを盛り込まなければ、せっかく旅行をガクチカに利用する意味がありません。
興味を引ける内容
旅行経験をガクチカにする場合は、奇抜な内容にするのもおすすめです。
まず、ガクチカで旅行のことを書いてあると、人事担当の目を引ける可能性があります。
そこに自分しかしていないような旅行先での奇抜な体験談が記載されていると、よりあなたという人間に興味を持ってもらえるのではないでしょうか。
特に、人材のオリジナリティや個性を大切にするようなベンチャー企業では、こうした体験談をエピソードとして語ることによって、強烈な個性をアピールすることができるかもしれません。
ただし、興味の引く内容を記載することは大事ですが、嘘を書く必要はありません。
あくまでも自分が旅行先で本当に感じたことを記載することが大切になってきて、ついつい脚色してしまう学生がいますので、注意してください。
書く際の注意点
ここでは旅行経験をガクチカにする際の注意点を紹介します。
たまに勘違いしてしまうのが、旅行内容を言うだけのガクチカにしてしまうというものです。
これではただの旅行の感想や日記になってしまいますので、しっかりと自分が何を感じたかのエピソードを盛り込むようにしましょう。
また、何を得たのかを表現するときに、具体的な数字を使用することによって、相手に説得力を持たせられる可能性があります。
中には数字で表現できないものもあるかと思いますが、数字で表現できるようなものに関しては、積極的にデータを提供するようにしましょう。
旅行内容を言うだけではダメ
旅行経験のガクチカを作成しようと試してみると、旅行内容を言うだけのガクチカになってしまうことがあります。
これはガクチカとしてはNGになってしまいますので、十分に注意しましょう。
そもそも、旅行経験をガクチカとして利用するということは、旅行でなければ体験できなかったことをガクチカを通して伝えたいというものが大きいです。
そのため、旅行内容を伝えるだけの日記のようなガクチカでは不十分と言えますので、しっかりとエピソードのあるガクチカにしましょう。
また、そのためにはあらかじめ旅行で得られたものは何だったのかをイメージしながらガクチカを作成すれば、素敵なエピソードになりやすいです。
旅行内容のガクチカでは、オリジナリティが特に重要になってきますので、あなただけの体験を盛り込むようにしましょう。
何を得たのかしっかり述べよう
旅行経験のガクチカを良いものにするためには、何を得たのかしっかりと書くことが重要になってきます。
海外旅行ならば、海外旅行にいった結果自分にどのような変化が発生したのか、もしくは何を体験することができたのかをしっかりと盛り込みましょう。
また、海外留学の経験をガクチカにするなら、海外留学を通じて、どんなスキルを身につけたのか、またはどんな出会いがあったのかを盛り込むようにしてください。
このように何を得たのかをしっかりと記載しなければ、単なる日記帳としてガクチカを利用することになってしまいますので、これでは採用担当の良い評価を得ることはできません。
むしろ、ガクチカの意味を理解してないということで、悪い評価を得てしまう可能性があります。
具体的な数字を使おう
旅行経験をガクチカにする際に、具体的な数字を使用可能ならばそれを利用しましょう。
特に海外留学などの場合は、具体的な数字を使いやすいのではないでしょうか。
海外留学に何年行って、どのくらいの期間で英語を身につけたというものでも良いです。
また、海外留学を経験して、TOEICの点数が何点から何点に高まったというのも具体的な数字の表示になるでしょう。
ほかにもいろいろな数字が使えるかと思いますので、自分が行った旅行経験の中に、数字としてデータを示せるものがないかを探してみると良いでしょう。
ガクチカはPREP法で書こう
ガクチカの書き方に悩んでいるなら、基本的な構造としてPREP法を利用するのがおすすめです。
PREP法というのは難しいイメージを抱いてしまうかもしれませんが、それぞれの構成の頭文字をつなげたいたって単純な構造の文章です。
結論と理由、例、そして最後に再び結論という4段階のとても簡単な文章なので、これに当てはめて、ガクチカを作成するだけなので、誰でも実践することができるでしょう。
ガクチカで重要になってくるのは、どんな体験をしたのかという部分になってくるので、文章の構造自体は簡潔なものでもまったく問題ないのです。
P(Point 結論)
PREP法のスタートは結論です。
結論ファーストの文章を心がけることによって、相手に結論を印象づけることができます。
また、結論を最初に言ってしまうことによって、最悪でも結論が伝わらないという状態は避けることができるのです。
たとえば、海外留学の場合は、海外留学をして英語を身につけられたというのが結論になってくるでしょう。
R(Reason 理由)
次は理由を述べます。
海外留学を例に出すなら、海外留学をして英語を身につけることができた理由について説明すると良いでしょう。
結論を述べただけでは、その結論が本当なのかがわかりませんので、納得できるだけの理由が必要になってくるのです。
E(Example 例)
理由で述べた事柄をさらに真実に近づけるために、具体例を出します。
ガクチカに旅行経験を記載する際には、数字を出すと良いと言いましたが、数字を出す場合にはこの具体例の部分で出すようにしましょう。
また、海外留学で英語を身につけたガクチカなら、身につけることができた理由をさらに掘り下げていくことになります。
P(Point 結論)
最後にもう一度結論を述べます。
私は海外留学で英語を身につけることができました。
その理由は何々があったからで、具体例はこうです。
だからこそ、英語を身につけることができたのです。
というように最後にもう一度結論を強調することによって、相手にしっかりとイメージさせることができるのです。
例文
私は学生時代に海外留学を経験しました。
海外留学の理由は、英語を身につけるためです。
これからのグローバル社会では、英語が必須かと思いましたので、留学を決心しました。
その結果、英語を身につけることができました。
私が海外留学で英語を身につけるためにしたことは、なるべく日本人のコミュニティとは接さないようにすることです。
英語のできる日本人の友人だけは先生役として接していましたが、それ以外は、常に英語が飛び交う環境に身を置きました。
最初は、コミュニケーションに困りましたが、身振り手振りを交えて、一生懸命になっている私に対して、現地の人たちも積極的に話しかけてくれました。
その結果、500点台だったTOEICが800点台まで伸びました。
まとめ
海外留学や旅行経験がガクチカに使えるということがわかったのではないでしょうか。
しかし、単に遊びのために行った旅行程度では、ガクチカでアピールするものがないので、難しいと言えるかもしれません。
しかし、海外留学のような大規模な旅行を経験している場合には、ガクチカとして利用するのも十分にありだと言えるでしょう。